JPH1146740A - ウコギ茶の製造方法 - Google Patents

ウコギ茶の製造方法

Info

Publication number
JPH1146740A
JPH1146740A JP9219801A JP21980197A JPH1146740A JP H1146740 A JPH1146740 A JP H1146740A JP 9219801 A JP9219801 A JP 9219801A JP 21980197 A JP21980197 A JP 21980197A JP H1146740 A JPH1146740 A JP H1146740A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
treatment step
drying
leaves
tea
ukogi
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9219801A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Suzuki
俊幸 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NittoBest Corp
Original Assignee
NittoBest Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NittoBest Corp filed Critical NittoBest Corp
Priority to JP9219801A priority Critical patent/JPH1146740A/ja
Publication of JPH1146740A publication Critical patent/JPH1146740A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)
  • Non-Alcoholic Beverages (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウコギの葉が持つSOD様活性成分の減少が
殆どなく、しかも元のSOD様活性成分の活性酸素に対
する消去活性よりも更に強い消去活性を有するウコギ茶
の製造方法を提供することにある。 【解決手段】 ウコギの葉を約100℃で数十秒間加熱
する加熱処理工程1、冷風又は凍結乾燥による乾燥処理
工程2、約90℃の熱水による数分間の抽出処理工程
5、濾過処理工程6、酸化防止剤の添加混合処理工程
7、充填密封処理工程8、該充填密封処理工程の後又は
前に約120℃で数分間加熱する加熱殺菌処理工程9、
を順次経ることを特徴とするウコギ茶の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はウコギ茶に関し、更
に詳しくは、スーパーオキシド等の活性酸素に対して高
い消去活性を有するウコギ茶の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ウコギは中国原産の薬用植物で、薬用植
物として良く知られている朝鮮人参と同じウコギ科に属
し、特にヒメウコギ( Acanthopanax Sieboldianum Mak
ino )にあっては、その根皮を乾燥させたものを漢方で
は五加皮と称し、主に滋養,強壮や沈痛等の薬理作用が
あると言われている。
【0003】一方、ウコギの葉に関しては、その一般栄
養成分からみるとビタミン,ミネラルが豊富であり、特
にカルシウムとビタミンCが多く含まれているので栄養
価は高い。しかし、ウコギの幹や枝には鋭い刺があって
収穫しにくいために栽培品が少なく、人家の生け垣とし
て植えたウコギの木から収穫した葉を主に食用として利
用しているに過ぎない。したがって、ウコギの葉の有効
成分についての研究はあまり進んでいないのが現状であ
る。
【0004】最近、植物のSOD(superoxide dismuta
se:主として動物の体内で生成される酵素の一種)様活
性成分が活性酸素を消去する働きをもち、成人病や老化
防止に効果があることが判明し、緑茶のカテキン,イチ
ョウ葉のフラボノイドなどを利用したSOD様食品と呼
ばれるものが販売されるようになった。
【0005】ウコギの葉にもこれらと同様に、強力なS
OD様活性を示すSOD様活性成分が含まれていること
が解明されつつあるが、栽培量が少ないこともあって、
これらの機能性を充分に利用したと思われる食品あるい
はウコギ食品と言えるもの自体がこれまでのところ殆ど
開発されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ウコギの葉
が含有しているSOD様活性成分を殆ど減じることなく
抽出することができ、且つ風味の良いウコギ茶を提供す
ることにある。さらに詳しく説明すると、一般的に、お
茶を製造する場合、乾燥処理工程などによる風味の軽減
や有効成分の損失が生じ易い。もちろん、ウーロン茶や
紅茶などのように発酵酵素を発酵させて元の成分とは異
なる有効成分を生成させ、新たな付加価値を付けたもの
も存在するが、元の有効成分を最大限に利用するもので
はない。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ウコギの葉が
持つSOD様活性成分の減少が殆どなく、しかも元のS
OD様活性成分の活性酸素に対する消去活性よりも更に
強い消去活性を有するウコギ茶の製造方法を提供するこ
とを目的としたものであり、その要旨は、ウコギの葉を
約100℃で数十秒間加熱する加熱処理工程、冷風又は
凍結乾燥による乾燥処理工程、約90℃の熱水による数
分間の抽出処理工程、濾過処理工程、酸化防止剤の添加
混合処理工程、充填密封処理工程、該充填密封処理工程
の後又は前に約120℃で数分間加熱する加熱殺菌処理
工程、を順次経ることを特徴とするウコギ茶の製造方法
にある。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図1に示す実施例
により詳細に説明すると、採取したウコギの葉、特に若
葉Aを加熱処理工程1において加熱し、発酵酵素を失活
させる。この加熱処理工程1における加熱方法として
は、約100℃の熱水中に約20秒間浸漬する、いわゆ
るブランチング処理と、約100℃で30秒間蒸煮す
る、いわゆる蒸煮処理とがある。この場合、ウコギの葉
Aに含まれているSOD様活性成分は長時間の加熱には
弱いが、短時間の加熱には耐える性質を持っていので、
100℃近傍での加熱処理では数十秒間、望ましくは約
10秒〜40秒間である。
【0009】実験の結果では、100℃の熱水中に約2
0秒間浸漬処理した場合におけるSOD様活性成分の活
性酸素に対する消去活性値は7400U/100ml
で、若葉AのSOD様活性成分の同消去活性値と殆ど同
じ値を示したが、100℃の熱水中に約2分間処理した
場合の同活性値は1,500U/100mlとなり、活
性値は約1/5に低下してしまうので、100℃近傍で
の加熱処理の場合一分以上加熱することは好ましくな
い。
【0010】次に、乾燥処理工程2において乾燥する
が、この乾燥処理工程2における乾燥方法には、凍結乾
燥と冷風乾燥の2つの手段がある。凍結乾燥手段では、
先ず予備凍結を施し、その後に凍結乾燥機で一昼夜凍結
乾燥を行う。ここで、自然乾燥した場合のSOD様活性
成分の消去活性値と凍結乾燥をした場合のSOD様活性
成分の消去活性値とを比較すると、自然乾燥後の消去活
性値は5600U/100mlであるのに対し、凍結乾
燥後の消去活性値は7000U/100mlとなる実験
結果が出ているので自然乾燥は好ましくない。勿論、加
熱乾燥も好ましくないが、冷風乾燥であれば前記凍結乾
燥と同等の効果を上げることができる。
【0011】この凍結乾燥又は冷風乾燥により乾燥せし
めた前記の乾燥葉を、粉砕処理工程3において約1cm
の大きさに粉砕する。この場合、前工程の乾燥処理工程
2において、特に凍結乾燥処理を施すことによりある程
度細くなるので、この粉砕処理工程3は必ずしも必要で
はないが、粉砕処理工程3を経ることにより、後述する
焙煎処理や抽出処理に要する時間を短縮させることがで
きる効果はある。
【0012】つぎに、焙煎処理工程4において、100
℃以上の温度で数分間、好ましくは約150℃で約5分
間焙煎する。この焙煎処理により、そのSOD様活性成
分の活性値は、凍結乾燥処理後における活性値である7
000U/100mlから8200U/100mlまで
増大する。
【0013】この活性酸素に対する消去活性値が増大す
る理由としては種々考えられる。その理由の一つは、焙
煎処理を施すことにより葉の組織が破壊され、SOD様
活性成分が抽出され易くなったこと、或いはSOD様活
性成分が焙煎処理により重合などの化学変化を起こし、
消去活性のより強いものに変化したこと、等が考えられ
るが、確認するまでに至っていない。ただしこの焙煎処
理工程4を経ることにより、ウコギの葉が持っている独
特の風味が損なわれてしまう虞れもあるので、この風味
を生かす場合には焙煎処理工程4を省いてもよい。
【0014】引き続いて、抽出処理工程5において、前
記焙煎葉又は未焙煎葉に、100℃以下の熱水を添加し
て数分間、好ましくは約90℃の熱水によりを数分間か
けて抽出液を抽出する。具体的には、焙煎葉又は未焙煎
葉1重量部に対して90℃の熱水を100重量部の割合
で加え、約5分間の時間をかけて抽出する。その後、こ
の抽出液を濾過処理工程6において、漉し処理及び精密
ろ過処理を施して濾過する。
【0015】さらに、添加混合処理工程7において、酸
化防止剤B、例えば、アスコルビン酸やエリソルビン酸
を前記濾過抽出液に添加して混合する。具体例では、濾
過抽出液100重量部に対し0.01重量部の割合でア
スコルビン酸Bを添加する。これにより、後述する殺菌
処理工程9における加熱時の酸化を防止することができ
るとゝもに、実験の結果から、SOD様活性成分の活性
酸素に対する消去活性値は8600U/100mlまで
増大した。
【0016】つぎに、充填密封処理工程8において、前
記の濾過混合抽出液を缶詰缶に充填して密封し、これを
殺菌処理工程9において、100℃以上の温度で数分
間、好ましくは120℃で7分間加熱する殺菌処理を施
す。そしてこれを冷却10することにより、完成品であ
るウコギ茶の缶詰を得る。
【0017】ただし、ペットボトルの場合には、充填密
封処理工程8の前に加熱による殺菌処理工程9を行い、
これをペットボトルに熱間充填した後に冷却10し、密
封することにより完成品であるペットボトル入りのウコ
ギ茶を得る。なお、完成品であるウコギ茶のSOD様活
性成分の活性値は7700U/100mlであり、ウコ
ギの生葉が含有する元のSOD様活性成分の活性値74
00/100mlよりも大きい測定値を示した。
【0018】表1は各処理工程終了後におけるSOD様
活性成分の活性測定値であるが、その測定方法は、ヒポ
キサンチン−キサンチンオキシダーゼ系(HPX−XO
D)によりスーパーオキサイドを生成させ、各試料1%
抽出液を添加した時のスーパーオキサイドの減少量を求
めることによって行った。なお、表1の測定値は、抽出
液100ml当たりのSOD相当量(UNIT/g)で
表したものである。
【0019】
【表1】
【0020】本発明に係る製造方法において、各処理工
程終了後におけるSOD様活性成分の減少は殆どなく、
また上記の表1に示すように、各処理工程終了後におけ
るSOD様活性成分のスーパーオキサイドに対する消去
活性は増加していることが認められた。
【0021】
【発明の効果】本発明に係るウコギ茶の製造方法は、上
記のような構成であるから、食べることの少ない健康食
品であるウコギの葉から、特にそのSOD様活性成分を
殆ど減少させることなく簡便に摂取することができると
ゝもに、活性酸素に対する消去活性が原材料のものより
更に強化せしめた健康茶を提供することができる、とい
った効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るウコギ茶の製造方法を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
A ウコギ葉 1 加熱処理工程 2 乾燥処理工程 3 粉砕処理工程 4 焙煎処理工程 5 抽出処理工程 6 濾過処理工程 7 添加混合処理工程 8 充填密封処理工程 9 殺菌処理工程
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年8月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウコギの葉を約100℃で数十秒間加熱
    する加熱処理工程、冷風又は凍結乾燥による乾燥処理工
    程、約90℃の熱水による数分間の抽出処理工程、濾過
    処理工程、酸化防止剤の添加混合処理工程、充填密封処
    理工程、該充填密封処理工程の後又は前に約120℃で
    数分間加熱する加熱殺菌処理工程、を順次経ることを特
    徴とするウコギ茶の製造方法。
  2. 【請求項2】 乾燥処理工程を経た後、粉砕処理工程を
    経ることを特徴とする請求項1記載のウコギ茶の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 抽出処理工程の前に、約150℃で数分
    間焙煎する焙煎処理工程を経ることを特徴とする請求項
    1又は2記載のウコギ茶の製造方法。
JP9219801A 1997-08-01 1997-08-01 ウコギ茶の製造方法 Pending JPH1146740A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9219801A JPH1146740A (ja) 1997-08-01 1997-08-01 ウコギ茶の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9219801A JPH1146740A (ja) 1997-08-01 1997-08-01 ウコギ茶の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1146740A true JPH1146740A (ja) 1999-02-23

Family

ID=16741258

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9219801A Pending JPH1146740A (ja) 1997-08-01 1997-08-01 ウコギ茶の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1146740A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100483452B1 (ko) * 2002-08-30 2005-04-15 백흥준 오갈피 추출액을 이용한 건강보조식품 제조 방법
KR100551720B1 (ko) * 2002-09-10 2006-02-13 백흥준 오갈피 추출액 제조 방법 및 제조 장치
JP2006348054A (ja) * 2006-09-22 2006-12-28 Fancl Corp リパーゼ阻害剤

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100483452B1 (ko) * 2002-08-30 2005-04-15 백흥준 오갈피 추출액을 이용한 건강보조식품 제조 방법
KR100551720B1 (ko) * 2002-09-10 2006-02-13 백흥준 오갈피 추출액 제조 방법 및 제조 장치
JP2006348054A (ja) * 2006-09-22 2006-12-28 Fancl Corp リパーゼ阻害剤

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4426398A (en) Food product having a main component comprising powder made from soft shell turtles and the method of manufacture therefor
KR100774498B1 (ko) 쑥 훈증을 이용한 발효숙성 흑마늘 제조 방법
CN105594928A (zh) 一种应用冷胁迫法制备γ-氨基丁酸辣木养生茶的工艺
KR20170061851A (ko) 한약재를 이용한 닭가슴살 제조방법
KR20140038117A (ko) 견사단백질을 갖는 누에의 가공방법 및 그 누에가공물
KR101079120B1 (ko) 무궁화꽃 차의 제조방법
KR101471450B1 (ko) 뽕나무를 이용한 훈제 오리고기, 훈제 닭고기 또는 이의 제조방법
KR101163564B1 (ko) 한방 보리 된장의 제조방법 및 이에 의해 제조된 된장
KR101788449B1 (ko) 모링가 송이버섯 발효차와 이의 제조방법
KR100816789B1 (ko) 숙성 흑마늘 및 그 제조방법
KR100826900B1 (ko) 오가피잎차의 제조방법
KR102128602B1 (ko) 김치유산균이 활성화된 생막걸리 제조키트
CN105852079A (zh) 一种风味金针菇的制备方法
JPH1146740A (ja) ウコギ茶の製造方法
KR102249840B1 (ko) 콜라겐이 첨가된 고구마 말랭이와 이의 제조방법
CN107484863A (zh) 一种青刺果茶的制备方法
KR101703554B1 (ko) 흑마늘 및 사과를 이용한 건강차의 제조방법 및 그 건강차 조성물
KR101661744B1 (ko) 된장과 현미를 이용한 차 및 이의 제조방법
JP2933774B2 (ja) 葉類加工食品及びその製法
KR101111288B1 (ko) 기능성 고추장 및 그 제조방법
JP2001136929A (ja) γ−アミノ酪酸に富むアブラナ科植物を用いた食品
KR101180442B1 (ko) 구절초와 옥수수를 이용한 고추장의 제조방법
JP3188238B2 (ja) 葉類加工食品及びその製法
CN109588522A (zh) 一种甜菊红茶及其加工和利用方法
Cai et al. Dehydrated oriental mushrooms, leafy vegetables, and food preparation herbs and condiments