JPH1142787A - インクジェットプリンタヘッドの製造方法 - Google Patents

インクジェットプリンタヘッドの製造方法

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JPH1142787A
JPH1142787A JP9203095A JP20309597A JPH1142787A JP H1142787 A JPH1142787 A JP H1142787A JP 9203095 A JP9203095 A JP 9203095A JP 20309597 A JP20309597 A JP 20309597A JP H1142787 A JPH1142787 A JP H1142787A
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JP9203095A
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Isao Suzuki
伊左雄 鈴木
Masashi Shimozato
正志 下里
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TEC CORP
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精度のインク吐出口を得ることができると
共に表面に撥水性を持たせたインクジェットプリンタヘ
ッドを得ることである。 【解決手段】 高分子材料からなるノズルプレート7を
複数の溝8が形成されたヘッド本体6の端面開口部に接
着する工程と、前記ノズルプレート7の表面に複数のマ
スク孔を有する金属マスクを接着剤で接着する工程と、
この金属マスクの上方からレーザ光を照射して前記金属
マスクのマスク孔の部分の接着剤と前記ノズルプレート
7の高分子膜とを除去してインク吐出口を形成する工程
と、前記金属マスクを取り外す工程と、前記金属マスク
の接着剤を溶剤により除去する工程と、接着剤を除去し
た前記ノズルプレート7の表面に撥水膜45を形成する
工程とよりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多数のインク吐出
口を備えたインクジェットプリンタヘッドに係るもので
あり、特に、ヘッド本体に高分子材料からなるノズルプ
レートを接着した後にレーザ光照射によりノズルプレー
トにテーパ付きの多数のインク吐出口を形成するように
したインクジェットプリンタヘッドの製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、圧電部材を用いたオンデマンド方
式のインクジェットプリンタにおいて採用されているイ
ンクジェットプリンタヘッド1の構造を図16に示す。
すなわち、このインクジェットプリンタヘッド1は、少
なくとも一方が圧電部材よりなる下層基板2及び上層基
板3とからなる積層された基板4と天板5を接着又は接
合により一体化してヘッド本体6を形成した後、このヘ
ッド本体6の端面開口部にノズルプレート7を接着した
構造になっている。さらに、詳しく説明すると、基板4
には、上層基板3の上面から下層基板2の内部まで到達
するとともに前面が開口し後部が閉鎖した多数の溝8が
形成されており、さらに、これらの溝8の後部から基板
4の上面後端まで延長して前記溝8内に形成された電極
9に接続された配線パターン10が形成されている。こ
の時、基板4に形成された溝8は、それらの溝8の両側
に形成された側壁11と天板5とで一つ一つが遮断され
てインク流路を兼ねたインク室12とされ、さらに、こ
れらのインク室12のすべてに連通するインク供給口と
して作用する共通インク供給路13が前記天板5の下面
に形成されている。また、前記ノズルプレート7には、
前記インク室12毎に開口するインク吐出口14が形成
されている。
【0003】しかして、一般に、ノズルプレート7に形
成されるインク吐出口14の孔径は、約30μmであ
り、ノズルプレート7としては、板厚50μm程度の金
属板が使用される。このようなノズルプレート7の製造
は、通常、電鋳法と呼ばれるメッキ法が用いられる。こ
のメッキ法により製造されたノズルプレート7には、多
数のインク吐出口14が形成されており、ヘッド本体6
に接着固定される。この接着固定時に、ヘッド本体6の
溝8とノズルプレート7のインク吐出口14との位置を
精密に位置決めする必要がある。また、ノズルプレート
7を電鋳法により製造することは、非常にその製造コス
トが高いために、コスト的な面から実用に供することが
難しいものである。
【0004】別の手段としては、インク吐出口14が予
め形成されていないノズルプレート7をヘッド本体6に
接着し、その後に、ノズルプレート7にレーザ光で孔明
をしてインク吐出口14を形成することが行なわれてい
る。この場合、ノズルプレート7の材料としては、主に
高分子材料が使用され、レーザ光としては精密なアブレ
ーション加工が可能なエキシマレーザが使用される。そ
して、図17に示すように、インク吐出口14の形状
は、インクの良好な吐出のために、レーザ光が照射され
る入射方向に対して逆テーパであることが必須要件とさ
れている。このような逆テーパのインク吐出口14を形
成する方法としては、複数の反射面を利用し、複数の角
度の異なるビームを照射する方法(USP5,208,
980参照)や、金属ステンシルマスクをポリイミドプ
レートに密着し、被加工物をビームに対して傾かせて孔
明する方法(特開平1−108056号公報参照)があ
る。
【0005】そこで、レーザ光を用いて孔明加工を行な
う方法においては、前述の複数の反射面を利用し、複数
の角度の異なるビームを照射する方法では、孔を一つず
つしか形成することができないので、数百個の孔を形成
するには時間がかかりすぎるという問題がある。また、
前述の金属ステンシルマスクをポリイミドプレートに密
着し、被加工物をビームに対して傾かせて孔明する方法
においては、一括して多数の孔を形成することができる
利点を有するが、孔径の精度を確保するためにノズルプ
レートに多数の孔が形成された金属マスクを密着させる
とともにその密着距離の精度を確保する必要があり、こ
れが生産上の問題点となる。例えば、図16乃至図18
に金属マスク15とノズルプレート7との距離と孔径と
の関係を示す。すなわち、孔明加工に先立って、図19
(a)に示されるように、直径aなるマスク孔16が多数
形成された金属マスク15をノズルプレート7の表面に
接着剤17により接着するが、この接着剤17には一定
の厚さdがある。しかも、加工すべきインク吐出口14
の形状は、前述のように逆テーパでなければならないた
め、レーザ光の照射は、A方向及びB方向のように傾斜
させる必要がある。そのため、加工されるインク吐出口
14のノズルプレート7の最外側面位置での孔径状は、
図19(b)に示されるように、レーザ光の傾斜方向に対
して長くなる。すなわち、インク吐出口14の形状は、
楕円形状となる。すなわち、短径方向にはマスク孔16
の直径aと同じ径であるが、レーザ光の最大傾斜角度が
θである場合、長径方向の寸法は、a+2d・tanθ
となる。具体的には、図20に示すように、金属マスク
15とノズルプレート7との距離が3μm変化するだけ
でインク吐出口14の長径方向の孔径の変化は2μmと
なる。このような変化は、接着剤17の厚さdを原因と
するだけでなく、レーザ光照射時に金属マスク15が加
熱されて変形することにより簡単に数μmの間隔が金属
マスク15とノズルプレート7との間に発生し、インク
吐出口14の形状が楕円になったり、その精度が低下す
るという問題が発生している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このようにヘッド本体
に高分子材料からなるノズルプレートを接着した後に、
そのノズルプレートの表面に多数のマスク孔を有する金
属マスクを接着してレーザ光照射によりテーパ付きの多
数のインク吐出口を形成するようにしたインクジェット
プリンタヘッドの製造方法が製造上、種々の面で有利で
ある。
【0007】しかしながら、完成したインクジェットプ
リンタヘッドにおいては、インクの付着を防止するため
にノズルプレートの表面に撥水性を持たせることが要求
される。そのため、ノズルプレートとなる部材の表面に
予め撥水処理をしておき、ヘッド本体に接着してから孔
明を行うようにすることも可能であるが、この場合に
は、ノズルプレートの表面に金属マスクを接着すること
が難しいという問題がある。そのため、接着層の厚さも
大きくなり、かつ、部分的な厚さのばらつきも生じやす
く、インク吐出口の孔径の精度が悪くなるおそれがあ
る。
【0008】本発明は、高分子材料からなるノズルプレ
ートの表面に多数のマスク孔を有する金属マスクを接着
してレーザ光照射によりテーパ付きの多数のインク吐出
口を形成するようにした場合においても、ノズルプレー
トの表面に十分な撥水性を付与することができるインク
ジェットプリンタヘッドの製造方法を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
高分子材料からなるノズルプレートを複数の溝が形成さ
れたヘッド本体の端面開口部に接着する工程と、前記ノ
ズルプレートの表面に複数のマスク孔を有する金属マス
クを接着剤で接着する工程と、この金属マスクの上方か
らレーザ光を照射して前記金属マスクのマスク孔の部分
の接着剤と前記ノズルプレートの高分子膜とを除去して
インク吐出口を形成する工程と、前記金属マスクを取り
外す工程と、前記金属マスクの接着剤を溶剤により除去
する工程と、接着剤を除去した前記ノズルプレートの表
面に撥水膜を形成する工程とよりなる。従って、ノズル
プレートの表面には、接着剤を除去した後に撥水膜が形
成されるため、接着剤除去時にノズルプレートの表面が
酸等により侵されて撥水性をなくしていても撥水膜によ
り確実にインクの付着を防止することができ、また、ノ
ズルプレートの表面に撥水膜がない状態で金属マスクが
接着されるため、接着剤の厚さのばらつきのない状態で
接着することができ、高い精度でインク吐出口を形成す
ることができる。
【0010】請求項2記載の発明は、ヘッド本体の各溝
に気体加圧手段を接続し、各インク吐出口から気体を噴
射させながらノズルプレートの表面に撥水膜を形成する
ようにした。従って、撥水膜形成時にインク吐出口が目
詰まりすることがなく、ミスディレクションのおそれの
ないインクジェットプリンタヘッドを得ることができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図1乃至
図15に基づいて説明する。図16乃至図20で説明し
た部分と同一部分は同一符号を用い説明も省略する。ま
ず、溝8が形成されたヘッド本体6の端面開口部に、高
分子材料、すなわち、ポリイミドやポリサルフォンより
なる所定厚さのノズルプレート7をノズルプレート接着
剤22により接着する。この接着は、図2に示すよう
に、PETフィルム23の一面に2液性エポキシ樹脂等
よりなる前記ノズルプレート接着剤22を6〜7μmの
厚さにスクリーン印刷等により塗布し、ヘッド本体6の
端面開口部にノズルプレート接着剤22側を接触させて
ローラ等の加圧具24で押圧して転写する。ヘッド本体
6に転写されたノズルプレート接着剤22の厚さは、3
〜3.5μmとなる。このように転写されたノズルプレ
ート接着剤22の上にノズルプレート7を接合させ、ノ
ズルプレート接着剤22が十分に硬化するまで均一な圧
力をかける治具にセットして接着固定するものである。
ついで、図3に示すように、ノズルプレート7の表面を
アセトン等で洗浄してその表面を乾かしてからシアノア
クリレート系接着剤(瞬間接着剤)等の接着剤17を滴
下して多数のマスク孔16が形成された金属マスク15
が接着される。この場合にも、接着剤17が十分に硬化
するまで均一な圧力をかける治具にセットしておく。
【0012】ついで、前記金属マスク15は種々の方法
により製作されたものを使用することが可能であるが、
その形成方法の一例を図4乃至図11に基づいて説明す
る。まず、図4に示すように、所定厚さの銅等よりなる
金属板25をダイ26の上にセットし、この金属板25
に形成すべきインク吐出口14のピッチに合わせてパン
チ27で図5に示すように孔28を形成する。具体的に
は、金属板25の厚さが50μmであり、孔28の直径
が35μmである。このようにして孔28を形成した金
属板25を洗浄してからその金属板25の両面に図6に
示すようにドライフィルム29が接着される。このドラ
イフィルム29の少なくとも一面は、感光性のレジスト
フィルム30である。勿論、両面を感光性のレジストフ
ィルム30としても良い。
【0013】このように感光性のレジストフィルム30
が接着された面に、図7に示すようにマスク31を接合
して露光する。このマスク31には、前記孔28と同一
ピッチでそれらの孔28の孔径よりも大きい開口32が
形成されている。このように露光した後に現像し、感光
性のレジストフィルム30をエッチングする。これによ
り、図8に示すように、感光性のレジストフィルム30
には、中心が前記孔28の中心に一致したレジスト開口
33が形成される。これらのレジスト開口33の直径
は、後述するエッチング工程でのエッチングされる量に
より定められるが、前記孔28よりわずかに大きい状態
に設定される。
【0014】このようにレジスト開口33が形成された
金属板25は、エッチャントに浸漬されて露出している
金属面がエッチングされ、結果として図9に示されるよ
うに、テーパ孔34が形成される。エッチャントとして
は、硝酸を所定の濃度、温度に調整したものが使用され
る。しかして、前述のテーパ孔34の形状は、図10に
示すように、レジスト開口33の開口部分から侵食さ
れ、その侵食は時間の経過とともにドライフィルム29
の下面にまで回り込んで進行する結果、テーパ状に形成
されるものである。
【0015】このテーパ孔34が所望の形状になったと
ころでエッチング処理は停止されるが、金属板25の両
面に残されていたドライフィルム29は、レジスト剥離
液により剥離されて図11に示すように、テーパ状のマ
スク孔16を備えた金属マスク15として完成される。
【0016】このように形成された金属マスク15は、
前述のように接着されるが、この金属マスク15が接着
されるとともにノズルプレート7が接着固定されたヘッ
ド本体6を図12に示すレーザ装置35により加工し、
図13に示すように、逆テーパを持ったインク吐出口1
4を3ステップで形成する。前記レーザ装置35は、X
テーブル36上に直線移動できるように取り付けられた
可動台37が設けられ、この可動台37に円弧運動する
ゴニオステージ38が設けられ、このゴニオステージ3
8に前記インク吐出口14の位置が回転中心となるよう
に前記ヘッド本体6が取り付けられている。ついで、レ
ーザ発振器39が設けられ、このレーザ発振器39から
発生したレーザ光40は、反射鏡41、入射レンズ4
2、スライドスコープ43、結像レンズ44を経て前記
ノズルプレート7に照射されている。このレーザ発振器
39としては、高分子材料よりなるノズルプレート7を
熱の影響が少ない状態で加工できるように、紫外光を出
力するエキシマレーザなどが利用される。ついで、前記
レーザ装置35によるインク吐出口14の形成は、図1
3に示すように、1回目として右上から左下に向けてレ
ーザ光40を照射して斜めの孔を形成し、2回目として
左上から右下に向けてレーザ光40を照射して1回目の
孔と合成し、3回目として垂直方向にレーザ光40を照
射して中心部分を加工する。
【0017】このようにしてレーザ光40の照射によ
り、高分子材料よりなるノズルプレート7とノズルプレ
ート接着剤22、接着剤17がアブレレーション(除
去)される。レーザ光40の照射範囲は、金属マスク1
5のマスク孔16より大きい範囲にわたるものである
が、ノズルプレート7に対しては、金属マスク15のマ
スク孔16により照射範囲が規制される。具体的には、
ゴニオステージ38でヘッド本体6を傾けた状態でXテ
ーブル36を移動させてレーザ光40の照射を一回行な
い、ついで、2回目としてゴニオステージ38を逆方向
に回動させてからXテーブル36を移動させ、さらに、
3回目としてゴニオステージ38を水平にしてXテーブ
ル36を移動させることにより、逆テーパ状のインク吐
出口14が形成される。実際には、ノズルプレート7上
に存在するノズルプレート接着剤22、接着剤17の存
在により、通常は、さらに数回のレーザ光40の走査が
必要である。
【0018】このようにノズルプレート7にインク吐出
口14を形成した後に金属マスク15を剥離するマスク
板取外工程が実行される。この剥離時に金属マスク15
には力が加えられるが、金属マスク15の材料は、縦弾
性係数が高いものであり、引張強さが大きいので、多少
の反りが発生したとしても再利用することが可能であ
る。
【0019】ついで、ノズルプレート7の表面には、図
14に示すように、撥水膜45が形成される。この撥水
膜45の形成に当っては、図15に示すように、容器4
6内に蓄えられた溶液47、具体的には、INTスクリ
ーン製INT303溶液にデッピングする。この場合、
ヘッド本体6の溝8に気体加圧手段から空気や窒素等の
気体を送り込んでインク吐出口14から噴出させ、さら
に、溶液47から取り出して乾燥させる状態においても
気体の噴出は乾燥終了まで継続させる。乾燥したら、1
40℃のオーブンに40分入れて架橋させる。これによ
り、インク吐出口14の孔詰まりがない状態で撥水膜4
5を形成することができる。
【0020】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、高分子材料から
なるノズルプレートを複数の溝が形成されたヘッド本体
の端面開口部に接着する工程と、前記ノズルプレートの
表面に複数のマスク孔を有する金属マスクを接着剤で接
着する工程と、この金属マスクの上方からレーザ光を照
射して前記金属マスクのマスク孔の部分の接着剤と前記
ノズルプレートの高分子膜とを除去してインク吐出口を
形成する工程と、前記金属マスクを取り外す工程と、前
記金属マスクの接着剤を溶剤により除去する工程と、接
着剤を除去した前記ノズルプレートの表面に撥水膜を形
成する工程とよりなるので、ノズルプレートの表面に
は、接着剤を除去した後に撥水膜が形成されるため、接
着剤除去時にノズルプレートの表面が酸等により侵され
て撥水性をなくしていても撥水膜により確実にインクの
付着を防止することができ、また、ノズルプレートの表
面に撥水膜がない状態で金属マスクが接着されるため、
接着剤の厚さのばらつきのない状態で接着することがで
き、高い精度でインク吐出口を形成することができると
いう効果を有する。
【0021】請求項2記載の発明は、ヘッド本体の各溝
に気体加圧手段を接続し、各インク吐出口から気体を噴
射させながらノズルプレートの表面に撥水膜を形成する
ようにしたので、撥水膜形成時にインク吐出口が目詰ま
りすることがなく、ミスディレクションのおそれのない
インクジェットプリンタヘッドを得ることができるとい
う効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すもので、インク吐
出口を形成するための全ての工程を示す工程図である。
【図2】ヘッド本体にノズル板を接着する工程を示す工
程図である。
【図3】ノズル板が接着されたヘッド本体にマスク板を
接着する工程を示す工程図である。
【図4】金属板に孔を形成する状態の縦断側面図であ
る。
【図5】パンチにより孔が形成された金属板の縦断側面
図である。
【図6】金属板の両面にレジストフィルムを接着した状
態の縦断側面図である。
【図7】露光マスクを接着した状態の縦断側面図であ
る。
【図8】レジストフィルムにレジスト開口が形成された
状態の縦断側面図である。
【図9】エッチングにより金属板にテーパ孔を形成した
状態の縦断側面図である。
【図10】テーパ孔が形成される状態を説明するための
縦断側面図である。
【図11】マスク孔が形成された金属マスクの縦断側面
図である。
【図12】レーザ装置の全体を示す斜視図である。
【図13】インク吐出口の加工ステップを示す縦断側面
図である。
【図14】撥水膜を形成して完成した状態のヘッド本体
の縦断側面図である。
【図15】ノズルプレートの表面に撥水膜を形成してい
る状態を示す縦断側面図である。
【図16】インクジェットヘッドの一例を示す一部を切
り欠いた斜視図である。
【図17】インク吐出口の断面形状を示す部分断面図で
ある。
【図18】ノズルプレートと金属マスクとの間に所定厚
さの接着剤が存する場合のレーザ光による孔明加工の状
態を示す縦断側面図である。
【図19】金属マスクのマスク孔と仕上げられたインク
吐出口との関係を示すもので、(a)はマスク孔の平面
図、(b)はインク吐出口の平面図である。
【図20】ノズルプレートと金属マスクとの両者間の間
隔と孔径との相対関係を示すグラフである。
【符号の説明】
6 ヘッド本体 7 ノズルプレート 8 溝 14 インク吐出口 15 金属マスク 16 マスク孔 17 接着剤 22 接着剤 40 レーザ光 45 撥水膜

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高分子材料からなるノズルプレートを複
    数の溝が形成されたヘッド本体の端面開口部に接着する
    工程と、前記ノズルプレートの表面に複数のマスク孔を
    有する金属マスクを接着剤で接着する工程と、この金属
    マスクの上方からレーザ光を照射して前記金属マスクの
    マスク孔の部分の接着剤と前記ノズルプレートの高分子
    膜とを除去してインク吐出口を形成する工程と、前記金
    属マスクを取り外す工程と、前記金属マスクの接着剤を
    溶剤により除去する工程と、接着剤を除去した前記ノズ
    ルプレートの表面に撥水膜を形成する工程とよりなるこ
    とを特徴とするインクジェットプリンタヘッドの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 ヘッド本体の各溝に気体加圧手段を接続
    し、各インク吐出口から気体を噴射させながらノズルプ
    レートの表面に撥水膜を形成するようにしたことを特徴
    とする請求項1記載のインクジェットプリンタヘッドの
    製造方法。
JP9203095A 1997-07-29 1997-07-29 インクジェットプリンタヘッドの製造方法 Pending JPH1142787A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100438714B1 (ko) * 2002-02-08 2004-07-05 삼성전자주식회사 잉크젯 프린트헤드의 제조방법
JP2007130816A (ja) * 2005-11-08 2007-05-31 Ricoh Co Ltd 液滴吐出ヘッド及びその製造方法並びにインクジェット記録装置

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