JPH1137530A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JPH1137530A
JPH1137530A JP9192523A JP19252397A JPH1137530A JP H1137530 A JPH1137530 A JP H1137530A JP 9192523 A JP9192523 A JP 9192523A JP 19252397 A JP19252397 A JP 19252397A JP H1137530 A JPH1137530 A JP H1137530A
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JP
Japan
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air conditioner
air
blower
control device
state
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Application number
JP9192523A
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English (en)
Inventor
Masaya Yamazaki
崎 雅 也 山
Kenji Okuda
田 健 志 奥
Ichiro Hongo
郷 一 郎 本
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転音を低減しかつ様々な状況に対応して集
塵性能を広範囲に可変とすることができる電気集塵機付
きの空気調和機を提供する。 【解決手段】 本発明に係る空気調和器は、制御装置の
制御の下、冷凍サイクルが停止し、電気集塵機が通電さ
れ、かつ送風機が停止している第1の運転状態と、冷凍
サイクルが停止し、電気集塵機が通電され、かつ送風機
が作動している第2の運転状態と、のいずれの運転状態
も選択することが可能となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送風機を共有する
電気集塵機を備えた空気調和機に係り、とりわけその運
転制御に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、空気調和機により循環させられる
被調和空気内に含まれる微細粒子や臭いを除去するため
に、空気調和機本体の熱交換器の前面、すなわち被調和
空気の吸入経路内に電気集塵機を組み込むことが行われ
ている。
【0003】この電気集塵機は、その送風機を空気調和
機の送風機と共有している。すなわち被清浄空気の取り
込みと微細粒子等を除去した後の清浄空気の送り出し
を、送風機により生成される空気の流れを利用して行っ
ている。このような構成を有する従来の電気集塵機付き
空気調和機においては、空気調和を行いながら空気清浄
を行う場合だけでなく空気清浄のみを行う場合にも必ず
送風機が運転されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような電
気集塵機付きの空気調和機においては、以下のような欠
点がある。
【0005】まず、空気清浄が行われている場合には必
ず送風機が運転されることになるため、特に夜間等に使
用する場合には送風機の騒音が気になる点である。ま
た、集塵性能の調節は送風量を変化させることのみによ
り行われるため、その調節幅に一定の限度がある点であ
る。また、送風機が常時稼働するため、使用者が送風に
よるドラフトを感じることがある点である。
【0006】本発明は上記実状に鑑みなされたものであ
り、空気清浄運転の制御を改善することにより、運転音
を低減しかつ様々な状況に対応して集塵性能を広範囲に
可変とすることができる電気集塵機付きの空気調和機を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、第1の手段は、空気調和機において、冷凍サイクル
の一部をなす熱交換器と、室内空気を吸い込むとともに
前記熱交換器により調和された空調空気を吹き出す送風
機とを有する空気調和機本体と、前記空気調和機本体内
の室内空気の吸入経路に配置された電気集塵機と、前記
制御手段に、この空気調和機の運転状態を指示する指令
装置と、前記指令装置の指示に応じて、または自動的
に、前記冷凍サイクル、前記送風機および前記電気集塵
機を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置の制御
の下、前記冷凍サイクルが停止し、前記電気集塵機が通
電され、かつ前記送風機が停止している第1の運転状態
と、前記冷凍サイクルが停止し、前記電気集塵機が通電
され、かつ前記送風機が作動している第2の運転状態
と、のいずれの運転状態も選択可能なことを特徴とする
ものである。
【0008】この第1の手段によれば、運転音を低減し
かつ様々な状況に対応して集塵性能を広範囲に可変とす
ることができる電気集塵機付きの空気調和機を得ること
ができる。
【0009】また、第2の手段は、第1の手段におい
て、前記制御装置は、空気調和機が前記第2の運転状態
にある場合、前記送風機の運転速度を、前記冷凍サイク
ルが運転中となっている通常の空気調和運転時における
最低運転速度より更に低い運転速度とするように制御す
ることを特徴とするものである。
【0010】この第2の手段によれば、運転音を抑制し
つつ、室内空気を強制的に循環させることができる。こ
のため、オゾン濃度の増加を抑制しつつ効率の良い空気
清浄運転を行うことができる。
【0011】また、第3の手段は、第1の手段におい
て、前記制御装置は、前記第1の運転状態における前記
電気集塵機への印加電圧を、前記第2の運転状態におけ
る前記電気集塵機への印加電圧より低く制御することを
特徴とするものである。
【0012】この第3の手段によれば、第1の運転状態
中のオゾン濃度の増加を抑制することができる。
【0013】また、第4の手段は、第1の手段におい
て、空調空気の吹き出し方向を調節するとともに前記制
御手段によりその動作が制御されるルーバを更に備え、
前記制御装置は、前記第2の運転状態が選択された場
合、前記ルーバを通常冷房運転より上吹きになるように
移動することを特徴とするものである。
【0014】この第4の手段によれば、使用者が感じる
ドラフト感を低減することができる。
【0015】また、第5の手段は、第1の手段におい
て、室内空気中に浮遊する塵、埃、花粉等の微細粒子を
検出する検出装置を更に備え、前記制御装置は、前記検
出装置により検出される微細粒子の濃度が予め定められ
たしきい値以下の場合、空気調和機を前記第1の運転状
態とし、微細粒子の濃度が予め定められたしきい値以上
の場合、空気調和機を前記第2の運転状態とすることを
特徴とするものである。
【0016】この第5の手段によれば、室内空気の汚れ
具合に応じた最適の空気清浄機能を得ることができる。
【0017】また、第6の手段は、第1の手段におい
て、前記制御装置は、空気調和機の運転状態が前記第1
の運転状態または前記第2の運転状態となっている場
合、空気調和機の運転状態を、前記第1の運転状態と前
記第2の運転状態との間で自動的に交互に切り替えるこ
とを特徴とするものである。
【0018】また、第7の手段は、第1の手段におい
て、前記制御装置は、空気調和機が前記第1の運転状態
となった場合、予め定められた時間の経過後に電気集塵
機への通電を停止することを特徴とするものである。
【0019】また、第8の手段は、第1の手段におい
て、前記指令装置は、前記制御装置に空気調和機を前記
第1の運転状態とするように指示する指令信号を発信し
た後、予め定められた時間の経過後に電気集塵機の運転
の停止を指示する指令信号を発信することを特徴とする
ものである。
【0020】また、第9の手段は、第1の手段におい
て、前記制御装置は、空気調和機が前記第1の運転状態
となった場合、断続的に前記電気集塵機の運転を停止す
ることを特徴とするものである。
【0021】これら第7乃至第9の手段によれば、オゾ
ン濃度の上昇を抑制することができる。
【0022】また、第10の手段は、第1の手段におい
て、前記制御装置は、空気調和機が前記第2の運転状態
となった後、予め定められた時間が経過した後、空気調
和機の運転状態を自動的に前記第1の運転状態へと移行
させることを特徴とするものである。
【0023】この第10の手段によれば、空気清浄運転
開始当初は集塵効率を重視した運転とし、その後空気が
十分に清浄化された後は、静粛な運転により空気の清浄
状態を維持することができる。
【0024】また、第11の手段は、第1の手段におい
て、前記制御装置は、空気調和機が前記第2の運転状態
となった後、予め定められた時間が経過した後、空気調
和機の運転を停止させることを特徴とするものである。
【0025】また、第12の手段は、第1の手段におい
て、前記冷凍サイクル、前記送風機および前記電気集塵
機がともに作動している場合、前記制御装置は、室内温
度または室内湿度が所望の温度または湿度に到達した場
合、送風機の運転を停止し、その一方で電気集塵機への
通電は継続して行うことを特徴とするものである。
【0026】また、第13の手段は、第1の手段におい
て、空気調和機本体からの空気の吹き出し方向を調節す
るとともに前記制御装置によりその動作が制御されるル
ーバを更に備え、前記制御装置は、空気調和機が前記第
1の運転状態にある場合、前記ルーバを開位置に移動す
ることを特徴とするものである。
【0027】また、第14の手段は、第1の手段におい
て、前記指令装置は、空気調和機の運転状態を表示する
指令装置用表示装置を有し、前記指令装置用表示装置
は、空気調和機の運転状態が前記第1の運転状態の場合
と前記第2の運転状態の場合とで異なる表示をすること
を特徴とするものである。
【0028】また、第15の手段は、第1の手段におい
て、空気調和機本体に設けられ、前記制御装置の指令に
基づいて空気調和機の運転状態を表示する本体用表示装
置を更に備え、前記制御装置は、前記本体用表示装置
に、空気調和機が前記第1の運転状態にある場合と前記
第2の運転状態にある場合とで異なる表示をさせること
を特徴とする請求項1のものである。
【0029】これら第13乃至第15の手段によれば、
使用者がより容易に空気調和機の運転状態を把握するこ
とができる。
【0030】また、第16の手段は、第1の手段におい
て、前記指令装置は、前記送風機の運転速度を調節する
ための風量切換ボタンを有し、前記制御装置は、前記風
量切換ボタンを操作することにより前記指令装置が発生
する信号に基づいて前記第1の運転状態と前記第2の運
転状態とを切り替えることを特徴とするものである。
【0031】また、第17の手段は、第1の手段におい
て、前記指示装置は、前記第1の運転状態を直接選択可
能な指示ボタンを有していることを特徴とするものであ
る。
【0032】また、第18の手段は、第17の手段にお
いて、前記第1の運転状態を直接選択可能な指示ボタン
が他の指示ボタンから独立した前記第1の運転状態を指
示するためのみに用いられるボタンからなることを特徴
とするものである。
【0033】また、第19の手段は、第17の手段にお
いて、前記指示装置は、空気調和機の運転状態を、少な
くとも冷房運転、暖房運転および除湿運転との間で切り
替える指示ボタンを有し、この指示ボタンが、前記第1
の運転状態を直接選択可能な指示ボタンと共通のボタン
からなることを特徴とするものである。
【0034】また、第20の手段は、第1、17、また
は18の手段において、前記指示装置は、少なくとも前
記冷凍サイクルおよび前記送風機が作動する空気調和運
転への移行および当該運転状態の停止を指示する空気調
和指示ボタンと、前記空調操作ボタンと別に設けられ前
記第1運転状態または前記第2の運転状態への移行また
は当該運転状態の停止を指示する空気清浄指示ボタンと
を有し、空気調和機が、前記冷凍サイクルおよび前記送
風機が作動し、かつ前記電気集塵機が通電されている運
転状態にある場合に、前記空気調和指示ボタンにより空
気調和運転の停止を指示した場合、前記制御装置は、前
記冷凍サイクル、前記送風機および前記電気集塵機の運
転を全て停止させることを特徴とするものである。
【0035】また、第21の手段は、第1の手段におい
て、前記冷凍サイクルが運転中の場合および空気調和機
が前記第2の運転状態となっている場合においては、前
記指示装置の指示ボタンの1回の操作では、前記第1の
運転状態を選択不可となっていることを特徴とするもの
である。
【0036】また、第22の手段は、第1、8、14、
および16〜20の手段において、前記指示装置は、前
記空気調和機本体とは別体に設けられたリモートコント
ローラからなることを特徴とするものである。
【0037】これら第16乃至第22の手段によれば、
空気調和機の操作性を向上させることができる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1および図2には、壁面
に取り付けられた空気調和機本体(空気調和機の室内
機)1が図示されている。この空気調和機本体1は、そ
の内部構造が概略的に示される図2に示すように、冷凍
サイクルの一部をなすフィンドチューブ型の熱交換器3
と、この熱交換器(室内熱交換器)3の背面に配置され
た送風機(室内ファン)4とを有している。これら熱交
換器3および送風機4は、空気調和機本体1の筐体内に
収容されている。
【0039】空気調和運転が行われる場合、冷凍サイク
ルを作動させ送風機4を運転することにより、室内空気
が前面パネル2のスリット状の吸込口5を通り、空気調
和機本体内に取り込まれる。そして室内空気は、熱交換
器3を通過することにより調和され、この調和空気は吹
出口6から室内に吹き出されるようになっている。な
お、吹出口6には、調和空気の室内への吹き出し方向を
上下方向に変化させるためのルーバ(風向偏向板)7が
設けられている。
【0040】また、空気調和機本体1の筐体内におい
て、熱交換器3の前面には、電気集塵機8および脱臭フ
ィルタ(図示せず)からなる空気清浄ユニットSが配置
されている。この空気清浄ユニットSを構成する電気集
塵機8は、空気調和機本体1を前方から見た場合(図1
参照)右側に位置し、図示しない脱臭フィルタは空気調
和機本体1の左側に位置している。なお、脱臭フィルタ
については、本発明の要旨とは直接関係ないため、以下
詳細な説明は省略する。
【0041】上述の如く配置された電気集塵機8は、上
述した室内空気の吸い込み経路に位置することになり、
送風機4を作動させることにより室内空気をこの電気集
塵機8を強制的に通過させることができるようになって
いる。別の言い方をすれば、この電気集塵機8は、空気
調和機本体1と送風機4を共用していることになる。
【0042】次に、電気集塵機8の構成について詳述す
る。図3に示すように、電気集塵機8は、その両端側が
空気調和機本体1のメインフレーム10に支持されると
ともに、その中央部が掛止片29を介して熱交換器3の
チューブ13に掛止されている。電気集塵機8は、図3
紙面法線方向に延びるとともに空気調和機本体1の正面
側から見た場合に蛇行状に張設されたイオン化線15を
有している。
【0043】このイオン化線15の間に位置する状態で
透孔16を有するフレーム17が設けられており、さら
にこのフレーム17にはアースされた対向極板18が着
脱自在に取着されている。対向極板18はステンレス鋼
板等の金属板を断面コの字状に折曲げるとともに、その
板面にはフレーム17の透孔16に入り込む複数の電極
板19が内面側に向かって切り起こされている。この電
極板19相互間に上記イオン化線15が配置されてお
り、これらで電気集塵機8のイオン化部20を形成して
いる。そして、このイオン化部20と集塵コレクタ21
とで電気集塵機8が構成されている。
【0044】集塵コレクタ21は、矩形状の枠体22
と、この枠体22に所定間隔で積層保持された帯状の多
数の合成樹脂シート23とからなる。合成樹脂シート2
3の一方の面には、例えば、導電性塗料が塗布された導
電層が設けられ、さらにこの導電層は、図示しない電極
と電気的に接続されている。
【0045】また、枠体22はメインフレーム10の左
側枠体10aに設けられるコレクタ押え24により着脱
自在に押圧支持され、その下部には、把手25が一体成
形されていてメインフレーム10の下面から突出するよ
うになっている。すなわち把手25を握って引き下げる
ことにより集塵コレクタ21を電気集塵部から抜き出す
ことが可能であり、押し上げれば電気集塵機8の所定位
置に装着可能となっている。
【0046】次に、空気調和機の冷凍サイクルおよび制
御系の構成について図4により説明する。図4に示すよ
うに、圧縮機41には四方弁42を介して室外熱交換器
43が接続されている。この室外熱交換器43には膨張
機構、例えば電動膨張弁44が接続されている。電動膨
張弁44には、室内機(空気調和機本体1)用の熱交換
器3の一端が接続されており、熱交換器3の他端には四
方弁42を介して圧縮機41が接続されている。圧縮機
41はインバータ回路(インバータ装置)51から供給
される所定周波数の交流電流により駆動されるようにな
っている。
【0047】また、熱交換器3のチューブには熱交換器
温度センサ52が、空気調和機本体1内の室内空気の吸
い込み流路の熱交換器3より上流側には室内温度センサ
53がそれぞれ設けられている。
【0048】また、室外熱交換器43の近傍には室外フ
ァン45が設けられており、室外の空気を室外熱交換器
43に供給するようになっている。
【0049】また、空気調和機は、この空気調和機の運
転状態を制御するための制御装置30を備えている。こ
の制御装置30は、室内ファン制御回路31を介して送
風機4の駆動モータ4aを、室外ファン制御回路32を
介して室外ファン45を、高電圧発生回路33を介して
電気集塵機8を、ルーバ制御回路34を介してルーバ7
の駆動モータ7aを、インバータ回路51を介して圧縮
機41の駆動モータを、それぞれ制御するようになって
いる。
【0050】また、熱交換器温度センサ52および室内
温度センサ53の出力は制御装置30に入力されるよう
になっている。また、空気調和機本体1の前面パネルに
は、室内空気中に浮遊する塵、埃、花粉等の微細粒子を
検出する検出装置54が設けられており、この検出装置
54の出力も制御装置30に入力されるようになってい
る。
【0051】また、制御装置30は後述する運転制御を
行うためのタイマ装置35を有している。
【0052】また、図1および図4に示すように、空気
調和機本体1の前面パネルには、この空気調和機の運転
状態を表示するための表示ランプ(本体用表示装置)7
0、71、72が設けられている。これら表示ランプ7
0、71、72は、制御装置30の命令により点灯する
ようになっている。
【0053】また、図4に示すように、空気調和機は、
空気調和機本体1とは別体に設けられたリモートコント
ローラ60(「指令装置」のことを意味する。以下「リ
モコン」と略称する。)を備えている。このリモコン6
0は、空気調和機の運転状態を指示する赤外線信号を発
信するものであり、リモコン60により発信された指令
信号は、空気調和機本体1の前面パネルに設けられた受
光部75(図1参照)により受信され、制御装置30に
入力されるようになっている。
【0054】なお、本実施形態においては、指令装置と
して空気調和機本体1とは別体に設けられたリモートコ
ントローラ60を用いているが、これに限定されるもの
ではなく、例えば、空気調和機本体1に組み込まれた操
作装置(操作パネル)のようなものであってもよい。
【0055】リモコン60は、図5(a)に示すよう
に、空気調和機の運転状態を指示するための複数の操作
ボタンを有している。すなわち、リモコン60は、図5
(a)に示すように、空気調和運転時の設定温度を指示
する設定温度指示ボタン61と、空調(A/C)指示ボ
タン62と、空清指示ボタン63と、イオン風指示ボタ
ン64とを有している。これら各ボタンの機能について
は後述する。なお、本明細書においては「ボタン」とい
う表記をしているが、ここでの「ボタン」とは通常の機
械式の押込ボタンに限定されるものではなく、例えばタ
ッチパネル等のスイッチ機能を実現するための操作手段
を広く含む概念である。また、リモコン60は、このリ
モコン60の指示に基づいて空気調和機が採る運転状態
を表示する液晶表示装置からなる表示部65を有してい
る。
【0056】次に、本実施形態に係る空気調和機が採り
うる運転状態について説明する。この空気調和機の運転
状態は、送風機4(室内ファン)、冷凍サイクル(圧縮
機41)および電気集塵機8のそれぞれの作動状態によ
り定められ、これらの構成要素の作動状態の組合せによ
り、大別して以下の5状態、すなわち(1)「空気調和
単独運転」(本明細書および添付図面においては「A/
C運転」または「通常の空気調和運転」ともいう)と、
(2)ファン式空気清浄運転(本明細書および添付図面
においては「空清運転」ともいう)と、(3)空気調和
・清浄運転(本明細書および添付図面においては「A/
C運転+空清運転」ともいう)と、(4)「イオン式空
気清浄運転」(「イオン式空気清浄運転」の定義につい
ては後述する)と、(5)完全停止状態(本明細書およ
び添付図面においては「全OFF」ともいう)との5状
態を採ることができる。 次に、上記5状態について図
7を参照して詳述する。
【0057】[空気調和単独運転]「空気調和単独運
転」の場合、送風機4は作動状態にされ、電気集塵機8
は停止状態とされ、冷凍サイクルすなわち圧縮機41は
室温に依存して作動または停止状態とされる。この場
合、送風機4の風量、すなわち室内ファンの回転数は、
検出された室温に応じて制御装置30が室内ファン制御
回路31を介して送風機4の駆動モータ4aを制御する
ことにより調節される。
【0058】また、圧縮機41の作動および停止は、温
度センサ52、53からの信号に基づいて、制御装置3
0がインバータ回路51を制御することにより調節され
る。
【0059】なお、「空気調和単独運転」中は、ルーバ
7は、リモコン60により指示された空気調和運転の種
類(冷房、暖房、除湿等の運転モード)に対応して、ま
たは使用者の好みに応じたリモコン60による指示内容
に対応して、制御装置30により制御されつつ適当な
「開」状態を採る(以上図7第4列参照)。
【0060】[ファン式空気清浄運転]「ファン式空気
清浄運転」の場合には、送風機4は作動状態とされ、電
気集塵機8は通電状態とされ、冷凍サイクルは停止状態
とされる。この場合、送風機4の回転速度は「極低速」
に設定される。「極低速」の回転数とは、前述した「空
気調和単独運転」の場合に制御装置30が調節する送風
機4の回転数の設定範囲の下限より、更に低い回転数で
ある。送風機4が「極低速」の回転数にある場合、使用
者には送風機4の風切り音および駆動モータ音がほとん
ど聞き取れない状態となる。
【0061】また、電気集塵機8への印可電圧はV2に
設定される。また、ルーバ7は「開」状態とされるが、
その角度は、空気調和単独運転の冷房運転の場合より、
さらに吹き出し空気が上向きに吹き出されるように設定
される(以上図7第3列参照)。このことと送風機4を
極低速運転とすることにより、「ファン式空気清浄運
転」の場合に、使用者が感じるドラフト感(風に当たる
不快感)を大幅に低減することができる。
【0062】また、後述する「イオン式空気清浄運転」
とは異なり、送風機4が運転状態にあるため、空気調和
機の周辺部における局所的なオゾン濃度の増加を防止す
ることが可能となっている。
【0063】[空気調和・清浄運転]「空気調和・清浄
運転」の場合には、送風機4および冷凍サイクルの運転
状態とルーバ7の状態は、上記「空気調和単独運転」と
同一であり、電気集塵機8が通電されている点のみが異
なる。この場合、電気集塵機への印可電圧はV2に設定
される(以上図7第5列参照)。
【0064】[イオン式空気清浄運転]本明細書におい
て「イオン風」とは、電気集塵機8のイオン化部により
イオン化された空気中の埃等が集塵コレクタ21に引き
寄せられることにより発生する空気の微弱な流れを意味
する。従って、本明細書において、「イオン式空気清浄
運転」とは、送風機4による空気の強制的循環がなされ
ない条件下において電気集塵機8のみが作動している運
転状態を意味する。
【0065】従って、「イオン式空気清浄運転」の場合
は、送風機4および冷凍サイクルが停止状態とされ、電
気集塵機8が通電状態とされる。そして、ルーバ7は、
空気調和機が運転状態にあることを使用者に知らしめる
ために、「開」状態に設定される。
【0066】このように「イオン式空気清浄運転」がな
される場合、ルーバ7が「開」状態に設定されるように
なっているため、空気調和機本体1に運転状態を表示す
るランプが無い場合、あるいは使用者が運転状態表示ラ
ンプを見にくい位置にいる場合でも、使用者は「イオン
式空気清浄運転」中であることを視覚的に容易に認識す
ることができる。このため、「イオン式空気清浄運転」
の切り忘れを防止することができる。
【0067】「イオン式空気清浄運転」がなされる場
合、すなわち送風機4により室内空気の強制的循環がさ
れないで電気集塵機8が運転されている場合には、空気
調和機本体1の周辺で局所的なオゾン濃度の上昇が発生
し、これにより異臭の発生、さらに程度が増すと使用者
の粘膜を刺激する場合もある。これを防止するため、
「イオン式空気清浄運転」時における電気集塵機8への
印可電圧は、前述した「ファン式空気清浄運転」および
「空気調和・清浄運転」の場合に電気集塵機8に印可さ
れるV2より低いV1に設定される(図7第2列参
照)。このようにすることにより、図8に示すように、
室内空気のオゾン濃度の上昇を抑制することができる
(電気集塵機8への印加電圧およびオゾン濃度について
は、実線が本発明、破線が比較例をそれぞれ示す)。
【0068】なお、電気集塵機8への印加電圧を、上述
したように運転開始当初から低い電圧V1に設定するこ
とに代えて、運転開始から所定時間が経過するまでの間
は高い電圧V2に設定し、その後低い電圧V1に切り替
えるように制御を行なってもよい。この場合、制御装置
30のタイマ装置35が使用される。このような運転制
御を行うことにより、運転開始当初は効率のよい空気清
浄効果が得られ、その後はオゾン濃度の上昇を抑えつつ
清浄な室内環境を維持することができる。
【0069】以上述べたように、「ファン式空気清浄運
転」および「イオン式空気清浄運転」は、室内空気を浄
化するための運転である点においては共通している。本
質的な両者の差は、前者では送風機4が運転されるが、
後者においては送風機4の運転が停止される点のみであ
る。
【0070】これら2つの運転モードの得失は以下の通
りである。すなわち「ファン式空気清浄運転」の利点は
集塵性能が大きいことであり、欠点は送風音が発生する
ことである。一方、「イオン式空気清浄運転」の利点は
運転音が静かなことと省エネルギー運転となること(送
風機4が運転されないためである)であり、欠点は集塵
性能が小さいことと局所的に高濃度のオゾンが発生する
ことである。従って、両運転モードは、状況に応じて使
い分けることが好ましい。
【0071】[完全停止状態]「完全停止状態」におい
ては、送風機4、電気集塵機8および冷凍サイクルはす
べて停止状態とされる。
【0072】空気調和機の運転状態は、リモコン60か
らの指令を受けた制御装置30が、制御装置30に予め
格納された運転プログラムに基づいて送風機4、冷凍サ
イクル(圧縮機)、電気集塵機8およびルーバ7を制御
することにより制御される。
【0073】また、前述した空気調和機本体1の前面パ
ネルに設けられた表示ランプ70(空気調和運転表示手
段)、表示ランプ71(空気清浄運転表示手段)、表示
ランプ72(イオン式空気清浄運転(イオン風運転)表
示手段)は、制御装置30の指令に基づき上記5つの運
転状態に対応して点灯するようになっている。これら表
示ランプ70、71、72は、異なる色に発光するよう
になっている。
【0074】表示ランプ70は、空気調和運転表示のた
めに割り当てられており、電気集塵機8の通電状態に関
わらず冷凍サイクル、すなわち圧縮機41が作動してい
る場合に点灯するようになっている。従って、表示ラン
プ70は、前述した5つの運転状態のうち、「空気調和
単独運転」および「空気調和・清浄運転」の場合に点灯
するようになっている(図7参照)。
【0075】また、表示ランプ71は、冷凍サイクルの
作動状態に関わらず送風機4が運転されかつ電気集塵機
8が運転されている場合に点灯するようになっている。
従って、表示ランプ71は、前述した5つの運転状態の
うち、「ファン式空気清浄運転」および「空気調和・清
浄運転」の場合に点灯するようになっている。
【0076】また、表示ランプ72は、冷凍サイクル
(圧縮機41)および送風機4が停止し、電気集塵機8
のみが運転されている場合のみ、すなわち前述した5つ
の運転状態のうち「イオン式空気清浄運転」の場合のみ
に点灯するようになっている。以上説明したように、上
記各表示ランプの表示を確認することにより、使用者は
空気調和機の運転状態を一目で判別することができる。
【0077】なお、上記表示ランプ70、71、72を
確認することに代えて、使用者はリモコン60の表示部
65を確認することによっても、空気調和機の運転状態
を確認することができる。
【0078】図5(b)に、空気調和機が空気調和機の
運転状態が「空気調和・清浄運転」となっている場合の
リモコン60の表示部65を示す。この場合、A/C表
示(冷凍サイクルが作動している場合にON表示がさ
れ、停止している場合にOFF表示がされる)および空
清表示(「ファン式空気清浄運転」および「空気調和・
清浄運転」の場合にのみON表示がされ、その他の場合
にOFF表示がされる)がON表示、イオン風表示
(「イオン式空気清浄運転」の場合のみON表示がさ
れ、その他の場合OFF表示がされる)がOFF表示と
なっている。
【0079】使用者は、この表示部65の表示を確認す
ることにより、空気調和機が空気調和機の運転状態が
「空気調和・清浄運転」となっていることを容易に確認
することができる。
【0080】なお、リモコン60の筐体に、空気調和機
の運転状態が「イオン式空気清浄運転」である旨を表示
するランプをさらに設けることがさらに好ましい。これ
により、各運転状態のうち、運転音が最も静かな「イオ
ン式空気清浄運転」がされている場合においても、使用
者が「イオン式空気清浄運転」中であることを確認する
機会が増える。これにより、「イオン式空気清浄運転」
の消し忘れを防止することができる。
【0081】但し、空気調和機本体1がリモコン60か
らの指令信号の受信を失敗することもあるため、最終的
な運転状態の判断は空気調和機本体の表示ランプ70、
71、72により行われる。ここで、各表示ランプは前
述したように視認性の高いものであるため、使用者はよ
り正確に空気調和機の運転状態を把握することができ
る。
【0082】以上の説明は、図9に記載のフローチャー
トを参照することによっても容易に理解することが可能
である。すなわち、図9に示すように、ステップS10
0で運転状態が「ファン式空気清浄運転」、「空気調和
単独運転」、「空気調和・清浄運転」または「完全停止
状態」と決定された場合には、前述した図7に示す表に
基づいて送風機4、冷凍サイクル、電気集塵機8および
ルーバ7の状態が定められる。すなわち、現在、上記各
運転状態のいずれかであるならばその運転状態を継続
し、上記各運転状態への移行指示を受けたならば、指示
された運転状態への移行処理が行われる(ステップS1
01〜ステップS110)。
【0083】次に、リモコン60の空調指示ボタン6
2、空清指示ボタン63およびイオン風指示ボタン64
を操作した場合の運転状態の変化について図10により
説明する。図10は、空気調和機が前述した5つの運転
状態にある場合に、上記各ボタン62、63、64を操
作した場合に、空気調和機がどのような運転状態に移行
するかを示している。
【0084】まず、空気調和機が完全停止状態にある場
合について説明する。この場合、空調指示ボタン62、
空清指示ボタン63およびイオン風指示ボタン64を押
すと、それぞれのボタン操作に対応して「空気調和単独
運転」、「ファン式空気清浄運転」、「イオン式空気清
浄運転」にそれぞれ移行する。
【0085】次に、空気調和機が「イオン式空気清浄運
転」を行っている場合について説明する。この場合、イ
オン風指示ボタン64を押すと、空気調和機は「完全停
止状態」に移行し、空清指示ボタン63を押すと、空気
調和機は「ファン式空気清浄運転」に移行する。また、
空調指示ボタン62を押すと、空気調和機は「空気調和
単独運転」に移行する。
【0086】次に、空気調和機が「ファン式空気清浄運
転」を行っている場合について説明する。この場合、イ
オン風指示ボタン64を押しても空気調和機の運転状態
は変化しない。一方、空清指示ボタン63を押すと、空
気調和機は「完全停止状態」に移行し、空調指示ボタン
62を押すと、空気調和機は「空気調和・清浄運転」に
移行する。
【0087】次に、空気調和機が「空気調和単独運転」
を行っている場合について説明する。この場合、イオン
風指示ボタン64を押しても空気調和機の運転状態は変
化しない。一方、空清指示ボタン63を押すと空気調和
機は「空気調和・清浄運転」に移行し、空調指示ボタン
62を押すと空気調和機は「完全停止状態」に移行す
る。
【0088】次に、空気調和機が「空気調和・清浄運
転」を行っている場合について説明する。この場合、イ
オン風指示ボタン64を押しても、空気調和機の運転状
態は変化しない。一方、空清指示ボタン63を押すと、
空気調和機は「空気調和単独運転」へと移行し、空調指
示ボタン62を押すと、空気調和機は「完全停止状態」
へと移行する。このように、「空気調和・清浄運転」を
行っている場合、空調指示ボタン62を押すことによ
り、電気集塵機8への通電も停止され、空気調和機が
「完全停止状態」に移行するため、使用者が気づかぬま
ま「イオン式空気清浄運転」が継続されてしまうという
事態を防止することができる。
【0089】なお、リモコン60は、過去に発信した信
号に基づいて空気調和機の運転状態を常時認識している
ため、指示ボタンを押したにも関わらず運転状態が変化
しない場合(例えば、空気調和機が「空気調和単独運
転」を行っている場合にイオン風指示ボタン64を押し
た場合)には、指令信号を発信しないようになってい
る。
【0090】以上が、本実施形態に係る空気調和機の手
動操作に係る基本的な作用である。ところで、上述した
5つの運転モードのうち「イオン式空気清浄運転」が行
われる場合、長時間にわたって「イオン式空気清浄運
転」を行うと、電気集塵機8の運転により発生するオゾ
ン濃度が上昇する。このオゾン濃度の上昇が一定以上と
なると不快な臭いが発生するようになり、更に濃度上昇
が進むと使用者の粘膜に刺激を与えることになる。この
ような必要以上のオゾン濃度の上昇を抑制するために、
以下のような運転制御が行われる。
【0091】[第1の運転制御]まず、第1の運転制御
について図11に示すフローチャートにより説明する。
この運転制御は、「イオン式空気清浄運転」の開始後、
所定時間ts1経過後にイオン式空気清浄運転を停止す
る運転制御を示すものである。なお、この機能を実現す
るために、空気調和機本体1の制御装置30のタイマ装
置35が使用される。なお、以下、第1乃至第6の運転
制御の説明において、時間tsn(nは自然数)の計時
機能を有するタイマ装置35、また時間tsnの計時を
行なうようにセットされたタイマ装置35(リモコン6
0に内蔵された図示しないタイマ装置についても同様と
する)をタイマTnと記載することにする。また、以下
に記載される各運転制御を示すフローチャートにおいて
タイマTnのカウント(計時開始からの経過時間)をt
nと記載することとする。
【0092】また、以下に記載される各運転制御を行う
ためには、空気調和機本体1またはリモコン60(8
0)のいずれか一方にタイマ装置が設けられていればよ
い。
【0093】なお、図11に示すフローチャートにおい
て、図9に示すフローチャートに示すステップと同一の
内容のステップについては同一のステップ番号を付し、
当該ステップの詳細な説明は省略する。
【0094】ステップS100で「イオン式空気清浄運
転」と決定された場合には、現在が運転開始時であるか
が判断され(ステップS111)、現在から運転が開始
されるのであればタイマによる計時が開始される(ステ
ップS112)。そして前述した表7に基づいて空気調
和機が「イオン式空気清浄運転」の状態とされる(ステ
ップS113)。
【0095】ステップS111で現在、既に「イオン式
空気清浄運転」が行われている場合(すなわわち運転開
始時ではない場合)には、タイマT1による計時開始か
らの経過時間が判断される(ステップS114)。ここ
で既に所定時間ts1が経過している場合には、タイマ
T1はリセットされ(ステップS115)、空気調和機
は「完全停止状態」とされる。
【0096】ステップS114でまだ時間ts1が経過
していない場合には、引き続き「イオン式空気清浄運
転」が継続される(RETURN)。
【0097】このような運転制御を行うことにより、図
12に示すように、オゾン濃度の増加を抑制することが
できる。
【0098】[第2の運転制御]次に、第2の運転制御
について図13に示すフローチャートにより説明する。
第2の運転制御は、リモコン60に内蔵されたタイマカ
ウント装置により所定時間経過後の「イオン式空気清浄
運転」の停止処理を行うものである。この機能を実現す
るために、リモコン60は、その内部に図示しないリモ
コン制御部およびタイマT1を備えている。
【0099】図13のフローチャートに示すように、ま
ず、イオン風指示ボタン64の操作があったかが判断さ
れ(ステップS131)、操作があった場合には、現在
「イオン式空気清浄運転」中であるかが判断される(ス
テップS132)。現在、「イオン式空気清浄運転」中
である場合には、イオン風指示ボタン64の操作に対応
して「イオン式空気清浄運転」を停止すべくリモコン6
0はイオン式空気清浄運転停止指令信号を送信する(ス
テップS133)。
【0100】また、ステップS132において、「イオ
ン式空気清浄運転」中でないと判断された場合には、ま
ず、リモコン60内蔵のタイマT1の計時が開始され
(ステップS134)、次いで「イオン式空気清浄運
転」を開始すべくリモコン60はイオン式空気清浄運転
指令信号を送信する(ステップS135)。
【0101】一方、ステップS131において、イオン
風指示ボタン64の操作がなかったと判断された場合に
は、リモコン60に内蔵されたタイマT1の計時開始後
からの経過時間が判断され(ステップS136)、その
時点で時間ts1がまだ経過していない場合にはその時
点における運転状態を継続する(RETURN)。
【0102】また、ステップS136において、すでに
時間ts1が経過している場合には、リモコン60に内
蔵されたタイマ装置T1がリセットされ(ステップS1
37)、次いでリモコン60はイオン風停止指令信号を
送信する(ステップS133)。
【0103】なお、上記第1及び第2の運転制御の説明
においては、「イオン式空気清浄運転」の開始後から所
定時間の経過後に「イオン式空気清浄運転」を停止し
「完全停止状態」とする制御を示したが、これら第1及
び第2の運転制御と同様にして、「ファン式空気清浄運
転」の開始後から所定時間の経過後に「ファン式空気清
浄運転」を停止し「完全停止状態」とする制御を行って
もよい。
【0104】[第3の運転制御]次に、第3の運転制御
について図14に示すフローチャートにより説明する。
第3の運転制御は、「イオン式空気清浄運転」開始から
所定時間ts2(例えば15分間)経過前についてはフ
ァンが停止している「イオン式空気清浄運転」を行い、
時間T2が経過した後は所定時間ts3(例えば3分
間)程度「ファン式空気清浄運転」に移行させるように
して、「イオン式空気清浄運転」と「ファン式空気清浄
運転」とを交互に行うものである。すなわち、本運転制
御においては、冷凍サイクルが停止し電気集塵機8が通
電されている場合に、送風機4の運転が断続的に行われ
る。なお、本運転制御においては、空気調和機本体1の
タイマT2、T3(タイマ装置35)が使用される。
【0105】図14に示すように、まず、イオン式空気
清浄運転処理が行われている場合、現在が「イオン式空
気清浄運転」の開始時点であるかが判断される(ステッ
プS141)。現時点が「イオン式空気清浄運転」の開
始時点である場合、タイマT2が計時を開始する(ステ
ップS142)。そして前述した図7に従って、空気調
和機の運転状態が「イオン式空気清浄運転」に対応する
ように設定される(ステップS143)。
【0106】ステップS141において、現在が「イオ
ン式空気清浄運転」の開始時点でないと判断された場
合、タイマT3がカウント中(計時を行っている途中)
であるかが判断される(ステップS144)。
【0107】ステップS144でタイマT3がカウント
中でないと判断された場合(この場合「イオン式空気清
浄運転」中である)には、タイマT2の計時開始からの
経過時間が判断され(ステップS145)、すでに所定
時間ts2が経過している場合には、タイマT3の計時
が開始される(ステップS146)。そして制御装置3
0は空気調和機を「ファン式空気清浄運転」に移行させ
る(ステップS147)。なお、この場合の「ファン式
空気清浄運転」の運転条件は前述した図7に示す運転条
件に対して電気集塵機8への印可電圧がV2ではなくV
1となっている点において異なっている。
【0108】ステップS145において、所定時間ts
2の経過前である場合には、その時点での運転状態がそ
のまま継続される(RETURN)。
【0109】また、ステップS144でタイマT3がカ
ウント中と判断された場合(この場合、空気調和機は電
気集塵機8への印加電圧がV1の「ファン式空気清浄運
転」中である)、タイマT3の計時開始からの経過時間
が判断され(ステップS148)、まだ所定時間t3が
経過していない場合には、その時点での運転状態がその
まま継続される(RETURN)。
【0110】ステップS148で既に所定時間ts3が
経過している場合には、タイマT2がリセットされタイ
マT2の計時が開始され、更にタイマT3がリセットさ
れる(ステップS149)。そして制御装置30は空気
調和機を「イオン式空気清浄運転」に移行させる(ステ
ップS143)。
【0111】このように、空気清浄機の運転状態を「イ
オン式空気清浄運転」と「ファン式空気清浄運転」との
間で交互に切り替えることにより、すなわち送風機4を
断続的に運転することにより、室内中のオゾン濃度の局
所的な上昇を抑制することができる。
【0112】[第4の運転制御]次に、第4の運転制御
について図15に示すフローチャートにより説明する。
第4の運転制御は、「ファン式空気清浄運転」開始から
所定時間ts4が経過した後に「イオン式空気清浄運
転」に移行させるものである。なお、本運転制御におい
ては、空気調和機本体1のタイマT4(タイマ装置3
5)が使用される。
【0113】図15に示すように、まず、「ファン式空
気清浄運転」が行われている場合、現在が「ファン式空
気清浄運転」の開始時点であるかが判断される(ステッ
プS151)。現時点が「ファン式空気清浄運転」の開
始時点である場合、タイマT4が計時を開始する(ステ
ップS152)。そして前述した図7に従って、空気調
和機の運転状態が「ファン式空気清浄運転」に対応する
ように設定される(ステップS153)。
【0114】ステップS151において、現在が「ファ
ン式空気清浄運転」の開始時点でないと判断された場
合、タイマT4の計時開始からの経過時間が判断され
(ステップS154)、すでに所定時間ts4が経過し
ている場合には、制御装置30は空気調和機を「イオン
式空気清浄運転」に移行させる(ステップS155)。
【0115】ステップS154において、所定時間ts
4の経過前である場合には、その時点での運転状態がそ
のまま継続される(RETURN)。
【0116】この第4の運転制御によれば、たとえば就
寝時に「ファン式空気清浄運転」を始め、一定時間経過
後に「イオン式空気清浄運転」に移行させることによ
り、真夜中に送風機の音が気になり目覚めたりすること
を防止できる。
【0117】[第5の運転制御]次に、第5の運転制御
について図16に示すフローチャートにより説明する。
第5の運転制御は、第4の運転制御と同様、「ファン式
空気清浄運転」開始から所定時間ts4が経過した後に
「イオン式空気清浄運転」に移行させるものである。な
お、本運転制御を実現するため、リモコン装置60はそ
の内部に図示しないリモコン制御部およびタイマT4を
内蔵している。
【0118】図16のフローチャートに示すように、リ
モコン60において空清指示ボタン63の操作があった
かが判断され(ステップS161)、操作があった場合
には、現在「ファン式空気清浄運転」中であるかが判断
される(ステップS162)。現在、「ファン式空気清
浄運転」中である場合には、空清指示ボタン63の操作
に対応して「ファン式空気清浄運転」を停止すべくリモ
コン60はファン式空気清浄運転停止指令信号を送信す
る(ステップS163)。
【0119】また、ステップS162において、「ファ
ン式空気清浄運転」中でないと判断された場合には、ま
ず、リモコン60内蔵のタイマT4の計時が開始され
(ステップS164)、次いで「ファン式空気清浄運
転」を開始すべくリモコン60はファン式空気清浄運転
指令信号を送信する(ステップS165)。
【0120】一方、ステップS161において、イオン
風指示ボタン64の操作がなかったと判断された場合に
は、リモコン60に内蔵されたタイマの計時開始後から
の経過時間が判断され(ステップS166)、その時点
で時間ts4がまだ経過していない場合には、その時点
の運転状態を維持する(RETURN)。
【0121】また、ステップS166において、すでに
時間ts4が経過している場合には、リモコン60に内
蔵されたタイマT4がリセットされ(ステップS16
7)、次いでリモコン60はイオン式空気清浄運転指令
信号を送信する(ステップS168)。
【0122】上述した第4および第5の制御は、「ファ
ン式空気清浄運転」時の集塵性能がほぼ一定であるた
め、空気調和機が設置される部屋の容積(または畳数)
が空気調和機の性能に相応したものであるならば、粉塵
量の減衰特性の推定は可能となるため、送風機4を停止
するタイミングは十分に推定可能であるという事実に基
づいて行われる。すなわち、運転開始当初は、送風機4
と電気集塵機8とが併用運転される「ファン式空気清浄
運転」を行い、その後室内の粉塵が十分に減少した後
は、「イオン式空気清浄運転」に移行させることによ
り、運転開始から短い時間で所定の空気清浄度を得て、
その後は静粛性の高い「イオン式空気清浄運転」により
その清浄度を維持することができる。
【0123】なお、上述した第5の運転制御において
は、タイマ装置T4により「ファン式空気清浄運転」か
ら「イオン式空気清浄運転」への移行制御を行っている
が、これに代えて、微細粒子検出用の検出装置54を用
いて、室内空気中の微細粒子の量のしきい値との大小関
係に基づいて「ファン式空気清浄運転」から「イオン式
空気清浄運転」への移行制御を行ってもよい。
【0124】この制御は、例えば以下のようにして行わ
れる。まず、最初に、リモコン60により「ファン式空
気清浄運転」を選択する。これを受信した空気調和機本
体1の制御装置30は、図7に示すように空気調和機の
運転状態を制御して「ファン式空気清浄運転」状態とす
る。制御装置30は検出装置54により室内の微細粒子
の量を監視し、その量が予め定められたしきい値以下と
なった場合、送風機4を停止させることにより「イオン
式空気清浄運転」に移行させる。このように空気調和機
の運転制御を行うことにより、更に効率のよい空気清浄
機能を実現することができる。
【0125】[第6の運転制御]次に、第6の運転制御
について図17により説明する。第6の制御は、「イオ
ン式空気清浄運転」時に電気集塵機8への通電の停止を
断続的に行うものである。この場合、空気調和機本体の
タイマT6およびT7(タイマ装置35)が使用され
る。
【0126】図17に示すように、「イオン式空気清浄
運転」が開始されると、制御装置30は、タイマT6に
よる計時を開始する。そそて運転開始から所定時間ts
6が経過すると、制御装置30は電気集塵機8への通電
を所定時間ts7の間だけ停止する。次いで制御装置3
0は再度電気集塵機8への通電を所定時間ts7の間だ
け行う。このようにして、「イオン式空気清浄運転」の
運転指示を受けた場合、制御装置30はタイマ装置の計
時に基づいて断続的に空気調和機の運転状態を「完全停
止状態」と「イオン式空気清浄運転」との間で切り替え
る。
【0127】すなわち、別の言い方をすれば、制御装置
30は、「イオン式空気清浄運転」の運転指示を受けた
場合、まず電気集塵機8を一定時間連続通電し、その後
電気集塵機を断続通電に切り替えることになる。
【0128】なお、本運転制御においては、「イオン式
空気清浄運転」の運転指示開始後、所定時間経過後は、
「完全停止状態」と「イオン式空気清浄運転」とが互い
に等しい時間ずつ交互に繰り返されるようになっている
が、これに限定されるものではない。すなわち、図18
に示すように、「イオン式空気清浄運転」の運転指示開
始後、所定時間ts8経過後は、「イオン式空気清浄運
転」の時間を徐々に短縮するようにしてもよい。すなわ
ち「イオン式空気清浄運転」の運転指示開始後、所定時
間ts8経過後は、「完全停止状態」の継続時間をts
で一定として、「イオン式空気清浄運転」の継続時間
(ts10、ts11、ts12)を図18に示すように
徐々に短くするようにしてもよい。
【0129】[リモートコントローラの変形例]上述し
た実施形態においては、リモコン60は、図5(a)に
示すような操作ボタンを有し、操作ボタンの操作による
空気調和機の運転状態の変化は図5(b)に示すような
ものであったがこれに限定されるものではない。
【0130】すなわち、図6に示すように、リモコン8
0は、空調指示ボタン81と、空清指示ボタン82と、
空気清浄運転モード切替ボタン83とを有するようなも
のであってもよい。
【0131】本変形例において、空気調和指示ボタン8
1は、空気調和機の運転状態を、送風機4が運転され、
かつ冷凍サイクルすなわち圧縮機が運転されている状態
と、送風機及び冷凍サイクルがともに停止している状態
との間で切り替えを行う指令信号を送信する機能を有し
ている。
【0132】また、空清指示ボタン82は、空気調和機
の運転状態を、電気集塵機8が通電されている状態と、
電気集塵機8が通電されていない状態との間で切り替え
を行う指令信号を送信する機能を有している。
【0133】また、空気清浄運転モード切替ボタン83
は、空調指示ボタン81および空清指示ボタン82によ
り空気清浄機の運転状態が電気集塵機8が通電され冷凍
サイクルが停止している状態となっている場合に、送風
機4を作動状態と停止状態との間で切り替えを行う指令
信号を送信する機能を有している。すなわち、空気清浄
運転モード切替ボタン83は、空気調和機の運転状態
を、「ファン式空気清浄運転」と「イオン式空気清浄運
転」との間でワンタッチで双方向に切り替える機能を有
している。これにより、「ファン式空気清浄運転」中に
音楽鑑賞を行う場合等、さらに室内を静粛にしたい場合
に、静粛運転可能な「イオン式空気清浄運転」への切り
替えを容易に行うことができる。
【0134】本変形例に係るリモコン80を用いた場合
の運転制御について図19により説明する。図19は、
まず、暖房(空気調和)および空気清浄を所定時間行
い、その後暖房機能のみ停止させる制御を示している。
【0135】まず、リモコン80で暖房運転モードを指
示した後に空調指示ボタン81を押し、次いで直ちに空
清指示ボタン82押すと、制御装置30は冷凍サイクル
(圧縮機41)の運転および電気集塵機8への通電を開
始する。なお、この場合、使用者への冷風の吹き出しを
防止するため、冷凍サイクルの運転開始後から所定時間
経過後に、送風機4の運転が開始される。
【0136】ここでの運転制御の第1の特徴は、空清指
示ボタン82押すと送風機4の運転が開始される前に直
ちに電気集塵機8への通電が開始される点にある。
【0137】また、第2の特徴は、室内温度が設定温度
に達した等の理由により、冷凍サイクルの運転が停止さ
れても、電気集塵機への通電は継続して行われることで
ある。
【0138】次に、空気調和指示ボタン81を押すと、
冷凍サイクルが停止する。一方で、電気集塵機8への通
電は引き続き行われる。なお、この場合の送風機の制御
は以下の3通りのものが考えられる。
【0139】まず、第1の例においては、空気調和指示
ボタン81を押した場合、直ちに送風機4が停止され、
空気調和機は「イオン式空気清浄運転」に移行する。こ
の場合の送風機4の運転状態は、図19において実線で
示される。
【0140】また、第2の例においては、空気調和指示
ボタン81を押した場合、所定時間t10の間、引き続
き送風機が運転される。すなわち空気調和機は「ファン
式空気清浄運転」に移行し、その後所定時間ts13の
経過後「イオン式空気清浄運転」に移行する。この場合
の送風機4の運転状態は、図19において破線で示され
る。
【0141】また、第3の例においては、空気調和指示
ボタン81を押した場合、送風機4の運転が引き続き継
続される。すなわち、空気調和機は「ファン式空気清浄
運転」に移行する。その後、空気清浄運転モード切替ボ
タン83の手動操作により、「ファン式空気清浄運転」
と「イオン式空気清浄運転」とが交互に行われる。この
場合の送風機4の運転状態は、図19において一点鎖線
で示される。また、図19において空気清浄運転モード
切替ボタン83の操作が行なわれたことが「F/I」で
示され、空気調和指示ボタン81の操作が行なわれたこ
とが「A/C」で示される。
【0142】以上、本発明に係る空気調和機の好ましい
運転制御を説明してきたが、これらの運転制御は、選択
された運転状態に基づいて制御装置が自動的に行うよう
にしてもよいし、このような運転制御を行うように指示
するボタンをリモコン装置に設け、このボタン操作に基
づいて制御装置が空気調和機の運転状態を制御するよう
にしてもよい。
【0143】また、上記実施形態および変形例において
リモコン装置の2つの態様を示したが、これらに限定さ
れるものではない。すなわち、例えば、空調指示ボタン
81と、空清指示ボタン82と、空気清浄運転モード切
替ボタン83を1つのボタンにまとめ、この1つのボタ
ンを操作することにより、空気調和機の運転状態を「空
気調和単独運転」、「空気調和・清浄運転」、「ファン
式空気清浄運転」、「イオン式空気清浄運転」および
「完全停止状態」を順次実現できるようにしてもよい。
なお、運転状態の切替の順序はこれに限定されるもので
はない。
【0144】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
運転音を低減しかつ様々な状況に対応して集塵性能を広
範囲に可変とすることができる電気集塵機付きの空気調
和機を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空気調和機を構成する空気調和機
本体(室内機)の前下方からの斜視図。
【図2】図1のII-II断面を概略的に示す図。
【図3】電気集塵機の構造を示す断面図。
【図4】本発明に係る空気調和機の冷凍サイクルおよび
制御系の構成を示す図。
【図5】リモートコントローラを示す平面図。
【図6】リモートコントローラの変形例を示す平面図。
【図7】空気調和機の各運転状態に対応した各構成要素
の作動状態を示す表。
【図8】電気集塵機への印加電圧と室内空気のオゾン濃
度の経時変化との関係を示すグラフ。
【図9】空気調和機の各運転状態に対応した各構成要素
の作動状態を示すフローチャート。
【図10】リモコンの操作ボタンを操作した場合の空気
調和機の運転状態の変化を示す表。
【図11】第1の運転制御を示すフローチャート。
【図12】第1の運転制御がされた場合の室内空気のオ
ゾン濃度の経時変化を示すグラフ。横軸は時間を示す。
【図13】第2の運転制御を示すフローチャート。
【図14】第3の運転制御を示すフローチャート。
【図15】第4の運転制御を示すフローチャート。
【図16】第5の運転制御を示すフローチャート。
【図17】第6の運転制御を示すグラフ。横軸は時間を
示す。
【図18】第6の運転制御の変形例を示すフローチャー
ト。
【図19】他の運転制御を示すグラフ。
【符号の説明】
1 空気調和機本体 3 熱交換器 4 送風機 7 ルーバ 8 電気集塵機 30 制御装置 60 リモートコントローラ(指示装置) 65 リモートコントローラの表示部(指令装置用表示
装置) 70、71、72 表示ランプ(本体用表示装置)

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空気調和機において、 冷凍サイクルの一部をなす熱交換器と、室内空気を吸い
    込むとともに前記熱交換器により調和された空調空気を
    吹き出す送風機とを有する空気調和機本体と、 前記空気調和機本体内の室内空気の吸入経路に配置され
    た電気集塵機と、 前記制御手段に、この空気調和機の運転状態を指示する
    指令装置と、 前記指令装置の指示に応じて、または自動的に、前記冷
    凍サイクル、前記送風機および前記電気集塵機を制御す
    る制御装置と、を備え、 前記制御装置の制御の下、前記冷凍サイクルが停止し、
    前記電気集塵機が通電され、かつ前記送風機が停止して
    いる第1の運転状態と、前記冷凍サイクルが停止し、前
    記電気集塵機が通電され、かつ前記送風機が作動してい
    る第2の運転状態と、のいずれの運転状態も選択可能な
    ことを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】前記制御装置は、空気調和機が前記第2の
    運転状態にある場合、前記送風機の運転速度を、前記冷
    凍サイクルが運転中となっている通常の空気調和運転時
    における最低運転速度より更に低い運転速度とするよう
    に制御することを特徴とする請求項1に記載の空気調和
    機。
  3. 【請求項3】前記制御装置は、前記第1の運転状態にお
    ける前記電気集塵機への印加電圧を、前記第2の運転状
    態における前記電気集塵機への印加電圧より低く制御す
    ることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  4. 【請求項4】空調空気の吹き出し方向を調節するととも
    に前記制御手段によりその動作が制御されるルーバを更
    に備え、 前記制御装置は、前記第2の運転状態が選択された場
    合、前記ルーバを通常冷房運転より上吹きになるように
    移動することを特徴とする請求項1に記載の空気調和
    機。
  5. 【請求項5】室内空気中に浮遊する塵、埃、花粉等の微
    細粒子を検出する検出装置を更に備え、 前記制御装置は、前記検出装置により検出される微細粒
    子の濃度が予め定められたしきい値以下の場合、空気調
    和機を前記第1の運転状態とし、微細粒子の濃度が予め
    定められたしきい値以上の場合、空気調和機を前記第2
    の運転状態とすることを特徴とする請求項1に記載の空
    気調和機。
  6. 【請求項6】前記制御装置は、空気調和機の運転状態が
    前記第1の運転状態または前記第2の運転状態となって
    いる場合、空気調和機の運転状態を、前記第1の運転状
    態と前記第2の運転状態との間で自動的に交互に切り替
    えることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  7. 【請求項7】前記制御装置は、空気調和機が前記第1の
    運転状態となった場合、予め定められた時間の経過後に
    電気集塵機への通電を停止することを特徴とする請求項
    1に記載の空気調和機。
  8. 【請求項8】前記指令装置は、前記制御装置に空気調和
    機を前記第1の運転状態とするように指示する指令信号
    を発信した後、予め定められた時間の経過後に電気集塵
    機の運転の停止を指示する指令信号を発信することを特
    徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  9. 【請求項9】前記制御装置は、空気調和機が前記第1の
    運転状態となった場合、断続的に前記電気集塵機の運転
    を停止することを特徴とする請求項1に記載の空気調和
    機。
  10. 【請求項10】前記制御装置は、空気調和機が前記第2
    の運転状態となった後、予め定められた時間が経過した
    後、空気調和機の運転状態を自動的に前記第1の運転状
    態へと移行させることを特徴とする請求項1に記載の空
    気調和機。
  11. 【請求項11】前記制御装置は、空気調和機が前記第2
    の運転状態となった後、予め定められた時間が経過した
    後、空気調和機の運転を停止させることを特徴とする請
    求項1に記載の空気調和機。
  12. 【請求項12】前記冷凍サイクル、前記送風機および前
    記電気集塵機がともに作動している場合、 前記制御装置は、室内温度または室内湿度が所望の温度
    または湿度に到達した場合、送風機の運転を停止し、そ
    の一方で電気集塵機への通電は継続して行うことを特徴
    とする請求項1に記載の空気調和機。
  13. 【請求項13】空気調和機本体からの空気の吹き出し方
    向を調節するとともに前記制御装置によりその動作が制
    御されるルーバを更に備え、 前記制御装置は、空気調和機が前記第1の運転状態にあ
    る場合、前記ルーバを開位置に移動することを特徴とす
    る請求項1に記載の空気調和機。
  14. 【請求項14】前記指令装置は、空気調和機の運転状態
    を表示する指令装置用表示装置を有し、 前記指令装置用表示装置は、空気調和機の運転状態が前
    記第1の運転状態の場合と前記第2の運転状態の場合と
    で異なる表示をすることを特徴とする請求項1に記載の
    空気調和機。
  15. 【請求項15】空気調和機本体に設けられ、前記制御装
    置の指令に基づいて空気調和機の運転状態を表示する本
    体用表示装置を更に備え、 前記制御装置は、前記本体用表示装置に、空気調和機が
    前記第1の運転状態にある場合と前記第2の運転状態に
    ある場合とで異なる表示をさせることを特徴とする請求
    項1に記載の空気調和機。
  16. 【請求項16】前記指令装置は、前記送風機の運転速度
    を調節するための風量切換ボタンを有し、 前記制御装置は、前記風量切換ボタンを操作することに
    より前記指令装置が発生する信号に基づいて前記第1の
    運転状態と前記第2の運転状態とを切り替えることを特
    徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  17. 【請求項17】前記指示装置は、前記第1の運転状態を
    直接選択可能な指示ボタンを有していることを特徴とす
    る請求項1に記載の空気調和機。
  18. 【請求項18】前記第1の運転状態を直接選択可能な指
    示ボタンが他の指示ボタンから独立した前記第1の運転
    状態を指示するためのみに用いられるボタンからなるこ
    とを特徴とする請求項17に記載の空気調和機。
  19. 【請求項19】前記指示装置は、空気調和機の運転状態
    を、少なくとも冷房運転、暖房運転および除湿運転との
    間で切り替える指示ボタンを有し、 この指示ボタンが、前記第1の運転状態を直接選択可能
    な指示ボタンと共通のボタンからなることを特徴とする
    請求項17に記載の空気調和機。
  20. 【請求項20】前記指示装置は、少なくとも前記冷凍サ
    イクルおよび前記送風機が作動する空気調和運転への移
    行および当該運転状態の停止を指示する空気調和指示ボ
    タンと、前記空調操作ボタンと別に設けられ前記第1運
    転状態または前記第2の運転状態への移行または当該運
    転状態の停止を指示する空気清浄指示ボタンとを有し、 空気調和機が、前記冷凍サイクルおよび前記送風機が作
    動し、かつ前記電気集塵機が通電されている運転状態に
    ある場合に、前記空気調和指示ボタンにより空気調和運
    転の停止を指示した場合、前記制御装置は、前記冷凍サ
    イクル、前記送風機および前記電気集塵機の運転を全て
    停止させることを特徴とする請求項1、17または18
    に記載の空気調和機。
  21. 【請求項21】前記冷凍サイクルが運転中の場合および
    空気調和機が前記第2の運転状態となっている場合にお
    いては、前記指示装置の指示ボタンの1回の操作では、
    前記第1の運転状態を選択不可となっていることを特徴
    とする請求項1に記載の空気調和機。
  22. 【請求項22】前記指示装置は、前記空気調和機本体と
    は別体に設けられたリモートコントローラからなること
    を特徴とする請求項1、8、14、および16〜20の
    いずれかに記載の空気調和機。
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