JPH1137176A - クラッチ作動ピストン構造 - Google Patents

クラッチ作動ピストン構造

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JPH1137176A
JPH1137176A JP9198397A JP19839797A JPH1137176A JP H1137176 A JPH1137176 A JP H1137176A JP 9198397 A JP9198397 A JP 9198397A JP 19839797 A JP19839797 A JP 19839797A JP H1137176 A JPH1137176 A JP H1137176A
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JP
Japan
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hydraulic chamber
clutch
piston
hydraulic
oil passage
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JP9198397A
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Yoshihiro Matsuoka
佳宏 松岡
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Original Assignee
Exedy Corp
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Publication date
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    • F16H2045/0273Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type characterised by the type of the friction surface of the lock-up clutch
    • F16H2045/0284Multiple disk type lock-up clutch

Abstract

(57)【要約】 【課題】 作動油により作動するピストンの応答性を良
くする。 【解決手段】 クラッチ作動ピストン構造は、作動油に
より動力遮断用クラッチ9のクラッチ連結部23を連結
・解除するとともに、油路47を介して作動油を排出可
能な構造であって、ピストン25と油圧室構成部材26
とを備えている。ピストン25は動力遮断用クラッチ9
のクラッチ連結部23に隣接して配置され、クラッチ連
結部23に対して接近及び離反可能である。油圧室構成
部材26は、自らとピストン25との間に、作動油が供
給される第1油圧室Aと第1油圧室Aに絞りDを介して
連通する第2油圧室Bとを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クラッチ作動ピス
トン構造、特に、作動油によりピストンを作動させてク
ラッチ連結部の連結・解除を行う構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の変速機などに用いられる多板クラ
ッチ等はクラッチ連結部を連結及び解除するためのピス
トンを有している。また、ピストンのクラッチ連結部と
反対側にはピストンと油圧室構成部材とにより形成され
た油圧室が設けられている。油圧室に油圧が供給される
と、ピストンはリターンスプリングの付勢力に打ち勝っ
てクラッチ連結部側に移動しクラッチを連結させる。油
圧室への油圧供給が停止されると、リターンスプリング
の付勢力によりピストンは所定位置に戻り、クラッチ連
結部が解除される。
【0003】ピストンには、クラッチ解除動作時のピス
トン移動中に油圧室の油圧を排出ポートに逃すための油
圧逃し構造としてのチェックボール機構が設けられてい
る。チェックボール機構は、ピストンのクラッチ側に形
成された排出孔と、ピストンの油圧室側に形成され排出
孔に連通する大径の孔と、大径の孔内に配置されたチェ
ックボールとから構成されている。チェックボールは排
出孔から外れた第1位置と排出孔を閉鎖する第2位置と
の間で移動可能である。油圧室に作動圧がかかるとチェ
ックボールは第2位置に移動し排出孔を塞ぐ。したがっ
て油圧室には大きな油圧が生じる。油圧室に作動圧がか
からなくなると、遠心力によりチェックボールは第1位
置に移動し排出孔を塞がなくなる。したがって油圧室の
作動油は排出ポートに逃がれ、ピストンはクラッチ連結
部から速やかに離れていく。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】油圧室に供給される作
動油の流量が一定であるとすると、クラッチ連結動作中
のピストンのクラッチ連結部側への移動速度は油圧室の
容量により決まる。すなわち油圧室の容積が大きけれ
ば、ピストンのクラッチ側への移動速度が遅く、そのた
めクラッチ連結部の伝達トルクの立ち上がりが遅くな
る。
【0005】チェックボールは遠心力により作動するた
め動作が不安定である。このため、クラッチ解除動作中
に排出孔の流路面積が充分に確保されない場合がある。
また、チェックボールを用いているため、排出孔を充分
に大きくできない。なぜなら、チェックボールおいて排
出孔を塞ぐのに使用されるのは全体のごく一部であり、
排出孔を少し大きくするだけでチェックボールが極端に
大きくなってしまうからである。以上の結果、クラッチ
解除時のピストン作動中に油圧室の油圧を充分に逃せな
いことがある。その場合にはピストンの戻り動作が遅く
なる。
【0006】本発明の目的は、作動油により作動するピ
ストンの応答性を良くすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のクラッ
チ作動ピストン構造は、作動油によりクラッチ連結部の
連結・解除を行うとともに、排出ポートを介して作動油
を排出可能な構造であって、ピストンと油圧室構成部材
とを備えている。ピストンは、クラッチ連結部に隣接し
て配置され、クラッチ連結部に対して接近及び離反可能
である。油圧室構成部材は、ピストンとの間に、作動油
が供給される第1油圧室と第1油圧室に絞りを介して連
通する第2油圧室とを形成する。
【0008】このクラッチ作動ピストン構造では、第1
油圧室に作動油が供給されると、ピストンがクラッチ連
結部側に移動を開始する。ピストン移動中に第1油圧室
から第2油圧室に大量の作動油が流れ込むことは、絞り
によって抑えられている。そのため主に第1油圧室に供
給される作動油によりピストンは作動させられる。ピス
トンがクラッチ連結部に接触すると、以後は第1油圧室
から第2油圧室に絞りを介して作動油が流れる。
【0009】以上に述べたように油圧室を第1油圧室と
第2油圧室に分割しさらに両油圧室間に絞りを設けるこ
とで、第1油圧室のみをピストン移動用の油圧室として
機能させている。このようにピストンを移動させるため
の第1油圧室の容積が従来の油圧室に比べて小さいた
め、ピストンの移動速度は速くなっている。その結果、
クラッチ連結部での伝達トルク立ち上がりが早い。
【0010】請求項2に記載のクラッチ作動ピストン構
造では、請求項1において、ピストンと油圧室構成部材
は互いに近接する環状壁面をそれぞれ有している。第1
油圧室と第2油圧室は環状壁面に区画された同心の環状
空間である。クラッチ作動ピストン構造は、環状壁面に
配置され第1油圧室から第2油圧室へ流れる作動油の流
量を制限するための環状シール部材をさらに備えてい
る。
【0011】互いに近接する環状壁面に設けた環状シー
ル部材により絞りを形成しているため、第1及び第2油
圧室の構造が簡単である。請求項3に記載のクラッチ作
動ピストン構造は、請求項1または2において、第1油
圧室と開閉部材と開閉部材作動機構とを備えている。第
1油路は第2油圧室と排出ポートとを連通する。開閉部
材は、第1油路内に設けられ、第2油圧室と排出ポート
とを連通させる連通位置と、第2油圧室と排出ポートと
を遮断する遮断位置との間で移動可能である。開閉部材
作動機構は、ピストンが油圧室構成部材側からクラッチ
連結部側に移動する際に開閉部材を連通位置に配置し、
ピストンがクラッチ連結部に当接ころに開閉部材を遮断
位置に配置する。
【0012】請求項3に記載のクラッチ作動ピストン構
造では、ピストンがクラッチ連結部側に移動していると
きに開閉部材は連通位置に配置され、第2油圧室と排出
ポートとは連通している。すなわち第2油圧室は、外部
に連通しており、負圧状態になるのが防止されている。
この結果ピストンが移動する速度がさらに速くなる。ピ
ストンがクラッチ連結部に当接すると、以後は開閉部材
が第1油路を遮断することで第2油圧室に大きな油圧が
生じる。
【0013】請求項4に記載のクラッチ作動ピストン構
造は、請求項1又は2において、第1油路と開閉部材と
付勢部材と第2油路とをさらに備えている。第1油路は
第2油圧室と排出ポートとを連通する。開閉部材は、第
1油路内に設けられ、第2油圧室と排出ポートとを連通
させる第1位置と、第2油圧室と排出ポートを遮断する
第2位置との間で移動可能である。付勢部材は、開閉部
材を第1位置に保持するための部材である。第2油路
は、第1油圧室に連結され、第1油圧室に供給される作
動油により開閉部材を付勢部材の付勢力に抗して第1位
置から第2位置に移動させるための油路である。
【0014】第1油圧室に油圧がかかり第2油路に作動
油が供給されると、開閉部材が第2位置に移動させられ
る。これにより第2油圧室と排出ポートを連通する第1
油路が遮断される。第1油圧室に油圧がかからなくなる
と、付勢部材が自らの付勢力により開閉部材を第1位置
に移動させる。これにより第2油圧室が第1油路を介し
て排出ポートに連通し、第2油圧室内の油圧が排出ポー
トに逃される。
【0015】ここでは開閉部材は第2油路の油圧によっ
て操作されるため、第1油路の開閉動作が安定してい
る。したがって、クラッチ解除動作時のピストン移動中
に第2油圧室の油圧を確実に逃すことができ、その結果
ピストンの戻り動作が速くなる。請求項5に記載のクラ
ッチ作動ピストン構造は、作動油によりクラッチの連結
・解除を行うとともに、排出ポートを介して作動油を排
出可能な構造であり、ピストンと油圧室と油路と開閉部
材と付勢部材と差圧発生機構とを備えている。ピストン
は、クラッチに隣接して配置され、クラッチに対して接
近及び離反可能である。油圧室は、ピストンのクラッチ
側と反対側に設けられ、作動油が供給される。油路は油
圧室と排出ポートとを連通する。開閉部材は、油路内に
設けられ、油圧室と排出ポートとを連通する第1位置
と、油圧室と排出ポートとを遮断する第2位置との間で
移動可能である。付勢部材は開閉部材を第1位置に保持
するための部材である。差圧発生機構は、油圧室に作動
油が供給されたときに開閉部材の両側に差圧を発生させ
て、開閉部材を付勢部材からの付勢力に抗して第1位置
から第2位置に移動させるための機構である。
【0016】油圧室に油圧がかかると、差圧発生機構
は、開閉部材の両側に差圧を発生させ、開閉部材を第1
位置から第2位置に移動させる。これにより油圧室と排
出ポートを連通する油路が遮断される。油圧室に油圧が
かからなくなると、付勢部材が自らの付勢力により開閉
部材を第1位置に移動させる。これにより油圧室が油路
を介して排出ポートに連通し、油圧室内の油圧が排出ポ
ートに逃される。
【0017】ここでは、開閉部材は差圧発生機構が発生
する油圧によって操作されるため、油路の開閉動作が安
定している。したがって、クラッチ解除動作時のピスト
ン移動中に油圧室の油圧を確実に逃すことができ、その
結果ピストンの戻り動作が速くなる。
【0018】
【発明の実施の形態】第1実施形態 図1は、本発明の一実施形態が採用されたトルクコンバ
ータ1を示している。O−Oはトルクコンバータ1の回
転軸線である。トルクコンバータ1は車両のエンジンと
マニュアルトランスミッションとの間に配置され、エン
ジンからトランスミッションにトルクを伝達するための
装置である。より具体的にはトルクコンバータ1はエン
ジンのクランクシャフト16からトランスミッションの
メインドライブシャフト11にトルクを伝達する。
【0019】トルクコンバータ1は主にトルクコンバー
タ本体3から構成されている。トルクコンバータ本体3
はドライブプレート2を介してクランクシャフト16に
連結されている。ドライブプレート2は、薄い円板状の
部材であり、回転方向には硬く、曲げ方向にたわみ可能
である。ドライブプレート2はエンジンからトルクコン
バータ本体3に伝達される曲げ方向振動を吸収・絶縁す
るための部材である。ドライブプレート2の内周部は複
数のクランクボルト69によりクランクシャフト16に
固定されている。ドライブプレート2の外周部は複数の
ボルト17によりトルクコンバータ本体3に固定されて
いる。ドライブプレート2の外周縁には環状のイナーシ
ャ部材18が固定されている。
【0020】トルクコンバータ本体3では、フロントカ
バー4とインペラー5のシェルとで環状の作動油室が形
成されている。フロントカバー4は、エンジン側に配置
された環状の部材であり、外周部が複数のボルト17に
より前述のドライブプレート2に固定されている。フロ
ントカバー4にはトランスミッション側に延びる筒状の
内周側突出部4a及び外周側突出部4bが形成されてい
る。
【0021】インペラー5のシェルは外周部が複数のボ
ルト19によりフロントカバー4の外周側突出部4bに
固定されている。インペラー5のシェルの作動油室内側
には複数のブレードが設けられている。インペラー5に
対向する位置にはタービン6が配置されている。タービ
ン6はタービンシェルとそれに固定された複数のブレー
ドとから構成されている。タービン6は後述の動力遮断
用クラッチ9にトルクを伝達するようになっている。ス
テータ7は、インペラー5とタービン6の内周部間に配
置されており、ワンウェイクラッチ8を介して固定シャ
フト12に支持されている。固定シャフト12はボルト
13を介してトランスミッションの壁面に固定されてい
る。また、トランスミッション壁面には、トルクコンバ
ータ本体3のトランスミッション側及び外周側を覆うカ
バー14が固定されている。
【0022】動力遮断用クラッチ9とロックアップクラ
ッチ10はフロントカバー4とタービン6との間の空間
に配置されている。動力遮断用クラッチ9はタービン6
からのトルクをメインドライブシャフト11に伝達・遮
断するためのクラッチである。ロックアップクラッチ1
0は、フロントカバー4のトルクを動力遮断用クラッチ
9に直接に伝達するためのクラッチである。
【0023】図2及び図3を用いて動力遮断用クラッチ
9を詳細に説明する。なお、図2はクラッチ連結状態で
あり、図3はクラッチ解除状態である。クラッチ9は、
主に、ドライブ部材21と、ドリブン部材24と、クラ
ッチ連結部23と、ピストン25と、油圧室構成部材2
6とから構成されている。ドライブ部材21は、タービ
ン6のエンジン側に配置された環状のプレート部材であ
り、内周部が複数のボルト22によりタービン6の内周
部に固定されている。ドライブ部材21の外周側にはエ
ンジン側に突出する筒状部41が形成されている。筒状
部41の内周面には、軸方向に延びる複数の歯42が形
成されている。
【0024】ドリブン部材24はドライブ部材21の内
周部エンジン側に配置された環状のプレート部材であ
る。ドリブン部材24の内周部には軸方向両側に延びる
筒状部31が形成されている。筒状部31の内周面には
メインドライブシャフト11のスプラインに係合するス
プライン溝31aが形成されている。ドリブン部材24
の外周部にはエンジン側に突出する筒状部36が形成さ
れている。筒状部36は筒状部41の内周側に同心に配
置されている。筒状部36の外周面には軸方向に延びる
複数の歯37が形成されている。筒状部36には半径方
向に貫通する複数の孔38が形成されている。
【0025】クラッチ連結部23は、筒状部41と筒状
部36の半径方向間で軸方向に交互に配置された複数の
ドリブンプレート39とドライブプレート40とから構
成されている。ドリブンプレート39は内周縁に筒状部
36の歯37に噛み合う歯が形成されている。ドリブン
プレート39の両面には摩擦フェーシングが貼られてい
る。ドライブプレート40は外周縁に筒状部41の歯4
2に噛み合う歯が形成されている。
【0026】ピストン25は、環状又は円板状の部材で
あり、クラッチ連結部23のエンジン側に配置されてい
る。ピストン25はクラッチ連結部23に対して接近・
離反可能になっている。ピストン25は内周面90と外
周面91とを有している。ピストン25の内周部には、
エンジン側に突出する第1環状部92と、トランスミッ
ション側に突出する第2環状部93とが形成されてい
る。ピストン25の外周部にはトランスミッション側に
延びる第3環状部94が形成されている。第3環状部9
4の軸方向端面95はクラッチ連結部23に近接して配
置されている。第3環状部94の軸方向端面95には半
径方向両側に開いた複数の放射状の溝95aが形成され
ている。この溝95aにより図3に示すクラッチ連結状
態でもピストン25の第3環状部94とクラッチ連結部
23との間に複数の空間Cが確保されている。
【0027】ピストン25のエンジン側には油圧室構成
部材26が配置されている。図3に示すように油圧室構
成部材26はピストン25との間に第1油圧室Aと第2
油圧室Bを構成するための部材である。油圧室構成部材
26は、環状の部材であり、フロントカバー4の内周側
突出部4aと外周側突出部4bとの間の環状空間に配置
されている。油圧室構成部材26は、外周面がフロント
カバー4の外周側突出部4bの内周面に当接し、内周面
が内周側突出部4aの外周面に当接している。油圧室構
成部材26の内周部エンジン側にはピストン25が収容
される環状凹部96が形成されている。環状凹部96内
の最内周には他の部分より深い環状溝97が形成されて
いる。環状凹部96の内周側面55は、油圧室構成部材
26の内周縁においてトランスミッション側に延びる筒
状部53の外周面により構成されている。
【0028】環状溝97内にはピストン25の第1環状
部92が挿入され、環状溝97と第1環状部92との間
に第1油圧室Aが形成されている。すなわち第1油圧室
Aは、環状溝97の外周側面54、内周側面55、ピス
トン25の第1環状部92の軸方向端面92a及び環状
溝97の底面97aから構成されている。第1環状部9
2の軸方向端面92aが第1油圧室Aにおけるピストン
25の受圧面となっている。ピストン25の内周面90
は環状凹部96の内周側面55に近接して配置されてお
り、ピストン25の内周面90に設けられたOリング5
3が内周側面55に当接している。ピストン25の第1
環状部92の外周面92bは環状溝97の外周側面54
に近接して配置されており、第1環状部92の外周面9
2bに設けられたシールリング68(環状シール部材)
が外周側面54に当接している。シールリング68は外
周面92bのエンジン側に形成された環状溝内に配置さ
れている。シールリング68は環状壁面である外周面9
2bと外周側面54との間で軸方向に所定量だけ作動油
が流れることを可能にしている。すなわち、シールリン
グ68は第1油圧室Aと第2油圧室Bとの間で作動油の
流量を制限する絞りDを形成している。シールリング6
8には切欠きや孔などが形成されていてもよい。以上に
述べたように、互いに近接する環状壁面(92b、5
4)に設けたシールリング68により絞りDを形成して
いるため、第1及び第2油圧室A,Bの構造が簡単であ
る。
【0029】第2油圧室Bは、環状凹部96の底面96
a、ピストン25の外周部エンジン側面98、ピストン
25の第1環状部92の外周面92b及び油圧室構成部
材26の外周側面56から構成されている。ピストン2
5の外周面91は環状凹部96の外周側面56に近接し
て配置され、ピストン25の外周面に設けられたOリン
グ58は外周側面56に当接している。ピストン25に
おいて第1環状部92より外周側部分のエンジン側面9
8が第2油圧室Bにおけるピストン25の受圧面として
機能する。
【0030】油圧室構成部材26に形成された複数の油
路47(排出ポート)は、空間Cの外周側から油圧室構
成部材26の外周面まで放射状に延びている。また、フ
ロントカバー4の外周部には、油路47に対応して形成
され半径方向に貫通する複数の油路48が形成されてい
る。すなわち、空間C内の作動油は遠心力により油路4
7,48を通って外周側に移動し、最終的にトルクコン
バータ本体3から排出されるようになっている。
【0031】図2はクラッチ解除状態であり、ピストン
25はクラッチ連結部23から最も離れた位置に配置さ
れている。このとき第1油圧室Aと第2油圧室Bは容積
がほぼゼロとなっている。図3はクラッチ連結状態であ
り、ピストン25はクラッチ連結部23に最も近接した
位置に配置されている。このとき第1油圧室Aと第2油
圧室Bの容積は最大になっている。この状態であっても
シールリング68は外周側面54に当接し、絞りDを確
保している。
【0032】筒状部53のエンジン側には半径方向に貫
通し第1油圧室Aに連通する複数の油路57が形成され
ている。フロントカバー4の内周側突出部4aには油路
57に対応した位置において半径方向に連通する複数の
油路52が形成されている。油路52の半径方向内側端
はメインドライブシャフト11の油路15に連通してい
る。このようにして、油路52,57を介して油路15
から第1油圧室Aに作動油が供給可能になっている。
【0033】筒状部53の外周側には環状の支持プレー
ト44が配置されている。支持プレート44の外周面は
ピストン25の第3環状部94の内周面に軸方向に摺動
可能に当接している。支持プレート44の内周部は筒状
部53の先端側外周面に固定された支持リング45によ
りトランスミッション側を支持されている。支持プレー
ト44とピストン25の内周部との間にはリターンスプ
リングとしてのコイルスプリング46が配置されてい
る。コイルスプリング46は、第1油圧室Aに油圧がか
かると軸方向に圧縮され、第1油圧室Aに油圧がかから
なくなると付勢力によりピストン25をエンジン側に戻
すための弾性部材である。
【0034】ドリブン部材24の筒状部31のトランス
ミッション側部分の外周面には軸受32が配置されてい
る。軸受32のインナレースは筒状部31の外周面に固
定され、アウターレースはドライブ部材21の内周部に
固定されている。ドライブ部材21とドリブン部材24
の内周部同士の軸方向間にはスラストベアリング35が
配置されている。筒状部31のトランスミッション側部
分の外周面と内周側突出部4aとの半径方向間には軸受
34が配置されている。軸受34のインナーレースは筒
状部31の外周面に固定されており、アウターレースは
内周側突出部4aのトランスミッション側内周面に固定
されている。軸受34のインナレースと内周側突出部4
aとの軸方向間にはスラストベアリング49が配置され
ている。
【0035】内周側突出部4aにおいてスラストベアリ
ング49に対応する部分には半径方向に貫通する複数の
油路50が形成されている。筒状部53において油路5
0に対応する位置には半径方向に貫通する複数の油路5
1が形成されている。油路51の半径方向外側端はコイ
ルスプリング46が配置された空間に開口している。ロ
ックアップクラッチ10は、動力遮断用クラッチ9の外
周側に配置されており、リング部材20と、クラッチ連
結部27と、連結部材28とから構成されている。リン
グ部材20は前述のボルト19によりフロントカバー4
及びインペラー5のシェルに固定されている。リング部
材20は、第1円板状部と、その内周縁から軸方向両側
に延びる筒状部と、そのトランスミッション側端から半
径方向内方に延びる第2円板状部とから構成されてい
る。第2円板状部はフロントカバー4とインペラー5の
シェルとの間に配置されている。筒状部の内周面には軸
方向に延びる歯が形成されている。連結部材28は、環
状の部材であり、リング部材20の内周側に配置されて
いる。連結部材28の外周面には軸方向に延びる歯が形
成されている。リング部材20の筒状部と連結部材28
との半径方向間にはクラッチ連結部27が配置されてい
る。クラッチ連結部27は軸方向に交互に配置された複
数のドライブプレートとドリブンプレートとから構成さ
れている。クラッチ連結部27のエンジン側には油圧で
作動するピストン30が配置されている。連結部材28
はコイルスプリング29を介してドライブ部材21の外
周部に連結されている。
【0036】次に動力遮断用クラッチ9のクラッチ解除
動作時に第1及び第2油圧室A,Bの油圧を排出するた
めの油圧排出機構を説明する。この実施形態では油圧排
出機構はピストン25の内部に形成されている。油圧排
出機構は、主に、第1油路60、第2油路61、スプー
ル64などから構成されている。第1油路60は、ピス
トン25の外周部に形成され、第3環状部94部分を軸
方向に貫通している複数の孔である。第1油路60は、
溝95に対応して複数形成され、一端が溝95内に開口
している。すなわち第1油路60は第2油圧室Bと空間
Cとを連通している。第2油路61は一端が第1油圧室
Aに開口し他端が第1油路60の途中部分に連通してい
る複数の孔である。さらに詳細に説明すると、第2油路
61は、第1環状部92の軸方向端面92aから軸方向
に延び、そこから半径方向に延びて第1油路60に交差
している。第2油路61において第1油路60の両側の
部分は他の部分に比べて径が大きい滑り孔62となって
いる。滑り孔62は第1油路60に対しても径が大き
く、第1油路60は滑り孔62の中間部分に貫通してい
る。滑り孔62の第1油圧室A側(図4の左側)を第1
部分62aとし、奥側(図4の右側)を第2部分62b
とする。
【0037】スプール64(開閉部材)は、第1油路6
0と第2油路61との交差部分に配置され、第1油路6
0の開閉を行うための部材である。スプール64は第2
油路61の滑り孔62内に配置され、滑り孔62内を半
径方向に移動可能になっている。スプール64は、滑り
孔62に沿って延びる円柱形状であり、ランドとして機
能する大径部65と、大径部65から滑り孔62の第2
部分62b側に延びる小径部66とから構成されてい
る。大径部65は、滑り孔62とほぼ同じ径であり、滑
り孔62の壁面に密着した状態で摺動可能である。大径
部65は移動位置に係わらず常に第2油路61と第1油
路60とを遮断している。また、大径部65は移動位置
により第1油路60を開閉するようになっている。具体
的には、スプール64は、図4に示す最も第2油路61
側に配置され第1油路60を開く第1位置と、図6に示
す最も球63側に配置され第1油路60を閉じる第2位
置(遮断位置)との間で移動可能である。
【0038】コイルスプリング67(付勢部材)は滑り
孔62の第2部分62bに配置されている。コイルスプ
リング67は、一端が第2部分62bの半径方向外側に
配置された球63に支持され、他端がスプール64の大
径部65に当接している。スプール64の小径部66は
コイルスプリング67内に挿入されている。第1油圧室
Aに油圧が作用していない図4の状態ではスプール64
は滑り孔62内で最も第1油圧室A側に配置されてい
る。このときコイルスプリング67はスプールを図4の
左側にわずかに付勢している。またはコイルスプリング
67は自由長までのびきった状態でスプール64に当接
している。図4の状態で第1油路60の第2油路61と
の交差部分にはスプール64の小径部66とコイルスプ
リング67が配置されているだけなので、第1油路60
は開かれており、第2油圧室Bと空間Cとの間で作動油
が流通可能である。
【0039】次に図7の第1油圧室A内の圧力と時間T
のグラフを用いて動力遮断用クラッチ9のクラッチ作動
ピストン構造の動作について説明する。クラッチ連結 図2のクラッチオフ状態から第1油圧室Aに油圧が供給
される(図7のF)。すると第1油圧室A内で圧力が徐
々に高くなっていく。第1油圧室Aに作動油が充填され
ピストン25に作用する力がコイルスプリング46から
の付勢力に打ち勝つと、ピストン25がクラッチ連結部
23側への移動を開始する(図7のG)。ピストン25
の作動中には第1油圧室Aから絞りDを介して第2油圧
室Bに供給される作動油はあったとしてもわずかであ
る。またこのときピストン25内の油圧排出構造では、
第2油路61からの油圧によりスプール64がコイルス
プリング67の付勢力に抗して図5に示すように滑り孔
62内を右側に移動していく。すなわち、スプール64
の大径部65が徐々に第1油路60を閉じていく。図5
に示す中間位置においてスプール64は第1油路60を
完全に遮断しておらず、第2油圧室Bと空間Cとを連通
させている。このようにスプール64が移動可能なの
は、第2油路61からスプール64に作用する力が、第
1油路60からスプール64に作用する力及びコイルス
プリング67からスプール64に作用する力の合計より
大きくなるように設定されているからである。言い換え
ると、第1油圧室A、第2油圧室B、絞りDなどで形成
される差圧発生機構により、スプール64の両側(第1
油路60側と第2油路61側)に差圧を発生させてスプ
ール64を第1位置から第2位置へと移動させている。
なおピストン25の作動中は第1油圧室A内の圧力はス
プリング力に比例する。
【0040】図6に示すようにスプール64が最も球6
3側に(第2位置に)配置され第1油路60を閉じる
と、ほぼ同時期またはそれに前後してピストン25はプ
レート43に当接してクラッチ連結部23を連結させる
(図7のH)。操作者のクラッチオン操作からクラッチ
連結部23における伝達トルクの立ち上がりまでの時間
は従来に比べて大幅に短縮されている。第1の理由は、
ピストン25と油圧室構成部材26との間の油圧室を第
1油圧室Aと第2油圧室Bとに分割し、さらに第1油圧
室Aのみをピストン25を移動させるための作動油室と
して利用していることにある。第1油圧室Aは従来の油
圧室に比べて容積が小さいため、ピストン25の移動速
度が速い。第2の理由は、ピストン25がクラッチ連結
部23側に移動している最中に(ピストン25がクラッ
チ連結部23に接近し各プレート39,40間に隙間が
なくなるまで)、第2油圧室Bが第1油路60によって
空間Cと連通しているため、第2油圧室Bが負圧(真空
状態)になるのを防いでいることにある。言い換える
と、第1油路60,第2油路61,第1油圧室A,第2
油圧室Bなどからなる開閉部材作動機構が、ピストン2
5が油圧室構成部材26側からクラッチ連結部23側に
移動する際にスプール64を連通位置に配置し、第2油
圧室Bを空間C及び油路47に連通させている。開閉部
材作動機構は、ピストンが25がクラッチ連結部23に
当接すると、それ以後はスプール64を遮断位置に配置
する。
【0041】図7のH以後は第1油圧室Aから絞りDを
介して第2油圧室Bに作動油が供給されていき、第1油
圧室A内の圧力は再び徐々に大きくなっていく。第1油
圧室A内の圧力が大きくなるにつれて、クラッチ連結部
23での伝達トルクが徐々に大きくなっていく。伝達ト
ルクの勾配が緩やかであるため、クラッチ連結時のショ
ックが緩和される。
【0042】第2油圧室Bに作動油が充填された図7の
I以後は第1油圧室A内の圧力が一定になり、クラッチ
連結部23での伝達トルクも一定になる。クラッチ解除 図3に示すクラッチ連結状態において第1油圧室Aへの
油圧供給が停止されると、コイルスプリング46の付勢
力により、ピストン25はクラッチ連結部23から離れ
る方向に移動する。このとき、油圧排出機構のスプール
64は図6の状態から図5→図4に示す状態に移行して
いく。すなわち第1油路60が開かれ、第2油圧室Bの
作動油は第1油路60を介して空間C、油路47に排出
される。
【0043】スプール64は第2油路61の油圧(別の
表現を用いると、第1油圧室A、第2油圧室B、シール
リング68、絞りD、第1油路60、第2油路61など
から構成される差圧発生機構によってスプール64の両
側に生じた差圧)によって操作される滑り弁であるた
め、スプール64の動作は確実である。したがって従来
のチェックボールのように動作が不安定(たとえば排出
孔が充分に開かない)といった不具合が生じず、クラッ
チ解除動作時のピストン25作動中に第2油圧室Bの油
圧を確実に逃せる。その結果ピストン25の戻り動作が
速くなる。
【0044】また、スプール64を用いることで第1油
路60の流路面積を大きくできる。スプール64は、排
出孔を塞ぐ部分がチェックボールより小さくてすむか
ら、第1油路60の流路面積を大きくしても大型化しな
いためである。第1油路60の流路面積を大きくできる
と、クラッチ解除動作時のピストン25作動中に第2油
圧室Bの油圧を速やかに逃すことができ、ピストン25
の戻り動作が速い。
【0045】第2実施形態 油圧排出機構をピストン25内ではなく、図8及び図9
に示すように油圧室構成部材26内に設けてもよい。油
圧排出機構は、主に、第1油路80、第2油路81、ス
プール84などから構成されている。
【0046】油圧室構成部材26内には第2油圧室Bと
油路47とを連通する複数の第1油路80が形成されて
いる。第1油路80は軸方向に延びる複数の滑り孔82
を介して油路47に連通する複数の孔である。滑り孔8
2は第1油路80及び油路47より径が大きく、第1油
路80及び油路47は滑り孔82の中間部分に貫通して
いる。滑り孔82の第1油圧室側(図9の左側)を第1
部分82aとし、奥側(図9の右側)を第2部分82b
とする。第2油路81は、環状溝97の外周側面97か
ら半径方向に放射状に延び、滑り孔82のエンジン側端
に連絡している孔である。
【0047】スプール84(開閉部材)は、第1油路8
0と第2油路81との交差部分に配置され、第1油路8
0の開閉を行うための部材である。スプール84は第2
油路81の滑り孔82内に軸方向に移動可能に配置され
ている。スプール84は、滑り孔82に沿って延びる円
柱形状であり、ランドとして機能する大径部85と、大
径部85から滑り孔82の第2部分82b側に延びる小
径部86とから構成されている。大径部85は、滑り孔
82とほぼ同じ径であり、滑り孔82の壁面に密着した
状態で摺動可能である。大径部85は移動位置に係わら
ず常に第2油路81と第1油路80とを遮断している。
また、大径部85は移動位置により第1油路80を開閉
するようになっている。具体的には、スプール84は、
図8に示す最も第2油路81側に配置され第1油路80
を開く第1位置と、図9に示す最も第2部分82bに配
置され第1油路80を閉じる第2位置(遮断位置)との
間で移動可能である。
【0048】コイルスプリング87(付勢部材)は滑り
孔82の第2部分82bに配置されている。コイルスプ
リング87は、一端が第2部分82bの端面に支持さ
れ、他端がスプール84の大径部85に当接している。
スプール84の小径部86はコイルスプリング87内に
挿入されている。第1油圧室Aに油圧が作用していない
図8の状態ではスプール84は滑り孔82内で最も第1
油圧室A側に(第1位置に)配置されている。このとき
コイルスプリング87はスプール87を図8の左側にわ
ずかに付勢している。またはコイルスプリング87は自
由長までのびきっておりスプール84に当接している。
図8の状態で滑り孔82において第1油路80と油路4
7との間に位置する空間内にはスプール84の小径部8
6とコイルスプリング87が配置されているだけなの
で、第1油路80は油路47に対して開かれており、第
2油圧室Bと油路47との間で作動油が流通可能であ
る。
【0049】次に図7の第1油圧室A内の圧力と時間T
のグラフを用いて動力遮断用クラッチ9のクラッチ作動
ピストン構造の動作について説明する。クラッチ連結 図8のクラッチオフ状態から第1油圧室Aに油圧が供給
される(図7のF)。すると第1油圧室A内で圧力が徐
々に高くなっていく。第1油圧室Aに作動油が充填され
ピストン25に作用する力がコイルスプリング46から
の付勢力に打ち勝つと、ピストン25がクラッチ連結部
23側への移動を開始する(図7のG)。ピストン25
の作動中には第1油圧室Aから絞りDを介して第2油圧
室Bに供給される作動油はあったとしてもわずかであ
る。またこのときピストン25内の油圧排出構造では、
第2油路81からの油圧によりスプール84がコイルス
プリング87の付勢力に抗して滑り孔82内を移動して
いく。すなわち、スプール84の大径部85が第1油路
80の一端を徐々に閉じていく。中間位置においてスプ
ール84は第1油路80を完全に遮断しておらず、第2
油圧室Bと油路47とを連通させている。このようにス
プール84が移動可能なのは、第2油路81からスプー
ル84に作用する力が、第1油路80からスプール84
に作用する力及びコイルスプリング87からスプール8
4に作用する力の合計より大きくなるように設定されて
いるからである。言い換えると、第1油圧室A、第2油
圧室B、絞りDなどで形成される差圧発生機構により、
スプール84の両側(第1油路80側と第2油路81
側)に差圧を発生させてスプール84を第1位置から第
2位置へと移動させている。なおピストン25の作動中
は第1油圧室A内の圧力はスプリング力に比例する。
【0050】図9に示すようにスプール84が第1油路
80を閉じると、ほぼ同時期にまたは前後してピストン
25はプレート43に当接してクラッチ連結部23を連
結させる(図7のH)。操作者のクラッチオン操作から
クラッチ連結部23における伝達トルクの立ち上がりま
での時間は従来に比べて大幅に短縮されている。第1の
理由は、ピストン25と油圧室構成部材26との間の油
圧室を第1油圧室Aと第2油圧室Bとに分割し、さらに
第1油圧室Aのみをピストン25を移動させるための作
動油室として利用していることにある。第1油圧室Aは
従来の油圧室に比べて容積が小さいため、ピストン25
の移動速度が速い。第2の理由は、ピストン25がクラ
ッチ連結部23側に移動している最中に(ピストン25
がクラッチ連結部23に接近し各プレート39,40間
に隙間がなくなるまで)、第2油圧室Bが第1油路60
によって空間Cと連通しているため、第2油圧室Bが負
圧(真空状態)になるのを防いでいることにある。言い
換えると、第1油路80,第2油路81,第1油圧室
A,第2油圧室Bなどからなる開閉部材作動機構が、ピ
ストン25が油圧室構成部材26側からクラッチ連結部
23側に移動する際にスプール84を連通位置に配置
し、ピストンが25がクラッチ連結部23に当接すると
それ以後は開閉部材を第2位置(遮断位置)に配置す
る。
【0051】図7のH以後は第1油圧室Aから絞りDを
介して第2油圧室Bに作動油が供給されていき、第1油
圧室Aで生じる圧力は再び徐々に大きくなっていく。第
1油圧室Aでの圧力が大きくなるにつれて、クラッチ連
結部23での伝達トルクが徐々に大きくなっていく。こ
のように伝達トルクの勾配が緩やかであるため、クラッ
チ連結時のショックが緩和される。
【0052】第2油圧室Bに作動油が充填された図7の
I以後は第1油圧室A内の圧力が一定になり、クラッチ
連結部23での伝達トルクも一定になる。クラッチ解除 図9に示すクラッチ連結状態において第1油圧室Aへの
油圧供給が停止されると、コイルスプリング46の付勢
力により、ピストン25はクラッチ連結部23から離れ
る方向に移動する。このとき、油圧排出機構のスプール
84は第1油路80を徐々に開いていき、第2油圧室B
の作動油は第1油路80を介して油路47に排出され
る。
【0053】スプール84は第2油路81の油圧(別の
表現を用いると、第1油圧室A、第2油圧室B、シール
リング68、絞りD、第1油路80、第2油路81など
から構成される差圧発生機構によってスプール84の両
側に生じた差圧)によって操作される滑り弁であるた
め、スプール84の動作は確実である。従来のチェック
ボールのように動作が不安定(たとえば排出孔が充分に
開かない)といった不具合が生じず、クラッチ解除動作
時のピストン25作動中に第2油圧室Bの油圧を充分に
逃せる。その結果ピストン25の戻り動作が速くなる。
【0054】また、スプール84を用いることで排出孔
としての第1油路80の流路面積を大きくできる。スプ
ール84は、排出孔を塞ぐ部分をチェックボールより小
さくできるから、第1油路80の流路面積を大きくして
も大型化しないためである。第1油路80の流路面積を
大きくできると、クラッチ解除動作時のピストン25作
動中に第2油圧室Bの油圧を速やかに逃すことができ、
ピストン25の戻り動作が速い。
【0055】本願発明はトルクコンバータ内の動力遮断
用クラッチ以外の油圧作動クラッチにも採用できる。
【0056】
【発明の効果】本発明に係るクラッチ作動ピストン構造
では、従来に比べてクラッチを移動させる油圧室(第1
油圧室)の容積が小さくなっているため、ピストンの移
動速度は速くなっている。その結果、クラッチの伝達ト
ルク立ち上がりが早い。本発明に係るクラッチ作動ピス
トン構造では、油圧によって操作される開閉部材によっ
て第1油路を開閉させるため、開閉部材の動作が安定し
ている。したがってクラッチ解除動作時のピストン作動
中に第2油圧室の油圧を確実に逃すことができ、その結
果ピストンの戻り動作が速くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態が採用されたトルクコンバ
ータの縦断面概略図。
【図2】クラッチ解除状態における動力遮断用クラッチ
の縦断面概略図。
【図3】クラッチ連結状態における動力遮断用クラッチ
の縦断面概略図。
【図4】クラッチ解除状態における油圧排出機構の部分
断面図。
【図5】ピストン作動状態における油圧排出機構の部分
断面図。
【図6】クラッチ連結状態における油圧排出機構の部分
断面図。
【図7】油圧室A内圧力の時間変化を示すグラフ図。
【図8】他の実施形態でのクラッチ解除状態における動
力遮断用クラッチの縦断面概略図。
【図9】他の実施形態でのクラッチ連結状態における動
力遮断用クラッチの縦断面概略図。
【符号の説明】
1 トルクコンバータ 3 トルクコンバータ本体 9 動力遮断用クラッチ 10 ロックアップクラッチ 11 メインドライブシャフト 15 油路 16 クランクシャフト 21 ドライブ部材 23 クラッチ連結部 24 ドリブン部材 25 ピストン 26 油圧室構成部材 47 油路(排出ポート) 48 油路 60 第1油路 61 第2油路 62 滑り孔 62a 第1部分 62b 第2部分 64 スプール(開閉部材) 67 コイルスプリング(付勢部材) 68 シールリング(環状シール部材) 80 第1油路 81 第2油路 82 滑り孔 82a 第1部分 82b 第2部分 84 スプール(開閉部材) 87 コイルスプリング(付勢部材)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】作動油によりクラッチ連結部の連結・解除
    を行うとともに、排出ポートを介して前記作動油を排出
    可能なクラッチ作動ピストン構造であって、 前記クラッチ連結部に隣接して配置され、前記クラッチ
    連結部に対して接近及び離反可能なピストンと、 前記ピストンとの間に、作動油が供給される第1油圧室
    と前記第1油圧室に絞りを介して連通する第2油圧室と
    を形成する油圧室構成部材と、を備えたクラッチ作動ピ
    ストン構造。
  2. 【請求項2】前記ピストンと前記油圧室構成部材は互い
    に近接する環状壁面をそれぞれ有しており、 前記第1油圧室と前記第2油圧室は前記環状壁面により
    区画された同心の環状空間であり、 前記環状壁面に配置され前記第1油圧室から前記第2油
    圧室へ流れる作動油の流量を制限するための環状シール
    部材をさらに備えている、請求項1に記載のクラッチ作
    動ピストン構造。
  3. 【請求項3】前記第2油圧室と前記排出ポートとを連通
    する第1油路と、 前記第1油路内に設けられ、前記第2油圧室と前記排出
    ポートとを連通させる連通位置と、前記第2油圧室と前
    記排出ポートとを遮断する遮断位置との間で移動可能な
    開閉部材と、 前記ピストンが前記油圧室構成部材側から前記クラッチ
    連結部側に移動する際に前記開閉部材を前記連通位置に
    配置し、前記ピストンが前記クラッチ連結部に当接する
    ころに前記開閉部材を前記遮断位置に配置する開閉部材
    作動機構とをさらに備えている、請求項1又は2に記載
    のクラッチ作動ピストン構造。
  4. 【請求項4】前記第2油圧室と前記排出ポートとを連通
    する第1油路と、 前記第1油路内に設けられ、前記第2油圧室と前記排出
    ポートとを連通させる第1位置と、前記第2油圧室と前
    記排出ポートとを遮断する第2位置との間で移動可能な
    開閉部材と、 前記開閉部材を前記第1位置に保持するための付勢部材
    と、 前記第1油圧室に連結され、前記第1油圧室に供給され
    る作動油により前記開閉部材を前記付勢部材の付勢力に
    抗して前記第1位置から前記第2位置に移動させるため
    の第2油路とをさらに備えている、請求項1又は2に記
    載のクラッチ作動ピストン構造。
  5. 【請求項5】作動油によりクラッチ連結部の連結・解除
    を行うとともに、排出ポートを介して前記作動油を排出
    可能なクラッチ作動ピストン構造であって、 前記クラッチ連結部に隣接して配置され、前記クラッチ
    連結部に対して接近及び離反可能なピストンと、 前記ピストンの前記クラッチ連結部側と反対側に設けら
    れ、作動油が供給される油圧室と、 前記油圧室と前記排出ポートとを連通する油路と、 前記油路内に設けられ、前記油圧室と前記排出ポートと
    を連通させる第1位置と、前記油圧室と前記排出ポート
    とを遮断する第2位置との間で移動可能な開閉部材と、 前記開閉部材を前記第1位置に保持するための付勢部材
    と、 前記油圧室に作動油が供給されたときに前記開閉部材の
    両側に差圧を発生させて、前記開閉部材を前記付勢部材
    の付勢力に抗して前記第1位置から前記第2位置に移動
    させるための差圧発生機構と、を備えたクラッチ作動ピ
    ストン構造。
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