JPH1137063A - 歯車ポンプ - Google Patents

歯車ポンプ

Info

Publication number
JPH1137063A
JPH1137063A JP18826997A JP18826997A JPH1137063A JP H1137063 A JPH1137063 A JP H1137063A JP 18826997 A JP18826997 A JP 18826997A JP 18826997 A JP18826997 A JP 18826997A JP H1137063 A JPH1137063 A JP H1137063A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulsation
fluid
flow path
gear pump
discharge port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18826997A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Ozeki
忠 尾関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP18826997A priority Critical patent/JPH1137063A/ja
Publication of JPH1137063A publication Critical patent/JPH1137063A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rotary Pumps (AREA)
  • Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 歯車ポンプにおける脈動を抑制する。 【解決手段】 一対の歯車4a,4bにより搬送された
流体を分流した後、合流することで、歯車ポンプ特有の
脈動を相殺する。また、迂回流路10,11に緩衝機構
12を設けることで、緩衝機構に衝突した流体が有する
脈動の周波数を小さくしたり、振幅を小さくしたりし
て、迂回流路10,11に導かれた流体自身の脈動を抑
制し、また脈動の位相をずらすことで、通常ルートであ
る流体流路13を通過した流体と互いの脈動を相殺す
る。また、流量調整バルブ15により、分流される2つ
の流量の割合を最適に設定することで、効果的に脈動を
打ち消すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建設機械、車両用
油圧機器を始めとして、種々の機械に油圧源として利用
可能な歯車ポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、歯車ポンプは、ボディ内周に互い
に外接噛合状態で嵌装される一対の歯車と、両歯車の噛
合位置から歯同士が離反する側に開口する吸込ポート
と、前記噛合位置に向かって歯同士が会合する側に開口
する吐出ポートとを具備してなり、吸込ポート側から吸
い込んだ油を歯溝とボディ内周の間に閉じ込めて吐出ポ
ート側に移送するように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような歯車ポンプ
の瞬間吐出量は、一般的に、歯車の回転角θ、歯数を
z、円周率πとすれば、θ=−π/2〜π/2を一周期
として、放物線状の脈動を繰り返す。この影響を受け
て、吐出圧力にも脈動が生じる。脈動が生じると、脈動
によってポンプ本体や周辺配管及び使用機器に振動・騒
音が生じ、大きな問題となっている。そこで、このよう
な脈動を低減するために、歯車の歯数を増やしたり、複
数のギヤを設置した位相差歯車ポンプを用いたり、回路
内にアキュムレータを設置するなどの処置がとられてい
るが、構造が複雑になり、コスト面でも高価となるなど
の問題が多い。
【0004】本発明の目的は、このような課題を解決
し、脈動の少ない流体を供給することができる歯車ポン
プを提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、一対の歯車に
より吸込ポートから吸い込んだ流体を搬送して吐出ポー
トに吐き出すように構成された歯車ポンプにおいて、一
対の歯車により流体を搬送し、従来の流体流路を介して
吐出ポートへ導くとともに、この流体流路を迂回する迂
回流路を介して、吐出ポートへ導き、従来の流体流路を
介して導かれた流体と合流させる。このようにして、一
対の歯車により搬送された流体を分流した後、合流する
ことで、互いの脈動の相殺が起こる。
【0006】また、第2の発明は、迂回流路の途中に、
迂回流路側に導かれた流体が衝突する緩衝機構を設ける
ことで、緩衝機構において、脈動の周波数を小さくした
り、振幅を小さくしたりすることで、迂回流路に導かれ
た流体自身の脈動を抑制し、合流後の流体全体の脈動を
低減するほか、脈動の位相がずれるという現象も起こる
ので、従来の流体流路を介して導かれた流体と合流させ
ることで、互いの脈動の相殺が起こる。
【0007】また、第3の発明は、直接吐出ポートへ導
く流体流路と迂回流路との間に、一方の流路を閉塞した
量だけ、他方の流路を開放する弁を設け、互いの流路に
流れる流量を調整することで、各分流の脈動の大きさが
異なっても、効果的に脈動が相殺される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を、図1
〜図5を参照して説明する。図1は、本発明の一実施例
を示す構成図、図2は図1のAA断面図、図3は図2の
CC断面図、図4は図2のDD断面図。図5は図2のE
E断面図である。この歯車ポンプは、図1,2に示すよ
うに、両側開口端をフロントカバー1及びリヤカバー2
によって封止されてなるボディ3内に互いに噛合する一
対の歯車4a,4bを嵌装し、両歯車4a、4bの側面
を側板7aによりシールすると共に、その一方の歯車4
aを支持する駆動側の回転軸5aと他方の歯車4bを支
持する従動側の回転軸5bとを両カバー1、2内に配設
した軸受6a、6bに回転自在に支承させてなるもので
ある。駆動側の回転軸5aはボディ3の側壁を構成する
フロントカバー1を貫通して外方に延出させてあり、一
方の延出端が図示しない動力源に連結される。また、両
歯車4a、4bの噛合位置から歯同士が離反する側に吸
込ポート8を設け、該噛合位置に向かって歯同士が会合
する側に吐出ポート9を設けている。そして、回転軸5
aに動力が付与されることによって、その動力が回転軸
5bにも伝達され、その結果、歯車4a、4b同士が互
いに同期逆回転して、吸込ポート8側の吸込部分8aか
ら吸い込んだ油を歯溝4cとボディ内周3cの間にそれ
ぞれ閉じ込めて吐出ポート9側の吐出部分9aにまで移
送するようになっている。
【0009】また、ボディ3には一対の歯車4a,4b
によって吐出部分9aに搬送された流体を、リヤカバー
2に設けた流路13を通して吐出ポート9に導くルート
(通常ルート)に対し、図2に示すように、迂回して吐
出ポート9に導く迂回流路10、11(迂回ルート)が
形成されている。迂回流路10、11は、一対の歯車4
a,4bから吐出部分9aに吐出された流体を、まずフ
ロントカバー1の流路11に導き、流路11に設けられ
た緩衝機構12に当てた後、ボディ3に設けた流路10
に導く。流路10を通過した流体は、リヤカバー2に設
けた流路14を通過し、後述する流量調整バルブ15を
通過して、吐出ポート9へ吐き出されるよう構成されて
いる。なお、緩衝機構は、例えばゴムやスポンジのよう
な弾性部材を使用してもよいし、また鉄板と皿バネを組
み合わせたものを使用してもよい。
【0010】そして、リヤカバー2におけるボディ3と
結合する側には、ボディ3の直接回路9aと連結する通
路13と、迂回流路10と連結する流路14が設けら
れ、さらに流路13,14の開口量を変える流量調整バ
ルブ15が設けられている。流量調整バルブ15は流路
13と流路14を横切るように挿入されており、一方の
開口15a量を減らした分だけ他方の開口15b量が増
し、逆に一方の開口15a量を増やした分だけ他方の開
口15b量が減るよう進退可能で、かつ所定の位置で固
定できるよう構成されている。なお、流量調整バルブ1
5付近の断面図を図5に示す。
【0011】上記した歯車ポンプを通常の使用と同じ
く、回転軸5aに動力を付与することで、回転軸5bに
も動力が伝達され、その結果、歯車4a,4b同士が噛
み合い互いに同期逆回転して、吸込ポート8から吸い込
んだ油を歯溝4cボディ内周3cに閉じ込めて吐出部分
9aに移送する。そして、流体の一部は通常ルートであ
る流路13を介してリヤカバー2側に導かれ、吐出ポー
ト9に導かれる。一方、残りの流体は、迂回ルートであ
るフロントカバー1の方へ導かれ、緩衝機構12に衝突
する。そして、緩衝機構12に当たって、流体はボディ
3に設けられた流路10に導かれ、流路14を通って吐
出ポート9に導かれる。
【0012】このとき、緩衝機構12において、流体の
有する脈動の周波数を小さくしたり、振幅を小さくした
りすることで、迂回ルートに導かれた流体自身の脈動を
抑制し、従来の流路13を流れた流体との合流後、流体
全体の脈動を低減する。また、脈動の位相がずれるとい
う現象も起こるので、通常ルートに導かれた流体と合流
するとき、互いの脈動を相殺し、流体全体の脈動が低減
される。
【0013】さらに、リヤカバーに対する流量調整バル
ブ15の挿入位置を調整することで、通常ルートを流れ
る流量と、迂回ルートを流れる流量との割合を変えるこ
とができ、ポンプの総吐出量に応じて、また上記した緩
衝機構12による脈動の抑制作用を配慮して、脈動の相
殺に最適な位置に流量調整バルブ15を固定することが
できる。
【0014】したがって、一対の歯車4a,4bにより
搬送された液体が、2つの流路を通過して合流すると、
脈動が抑制されるので、吐出ポート9より、よどみなく
一定の吐出量で油が吐き出され、脈動によるポンプ本体
や周辺配管に生じる騒音も解消される。
【0015】なお、緩衝機構12を使用しない場合であ
っても、流量調整バルブ15により、最も効果的に脈動
を打ち消すように、通常ルートと迂回ルートとの流量比
率を調整することができるし、また、互いの流路長さの
差によって生じた脈動の位相差により、流体が合流した
ときに脈動が打ち消されるよう流路長を考慮して設計す
ることで、脈動を抑制することもできる。
【0016】
【発明の効果】本発明によると、一対の歯車により搬送
された流体を分流することで、互いの脈動に位相差を生
じさせて合流時に脈動を相殺したり、また、緩衝機構を
利用して分流した一方の流体自体の脈動を低減したり、
他方の流体の脈動と位相差を生み出し合流時に脈動を相
殺することで、吐出ポートより吐き出される流体の脈動
が抑制される。さらに、流量調整バルブにより、最も効
果的に脈動が打ち消されるよう通常ルートと迂回ルート
との流量比率を調整することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図。
【図2】図1のAA断面図。
【図3】図2のCC断面図。
【図4】図2のDD断面図。
【図5】図2のEE断面図。
【符号の説明】
1 フロントカバー 2 リヤカバー 3 ボディ 4a,4b 歯車 8 吸込ポート 9 吐出ポート 10,11 迂回流路 12 緩衝機構 13,14 流路 15 流量調整バルブ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の歯車により吸込ポートから吸い込
    んだ流体を搬送して吐出ポートに吐き出すように構成さ
    れた歯車ポンプにおいて、前記一対の歯車により搬送さ
    れた流体を、直接吐出ポートへ導く流体流路とともに、
    この流体流路を迂回して吐出ポートへ導く迂回流路が設
    けられたことを特徴とする歯車ポンプ。
  2. 【請求項2】 迂回流路の途中に、迂回流路側に導かれ
    た流体が衝突する脈動緩衝機構が設けられたことを特徴
    とする請求項1に記載された歯車ポンプ。
  3. 【請求項3】 直接吐出ポートへ導く流体流路と迂回流
    路との間に、一方の流路を閉塞した量だけ、他方の流路
    を開放する流量調整弁が設けられたことを特徴とする請
    求項1に記載された歯車ポンプ。
JP18826997A 1997-07-14 1997-07-14 歯車ポンプ Pending JPH1137063A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18826997A JPH1137063A (ja) 1997-07-14 1997-07-14 歯車ポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18826997A JPH1137063A (ja) 1997-07-14 1997-07-14 歯車ポンプ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1137063A true JPH1137063A (ja) 1999-02-09

Family

ID=16220724

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18826997A Pending JPH1137063A (ja) 1997-07-14 1997-07-14 歯車ポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1137063A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003184523A (ja) * 2001-12-14 2003-07-03 Honda Motor Co Ltd オイルポンプ構造
US7704061B2 (en) 2003-11-17 2010-04-27 Hitachi, Ltd. Oil pump
CN105805528A (zh) * 2016-03-16 2016-07-27 哈尔滨宏万智科技开发有限公司 一种具有双传动齿轮轴的齿轮油泵
CN109268259A (zh) * 2018-11-26 2019-01-25 太原科技大学 一种低流量脉动的齿轮泵及降噪方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003184523A (ja) * 2001-12-14 2003-07-03 Honda Motor Co Ltd オイルポンプ構造
US7704061B2 (en) 2003-11-17 2010-04-27 Hitachi, Ltd. Oil pump
CN105805528A (zh) * 2016-03-16 2016-07-27 哈尔滨宏万智科技开发有限公司 一种具有双传动齿轮轴的齿轮油泵
CN109268259A (zh) * 2018-11-26 2019-01-25 太原科技大学 一种低流量脉动的齿轮泵及降噪方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5901802A (en) Hydraulic passages for oil pump for speed reducer used in electric vehicles
JPH1137063A (ja) 歯車ポンプ
JPH1193856A (ja) 可変容量形ポンプ
GB2140872A (en) Rotary positive-displacement fluid-machine
JP4188770B2 (ja) パワーステアリング装置
JP4952719B2 (ja) 歯車ポンプ
JP2529679B2 (ja) パワ−ステアリングの油圧制御装置
JP4654658B2 (ja) ブレーキ装置用回転式ポンプ
US20090125191A1 (en) Power Steering Apparatus
CN111757826B (zh) 制动系统的液压控制单元和制动系统
JP2621600B2 (ja) パワーステアリングギヤの油圧バルブ装置
US20100143175A1 (en) Internal gear pump with optimized noise behaviour
JP3845547B2 (ja) パワーステアリング装置
CN106194723B (zh) 内齿轮机
JPH10318160A (ja) 歯車ポンプ又はモータ
JP3365964B2 (ja) 建設機械の油圧回路
JP4484746B2 (ja) パワーステアリング装置
JP2005146994A (ja) オイルポンプ
KR101610172B1 (ko) 오일 펌프를 구비한 밸런스 샤프트 모듈
JP2003129964A (ja) 回転式ポンプ及びその回転式ポンプを備えたブレーキ装置
JPH10159754A (ja) 歯車ポンプ又はモータ
JPH0421031Y2 (ja)
JPS61247572A (ja) パワ−ステアリング装置
JP2005030520A (ja) 建設機械の脈動低減装置
JPH09303271A (ja) 歯車ポンプ又はモ−タ