JPH10318160A - 歯車ポンプ又はモータ - Google Patents
歯車ポンプ又はモータInfo
- Publication number
- JPH10318160A JPH10318160A JP13310897A JP13310897A JPH10318160A JP H10318160 A JPH10318160 A JP H10318160A JP 13310897 A JP13310897 A JP 13310897A JP 13310897 A JP13310897 A JP 13310897A JP H10318160 A JPH10318160 A JP H10318160A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pulsation
- oil
- gear
- gear pump
- gears
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Rotary Pumps (AREA)
- Hydraulic Motors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 歯車ポンプ又はモータに発生する脈動を低減
する。 【解決手段】 一対の歯車４ａ、４ｂを駆動すること
で、吸込ポート７から吸い込んだ流体を吐出ポート８に
移送して吐き出すように構成された歯車ポンプ又はモー
タで、吐出ポート８側へ導かれた流体が、流路長さの異
なる２つの流路１２，１３を通過して合流することで、
脈動が打ち消されて吐出される。
する。 【解決手段】 一対の歯車４ａ、４ｂを駆動すること
で、吸込ポート７から吸い込んだ流体を吐出ポート８に
移送して吐き出すように構成された歯車ポンプ又はモー
タで、吐出ポート８側へ導かれた流体が、流路長さの異
なる２つの流路１２，１３を通過して合流することで、
脈動が打ち消されて吐出される。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、建設機械、車両用
油圧機器を始めとして、種々の機械に油圧源として利用
可能な歯車ポンプ又はモ―タ（以下、単に歯車ポンプと
して説明する）に関するものである。
油圧機器を始めとして、種々の機械に油圧源として利用
可能な歯車ポンプ又はモ―タ（以下、単に歯車ポンプと
して説明する）に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】通常、歯車ポンプは、ボディ内周に互い
に外接噛合状態で嵌装される一対の歯車と、両歯車の噛
合位置から歯同士が離反する側に開口する吸込ポート
と、前記噛合位置に向かって歯同士が会合する側に開口
する吐出ポートとを具備してなり、吸込ポート側から吸
い込んだ油を歯溝とボディ内周の間に閉じ込めて吐出ポ
ート側に移送するように構成されている。
に外接噛合状態で嵌装される一対の歯車と、両歯車の噛
合位置から歯同士が離反する側に開口する吸込ポート
と、前記噛合位置に向かって歯同士が会合する側に開口
する吐出ポートとを具備してなり、吸込ポート側から吸
い込んだ油を歯溝とボディ内周の間に閉じ込めて吐出ポ
ート側に移送するように構成されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】こうした従来の歯車ポ
ンプでは、歯車の歯溝に充満された油が吐出ポートに吐
出される際、歯溝のピッチにより油が吐出されるタイミ
ングにタイムラグが生じ、脈動が生じ易い。脈動が生じ
ると、適用対象であるシリンダ等の動きのリズムが乱
れ、油の一定圧の供給が困難になる。さらに、脈動によ
ってポンプ本体や周辺配管に生じる騒音も、大きな問題
となっている。このような脈動を低減するために、歯車
の歯数を増やす、複数のギヤを設置した位相差歯車ポン
プを用いる、回路内にアキュムレータを設置するなどの
処置がとられているが、構造が複雑になり、コスト面で
も高価となるなど不具合が多い。
ンプでは、歯車の歯溝に充満された油が吐出ポートに吐
出される際、歯溝のピッチにより油が吐出されるタイミ
ングにタイムラグが生じ、脈動が生じ易い。脈動が生じ
ると、適用対象であるシリンダ等の動きのリズムが乱
れ、油の一定圧の供給が困難になる。さらに、脈動によ
ってポンプ本体や周辺配管に生じる騒音も、大きな問題
となっている。このような脈動を低減するために、歯車
の歯数を増やす、複数のギヤを設置した位相差歯車ポン
プを用いる、回路内にアキュムレータを設置するなどの
処置がとられているが、構造が複雑になり、コスト面で
も高価となるなど不具合が多い。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解消する
ために、一対の歯車の駆動により、吸込ポートから吸い
込んだ流体を吐出ポートに移送して吐き出す歯車ポンプ
又はモータであり、吐出ポート側へ搬送された流体が、
流路長さの異なる２つの流路からなる脈動相殺部を通過
して合流する。このように、吐出ポート側へ搬送された
流体が脈動相殺部を通過して合流することで、移送直後
に有していた脈動に位相差が生じ、それらが合流するこ
とで互いの脈動が相殺される。
ために、一対の歯車の駆動により、吸込ポートから吸い
込んだ流体を吐出ポートに移送して吐き出す歯車ポンプ
又はモータであり、吐出ポート側へ搬送された流体が、
流路長さの異なる２つの流路からなる脈動相殺部を通過
して合流する。このように、吐出ポート側へ搬送された
流体が脈動相殺部を通過して合流することで、移送直後
に有していた脈動に位相差が生じ、それらが合流するこ
とで互いの脈動が相殺される。
【０００５】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を、図１
〜図３を参照して説明する。
〜図３を参照して説明する。
【０００６】この歯車ポンプは、図１に示すように、両
側開口端をフロントカバー１及びリヤカバー２によって
封止されてなるボディ３内に互いに噛合する一対の平歯
車４ａ、４ｂを嵌装し、両歯車４ａ、４ｂの側面を側板
７ａによりシールすると共に、その一方の歯車４ａを支
持する駆動側の回転軸５ａと他方の歯車４ｂを支持する
従動側の回転軸５ｂとを両カバー１、２内に配設した軸
受６ａ、６ｂに回転自在に支承させてなるものである。
駆動側の回転軸５ａはボディ３の側壁を構成するフロン
トカバー１及びリヤカバー２を貫通して外方に延出させ
てあり、一方の延出端が図示しない動力源に連結され
る。また、両歯車４ａ、４ｂの噛合位置ｐから歯同士が
離反する側に吸込ポート７を設け、該噛合位置ｐに向か
って歯同士が会合する側に吐出ポート８を設けている。
そして、回転軸５ａに動力が付与されることによって、
その動力が回転軸５ｂにも伝達され、その結果、歯車４
ａ、４ｂ同士が互いに同期逆回転して、吸込ポート７側
から吸い込んだ油を歯溝４ｃとボディ内周３ｃの間にそ
れぞれ閉じ込めて吐出ポート８側にまで移送するように
なっている。
側開口端をフロントカバー１及びリヤカバー２によって
封止されてなるボディ３内に互いに噛合する一対の平歯
車４ａ、４ｂを嵌装し、両歯車４ａ、４ｂの側面を側板
７ａによりシールすると共に、その一方の歯車４ａを支
持する駆動側の回転軸５ａと他方の歯車４ｂを支持する
従動側の回転軸５ｂとを両カバー１、２内に配設した軸
受６ａ、６ｂに回転自在に支承させてなるものである。
駆動側の回転軸５ａはボディ３の側壁を構成するフロン
トカバー１及びリヤカバー２を貫通して外方に延出させ
てあり、一方の延出端が図示しない動力源に連結され
る。また、両歯車４ａ、４ｂの噛合位置ｐから歯同士が
離反する側に吸込ポート７を設け、該噛合位置ｐに向か
って歯同士が会合する側に吐出ポート８を設けている。
そして、回転軸５ａに動力が付与されることによって、
その動力が回転軸５ｂにも伝達され、その結果、歯車４
ａ、４ｂ同士が互いに同期逆回転して、吸込ポート７側
から吸い込んだ油を歯溝４ｃとボディ内周３ｃの間にそ
れぞれ閉じ込めて吐出ポート８側にまで移送するように
なっている。
【０００７】以上のような構成において、図２〜図４に
示すように、吐出ポ−ト８には、ボディ内周３ｃの開口
端９からフランジ接続面１０方向に伸びる２つの流路１
２、１３が形成される。これら２つの流路の長さは、互
いの流路長さの差によって生じた脈動の位相差により、
流体が合流したときに脈動が打ち消されることを考慮し
て設計される。そして、２つの流路の合流点から１つの
流路が形成されて、フランジ１０接続面より吐出され
る。
示すように、吐出ポ−ト８には、ボディ内周３ｃの開口
端９からフランジ接続面１０方向に伸びる２つの流路１
２、１３が形成される。これら２つの流路の長さは、互
いの流路長さの差によって生じた脈動の位相差により、
流体が合流したときに脈動が打ち消されることを考慮し
て設計される。そして、２つの流路の合流点から１つの
流路が形成されて、フランジ１０接続面より吐出され
る。
【０００８】このような構成のものであるので、通常の
使用と同じく、回転軸５ａに動力を付与することで、回
転軸５ｂにも動力が伝達され、その結果、歯車４ａ，４
ｂ同士が噛み合い互いに同期逆回転して、吸い込みポー
ト７から吸い込んだ油を歯溝４ｃボディ内周３ｃに閉じ
込めて吐出ポート８側まで移送する。そして、吐出ポー
ト８に設けられた２つの流路１２，１３に油が流入し、
これら流路１２，１３を通過して油が合流するとき、分
流された油の脈動がそれぞれの位相差により打ち消され
て油が吐き出される。これによって、よどみなく一定の
吐出量で油が吐き出され、脈動によるポンプ本体や周辺
配管に生じる騒音も解消される。
使用と同じく、回転軸５ａに動力を付与することで、回
転軸５ｂにも動力が伝達され、その結果、歯車４ａ，４
ｂ同士が噛み合い互いに同期逆回転して、吸い込みポー
ト７から吸い込んだ油を歯溝４ｃボディ内周３ｃに閉じ
込めて吐出ポート８側まで移送する。そして、吐出ポー
ト８に設けられた２つの流路１２，１３に油が流入し、
これら流路１２，１３を通過して油が合流するとき、分
流された油の脈動がそれぞれの位相差により打ち消され
て油が吐き出される。これによって、よどみなく一定の
吐出量で油が吐き出され、脈動によるポンプ本体や周辺
配管に生じる騒音も解消される。
【０００９】なお、流体を分流した後合流することで、
意図的に脈動の位相差を発生させ、流体の脈動を打ち消
すために、ボディ３にそのような流路を形成したが、こ
のような流路を有する部材をアダプタ化し、ボディの外
部にこのような部材を装着することで、吐出ポート側へ
搬送された流体にアダプタの流路を通過させ、アダプタ
の吐出ポートから吐き出すことも本発明に含まれる。即
ち、一対の歯車により吸込ポートから吸い込んだ流体を
吐出ポートに吐き出すように構成された歯車ポンプ又は
モータにおいて、流路長さの異なる２つの流路が合流す
るよう形成された脈動相殺部材を前記吐出ポート側に連
結し、吐出ポート側に搬送された流体を脈動相殺部材の
吐出ポートから吐き出すよう構成したことを特徴とする
歯車ポンプ又はモータ。
意図的に脈動の位相差を発生させ、流体の脈動を打ち消
すために、ボディ３にそのような流路を形成したが、こ
のような流路を有する部材をアダプタ化し、ボディの外
部にこのような部材を装着することで、吐出ポート側へ
搬送された流体にアダプタの流路を通過させ、アダプタ
の吐出ポートから吐き出すことも本発明に含まれる。即
ち、一対の歯車により吸込ポートから吸い込んだ流体を
吐出ポートに吐き出すように構成された歯車ポンプ又は
モータにおいて、流路長さの異なる２つの流路が合流す
るよう形成された脈動相殺部材を前記吐出ポート側に連
結し、吐出ポート側に搬送された流体を脈動相殺部材の
吐出ポートから吐き出すよう構成したことを特徴とする
歯車ポンプ又はモータ。
【００１０】
【発明の効果】本発明の歯車ポンプは、以上説明したよ
うに、歯車ポンプによって吐出ポート側に移送された油
が、２つの流路に分流され、互いに脈動を打ち消すよう
な位相差を有した状態で合流するので、ポンプ本体やポ
ンプから油が供給される周辺の配管、及び装置が脈動を
受けることがなくなる。したがって、歯車の歯数の変更
や、別途高価なアキュムレータを設置することが不要
で、構造を複雑にすることなく、低コストで歯車ポンプ
の脈動を低減することができる。
うに、歯車ポンプによって吐出ポート側に移送された油
が、２つの流路に分流され、互いに脈動を打ち消すよう
な位相差を有した状態で合流するので、ポンプ本体やポ
ンプから油が供給される周辺の配管、及び装置が脈動を
受けることがなくなる。したがって、歯車の歯数の変更
や、別途高価なアキュムレータを設置することが不要
で、構造を複雑にすることなく、低コストで歯車ポンプ
の脈動を低減することができる。
【図１】本発明の一実施例を示す全体縦断面図。
【図２】図１におけるＡ−Ａ断面図。
【図３】図２におけるＢ−Ｂ断面図。
【図４】図２における吐出ポート付近の詳細図。
３…ボディ ３ｃ…ボディ内周 ４ａ…歯車 ４ｂ…歯車 ４ｃ…歯溝 ７…吸込ポ…ト ８…吐出ポート １２、１３…流路
Claims (1)
- 【請求項１】 一対の歯車により吸込ポートから吸い込
んだ流体を吐出ポートに吐き出すように構成された歯車
ポンプ又はモータにおいて、前記吐出ポートに流路長さ
の異なる２つの流路が合流するよう形成された脈動相殺
部を設けたことを特徴とする歯車ポンプ又はモータ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13310897A JPH10318160A (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | 歯車ポンプ又はモータ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13310897A JPH10318160A (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | 歯車ポンプ又はモータ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10318160A true JPH10318160A (ja) | 1998-12-02 |
Family
ID=15097010
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13310897A Pending JPH10318160A (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | 歯車ポンプ又はモータ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10318160A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7704061B2 (en) | 2003-11-17 | 2010-04-27 | Hitachi, Ltd. | Oil pump |
| CN111350659A (zh) * | 2020-03-06 | 2020-06-30 | 中国北方车辆研究所 | 一种同轴泵组双泵合流工况流量脉动相位互补结构 |
| CN113323868A (zh) * | 2021-05-14 | 2021-08-31 | 上海吉尔帕普泵业有限公司 | 一种液体输送系统及风力发电机齿轮箱润滑油输送系统 |
-
1997
- 1997-05-23 JP JP13310897A patent/JPH10318160A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7704061B2 (en) | 2003-11-17 | 2010-04-27 | Hitachi, Ltd. | Oil pump |
| CN111350659A (zh) * | 2020-03-06 | 2020-06-30 | 中国北方车辆研究所 | 一种同轴泵组双泵合流工况流量脉动相位互补结构 |
| CN113323868A (zh) * | 2021-05-14 | 2021-08-31 | 上海吉尔帕普泵业有限公司 | 一种液体输送系统及风力发电机齿轮箱润滑油输送系统 |
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