JP2611052B2 - 位相差ポンプ - Google Patents

位相差ポンプ

Info

Publication number
JP2611052B2
JP2611052B2 JP3066834A JP6683491A JP2611052B2 JP 2611052 B2 JP2611052 B2 JP 2611052B2 JP 3066834 A JP3066834 A JP 3066834A JP 6683491 A JP6683491 A JP 6683491A JP 2611052 B2 JP2611052 B2 JP 2611052B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spline
teeth
gear
phase difference
pump
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3066834A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04303190A (ja
Inventor
成一 北野
恭史 瀬良
忠 尾関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP3066834A priority Critical patent/JP2611052B2/ja
Priority to KR1019920004911A priority patent/KR970003255B1/ko
Publication of JPH04303190A publication Critical patent/JPH04303190A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2611052B2 publication Critical patent/JP2611052B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種の油圧機器などに
脈動の小さいポンプとして利用される位相差ポンプに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の位相差ポンプとして、図7に実開
昭61ー69489号に示されるものを例示する。この
ものは、ボディ101にめがね穴102が貫通してお
り、この穴102内に3つの軸受部材103、104、
105を嵌入して、中央の軸受部材103と左右の軸受
部材104、105との間にそれぞれギヤポンプ機構1
06、107を組み込んでいる。フロント側のギヤポン
プ機構106は駆動軸108に固着したドライブギヤ1
09と従動軸110に固着したドリブンギヤ111を互
いに噛合させたものであり、リヤ側のギヤポンプ機構1
07は駆動軸112に固着したドライブギヤ113と従
動軸114に固着したドリブンギヤ115を互いに噛合
させたものであって、駆動軸108、112同士が、ド
ライブギヤ109、113の互いのピッチを1/2ずら
せた位置でスプライン結合部116を介して結合されて
いる。
【0003】このスプライン結合部116は、駆動軸1
08の軸端近傍部に設けたギヤと同一歯数の雄スプライ
ン108aと、駆動軸112の内周に設けたギヤと同一
歯数の雌スプライン112aとを具備してなり、雄スプ
ライン108aは図8に示すように歯の歯溝中心をドラ
イブギヤ109の歯の中心に対し同一角度上に一致さ
せ、雌スプライン112aは図9に示すように歯の中心
をドライブギヤ113の歯の中心に対し同一角度上に一
致させてある。そして、スプライン結合させた際のギヤ
同士の位相差が1/2ピッチとなるように組み込んでい
る。
【0004】しかして、このポンプは、図示されない共
通の吸込みポートから吸い込んだ流体を交互にポンピン
グして共通の吐出ポートから吐出することにより、一方
のポンプ機構における脈動(図10)と他方のポンプ機
構における脈動(図11)とを重ね合わせ、平滑化した
状態(図12)の吐出圧を実現することができるように
なっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の構成では、加工時に雄スプライン108aおよび
雌スプライン112aをそれぞれドライブギヤ109、
113の歯に対し相対位置を決めて加工する必要があ
る。このため、歯の切り出し位置の調整に困難を伴い、
また別途の加工工程が必要であるため工数が増大する不
具合を生じる。しかも、スプライン108a、112a
の歯とドライブギヤ109、113の歯を同じ歯数にし
なければならないことは、設計強度上の制約事項ともな
り好ましくない。
【0006】本発明は、このような課題を解決すること
を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するために、次のような構成を採用したものであ
る。
【0008】すなわち、本発明の位相差ポンプは、一対
のギヤポンプ機構の駆動軸同士をスプライン結合部を介
して連結した位相差ポンプにおいて、前記スプライン結
合部を形成する雄スプラインおよび雌スプラインの歯数
mを両ポンプ機構のギヤの歯数nに対して異なる値に設
定し、各スプラインを各々のドライブギヤに対して位置
合わせをすることなく形成して、スプライン結合する際
の噛合位置を選択することによりギヤ同士の位相差を目
標である1/2ピッチから角度;π(1/n−1/m)
以内に組み込んだことを特徴とする。
【0009】
【作用】スプラインをドライブギヤに対して位置合わせ
をすることなく形成すると、ギヤの歯のピッチは2π/
nであり、スプラインの歯のピッチは2π/mであるか
ら、ギヤの位相差に、目標値1/2ピッチに対し最大で
2π(1/n−1/m)のずれを生じ得るが、お互いの
噛合位置を選択することにより、その半分のπ(1/n
−1/m)以内にずれを低減して組み込むことが可能に
なる。この数値は脈動率の平滑作用を損なうほど大きな
値となることはない。しかして、この構成を採用する
と、スプライン加工時にスプラインの歯とドライブギヤ
の歯との相対位置を気にする必要がなくなる。このた
め、歯の切り出し位置の調整が不要になり、加工を簡略
に行うことが可能になる。また、スプラインとドライブ
ギヤの歯数の選択に自由度が得られるので、強度設計上
も有利となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図6を参照
して説明する。
【0011】この位相差ポンプは、ボディ1の中央に内
周を軸受穴2、3とする中間隔壁部4を一体に設け、そ
の中間隔壁部4によって隔てられたボディ1の両端側に
それぞれめがね穴5、6を形成している。そして、両め
がね穴5、6にそれぞれギヤポンプ機構7、8を組み込
み、その開口端にフロントカバー9およびリヤカバー1
0を嵌着している。
【0012】フロント側のギヤポンプ機構7は、駆動軸
11に固着したドライブギヤ12と、従動軸13に固着
したドリブンギヤ14とを互いに噛合させ、これらのギ
ヤ12、14の両側面に、側面摺動部の摩耗を防止して
圧力を発生させる閉じ込み部を形成する側板15、16
を添設している。両軸11、13は前述したボディ1の
軸受穴2、3およびフロントカバー9に設けた軸受穴1
7、18にブッシュ19を介して支持されている。ま
た、カバー9の内方端には3の字ガスケット20が埋設
してあり、このガスケット20により囲繞される溝から
の圧力でフロント側の側板15の圧力バランスを図って
いる。一方、リヤ側のギヤポンプ機構8は、駆動軸21
に固着されたドライブギヤ22と、従動軸23に固着さ
れたドリブンギヤ24とを互いに噛合させ、これらのギ
ヤ22、24の両側面に、側面摺動部の摩耗を防止して
圧力を発生させる閉じ込み部を形成する側板25、26
を添設している。両軸21、23は前述したボディ1の
軸穴2、3およびリヤカバー10に設けた軸受穴27、
28にブッシュ19を介して支持されている。また、カ
バー10の内方端には3の字ガスケット30が埋設して
あり、このガスケット30により囲繞される溝からの圧
力でリヤ側の側板26の圧力バランスを図っている。
【0013】そして、駆動軸11、21同士を、ドライ
ブギヤ12、22の互いの位相を略1/2ピッチずらせ
た位置でスプライン結合部31を介して結合し、図2に
示す共通の吸込みポートINから吸い込んだ流体を交互
にポンピングして共通の吐出ポートOUTから脈動率を
低減化した状態で吐出し得るようにしている。
【0014】スプライン結合部31は、駆動軸11の軸
端近傍部に形成した雄スプライン32(図3)と、駆動
軸21の内周に形成した雌スプライン33(図4)とを
具備してなる。そして、ドライブギヤ11、21の歯数
nが12枚であるのに対してスプライン32、33の歯
数mをそれぞれ15枚に設定し、これらのスプライン3
2、33の歯をドライブギヤ11、21の歯の位置とは
無関係にランダムに加工している。
【0015】しかして、この構成によると、スプライン
32、33の噛合位置を選択することによって、スプラ
イン結合した際のギヤ12、22同士の歯の位相差を目
標である1/2ピッチ(15°)ずれた図5の状態から
3°以内に組み込むことが可能になる。すなわち、この
実施例においてはギヤ12、22のピッチが30°であ
り、スプライン32、33のピッチが24°であって、
最大で図6に示すように6°の位相差を生じ得る。しか
るに、仮にフロント側のギヤ12の1歯とスプライン3
2の1歯が同図の如く同じ位置に在ると考えた場合、こ
の歯を基準としてフロント側のギヤ12に対しリヤ側の
ギヤ22の位相角θ1 は、θ1 =15°+30°×歯数
で表され、スプライン33の位相角θ2 は、θ2 =24
°×歯数で表されるので、歯数が2の場合、θ1 =75
°、θ2 =72°となり、スプラインが最大6°ずれて
もθ2 =78°となるため、75°に対して±3°以内
に組み込めることになる。これにより脈動率は、位相差
が目標値15°から±3°ずれることによって1、4%
程度増加して4、7%前後になるだけであり、通常のポ
ンプの脈動率13%から比べれば位相差ポンプとしての
脈動平滑作用は十分果たし得る。なお、組付けにあたっ
ては、例えばフロント側からリヤ側に向かって各構成要
素を組み込んでいくと仮定して、駆動軸11、21の各
リヤ側軸端部に歯切り加工完了時に図1、図3および図
4に示すように目印11a、21aを設けておき、これ
らの目印を揃えて組み付けた時に上述した位置合わせが
なされるようにしておけばよい。
【0016】しかして、このような構成を採用すると、
スプライン32、33の加工時にそれらの歯とドライブ
ギヤ7、8の歯との相対位置を気にする必要がなくな
る。このため、歯の切り出し位置の調整が不要になり、
加工を簡略化することができる。また、スプライン3
2、33とドライブギヤ7、8との歯数の間に選択の自
由度が得られるので、強度設計上の利便も図られたもの
となる。
【0017】なお、歯数m、nは上述した値に限定され
ず、使用目的や要求される強度等に応じて適宜変更が可
能である。また、本発明の適用対象は中間隔壁部を有す
るポンプに限らず、図7に示した従来タイプのものであ
ってもよい。その他、各部の断面形状などは図示例に限
定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲
で種々変形が可能である。
【0018】
【発明の効果】本発明の位相差ポンプは、以上説明した
構成であるから、スプライン加工時にスプラインの歯と
ギヤの歯との位置合わせをする必要がなくなる。このた
め、歯の切り出し位置の調整が不要になり、加工を簡略
化することができる効果がある。また、スプラインとド
ライブギヤの歯数の選択の自由度が得られるので、強度
設計上の制約も低減化できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体縦断面図。
【図2】図1におけるII-II 線断面図。
【図3】同実施例の雄スプラインを示す図。
【図4】同実施例の雌スプラインを示す図。
【図5】同実施例の位相差を説明する図。
【図6】同実施例の組付時の作用を説明する図。
【図7】従来例を示す図1に相当する図。
【図8】従来例における図3に相当する図。
【図9】従来例における図4に相当する図。
【図10】従来例におけるフロント側ギヤポンプ機構の
脈動状態を示す図。
【図11】従来例におけるリヤ側ギヤポンプ機構の脈動
状態を示す図。
【図12】従来例における平滑化された吐出状態を示す
図。
【符号の説明】
7、8…ギヤポンプ機構 11、21…駆動軸 12、22…ドライブギヤ 31…スプライン結合部 32…雄スプライン 33…雌スプライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾関 忠 京都市右京区西院追分町25番地 株式会 社 島津製作所五条工場内 (56)参考文献 実開 昭61−69489(JP,U) 実開 昭59−582(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対のギヤポンプ機構の駆動軸同士をスプ
    ライン結合部を介して連結した位相差ポンプであって、
    前記スプライン結合部を形成する雄スプラインおよび雌
    スプラインの歯数mを両ポンプ機構のギヤの歯数nに対
    して異なる値に設定し、各スプラインを各々のドライブ
    ギヤに対して位置合わせをすることなく形成して、スプ
    ライン結合する際の噛合位置を選択することによりギヤ
    同士の歯の位相差を目標である1/2ピッチから角度;
    π(1/n−1/m)以内に組み込んだことを特徴とす
    る位相差ポンプ。
JP3066834A 1991-03-29 1991-03-29 位相差ポンプ Expired - Fee Related JP2611052B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3066834A JP2611052B2 (ja) 1991-03-29 1991-03-29 位相差ポンプ
KR1019920004911A KR970003255B1 (ko) 1991-03-29 1992-03-26 위상차 펌프

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3066834A JP2611052B2 (ja) 1991-03-29 1991-03-29 位相差ポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04303190A JPH04303190A (ja) 1992-10-27
JP2611052B2 true JP2611052B2 (ja) 1997-05-21

Family

ID=13327268

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3066834A Expired - Fee Related JP2611052B2 (ja) 1991-03-29 1991-03-29 位相差ポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2611052B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102023131454A1 (de) 2022-12-05 2024-06-06 Shimadzu Corporation Doppel-Phasendifferenzpumpe

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6452559B2 (ja) * 2015-06-19 2019-01-16 株式会社山田製作所 オイルポンプにおけるロータ及び駆動軸

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59153208A (ja) * 1983-02-22 1984-09-01 Toshiba Corp 数値制御装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102023131454A1 (de) 2022-12-05 2024-06-06 Shimadzu Corporation Doppel-Phasendifferenzpumpe

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04303190A (ja) 1992-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101392447B1 (ko) 유압 장치
JP2611052B2 (ja) 位相差ポンプ
JPH0578985U (ja) タンデム歯車ポンプ
KR102194954B1 (ko) 기어형 유압 머신 및 상대 기어 휠
JP2001241471A (ja) 逆止め弁システム及び車両駆動列用流体継手
US5540573A (en) Sickleless internal gear pump having sealing elements in tooth heads
EP0797002A1 (en) Rotary positive displacement hydraulic machines
JPH03202686A (ja) 歯車ポンプ
US7144234B2 (en) Flanged gear pump
JP3451741B2 (ja) 歯車ポンプ又はモータ
JP6079976B2 (ja) 歯車ポンプ又はモータ
JPH0526034B2 (ja)
JP2004036588A (ja) トロコイドポンプ
US20240183405A1 (en) Dual phase difference pump
JP2533605Y2 (ja) 位相差ポンプ
JP2009002316A (ja) 歯車ポンプ又はモータ
GB1579928A (en) Hydraulic machines
JP2003083260A (ja) ギヤポンプ
JP2020094493A (ja) 内接歯車ポンプ
JP2005113894A (ja) タンデムポンプ
JPH10318160A (ja) 歯車ポンプ又はモータ
JPH0579464A (ja) 内接型流体圧装置
JP3765662B2 (ja) ギヤポンプ
JP2003097452A (ja) ギヤポンプ
JPH03110193U (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080227

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090227

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100227

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100227

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110227

Year of fee payment: 14

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees