JPH09303271A - 歯車ポンプ又はモ−タ - Google Patents
歯車ポンプ又はモ−タInfo
- Publication number
- JPH09303271A JPH09303271A JP11735396A JP11735396A JPH09303271A JP H09303271 A JPH09303271 A JP H09303271A JP 11735396 A JP11735396 A JP 11735396A JP 11735396 A JP11735396 A JP 11735396A JP H09303271 A JPH09303271 A JP H09303271A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- discharge port
- passages
- oil
- chamber
- discharge
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Rotary Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 歯車ポンプ又はモ−タの作動時に生じる脈動
を低減させ、油の一定圧の供給を行い、ポンプの振動や
騒音の発生、吐出不良などの問題点を解消する。 【解決手段】 吐出ポ−ト8を2通路8a、8bに分割
し、途中両通路8a、8bの断面積の総和よりも広い断
面積を有する室8cを設けているので、吸込ポ−ト7か
ら流入し歯溝4c内に充満して第1、第2吐出ポ−ト8
a、8bから広い室8cに流入された時に脈動を生じて
いる油が緩衝しあい、アキュムレ−タ効果により脈動を
低減化させて、第3吐出ポ−ト8dを通過しフランジ1
0接続面より吐出させることが可能である。
を低減させ、油の一定圧の供給を行い、ポンプの振動や
騒音の発生、吐出不良などの問題点を解消する。 【解決手段】 吐出ポ−ト8を2通路8a、8bに分割
し、途中両通路8a、8bの断面積の総和よりも広い断
面積を有する室8cを設けているので、吸込ポ−ト7か
ら流入し歯溝4c内に充満して第1、第2吐出ポ−ト8
a、8bから広い室8cに流入された時に脈動を生じて
いる油が緩衝しあい、アキュムレ−タ効果により脈動を
低減化させて、第3吐出ポ−ト8dを通過しフランジ1
0接続面より吐出させることが可能である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建設機械、車両用
油圧機器を始めとして、種々の機械に油圧源として利用
可能な歯車ポンプ又はモ−タ(以下、単に歯車ポンプと
して説明する)に関するものである。
油圧機器を始めとして、種々の機械に油圧源として利用
可能な歯車ポンプ又はモ−タ(以下、単に歯車ポンプと
して説明する)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、歯車ポンプは、ボディ内周に互い
に外接噛合状態で嵌装される一対の歯車と、両歯車の噛
合位置から歯同士が離反する側に開口する吸込ポ−ト
と、前記噛合位置に向かって歯同士が会合する側に開口
する吐出ポ−トとを具備してなり、吸込ポ−ト側から吸
い込んだ油を歯溝とボディ内周の間に閉じ込めて吐出ポ
−ト側に移送するように構成されているが、このような
歯車ポンプの多くは、1吸込ポ−ト、1吐出ポ−トによ
り構成されている。
に外接噛合状態で嵌装される一対の歯車と、両歯車の噛
合位置から歯同士が離反する側に開口する吸込ポ−ト
と、前記噛合位置に向かって歯同士が会合する側に開口
する吐出ポ−トとを具備してなり、吸込ポ−ト側から吸
い込んだ油を歯溝とボディ内周の間に閉じ込めて吐出ポ
−ト側に移送するように構成されているが、このような
歯車ポンプの多くは、1吸込ポ−ト、1吐出ポ−トによ
り構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の歯車ポンプで
は、歯車の歯溝に充満された油が吐出ポ−トに吐出され
る際、歯溝のピッチにより油が吐出されるタイミングに
タイムラグが生じ、脈動が生じ易い。脈動が生じると、
適用対象であるシリンダ等の動きのリズムが乱れ、油の
一定圧の供給が困難になる。さらに、脈動によってポン
プ本体や周辺配管に生じる騒音も、大きな問題となって
いる。このような脈動を低減するために、歯車の歯数を
増やす、複数のギヤを設置した位相差歯車ポンプを用い
る、回路内にアキュムレ−タを設置するなどの処置がと
られているが、構造が複雑になり、コスト面でも高価と
なるなど不具合が多い。
は、歯車の歯溝に充満された油が吐出ポ−トに吐出され
る際、歯溝のピッチにより油が吐出されるタイミングに
タイムラグが生じ、脈動が生じ易い。脈動が生じると、
適用対象であるシリンダ等の動きのリズムが乱れ、油の
一定圧の供給が困難になる。さらに、脈動によってポン
プ本体や周辺配管に生じる騒音も、大きな問題となって
いる。このような脈動を低減するために、歯車の歯数を
増やす、複数のギヤを設置した位相差歯車ポンプを用い
る、回路内にアキュムレ−タを設置するなどの処置がと
られているが、構造が複雑になり、コスト面でも高価と
なるなど不具合が多い。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解消する
ために、本発明の歯車ポンプは、ボディ内周に互いに外
接噛合状態で嵌装される一対の歯車と、両歯車の噛合位
置から歯同士が離反する側に開口する吸込ポ−トと、前
記噛合位置に向かって歯同士が会合する側に開口する吐
出ポ−トとを具備してなり、吸込ポ−ト側から吸い込ん
だ油を歯溝とボディ内周の間に閉じ込めて吐出ポ−ト側
に移送するように構成されたものにおいて、前記吐出ポ
−トを2通路以上に分割し、途中両通路の断面積の総和
よりも広い断面積を有する室にて合流させその後1通路
にて吐出させているものである。
ために、本発明の歯車ポンプは、ボディ内周に互いに外
接噛合状態で嵌装される一対の歯車と、両歯車の噛合位
置から歯同士が離反する側に開口する吸込ポ−トと、前
記噛合位置に向かって歯同士が会合する側に開口する吐
出ポ−トとを具備してなり、吸込ポ−ト側から吸い込ん
だ油を歯溝とボディ内周の間に閉じ込めて吐出ポ−ト側
に移送するように構成されたものにおいて、前記吐出ポ
−トを2通路以上に分割し、途中両通路の断面積の総和
よりも広い断面積を有する室にて合流させその後1通路
にて吐出させているものである。
【0005】このように、吐出された油を1度広い室に
流入することで、アキュムレ−タ効果(ダンパ−効果)
により、脈動につながる圧力が一旦低められる。また、
吐出ポ−トを2通路以上にすることにより、広い室に流
入された時に複数の通路から流入される油が緩衝しあ
い、アキュムレ−タ効果(ダンパ−効果)と相乗的に働
き、脈動の低減化をはかることができる。
流入することで、アキュムレ−タ効果(ダンパ−効果)
により、脈動につながる圧力が一旦低められる。また、
吐出ポ−トを2通路以上にすることにより、広い室に流
入された時に複数の通路から流入される油が緩衝しあ
い、アキュムレ−タ効果(ダンパ−効果)と相乗的に働
き、脈動の低減化をはかることができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図1〜図3を参
照して説明する。この歯車ポンプは、図1に示すよう
に、両側開口端をフロントカバ−1及びリヤカバ−2に
よって封止されてなるボディ3内に互いに噛合する一対
の平歯車4a、4bを嵌装し、両歯車4a、4bの側面
を側板7a、7bによりシ−ルすると共に、その一方の
歯車4aを支持する駆動側の回転軸5aと他方の歯車4
bを支持する従動側の回転軸5bとを両カバ−1、2内
に配設した軸受6a、6bに回転自在に支承させてなる
ものである。駆動側の回転軸5aはボディ3の側壁を構
成するフロントカバ−1及びリヤカバ−2を貫通して外
方に延出させてあり、一方の延出端が図示しない動力源
に連結される。また、両歯車4a、4bの噛合位置pか
ら歯同士が離反する側に吸込ポ−ト7を設け、該噛合位
置pに向かって歯同士が会合する側に吐出ポ−ト8を設
けている。そして、前記回転軸5aに動力が付与される
ことによって、その動力が回転軸5bにも伝達され、そ
の結果、歯車4a、4b同士が互いに同期逆回転して、
吸込ポ−ト7側から吸い込んだ油を歯溝4cとボディ内
周3cの間にそれぞれ閉じ込めて吐出ポ−ト8側にまで
移送するようになっている。
照して説明する。この歯車ポンプは、図1に示すよう
に、両側開口端をフロントカバ−1及びリヤカバ−2に
よって封止されてなるボディ3内に互いに噛合する一対
の平歯車4a、4bを嵌装し、両歯車4a、4bの側面
を側板7a、7bによりシ−ルすると共に、その一方の
歯車4aを支持する駆動側の回転軸5aと他方の歯車4
bを支持する従動側の回転軸5bとを両カバ−1、2内
に配設した軸受6a、6bに回転自在に支承させてなる
ものである。駆動側の回転軸5aはボディ3の側壁を構
成するフロントカバ−1及びリヤカバ−2を貫通して外
方に延出させてあり、一方の延出端が図示しない動力源
に連結される。また、両歯車4a、4bの噛合位置pか
ら歯同士が離反する側に吸込ポ−ト7を設け、該噛合位
置pに向かって歯同士が会合する側に吐出ポ−ト8を設
けている。そして、前記回転軸5aに動力が付与される
ことによって、その動力が回転軸5bにも伝達され、そ
の結果、歯車4a、4b同士が互いに同期逆回転して、
吸込ポ−ト7側から吸い込んだ油を歯溝4cとボディ内
周3cの間にそれぞれ閉じ込めて吐出ポ−ト8側にまで
移送するようになっている。
【0007】以上のような構成において、図2〜図3に
示すように、前記吐出ポ−ト8は、ボディ内周3cの開
口端9から平行にフランジ接続面10方向に伸びる第
1、第2吐出ポ−ト8a、8bの2通路と、途中、その
第1、第2吐出ポ−ト8a、8bが合流する両通路8
a、8bの断面積の総和よりも広い断面積を有する室8
cと、前記室8cからフランジ接続面10に続く第3吐
出ポ−ト8dからなるものである。すなわち、吸込ポ−
ト7から流入した油は、歯溝4c内に充満して第1、第
2吐出ポ−ト8a、8bに吐出され、途中室8cにて合
流され、第3吐出ポート8dを通過してフランジ10接
続面より吐出される。
示すように、前記吐出ポ−ト8は、ボディ内周3cの開
口端9から平行にフランジ接続面10方向に伸びる第
1、第2吐出ポ−ト8a、8bの2通路と、途中、その
第1、第2吐出ポ−ト8a、8bが合流する両通路8
a、8bの断面積の総和よりも広い断面積を有する室8
cと、前記室8cからフランジ接続面10に続く第3吐
出ポ−ト8dからなるものである。すなわち、吸込ポ−
ト7から流入した油は、歯溝4c内に充満して第1、第
2吐出ポ−ト8a、8bに吐出され、途中室8cにて合
流され、第3吐出ポート8dを通過してフランジ10接
続面より吐出される。
【0008】このような構成のものであると、吐出され
た油を1度、室8cに流入することで、アキュムレ−タ
効果(ダンパ−効果)により、脈動につながる圧力が一
旦低められる。また、吐出ポ−ト8を第1、第2吐出ポ
−ト8a、8bと2通路にすることで、室8cに流入さ
れる時に油が緩衝しあい、アキュムレ−タ効果(ダンパ
−効果)と相乗的に働き、脈動の低減化をはかることが
でき、よどみなく一定の圧力で油の供給が行われ、脈動
によるポンプ本体や周辺配管に生じる騒音も解消され
る。
た油を1度、室8cに流入することで、アキュムレ−タ
効果(ダンパ−効果)により、脈動につながる圧力が一
旦低められる。また、吐出ポ−ト8を第1、第2吐出ポ
−ト8a、8bと2通路にすることで、室8cに流入さ
れる時に油が緩衝しあい、アキュムレ−タ効果(ダンパ
−効果)と相乗的に働き、脈動の低減化をはかることが
でき、よどみなく一定の圧力で油の供給が行われ、脈動
によるポンプ本体や周辺配管に生じる騒音も解消され
る。
【0009】なお、2通路以上の吐出ポ−トから吐出さ
れた油を再び合流させる室を、ボディ3外側のフランジ
接続面10に接続されるポ−トフランジに設置してもよ
い。その他の構造も、上述した実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が
可能である。
れた油を再び合流させる室を、ボディ3外側のフランジ
接続面10に接続されるポ−トフランジに設置してもよ
い。その他の構造も、上述した実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が
可能である。
【0010】
【発明の効果】本発明の歯車ポンプは、以上説明したよ
うに、ボディ内周に互いに外接噛合状態で嵌装される一
対の歯車と、両歯車の噛合位置から歯同士が離反する側
に開口する吸込ポ−トと、前記噛合位置に向かって歯同
士が会合する側に開口する吐出ポ−トとを具備してな
り、吸込ポ−ト側から吸い込んだ油を歯溝とボディ内周
の間に閉じ込めて吐出ポ−ト側に移送するように構成さ
れたものにおいて、前記吐出ポ−トを2通路以上に分割
し、途中両通路の断面積の総和よりも広い断面積を有す
る広い室にて合流させて吐出するような構造にしてい
る。このような構成のものならば、歯車の歯数の変更及
び構造を複雑にすることなく、低コストで歯車ポンプの
脈動低減を行うことが可能である。
うに、ボディ内周に互いに外接噛合状態で嵌装される一
対の歯車と、両歯車の噛合位置から歯同士が離反する側
に開口する吸込ポ−トと、前記噛合位置に向かって歯同
士が会合する側に開口する吐出ポ−トとを具備してな
り、吸込ポ−ト側から吸い込んだ油を歯溝とボディ内周
の間に閉じ込めて吐出ポ−ト側に移送するように構成さ
れたものにおいて、前記吐出ポ−トを2通路以上に分割
し、途中両通路の断面積の総和よりも広い断面積を有す
る広い室にて合流させて吐出するような構造にしてい
る。このような構成のものならば、歯車の歯数の変更及
び構造を複雑にすることなく、低コストで歯車ポンプの
脈動低減を行うことが可能である。
【図1】本発明の一実施例を示す全体縦断面図。
【図2】図1におけるA−A断面図。
【図3】図2におけるB−B断面図。
3…ボディ 3c…ボディ内周 4a…歯車 4b…歯車 4c…歯溝 7…吸込ポ−ト 8…吐出ポート 8a…吐出ポート(第1吐出ポ−ト) 8b…吐出ポート(第2吐出ポ−ト) 8c…室 8d…吐出ポート(第3吐出ポ−ト)
Claims (1)
- 【請求項1】ボディ内周に互いに外接噛合状態で嵌装さ
れる一対の歯車と、両歯車の噛合位置から歯同士が離反
する側に開口する吸込ポ−トと、前記噛合位置に向かっ
て歯同士が会合する側に開口する吐出ポ−トとを具備し
てなり、吸込ポ−ト側から吸い込んだ油を歯溝とボディ
内周の間に閉じ込めて吐出ポ−ト側に移送するように構
成されたものにおいて、前記吐出ポ−トを2通路以上に
分割し、途中両通路の断面積の総和よりも広い断面積を
有する室にて合流させて吐出させる事を特徴とする歯車
ポンプ又はモ−タ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11735396A JPH09303271A (ja) | 1996-05-13 | 1996-05-13 | 歯車ポンプ又はモ−タ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11735396A JPH09303271A (ja) | 1996-05-13 | 1996-05-13 | 歯車ポンプ又はモ−タ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09303271A true JPH09303271A (ja) | 1997-11-25 |
Family
ID=14709598
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11735396A Pending JPH09303271A (ja) | 1996-05-13 | 1996-05-13 | 歯車ポンプ又はモ−タ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09303271A (ja) |
-
1996
- 1996-05-13 JP JP11735396A patent/JPH09303271A/ja active Pending
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