JPH1136834A - V形エンジンの潤滑機構 - Google Patents
V形エンジンの潤滑機構Info
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Abstract
垂直に配置したバーチカルタイプの場合でも、クランク
シャフトを水平に配置して使用するホリゾンタルタイプ
の場合でも、両方とも確実に潤滑油を強制的に潤滑必要
箇所に供給できるように構成し、エンジンの焼き付きの
発生を阻止せんとするものである。 【解決手段】 シリンダブロックBの開口部にギヤケー
ス蓋体Fを被覆したV形エンジンにおいて、ギヤケース
蓋体Fにシリンダヘッドへの潤滑油路1を構成し、該潤
滑油路1に貫通する噴出孔4を開口し、該噴出孔4より
潤滑油を噴出させて、シリンダブロックBの内部に配置
したガバナー機構Gに潤滑すべく構成した。
Description
をV字形に配置したV形ディーゼルエンジンのカム軸や
クランクシャフトやガバナー機構や燃料噴射ポンプ等の
潤滑機構に関する。
しては、次の如き公報が公知とされているのである。例
えば、特公平2−61637号公報や、特開平8−21
8886号公報に記載の技術の如くである。
において開示されているV形エンジンの潤滑機構を更に
改良して、該潤滑油路の一部に噴出孔を設けて、該噴出
孔から噴出する霧状の潤滑油の噴出部を、ガバナー機構
や燃料噴射ポンプに接触させて、積極的にガバナー機構
や燃料噴射ポンプを潤滑せんとするものである。このよ
うに構成することにより、本発明のV形エンジンがクラ
ンクシャフトを垂直に配置したバーチカルタイプの場合
でも、クランクシャフトを水平に配置して使用するホリ
ゾンタルタイプの場合でも、両方とも確実に潤滑油を強
制的に潤滑必要箇所に供給できるように構成し、エンジ
ンの焼き付きの発生を阻止せんとするものである。
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。請求項1においては、シリンダブロ
ックBの開口部にギヤケース蓋体Fを被覆したV形エン
ジンにおいて、ギヤケース蓋体FにV字形の潤滑油路1
を穿設し、シリンダヘッドに潤滑油を供給し、該V字形
の潤滑油路1はカム軸2の潤滑油路11より取出したも
のである。
の開口部にギヤケース蓋体Fを被覆したV形エンジンに
おいて、ギヤケース蓋体Fにシリンダヘッドへの潤滑油
路1を構成し、該潤滑油路1に貫通する噴出孔4を開口
し、該噴出孔4より潤滑油を噴出させて、シリンダブロ
ックBの内部に配置したガバナー機構Gに潤滑すべく構
成したものである。
の開口部にギヤケース蓋体Fを被覆したV形エンジンに
おいて、該シリンダブロックBとギヤケース蓋体Fの間
にカム軸2を架設配置し、該カム軸2の内部に穿設潤滑
油路5を構成し、該穿設潤滑油路5へ連通した噴出孔6
を穿設し、該噴出孔6より潤滑油を噴出させて、ガバナ
ー機構Gを潤滑するものである。
の開口部にギヤケース蓋体Fを被覆したV形エンジンに
おいて、シリンダブロックBとギヤケース蓋体Fの間に
クランクシャフトXを軸受し,該ギヤケース蓋体Fのク
ランクシャフトXを軸受する部分に軸受メタル7を配置
し、該軸受メタル7に向けて、カム軸2への潤滑油を再
度導入する潤滑油路8を設け、該軸受メタル7への潤滑
油の逃がし油路9を設けたものである。
る。図1は本発明のV形エンジンの潤滑機構を示す側面
断面図、図2はV形エンジンの潤滑機構を示すギヤケー
ス蓋体Fの部分の正面図、図3はV形エンジンの潤滑機
構の油路構成を示す図面、図4はギヤケース蓋体Fに穿
設したV字形の潤滑油路1の部分を示す正面図、図5は
同じくギヤケース蓋体Fに設けたV字形の潤滑油路1を
示す側面図、図6はガバナー機構Gの部分の潤滑機構を
カム軸2に設けた構成を示すV形エンジンの側面断面
図、図7はクランクシャフトXの軸受メタル部分に設け
た潤滑油の逃がし孔の構成を示す図面である。
全体構成について説明する。本発明のV形エンジンは、
クランクシャフトXの部分を垂直に配置して使用するバ
ーチカルタイプと、クランクシャフトXを水平に配置し
て使用するホリゾンタルタイプの2状態において使用可
能としている。故に、バーチカルタイプとホリゾンタル
タイプの場合では、重力により潤滑油が落下する方向が
相違し、自由となった潤滑油の滞留部分も相違するので
ある。
ズに行く場合でも、ホリゾンタルタイプとした場合に
は、潤滑油が至らない場合が発生するのである。このよ
うな場合の為に、本発明においては、強制的に噴出孔か
ら潤滑油を吹き付ける部分を増加したり、穿設潤滑油路
により強制的に潤滑油を供給する部分を増加させて、ど
ちらの場合にも、潤滑が抜かり無く行われるように構成
したものである。
口されており、該開口側にはギヤケース蓋体Fを被覆し
て、一体的なシリンダケースを構成している。そしてシ
リンダブロックBのギヤケース蓋体Fと逆の側には、ク
ランクシャフトXの突出部にフライホイールWとラジエ
ータファンNを固設し、該ラジエータファンNの外側に
はラジエータRが配置されている。該ラジエータRの端
部の上方にはエアクリーナAを配置し、エアクリーナA
とV字形の左右のシリンダCL,CRの間には、プリチ
ャンバーPを配置している。本発明の潤滑油ポンプPO
はギヤケース蓋体Fの下方の位置に構成されている。
滑機構の基本的な潤滑油の流れを説明する。ギヤケース
蓋体Fの下部にポンプギヤ19により駆動される潤滑油
ポンプPOが配置されている。該潤滑油ポンプPOへの
潤滑油の吸引は、シリンダブロックBとギヤケース蓋体
Fが構成するシリンダケースの下部に滞留している潤滑
油を、オイルフィルタ21により吸引して、吸引油路3
0から潤滑油ポンプPOに案内している。該潤滑油ポン
プPOから吐出する潤滑油を、リリーフバルブ28を通
過させて、油路22からシリンダブロックBの側の、オ
イルギャラリーに案内している。
リーの部分にオイルフィルターOFが設けられている。
該オイルフィルターOFにて濾過された後の圧力潤滑油
は、油路23から、クランクシャフトXとカム軸2のメ
タル軸受の側に案内される。カム軸2のシリンダブロッ
クB側の軸受部には、シリンダブロックBに穿設した油
路31からカム軸2のシリンダブロックB側の軸受メタ
ルの側に潤滑油が案内されている。またクランクシャフ
トXのシリンダブロックB側の軸受メタル24の部分へ
も、オイルフィルターOFからの圧油が油路23を介し
て供給されて、該軸受メタル24の内側のクランクシャ
フトXに穿設された傾斜穿設油路26と平行油路26と
傾斜油路27を介して、クランクシャフトXのギヤケー
ス蓋体Fの側の軸受メタル12・13に潤滑油が供給さ
れている。
部が、ギヤケース蓋体Fに穿設された垂直穿設油路11
に供給されて、該垂直穿設油路11はクランクシャフト
Xの上方に配置されたカム軸2の端部の潤滑部に供給さ
れている。該カム軸2のギヤケース蓋体Fの側の端部に
は周囲溝油路29が刻設されており、該周囲溝油路29
を通過した後の潤滑油が、シリンダヘッドの潤滑油を供
給するV字形の潤滑油路1に供給されている。該V字形
の潤滑油路1は、左右のV字形の左右のシリンダCL,
CRに向けてV字形に分岐してV字形の潤滑油路1L,
1Rとなっている。
側のみが開示されいるが、シリンダヘッドから弁腕室に
供給されて、吸気と排気の弁腕15a,15bの軸受部
を潤滑している。該V字形の潤滑油路1L,1Rと吸気
と排気の弁腕15a,15bに至る部分の前に、絞り油
路部13を構成して、V字形の潤滑油路1に圧力を掛
け、該圧力により、V字形の潤滑油路1に穿設した噴出
孔4からの圧油が霧状潤滑油Mに噴霧されるように正圧
を掛けているのである。本発明の要部を構成する噴出孔
4は、図3において、カム軸2から出たV字形の潤滑油
路1の基部に小孔として穿設開口されている。
けて噴霧される霧状潤滑油Mの構成は、図1において図
示されている。また、図1においては、クランクシャフ
トXの外周の軸受メタル12・13への潤滑の詳細が図
示されている。即ち、前述の傾斜油路27は、2個の軸
受メタル12・13の中の軸受メタル13の内側に開口
されており、主として軸受メタル13の側に圧油が供給
されることとなっているのである。故に、該軸受メタル
13を潤滑した後に、上方のカム軸2に向けて潤滑油が
供給される垂直穿設油路11から、再度戻り方向の傾斜
油路10を構成して、該傾斜油路10は外側の軸受メタ
ル12の外周に圧油を供給している。
の側の軸受メタル12・13には、クランクシャフトX
の内部の傾斜油路27からの圧油が軸受メタル13に供
給されて、更に軸受メタル13から上に向いて設けられ
た垂直穿設油路11から傾斜油路10が戻り方向に構成
されて、軸受メタル12をも潤滑するのである。このよ
うに、軸受メタル12・13には両側から潤滑油が供給
されて、両者の中央で、潤滑油が対向して、それ以上は
注入しにくい状態が発生するのである。この状態を阻止
すべく、図7に図示した構成においては、軸受メタル1
2・13のクランクシャフトXと180度逆の側に、逃
がし油路9a・9bが設けられているのである。
ンダブロックBの内部に吐出すべく開口されており、シ
リンダブロックBの底部の油溜まりに潤滑油が逃げるこ
ととなるのである。図4は、V字形の潤滑油路1L,1
Rの部分に、ガバナー機構Gを潤滑する為の噴出孔4を
穿設したギヤケース蓋体Fの正面図を図示している。図
5は同じく、該噴出孔4の位置を示すギヤケース蓋体F
の側面図を図示している。
滑油路5を穿設して、潤滑油の通過するギャラリーを構
成し、該穿設潤滑油路5に噴出孔6を設けて、該噴出孔
6から霧状潤滑油Tを吐出させて、ガバナー機構Gや燃
料噴射ポンプの駆動部を強制潤滑した構成を図示してい
る。該カム軸2には、吸気と排気の弁腕15a,15b
を駆動させる吸気・排気カムと、燃料噴射ポンプを駆動
するカムが設けられており、これらの機構を強制的に潤
滑すべく穿設潤滑油路5と噴出孔6を配置しているので
ある。
ような効果を奏するのである。請求項1においては、シ
リンダブロックBの開口部にギヤケース蓋体Fを被覆し
たV形エンジンにおいて、ギヤケース蓋体FにV字形の
潤滑油路1を穿設し、シリンダヘッドに潤滑油を供給
し、該V字形の潤滑油路1はカム軸2の潤滑油路11よ
り取出した構成としたので、ギヤケース蓋体Fにダイカ
ストやキリ加工により、V字形の潤滑油路1L,1Rを
構成することができるので、シリンダブロックBやギヤ
ケース蓋体Fの外部に潤滑油パイプを設ける必要がなく
なり、強制潤滑の信頼性を向上することが出来たのであ
る。またシリンダヘッドや弁腕室の内部の吸気と排気の
弁腕15a,15bを、V字形の潤滑油路1L,1Rか
らの潤滑油で強制潤滑することが出来るので、エンジン
の耐久性を向上することが出来たのである。
口部にギヤケース蓋体Fを被覆したV形エンジンにおい
て、ギヤケース蓋体Fにシリンダヘッドへの潤滑油路1
を構成し、該潤滑油路1に貫通する噴出孔4を開口し、
該噴出孔4より潤滑油を噴出させて、シリンダブロック
Bの内部に配置したガバナー機構Gに潤滑すべく構成し
たので、霧状潤滑油Mを強制的にガバナー機構Gや、燃
料噴射ポンプの駆動部分に供給することが出来るので、
各摺動部分の潤滑を強制的に行うことができ、バーチカ
ルタイプの場合も、ホリゾンタルタイプの場合にも、確
実に潤滑することが出来るのである。
口部にギヤケース蓋体Fを被覆したV形エンジンにおい
て、該シリンダブロックBとギヤケース蓋体Fの間にカ
ム軸2を架設配置し、該カム軸2の内部に穿設潤滑油路
5を構成し、該穿設潤滑油路5へ連通した噴出孔6を穿
設し、該噴出孔6より潤滑油を噴出させて、ガバナー機
構Gを潤滑するので、シリンダブロックBとギヤケース
蓋体Fの間に架設されたカム軸2に穿設潤滑油路5を穿
設しているので、まずカム軸2の両端部の潤滑の信頼性
が向上し、更にカム軸2の外周の穿設潤滑油路5に噴出
孔6を穿設しているので、この噴出孔6からの霧状潤滑
油Tが、シリンダブロックB内のガバナー機構Gや燃料
噴射ポンプや、その他のクランクシャフトXの部分等に
も付着するので、バーチカルタイプの場合にも、ホリゾ
ンタルタイプの場合にも、確実に潤滑することが出来る
のである。
口部にギヤケース蓋体Fを被覆したV形エンジンにおい
て、シリンダブロックBとギヤケース蓋体Fの間にクラ
ンクシャフトXを軸受し,該ギヤケース蓋体Fのクラン
クシャフトXを軸受する部分に軸受メタル7を配置し、
該軸受メタル7に向けて、カム軸2への潤滑油を再度導
入する潤滑油路8を設け、該軸受メタル7への潤滑油の
逃がし油路9を設けたので、傾斜油路27と傾斜油路1
0から、軸受メタル12・13に供給される潤滑油の逃
げ場が無い場合には、該軸受メタル12・13の間に潤
滑油が滞留することとなり、それ以上の潤滑油の供給が
不可能となるが、本発明の如く、逃がし油路9を設ける
ことにより、この不具合を解消することが出来たのであ
る。
面図。
Fの部分の正面図。
面。
1の部分を示す正面図。
油路1を示す側面図。
設けた構成を示すV形エンジンの側面断面図。
潤滑油の逃がし孔の構成を示す図面。
Claims (4)
- 【請求項1】 シリンダブロックBの開口部にギヤケー
ス蓋体Fを被覆したV形エンジンにおいて、ギヤケース
蓋体FにV字形の潤滑油路1を穿設し、シリンダヘッド
に潤滑油を供給し、該V字形の潤滑油路1はカム軸2の
潤滑油路11より取出したことを特徴とするV形エンジ
ンの潤滑機構。 - 【請求項2】 シリンダブロックBの開口部にギヤケー
ス蓋体Fを被覆したV形エンジンにおいて、ギヤケース
蓋体Fにシリンダヘッドへの潤滑油路1を構成し、該潤
滑油路1に貫通する噴出孔4を開口し、該噴出孔4より
潤滑油を噴出させて、シリンダブロックBの内部に配置
したガバナー機構Gに潤滑すべく構成したことを特徴と
するV形エンジンの潤滑機構。 - 【請求項3】 シリンダブロックBの開口部にギヤケー
ス蓋体Fを被覆したV形エンジンにおいて、該シリンダ
ブロックBとギヤケース蓋体Fの間にカム軸2を架設配
置し、該カム軸2の内部に穿設潤滑油路5を構成し、該
穿設潤滑油路5へ連通した噴出孔6を穿設し、該噴出孔
6より潤滑油を噴出させて、ガバナー機構Gを潤滑する
ことを特徴とするV形エンジンの潤滑機構。 - 【請求項4】 シリンダブロックBの開口部にギヤケー
ス蓋体Fを被覆したV形エンジンにおいて、シリンダブ
ロックBとギヤケース蓋体Fの間にクランクシャフトX
を軸受し,該ギヤケース蓋体FのクランクシャフトXを
軸受する部分に軸受メタル7を配置し、該軸受メタル7
に向けて、カム軸2への潤滑油を再度導入する潤滑油路
8を設け、該軸受メタル7への潤滑油の逃がし油路9を
設けたことを特徴とするV形エンジンの潤滑機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9198744A JPH1136834A (ja) | 1997-07-24 | 1997-07-24 | V形エンジンの潤滑機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9198744A JPH1136834A (ja) | 1997-07-24 | 1997-07-24 | V形エンジンの潤滑機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1136834A true JPH1136834A (ja) | 1999-02-09 |
Family
ID=16396257
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9198744A Pending JPH1136834A (ja) | 1997-07-24 | 1997-07-24 | V形エンジンの潤滑機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1136834A (ja) |
Citations (5)
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-
1997
- 1997-07-24 JP JP9198744A patent/JPH1136834A/ja active Pending
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Legal Events
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---|---|---|---|
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