JPH1136465A - 気密部材および建造物の仕切構造体 - Google Patents

気密部材および建造物の仕切構造体

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JPH1136465A
JPH1136465A JP19247997A JP19247997A JPH1136465A JP H1136465 A JPH1136465 A JP H1136465A JP 19247997 A JP19247997 A JP 19247997A JP 19247997 A JP19247997 A JP 19247997A JP H1136465 A JPH1136465 A JP H1136465A
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JP
Japan
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airtight
storage
storage opening
electric wire
electric
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JP19247997A
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Shigeru Tamai
繁 玉井
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TAMATETSUKU KK
Original Assignee
TAMATETSUKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンセント20を取り付けても気密性が低下せ
ず高気密に部屋3を区画する建造物の仕切構造体2に容
易に取り付けできる気密部材11を提供する。 【解決手段】 一対の合板5間に格子枠状の骨組み材7
を介在し、隙間に断熱材8を敷き詰めた略平板状に形成
した仕切構造体2にて建造物を組み立てる。仕切構造体
2の部屋3側の合板5に収納開口部10を開口形成し内部
に配線した電源線9を引き出す。気密部材11の略箱状の
収納部13の底板部15に設けた略漏斗状の電線嵌挿部16に
電源線9の芯線9aを突き破って気密に嵌挿し、コンセン
ト本体22に接続する。コンセント本体22とともに収納部
13を収納開口部10内に挿入し、収納部13の開口縁に一体
に設けた鍔部14を気密に当接させ、収納開口部10を気密
に閉塞する。コンセント20の取付部材32にて合板5と鍔
部14を挟持して取り付け、化粧カバー35を取り付けて目
隠しする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建造物に配線され
る電線の端部を接続する電気機器を気密に取り付ける気
密部材および建造物の仕切構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば冷暖房の効率の向上を図る
ために、住宅の壁の室内側には、ポリエチレンフィルム
などの気密シートを室内を覆うように設けて外気と内気
との流通を遮断し、気密性を向上させている。そして、
この気密シートは、柱と梁との接合部分、床板と各種配
管との接合部分、壁と窓枠との接合部分など、隙間を生
じる部分は、気密部材若しくはテープを用いて気密に取
り付けている。
【0003】一方、気密部材としては、例えば特開平9
−302838号公報に記載のように、箱状の収納部の
一面の開口縁から外周側に突出するフランジ部を建造物
の壁の気密シートに気密テープにて気密に取り付け、他
部位より肉薄に先端に向けて縮径する略漏斗状に突出す
る位置決め部を収納部に設け、この位置決め部を突き破
って開口させ、電線を開口縁を広げつつコンセントボッ
クスが収納される収納部内に挿通させて開口縁を電線の
外周面に気密に閉塞させる構成が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平9−302838号公報に記載の気密部材は、フラ
ンジ部を建造物の構造部材である壁を構成する気密シー
トに気密に取り付ける必要があり、既に気密シートの表
面に化粧シートや化粧モルタルなどが施された既設住宅
に新たにコンセントやスイッチなどを設ける場合には、
化粧シートや化粧モルタルなどを剥がして気密シートを
露出させる必要があり、施行が煩雑となる。
【0005】また、近年の木造の建造物は、例えば平板
状の板材間に角材が格子枠状に組み立てられた骨組み材
を介在し、内部に断熱材などを収納して気密構造に一体
的に形成された仕切構造体や電線があらかじめ配線され
た仕切構造体が適宜組み立てられて建造されている。そ
して、仕切構造体に電線に対応する位置で収納開口部を
開口して電線を引き出し、コンセントやスイッチなどの
電気機器を接続して取り付けている。しかしながら、仕
切構造体は、すでに壁状に組み立て形成されているた
め、裏面側に気密部材を取り付けることが困難であるた
め、電気機器を取り付ける収納開口部にて気密性が損な
われる問題がある。
【0006】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、電気機器の取り付けによる気密性の低下を防止し施
工が容易で高気密が得られる気密部材および建造物の仕
切構造体を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の気密部材
は、略平面状の構造部材にて内部空間を略気密に区画形
成する建造物に用いられ、可撓性部材にて一面を開口し
た略箱状に形成され、前記構造部材内に配線される電線
が接続される電気器具本体、前記構造部材に開口形成さ
れた収納開口部の周縁に取り付けられ前記電気器具本体
を前記構造部材に取り付ける取付部材およびこの取付部
材を覆うカバー体を備えた電気機器の前記電気器具本体
の背面側に位置して前記収納開口部内に挿入される収納
部と、この収納部に設けられ前記電線の挿通時に開口可
能な前記電線を気密に嵌挿する電線嵌挿部と、前記収納
部の開口縁の外周縁に一体的に略平板状に突出形成さ
れ、前記収納開口部の前記内部空間側の周縁に気密に当
接して前記収納開口部および前記電気機器の取付部材に
挟持され前記カバー体にて覆われる鍔部とを具備したも
のである。
【0008】そして、建造物の構造部材内に配設された
電線を構造部材に開口した収納開口部から引き出し、略
箱状の収納部に設けた電線嵌挿部に気密に嵌挿して電気
機器の電気器具本体に接続し略箱状の収納部内に電気器
具本体を収容し、収納部を収納開口部内に挿入して、収
納部の開口縁に設けた略平板状の鍔部を内部空間側の収
納開口部の周縁に気密に当接させ、電気機器の取付部材
にて収納開口部の周縁に電気器具本体とともに鍔部を構
造部材に取り付け、電気機器のカバー体にて取付部材と
ともに鍔部を覆う。このため、収納開口部は、周縁に気
密に当接する鍔部を一体的に設けた収納部にて塞がれる
ので、例え既設の建造物の気密体を破いて取り付けても
内部空間の高気密性を確保して容易に取り付けられ、開
口した収納開口部内に内部空間側から電気機器を取り付
ける動作で一緒に取り付けられ、外観を損なわずに施工
性が向上する。
【0009】請求項2記載の気密部材は、請求項1記載
の気密部材において、鍔部は、収納開口部の周縁に対向
する面に軟質部材が設けられたものである。
【0010】そして、鍔部の収納開口部の周縁に対向す
る面に軟質部材を設けたため、鍔部を収納開口部の周縁
に容易に気密に当接され、高気密性の確保が容易とな
る。
【0011】請求項3記載の気密部材は、請求項1また
は2記載の気密部材において、電線嵌挿部は、突き破ら
れて開口する縁が電線の外周面に気密に嵌合して前記電
線が気密に挿通可能に先端に向けて縮径し少なくとも先
端が他部位より肉薄に形成されたものである。
【0012】そして、電線嵌挿部を先端に向けて縮径し
少なくとも先端が他部位より肉薄に収納部に形成し、突
き破った開口に電線を嵌挿して電線の外周面に気密に嵌
合させて挿通させるため、容易に電線の挿通が所定の位
置に気密に嵌挿され、施工性が向上する。
【0013】請求項4記載の建造物の仕切構造体は、建
造物に用いられ、この建造物内に内部空間を区画する平
面が所定の間隙を介して対向して一体的に連結された略
平板状の一対の板材と、これら一対の板材の一方に開口
形成された収納開口部と、前記一対の板材間に配線され
る電線と、この電線が接続される電気器具本体、前記収
納開口部の周縁を挟持して前記電気器具本体を前記板材
に取り付ける取付部材およびこの取付部材を覆うカバー
体を備えた電気機器と、前記収納開口部を気密に閉塞し
て取り付けられる請求項1ないし3いずれか一記載の気
密部材とを具備したものである。
【0014】そして、平面が所定の間隙を介して対向し
て一体的に連結された略平板状の一対の板材の一方に開
口形成した収納開口部から板材間に配線された電線を引
き出し、請求項1ないし3いずれか一記載の気密部材の
略箱状の収納部に設けた電線嵌挿部に気密に嵌挿して電
気機器の電気器具本体に接続し略箱状の収納部内に電気
器具本体を収容し、収納部を収納開口部内に挿入して、
収納部の開口縁に設けた略平板状の鍔部を内部空間側の
収納開口部の周縁に気密に当接させ、電気機器の取付部
材にて収納開口部の周縁に電気器具本体とともに鍔部を
構造部材に取り付け、電気機器のカバー体にて取付部材
とともに鍔部を覆う。このため、収納開口部は、周縁に
気密に当接する鍔部を一体的に設けた収納部にて塞がれ
るので、例えばあらかじめ気密性を確保して電気機器を
外観を損なわずに取り付けた状態で建造物を組み立てる
ことにより、内部空間が気密に区画形成されて高気密性
の建造物が容易に建造される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の気密部材の一実施
の形態を図面を参照して説明する。
【0016】図1において、1は構造部材としての外壁
部で、この外壁部1は、略板状に形成された仕切構造体
2の側面が連結されて平面状に構成され、建造物として
の図示しない木造住宅の内部空間となる各種の部屋3を
外部から区画形成する。
【0017】そして、仕切構造体2は、図4に示すよう
に、例えば一対の板材としての合板5の間に角材6にて
格子枠状に組み立てられた骨組み材7が介在され、隙間
に断熱材8が敷き詰められて略平板状に形成されてい
る。また、所定の仕切構造体2には、所定の箇所に各種
家電機器のプラグが接続されて商用交流電源を供給する
電線としての電源線9が配設されている。さらに、電源
線9が配線された仕切構造体2には、所定の位置に収納
開口部10が開口形成されている。
【0018】一方、図1ないし図3において、11は気密
部材で、この気密部材11は、可撓性を有する合成樹脂、
例えばポリプロピレンシートをプレス成型や真空成型し
たもので、一面に開口部12を開口する略箱状に形成され
た収納部13と、この収納部13の開口部12の周縁に外周方
向の外方に向けて平板フランジ状に突出する鍔部14とを
一体形成している。
【0019】また、気密部材11の開口部12に対向する底
板部15には、複数の電線嵌挿部16,16が形成されてい
る。これら電線嵌挿部16,16は、他部位である収納部13
や鍔部14に比して肉薄に先端に向けて縮径する略漏斗状
で、収納部13の内方に向けて突出形成されている。
【0020】さらに、気密部材11には、鍔部14の外面、
すなわち収納部13が鍔部14に対して突出する側の面に、
合成樹脂製のスポンジ状の軟質部材17が設けられてい
る。なお、軟質部材17は、一面側に図示しない粘着層を
有し、この粘着層にて鍔部14に取り付けられている。
【0021】そして、気密部材11は、収納部13が収納開
口部10内に挿入され鍔部14が仕切構造体2の部屋3側の
面に気密に当接して配設される。
【0022】また、気密部材11の収納部13内には、電気
機器としてのコンセント20が部屋3側に臨んで配設され
ている。このコンセント20は、本体部21を有している。
この本体部21は、気密部材11の電線嵌挿部16を気密に嵌
挿した電源線9を接続し家電機器のプラグが係脱可能に
係合される図示しない端子を配線した電気器具本体とし
てのコンセント本体22と、このコンセント本体22に一体
的に組み付けられねじ23が挿通されるねじ挿通孔24およ
び雄ねじ25が螺合される雌ねじ部26を設けたサポート27
とを有している。なお、鍔部14には、ねじ挿通孔24に対
応する位置に軟質部材17を貫通してねじ23が貫通される
ねじ貫通孔28が穿設されている。
【0023】なお、気密部材11の電線嵌挿部16に電源線
9を挿通する開口を形成する場合、図示しない千枚通し
や釘、きりなどの鋭利な器具を用いて破いたり、電源線
9の芯線9aを直接突き刺すように嵌挿させる。すなわ
ち、気密部材11の外側から電線嵌挿部16の内側より器具
の先端部や電源線9の芯線9aの先端部を電線嵌挿部16の
内面に沿って電線嵌挿部16の先端部まで案内させつつ滑
動させ、電線嵌挿部16の肉薄の先端部を突き刺すように
して破き、電源線9を挿通する開口を形成する。そし
て、この鋭利な器具や芯線9aを突き刺す際に、電線嵌挿
部16の先端部は引き伸ばされるように伸びて破けるの
で、電線嵌挿部16の先端部がさらに肉薄となって伸縮性
や可撓性がさらに向上する。そして、電源線9を破かれ
た気密部材11の電線嵌挿部16の開口に挿通した際、図3
に示すように、破かれた電線嵌挿部16の開口の縁がさら
に伸びて広げられ、開口が復帰力にて縮んで電源線9の
外周面に気密に密着し、電源線9の気密な挿通が容易に
得られる。
【0024】なお、電線嵌挿部16は、肉薄に形成されて
容易に破れるようになっているので、直接芯線9aを嵌挿
することもでき、直接芯線9aを嵌挿させる場合には、器
具を用いて開口を形成する必要がなく、作業性を向上で
きる。なお、芯線9aの嵌挿性を向上するために、あらか
じめ気密部材11を形成する際に、空気の流通抵抗が大き
く、実質的に閉塞した気密性が得られる状態のピンホー
ル状の孔を開けておいてもよい。
【0025】さらに、コンセント20は、平板コ字型の平
形パネル押え金具30を備えている。この平形パネル押え
金具30は、サポート27のねじ挿通孔24に対応する位置に
ねじ23が螺合されるねじ孔31を有している。そして、平
形パネル押え金具30は、サポート27のねじ挿通孔24を挿
通したねじ23がねじ孔31に螺合され、本体部21のサポー
ト27とにて、外壁部1を構成する仕切構造体2の部屋3
側の合板5とともに気密部材11の軟質部材17を有した鍔
部14を挟持して本体部21を気密部材11とともに外壁部1
に取り付ける取付部材32を構成する。
【0026】また、コンセント20は、本体部21のコンセ
ント本体22の前面のみを露出する窓部34を有し、サポー
ト27や気密部材11の鍔部14を覆うカバー体としての化粧
カバー35を備えている。なお、この化粧カバー35は、サ
ポート27の雌ねじ部26に対応して雄ねじ25が挿通される
ねじ通孔36が設けられた枠状のプレート37と、このプレ
ート37に係脱自在に取り付けられる化粧板38とにて構成
されている。
【0027】次に、上記実施の一形態のコンセント20を
配設する取付動作を説明する。
【0028】まず、仕切構造体2を組み立てて構成した
建造物の外壁部1や内壁部の電源線9が配線された仕切
構造体2の部屋3側の合板5に、所定の位置に収納開口
部10を開口形成する。そして、収納開口部10から電源線
9の端部を引き出し、電源線9の先端部分の被覆を剥が
して芯線9aをむき出す。そして、電源線9の芯線9aの先
端部分を気密部材11の外側から電線嵌挿部16の内側に電
線嵌挿部16の内面に沿って電線嵌挿部16の先端部まで案
内しつつ滑動させる。次に、電線嵌挿部16の肉薄の先端
部を突き刺すようにして破き、電源線9を挿通する開口
を形成させ、開口の縁を引き伸ばすように芯線9aの外周
面に気密に密着させて嵌挿する。そして、図5に示すよ
うに、気密部材11の電線嵌挿部16に嵌挿した電源線9の
芯線9aをコンセント20のコンセント本体22に接続しコン
セント本体22を気密部材11の収納部13内に挿入する。
【0029】なお、電源線9の芯線9aを電線嵌挿部16に
直接突き刺さず、千枚通しや釘、きりなどの鋭利な器具
を用いて電源線9を挿通する開口を形成してもよい。
【0030】この後、コンセント20の取付部材32を構成
するサポート27の一方のねじ挿通孔24から気密部材11の
鍔部14に設けたねじ貫通孔28に、取付部材32を構成する
ねじ23を嵌挿し、平形パネル押え金具30のねじ孔31に螺
合する。なお、この螺合は、図6に示すように、平形パ
ネル押え金具30がねじ止めされていない側がサポート27
や気密部材11に対して移動可能にねじ23の先端部のみで
平形パネル押え金具30を保持する程度である。そして、
図7に示すように、平形パネル押え金具30をねじ止めさ
れていない側を収納開口部10内に挿入してからねじ止め
された側を挿入し、コンセント本体22を収納した気密部
材11の収納部13を収納開口部10内に挿入し、気密部材11
の鍔部14を収納開口部10の部屋3側の周縁に当接させ
る。この収納部13の挿入により、図8に示すように、平
形パネル押え金具30は、仕切構造体2の合板5の裏面側
に位置する状態となる。
【0031】そして、サポート27の他方のねじ挿通孔24
から気密部材11の鍔部14に設けたねじ貫通孔28に嵌挿
し、平形パネル押え金具30のねじ孔31に螺合する。この
後、本体部21および気密部材11を移動して所定の位置に
位置させてねじ23を締め込み、気密部材11の鍔部14およ
び仕切構造体2の合板5をサポート27と平形パネル押え
金具30との間に挟持して、気密部材11および本体部21と
を仕切構造体2の合板5に取り付ける。この気密部材11
の鍔部14の挟持により、軟質部材17が潰れて収納開口部
10の周縁に密着する状態となり、収納開口部10が気密部
材11にて気密に閉塞された状態となる。
【0032】次に、化粧カバー35のプレート37を雄ねじ
25をねじ通孔36を介してサポート27の雌ねじ部26に螺合
して取り付け、プレート37にてサポート27および気密部
材11の鍔部14を覆う。そして、このプレート37に係脱自
在に化粧板38を取り付け、図1に示すように、外壁部1
にコンセント20を気密に取り付ける。
【0033】また、構造上の制約などにより仕切構造体
2が用いられず、在来工法により外壁部1や内壁部にて
部屋3が区画され、これら外壁部1や内壁部にコンセン
ト20を取り付ける場合や、既設の木造住宅に取り付ける
場合も同様に取り付ける。
【0034】すなわち、例えば図示しない地盤に対して
略垂直に立て付けられた図示しない柱などの骨組部材の
外部側に合板などの板材や防水・通湿性シートおよび不
燃部材にて形成された板状の外壁板を取り付ける。ま
た、骨組部材間に発泡ポリスチレン板、グラスウールお
よび硬質発泡ウレタン板などの図示しない断熱部材を充
填する。さらに、断熱部材を覆うように、ポリエチレン
フィルムなどの図示しない気密体としての気密シートを
気密テープや針、釘などの取付手段により骨組部材など
に取り付ける。そして、気密シートの部屋3側に、石膏
ボードなどの不燃部材にて形成された板材となる内壁板
を取り付け、この内壁板の部屋3側に壁紙などの化粧シ
ートを貼り付けて外壁部1を形成する。
【0035】なお、内壁部は、外壁部1の骨組部材の外
部側に取り付ける合板などの板材や防水・通湿性シート
および不燃部材にて形成された板状の外壁板の代わり
に、気密シートや内壁板、化粧シートを貼り付けて構成
する。
【0036】そして、外壁部1および内壁部の所定の位
置に、内壁板を切り落とし気密シートを切り破いて収納
開口部10を開口形成する。この後、あらかじめ外壁部1
および内壁部内に配線しておいた電源線9を収納開口部
10から引き出し、この電源線9を気密部材11の電線嵌挿
部16に嵌挿してコンセント本体22に接続し、仕切構造体
2に取り付ける場合と同様に気密部材11とともにコンセ
ント20を取り付ける。この気密部材11の取り付けによ
り、気密シートを切り破いても収納開口部10は気密部材
11にて気密に閉塞されるため、部屋3の気密性は損なわ
れない。
【0037】上述したように、上記実施の形態では、部
屋3側から収納開口部10にコンセント20を取り付ける際
に気密部材11を一緒に取り付けるのみで、仕切構造体2
のように板材である内壁板の裏側に気密部材11を取り付
けることが困難な場合や、既設の建造物でも、容易に気
密施工できる。
【0038】また、鍔部14に軟質部材17を設けたため、
鍔部14の収納開口部10の周縁への気密な当接が容易で確
実に得られ、鍔部14の周縁を気密テープなどにて収納開
口部10の縁に取り付ける必要がなく、施工性を向上でき
るとともに、気密テープを目隠しするために大型のコン
セント20の化粧カバー35を用いる必要がなく、コンパク
トにコンセント20を取り付けできる。
【0039】さらに、電線嵌挿部16が略漏斗状であるた
め、所定の位置に電源線9を気密に嵌挿保持できるとと
もに、径寸法が異なる電源線9の他に、アース線などの
他の電線も気密に挿通でき、高汎用性が得られる。そし
て、電線嵌挿部16は、他の部位より肉薄に形成され可撓
性を有するため、電源線9が斜めになっても電源線9の
外周面に確実に密着し、気密性が保持できる。
【0040】なお、上記実施の一形態において、工場な
どで仕切構造体2を形成する際に、あらかじめ気密部材
11およびコンセント20やスイッチ、ライトなどの電気機
器を取り付けておいてもよい。このように、あらかじめ
気密部材11および電気機器20を取り付けておくことによ
り、現場での建造物の建造が容易になり、建造時間の短
縮を図れる。
【0041】また、電気機器としてコンセント20を用い
て説明したが、スイッチやテレビアンテナ用のコネク
タ、モジュラなど、電話線、アンテナコード、アース
線、フットライトなどいずれの電線の端部を配設する構
成でもできる。
【0042】そして、電線嵌挿部16に電源線9の芯線9a
を嵌挿させたが、電源自体を嵌挿させてもよい。
【0043】
【発明の効果】請求項1記載の気密部材によれば、構造
部材内の電線を収納開口部から引き出した構造部材内の
電線を、電線嵌挿部に気密に嵌挿して電気機器の電気器
具本体に接続し、収納開口部内に収納部を挿入して収納
部の開口縁に設けた鍔部を収納開口部の周縁に気密に当
接させ、電気機器の取付部材にて収納開口部の周縁に電
気器具本体とともに鍔部を構造部材に取り付け、電気機
器のカバー体にて取付部材とともに鍔部を覆うため、収
納開口部は、周縁に気密に当接する鍔部を一体的に設け
た収納部にて塞がれるので、内部空間の高気密性を確保
して容易に取り付けでき、開口した収納開口部内に内部
空間側から電気機器を取り付ける動作で一緒に取り付け
でき、外観を損なわずに施工性を向上できる。
【0044】請求項2記載の気密部材によれば、請求項
1記載の気密部材の効果に加え、鍔部の収納開口部の周
縁に対向する面に軟質部材を設けたため、鍔部を収納開
口部の周縁に容易に気密に当接でき、高気密性を容易に
確保できる。
【0045】請求項3記載の気密部材によれば、請求項
1または2記載の気密部材の効果に加え、電線嵌挿部を
先端に向けて縮径し他部位より少なくとも先端が肉薄に
収納部に形成し、突き破った開口に電線を嵌挿して電線
の外周面に気密に嵌合させて挿通させるため、容易に電
線の挿通が所定の位置に気密に嵌挿でき、施工性を向上
できる。
【0046】請求項4記載の建造物の仕切構造体によれ
ば、略平板状の一対の板材の一方に開口形成した収納開
口部から板材間に配線した電線を引き出し、請求項1な
いし3いずれか一記載の気密部材の電線嵌挿部に気密に
嵌挿して電気機器の電気器具本体に接続し、収納部を収
納開口部内に挿入して収納部の開口縁に設けた鍔部を内
部空間側の収納開口部の周縁に気密に当接させ、電気機
器の取付部材にて収納開口部の周縁に電気器具本体とと
もに鍔部を構造部材に取り付け、電気機器のカバー体に
て取付部材とともに鍔部を覆うため、収納開口部は、周
縁に気密に当接する鍔部を一体的に設けた収納部にて塞
がれるので、例えばあらかじめ気密性を確保して電気機
器を外観を損なわずに取り付けた状態で建造物を組み立
てることにより、内部空間が気密に区画形成された高気
密性の建造物を容易に建造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の気密部材の実施の一形態を示すコンセ
ントを構造部材に取り付けた状況の断面図である。
【図2】同上分解斜視図である。
【図3】同上気密部材を示す電線嵌挿部近傍の断面図で
ある。
【図4】同上仕切構造体にて構成された構造部材を示す
一部を切り欠いた平面図である。
【図5】同上電気機器を構造部材に取り付ける状況を示
す説明図である。
【図6】同上電気機器を構造部材に取り付ける状況を示
す説明図である。
【図7】同上電気機器を構造部材に取り付ける状況を示
す説明図である。
【図8】同上電気機器を構造部材に取り付ける状況を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 構造部材としての外壁部 2 仕切構造体 3 内部空間である部屋 5 板材としての合板 9 電線としての電源線 10 収納開口部 11 気密部材 12 開口部 13 収納部 14 鍔部 16 電線嵌挿部 17 軟質部材 20 電気機器としてのコンセント 22 電気器具本体としてのコンセント本体 32 取付部材 35 カバー体としての化粧カバー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略平面状の構造部材にて内部空間を略気
    密に区画形成する建造物に用いられ、可撓性部材にて一
    面を開口した略箱状に形成され、前記構造部材内に配線
    される電線が接続される電気器具本体、前記構造部材に
    開口形成された収納開口部の周縁に取り付けられ前記電
    気器具本体を前記構造部材に取り付ける取付部材および
    この取付部材を覆うカバー体を備えた電気機器の前記電
    気器具本体の背面側に位置して前記収納開口部内に挿入
    される収納部と、 この収納部に設けられ前記電線の挿通時に開口可能な前
    記電線を気密に嵌挿する電線嵌挿部と、 前記収納部の開口縁の外周縁に一体的に略平板状に突出
    形成され、前記収納開口部の前記内部空間側の周縁に気
    密に当接して前記収納開口部および前記電気機器の取付
    部材に挟持され前記カバー体にて覆われる鍔部とを具備
    したことを特徴とする気密部材。
  2. 【請求項2】 鍔部は、収納開口部の周縁に対向する面
    に軟質部材が設けられたことを特徴とする請求項1記載
    の気密部材。
  3. 【請求項3】 電線嵌挿部は、突き破られて開口する縁
    が電線の外周面に気密に嵌合して前記電線が気密に挿通
    可能に先端に向けて縮径し少なくとも先端が他部位より
    肉薄に形成されたことを特徴とする請求項1または2記
    載の気密部材。
  4. 【請求項4】 建造物に用いられ、この建造物内に内部
    空間を区画する平面が所定の間隙を介して対向して一体
    的に連結された略平板状の一対の板材と、 これら一対の板材の一方に開口形成された収納開口部
    と、 前記一対の板材間に配線される電線と、 この電線が接続される電気器具本体、前記収納開口部の
    周縁に取り付けられ前記電気器具本体を前記板材に取り
    付ける取付部材およびこの取付部材を覆うカバー体を備
    えた電気機器と、 前記収納開口部を気密に閉塞して取り付けられる請求項
    1ないし3いずれか一記載の気密部材とを具備したこと
    を特徴とする建造物の仕切構造体。
JP19247997A 1997-07-17 1997-07-17 気密部材および建造物の仕切構造体 Pending JPH1136465A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008233128A (ja) * 2007-03-16 2008-10-02 Sanwa Denki Kogyo Co Ltd アウトレット
JP2012039676A (ja) * 2010-08-03 2012-02-23 Mirai Ind Co Ltd 気密カバー、及び気密カバーの設置方法

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