JPH1136148A - 潜在捲縮性ポリエステル複合繊維及びその製造方法 - Google Patents

潜在捲縮性ポリエステル複合繊維及びその製造方法

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JPH1136148A
JPH1136148A JP18976097A JP18976097A JPH1136148A JP H1136148 A JPH1136148 A JP H1136148A JP 18976097 A JP18976097 A JP 18976097A JP 18976097 A JP18976097 A JP 18976097A JP H1136148 A JPH1136148 A JP H1136148A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 織編物として十分なふくらみ感とストレッチ
性を有し製造安定性に優れた潜在捲縮型ポリエステル複
合繊維を提供する。 【解決手段】 第3成分を5〜15モル%共重合したエ
チレンテレフタレート単位主体の高収縮性共重合ポリエ
ステル(A)と、実質的にエチレンテレフタレート単位
よりなるポリエステル(B)とからなり、下記の関係式
を同時に満足する接合型複合繊維とする。 4/6<W(A/B)<6/4 (1) [η]C ≦0.590 (2) [η]A −[η]B >0.145 (3) (ここでW(A/B)はA成分とB成分の接合時の重量比
率、[η]C、[η]A、[η]Bはそれぞれ複合糸、A
成分、B成分の紡出時の固有粘度である。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衣料用途、インテ
リア用途等の織編物に用いられる潜在捲縮型高ストレッ
チ複合繊維及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より溶融粘度の異なる2種類の熱可
塑性重合体を同一吐出孔より溶融複合紡糸して、接合型
の複合繊維を作成し、熱処理によりスパイラル型クリン
プを発現させ捲縮型ストレッチ繊維とすることはよく知
られている。高捲縮のストレッチ繊維を得るためには、
使用する2種類のポリマーの溶融粘度差を大きくするこ
とが望ましく、さらに特開平3−69647には高粘度
成分として高収縮性の共重合ポリエステルを使用する方
法が提案されている。しかし、溶融粘度が異なる2種類
のポリマーを張り合わせて紡出する際、両ポリマーのバ
ラス効果の違いにより、紡出糸は高粘度成分側に大きく
屈曲するニーリング現象(ベンディング現象)が発生す
ることも知られている。接合型複合流を紡出する際の両
成分の溶融粘度差が大きいほどニーリング現象は大きく
なり製糸性は悪化する。このため織編物、特に織物にお
いて十分なふくらみ感とストレッチ性を提供できる潜在
捲縮型ストレッチ繊維を安定に製造することは難しい。
特開平8−302518号公報には、2種類のポリマ−
流をそれぞれ吐出させ、吐出後に互いを合流させること
でニーリング現象を回避する紡糸口金が提案されてい
る。しかしこのような紡糸口金はその吐出孔の製作精度
が複合流の形成に大きく影響し、安定な紡糸状態を確保
することが難しい。また、高価な紡糸口金となることか
ら、工業的に採用することは難しい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】すなわち本発明は、織
編物として十分なふくらみ感とストレッチ性を有し製造
安定性に優れた潜在捲縮型ポリエステル複合繊維および
その製造方法を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の潜在捲縮性ポリエステル複合繊維は、第3成分を5
〜15モル%共重合したエチレンテレフタレート単位主
体の高収縮性共重合ポリエステル(A)と、実質的にエ
チレンテレフタレート単位よりなるポリエステル(B)
とからなる接合型複合繊維であって、下記の関係式を同
時に満足することを特徴とする。
【0005】 4/6<W(A/B)<6/4 (1) [η]C ≦0.590 (2) [η]A −[η]B >0.145 (3) (ここでW(A/B)はA成分とB成分の接合時の重量比
率、[η]C、[η]A、[η]Bはそれぞれ複合糸、A
成分、B成分の紡出時の固有粘度である。)本発明によ
れば、十分なふくらみ感とストレッチ性を有する潜在捲
縮型ポリエステル複合繊維が提供される。
【0006】また、本発明の潜在捲縮性ポリエステル複
合繊維の製造方法は、前記潜在捲縮性ポリエステル複合
繊維の製造方法であって、前記高収縮性共重合ポリエス
テル(A)と、前記ポリエステル(B)とを紡糸口金の
上流部で複合流とした後、該複合流の吐出線速度を4.
5cm/秒以上14cm/秒以下として該複合流を先端
部が円錐状に末広に開口した形状を有する紡糸吐出孔よ
り吐出することを特徴とする。本発明によれば、ニーリ
ングを効果的に防止し、十分なふくらみ感とストレッチ
性を有する潜在捲縮型ポリエステル複合繊維を安定的に
製造することができる。
【0007】本発明の潜在捲縮性ポリエステル複合繊維
の製造方法において、前記紡糸吐出孔の先端部は、テー
パー角度(θ)10〜25°で円錐状に末広に開口した
形状を有することが好ましい。このような紡糸吐出孔と
することで、吐出線速度を安定して4.5cm/秒以上
14cm/秒以下の範囲とすることができる。このた
め、吐出線速度の変動により引き起こされる、繊維の太
さ斑の発生、糸切れ等のトラブルを効果的に防止するこ
とができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。本発明における高収縮性共重合ポリエステ
ル(A)は、第三成分が5〜15モル%共重合されてい
ることが必要である。高収縮成分を高粘度側成分とする
ことで、得られる複合繊維の捲縮発現力をさらに向上さ
せることが可能になる。共重合成分が5モル%未満の場
合には、捲縮発現力が不十分であり、15モル%を越え
る場合には、得られる共重合ポリエステル(A)の融点
が低下し、ポリエステル(B)との融点温度差が拡大
し、溶融複合紡糸の際、共重合ポリエステル(A)の溶
融粘度が低下し、ポリエステル(B)との溶融粘度差が
確保できなくなるばかりか逆転することにもなり捲縮発
現力が不十分となる。
【0009】本発明における第三成分としては、芳香族
ジカルボン酸類、脂肪族ジカルボン酸類、脂肪族ジオー
ル類、脂環式ジオール類、芳香族ジオール類を用いるこ
とができ、具体的にはイソフタル酸、アジピン酸、セバ
シン酸、1,4−ブタンジオール、シクロヘキサンジオ
ール、ビスフェノールAのエチレンオキシド付加物等を
単独で、または2種以上を組み合わせて用いることがで
きる。好ましい第三成分としては、イソフタル酸(IP
A)、アジピン酸(ADE)、スルホイソフタル酸金属
塩(DMS)、2,2−ビス[4−(2−ヒドロキシエ
トキシ)フェニル]プロパン(BPE)が挙げられる。
なお、本発明で用いる共重合率は、2種以上の共重合成
分を使用する場合には、合計の共重合率である。
【0010】本発明において、高収縮性共重合ポリエス
テル(A)とポリエステル(B)の固有粘度はAの方が
高く、その差は0.145より大きくすることが必要で
ある。ここで、固有粘度とは、ポリマーをフェノールと
テトラクロロエタンの1:1混合溶媒に溶解し、ウベロ
ーデ粘度計を使用して25℃で測定した値をいう。固有
粘度の差が0.145以下の場合には十分な捲縮発現力
が得られず、織物に使用した時必要とする伸縮性が得ら
れない。一方、このように大きな粘度差を有するポリマ
ー2成分の複合流を紡出する場合には、大きなニーリン
グが発生する。ニーリングを防止する手段は、複合流の
溶融粘度を低くして高粘度側の表面張力を低下すること
と吐出線速度を通常用いられる速度よりも小さくするこ
とが有効である。前者については、複合流の固有粘度を
0.590以下とすることで、前記した(A)、(B)
両成分の固有粘度差が0.145より大きくても紡糸可
能となる。後者の吐出線速度低減手段については、吐出
線速度を4.5cm/秒以上14cm/秒以下とするこ
とでニーリングを効果的に防止できる。14cm/秒を
越えるとニーリングが発生する。4.5cm/秒未満で
は、やはりノズル下での糸切れが生じたり、満足すべき
潜在捲縮性能が得られない。
【0011】吐出線速度を上記のように小さくするに
は、紡糸口金の吐出孔面積を大きくすることにより達成
できる。しかし、吐出線速度を低下させる目的でただ単
に吐出孔径を大きくした場合、紡糸口金の圧力損失が小
さくなり、各吐出孔への溶融ポリマーの分配が不均一と
なるだけでなく、吐出圧力が極度に低下し、吐出線速度
の変動が生じる。その結果、糸長方向に脈動が起こり繊
維の太さ斑が発生する。また、引取り速度とのドラフト
率が大きくなり糸切れが発生する。従って、本発明では
これらの対策として、図1に示すように、各吐出孔間へ
の溶融ポリマーの均一分配を可能とするに十分な圧力損
失が得られる細孔部を吐出孔内に確保し、その細孔部か
ら吐出開口部に向けて円錐状に孔径が拡大する吐出孔形
状とするとともに、紡糸ドラフト率が800を越えない
範囲で吐出開口部の外径と引取り速度を決定することで
安定した紡出状態を確保することができた。なお、紡糸
ドラフト率が高すぎる場合、例えば紡糸ドラフト率が8
00を越えると紡糸性が悪くなる。図1に示す吐出孔内
の円錐状孔径拡大部のテーパー角(θ)は10〜25°
が好ましい。テーパー角が10°未満ではオリフィス長
が長くなり紡糸口金の製造コストが大きくなる。テーパ
ー角が25°より大きい場合は、オリフィス内の圧力変
化が大きくなり糸切れが発生するだけでなく品質にも影
響する。また、細孔部の口径は、0.3〜0.7φの範
囲のノズルが好ましく用いられる。さらに好ましくは、
0.5〜0.6φである。
【0012】また、本発明の潜在捲縮性複合繊維を構成
する2種類のポリマーの複合比率、すなわち、A成分/
B成分の接合時の重量比率が4/6より大きく6/4よ
り小さいことが好ましく、この範囲を外れる場合には、
捲縮発現力が不足した複合繊維となる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。なお、実施例中の各特性値の測定、判定は、以下の
方法に従った。
【0014】(固有粘度)試料をフェノール/テトラク
ロロエタン(重量比で50/50)の混合溶媒に溶解
し、ウベローデ粘度計を使用して25℃で測定した。
【0015】(製糸安定性)ニ−リング現象の程度を評
価した。 ○:ニーリング現象は発生するが、紡糸口金の洗浄をす
ることなく48時間以上の安定製糸が可能。 △:ニーリング現象が発生し、24時間毎の紡糸口金の
洗浄を実施することで、安定製糸が可能。 ×:ニーリング現象がひどく、紡出糸がノズル面に付着
し、製糸が不可能。 ○または△を合格レベルとする。
【0016】(織物収縮率)原糸に撚係数=100の条
件で撚糸を施し、70℃90%RHの雰囲気下で40分
間撚止セットした後、WJLで該サンプル糸を緯糸に使
用した平織物を作成する。織物上に緯糸方向に1mの間
隔で印を付けた後、経糸方向に10cm幅のサンプル布
帛を切り出し130℃で30分間湿熱処理する。湿熱処
理したサンプル布帛を風乾後、片端を垂直に固定し、下
方の他端に0.5g/Dの荷重を付与して、先に付けた
印の間隔(Lcm)を測定し、次式により織物収縮率を
算出した。
【0017】織物収縮率(%)=100−L (織物の風合)織物収縮率の測定に使用したサンプル布
帛の引っ張り弾性を触感で評価した。 ○:伸長、反発弾性ともに非常に良好である。 △:伸長、反発弾性ともに良好である。 ×:伸長、反発弾性ともに不十分である。 ○または△を合格レベルとする。
【0018】(実施例1)イソフタル酸を8モル%共重
合した極限粘度が0.685の共重合ポリエチレンテレ
フタレートをA成分とし、第3成分を共重合していない
極限粘度が0.516のポリエチレンテレフタレートを
B成分として使用した。紡糸温度を290℃とし、紡糸
吐出孔上流側でA、B成分が面対称に合流する吐出孔を
24孔有し細孔部が直径0.6mm長さ1.5mmの細
孔に引き続いてテーパー角度15°で円錐状に開口し吐
出出口となる先端部の直径が0.8mmとなっている複
合紡糸口金より、5:5の吐出量比率でA、B成分の接
合型複合流を形成した。該紡出糸条を冷却・給油後、2
100m/分の引取り速度で巻取り200デニール24
フィラメントの捲縮性複合ポリエステル繊維の未延伸糸
を得た。得られた未延伸糸を2倍程度に延伸・熱処理し
て、100デニール24フィラメントの捲縮性複合ポリ
エステル繊維を得た。主な製糸条件、製糸性、得られた
繊維の伸長弾性性能を表1に示した。
【0019】(実施例2)アジピン酸10モル%を共重
合した極限粘度が0.675の共重合ポリエチレンテレ
フタレートをA成分とする以外は実施例1と同様にし
て、100デニール24フィラメントの捲縮性複合ポリ
エステル繊維を得た。主な製糸条件、製糸性、得られた
繊維の伸長弾性性能を表1に示した。
【0020】(実施例3、4、比較例1、2)A、B成
分の固有粘度を変更した以外は実施例1と同様にして、
100デニール24フィラメントの捲縮性複合ポリエス
テル繊維を得た。主な製糸条件、製糸性、得られた繊維
の伸長弾性性能を表1に示した。表1に示すように、固
有粘度差が小さい場合には伸長弾性性能が不足し、複合
流全体の固有粘度が高い場合には、ニーリング現象が大
きく製糸困難となる。
【0021】(実施例5、比較例3、4)紡糸口金の吐
出孔の仕様を変更した以外は、実施例1と同様にして、
100デニール24フィラメントの捲縮性複合ポリエス
テル繊維を得た。主な製糸条件、製糸性、得られた繊維
の伸長弾性性能を表1に示した。表1に示すように、吐
出孔先端部の直径が小さい時は、ニーリング現象が大き
く製糸困難となる。円錐状開口部を有しない大孔径の紡
糸口金では、ポリマーの分配斑による断面斑や紡糸糸切
れが発生した。
【0022】(比較例5)吐出量比率を変更した以外
は、実施例1と同様にして、100デニール24フィラ
メントの捲縮性複合ポリエステル繊維を得た。主な製糸
条件、製糸性、得られた繊維の伸長弾性性能を表1に示
した。表1に示すように吐出量比率を3/7とした場
合、伸長弾性性能が低下することが確認された。
【0023】
【表1】
【発明の効果】本発明によれば、高収縮性共重合ポリエ
ステル(A)とポリエステル(B)との固有粘度の差を
一定値以上としているため、十分なふくらみ感とストレ
ッチ性を有する潜在捲縮型ポリエステル複合繊維が提供
される。
【0024】また、本発明の潜在捲縮性ポリエステル複
合繊維の製造方法は、複合流の吐出線速度を4.5cm
/秒以上14cm/秒以下とするため、ニーリングを効
果的に防止し、十分なふくらみ感とストレッチ性を有す
る潜在捲縮型ポリエステル複合繊維を安定的に製造する
ことができる。
【0025】また、紡糸吐出孔の先端部を、テーパー角
度(θ)10〜25°で円錐状に末広に開口した形状と
することで、吐出線速度を安定して4.5cm/秒以上
14cm/秒以下の範囲とすることができる。このた
め、吐出線速度の変動により引き起こされる、繊維の太
さ斑の発生、糸切れ等のトラブルを効果的に防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で使用する複合紡糸口金の吐出孔の概略
図である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年8月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】(実施例1)イソフタル酸を8モル%共重
合した固有粘度が0.685の共重合ポリエチレンテレ
フタレートをA成分とし、第3成分を共重合していない
固有粘度が0.516のポリエチレンテレフタレートを
B成分として使用した。紡糸温度を290℃とし、紡糸
吐出孔上流側でA、B成分が面対称に合流する吐出孔を
24孔有し細孔部が直径0.6mm長さ1.5mmの細
孔に引き続いてテーパー角度15°で円錐状に開口し吐
出出口となる先端部の直径が0.8mmとなっている複
合紡糸口金より、5:5の吐出量比率でA、B成分の接
合型複合流を形成した。該紡出糸条を冷却・給油後、2
100m/分の引取り速度で巻取り200デニール24
フィラメントの捲縮性複合ポリエステル繊維の未延伸糸
を得た。得られた未延伸糸を2倍程度に延伸・熱処理し
て、100デニール24フィラメントの捲縮性複合ポリ
エステル繊維を得た。主な製糸条件、製糸性、得られた
繊維の伸長弾性性能を表1に示した。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】(実施例2)アジピン酸10モル%を共重
合した固有粘度が0.675の共重合ポリエチレンテレ
フタレートをA成分とする以外は実施例1と同様にし
て、100デニール24フィラメントの捲縮性複合ポリ
エステル繊維を得た。主な製糸条件、製糸性、得られた
繊維の伸長弾性性能を表1に示した。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第3成分を5〜15モル%共重合したエ
    チレンテレフタレート単位主体の高収縮性共重合ポリエ
    ステル(A)と、実質的にエチレンテレフタレート単位
    よりなるポリエステル(B)とからなる接合型複合繊維
    であって、下記の関係式(1)〜(3)を同時に満足す
    ることを特徴とする潜在捲縮性ポリエステル複合繊維。 4/6<W(A/B)<6/4 (1) [η]C ≦0.590 (2) [η]A−[η]B>0.145 (3) (ここでW(A/B)はA成分とB成分の接合時の重量比
    率、[η]C、[η]A、[η]Bはそれぞれ複合糸、A成
    分、B成分の紡出時の固有粘度である。)
  2. 【請求項2】 請求項1記載の潜在捲縮性ポリエステル
    複合繊維の製造方法であって、前記高収縮性共重合ポリ
    エステル(A)と、前記ポリエステル(B)とを紡糸口
    金の上流部で複合流とした後、該複合流の吐出線速度を
    4.5cm/秒以上14cm/秒以下として該複合流を
    先端部が円錐状に末広に開口した形状を有する紡糸吐出
    孔より吐出することを特徴とする潜在捲縮性ポリエステ
    ル複合繊維の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記紡糸吐出孔の先端部が、テーパー角
    度(θ)10〜25°で円錐状に末広に開口した形状を
    有することを特徴とする請求項2記載の潜在捲縮性ポリ
    エステル複合繊維の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106555252A (zh) * 2015-09-24 2017-04-05 东丽纤维研究所(中国)有限公司 一种双组分并列复合纤维及其制备方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106555252A (zh) * 2015-09-24 2017-04-05 东丽纤维研究所(中国)有限公司 一种双组分并列复合纤维及其制备方法

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