JPH1135639A - アクリル酸含有ポリマーコーティング粉体 - Google Patents

アクリル酸含有ポリマーコーティング粉体

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JPH1135639A
JPH1135639A JP20518897A JP20518897A JPH1135639A JP H1135639 A JPH1135639 A JP H1135639A JP 20518897 A JP20518897 A JP 20518897A JP 20518897 A JP20518897 A JP 20518897A JP H1135639 A JPH1135639 A JP H1135639A
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weight
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polymer
acrylic acid
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JP20518897A
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Tsutomu Kamata
勉 鎌田
Hirochika Nishimura
博睦 西村
Yukari Sakazaki
ゆかり 坂崎
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Pola Chemical Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 本発明は、粉体系での過酸化物の生成、取り
分け、過酸化物の皮膚上での生成を防ぐ手段を提供する
ことを課題とする。 【解決手段】 アクリル酸を構成モノマーの一つに含む
モノマーを重合させて得られたポリマーでコーティング
されていることを特徴とする粉体を作成し、化粧料に含
有させる。本発明によれば、粉体系での過酸化物の生
成、取り分け、過酸化物の皮膚上での生成を防ぐ手段を
提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸化を防止するの
に有益な、化粧料、医薬、塗料又はインク等に好適に使
用できる、粉体に関する。
【0002】
【従来の技術】皮膚は人体の最外殻の防御器官であり、
この皮膚の防御機能を最大限生かし維持するために脂質
などの分泌が行われている。脂質の構成成分にはスクワ
レンなどの不飽和結合を多数含むものが多く、この為、
日光などによる不飽和結合の酸化反応が刺激発現、ダー
メージ形成などの点から重要な問題となっている。この
脂質酸化抑制及び脂質酸化によって生じた過酸化物の除
去が健やかな肌を保つためには非常に重要であることが
既に知られている。この様な見地から、酸化物の生成抑
制や除去のための様々な対応が取られてきている。例え
ば、ビタミンCやビタミンE等の抗酸化作用のある化合
物を化粧料などに配合して投与する方法や、夏などの紫
外線の多い時期にはまめに洗顔することなどである。し
かしながら抗酸化成分が抑制しうる過酸化物の量には限
度があるし、洗顔などで過酸化物を除去する方法では、
短時間であれ皮膚上に過酸化物が存在することになるな
どの欠点があった。即ち、過酸化物が皮膚上で生成する
のを防ぐ手段が求められていた。この様な過酸化物の生
成は化粧料などにあっては時として、局所刺激の原因と
なることのあるものであるが、塗料に於いては皮膜の劣
化の引き金になったり、インクなどにあっては他の色素
成分の退色に繋がる危険性を有しているため、金属酸化
物を含有する系に於いては、化粧料同様過酸化物の生成
を抑制をする手段が必要であった。
【0003】一方、二酸化チタン、酸化鉄、酸化亜鉛、
酸化ジルコニウム、タルク、セリサイト等の粉体をアク
リル酸を構成モノマーの一つとして含有するモノマーを
重合させたポリマーでコーティングさせることは行われ
ていなかったし、このものに酸化を抑制する作用、取り
分け光による酸化を抑制する作用に優れていることは全
く知られていなかった。更に、このものを化粧料に含有
させることは全く行われていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこの様な状況
を踏まえて為されたものであり、粉体系での過酸化物の
生成、取り分け、過酸化物の皮膚上での生成を防ぐ手段
を提供することを課題とする。
【0005】
【課題の解決手段】かかる状況に鑑みて、本発明者らは
粉体系での過酸化物の生成、取り分け、過酸化物の皮膚
上での生成を防ぐ手段を求め鋭意研究を重ねた結果、ア
クリル酸を構成モノマーの一つに含むモノマーを重合さ
せて得られたポリマーでコーティングされていることを
特徴とする、粉体にその様な作用を見いだした。更に詳
細に検討を重ねた結果、この様な粉体を含有する化粧料
が、皮膚上で光などで起こる皮脂の過酸化物の生成を抑
制することを見いだし発明を完成させるに至った。以
下、本発明について実施の形態を中心に詳細に説明を加
える。
【0006】
【発明の実施の形態】
(1)本発明の粉体 本発明の粉体は、アクリル酸を構成モノマーの一つに含
むモノマーを重合させて得られたポリマーでコーティン
グされていることを特徴とする。ここで当該ポリマーで
コーティングされる粉体としては、例えば、スクワレン
の様な被酸化性物質と接触する可能性を有する粉体であ
れば、特段の限定無く用いることができ、具体的には、
タルク、セリサイト、マイカ、チタンマイカ、二酸化チ
タン、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化ジルコニウム、シリカ、
珪酸カルシウム、カーボンブラック、紺青、群青等が例
示できる。更に、従来の方法で酸化能を抑制した、例え
ば、亜鉛・鉄・ジルコニウムドープ二酸化チタン等を用
いることも、更に酸化抑制作用を高めることができるた
め、好ましい。これらの粉体は唯一種をコーティングし
ても良いし、二種以上をコーティングしても良い。これ
らの粉体をコーティングする、アクリル酸を構成モノマ
ーの一つに含むモノマーを重合させて得られたポリマー
であるが、アクリル酸のみを構成モノマーとすることも
できるし、他の構成モノマーを1種乃至は2種以上加え
共重合体としてコーティングに用いることができる。ア
クリル酸以外のモノマーとしては、アクリル酸メチル、
アクリル酸−2−エチルヘキシル等のアルキル酸の直
鎖、分岐又は環状構造を有する炭素数1〜10のアルキ
ルエステル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸−2−
エチルヘキシル等のメタクリル酸の直鎖、分岐又は環状
構造を有する炭素数1〜10のアルキルエステル、スチ
レン、α−メチルスチレン、(プロパン−2−エン−1
−イル)ベンゼン等の置換基として炭素数1〜4のアル
キル基を有していても良いスチレン及びその誘導体、ビ
ニルアルコール、塩化ビニル、酢酸ビニル等の置換ビニ
ル化合物などが例示でき、これらの内では、スチレン、
α−メチルスチレン、メチルメタクリレート、アクリル
酸−2−エチルヘキシルから選ばれる1種乃至は2種以
上をアクリル酸とともに共重合させたポリマーでコーテ
ィングするのが特に好ましい。コーティングに於ける粉
体とポリマーの割合は、90:10〜10:90が好ま
しく、80:20〜20:80がより好ましく、60:
40〜40:60が更に好ましい。粉体をポリマーでコ
ーティングする方法であるが、例えば、粉体の存在下モ
ノマー混合物を加え、更に乳化剤や重合開始剤などを加
えて乳化重合しながらコーテイングすることも可能であ
るし、ポリマーを予め作成しておき、これを粉体と共に
ボールミル等で処理してコーティングしても良い。これ
らの方法の内、ポリマーを予め作成しボールミル等でコ
ーティグする方法の方が汎用性があり好ましい。このコ
ーティング作業の際には、水等の溶媒或いは分散媒が存
在しても良い。又、水分散性を考えて、ポリマー中のカ
ルボキシル基を中和し塩としておくことが好ましい。塩
としては、生理的に許容されるものであれば特段の限定
を受けず、例えば、ナトリウムやカリウムなどのアルカ
リ金属塩、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類
金属塩、トリエタノールアミンやトリエチルアミンなど
の有機アンモニウム塩、アンモニウム塩、リジンやアル
ギニンなどの塩基性アミノ酸塩等が例示できる。かくし
て得られた粉体は、水洗などした後乾燥させれば乾いた
粉体が得られるし、水性の組成物の場合にはそのまま含
有させても良い。更に、乾燥させて得た粉体には、本初
恵医の効果を損なわない範囲に於いて、金属石鹸、シリ
コーン、燐酸、界面活性剤、シリカ等の通常知られてい
る表面処理方法(剤)によって表面処理することも可能
であり、これらも本発明の粉体に属する。これら本発明
の粉体は脂質などの酸化の抑制作用に優れる。
【0007】(2)本発明の塗布用の組成物 本発明の塗布用の組成物は、上記本発明のコーティング
粉体を含有することを特徴とする。又、本発明の塗布用
の組成物は、被酸化物の存在する面に塗布されることを
特徴とし、具体的には、脂質などの被酸化物の存在する
皮膚という面に塗布される化粧料、金属や被覆膜等の被
酸化物の存在する面に塗布される塗料、染料、顔料等の
被酸化物と共に紙などの面に塗布されるインク等が具体
的に挙げられ、これらの内では化粧料に適用されるのが
最も好ましい。化粧料としてはファンデーション、アン
ダーメークアップ、チークカラー、アイカラー、リップ
カラー等のメークアップ化粧料はもとより、クリームや
乳液やパックなどの基礎化粧料、ポマード、ヘアトリー
トメント等のヘアケア化粧料、石鹸などの洗浄用化粧料
などの何れにも適用可能である。本発明の塗布組成物に
於ける、本発明のコーティング粉体の好ましい含有量
は、0.1〜70重量%であり、より好ましくは1〜6
0重量%であり、更に好ましくは5〜50重量%であ
る。本発明の塗布用の組成物は、必須成分である本発明
のコーティング粉体以外に通常この様な組成物で使用さ
れる任意成分を含有することができる。この様な任意成
分としては、例えば化粧料であれば、ワセリンやマイク
ロクリスタリンワックス等のような炭化水素類、ホホバ
油やゲイロウ等のエステル類、牛脂、オリーブ油等のト
リグリセライド類、セタノール、オレイルアルコール等
の高級アルコール類、ステアリン酸、オレイン酸等の脂
肪酸、グリセリンや1,3−ブタンジオール等の多価ア
ルコール類、非イオン界面活性剤、アニオン界面活性
剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、エタノー
ル、カーボポール等の増粘剤、防腐剤、紫外線吸収剤、
抗酸化剤、色素、粉体類等が例示でき、塗料としては、
皮膜形成剤、可塑剤、分散剤、顔料や染料等が例示で
き、インクとしてはコロイド安定剤、分散剤、染料、顔
料等が例示できる。
【0008】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明について更に
詳細に説明を加えるが、本発明がこれら実施例にのみ限
定を受けないことは言うまでもない。
【0009】<実施例1〜6>下記処方に従って、コー
ティング粉体を作成した。即ち、市販の乳化共重合樹脂
液を用いて、処方成分をボールミルにて48時間メカノ
ケミカルに処理し、処理粉体液1得た。これを乾固し粉
砕して処理粉体を得た。(粉体:ポリマー=20:1
8.6) 乳化共重合樹脂液 60重量部 粉体 20重量部 水 20重量部 <乳化共重合樹脂液> 乳化共重合樹脂 31重量部 (モノマー重量比) スチレン 14.3 α−メチルスチレン 57.2 アクリル酸 28.5 25%アンモニア水 7重量部 エチレングリコール 2重量部 水 60重量部 <粉体> 実施例1:二酸化チタン 実施例2:酸化亜鉛 実施例3:黄色酸化鉄 実施例4:ベンガラ 実施例5:黒色酸化鉄 実施例6:カーボンブラック
【0010】<実施例7〜12>下記処方に従って、コ
ーティング粉体を作成した。即ち、市販の共重合樹脂溶
液を用いて、処方成分をボールミルにて48時間メカノ
ケミカルに処理し、処理粉体液1得た。これを乾固し粉
砕して処理粉体を得た。(粉体:ポリマー=20:2
1) 共重合樹脂溶液 60重量部 粉体 20重量部 水 20重量部 <共重合樹脂溶液> (樹脂分) ポリアクリル酸 35重量部 2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール 5重量部 を共重合したもの (溶媒) エタノール 60重量部 <粉体> 実施例7:二酸化チタン 実施例8:酸化亜鉛 実施例9:黄色酸化鉄 実施例10:ベンガラ 実施例11:黒色酸化鉄 実施例12:カーボンブラック
【0011】<実施例13〜18>下記処方に従って、
コーティング粉体を作成した。即ち、市販の乳化共重合
樹脂液を用いて、処方成分をボールミルにて48時間メ
カノケミカルに処理し、処理粉体液1得た。これを乾固
し粉砕して処理粉体を得た。(粉体:ポリマー=20:
18.6) 乳化共重合樹脂液 60重量部 粉体 20重量部 水 20重量部 <乳化共重合樹脂液> 乳化共重合樹脂 31重量部 (モノマー重量比) スチレン 25 アクリル酸 35 アクリル酸−2−エチルヘキシル 10 メタクリル酸メチル 30 25%アンモニア水 7重量部 エチレングリコール 2重量部 水 60重量部 <粉体> 実施例13:二酸化チタン 実施例14:酸化亜鉛 実施例15:黄色酸化鉄 実施例16:ベンガラ 実施例17:黒色酸化鉄 実施例18:カーボンブラック
【0012】<実施例19>上記、ポリマー処理粉体に
ついて、スクワレンの酸化に対する作用を調べた。用い
た粉体は、実施例1、7、13の粉体と比較としての二
酸化チタン(未処理粉体)であった。尚、対照は粉体を
添加しなかった。方法は、粉体0.02g、スクワレン
1g,エタノール9gを良く混ぜ、直径4cmのセルに
詰め、東芝株式会社製のSEランプを用いて21J/c
2のエネルギー量の紫外線を照射し、このサンプルの
過酸化物の生成量をTBA法により測定した。結果を表
1に示す。これより、本発明のコーティング粉体はスク
ワレンの酸化を抑制していることがわかる。
【0013】
【表1】
【0014】<実施例20>下記に示す処方に従って、
実施例1〜6と同様にして、鉄ドープ二酸化チタンであ
る、タイペークTTOF−6(石原産業株式会社製)を
ポリマーコートして、本発明の処理粉体を得た。実施例
19と同様にTBA値を求めたところ、タイペークTT
OF−6が24.3であったのに対し、この粉体は1
0.1であった。更に酸化を抑制していることがわか
る。(粉体:ポリマー=20:18.6) 乳化共重合樹脂液 60重量部 タイペークTTPF−6 20重量部 水 20重量部 <乳化共重合樹脂液> 乳化共重合樹脂 31重量部 (モノマー重量比) スチレン 14.3 α−メチルスチレン 57.2 アクリル酸 28.5 25%アンモニア水 7重量部 エチレングリコール 2重量部 水 60重量部
【0015】<実施例21>下記に示す処方に従ってフ
ァンデーションを作成した。即ち、イの処方成分をヘン
シェルミキサーで攪拌混合後、直径0.7mmの丸穴ス
クリーンを装着したパルベライザーで粉砕し、ヘンシェ
ルミキサーに戻し、高速回転で攪拌しながら、ロの処方
成分を滴下コーティングし、1mmヘリングボーンスク
リーンを装着したパルベライザーで粉砕し、金皿に詰め
加圧成形してファンデーションを得た。 イ 実施例1の粉体 10 重量部 実施例2の粉体 10 重量部 実施例3の粉体 5 重量部 実施例4の粉体 1 重量部 実施例5の粉体 0.1重量部 実施例6の粉体 0.1重量部 セリサイト 30 重量部 マイカ 10 重量部 タルク 23.8重量部 ロ ジメチコン 10 重量部
【0016】<実施例22>下記に示す処方に従ってフ
ァンデーションを作成した。即ち、イの処方成分をヘン
シェルミキサーで攪拌混合後、直径0.7mmの丸穴ス
クリーンを装着したパルベライザーで粉砕し、ヘンシェ
ルミキサーに戻し、高速回転で攪拌しながら、ロの処方
成分を滴下コーティングし、1mmヘリングボーンスク
リーンを装着したパルベライザーで粉砕し、金皿に詰め
加圧成形してファンデーションを得た。 イ 実施例7の粉体 10 重量部 実施例8の粉体 10 重量部 実施例9の粉体 5 重量部 実施例10の粉体 1 重量部 実施例11の粉体 0.1重量部 実施例12の粉体 0.1重量部 セリサイト 30 重量部 マイカ 10 重量部 タルク 23.8重量部 ロ ジメチコン 10 重量部
【0017】<実施例23>下記に示す処方に従ってフ
ァンデーションを作成した。即ち、イの処方成分をヘン
シェルミキサーで攪拌混合後、直径0.7mmの丸穴ス
クリーンを装着したパルベライザーで粉砕し、ヘンシェ
ルミキサーに戻し、高速回転で攪拌しながら、ロの処方
成分を滴下コーティングし、1mmヘリングボーンスク
リーンを装着したパルベライザーで粉砕し、金皿に詰め
加圧成形してファンデーションを得た。 イ 実施例13の粉体 10 重量部 実施例14の粉体 10 重量部 実施例15の粉体 5 重量部 実施例16の粉体 1 重量部 実施例17の粉体 0.1重量部 実施例18の粉体 0.1重量部 セリサイト 30 重量部 マイカ 10 重量部 タルク 23.8重量部 ロ ジメチコン 10 重量部
【0018】<実施例24>実施例21、22、23の
ファンデーションについて、ファンデーションで刺激を
感じやすい人1群10名を用いて使用テストを行った。
対照としてポリマーコーティングをしない粉体のみを使
用した対照のファンデーションを用いた。テストは、
朝、昼1日2回2カ月間ファンデーションを使用しても
らい、刺激を感じやすいか否かについて、つぎの5段階
で評価してもらった。++:全く刺激を感じない、+:
殆ど刺激を感じない、±:やや刺激を感じる、−:刺激
を感じる結果を出現例数として表2に示す。本発明の化
粧料である、実施例21、22、23のファンデーショ
ンは、酸化抑制作用が抑えられているため、刺激発現が
低いことがわかる。 (対照のファンデーション) 二酸化チタン 10 重量部 酸化亜鉛 10 重量部 黄色酸化鉄 5 重量部 ベンガラ 1 重量部 黒色酸化鉄 0.1重量部 カーボンブラック 0.1重量部 セリサイト 30 重量部 マイカ 10 重量部 タルク 23.8重量部 ロ ジメチコン 10 重量部
【0019】
【表2】
【0020】<実施例25>下記処方に従って、インク
を作成した。即ち、処方成分をダイノミルに仕込み、チ
タンボールを用いて、良く分散させ、濾過してインクを
得た。このインクは、実施例1の粉体を通常のカーボン
ブラックに換えたインクが、日光照射1日で退色を認め
たにも関わらず、この条件では退色しなかった。これは
酸化による青色1号の退色が抑えられているためであ
る。 実施例6の粉体 1 重量部 青色1号 0.5重量部 アラビアゴム 0.1重量部 水 98.4重量部
【0021】<実施例26>下記処方に従って、ペイン
トを作成した。即ち、処方成分を良く混練りし、ロール
掛けしてペイントを得た。又、同様に実施例7の粉体を
二酸化チタンに置換したものを比較例として作成した。
本発明のペイントと比較例のペイントとをアクリル板に
塗布し、キセノンランプで48時間照射したところ、比
較例の塗布部は黄色く変色したが本発明のペイントは変
色しなかった。 実施例7の粉体 20 重量部 スチレンーアクリル酸メチル乳化共重合体 30 重量部 酢酸ビニル乳化重合体 50 重量部
【0022】<実施例27>下記処方に従って、皮膚外
用医薬を作成した。即ち、処方成分をニーダーで良く混
練りし、軟膏を得た。このものは、光毒性の出現率が低
かった。 ワセリン 96 重量部 実施例13の粉体 3 重量部 インドメタシン 1 重量部
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、粉体系での過酸化物の
生成、取り分け、過酸化物の皮膚上での生成を防ぐ手段
を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09D 133/02 C09D 133/02 // A61K 31/405 A61K 31/405

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクリル酸を構成モノマーの一つに含む
    モノマーを重合させて得られたポリマーでコーティング
    されていることを特徴とする、粉体。
  2. 【請求項2】 ポリマーがアクリル酸以外の構成モノマ
    ーとして、スチレン、α−メチルスチレン、メチルメタ
    クリレート、アクリル酸−2−エチルヘキシルから選ば
    れる1種乃至は2種以上を含有するモノマーを重合させ
    たポリマーであることを特徴とする、請求項1に記載の
    粉体。
  3. 【請求項3】 過酸化物生成を抑制する作用を有するこ
    とを特徴とする、請求項1又は2に記載の粉体。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れか一項に記載の粉体
    を含有する、塗布用の組成物。
  5. 【請求項5】 塗布用の組成物が、化粧料、医薬、塗料
    又はインクである、請求項4に記載の塗布用の組成物。
JP20518897A 1997-07-15 1997-07-15 アクリル酸含有ポリマーコーティング粉体 Pending JPH1135639A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002172131A (ja) * 2000-09-28 2002-06-18 Uni Charm Corp 吸収性物品及び吸収性物品用バリア剤
JP2002172130A (ja) * 2000-09-28 2002-06-18 Uni Charm Corp 吸収性物品及び吸収性物品用バリア剤
JP2007099684A (ja) * 2005-10-05 2007-04-19 Pola Chem Ind Inc 化粧料用の粉体及び該粉体を含有する化粧料
JP2008174528A (ja) * 2007-01-22 2008-07-31 Naris Cosmetics Co Ltd メーキャップ化粧料

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JP2007099684A (ja) * 2005-10-05 2007-04-19 Pola Chem Ind Inc 化粧料用の粉体及び該粉体を含有する化粧料
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