JPH11355548A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH11355548A
JPH11355548A JP10154867A JP15486798A JPH11355548A JP H11355548 A JPH11355548 A JP H11355548A JP 10154867 A JP10154867 A JP 10154867A JP 15486798 A JP15486798 A JP 15486798A JP H11355548 A JPH11355548 A JP H11355548A
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JP10154867A
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Yoshimasa Nitta
義政 新田
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オブジェクトの除去などの画像編集により生
じた画像の空白領域を、簡単かつ高精度に自動的に補完
することができる画像処理装置を提供する。 【解決手段】 オブジェクトの除去などの画像編集によ
り生じた画像の空白領域を含む領域Cを領域指定枠41
aで指定する。また、空白領域を補完するために利用す
る補完データ領域として、領域Cをはさむ一対の領域
L,Rを指定する。さらに、点p1,p2,q1,q2
を指定して、画像の消失点Sを求める。補完すべき空白
領域の点cを補完するために、消失点Sから発散する線
LineS上の点で、点cとX方向の相対座標が同一で
ある点を、領域L,Rより一点ずつ求めて対応点(点
l,r)とする。そして、点cを補完する画像データと
して、点l,rの画像データの平均値を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォトレタッチを
行う画像処理装置に関し、特に、原画像から不要なオブ
ジェクトを除去するとともに、除去された領域を埋め合
わせることにより、原画像からオブジェクトを取り除い
た画像を自動的に作成する画像処理装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】フォトレタッチによって、風景写真から
不必要な人物や物を除去したり、人物の顔の写真から傷
やしわを除去したりする処理を、簡単かつ高精度に自動
的に行いたいという要望がある。
【0003】そこで、従来、画像を面の集まりとして捉
えて、面の上下関係を判定することにより、画像中のオ
ブジェクトを除去するとともに、その領域のデータを補
完していた。すなわち、従来の方法では、画像はいくつ
かの面が重なり合って構成されており、それらの面には
上下関係があるものとして画像を捉える。そして、ある
面が除去されてできた空白領域を、その周囲の面の上下
関係を判定し、除去された面の下にあると考えられるい
くつかの面により、その領域を補完する。
【0004】なお、面の上下関係は各種の方法によって
判定していた。例えば、いくつかの面が接合している接
合点における各面の角度のうち、最大のものを最上位の
面として判定する。あるいは、ある面に包含されている
面は、包含している面より上位の面であると判定する。
【0005】さらに、上記従来の方法に関連して、特開
平3−160568号公報に、あらかじめ、複数の面を
グループ化しそれらの上下関係をその画像の情報として
保持する画像編集方式が開示されている。この方式によ
れば、上記の方法では面の上下関係を判定できなかった
離隔している面を有する画像についても、面の上下関係
を精度良く判定することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法では、オブジェクトの除去により生じた空白領
域を補完するために、面の上下関係を判定する必要があ
る。そして、面の上下関係を明確に判定するためには、
あらかじめ、複数の面をグループ化しそれらの上下関係
をその画像の情報として記憶保持しておく必要がある。
したがって、グループ化した面の上下関係の情報を記憶
保持していなければ、面の上下関係を完全に判定するこ
とは不可能であり、オブジェクトが除去された領域のデ
ータを精度良く補完することができない。
【0007】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、オブジェクトの除去など
の画像編集により生じた画像の空白領域を、簡単かつ高
精度に自動的に補完することができる画像処理装置を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の画像処理装置
は、上記の課題を解決するために、画像編集により生じ
た画像の空白領域をはさむ領域である二つの補完データ
領域の画像データと、該空白領域を補完した画像データ
とを格納する記憶部と、該空白領域の一点ごとに、二つ
の該補完データ領域よりそれぞれ一点ずつ対応点を指定
するとともに、これら指定された二つの対応点の画像デ
ータに基づいて画像データを作成することにより、該空
白領域を補完する制御部とを備えていることを特徴とし
ている。
【0009】上記の構成により、画像の空白領域をはさ
む二つの補完データ領域を指定して、その画像データを
記憶部に記憶するとともに、制御部が空白領域の一点ご
とに、二つの補完データ領域よりそれぞれ一点ずつ対応
点を指定する。そして、制御部はこれら指定された二つ
の対応点の画像データに基づいて、空白領域の一点ごと
に画像データを作成して、空白領域を補完して記憶部に
記憶する。
【0010】これにより、画像編集によって空白領域が
生じても、その空白領域をはさむ二つの補完データ領域
の画像データにより、補完することができる。すなわ
ち、従来の画像中のオブジェクトを除去し、その部分の
データを自動で補完する方式のシステムと異なり、画像
を面の集まりとしてとらえず、そして、面の上下関係を
判定することなく、除去したい画像を含む領域のデータ
を削除し、その周囲の画像からその部分のデータを補完
することができる。
【0011】したがって、画像からオブジェクトを除去
する画像処理においても、画像から不要なオブジェクト
を抜き出して、背景を自動的に精度良く作成することが
可能となるため、画像編集作業の効率化を図ることがで
きる。
【0012】請求項2の画像処理装置は、上記の課題を
解決するために、請求項1の構成に加えて、上記制御部
は、上記空白領域の点の上記対応点として、上記の各補
完データ領域の点のうち、該空白領域の点と相対座標が
同一である点を指定する対応点演算部を備えていること
を特徴としている。
【0013】上記の構成により、請求項1の構成による
作用に加えて、除去したいオブジェクトを含む領域の画
像データを補完する際、対応点演算部は、各補完データ
領域の点のうち、空白領域の点と相対座標が同一である
点を指定する。
【0014】これにより、補完する領域の左右あるいは
上下の各領域での相対座標が同じ点のデータを利用する
ことにより、画像をなめらかに補完することができる。
また、対応点の指定が容易である。
【0015】請求項3の画像処理装置は、上記の課題を
解決するために、請求項1の構成に加えて、上記制御部
は、上記画像の消失点を求める消失点演算部を備えてい
るとともに、上記空白領域の点の上記対応点として、上
記の各補完データ領域の点のうち、該消失点から発散す
る同一直線上の点であり、かつ、二つの該補完データ領
域が共有する座標軸についての相対座標が同じ点を指定
する対応点演算部とを備えていることを特徴としてい
る。
【0016】上記の構成により、請求項1の構成による
作用に加えて、消失点演算部が画像の消失点を求めると
ともに、対応点演算部が空白領域をはさむ補助データ領
域内の点で消失点より発散する同一直線上にあり、かつ
二つの補完データ領域が共有する座標軸についての相対
座標が同じ点を、対応点として指定する。
【0017】これにより、遠近法の透視法による画像、
例えば実際の写真などの画像データから不要なオブジェ
クトを除去し、その部分の画像を容易に補完することが
できる。
【0018】請求項4の画像処理装置は、上記の課題を
解決するために、請求項2または3の構成に加えて、上
記対応点演算部は、上記空白領域の点のうち補完済みの
点を上記補完データ領域の点とみなし、これら補完デー
タ領域にはさまれる未補完の該空白領域を補完するよう
に、該空白領域の点の上記対応点を指定する中間領域対
応点演算部を備えていることを特徴としている。
【0019】上記の構成により、請求項2または3の構
成による作用に加えて、対応点演算部の中間領域対応点
演算部は、空白領域の点のうち補完済みの点を補完デー
タ領域の点とみなし、これら補完データ領域にはさまれ
る未補完の該空白領域を補完するように、空白領域の点
の対応点を指定する。
【0020】これにより、補完済みの点を利用しなが
ら、未補完の空白領域の点を補完する処理を繰り返し行
うことができる。よって、空白領域をはさむ補完データ
領域の幅が狭くても補完処理を行うことができる。
【0021】したがって、補完したい空白領域のすぐ近
くに画像を補完するのに不適当な画像データが存在する
場合でも、データを詳細に補完することが可能となり、
画像編集作業の効率化を図ることができる。
【0022】請求項5の画像処理装置は、上記の課題を
解決するために、請求項1から4の何れかの構成に加え
て、上記制御部は、上記空白領域の点の画像データとし
て、上記対応点の画像データの平均値を演算する画像デ
ータ演算部を備えていることを特徴としている。
【0023】上記の構成により、請求項1から4の何れ
かの構成による作用に加えて、空白領域を補完する際、
画像データ演算部は、空白領域の点の画像データとし
て、対応点の画像データの平均値を演算する。
【0024】これにより、空白領域の補完を精度良く行
うことができるとともに、補完する画像データの演算が
容易であり、画像編集作業の効率化を図ることができ
る。
【0025】請求項6の画像処理装置は、上記の課題を
解決するために、画像編集により生じた画像の空白領域
の一点ごとに、該空白領域をはさむ領域である二つの補
完データ領域よりそれぞれ一点ずつ対応点を指定する処
理、該空白領域の一点ごとに、これら指定された二つの
対応点の画像データに基づいて画像データを作成するこ
とにより、該空白領域を補完する処理、をコンピュータ
に実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ
読み取り可能な記録媒体であることを特徴としている。
【0026】請求項7の画像処理装置は、上記の課題を
解決するために、画像編集により生じた画像の空白領域
をはさむ列である二本の補完データ列の画像データと、
該空白領域を補完した画像データとを格納する記憶部
と、該空白領域の一点ごとに、二本の該補完データ列よ
りそれぞれ一点ずつ対応点を指定するとともに、これら
指定された二つの対応点の画像データに基づいて画像デ
ータを作成することにより、該空白領域を補完する制御
部とを備えていることを特徴としている。
【0027】上記の構成により、画像の空白領域をはさ
む二本の補完データ列域を指定して、その画像データを
記憶部に記憶するとともに、制御部が空白領域の一点ご
とに、二つの補完データ列よりそれぞれ一点ずつ対応点
を指定する。そして、制御部はこれら指定された二つの
対応点の画像データに基づいて、空白領域の一点ごとに
画像データを作成して、空白領域を補完して記憶部に記
憶する。
【0028】これにより、画像編集によって空白領域が
生じても、その空白領域をはさむ二本の列の画像データ
により、補完することができる。すなわち、従来の画像
中のオブジェクトを除去し、その部分のデータを自動で
補完する方式のシステムと異なり、画像を面の集まりと
してとらえず、そして、面の上下関係を判定することな
く、除去したい画像を含む領域のデータを削除し、その
周囲の画像からその部分のデータを補完することができ
る。
【0029】したがって、画像からオブジェクトを除去
する画像処理においても、画像から不要なオブジェクト
を抜き出して、背景を自動的に精度良く作成することが
可能となる。また、補完のために空白領域をはさむ一対
の補完データ列しか必要でないため、補完したい空白領
域のすぐ近くに画像を補完するのに不適当な画像データ
が存在する場合でも、データを詳細に補完することが可
能となり、画像編集作業の効率化を図ることができる。
【0030】請求項8の画像処理装置は、上記の課題を
解決するために、請求項7の構成に加えて、上記制御部
は、上記空白領域の点のうち、二本の上記補完データ列
の点同士を結びかつ該補間データ列間では互いに交わら
ない直線よりなる直線群の同一直線上にあるすべての点
に対して、該同一直線の両端点である該補完データ列の
点を上記対応点として指定する対応点演算部と、該空白
領域の該同一直線上の点の画像データとして、該対応点
を両端とするグラデーションを作成する画像データ演算
部とを備えていることを特徴としている。
【0031】上記の構成により、請求項7の構成による
作用に加えて、対応点演算部は、空白領域の点のうち、
二本の補完データ列の点同士を結びかつ補間データ列間
では互いに交わらない直線よりなる直線群の同一直線上
にあるすべての点に対して、同一直線の両端点である補
完データ列の点を対応点として指定する。そして、画像
データ演算部は、空白領域の該同一直線上の点の画像デ
ータとして、該対応点を両端とするグラデーションを作
成する。
【0032】これにより、空白領域を、空白領域をはさ
む一対の補完データ列の点を両端とするグラデーション
によって補完することができる。
【0033】したがって、色相の勾配がなめらかな画像
データを作成して、空白領域を補完することができる。
【0034】請求項9の画像処理装置は、上記の課題を
解決するために、請求項8の構成に加えて、上記制御部
は、グラデーションのある遷移割合の点である固定値点
の位置を上記対応点間で変位させ、該固定値点の連なり
である固定値列によって上記空白領域を分割するととも
に、該固定値列を上記補間データ列とみなし、これら補
完データ列にはさまれる未補完の該空白領域を補完する
ように、該空白領域の点の上記対応点を指定する中間領
域対応点演算部を備えていることを特徴としている。
【0035】上記の構成により、請求項8の構成による
作用に加えて、中間領域対応点演算部は、グラデーショ
ンのある遷移割合の点である固定値点の位置を上記対応
点間で変位させ、該固定値点の連なりである固定値列に
よって上記空白領域を分割するとともに、該固定値列を
上記補間データ列とみなし、これら補完データ列にはさ
まれる未補完の該空白領域を補完するように、該空白領
域の点の上記対応点を指定する。
【0036】すなわち、空白領域を含む領域を、グラデ
ーションの固定値をとる固定値列により二分割し、この
固定値の列の点、および一対の補完データ列の点を始点
および終点とする二つのグラデーションを作成して補完
する。
【0037】これにより、空白領域を含む領域のデータ
の補完を、その領域をはさむ一対の補完データ列の点を
両端とするグラデーションにより行うことができる。し
かも、グラデーションの固定値をとる列を指定すること
により、色相が一様な傾きで推移していないグラデーシ
ョンを容易に作成し、違和感がなく精度の高い画像デー
タの補完を行うことができる。
【0038】請求項10の画像処理装置は、上記の課題
を解決するために、画像編集により生じた画像の空白領
域の一点ごとに、該空白領域をはさむ列である二本の該
補完データ列よりそれぞれ一点ずつ対応点を指定する処
理、該空白領域の一点ごとに、これら指定された二つの
対応点の画像データに基づいて画像データを作成するこ
とにより、該空白領域を補完する処理、をコンピュータ
に実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ
読み取り可能な記録媒体であることを特徴としている。
【0039】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の一実施
の形態について図1から図4と、図21および図22に
基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0040】本実施の形態にかかる画像処理装置は、原
画像から不要なオブジェクトを除去するとともに、オブ
ジェクトの除去により生じた空白領域を埋め合わせるこ
とにより、原画像からオブジェクトを取り除いた画像を
自動的に作成する。
【0041】図21に、本実施の形態にかかる画像処理
装置1のハードウェア構成の概略を示す。
【0042】上記画像処理装置1は、入力部10、記憶
部20、制御部30、表示部40を備えて構成されてい
る。
【0043】上記入力部10は、画像編集コマンドおよ
びオブジェクトの自動除去処理の各種設定を入力するキ
ーボードやマウスなどを備えた入力装置である。画像処
理装置1の操作は、使用者が入力部10によって、表示
部40に表示されるユーザインタフェースに対して入力
することにより行われる。
【0044】上記記憶部20は、入力部10を介して入
力された内容や、その内容に基づき制御部30により各
種演算が実施された結果を保持する記憶装置である。
【0045】上記制御部30は、画像からオブジェクト
を自動的に除去するために必要な演算を実施する演算処
理装置である。
【0046】上記表示部40は、画像編集の対象物およ
びオブジェクトの自動除去処理の各種設定を行うための
ユーザインタフェースなどを表示する表示装置である。
なお、表示部40の画面表示の例については後述する。
【0047】さらに、上記記憶部20は、第一バッファ
21、第二バッファ22、第三バッファ23、第四バッ
ファ24、消失点データ部25、対応点テーブル26、
設定データ部27を備えて構成されている。
【0048】上記の第一バッファ21、第二バッファ2
2、第三バッファ23、第四バッファ24は、画像の各
領域の点の画像データを保持するワークメモリエリアで
ある。
【0049】上記第一バッファ21および第二バッファ
22は、空白領域をはさむ領域であ二つの補完データ領
域の画像データを保持するワークメモリエリアである。
例えば、空白領域の補完に利用する補完データ領域とし
て、空白領域の左右の領域が指定された場合には、第一
バッファ21に左領域の各点の画像データを、第二バッ
ファ22に右領域の各点の画像データをそれぞれ保持す
る。また、補完データ領域として、空白領域の上下の領
域が指定された場合には、第一バッファ21に上領域の
各点の画像データを、第二バッファ22に下領域の各点
の画像データをそれぞれ保持する。
【0050】上記第三バッファ23は、除去するオブジ
ェクトを含む領域の各点の画像データを保持するワーク
メモリエリアである。
【0051】上記第四バッファ24は、オブジェクトを
除去して生じた空白領域を補完して作成した新しい画像
データを保持するワークメモリエリアである。すなわ
ち、上記第三バッファ23にはオブジェクトの除去前の
画像が、上記第四バッファ24にはオブジェクトの除去
後の画像が保持される。
【0052】さらに、上記消失点データ部25は、空白
領域の補完処理の過程において求められる画像の消失点
の座標を保持するワークメモリエリアである。
【0053】上記対応点テーブル26は、除去するオブ
ジェクトを含む領域の点と、この点に対応する二つの補
完データ領域の点の組合せを保持するワークメモリエリ
アである。
【0054】上記設定データ部27は、入力された各設
定データを保持するために、左右フラグ27a、上下フ
ラグ27b、列位置データ部27c、消失点フラグ27
d、領域幅データ部27e、固定値位置データ部27
f、相対位置フラグ27g、左右第1点データ部27
h、左右第2点データ部27i、左右第3点データ部2
7j、左右第4点データ部27k、上下第1点データ部
27l、上下第2点データ部27m、上下第3点データ
部27n、上下第4点データ部27oの各メモリエリア
を備えて構成されている。
【0055】上記左右フラグ27aは、補完データ領域
として空白領域を含む領域の左右の領域を選択した時に
オンになるフラグである。これに対して、上記上下フラ
グ27bは、補完データ領域として空白領域を含む領域
の上下の領域を選択した時にオンになるフラグである。
したがって、左右フラグ27aと上下フラグ27bとは
逆の状態に設定されることになる。
【0056】上記列位置データ部27cは、入力された
左右あるいは上下の補完データ領域中で、空白領域の補
完に利用する補完データ列の位置を保持する。
【0057】上記消失点フラグ27dは、遠近法の透視
法による画像からオブジェクトを除去する際に、画像の
消失点を利用して空白領域を補完すること指定した時に
オンになるフラグである。
【0058】上記領域幅データ部27eは、入力された
左右あるいは上下の補完データ領域の幅を保持する。
【0059】上記固定値位置データ部27fは、入力さ
れたグラデーションの固定値をおく一列(固定値列)の
位置を保持する。
【0060】上記相対位置フラグ27gは、空白領域の
補完に利用する点を補完データ領域の相対座標が同じ点
とするときオンとなるフラグである。なお、相対位置フ
ラグ27gはデフォルトでオンの状態となっている。
【0061】上記の左右第1点データ部27h、左右第
2点データ部27i、左右第3点データ部27j、左右
第4点データ部27kは、補完データ領域として空白領
域を含む領域の左右の領域を利用する場合で、画像の消
失点を利用して空白領域を補完する際、消失点を通る二
直線を決めるために入力される四点の座標を一点ずつ保
持する。これに対して、上記の上下第1点データ部27
l、上下第2点データ部27m、上下第3点データ部2
7n、上下第4点データ部27oは、補完データ領域と
して空白領域を含む領域の上下の領域を利用する場合
で、画像の消失点を利用して空白領域を補完する際、消
失点を通る二直線を決めるために入力される四点の座標
を一点ずつ保持する。
【0062】また、上記制御部30は、対応点演算部3
1、画像データ演算部32、消失点演算部33を少なく
とも備えて構成されている。
【0063】上記対応点演算部31は、除去したいオブ
ジェクトを含む領域の一点ごとに、二つの補完データ領
域あるいは補完データ列よりそれぞれ一点ずつ対応点を
指定する。さらに、上記対応点演算部31は中間領域対
応点演算部31aを含んでいる。
【0064】上記中間領域対応点演算部31aは、空白
領域の点のうち補完済みの点を補完データ領域の点とみ
なして、補完データ領域および補完データ列にはさまれ
る未補完の該空白領域を補完するように、空白領域の点
の対応点を指定する。
【0065】上記画像データ演算部32は、対応点の画
像データに基づいて、除去したいオブジェクトを含む領
域を除去して生じた空白領域を補完する画像データを計
算する。
【0066】上記消失点演算部33は、除去したいオブ
ジェクトを含む領域を書き換えるために、透視法を用い
て対応点を求める場合、消失点を通る二直線に基づい
て、画像の消失点の計算を行う。
【0067】また、本発明の各実施の形態において説明
する画像からオブジェクトを除去し、生じた空白領域を
補完する自動処理は、コンピュータに実行させるための
プログラムとして、フロッピィーディスク、ハードディ
スク、磁気テープ、CD−ROM/光ディスク/光磁気
ディスク/MDなどのメディア、およびROM/RAM
メモリなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記
録されている。
【0068】そして、上記記憶部20を含む上記記録媒
体から、上記制御部30に必要に応じて読み出された処
理が実行される。
【0069】図1から図4を用いて、上記画像処理装置
1における、除去したいオブジェクトを含む領域の画像
データを、左右あるいは上下の補完データ領域の画像デ
ータにより補完する処理について説明する。
【0070】まず、図1を用いて、各領域の位置関係に
ついて説明する。なお、領域指定枠41a(図22)に
ついては、後述する。
【0071】領域Cは、画像のうち除去したいオブジェ
クトを含む領域である。領域Lは除去したいオブジェク
トを含む領域Cの左の領域であり、領域Rは除去したい
オブジェクトを含む領域Cの右の領域である。また、領
域Uは除去したいオブジェクトを含む領域Cの上の領域
であり、領域Bは除去したいオブジェクトを含む領域C
の下の領域である。
【0072】そして、領域Lの点l(Xl,Yl)と、
領域Rの点r(Xr,Yr)とが、領域Cの点c(X
c,Yc)に対応している対応点である。また、領域U
の点u(Xu,Yu)と、領域Bの点b(Xb,Yb)
とが、領域Cの点c(Xc,Yc)に対応している対応
点である。
【0073】ここで、対応点である点l、点r、点u、
点bは、点cと各領域ごとの相対座標が同一の点となっ
ている。なお、設定データ部27の相対位置フラグ27
gはデフォルトでオンの状態となっているため、デフォ
ルトの状態では領域Cの各点の対応点は上記のように指
定される。
【0074】よって、空白領域の補充に空白領域を含む
領域の左右の領域の画像データを利用する場合は、領域
Lおよび領域Rが補完データ領域として指定される。そ
して、領域Cの点cは、点cと相対座標が同一である領
域Lの点lおよび領域Rの点rとを対応点として、点l
および点rの画像データに基づいて作成された画像デー
タによって補完される。
【0075】これに対して、空白領域の補充に空白領域
を含む領域の上下の領域の画像データを利用する場合
は、領域Uおよび領域Bが補完データ領域として指定さ
れる。そして、領域Cの点cは、点cと相対座標が同一
である領域Uの点uおよび領域Bの点bとを対応点とし
て、点uおよび点bの画像データに基づいて作成された
画像データによって補完される。
【0076】補完する領域のピクセルのRGB値は、以
下のようにして算出することができる。
【0077】点(X,Y)の位置のRGB値を表す値を
RGB(X,Y)とする。このとき、領域Cの点c(X
c,Yc)のRGB値は次式による演算によって求める
ことができる。なお、演算子◎は、演算子の左右の値を
利用した平均値などの演算を意味する。 左右の領域のデータを利用する場合 RGB(Xc,Yc)=RGB(Xl,Yl)◎RGB(Xr,Yr) (1) 上下の領域のデータを利用する場合 RGB(Xc,Yc)=RGB(Xu,Yu)◎RGB(Xb,Yb) (2)
【0078】ここで、左右または上下の領域の平均値に
よりデータを補完する場合、すなわち、上記の演算子◎
が、平均値を意味する場合、式(1),(2)は、それ
ぞれ次式のようになる。 左右の領域のデータを利用する場合 RGB(Xc,Yc)=(RGB(Xl,Yl)+RGB(Xr,Yr))/2 (1') 上下の領域のデータを利用する場合 RGB(Xc,Yc)=(RGB(Xu,Yu)+RGB(Xb,Yb))/2 (2')
【0079】また、図22に示すように、この処理を行
う際には、編集に利用する領域を指定するインタフェー
スが表示部40に表示される。具体的には、画像表示部
41と方向選択部42とが少なくとも表示される。な
お、領域幅設定部43については、実施の形態2におい
て説明する。
【0080】上記画像表示部41は、領域を指定した
り、作成された画像をプレビューすることができる。画
像表示部41には、画像とともに領域指定枠41aが表
示されており、中央の枠により除去するオブジェクトを
含む領域を指定する。そして、中央の枠に隣接した左右
の枠および上下の枠は、オブジェクトを除去した領域を
埋め合わせるため画像データを作成するため利用する補
完データ領域である。
【0081】上記方向選択部42は、左右方向あるいは
上下方向から、オブジェクトを除去した領域を埋め合わ
せるための画像データの作成方向を選択する。方向選択
部42は、左右チェックボックス42aと上下チェック
ボックス42bとの二つのチェックボックスで構成され
ている。画像データの作成方向は、左右の領域のデータ
を使用する場合は左右チェックボックス42aをチェッ
クし、上下の領域のデータを使用する場合は上下チェッ
クボックス42bをチェックすることによって行う。
【0082】つぎに、図2のフローチャートを用いて、
上記の処理について詳細に説明する。
【0083】まず、ステップS11で、除去したいオブ
ジェクトを含む領域Cを選択する。すなわち、入力部1
0のキーボードやマウスなどにより、画像表示部41に
表示された画像において除去したいオブジェクトを、領
域指定枠41aによって選択する。このとき、中央の枠
内が、領域Cとして選択される。そして、領域Cの各点
のデータがワークメモリエリアである第三バッファ23
に保持される。
【0084】つぎに、ステップS12で、領域Cのデー
タの補完に使用する領域を、左右あるいは上下の領域よ
り選択する。すなわち、領域Cのデータを除去した場
合、その部分を補完するために使用するデータのある領
域として、領域Cの左右の領域(領域Lと領域R)もし
くは上下の領域(領域Uと領域B)のどちらか一方を選
択する。この選択は、画像処理装置1の使用者が、方向
選択部42の左右チェックボックス42aあるいは上下
チェックボックス42bのいずれかを、入力部10によ
ってチェックすることにより行う。
【0085】ここで、左右の領域(領域L,R)を選択
した場合、記憶部20の設定データ部27の左右フラグ
27aがオンになる。これにより、データ補完として左
右の領域を利用することを制御部30に示し、領域Lの
各点のデータを第一バッファ21に、領域Rの各点のデ
ータを第二バッファ22にそれぞれ保持する。そして、
ステップS13hに移行する。
【0086】ステップS13hでは、領域Cの各ピクセ
ルのRGB値を求める。すなわち、式(1)により、領
域Lと領域Rの中で、それぞれ対応する点(点l(X
l,Yl),点r(Xr,Yr))について、演算を行
い、領域Lと領域Rのそれらの点に対応する領域Cの点
c(Xc,Yc)のRGB値を求める。ここで、設定デ
ータ部27の相対位置フラグ27gがデフォルトである
オンの状態になっているときは、対応する点は、それぞ
れの領域の中の相対座標が同じ点である。この状態を受
けて、制御部30の対応するピクセルを指定する対応点
演算部31では、第一バッファ21,第二バッファ2
2,第三バッファ23のそれぞれの内容から、領域L,
R,Cのそれぞれの点に対応する点の組合せを作成し、
対応点テーブル26にその結果を保存する。
【0087】ここで、図1では、領域Lの点l(Xl,
Yl)と領域Rの点r(Xr、Yr)がそれぞれ、領域
Cの点c(Xc,Yc)に対応しており、点lと点rの
RGB値から、式(1)によって、点cのRGB値を求
める。なお、左右の領域の平均値によりデータを補完す
る場合、式(1′)によって、点cのRGB値を求め
る。領域L,RおよびCの全ての点について、対応点テ
ーブル26の内容を参照し、これらの演算を行い、その
結果から新しい領域Cのデータを第四バッファ24に保
存し、ステップS14に進む。
【0088】一方、ステップS12において、上下の領
域(領域U,B)を選択した場合、記憶部20の設定デ
ータ部27の上下フラグ27bがオンになる。これによ
り、データ補完として上下の領域を利用することを制御
部30に示し、領域Uの各点のデータを第一バッファ2
1に、領域Bの各点のデータを第二バッファ22にそれ
ぞれ保持する。そして、ステップS13vに移行する。
【0089】ステップS13vでは、領域Cの各ピクセ
ルのRGB値を求める。すなわち、式(2)により、領
域Uと領域Bの中で、それぞれ対応する点(点u(X
u,Yu),点b(Xb,Yb))について、演算を行
い、領域Uと領域Bのそれらの点に対応する領域Cの点
c(Xc,Yc)のRGB値を求める。ここで、設定デ
ータ部27の相対位置フラグ27gがデフォルトである
オンの状態になっているときは、対応する点は、それぞ
れの領域の中の相対座標が同じ点である。この状態を受
けて、制御部30の対応するピクセルを指定する対応点
演算部31では、第一バッファ21,第二バッファ2
2,第三バッファ23のそれぞれの内容から、領域U,
B,Cのそれぞれの点に対応する点の組合せを作成し、
対応点テーブル26にその結果を保存する。
【0090】ここで、図1では、領域Uの点u(Xu,
Yu)と領域Bの点b(Xb,Yb)がそれぞれ、領域
Cの点c(Xc,Yc)に対応しており、点uと点bの
RGB値から、式(2)によって、点cのRGB値を求
める。なお、左右の領域の平均値によりデータを補完す
る場合、式(2′)によって、点cのRGB値を求め
る。領域U,BおよびCの全ての点について、対応点テ
ーブル26の内容を参照し、これらの演算を行い、その
結果から新しい領域Cのデータを第四バッファ24に保
存し、ステップS14に進む。
【0091】ステップS14では、計算されて第四バッ
ファ24に保存されている領域Cの各ピクセルのRGB
値により、領域Cのデータを書き換える。そして、表示
部40に表示する。
【0092】図3は、色相が左右方向に一様な傾きで推
移しているグラデーションの模様を背景とし、2つの
葉、および、その上下にアルファベットの文字列がある
画像である。そして、図4は、図3の画像から、上記の
方法により、2つの葉のある領域Cを削除し、その葉が
あった領域Cをその左右の領域(領域L,R)の対応す
る点の平均値により補完した結果である。領域Cから2
つの葉が高精度に除去されている。
【0093】このように、本実施の形態にかかる画像処
理装置1では、入力部10と表示部40とによって、画
像中のある除去したいオブジェクトを含む領域を指定す
るとともに、各種のデータを設定する。そして、記憶部
20と制御部30とによって、指定された領域のデータ
を、その左右あるいは上下の指定された適当な範囲の画
像に基づいて、式(1)あるいは式(2)の演算式に従
って算出したデータに書き換えて補完する。
【0094】これにより、従来の画像中のオブジェクト
を除去し、その部分のデータを自動で補完する方式のシ
ステムと異なり、画像を面の集まりとしてとらえず、そ
して、面の上下関係を判定することなく、除去したい画
像を含む領域のデータを削除し、その周囲の画像からそ
の部分のデータを補完することができる。すなわち、画
像編集処理中に、画像中の除去したいオブジェクトを含
む領域を指定することにより、画像から不要なオブジェ
クトを抜き出した背景を自動的に作成することが可能と
なるため、画像編集作業の効率化を図ることができる。
【0095】また、本実施の形態にかかる画像処理装置
1では、除去したいオブジェクトを含む領域のデータを
変換する際、入力部10および表示部40によって設定
されたデータに基づき、記憶部20および制御部30に
よって、その領域の左右あるいは上下の領域中の相対座
標が同じ点のデータを利用する。
【0096】これにより、補完する領域の左右あるいは
上下の各領域での相対座標が同じ点のデータを利用する
ことにより、画像をなめらかに補完することができる。
【0097】また、本実施の形態にかかる画像処理装置
1では、除去したいオブジェクトを含む領域のデータを
変換する際、入力部10および表示部40によって設定
されたデータに基づき、記憶部20および制御部30に
よって、その領域の左右または上下の領域のデータの対
応する位置の各点のRGB値の平均値をとり、その領域
のデータを書き換えて補完する。
【0098】これにより、除去したいオブジェクトを含
む領域の左右あるいは上下の領域の対応する位置の点の
RGB値の平均値により、データを変換することが可能
となるため、画像編集作業の効率化を図ることができ
る。
【0099】〔実施の形態2〕本発明の他の実施の形態
について図5から図8と、図21および図22に基づい
て説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜
上、実施の形態1において示した構成と同一の部材に
は、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0100】本実施の形態にかかる画像処理装置は、除
去したいオブジェクトを含む領域の画像データを、左右
の領域あるいは上下の領域の画像データと、それら画像
データにより補完された点の画像データとに基づいて補
完する。
【0101】まず、図5を用いて、各領域の位置関係に
ついて説明する。
【0102】領域Cは、画像のうち除去したいオブジェ
クトを含む領域である。領域Lは除去したいオブジェク
トを含む領域Cの左の領域であり、領域Rは除去したい
オブジェクトを含む領域Cの右の領域である。また、領
域Uは除去したいオブジェクトを含む領域Cの上の領域
であり、領域Bは除去したいオブジェクトを含む領域C
の下の領域である。
【0103】また、領域Cは、領域L側から順に、領域
C2,領域C1,領域C3に分割されている。そして、
領域C1の幅は、領域Lおよび領域Rの幅W1と同一で
ある。なお、領域C1は、領域Cの中央に設定されてい
るため、領域C2と領域C3の幅は等しい。
【0104】そして、領域Lの点l(Xl,Yl)と、
領域Rの点r(Xr,Yr)とが、領域C1の点c1
(Xc1,Yc1)に対応している対応点である。さら
に、領域C1を補完済みとして、補完データ領域とみな
した場合、領域Lの点l(Xl,Yl)と、領域C1の
点c1(Xc1,Yc1)とが、領域C2の点c2(X
c2,Yc2)に対応している対応点である。同様に、
領域Rの点r(Xr,Yr)と、領域C1の点c1(X
c1,Yc1)とが、領域C3の点c3(Xc3,Yc
3)に対応している対応点である。
【0105】ここで、対応点である点l、点rは、点c
1と各領域ごとの相対座標が同一の点となっている。さ
らに、対応点である点l、点c1は、点c2と各領域ご
との相対座標が同一の点となっている。同様に、対応点
である点r、点c1は、点c3と各領域ごとの相対座標
が同一の点となっている。なお、設定データ部27の相
対位置フラグ27gはデフォルトでオンの状態となって
いるため、デフォルトの状態では領域C1,C2,C3
の各点の対応点は上記のように指定される。
【0106】よって、空白領域の補充に空白領域を含む
領域の左右の領域の画像データを利用する場合は、領域
Lおよび領域Rが補完データ領域として指定される。そ
して、まず、領域Cのうち領域C1の点c1が、点c1
と相対座標が同一である領域Lの点lおよび領域Rの点
rとを対応点として、点lおよび点rの画像データに基
づいて作成された画像データによって補完される。つい
で、領域Lと補完済みの領域C1に挟まれる領域C2の
点c2が、点c2と相対座標が同一である領域Lの点l
および領域C1の点c1とを対応点として、点lおよび
点c1の画像データに基づいて作成された画像データに
よって補完される。同様に、領域Rと補完済みの領域C
1に挟まれる領域C3の点c3が、点c3と相対座標が
同一である領域Rの点rおよび領域C1の点c1とを対
応点として、点rおよび点c1の画像データに基づいて
作成された画像データによって補完される。
【0107】これに対して、空白領域の補充に空白領域
を含む領域の上下の領域の画像データを利用する場合
は、領域Uおよび領域Bが補完データ領域として指定さ
れる。そして、それ以降の処理は、領域Cが横方向に分
割されことが異なるだけで、上述の縦方向に分割した場
合と同様である。
【0108】なお、領域Cをはさむ二つの補完データ領
域の相対座標が同じである対応点を指定し、これらの点
の画像データの平均値などを求めて、対応点の中央に位
置する点の画像データを補完する場合は、領域C1は領
域Cの中央に位置することになる。しかし、最初に補完
する領域C1の位置は領域Cの中央でなくてもよく、条
件を適宜設定して補完処理を行うことができる。すなわ
ち、領域L,Rのような補完データ領域と領域C1のよ
うな補完済みの領域とによってはさまれる中間領域を、
補完済みの領域の画像データを利用しながら補完処理を
繰り返せばよい。
【0109】補完する領域CのピクセルのRGB値は、
以下のようにして算出することができる。
【0110】点(X,Y)の位置のRGB値を表す値を
RGB(X,Y)とする。このとき、領域Cを構成する
領域C1,C2,C3の点c1(Xc1,Yc1),点
c2(Xc2,Yc2),点c3(Xc3,Yc3)の
RGB値は、それぞれ以下の式による演算によって求め
ることができる。なお、演算子◎は、演算子の左右の値
を利用した平均値などの演算を意味する。 左右の領域のデータを利用する場合 RGB(Xc1,Yc1)=RGB(Xl,Yl)◎RGB(Xr,Yr) (3) RGB(Xc2,Yc2)=RGB(Xl,Yl)◎RGB(Xc1,Yc1) (4) RGB(Xc3,Yc3)=RGB(Xc1,Yc1)◎RGB(Xr,Yr) (5) 上下の領域のデータを利用する場合 RGB(Xc1,Yc1)=RGB(Xu,Yu)◎RGB(Xb,Yb) (6) RGB(Xc2,Yc2)=RGB(Xu,Yu)◎RGB(Xc1,Yc1) (7) RGB(Xc3,Yc3)=RGB(Xc1,Yc1)◎RGB(Xb,Yb) (8)
【0111】ここで、左右あるいは上下の領域の平均値
によりデータを補完する場合、すなわち、上記の演算子
◎が、平均値を意味する場合、式(3)〜(8)は、そ
れぞれ次式のようになる。 左右の領域のデータを利用する場合 RGB(Xc1,Yc1)=(RGB(Xl,Yl)+RGB(Xr,Yr))/2 (3') RGB(Xc2,Yc2)=(RGB(Xl,Yl)+RGB(Xc1,Yc1))/2 (4') RGB(Xc3,Yc3)=(RGB(Xc1,Yc1)+RGB(Xr,Yr))/2 (5') 上下の領域のデータを利用する場合 RGB(Xc1,Yc1)=(RGB(Xu,Yu)+RGB(Xb,Yb))/2 (6') RGB(Xc2,Yc2)=(RGB(Xu,Yu)+RGB(Xc1,Yc1))/2 (7') RGB(Xc3,Yc3)=(RGB(Xc1,Yc1)+RGB(Xb,Yb))/2 (8')
【0112】また、図22に示すように、この処理を行
う際には、編集に利用する領域と、その幅とを指定する
インタフェースが表示部40に表示される。具体的に
は、画像表示部41、方向選択部42、領域幅設定部4
3が少なくとも表示される。
【0113】上記領域幅設定部43は、データを補完す
るためのデータ領域の幅を設定する。上記領域幅設定部
43は、領域幅テキストボックス44と領域幅スライダ
45とを備えている。領域幅の設定は、領域幅テキスト
ボックス44にピクセル数などの数値を直接テキスト入
力してもよいし、領域幅スライダ45でスライダ45a
をスライドさせて指定してもよい。
【0114】つぎに、図6のフローチャートを用いて、
上記の処理について詳細に説明する。
【0115】まず、ステップS21で、除去したいオブ
ジェクトを含む領域Cを選択する。すなわち、入力部1
0のキーボードやマウスなどにより、画像表示部41に
表示された画像において除去したいオブジェクトを、領
域指定枠41aによって選択する。このとき、中央の枠
内が、領域Cとして選択される。そして、領域Cの各点
のデータがワークメモリエリアである第三バッファ23
に保持される。
【0116】つぎに、ステップS22で、領域Cのデー
タの補完に使用する領域を、左右あるいは上下の領域よ
り選択する。すなわち、領域Cのデータを除去した場
合、その部分を補完するために使用するデータのある領
域として、領域Cの左右の領域(領域Lと領域R)もし
くは上下の領域(領域Uと領域B)のどちらか一方を選
択する。この選択は、画像処理装置1の使用者が、方向
選択部42の左右チェックボックス42aあるいは上下
チェックボックス42bのいずれかを、入力部10によ
ってチェックすることにより行う。
【0117】ここで、左右の領域(領域L,R)を選択
した場合、記憶部20の設定データ部27の左右フラグ
27aがオンになる。これにより、データ補完として左
右の領域を利用することを制御部30に示し、領域Lの
各点のデータを第一バッファ21に、領域Rの各点のデ
ータを第二バッファ22にそれぞれ保持する。そして、
ステップS23hに移行する。
【0118】ステップS23hでは、利用するデータ領
域の幅を設定する。すなわち、領域幅設定部43の領域
幅テキストボックス44あるいは領域幅スライダ45に
よって、入力部10を用い入力する。ここで入力された
領域の幅の値W1が、領域幅データ部27eに設定され
る。
【0119】ステップS24hでは、領域C1の各ピク
セルのRGB値を求める。すなわち、式(3)により、
領域幅W1の領域Lと領域Rの中で、それぞれ対応する
点(点l(Xl,Yl),点r(Xr,Yr)につい
て、演算を行い、領域Lと領域Rのそれらの点に対応す
る領域C1の点c1(Xc1,Yc1)のRGB値を求
める。ここで、設定データ部27の相対位置フラグ27
gがデフォルトであるオンの状態になっているときは、
対応する点は、それぞれの領域の中の相対座標が同じ点
である。この状態を受けて、制御部30の対応するピク
セルを指定する対応点演算部31では、第一バッファ2
1,第二バッファ22,第三バッファ23のそれぞれの
内容から、領域L,R,Cのそれぞれの点に対応する点
の組合せを作成し、対応点テーブル26にその結果を保
存する。
【0120】ここで、図5では、領域Lの点l(Xl,
Yl)と領域Rの点r(Xr、Yr)がそれぞれ、領域
C1の点c1(Xc1,Yc1)に対応しており、点l
と点rのRGB値から、式(3)によって、点cのRG
B値を求める。なお、左右の領域の平均値によりデータ
を補完する場合、式(3′)によって、点c1のRGB
値を求める。領域L,RおよびC1のすべての点につい
て、対応点テーブル26の内容を参照し、これらの演算
を行い、その結果から新しい領域Cのデータを第四バッ
ファ24に保存し、ステップS25hに進む。
【0121】ステップS25hでは、新しく求められた
ピクセルのRGB値も利用して、中間領域のピクセルの
RGB値を求める。すなわち、領域C1を含む新しく求
められた領域と領域Lとのそれぞれ対応する点のRGB
値に基づいて、その中間領域である領域C2の対応する
点のRGB値を、式(4)より求める。同様に、領域C
1を含む新しく求められた領域と領域Rとのそれぞれ対
応する点のRGB値に基づいて、その中間領域である領
域C3の対応する点のRGB値を、式(5)より求め
る。なお、領域C2,C3の対応点は、中間領域対応点
演算部31aによって指定される。
【0122】ここで、図5では、領域Lの点l(Xl,
Yl)と領域C1の点c1(Xc1,Yc1)がそれぞ
れ、領域C2の点c2(Xc2,Yc2)に対応してお
り、点lと点c1のRGB値から、式(4)によって、
点c2のRGB値を求める。同様に、領域Rの点R(X
r,Yr)と領域C1の点c1(Xc1,Yc1)がそ
れぞれ、領域C3の点c3(Xc3,Yc3)に対応し
ており、点c1と点rのRGB値から、式(5)によっ
て、点c3のRGB値を求める。なお、左右の領域の平
均値によりデータを補完する場合、式(4′)および式
(5′)によって、点c2および点c3のRGB値をそ
れぞれ求める。そして、領域C2およびC3のすべての
点について、この処理が終了したら、ステップS26h
に移行する。
【0123】ステップS26hで、領域Cの各ピクセル
の新しいRGB値がすべて計算されたかを判断する。す
なわち、領域Cで新しいRGB値がまだ計算されていな
い点が残っていないか調べ、もし、すべて終了していた
ら(YES)、ステップS27へ移行する。一方、終了
していなければ(NO)、ステップS25hに戻り、前
記の処理を繰り返す。なお、図5の例では、領域Cは領
域C1,C2,C3のみからなり、これらの領域の値は
すべて計算されたので、ステップS27へ移行する。
【0124】一方、ステップS22において、上下の領
域(領域U,B)を選択した場合、記憶部20の設定デ
ータ部27の左右フラグ27aがオンになる。これによ
り、データ補完として上下の領域を利用することを制御
部30に示し、領域Uの各点のデータを第一バッファ2
1に、領域Bの各点のデータを第二バッファ22にそれ
ぞれ保持する。そして、ステップS23vに移行する。
【0125】ステップS23vでは、ステップS23h
と同様にして、利用するデータ領域の幅を設定する。
【0126】ステップS24vでは、ステップS24h
と同様にして、領域C1の各ピクセルのRGB値を求め
る。すなわち、式(6)により、領域幅W1の領域Uと
領域Bの中で、それぞれ対応する点(点u(Xu,Y
u),点b(Xb,Yb))について、演算を行い、領
域Uと領域Bのそれらの点に対応する領域C1の点c1
(Xc1,Yc1)のRGB値を求める。さらに、上下
の領域の平均値によりデータを補完する場合、式
(6′)によって、点c1のRGB値を求める。そし
て、領域U,BおよびC1のすべての点について、対応
点テーブル26の内容を参照し、これらの演算を行い、
その結果から新しい領域Cのデータを第四バッファ24
に保存し、ステップS25vに進む。
【0127】ステップS25vでは、ステップS25h
と同様にして、新しく求められたピクセルのRGB値も
利用して、中間領域のピクセルのRGB値を求める。す
なわち、領域C1を含む新しく求められた領域と領域U
とのそれぞれ対応する点のRGB値に基づいて、その中
間領域である領域C2の対応する点のRGB値を、式
(7)より求める。同様に、領域C1を含む新しく求め
られた領域と領域Bとのそれぞれ対応する点のRGB値
に基づいて、その中間領域である領域C3の対応する点
のRGB値を、式(8)より求める。なお、領域C2,
C3の対応点は、中間領域対応点演算部31aによって
指定される。また、上下の領域の平均値によりデータを
補完する場合、式(7′)および式(8′)によって、
点c2および点c3のRGB値をそれぞれ求める。そし
て、領域C2およびC3のすべての点について、この処
理が終了したら、ステップS26vに移行する。
【0128】ステップS26vで、領域Cの各ピクセル
の新しいRGB値がすべて計算されたかを判断する。す
なわち、領域Cで新しいRGB値がまだ計算されていな
い点が残っていないか調べ、もし、すべて終了していた
ら(YES)、ステップS27へ移行する。一方、終了
していなければ(NO)、ステップS25vに戻り、前
記の処理を繰り返す。
【0129】ステップS27では、計算されて第四バッ
ファ24に保存されている領域Cの各ピクセルのRGB
値により、領域Cのデータを書き換える。そして、表示
部40に表示する。
【0130】図7は、色相が左右方向に一様な傾きで推
移しているグラデーションの模様を背景とし、1つの
葉、および、その上下左右にアルファベットの文字列が
ある画像である。そして、図8は、図7の画像から、上
記の方法により、1つの葉のある領域Cを削除し、その
葉があった領域Cをその左右の領域(領域L,R)の対
応する点の平均値により補完した結果である。図7の画
像では、上下左右にアルファベットがあり、左右に十分
な領域をとることができない。しかし、本実施の形態の
ように、領域Cを分割して補完することにより、図8の
ように領域Cから1つの葉を高精度に除去することがで
きる。
【0131】このように、本実施の形態にかかる画像処
理装置1では、入力部10と表示部40とによって、画
像中のある除去したいオブジェクトを含む領域を指定す
るとともに、その領域を補完するために使用する領域の
幅などの各種のデータを設定する。そして、記憶部20
と制御部30とによって、指定された領域のデータを、
その左右あるいは上下の指定された適当な範囲の画像に
基づいて、式(3)〜(5)あるいは式(6)〜(8)
の演算式に従って算出したデータに書き換えて補完す
る。
【0132】すなわち、削除したいオブジェクトを含む
領域の左右あるいは上下の指定された適当な幅の領域の
データから、それらの中間領域のデータを作成する。そ
して、その作成されたデータおよび左右あるいは上下の
領域のデータから、さらにその中間領域のデータを作成
する。このような微細な範囲におけるデータ補完を、補
完する領域内のすべての点のデータが作成されるまで繰
り返し行う。
【0133】これにより、除去したいオブジェクトを含
む領域のデータを削除し、その周囲の画像およびその周
囲の画像からすでにデータが補完された一部の領域の画
像により、データを補完することができる。よって、除
去したいオブジェクトのすぐ近くに画像を補完するのに
不適当な画像データが存在する場合でも、データを詳細
に補完することが可能となる。したがって、画像編集作
業の効率化を図ることができる。
【0134】また、本実施の形態にかかる画像処理装置
1では、入力部10と表示部40とによって、除去した
いオブジェクトを含む領域の補完に利用する左右あるい
は上下の領域の幅を指定する。
【0135】これにより、除去したいオブジェクトを含
む領域を変換する際、使用する左右または上下の領域の
データの幅を、その都度、画像の特性にあわせ、使用者
により指定することが可能となる。特に、領域幅テキス
トボックス44や領域幅スライダ45などのインタフェ
ースを用いることにより、領域幅の指定が容易となり、
画像編集作業の効率化を図ることができる。
【0136】〔実施の形態3〕本発明のさらに他の実施
の形態について図9および図10と、図21および図2
3に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、
説明の便宜上、実施の形態1および2において示した構
成と同一の部材には、同一の符号を付記し、その説明を
省略する。
【0137】本実施の形態にかかる画像処理装置は、除
去したいオブジェクトを含む領域のデータを左右の領域
あるいは上下の領域の中の指定された一列の点を始点お
よび終点とするグラデーションにより補完する。
【0138】まず、図9を用いて、各領域の位置関係に
ついて説明する。
【0139】領域Cは、画像のうち除去したいオブジェ
クトを含む領域である。領域Lは除去したいオブジェク
トを含む領域Cの左の領域であり、領域Rは除去したい
オブジェクトを含む領域Cの右の領域である。また、領
域Uは除去したいオブジェクトを含む領域Cの上の領域
であり、領域Bは除去したいオブジェクトを含む領域C
の下の領域である。
【0140】また、領域Lには、空白領域を挟む二本の
補完データ列の一方である補完データ列Line1がX
=Xlの位置に指定されている。同様に、領域Rには、
もう一方の補完データ列Line2がX=Xrの位置に
指定されている。なお、領域Cは、X方向に幅W、Y方
向に高さHの長方形の領域である。
【0141】そして、領域Lの補完データ列Line1
上の点l(Xl,Yl)と、領域Rの補完データ列Li
ne2上の点r(Xr,Yr)とが、領域Cの点c(X
c,Yc)に対応している対応点である。
【0142】よって、空白領域の補充に空白領域を含む
領域の左右の領域の画像データを利用する場合、領域C
の点であって、点l(Xl,Yl)と点r(Xr,Y
r)を結ぶ直線上にある点は、点lと点rを両端とする
グラデーションによって補完される。
【0143】これに対して、空白領域の補充に空白領域
を含む領域の上下の領域の画像データを利用する場合
は、領域Cをはさむように領域Uおよび領域Bにそれぞ
れ補完データ列をそれぞれ一列ずつ指定する。そして、
これらの補完データ列の点を両端とするグラデーション
を作成して、領域Cを補完することになる。
【0144】補完する領域CのピクセルのRGB値は、
以下のようにして算出することができる。
【0145】点(X,Y)の位置のRGB値を表す値を
RGB(X,Y)とする。また、座標は領域Cの左下の
点を(0,0)とする相対座標とする。このとき、図9
において、領域Cの相対座標が(X,Y)の点のRGB
値は、以下の式による演算によって求めることができ
る。 左右の領域のデータを利用する場合 RGB(X,Y)=(RGB(Xr,Yr)-RGB(Xl,Yl))/W*X+RGB(Xl,Yl) (9) ただし、Wは領域Cの幅を示す。 上下の領域のデータを利用する場合 RGB(X,Y)=(RGB(Xu,Yu)-RGB(Xb,Yb))/H*Y+RGB(Xb,Yb) (10) ただし、Hは領域Cの高さを示す。
【0146】また、図23に示すように、この処理を行
う際には、編集に利用する領域と、グラデーションの始
点および終点となる列とを指定するインタフェースが表
示部40に表示される。具体的には、画像表示部41、
方向選択部42、基準データ列設定部46が少なくとも
表示される。
【0147】上記基準データ列設定部46は、データを
補完するための補完データ列を設定する。そのため、上
記基準データ列設定部46には、補完に利用する領域ご
とに、一列のデータによる補完を行うことを設定するチ
ェックボックス(47a〜50a)と、グラデーション
の始点および終点となる列を指定するデータ列スライダ
(47b〜50b)が設けられている。
【0148】すなわち、領域Cを左右の領域の一列のデ
ータを利用して補完する場合、左右チェックボックス4
2aとともに、左データ列チェックボックス47aおよ
び右データ列チェックボックス48aをチェックし、ス
ライダ47bおよびスライダ48bをスライドさせるこ
とにより、領域Lと領域Rにおけるグラデーションの基
準となるデータ列の位置をそれぞれ指定する。同様に、
領域Cを上下の領域の一列のデータを利用して補完する
場合、上下チェックボックス42bとともに、上データ
列チェックボックス49aおよび下データ列チェックボ
ックス50aをチェックし、スライダ49bおよびスラ
イダ50bをスライドさせることにより、領域Uと領域
Bにおけるグラデーションの基準となるデータ列の位置
をそれぞれ指定する。なお、設定の結果は、即時、画像
表示部41に表示されるため、使用者は画像表示部41
を見ながら設定を修正することができる。
【0149】つぎに、図10のフローチャートを用い
て、上記の処理について詳細に説明する。
【0150】まず、ステップS31で、除去したいオブ
ジェクトを含む領域Cを選択する。すなわち、入力部1
0のキーボードやマウスなどにより、画像表示部41に
表示された画像において除去したいオブジェクトを、領
域指定枠41aによって選択する。このとき、中央の枠
内が、領域Cとして選択される。そして、領域Cの各点
のデータがワークメモリエリアである第三バッファ23
に保持される。
【0151】つぎに、ステップS32で、領域Cのデー
タの補完に使用する領域を、左右あるいは上下の領域よ
り選択する。すなわち、領域Cのデータを除去した場
合、その部分を補完するために使用するデータのある領
域として、領域Cの左右の領域(領域Lと領域R)ある
いは上下の領域(領域Uと領域B)のどちらか一方を選
択する。この選択は、画像処理装置1の使用者が、方向
選択部42の左右チェックボックス42aあるいは上下
チェックボックス42bのいずれかを、入力部10によ
ってチェックすることにより行う。
【0152】ここで、左右の領域(領域L,R)を選択
した場合、記憶部20の設定データ部27の左右フラグ
27aがオンになる。これにより、データ補完として左
右の領域を利用することを制御部30に示し、領域Lの
各点のデータを第一バッファ21に、領域Rの各点のデ
ータを第二バッファ22にそれぞれ保持する。そして、
ステップS33hに移行する。
【0153】ステップS33hでは、左右の各領域にお
いて、データ補完に利用する補完データ列を指定する。
すなわち、左データ列スライダ47によって、領域Lに
おいて補完に利用する列の位置Xlを入力する。同様
に、右データ列スライダ48によって、領域Rにおいて
補完に利用する列の位置Xrを入力する。ここで入力さ
れた値XlおよびXrは、列位置データ部27cに設定
される。
【0154】ステップS34hでは、領域Cの各ピクセ
ルのRGB値を求める。すなわち、式(9)により、領
域Lと領域Rの中の指定された補完データ列上の点l
(Xl,Yl)および点r(Xr,Yr)を始点および
終点とするグラデーションを作成して、領域Cの点c
(X,Y)のRGB値を求める。そして、得られたRG
B値を領域Cの新しいデータとして第四バッファ24に
保存し、ステップS35に移行する。
【0155】一方、上下の領域(領域U,B)を選択し
た場合、記憶部20の設定データ部27の上下フラグ2
7bがオンになる。これにより、データ補完として上下
の領域を利用することを制御部30に示し、領域Uの各
点のデータを第一バッファ21に、領域Bの各点のデー
タを第二バッファ22にそれぞれ保持する。そして、ス
テップS33vに移行する。
【0156】ステップS33vでは、上下の各領域にお
いて、データ補完に利用する補完データ列を指定する。
すなわち、上データ列スライダ49によって、領域Uに
おいて補完に利用する列の位置Xuを入力する。同様
に、下データ列スライダ50によって、領域Bにおいて
補完に利用する列の位置Xbを入力する。ここで入力さ
れた値XuおよびXbは、列位置データ部27cに設定
される。
【0157】ステップS34vでは、領域Cの各ピクセ
ルのRGB値を求める。すなわち、式(10)により、領
域Uと領域Bの中の指定された補完データ列上の点u
(Xu,Yu)および点b(Xb,Yb)を始点および
終点とするグラデーションを作成して、領域Cの点c
(X,Y)のRGB値を求める。そして、得られたRG
B値を領域Cの新しいデータとして第四バッファ24に
保存し、ステップS35に移行する。
【0158】ステップS35では、計算されて第四バッ
ファ24に保存されている領域Cの各ピクセルのRGB
値により、領域Cのデータを書き換える。そして、表示
部40に表示する。
【0159】このように、本実施の形態にかかる画像処
理装置1では、入力部10と表示部40とによって、画
像中のある除去したいオブジェクトを含む領域を指定す
るとともに、その領域を補完するために作成するグラデ
ーションの両端となる補完データ列の位置などの各種の
データを設定する。そして、記憶部20と制御部30と
によって、指定された領域のデータを、その左右あるい
は上下の領域の指定された一列の画像データに基づい
て、式(9)あるいは式(10)の演算式に従って算出し
たデータに書き換えて補完する。
【0160】すなわち、除去したいオブジェクトを含む
領域を、左右または上下の範囲の中の指定された補完デ
ータ列の各点のRGB値を始点と終点とするグラデーシ
ョンによってデータ補完する。
【0161】これにより、除去したいオブジェクトを含
む領域のデータの変換を、その領域の周囲の領域の一対
の補完データ列の点を両端とするグラデーションにより
行うことができる。よって、適当な両端の列を指定する
ことにより、なめらかな勾配で色が推移しているデータ
によりデータ補完を行うことができる。
【0162】また、本実施の形態にかかる画像処理装置
1では、入力部10と表示部40とによって、除去した
いオブジェクトを含む領域の補完に利用する一対の補完
データ列を左右あるいは上下の領域の中より指定する。
【0163】これにより、除去したいオブジェクトを含
む領域を変換する際、グラデーションの両端として利用
する一対の補完データ列を、その都度、画像の特性にあ
わせ、使用者により指定することが可能となる。特に、
チェックボックスやスライダなどからなる基準データ列
設定部46のようなインタフェースを用いることによ
り、利用する一対の補完データ列の位置の指定が容易と
なり、画像編集作業の効率化を図ることができる。
【0164】〔実施の形態4〕本発明のさらに他の実施
の形態について図11から図14と、図21および図2
3に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、
説明の便宜上、実施の形態1から3において示した構成
と同一の部材には、同一の符号を付記し、その説明を省
略する。
【0165】本実施の形態にかかる画像処理装置は、除
去したいオブジェクトを含む領域の画像データを左右の
領域あるいは上下の領域の中の指定された一対の補完デ
ータ列の点を対応点として、それらを始点および終点と
するグラデーションにより補完する際、グラデーション
の遷移過程での、ある遷移割合の固定値点の位置を対応
点間で変位させ、固定値点の連なりである固定値列をあ
る一列上にくるように補完する。なお、以下では、グラ
デーションの遷移過程でのある遷移割合の位置を、グラ
デーションの固定値と記す。そして、グラデーションの
固定値を、始点および終点の平均値とする場合を例にし
て説明する。
【0166】まず、図11を用いて、各領域の位置関係
について説明する。
【0167】領域Cは、画像のうち除去したいオブジェ
クトを含む領域である。領域Lは除去したいオブジェク
トを含む領域Cの左の領域であり、領域Rは除去したい
オブジェクトを含む領域Cの右の領域である。また、領
域Uは除去したいオブジェクトを含む領域Cの上の領域
であり、領域Bは除去したいオブジェクトを含む領域C
の下の領域である。
【0168】また、領域Lには、空白領域をはさむ二本
の補完データ列の一方である補完データ列Line1が
X=Xlの位置に指定されている。同様に、領域Rに
は、もう一方の補完データ列Line2がX=Xrの位
置に指定されている。さらに、領域Cは、X=Wc1の
位置の固定値列Line3によって、領域C1と領域C
2(Wc1≦X≦Wc1+Wc2)に二分割されてい
る。なお、領域Cは、X方向に幅W、Y方向に高さHの
長方形の領域である。
【0169】そして、領域Lの補完データ列Line1
上の点l(Xl,Yl)と、領域Rの補完データ列Li
ne2上の点r(Xr,Yr)とが、領域Cの点c(X
c,Yc)に対応している対応点である。
【0170】よって、空白領域の補充に空白領域を含む
領域の左右の領域の画像データを利用する場合、領域C
の点であって、点l(Xl,Yl)と点r(Xr,Y
r)を結ぶ直線上にある点は、点lと点rの画像データ
を利用してたグラデーションによって補完される。
【0171】ここで、固定値列Line3上には、グラ
デーションの遷移過程での、ある遷移割合の固定値点が
位置する。よって、領域C1の点であって、点c(X
c,Yc)と点l(Xl,Yl)を結ぶ直線上にある点
は、点lと点cの画像データを利用してたグラデーショ
ンによって補完される。また、領域C2の点であって、
点c(Xc,Yc)と点r(Xr,Yr)を結ぶ直線上
にある点は、点rと点cの画像データを利用してたグラ
デーションによって補完される。したがって、領域C1
と領域C2のグラデーションの色相の傾きが異なる。す
なわち、領域Cの領域Lよりにある固定値列Line3
に、補完データ列Line1と補完データ列Line2
との平均値を配置する場合には、領域C1の色相の傾き
が領域C2より急なものとなる。
【0172】これに対して、空白領域の補充に空白領域
を含む領域の上下の領域の画像データを利用する場合
は、領域Cをはさむように領域Uおよび領域Bにそれぞ
れ補完データ列をそれぞれ一列ずつ指定する。そして、
固定値列を設定して領域Cを分割し、補完データ列の点
と固定値列の点を両端とするグラデーションによって補
完する。
【0173】除去するオブジェクトを含む領域Cを、そ
の左右の領域から選択された一対の補完データ列のデー
タよりグラデーションを作成して補完する際、補完され
る領域Cにおいて、グラデーションの平均値(固定値)
をとる固定値列を指定する場合、領域Cの各点のRGB
値は、次の演算式により算出することができる。なお、
領域Cの相対座標が(X,Y)のRGB値を表す値をR
GB(X,Y)とする。また、座標は領域Cの左下の点
を(0,0)とする相対座標とする。 左右の領域のデータを利用する場合 (a)領域C1(0≦X≦Wc1) RGB(X,Y)=((RGB(Xr,Yr)+RGB(Xl,Yl))/2-RGB(Xl,Yl))/Wc1*X +RGB(Xl,Yl) (11) (b)領域C2(Wc1≦X≦Wc1+Wc2) RGB(X,Y)=(RGB(Xr,Yr)-(RGB(Xr,Yr)+RGB(Xl,Yl))/2)/Wc2*X +RGB(Xr,Yr)-(RGB(Xr,Yr)-RGB(Xl,Yl))/2/Wc2*(Wc1+Wc2) (12) ただし、Wc1は領域C1の幅を、Wc2は領域C2の
幅を示す。 上下の領域のデータを利用する場合 (a)領域C1(0≦Y≦Hc1) RGB(X,Y)=((RGB(Xu,Yu)+RGB(Xb,Yb))/2-RGB(Xb,Yb))/Hc1*Y +RGB(Xb,Yb) (13) (b)領域C2(Hc1≦Y≦Hc1+Hc2) RGB(X,Y)=(RGB(Xu,Yu)-(RGB(Xu,Yu)+RGB(Xb,Yb))/2)/Hc2*Y +RGB(Xu,Yu)-(RGB(Xu,Yu)-RGB(Xb,Yb))/2/Hc2*(Hc1+Hc2) (14)
【0174】なお、補完する領域Cを上下に、その平均
値を置く一列を境に分割する場合も、同様の演算式によ
り演算することができる。
【0175】また、図23に示すように、この処理を行
う際には、編集に利用する領域と、グラデーションの始
点および終点となる列とを指定するインタフェースが表
示部40に表示される。具体的には、画像表示部41、
方向選択部42、基準データ列設定部46、固定位置指
定部51が少なくとも表示される。
【0176】上記固定位置指定部51は、スライダ51
aをスライドさせることにより、グラデーションの固定
値列の位置(固定値位置)を指定する。なお、設定の結
果は、即時、画像表示部41に表示されるため、使用者
は画像表示部41を見ながら設定を修正することができ
る。
【0177】つぎに、図12のフローチャートを用い
て、上記の処理について詳細に説明する。
【0178】まず、ステップS41で、除去したいオブ
ジェクトを含む領域Cを選択する。すなわち、入力部1
0のキーボードやマウスなどにより、画像表示部41に
表示された画像において除去したいオブジェクトを、領
域指定枠41aによって選択する。このとき、中央の枠
内が、領域Cとして選択される。そして、領域Cの各点
のデータがワークメモリエリアである第三バッファ23
に保持される。
【0179】つぎに、ステップS42で、領域Cのデー
タの補完に使用する領域を、左右あるいは上下の領域よ
り選択する。すなわち、領域Cのデータを除去した場
合、その部分を補完するために使用するデータのある領
域として、領域Cの左右の領域(領域Lと領域R)ある
いは上下の領域(領域Uと領域B)のどちらか一方を選
択する。この選択は、画像処理装置1の使用者が、方向
選択部42の左右チェックボックス42aあるいは上下
チェックボックス42bのいずれかを、入力部10によ
ってチェックすることにより行う。
【0180】ここで、左右の領域(領域L,R)を選択
した場合、記憶部20の設定データ部27の左右フラグ
27aがオンになる。これにより、データ補完として左
右の領域を利用することを制御部30に示し、領域Lの
各点のデータを第一バッファ21に、領域Rの各点のデ
ータを第二バッファ22にそれぞれ保持する。そして、
ステップS43hに移行する。
【0181】ステップS43hで、左右の各領域におい
て、データ補完に利用する一列を指定する。すなわち、
左データ列スライダ47によって、領域Lにおいて補完
に利用する列(Line1)の位置Xlを入力する。同
様に、右データ列スライダ48によって、領域Rにおい
て補完に利用する列(Line2)の位置Xrを入力す
る。ここで入力された値XlおよびXrは、列位置デー
タ部27cに格納される。
【0182】つぎに、ステップS44hで、補完する領
域Cにおいて、グラデーションの固定値をおく一列を指
定する。すなわち、固定位置指定部51によって、入力
部10を用いて、グラデーションの固定値を表示する位
置を入力する。ここで入力された値Wc1は、記憶部2
0の固定値位置データ部27fに格納される。そして、
固定値位置データ部27fに格納された値により、グラ
デーションの固定値となる列(Line3)を指定し、
その列により、領域Cをその左側の領域C1とその右側
の領域C2とに分ける(図11)。
【0183】ステップS45hでは、領域Cの各ピクセ
ルのRGB値を求める。すなわち、領域C1,C2の各
点のRGB値を、それぞれ式(11)と式(12)とにより
求める。具体的には、領域C1の各点のRGB値は、式
(11)により、列Line1上の点l(Xl,Yl)お
よび列Line3上の点c(Xc,Yc)を始点および
終点とするグラデーションを作成することによって求め
る。また、領域C2の各点のRGB値は、式(12)によ
り、列Line2上の点r(Xr,Yr)および列Li
ne3上の点c(Xc,Yc)を始点および終点とする
グラデーションを作成することによって求める。なお、
列Line3上の点c(Xc,Yc)のRGB値は、列
Line1上の点l(Xl,Yl)および列Line2
上の点r(Xr,Yr)のRGB値に基づいて求められ
るグラデーションの固定値である。また、領域C1,C
2の対応点は、中間領域対応点演算部31aによって指
定される。そして、得られたRGB値を領域Cの新しい
データとして第四バッファ24に保存し、ステップS4
6に移行する。
【0184】一方、ステップS42において、上下の領
域(領域U,B)を選択した場合、記憶部20の設定デ
ータ部27の上下フラグ27bがオンになる。これによ
り、データ補完として上下の領域を利用することを制御
部30に示し、領域Uの各点のデータを第一バッファ2
1に、領域Bの各点のデータを第二バッファ22にそれ
ぞれ保持する。そして、ステップS43vに移行する。
【0185】ステップS43vで、上下の各領域におい
て、データ補完に利用する一列を指定する。すなわち、
上データ列スライダ49によって、領域Uにおいて補完
に利用する列(Line1)の位置Xuを入力する。同
様に、下データ列スライダ50によって、領域Bにおい
て補完に利用する列(Line2)の位置Xbを入力す
る。ここで入力された値XuおよびXbは、列位置デー
タ部27cに格納される。
【0186】つぎに、ステップS44vで、補完する領
域Cにおいて、グラデーションの固定値をおく一列を指
定する。すなわち、固定位置指定部51によって、入力
部10を用いて、グラデーションの固定値を表示する位
置を入力する。ここで入力された値Wc1は、記憶部2
0の固定値位置データ部27fに格納される。そして、
固定値位置データ部27fに格納された値により、グラ
デーションの固定値となる列(Line3)を指定し、
その列により、領域Cをその上側の領域C1とその下側
の領域C2とに分ける(図11)。
【0187】ステップS45vでは、領域Cの各ピクセ
ルのRGB値を求める。すなわち、領域C1,C2の各
点のRGB値を、それぞれ式(13)と式(14)とにより
求める。具体的には、領域C1の各点のRGB値は、式
(13)により、列Line1上の点u(Xu,Yu)お
よび列Line3上の点c(Xc,Yc)を始点および
終点とするグラデーションを作成することによって求め
る。また、領域C2の各点のRGB値は、式(14)によ
り、列Line2上の点r(Xb,Yb)および列Li
ne3上の点c(Xc,Yc)を始点および終点とする
グラデーションを作成することによって求める。なお、
列Line3上の点c(Xc,Yc)のRGB値は、列
Line1上の点u(Xu,Yu)および列Line2
上の点b(Xb,Yb)のRGB値に基づいて求められ
るグラデーションの固定値である。また、領域C1,C
2の対応点は、中間領域対応点演算部31aによって指
定される。そして、得られたRGB値を領域Cの新しい
データとして第四バッファ24に保存し、ステップS4
6に移行する。
【0188】ステップS46では、計算されて第四バッ
ファ24に保存されている領域Cの各ピクセルのRGB
値により、領域Cのデータを書き換える。そして、表示
部40に表示する。
【0189】図13は、ある部分で色相の傾きが変化す
るグラデーションの模様を背景とし、1つの葉、およ
び、その上下にアルファベットの文字列がある画像であ
る。そして、図14は、図13の画像から、上記の方法
により、1つの葉のある領域Cを削除し、データ補完し
た画像である。すなわち、図13において、領域Cをそ
の左右の領域(領域L,R)の対応する一対の列(Li
ne1,Line2)の画像データの平均値をとる位置
を固定値位置Line3として、領域Cの列Line3
の左側の領域C1を、領域Lの列Line1と列Lin
e3を両端とするグラデーションを作成して補完し、領
域Cの列Line3の右側の領域C2を、領域Rの列L
ine2と列Line3を両端とするグラデーションを
作成して補完した結果である。
【0190】本実施の形態のように、グラデーションの
固定値をとる固定値列の位置を指定してグラデーション
を作成し、データ補完をすることにより、領域Cを分割
して補完することにより、背景の色相が一様な傾きで推
移していない画像であっても、図14のように領域Cか
ら1つの葉のような不要なオブジェクトを高精度に除去
することができる。
【0191】このように、本実施の形態にかかる画像処
理装置1では、入力部10と表示部40とによって、画
像中のある除去したいオブジェクトを含む領域を指定す
るとともに、その領域を補完するために作成するグラデ
ーションの両端となる一対の補完データ列の位置、およ
び補完する領域でこれらの列の平均値などのグラデーシ
ョンの固定値をとる固定値列の位置などの各種のデータ
を設定する。そして、記憶部20と制御部30とによっ
て、指定された領域のデータを、その左右あるいは上下
の領域の指定された一対の補完データ列と、固定値列の
画像データに基づいて、式(11)および(12)あるいは
式(13)および(14)の演算式に従って算出したデータ
に書き換えて補完する。
【0192】すなわち、除去したいオブジェクトを含む
領域を、グラデーションの固定値をとる固定値列により
2分割し、この固定値列の各点のRGB値と、左右また
は上下の範囲の中の指定された一対の画像データ列の各
点のRGB値とを始点と終点とする二つのグラデーショ
ンによってデータ補完する。
【0193】これにより、除去したいオブジェクトを含
む領域のデータの変換を、その領域の周囲の領域の一対
の固定値列の点を両端とするグラデーションにより行う
ことができる。しかも、グラデーションの固定値をとる
固定値列を指定することにより、色相が一様な傾きで推
移していないグラデーションを容易に作成し、違和感が
なく精度の高いデータの補完を行うことができる。
【0194】さらに、画像中のある除去したいオブジェ
クトを含む領域中に複数本の固定値列を指定することも
できる。すなわち、除去したいオブジェクトを含む領域
を3領域以上に分割し、各領域をそれぞれ色相の傾きの
グラデーションによって補完することができる。これに
より、さらに違和感がなく精度の高いデータ補完を行う
ことができる。
【0195】また、本実施の形態にかかる画像処理装置
1では、入力部10と表示部40とによって、除去した
いオブジェクトを含む領域の補完に利用する一対の列を
左右あるいは上下の領域の中より指定する。加えて、補
完する領域で、これらの列の平均値などのグラデーショ
ンの固定値をとる列の位置を指定する。
【0196】これにより、除去したいオブジェクトを含
む領域を変換する際、グラデーションの両端として利用
する一対の列、および補完する領域でグラデーションの
固定値をとる列を、その都度、画像の特性にあわせ、使
用者により指定することが可能となる。
【0197】特に、チェックボックスやスライダなどか
らなる基準データ列設定部46および固定位置指定部5
1のようなユーザインタフェースを用いることにより、
列の位置の指定が容易となり、画像編集作業の効率化を
図ることができる。
【0198】〔実施の形態5〕本発明のさらに他の実施
の形態について図15から図20と、図21および図2
4に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、
説明の便宜上、実施の形態1から4において示した構成
と同一の部材には、同一の符号を付記し、その説明を省
略する。
【0199】本実施の形態にかかる画像処理装置は、除
去したいオブジェクトを含む領域の画像データを、その
領域の左右の領域あるいは上下の領域の画像データによ
り補完する際、遠近法で用いる透視法の消失点を利用し
てそれぞれの領域の対応する点を指定することにより補
完する。
【0200】まず、図15を用いて、各領域の位置関係
について説明する。
【0201】領域Cは、画像のうち除去したいオブジェ
クトを含む領域である。領域Lは除去したいオブジェク
トを含む領域Cの左の領域であり、領域Rは除去したい
オブジェクトを含む領域Cの右の領域である。また、領
域Uは除去したいオブジェクトを含む領域Cの上の領域
であり、領域Bは除去したいオブジェクトを含む領域C
の下の領域である。
【0202】また、画像の消失点を求めるための二本の
補助線Lp,Lqが領域L,C,Rを通過している。補
助線Lpは、領域Lの点p1(Xp1,Yp1)と領域
Rの点p2(Xp2,Yp2)とを通過する直線として
決定されている。同様に、補助線Lqは、領域Lの点q
1(Xq1,Yq1)と領域Rの点q2(Xq2,Yq
2)とを通過する直線として決定されている。そして、
補助線Lp,Lqは、領域Rのさらに右側で交点を形成
しており、この交点が画像の消失点S(Xs,Ys)で
ある。
【0203】さらに、消失点より発散する直線Line
Sが領域L,C,Rを通過している。そして、直線Li
neS上には、領域Lに点l(Xl,Yl)、領域Cに
点c(Xc,Yc)、領域Rに点r(Xr,Yr)が載
っている。ここで、点lと点rが点cの対応点である。
【0204】よって、空白領域の補充に空白領域を含む
領域の左右の領域の画像データを利用する場合、左右の
領域の点であって、直線LineS上にある対応点の画
像データに基づいて補完する。
【0205】また、空白領域の補充に空白領域を含む領
域の上下の領域の画像データを利用する場合も、同様に
画像の消失点を求めて、処理することができる。
【0206】なお、空白領域の補充に用いる領域とし
て、左右の領域と上下の領域のどちらを利用するのか
は、画像の消失点の位置によって決めることができる。
【0207】除去するオブジェクトを含む領域Cを、そ
の左右または上下の領域のデータに基づいて、遠近法で
用いる透視法の消失点を利用してそれぞれの領域の対応
する点を指定する場合、領域Cの各点のRGB値は、次
の演算式により算出することができる。なお、領域Cの
相対座標が(X,Y)のRGB値を表す値をRGB
(X,Y)とする。また、なお、座標は領域Cの左下の
点を(0,0)とする相対座標とする。
【0208】消失点S(Xs,Ys)は、点p1(Xp
1,Yp1)と点p2(Xp2,Yp2)を通る直線
と、点q1(Xq1,Yq1)と点q2(Xq2,Yq
2)を通る直線の交点であることから、次の式により求
めることができる。 Xs=((Xp2*Yp1-Xp1*Yp2)*(Xq1-Xq2)-(Xq2*Yq1-Xq1*Yq2)*(Xp1-Xp2)) /((Yp1-Yp2)*(Xq1-Xq2)-(Yq1-Yq2)*(Xp1-Xp2)) (15) Ys=((Xp1*Yp2-Xp2*Yp1)*(Yq1-Yq2)-(Xq1*Yq2-Xq2*Yq1)*(Yp1-Yp2)) /((Xp1-Xp2)*(Yq1-Yq2)-(Xq1-Xq2)*(Yp1-Yp2)) (16) 上記の演算式により求められた消失点S(Xs,Ys)
と、領域Lの点l(Xl,Yl)を通る直線の式はつぎ
のようになる。 Y=(Ys-Yl)/(Xs-Xl)*(X-Xs)+Ys (17)
【0209】また、図24に示すように、消失点を利用
してデータ補完を行う際には、編集に利用する領域と、
消失点を求めるための直線ととを指定するインタフェー
スが表示部40に表示される。具体的には、画像表示部
41、方向選択部42、消失点設定部52が少なくとも
表示される。
【0210】上記消失点設定部52は、消失点チェック
ボックス52と、第1点指定ボタン52b、第2点指定
ボタン52c、第3点指定ボタン52d、第4点指定ボ
タン52eを備えて構成されている。
【0211】上記消失点チェックボックス52aは、空
白領域の補完を画像の消失点を利用して行う場合にチェ
ックするボタンである。
【0212】上記の第1点指定ボタン52b、第2点指
定ボタン52c、第3点指定ボタン52d、第4点指定
ボタン52eは、画像の消失点を求めるための二本の補
助線Lp,Lqを決めるためのボタンである。第1点指
定ボタン52bおよび第2点指定ボタン52cを押すこ
とによって、一方の補助線Lp上の点の座標を一点ずつ
画像表示部41上で指定することができる。同様に、第
3点指定ボタン52dおよび第4点指定ボタン52eを
押すことによって、一方の補助線Lq上の点の座標を一
点ずつ画像表示部41上で指定することができる。
【0213】なお、設定の結果は、即時、画像表示部4
1に表示されるため、使用者は画像表示部41を見なが
ら設定を修正することができる。
【0214】つぎに、図16のフローチャートを用い
て、上記の消失点を用い各領域の対応する点を求める処
理について詳細に説明する。
【0215】まず、ステップS51で、左右あるいは上
下の領域の対応する各2点を指定する。すなわち、除去
したいオブジェクトを含む領域Cの左右あるいは上下の
領域を通過する2直線を、各領域につき1点ずつ指定す
ることにより選択する。
【0216】具体的には、第一に、除去したいオブジェ
クトを含む領域Cを選択する。すなわち、入力部10の
キーボードやマウスなどにより、画像表示部41に表示
された画像において除去したいオブジェクトを、領域指
定枠41aによって選択する。このとき、中央の枠内
が、領域Cとして選択される。そして、領域Cの各点の
データがワークメモリエリアである第三バッファ23に
保持される。
【0217】第二に、領域Cのデータの補完に使用する
領域を、左右あるいは上下の領域より選択する。すなわ
ち、領域Cのデータを除去した場合、その部分を補完す
るために使用するデータのある領域として、領域Cの左
右の領域(領域Lと領域R)あるいは上下の領域(領域
Uと領域B)のどちらか一方を選択する。この選択は、
方向選択部42の左右チェックボックス42aあるいは
上下チェックボックス42bのいずれかを、入力部10
によってチェックすることにより行う。
【0218】ここで、左右の領域(領域L,R)を選択
した場合、記憶部20の設定データ部27の左右フラグ
27aがオンになる。これにより、データ補完として左
右の領域を利用することを制御部30に示し、領域Lの
各点のデータを第一バッファ21に、領域Rの各点のデ
ータを第二バッファ22にそれぞれ保持する。一方、上
下の領域(領域U,B)を選択した場合、記憶部20の
設定データ部27の上下フラグ27bがオンになる。こ
れにより、データ補完として上下の領域を利用すること
を制御部30に示し、領域Uの各点のデータを第一バッ
ファ21に、領域Bの各点のデータを第二バッファ22
にそれぞれ保持する。
【0219】第三に、データ補完として、領域Cの左右
あるいは上下の領域の消失点より対応する点を決めるこ
とを指定する。すなわち、入力部10によって、消失点
チェックボックス52aをチェックする。これにより、
記憶部20の設定データ部27の消失点フラグ27dが
オンになり、データ補完として消失点を利用することが
制御部30に伝わる。
【0220】第四に、消失点を計算するために利用する
左右の領域あるいは上下の領域のそれぞれ対応する2点
を指定する。そして、選択された領域の対応する2組の
点は、記憶部20の設定データ部27に、その座標が格
納される。
【0221】ここで、上記の各点の指定は、画像処理装
置1の使用者が、消失点設定部52の各点に対応するボ
タン(52b〜52e)を押すことにより行う。これら
のボタンを押すと、画像表示部41に表示されたそれぞ
れの領域で、消失点を計算するための点を指定できる。
【0222】例えば、方向選択部42で左右の領域が選
択されている場合には、第1点指定ボタン52b、第2
点指定ボタン52c、第3点指定ボタン52d、第4点
指定ボタン52eを押すことにより、それぞれ領域L中
で第1点(p1)、領域L中で第2点(q1)、領域R
中で第3点(p2)、領域R中で第4点(q2)が指定
できる。そして、選択された4点の座標が、それぞれ左
右第1点データ部27h,左右第2点データ部27i,
左右第3点データ部27j,左右第4点データ部27k
に格納される。同様に、方向選択部42で上下の領域が
選択されている場合には、第1点指定ボタン52b、第
2点指定ボタン52c、第3点指定ボタン52d、第4
点指定ボタン52eを押すことにより、それぞれ領域U
中で第1点、領域U中で第2点、領域B中で第3点、領
域B中で第4点が指定できる。そして、選択された4点
の座標が、それぞれ上下第1点データ部27l,上下第
2点データ部27m,上下第3点データ部27n,上下
第4点データ部27oに格納される。
【0223】つぎに、ステップS52において、消失点
を求める。すなわち、記憶部20の左右領域についての
各データ部27h〜27kあるいは上下領域についての
各データ部27l〜27oに格納されたそれぞれの点の
座標を用いて、制御部30の消失点演算部33により、
式(15)および式(16)に従って、消失点S(Xs,Y
s)の座標を算出する。そして、その計算結果を、記憶
部20の消失点データ部25に格納する。
【0224】ステップS53で、消失点を求めるために
使用した領域を判定する。すなわち、記憶部20の左右
フラグ27aと上下フラグ27bのどちらのフラグがオ
ンになっているかを調べる。このとき、左右フラグ27
aがオン状態ならばステップS54hへ、上下フラグ2
7bがオン状態ならばステップS54vへそれぞれ移行
する。
【0225】ステップS54hでは、左の領域と右の領
域のそれぞれ対応する点を求める。すなわち、制御部3
0の対応点演算部31により、消失点を通る直線上にあ
り、X座標の相対座標が補完する点と同じである左の領
域および右の領域で対応する点を求める。
【0226】例えば、図15のように、消失点S(X
s,Ys)が領域Rのさらに右側にある場合、領域Lの
各点と消失点Sを結んでできる直線LineS上にあ
り、領域Lの点l(Xl,Yl)とX座標の相対座標が
同じ領域Rの点rのY座標を求める。なお、点rのY座
標Yrは、式(17)に点l(Xl,Yl)の座標を代入
することにより求めることができる。
【0227】ステップS55hで、すべての点について
対応する点を求めたかを判定する。図15の例では、領
域Lの各点について、ステップS54hの処理がすべて
完了しているかどうか判断する。ここで、終了していれ
ば(YES)、ステップS57へ移行する。一方、終了
していなければ(NO)、ステップS56hに移行す
る。
【0228】ステップS56hでは、すべての点につい
て対応する点を求めるまで、ステップS54hの処理を
繰り返す。
【0229】一方、ステップS53において、上下フラ
グ27bがオンになっている場合も、左右の場合と同様
に処理する。
【0230】ステップS54vでは、上の領域と下の領
域のそれぞれ対応する点を求める。すなわち、制御部3
0の対応点演算部31により、消失点を通る直線上にあ
り、Y座標の相対座標が補完する点と同一である上の領
域および下の領域で対応する点を求める。
【0231】ステップS55hで、すべての点について
対応する点を求めたかを判定する。ここで、終了してい
れば(YES)、ステップS57へ移行する。一方、終
了していなければ(NO)、ステップS56vに移行す
る。
【0232】ステップS56vでは、すべての点につい
て対応する点を求めるまで、ステップS54vの処理を
繰り返す。
【0233】ステップS57では、ステップS54hあ
るいはステップS54vにおいて計算された対応する点
の組合せを、記憶部20の対応点テーブル26に格納す
る。
【0234】以降の処理は、上述した実施の形態1の方
法に従い、対応点テーブル26に格納した対応する両端
の点を用いて、左右あるいは上下の領域の対応する点の
RGB値の平均値を求めるなどして、領域Cのデータを
補完する。
【0235】図17は、除去したいオブジェクトTが存
在する画像の例である。この画像は遠近法により表現さ
れている。
【0236】図18は、図17の画像の消失点の求め方
を示している。左右の領域L,Rのそれぞれ対応する2
組の利用点、すなわち点p1と点p2および点q1と点
q2が指定されている。これらの利用点に基づき、上記
した方法により、消失点Sが求められる。
【0237】図19は、左右の領域L,Rの対応する点
の求め方を示している。消失点Sを通る直線LineS
の上にあり、左右方向の相対座標が等しい点が対応点
(点lと点r)となる。このようにして、領域内のすべ
ての点について、対応関係が求められる。
【0238】図20は、図19で求められた対応点のR
GB値の平均値をとり、その値により除去したいオブジ
エクトがあった領域を書き換えた例である。消失点Sを
通る直線LineSの上にあり、点lおよび点rと左右
方向の相対座標が等しい領域Cの点cは、点lおよび点
rのRGB値の平均値によって補完される。
【0239】以上のように、遠近法の透視法を用いて対
応点を求めることにより、遠近法を用いて表現されてい
る画像から、オブジェクトを除去して、その領域を周り
の領域のデータより補完することができる。よって、除
去したいオブジェクトを含む領域の左右もしくは上下の
領域の対応する点を、それぞれの領域の相対座標が同じ
点とする方法では、オブジェクトが除去できない画像か
らも、不要なオブジェクトを除去することができる。
【0240】このように、本実施の形態にかかる画像処
理装置1では、入力部10と表示部40とによって、画
像中のある除去したいオブジェクトを含む領域を指定す
るともに、画像の消失点を求めるために、その領域の左
右または上下各領域の対応する各2点の利用点を指定す
る。そして、記憶部20と制御部30とによって、利用
点に基づいて、式(11)および(12)の演算式に従って
算出した消失点より発散する同じ直線上にあり、各領域
の縦あるいは横の相対座標が同じ点を、左右または上下
各領域の対応する点とする。
【0241】すなわち、まず、除去したいオブジェクト
を含む領域の左右または上下の各領域の対応する各2点
を指定することにより、その点から、遠近法で用いられ
る透視法の消失点を求める。そして、この消失点より発
散する同じ直線上にある各領域の縦あるいは横の相対座
標が同じ点を、左右または上下の各領域の対応する点と
して、自動的に指定する。
【0242】これにより、遠近法で用いられる消失点よ
り発散する同じ直線上にあり、各領域の縦または横の相
対座標が同じピクセルを、除去したいオブジェクトを含
む領域の左右または上下の領域の対応するピクセルとし
て利用することが可能となる。よって、除去したいオブ
ジェクトを含む領域のデータを変換する際に、遠近法の
透視法による画像、例えば実際の写真などの画像データ
から不要なオブジェクトを除去し、その部分の画像を容
易に補完することができる。
【0243】さらに、本実施の形態にかかる画像処理装
置1では、画像の消失点を求める四点を入力するユーザ
インタフェースとして、チェックボックスやボタンから
なる消失点設定部52を表示部40に表示する。
【0244】これにより、画像の消失点を求める際に利
用する周囲の領域の2点を、使用者が容易に指定するこ
とが可能となり、画像編集作業の効率化を図ることがで
きる。
【0245】上述したように、本発明の実施の形態にか
かる画像処理装置1では、表示部40の画像表示部41
に、除去したいオブジェクトを含む領域を補完した結果
を、表示する。
【0246】これにより、補完が確定する前に確認する
ことができる。特に、画像表示部41のようなユーザイ
ンタフェースを用いることにより、原画像からオブジェ
クトを除去した新画像を修正確定前にプレビューし、デ
ータ補完のやり直しを検討することができるため、画像
編集作業を柔軟かつ効率的に行うことができる。
【0247】なお、本実施の形態は本発明の範囲を限定
するものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可能
である。
【0248】各実施の形態では、その説明の便宜上、領
域C,L,R,U,Bを矩形で示したが、これに限定さ
れない。また、空白領域の補充に利用する領域を、空白
領域を含む領域に対して、左右あるいは上下に隣接して
設定したが、空白領域をはさむ領域であればよく、隣接
していなくてもよい。さらに、画面表示などのユーザイ
ンタフェースは、上記の説明に示したものに限定される
ものではなく、適宜変更することができる。
【0249】
【発明の効果】請求項1の発明の画像処理装置は、以上
のように、画像編集により生じた画像の空白領域をはさ
む領域である二つの補完データ領域の画像データと、該
空白領域を補完した画像データとを格納する記憶部と、
該空白領域の一点ごとに、二つの該補完データ領域より
それぞれ一点ずつ対応点を指定するとともに、これら指
定された二つの対応点の画像データに基づいて画像デー
タを作成することにより、該空白領域を補完する制御部
とを備えている構成である。
【0250】それゆえ、画像編集によって空白領域が生
じても、その空白領域をはさむ二つの補完データ領域の
画像データにより、補完することができる。すなわち、
従来の画像中のオブジェクトを除去し、その部分のデー
タを自動で補完する方式のシステムと異なり、画像を面
の集まりとしてとらえず、そして、面の上下関係を判定
することなく、除去したい画像を含む領域のデータを削
除し、その周囲の画像からその部分のデータを補完する
ことができる。
【0251】したがって、画像からオブジェクトを除去
する画像処理においても、画像から不要なオブジェクト
を抜き出して、背景を自動的に精度良く作成することが
可能となるため、画像編集作業の効率化を図ることがで
きるという効果を奏する。
【0252】請求項2の発明の画像処理装置は、以上の
ように、請求項1の構成に加えて、上記制御部は、上記
空白領域の点の上記対応点として、上記の各補完データ
領域の点のうち、該空白領域の点と相対座標が同一であ
る点を指定する対応点演算部を備えている構成である。
【0253】それゆえ、請求項1の構成による効果に加
えて、補完する領域の左右あるいは上下の各領域での相
対座標が同じ点のデータを利用することにより、画像を
なめらかに補完することができるという効果を奏する。
また、対応点の指定が容易であるという効果を奏する。
【0254】請求項3の発明の画像処理装置は、以上の
ように、請求項1の構成に加えて、上記制御部は、上記
画像の消失点を求める消失点演算部を備えているととも
に、上記空白領域の点の上記対応点として、上記の各補
完データ領域の点のうち、該消失点から発散する同一直
線上の点であり、かつ、二つの該補完データ領域が共有
する座標軸についての相対座標が同じ点を指定する対応
点演算部とを備えている構成である。
【0255】それゆえ、請求項1の構成による効果に加
えて、遠近法の透視法による画像、例えば実際の写真な
どの画像データから不要なオブジェクトを除去し、その
部分の画像を容易に補完することができるという効果を
奏する。
【0256】請求項4の発明の画像処理装置は、以上の
ように、請求項2または3の構成に加えて、上記対応点
演算部は、上記空白領域の点のうち補完済みの点を上記
補完データ領域の点とみなし、これら補完データ領域に
はさまれる未補完の該空白領域を補完するように、該空
白領域の点の上記対応点を指定する中間領域対応点演算
部を備えている構成である。
【0257】それゆえ、請求項2または3の構成による
効果に加えて、補完済みの点を利用しながら、未補完の
空白領域の点を補完する処理を繰り返し行うことができ
る。よって、空白領域をはさむ補完データ領域の幅が狭
くても補完処理を行うことができる。
【0258】したがって、補完したい空白領域のすぐ近
くに画像を補完するのに不適当な画像データが存在する
場合でも、データを詳細に補完することが可能となり、
画像編集作業の効率化を図ることができるという効果を
奏する。
【0259】請求項5の発明の画像処理装置は、以上の
ように、請求項1から4の何れかの構成に加えて、上記
制御部は、上記空白領域の点の画像データとして、上記
対応点の画像データの平均値を演算する画像データ演算
部を備えている構成である。
【0260】それゆえ、請求項1から4の何れかの構成
による効果に加えて、空白領域の補完を精度良く行うこ
とができるとともに、補完する画像データの演算が容易
であり、画像編集作業の効率化を図ることができるとい
う効果を奏する。
【0261】請求項6の発明の画像処理装置は、以上の
ように、画像編集により生じた画像の空白領域の一点ご
とに、該空白領域をはさむ領域である二つの補完データ
領域よりそれぞれ一点ずつ対応点を指定する処理、該空
白領域の一点ごとに、これら指定された二つの対応点の
画像データに基づいて画像データを作成することによ
り、該空白領域を補完する処理、をコンピュータに実行
させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取
り可能な記録媒体である構成である。
【0262】請求項7の発明の画像処理装置は、以上の
ように、画像編集により生じた画像の空白領域をはさむ
列である二本の補完データ列の画像データと、該空白領
域を補完した画像データとを格納する記憶部と、該空白
領域の一点ごとに、二本の該補完データ列よりそれぞれ
一点ずつ対応点を指定するとともに、これら指定された
二つの対応点の画像データに基づいて画像データを作成
することにより、該空白領域を補完する制御部とを備え
ている構成である。
【0263】それゆえ、画像編集によって空白領域が生
じても、その空白領域をはさむ二本の列の画像データに
より、補完することができる。すなわち、従来の画像中
のオブジェクトを除去し、その部分のデータを自動で補
完する方式のシステムと異なり、画像を面の集まりとし
てとらえず、そして、面の上下関係を判定することな
く、除去したい画像を含む領域のデータを削除し、その
周囲の画像からその部分のデータを補完することができ
る。
【0264】したがって、画像からオブジェクトを除去
する画像処理においても、画像から不要なオブジェクト
を抜き出して、背景を自動的に精度良く作成することが
可能となるという効果を奏する。また、補完のために空
白領域をはさむ一対の補完データ列しか必要でないた
め、補完したい空白領域のすぐ近くに画像を補完するの
に不適当な画像データが存在する場合でも、データを詳
細に補完することが可能となり、画像編集作業の効率化
を図ることができるという効果を奏する。
【0265】請求項8の発明の画像処理装置は、以上の
ように、請求項7の構成に加えて、上記制御部は、上記
空白領域の点のうち、二本の上記補完データ列の点同士
を結びかつ該補間データ列間では互いに交わらない直線
よりなる直線群の同一直線上にあるすべての点に対し
て、該同一直線の両端点である該補完データ列の点を上
記対応点として指定する対応点演算部と、該空白領域の
該同一直線上の点の画像データとして、該対応点を両端
とするグラデーションを作成する画像データ演算部とを
備えている構成である。
【0266】それゆえ、請求項7の構成による効果に加
えて、空白領域を、空白領域をはさむ一対の補完データ
列の点を両端とするグラデーションによって補完するこ
とができる。
【0267】したがって、色相の勾配がなめらかな画像
データを作成して、空白領域を補完することができると
いう効果を奏する。
【0268】請求項9の発明の画像処理装置は、以上の
ように、請求項8の構成に加えて、上記制御部は、グラ
デーションのある遷移割合の点である固定値点の位置を
上記対応点間で変位させ、該固定値点の連なりである固
定値列によって上記空白領域を分割するとともに、該固
定値列を上記補間データ列とみなし、これら補完データ
列にはさまれる未補完の該空白領域を補完するように、
該空白領域の点の上記対応点を指定する中間領域対応点
演算部を備えている構成である。
【0269】それゆえ、請求項8の構成による効果に加
えて、空白領域を含む領域を、グラデーションの固定値
をとる固定値列により二分割し、この固定値の列の点、
および一対の補完データ列の点を始点および終点とする
二つのグラデーションを作成して補完する。
【0270】したがって、空白領域を含む領域のデータ
の補完を、その領域をはさむ一対の補完データ列の点を
両端とするグラデーションにより行うことができるとい
う効果を奏する。しかも、グラデーションの固定値をと
る列を指定することにより、色相が一様な傾きで推移し
ていないグラデーションを容易に作成し、違和感がなく
精度の高い画像データの補完を行うことができるという
効果を奏する。
【0271】請求項10の画像処理装置は、上記の課題
を解決するために、画像編集により生じた画像の空白領
域の一点ごとに、該空白領域をはさむ列である二本の該
補完データ列よりそれぞれ一点ずつ対応点を指定する処
理、該空白領域の一点ごとに、これら指定された二つの
対応点の画像データに基づいて画像データを作成するこ
とにより、該空白領域を補完する処理、をコンピュータ
に実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ
読み取り可能な記録媒体であることを特徴としている。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2に示す、本発明の一実施の形態にかかる画
像処理装置によって行われる画像データの補完処理の説
明図である。
【図2】本発明の一実施の形態にかかる画像処理装置に
よって行われる画像データの補完処理の手順を示すフロ
ーチャートである。
【図3】図2に示した画像データの補完処理を説明する
ための画像例であり、除去したいオブジェクトのある原
画像である。
【図4】図2に示した画像データの補完処理を説明する
ための画像例であり、図3に示した除去したいオブジェ
クトのある原画像からオブジェクトを除去した画像であ
る。
【図5】図6に示す、本発明の他の実施の形態にかかる
画像処理装置によって行われる画像データの補完処理の
説明図である。
【図6】本発明の他の実施の形態にかかる画像処理装置
によって行われる画像データの補完処理の手順を示すフ
ローチャートである。
【図7】図6に示した画像データの補完処理を説明する
ための画像例であり、除去したいオブジェクトのある原
画像である。
【図8】図6に示した画像データの補完処理を説明する
ための画像例であり、図7に示した除去したいオブジェ
クトのある原画像からオブジェクトを除去した画像であ
る。
【図9】図10に示す、本発明のさらに他の実施の形態
にかかる画像処理装置によって行われる画像データの補
完処理の説明図である。
【図10】本発明のさらに他の実施の形態にかかる画像
処理装置によって行われる画像データの補完処理の手順
を示すフローチャートである。
【図11】図12に示す、本発明のさらに他の実施の形
態にかかる画像処理装置によって行われる画像データの
補完処理の説明図である。
【図12】本発明のさらに他の実施の形態にかかる画像
処理装置によって行われる画像データの補完処理の手順
を示すフローチャートである。
【図13】図12に示した画像データの補完処理を説明
するための画像例であり、除去したいオブジェクトのあ
る原画像である。
【図14】図12に示した画像データの補完処理を説明
するための画像例であり、図13に示した除去したいオ
ブジェクトのある原画像からオブジェクトを除去した画
像である。
【図15】図16に示す、本発明のさらに他の実施の形
態にかかる画像処理装置によって行われる画像データの
補完処理の説明図である。
【図16】本発明のさらに他の実施の形態にかかる画像
処理装置によって行われる画像データの補完処理の手順
を示すフローチャートである。
【図17】図16に示した画像データの補完処理を説明
するための画像例であり、除去したいオブジェクトのあ
る原画像である。
【図18】図16に示した画像データの補完処理を説明
するための画像例であり、図17に示した除去したいオ
ブジェクトのある原画像の消失点の求め方を示す説明図
である。
【図19】図16に示した画像データの補完処理を説明
するための画像例であり、図17に示した除去したいオ
ブジェクトのある原画像の対応点の求め方を示す説明図
である。
【図20】図16に示した画像データの補完処理を説明
するための画像例であり、図17に示した除去したいオ
ブジェクトのある原画像からオブジェクトを除去した画
像である。
【図21】本発明の実施の形態にかかる画像処理装置
で、画像データの補完処理にかかるハードウェア構成の
概略を示すブロック図である。
【図22】図2および図6に示した画像データの補完処
理の際に表示されるユーザインタフェースの概略を示す
説明図である。
【図23】図10および図12に示した画像データの補
完処理の際に表示されるユーザインタフェースの概略を
示す説明図である。
【図24】図16に示した画像データの補完処理の際に
表示されるユーザインタフェースの概略を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 画像処理装置 20 記憶部 30 制御部 31 対応点演算部 31a 中間領域対応点演算部 32 画像データ演算部 33 消失点演算部 L,R,U,B 補完データ領域 l,r,u,b 対応点 S 消失点 Line1,Line2 補完データ列 Line3 固定値列

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像編集により生じた画像の空白領域をは
    さむ領域である二つの補完データ領域の画像データと、
    該空白領域を補完した画像データとを格納する記憶部
    と、該空白領域の一点ごとに、二つの該補完データ領域
    よりそれぞれ一点ずつ対応点を指定するとともに、これ
    ら指定された二つの対応点の画像データに基づいて画像
    データを作成することにより、該空白領域を補完する制
    御部とを備えていることを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】上記制御部は、上記空白領域の点の上記対
    応点として、上記の各補完データ領域の点のうち、該空
    白領域の点と相対座標が同一である点を指定する対応点
    演算部を備えていることを特徴とする請求項1記載の画
    像処理装置。
  3. 【請求項3】上記制御部は、 上記画像の消失点を求める消失点演算部を備えていると
    ともに、 上記空白領域の点の上記対応点として、上記の各補完デ
    ータ領域の点のうち、該消失点から発散する同一直線上
    の点であり、かつ、二つの該補完データ領域が共有する
    座標軸についての相対座標が同じ点を指定する対応点演
    算部とを備えていることを特徴とする請求項1記載の画
    像処理装置。
  4. 【請求項4】上記対応点演算部は、上記空白領域の点の
    うち補完済みの点を上記補完データ領域の点とみなし、
    これら補完データ領域にはさまれる未補完の該空白領域
    を補完するように、該空白領域の点の上記対応点を指定
    する中間領域対応点演算部を備えていることを特徴とす
    る請求項2または3記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】上記制御部は、上記空白領域の点の画像デ
    ータとして、上記対応点の画像データの平均値を演算す
    る画像データ演算部を備えていることを特徴とする請求
    項1から4の何れかに記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】画像編集により生じた画像の空白領域の一
    点ごとに、該空白領域をはさむ領域である二つの補完デ
    ータ領域よりそれぞれ一点ずつ対応点を指定する処理、 該空白領域の一点ごとに、これら指定された二つの対応
    点の画像データに基づいて画像データを作成することに
    より、該空白領域を補完する処理、をコンピュータに実
    行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み
    取り可能な記録媒体。
  7. 【請求項7】画像編集により生じた画像の空白領域をは
    さむ列である二本の補完データ列の画像データと、該空
    白領域を補完した画像データとを格納する記憶部と、 該空白領域の一点ごとに、二本の該補完データ列よりそ
    れぞれ一点ずつ対応点を指定するとともに、これら指定
    された二つの対応点の画像データに基づいて画像データ
    を作成することにより、該空白領域を補完する制御部と
    を備えていることを特徴とする画像処理装置。
  8. 【請求項8】上記制御部は、 上記空白領域の点のうち、二本の上記補完データ列の点
    同士を結びかつ該補間データ列間では互いに交わらない
    直線よりなる直線群の同一直線上にあるすべての点に対
    して、該同一直線の両端点である該補完データ列の点を
    上記対応点として指定する対応点演算部と、 該空白領域の該同一直線上の点の画像データとして、該
    対応点を両端とするグラデーションを作成する画像デー
    タ演算部とを備えていることを特徴とする請求項7記載
    の画像処理装置。
  9. 【請求項9】上記制御部は、グラデーションのある遷移
    割合の点である固定値点の位置を上記対応点間で変位さ
    せ、該固定値点の連なりである固定値列によって上記空
    白領域を分割するとともに、該固定値列を上記補間デー
    タ列とみなし、これら補完データ列にはさまれる未補完
    の該空白領域を補完するように、該空白領域の点の上記
    対応点を指定する中間領域対応点演算部を備えているこ
    とを特徴とする請求項8記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】画像編集により生じた画像の空白領域の
    一点ごとに、該空白領域をはさむ列である二本の該補完
    データ列よりそれぞれ一点ずつ対応点を指定する処理、 該空白領域の一点ごとに、これら指定された二つの対応
    点の画像データに基づいて画像データを作成することに
    より、該空白領域を補完する処理、をコンピュータに実
    行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み
    取り可能な記録媒体。
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