JPH11354831A - 狭い角度特性の光軸付きエリアセンサ - Google Patents

狭い角度特性の光軸付きエリアセンサ

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JPH11354831A
JPH11354831A JP16250398A JP16250398A JPH11354831A JP H11354831 A JPH11354831 A JP H11354831A JP 16250398 A JP16250398 A JP 16250398A JP 16250398 A JP16250398 A JP 16250398A JP H11354831 A JPH11354831 A JP H11354831A
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light
light emitting
light receiving
area sensor
optical
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JP16250398A
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Seiji Hama
清司 濱
Keisuke Murakami
啓介 村上
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Keyence Corp
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Keyence Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01VGEOPHYSICS; GRAVITATIONAL MEASUREMENTS; DETECTING MASSES OR OBJECTS; TAGS
    • G01V8/00Prospecting or detecting by optical means
    • G01V8/10Detecting, e.g. by using light barriers
    • G01V8/20Detecting, e.g. by using light barriers using multiple transmitters or receivers

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エリアセンサ全体として検出角度範囲を狭く
なりすぎなく、かつ、投光器と受光器との光軸不一致設
置に起因する誤動作の可能性を少なくするエリアセンサ
を提供する。 【解決手段】光線を発光する投光素子21、24を複数
有する投光器20と、前記投光素子21、24からの光
線5、27を受光すべく前記投光素子の各々に対応する
受光素子31、34を有する受光器30とを備えたエリ
アセンサ10において、前記投光素子と前記投光素子に
対応する前記受光素子との対で形成される複数の光軸の
うち、少なくとも一つの光軸27の投光素子24および
/又は受光素子34の角度特性を他の光軸5の投光素子
21および/又は受光素子31の角度特性よりも狭くし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、検出エリア内に投
光素子および受光素子の対からなる光軸を複数配置する
投光器と受光器とを有するエリアセンサに関するもの
で、特に、設置時の光軸調整が正確に行えるエリアセン
サに関する。
【0002】
【従来の技術】エリアセンサとは、投光器の投光素子お
よび受光器の受光素子の対から成る光軸を複数有しこれ
らの光軸のいずれかの光軸が物体により遮光されたとき
に動作するスイッチをいい、従来より、広い検出エリア
で物体の有無を検出できるもので、特に工作機械、パン
チ機、プレス機、制動機、成形機、自動制御機、巻線
機、ロボット、鋳造機等のオペレータの安全を守るため
に用いられ、プレス機等の危険な領域にこのエリアセン
サを配置して検出エリアとし、オペレータの手指など身
体の一部がこの検出エリアに入ることにより光軸の遮光
を検出して、即座に機械の動作を停止又は警報を発して
保護している。また、エリアセンサは工場の自動生産ラ
インに用いて移動する物品の有無を検出し、物品を検出
したとき次のステップに移る等の自動制御のセンサとし
ても用いられている。
【0003】この種のエリアセンサの構成は図8に示す
ように、赤外線等を発光する発光ダイオード(LED)
等からなる投光素子21を複数個(図8では4個)所定
のピッチで設けた投光器2と、この投光器2の投光素子
21から発せられる赤外線ビーム5を受光するためにこ
れらの投光素子21に対応して所定のピッチでフォトト
ランジスタ等からなる受光素子31を設けた受光器3
と、から成り、プレス機等の保護すべき検出エリアの一
方に投光器2を、また検出エリアの他方に受光器3を対
抗配設し、その投光器2と受光器3の各々の対をなす各
投光素子21と受光素子31との間で光ビームの授受が
なされる。
【0004】図8における投光器2内の従来の投光素子
21および受光器3内の従来の受光素子31の各具体的
構成例の1例を図9を用いて説明する。図9(a)は従
来の投光素子21の具体的構成例の1例を示すものであ
り、図9(b)は従来の受光素子21の具体的構成例の
1例を示すものである。図9(a)において、投光素子
21は、発光ダイオード22と、この発光ダイオード2
2からの赤外光を所望の配光で赤外線ビームとして投光
する投光レンズ23とから構成されている。従来の投光
器2においては、これら発光ダイオード22(図9では
4個)はすべて同一の特性を有するものを用いている。
同様に、投光レンズ23(同図で4個)もすべて同一の
特性を有するものが用いられる。また、受光素子31
は、対応する投光素子21からの赤外線ビーム5が入射
しこれを集光する受光レンズ33と、この受光レンズ3
3で集光された集光ビームを受光した際に電気的信号を
発するフォトトランジスタ32とから構成されている。
投光器2と同様、従来の受光器3においても、これらフ
ォトトランジスタ32(図9では4個)はすべて同一の
特性を有するものを用い、受光レンズ33(同図で4
個)もすべて同一の特性を有するものが用いられる。従
って、各々の光軸について検出が可能な角度特性は互い
にほぼ同一なものとなる。ここで「角度特性」とは、投
光素子あるいは受光素子のレンズの中心点から見た場合
の、各素子の投光あるいは受光動作ができる領域のこと
を指しており、前記領域は前記中心点からの略円錐形状
をなすため、光軸に対する「角度特性」とした。
【0005】投光器2と受光器3は、ともに内蔵の制御
回路(図示なし)の制御にしたがって、所定のタイミン
グで投光器2の各投光素子21の発光と、対応する受光
素子31の受光を行う。検出エリア内の物体の侵入を確
実に検出するためには、投光器2の各投光素子21と受
光器3の対応する受光素子31の光軸とが合うよう設置
されることが必要であり、そのため図8の表示器6が受
光器側に用いられている。この表示器6は複数ある光軸
のうち1つでも遮光があるときは例えば赤色表示をし、
全光軸が遮光のない場合にのみ緑色表示をするものであ
る。したがって、エリアセンサの設置時にはこの表示器
6を見ながら投光器又は受光器を受光器又は投光器に対
して相対移動させつつ表示器6が赤色表示から緑色表示
へと変化したその位置状態に固定すればよいこととな
る。図10(a)は、このようにして設置された投光器
2の光軸と受光器3の光軸がすべて合っている理想的な
状態を、光軸の並び方向からみた説明図である。図10
(a)において、2は投光器、3は受光器、5は所定の
角度特性を持つ赤外線ビーム、点線は、検出できる角度
の範囲を示したものである。このようにして設置された
エリアセンサの検出エリア内に、図10(b)のように
いま人間の手指等の遮光物体9の侵入があると、これに
よりその位置にある赤外線ビーム5が遮光されて対応す
る位置にある受光器3で受光できなくなるので、受光器
3から警報を発したり機械の動作を停止したりして安全
を図っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】エリアセンサを設置す
る際に、各光軸に関してはその角度特性が図10のよう
に広い方が光軸合わせがしやすく、従って使い勝手が良
い。しかしながら光軸が広いと、投光器2の光軸と受光
器3の光軸とが水平方向面上で光学的にずれて取り付け
られても、光軸が広いので受光器3が投光器2からの光
を受光して正常に動作してしまうため、光軸合わせ時に
光軸のずれが認識できないままその状態で設置固定され
てしまうこととなる。ところが、この場合、外部の反射
体などが近傍に存在するとき次の危険な状況が起きた。
図11はこの危険な状況を説明するものである。図11
(a)は、投光器2と受光器3の光軸がずれて設置され
ている状態の例を、光軸の並び方向からみた説明図であ
る。図11(a)において、2は投光器、3は受光器、
5は所定の角度特性を持つ赤外線ビーム、8は反射面を
備えた物品や鏡等の鏡面体、点線は、検出できる角度の
範囲を示したものである。この例においては投光器2と
受光器3との光軸がずれて設置されているにもかかわら
ず、受光器3が投光器2からの光の一部を受光するため
正常に動作してしまうことから、設置者は光軸合わせが
充分であると考えてエリアセンサをこの設置状態で設置
してしまったものである。
【0007】ところが、このような設置状態において、
図11(b)のように検出角度範囲内(通常動作範囲
内)に鏡面体8がたまたま存在すると、遮光物体9が侵
入しても赤外線ビーム5の一部56が鏡面体8で反射し
て対応する位置にある受光器3で受光してしまうので、
警報を発したり機械の動作を停止したりしなくなり、エ
リアセンサが誤動作する可能性があり、きわめて危険な
状態となった。
【0008】この危険な状況を防止するため、光軸の素
子の角度特性をすべて狭くすればよいことになるが、光
軸の素子の角度特性をすべて狭くすると構造や製造のば
らつきなどからエリアセンサ全体として検出角度範囲が
狭くなりすぎるおそれがある。特に、光軸数が多いとき
には、光軸数が少ないときと比べてばらつきが必然的に
大きくなり、各光軸を一致配置させる作業が面倒になる
と共に、設置時の光軸調整が困難となり、従って使い勝
手が悪くなる。
【0009】このような欠点を解決するエリアセンサが
知られている。それは各光軸をそれぞれ上下左右方向に
少しずらせて配置することにより、結果的に全体で細い
赤外線ビームにしようとするものである。しかしなが
ら、各光軸を中心線にそって一直線に配列するのと違っ
て各光軸をずらせて配置することは製造上きわめて煩雑
な作業となり、コスト高になってしまう欠点があった。
【0010】そこで、本発明は上記問題点を解決するこ
とを目的とし、エリアセンサ全体として検出角度範囲を
狭くなりすぎない様にし、かつ、投光器2と受光器3と
の光軸不一致設置に起因する誤動作の可能性を少なく
し、しかも製造上煩雑な作業とならないエリアセンサの
提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、光線を発光する投光素子を
複数有する投光器と、投光素子からの光線を受光すべく
前記投光素子の各々に対応する受光素子を有する受光器
とを備えたエリアセンサにおいて、前記投光素子と前記
投光素子に対応する前記受光素子との対で形成される複
数の光軸のうち、少なくとも一つの光軸の投光素子およ
び/又は受光素子の角度特性を他の光軸の投光素子およ
び/又は受光素子の角度特性よりも狭くしたことを特徴
としている。また、請求項2記載の発明は、投光素子の
各々は発光ダイオードを有し、前記狭い角度特性を有す
る投光素子の発光ダイオードは他の投光素子の発光ダイ
オードより小さい発光径の発光ダイオードであること、
および/又は、前記受光素子の各々は光半導体受光素子
を有し、前記狭い角度特性を有する受光素子の光半導体
受光素子は他の受光素子の光半導体受光素子より小さい
受光径の光半導体受光素子であることを特徴としてい
る。さらに、請求項3記載の発明は、投光素子の各々は
発光ダイオードとレンズを有し、および/又は、前記受
光素子の各々は光半導体受光素子とレンズを有するもの
において、前記狭い角度特性を有する投受光素子のレン
ズは他の投受光素子のレンズより狭い配光特性のレンズ
であることを特徴としている。そして、請求項4記載の
発明は、狭い配光特性のレンズはレンズ径を変えること
により実現しすることを特徴としている。また、請求項
5記載の発明は、狭い配光特性のレンズはその焦点距離
を変えることにより実現することを特徴としている。さ
らに、請求項6記載の発明は、スリット穴のあいたスリ
ット板を前記レンズと前記光半導体受光素子との間に介
在させ、該スリット穴の径を変えることにより角度特性
を変えることを特徴としている。以上の構成によれば、
エリアセンサの複数光軸のうちの狭い光軸を合わせるこ
とにより投光器と受光器の光軸合わせが確実に行われる
と共に、他の光軸は広い角度特性を有するので全体の光
軸調整が煩わしくなることを防ぐことができる。したが
って、使い勝手が良いと同時に誤動作の可能性を小さく
することができ、プレス機等の安全装置として用いられ
た場合に、より安全性を高めることができる。
【0012】そして、請求項7記載の発明は、発光ダイ
オードを複数有する投光器と、発光ダイオードからの光
線を受光すべく前記発光ダイオードの各々に対応する光
半導体受光素子を有する受光器とを備えたエリアセンサ
において、発光ダイオードおよび/又は光半導体受光素
子はその光学特性が楕円特性のものを用い、かつ、前記
発光ダイオードと前記対応光半導体受光素子との対で形
成される複数の光軸のうち、少なくとも一つの光軸の発
光ダイオードおよび/又は光半導体受光素子はその楕円
特性の長軸方向を光軸の並び方向に向け、他の光軸の発
光ダイオードおよび/又は光半導体受光素子はその楕円
特性の短軸方向を光軸の並び方向に向けたことを特徴と
している。請求項6までの場合広い角度特性の光軸と狭
い角度特性の光軸とを作るには、光学特性が異なる素子
を調達する必要があったが、以上の構成によれば、光学
特性が楕円の素子のみを調達すればよく、後はその配置
方向を変えるだけで、広い角度特性の光軸と狭い角度特
性の光軸とを簡単に作ることができるので有利である。
【0013】また、請求項8記載の発明は、狭い角度特
性を有する2つの光軸がエリアセンサの光軸の並び方向
の両端近傍に互いに隔てて設けられたことを特徴として
いる。この構成によれば、エリアセンサの複数光軸のう
ちの狭い光軸が複数あるので、投光器と受光器の光軸合
わせの際に投光器と受光器の上下方向のねじれについて
も光軸合わせが確実に行われる。この場合においても、
他の光軸は広い角度特性を有するので全体の光軸調整が
煩わしくなることはない。
【0014】さらに、請求項9記載の発明は、前記投光
器が光線を発光する投光素子を複数有する投光器基部ユ
ニットと、前記基部ユニットに接続可能な投光器拡張ユ
ニットと、から構成され、前記受光器が前記投光素子か
らの光線を受光すべく前記投光素子の各々に対応する受
光素子を有する受光器基部ユニットと、前記基部ユニッ
トに接続可能な受光器拡張ユニットと、から構成される
ものであることを特徴としている。また、請求項10記
載の発明は、前記狭い角度特性を有する光軸は少なくと
も前記基部ユニットに存在することを特徴としている。
さらに、請求項11記載の発明は、前記狭い角度特性を
有する光軸は前記基部ユニットおよび各拡張ユニットの
各ユニットの同一位置に存在することを特徴としてい
る。以上の構成によれば、基部ユニットに拡張ユニット
を接続することにより拡張が可能な拡張型エリアセンサ
において、基部ユニットの複数光軸のうちの狭い光軸を
合わせることにより投光器と受光器の光軸合わせが確実
に行われると共に、他の光軸は広い角度特性を有するの
で拡張ユニットが接続される場合でも全体の光軸調整が
煩わしくなることを防ぐことができる。したがって、拡
張ユニットが接続されることにより拡張された場合で
も、使い勝手が良いと同時に誤動作の可能性を小さくす
ることができ、プレス機等の安全装置として用いられた
場合に、より安全性を高めることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
について図1〜図5を参照して説明する。第1の実施の
形態にかかるエリアセンサ10の全体斜視図を図1に示
す。投光器20は、赤外線を発光する発光ダイオード
(LED)等からなる投光素子21を複数個(図1では
3個)と後述する狭特性投光素子24とを所定のピッチ
で備えている。受光器30は、この投光器20の投光素
子21から発せられる赤外線ビーム5を受光するために
これらの投光素子21に対応した位置に設けたフォトト
ランジスタ等からなる受光素子31と、狭特性投光素子
24からの赤外線狭ビーム27を受光するために狭特性
投光素子24に対応した位置に設けた後述する狭特性受
光素子34とを備えている。
【0016】投光器20と受光器30はともに内蔵の制
御回路(図2の41、42)によって制御され、信号線
7によって互いの同期信号の授受を行っている。しかし
ながら、双方の制御回路等を1つの共通の制御器に収納
して、接続ケーブルによって制御器と投光器20、およ
び制御器と受光器30と接続してもよい。図1では、内
蔵の制御回路の制御にしたがって所定のタイミングで投
光器2の各投光素子21、24の発光と、対応する受光
素子31、34の受光を行う。すなわち、エリアセンサ
10は、図示しないプレス機等の保護すべき検出エリア
の一方に投光器20を、また検出エリアの他方に受光器
30を対抗配設し、その投光器20と受光器30の各々
の対をなす各投光素子21、24と受光素子31、34
との間で光ビームの授受がなされる。
【0017】図2は、本実施例のエリアセンサ10のブ
ロック図である。上述のようにエリアセンサ10は投光
器20と受光器30から構成されている。投光器20は
所定のピッチ、例えば4cm、で配設された所望の数の
発光ダイオード等から成る投光素子21および狭特性投
光素子24(本実施例では合計4個)と、これらの各投
光素子21、24を駆動する投光回路28と、投光回路
28を時分割でスキャンする投光素子切替回路29と、
を有している。
【0018】受光器30は、投光器20と同じピッチで
配設された所望の数のフォトトランジスタ等から構成さ
れている受光素子31および狭特性受光素子34と、こ
れらの各受光素子31の受光信号をI−V変換する受光
回路36と、投光回路28と対を成す投光素子21、2
4と同期して時分割でスキャンする受光素子切替回路3
7と、エリアセンサ10の状態を表示する表示器6と、
を有している。そして、さらに、受光切替回路37から
の信号に応じて受光回路36からの受光信号を増幅する
増幅回路38と、この増幅された信号を所定のしきい値
を基準にして1と0に変換する2値化回路39と、この
2値化信号をしきい値で検波する検波回路40と、受光
器側のシステムの制御を行なう受光器側制御回路41
と、投光器側制御回路42と、プレス機等へ動作停止を
行なわせるための出力回路43と、を有している。表示
器6は、例えば赤と緑の表示をする表示灯1個を用いた
ものであれば、すべての光軸が一致したとき緑で点灯
し、それ以外の場合は赤で点灯したり、また単色の表示
灯であればすべての光軸が一致したときは点灯、それ以
外の場合は消灯するものであってもよい。その他、図示
しないが投光/受光監視回路が投光器側と受光器側にそ
れぞれ設けてあり、これで各発光素子や受光素子が正常
に動作しているか否かを常時監視し、素子故障等の以上
が発生したとき速やかにオペレータに警報するようにし
ている。
【0019】図3は、図2における各投光素子21、2
4の構成および受光器30の各受光素子31、34の構
成の1例を示している。図3において、各投光素子21
は、制御回路からの制御に従って発光する発光ダイオー
ド22と、この発光ダイオード22からの赤外光を所望
の配光で赤外線ビーム5として投光する投光レンズ23
と、から構成されている。投光器20は、上から1番
目、2番目及び4番目の3個の投光素子21の発光ダイ
オード22はすべて同一の角度特性(例えば、±2.5
度)を有するものを用い、上から3番目の狭特性投光素
子24は、上述の発光ダイオード22よりも発光径の小
さい発光ダイオード24(以下、狭発光ダイオード24
と記す)を用いている。例えば、市販の発光ダイオード
には発光径が280μmのものや150μmのものが存
在するが、ここでは発光ダイオード22の発光径を28
0μmのものとし、狭発光ダイオード24の発光径を1
50μmのものとする。なお、この図3では、投光レン
ズ23はすべて同一の特性を有するものが用いられてい
る。この構成によって、狭特性投光素子24からの赤外
線ビーム27は他の投光素子21からの赤外線ビーム5
よりも角度特性の狭いビームとなる(以下、赤外線狭ビ
ーム27と記す)。
【0020】また、受光素子31は、対応する投光素子
21からの赤外線ビーム5が入射しこれを集光する受光
レンズ33と、この受光レンズ33で集光された集光ビ
ームを受光した際に電気的信号を発するフォトトランジ
スタ32と、から構成されている。図3に示す受光器3
0においては、投光器同様、上から1番目、2番目及び
4番目の3個の受光素子31のフォトトランジスタ32
はすべて同一の特性を有するものを用いている。上から
3番目の狭特性受光素子34は、対応する狭投光素子3
1からの赤外線狭ビーム27が入射しこれを集光する受
光レンズ33と、この受光レンズで集光された集光ビー
ムを受光した際に電気的信号を発し、上述のフォトトラ
ンジスタ32よりも受光径が小さいフォトトランジスタ
34(以下、狭フォトトランジスタ34と記す)と、か
ら構成されている。図3では、受光レンズ33はすべて
同一の特性を有するものが用いられている。この構成に
よって、狭特性受光素子34の受光の角度特性は他の受
光素子31の受光の角度特性よりも狭い角度特性とな
る。従って、上から1番目、2番目及び4番目の各々の
光軸について検出が可能な角度特性は互いにほぼ同一で
あり、これに比して上から3番目の光軸について検出が
可能な角度特性は他よりも狭いものとなる。
【0021】つぎに以上の構成のエリアセンサ10の動
作について説明する。まず、投光器20の発光素子2
1、24を所定の間隔でサイクリックにスキャン発光さ
せ、発光タイミングに同期して対となる受光器30の受
光回路36もサイクリックにONさせてスキャン受光を
行ない、常に1対の投受光器のみが動作してその他の投
受光器はその間は動作しないようにして確実に遮光を検
出している。プレス機等の安全装置のエリアセンサとし
てエリアセンサ10を設置するに際しては、前述したよ
うに投光器20と受光器30の光軸調整が行われる。こ
の光軸調整の場合、エリアセンサの設置者は受光器30
の表示器6を確認しながら、表示器6がすべての光軸が
一致する(例えば緑色表示になる)まで投光器20と受
光器30の相対位置を変えながら調整し、一致した位置
に固定する。
【0022】図4は、このようにして光軸調整された結
果の投光器20と受光器30の光軸がすべて合っている
理想的な設置状態を、光軸の並び方向からみた説明図で
ある。同図において20は投光器、30は受光器、点線
は、一般特性投光素子21と受光素子31の対から成る
光軸で検出が可能な角度の範囲を示したものである。ま
た、同図において実線が本発明により設けられた狭特性
投光素子24と狭特性受光素子34との対から成る光軸
で検出できる角度の範囲を示したものである。このよう
にして設置されたエリアセンサの検出エリア内に遮光物
体の侵入があると、その侵入位置にある赤外線ビームが
遮光され対応位置にある受光素子31および/または狭
特性受光素子34が受光できなくなるので、警報を発し
たり機械の動作を停止したりして安全を図っている。
【0023】図5は、投光器20と受光器30の光軸が
図4の理想的な設置状態よりもずれてなされている設置
状態の例を、光軸の並び方向からみた説明図である。同
図における点線および実線は図4におけるものと同じも
のを示している。図5は、狭特性投光素子24からの赤
外線ビーム55が狭特性受光素子34で受光される臨界
位置を示している。すなわち、これ以上光軸が水平方向
面上で光学的にずれてエリアセンサを取り付けようとし
ても、本発明により設けられた狭特性投光素子24と狭
特性受光素子34との対から成る光軸55が検出できな
くなってしまい、表示器6が緑色表示にならなくなって
しまうのである。このように、本実施の形態の場合、狭
特性投光素子24と狭特性受光素子34の対から成る角
度特性の狭い光軸が光軸調整に決定的に関わるため、図
11に示す従来例に比して光軸のずれが大幅に改善され
ることが分かる。図5において、投光器20と受光器3
0を結ぶ線に対する投光器20の水平方向のずれ角をθ
5で示している。同様に、図11(b)において、投光
器20と受光器30を結ぶ線に対する投光器20の水平
方向のずれ角をθ11で示している。これら2つのずれ
角の大きさの違いからわかるように、図5の場合は図1
1と同じ位置に例えば鏡面体8があっても、鏡面体8に
おける反射光はすべて受光器の検出範囲外へ向かうので
受光器による誤検出はなく、エリアセンサ10が誤動作
しない。したがって、使い勝手が良いと同時に近傍の鏡
面体による誤動作の可能性を小さくすることができ、プ
レス機等の安全装置として用いられた場合に安全性のよ
り高いものとすることができる。
【0024】なお、上記実施例においては上から3番目
の光軸を狭い角度特性としているが、これに限られるも
のでなく、任意の位置の光軸を狭い角度特性としてよい
ことはいうまでもない。さらに、上記実施例においては
狭い角度特性の光軸を1つだけ設けているが、これに限
られるものではなく、複数の光軸を狭い角度特性とする
ことができる。
【0025】これまで、狭い角度特性の光軸を作る方法
として、発光ダイオードの発光径の違うものを用いるこ
とで説明をしてきたが、本発明はこれに限定されるもの
ではない。例えば、これまでは図12(a)に示すよう
な発光ダイオードの光学特性が上下左右に円形のものを
扱っていた。図12は発光ダイオードの発光する赤外線
ビームをその直角方向の受光面で受光したときの光分布
形状を表している。図12(a)は受光面で受光したと
きの光分布形状が円形のものを示しており、そのうち上
位から3個目の発光ダイオードの円は他の(上位から2
個と最下位の1個)の発光ダイオードの円よりも半径の
狭い(すなわち、狭い角度特性の)ものとしてある。こ
の上位から3個目の発光ダイオードによって、図で見て
横方向に狭い角度特性の光軸を作ることが可能となる。
この場合、発光ダイオードを2種類(発光径の大小)揃
える必要があった。しかしながら、本発明に使用される
ものは必ずしも図12(a)に示すような発光ダイオー
ドの光学特性が円形のものでなくともよく、例えば図1
2(b)に示すような発光ダイオードの光学特性が楕円
特性のものも市販されているので、これを使用すること
も可能である。この場合、図12(b)の上から3番目
の素子のように、1光軸について楕円特性の長軸方向を
光軸の並び方向に向ければ、これによって図で見て横方
向に狭い角度特性の光軸を作ることができ、その他の素
子については楕円特性の短軸方向を光軸の並び方向に向
ければ図12(a)と同じような作用効果が得られる。
図12(a)では発光ダイオードを2種類揃える必要が
あったが、図12(b)においては同一素子のみを調達
すればよいので製造上きわめて有利となる。また、これ
と同じことはフォトダイオードやフォトトランジスタに
も当てはまる。すなわち、フォトダイオードやフォトト
ランジスタについてその光学特性が楕円特性のものも市
販されているので、これを使用して楕円特性の長軸方向
を光軸の並び方向に向け、楕円特性の短軸方向を水平方
向に向ければ狭い角度特性の光軸を得ることができる。
【0026】以上は、狭特性投光素子24と狭特性受光
素子34とを1対として扱ってきたが、本発明はこれに
限定されるものではない。別の実施例としては、投光器
20にはかなり狭い狭特性の投光素子24を設け、これ
に対応する受光器30の受光素子には狭特性でない他と
同じ受光素子31を使用したとしても、結果的には狭い
角度特性の光軸を設けることができる。同様に、投光器
20の投光素子には狭特性でないすべて同一の投光素子
21を使用して、受光器30にはかなり狭い狭特性の受
光素子34を使用すると、結果的には狭い角度特性の光
軸を設けることができる。
【0027】さらには、狭特性投光素子24の投光レン
ズとして、他の投光素子21の投光レンズよりも狭い配
光特性の投光レンズを使用すると、狭発光ダイオード2
5は使用しなくても良く、その代わりに狭特性でない投
光素子21を使用しても狭い角度特性の光軸を得ること
ができる。同様に、狭特性受光素子24の受光レンズレ
ンズとして、他の受光素子21の受光レンズよりも狭い
配光特性のものを使用すると、狭発光ダイオード25の
代わりに狭特性でない受光素子21を使用しても狭い角
度特性の光軸を得ることができる。狭い配光特性のレン
ズは、具体的には レンズ径を変える。 焦点距離を変える。 ことで簡単に実現することができる。
【0028】狭い角度特性の光軸を得ることができるさ
らに別の方法として、図14に示す方法がある。図14
は、スリット穴の径の異なるスリット板を受光レンズ3
3と光半導体受光素子32との間に介在させた場合に角
度特性が異なることを説明する図である。すなわち、図
14において(a)はスリット穴143の径が小さいス
リット板144を使用した場合であり、(b)はスリッ
ト穴141の径が大きなスリット板142を使用した場
合である。図14(a)において、光軸に平行な光線
(実線)の場合にはスリット穴143内で焦点を結ぶた
め光半導体受光素子32は受光できるが、光軸に対して
角度的にずれた光線(点線)の場合にはスリット穴14
からずれた位置で焦点を結び、したがってかかる光線は
スリット板144でカットされるので光半導体受光素子
32は受光できない。このようにして、光軸にほぼ平行
な光線のみが光半導体受光素子32で受光されるため狭
い角度特性が得られる。これに対して、図14(b)の
ようにスリット穴141の径が大きな場合は、光軸に対
して角度的にずれた光線(実線)の場合にもスリット穴
141内で焦点を結ぶため、光半導体受光素子32は受
光できることとなる。したがってこの場合には広い角度
特性が得られることとなる。このように、スリット板の
位置に受光レンズによって光が絞られ、その絞られた光
がスリット穴を通るか通らないかで角度特性が決まるの
である。したがって、受光レンズと光半導体受光素子と
の間に介在させたスリット板のスリット穴の径を変える
ことにより簡単に角度特性を変えることが可能となる。
【0029】図13は、これまで説明したような投光器
20の投光面と受光器30の受光面の非平行による光学
的ずれではなくて、投光器20の投光面と受光器30の
受光面とが互いに平行に対向していながら上下方向に投
光器20と受光器30が開くことによる光学的ずれを示
すものである。このような光学的ずれも本発明の狭い角
度特性の光軸を複数用いると、直すことができる。すな
わち、図13において、本発明の狭い角度特性の光軸の
2本をエリアセンサの光軸の並び方向の上端近傍(例え
ば、光軸51又は52)と下端近傍(例えば、光軸58
又は59)のように互いに隔てて設けるようにするとよ
い。このようにすると、上下方向に開いた場合最上端の
投光素子21の赤外線ビーム(光軸51)を受光素子3
1が受光できないので表示器は緑色表示にならないた
め、設置者は試行錯誤しながら投光器20と受光器30
の位置関係をいろいろ変えることになり、したがって最
終的に上下方向に両面が開かないようになった状態で設
置固定するようになる。このためこのような光学的ずれ
のないエリアセンサの設置が可能となる。ところが従来
のように、広角度特性の光軸ばかりで構成すると、図1
3のような位置関係であっても、最上端付近の投光素子
21の赤外線ビーム(光軸51)を受光素子31が受光
してしまうため、光学的ずれが修正されることなくこの
状態で光軸調整が終了してしまうこととなる。
【0030】次に、本発明の第2の実施の形態について
図6を参照して説明する。図6は増設型のエリアセンサ
に、狭い角度特性を有する光軸を設けた本発明の実施例
の斜視図である。増設型のエリアセンサとは、単位とな
る投光器基部ユニット60ですでに投光器の機能を有し
ており、同じく単位となる受光器基部ユニット70です
でに受光器の機能を有しており、共に通信線7で接続す
ることによりエリアセンサが形成されるものであるが、
さらに、投光器拡張ユニット61を所望の数だけ投光器
基部ユニット60にその長さ方向に連結し、これと対応
する数の受光器拡張ユニット71を受光器基部ユニット
70にその長さ方向に連結することにより、検出エリア
を広げることができるエリアセンサをいう。増設型のエ
リアセンサの制御は設計段階で1周期に必要とされる最
大光軸数を決めて、その最大光軸数まで駆動できるよう
に設計しておけば、その最大光軸数以内であれば拡張ユ
ニットの増減に関係なく共通の制御器51を何の変更も
なく用いることができる。
【0031】図6の実施の形態においては、両基部ユニ
ット、両拡張ユニットともに4本の光軸を有する。この
実施例では、一つの基部ユニットに三つの拡張ユニット
が連結されているので、合計で16本の光軸を有してい
る。これらの光軸のなかで基部ユニットの一番上の光軸
は、狭特性投光素子24を用いることにより狭い角度特
性となっている。基部ユニットの他の光軸および拡張ユ
ニットのすべての光軸に対応する投光素子は、同一の特
性を有する投光素子21である。例えば、第1の実施例
と同様に、投光素子21は発光径280μmの発光ダイ
オードを備え、狭特性投光素子24は発光径150μm
の狭発光ダイオードを備える。
【0032】第2の実施の形態にかかるエリアセンサ5
0の動作については、上述の第1の実施の形態にかかる
エリアセンサ10と同様であるので、説明を省略する。
以上の構成によれば、増設型エリアセンサ50において
も第1の実施の形態と同様に、狭特性投光素子24によ
る狭い角度特性の光軸を一致させていることから、光軸
調整がより正確に行なえるとともに、他の光軸は広い角
度特性を有するので調整作業が困難なく行なえる。使い
勝手が良いと同時に誤動作の可能性を小さくすることが
でき、プレス機等の安全装置として用いられた場合に、
より安全性を高めることができる。なお、上記実施の形
態においては基部ユニットの一番上の光軸を狭い角度特
性としているが、これに限られるものでなく、基部ユニ
ットの任意の位置の光軸を狭い角度特性とすることがで
きる。上記実施例の変形として、基部ユニットの投光器
60の投光素子はすべて同一の投光素子21を使用し、
基部ユニットの受光器70の受光素子のすくなくとも1
つを狭特性受光素子34としても狭い角度特性の光軸を
設けることができる。また、投受光素子がレンズを有す
る場合であれば、レンズについても、〔0026〕で述
べたのと同じことが成り立つ。
【0033】次に、本発明の第3の実施の形態について
図7を参照して説明する。図7は増設型のエリアセンサ
51に、狭い角度特性を有する光軸を設けた本発明の他
の実施例の斜視図である。図7の実施例においては、基
部ユニット、拡張ユニットともに4本の光軸を有する。
この実施例では、一つの基部ユニットに3つの拡張ユニ
ットが連結されているので、合計で16本の光軸を有し
ている。基部ユニットの一番上の光軸は投光器60に狭
特性投光素子24を用いることにより狭い角度特性とな
っているとともに、各拡張ユニットの一番上の光軸も投
光器62に狭特性発光素子24を用いることにより、狭
い角度特性となっている。基部ユニットおよび拡張ユニ
ットの他の光軸に対応する投光素子は、同一の特性を有
する投光素子21である。例えば、第2の実施の形態と
同様に、投光素子21は発光径280μmの発光ダイオ
ードを備え、狭特性投光素子24は発光径150μmの
狭発光ダイオードを備える。
【0034】第3の実施の形態にかかるエリアセンサ5
0の動作についても、上述の第1の実施の形態にかかる
エリアセンサ10と同様であるので、説明を省略する。
以上の構成によれば、増設型エリアセンサ50において
も第1の実施の形態同様に、狭特性投光素子24による
狭い角度特性の光軸を一致させていることから、光軸調
整がより正確に行なえるとともに、他の光軸は広い角度
特性を有するので調整作業が困難なく行なえる。使い勝
手が良いと同時に誤動作の可能性を小さくすることがで
き、プレス機等の安全装置として用いられた場合に、よ
り安全性を高めることができる。さらには拡張ユニット
を用いた場合には、狭い角度特性の光軸が複数個となる
ので、上下方向のねじれの光軸調整も正確に行なうこと
ができるができる。また、基部ユニットおよび各拡張ユ
ニットにおいて、その各ユニットの同じ位置に狭い角度
特性の光軸を設けるようにすると、拡張の際に投受光の
各ユニットの対関係を考慮せずに拡張することができる
ので、いっそう便利である。なお、上記実施の形態にお
いては基部ユニットおよび拡張ユニットの一番上の光軸
を狭い角度特性としているが、これに限られるものでな
く、基部ユニットおよび拡張ユニットの任意の位置の光
軸を狭い角度特性とすることができる。上記実施の形態
の変形として、基部ユニットおよび拡張ユニットの投光
器60の投光素子はすべて同一の投光素子21を使用
し、基部ユニットおよび拡張ユニットの受光器70の受
光素子のすくなくとも1つを狭特性受光素子34として
も狭い角度特性の光軸を設けることができる。また、投
受光素子がレンズを有する場合であれば、レンズについ
ても、〔0026〕で述べたのと同じことが成り立つ。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において、
エリアセンサは光線を発光する投光素子を複数有する投
光器と、前記投光素子からの光線を受光すべく前記投光
素子の各々に対応する受光素子を有する受光器とを備
え、前記投光素子と前記投光素子に対応する前記受光素
子との対で形成される複数の光軸のうち、少なくとも一
つの光軸の素子の角度特性を他の光軸の素子の角度特性
よりも狭くした構成を有する。この構成によれば、エリ
アセンサの複数光軸のうちの狭い光軸を合わせることに
より投光器と受光器の光軸合わせが確実に行われると共
に、他の光軸は広い角度特性を有するので全体の光軸調
整が煩わしくなることを防ぐことができる。したがっ
て、使い勝手が良いと同時に誤動作の可能性を小さくす
ることができ、プレス機等の安全装置として用いられた
場合に、より安全性を高めることができる。さらに、狭
い角度特性を有する光軸を複数設けることにより、エリ
アセンサの複数光軸のうちの狭い光軸が複数あるので、
投光器と受光器の光軸合わせの際に投光器と受光器の上
下方向のねじれについても光軸合わせが確実に行われ
る。この場合においても、他の光軸は広い角度特性を有
するので全体の光軸調整が煩わしくなることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかるエリアセン
サの全体斜視図である。
【図2】図1のエリアセンサに係るブロック図である。
【図3】図2の投光素子および受光素子の具体的構成例
の概略図である。
【図4】本発明による投光器と受光器の光軸が一致する
理想的な設置状態を説明する説明図である。
【図5】本発明による投光器と受光器の光軸がずれて設
置された例を説明する説明図である。
【図6】第2の実施の形態にかかるエリアセンサの全体
斜視図である。
【図7】第3の実施の形態にかかるエリアセンサの全体
斜視図である。
【図8】従来のエリアセンサの全体斜視図である。
【図9】図8における投光素子および受光素子の具体的
構成例の概略図である。
【図10】従来の投光器と受光器の光軸が一致する理想
的な設置状態を説明する説明図である。
【図11】従来の投光器と受光器の光軸がずれて設置さ
れた例を説明する説明図である。
【図12】発光特性が円形と楕円形を示す発光ダイオー
ドを用いた例を説明する説明図である。
【図13】図11の他に、投光器と受光器が上下方向に
開くことによる光学的ずれを説明する説明図である。
【図14】狭い角度特性の光軸を得ることができる別の
実施の形態を説明する説明図である。
【符号の説明】
1、10、50 エリアセンサ 2、20、60、61、62 投光器 21 投光素子 22 発光ダイオード 23 投光レンズ 24 狭特性投光素子 25 狭発光ダイオード 27 赤外線狭ビーム 28 投光回路 29 投光素子切替回路 3、30、70、71 受光器 31 受光素子 32 フォトトランジスタ 33 受光レンズ 34 狭特性受光素子 35 狭フォトトランジスタ 36 受光回路 37 受光素子切替回路 38 増幅回路 39 2値化回路 40 検波回路 41 受光側制御回路 42 投光側制御回路 43 出力回路 5、51、52、55、56、58、59 光軸(赤外
線ビーム) 6 表示器 7 信号線 8 鏡面体 9 遮光物体 141 径の大きなスリット穴 142、144 スリット板 143 径の小さなスリット穴

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光線を発光する投光素子を複数有する投
    光器と、前記投光素子からの光線を受光すべく前記投光
    素子の各々に対応する受光素子を有する受光器とを備え
    たエリアセンサにおいて、 前記投光素子と前記投光素子に対応する前記受光素子と
    の対で形成される複数の光軸のうち、少なくとも一つの
    光軸の投光素子および/又は受光素子の角度特性を他の
    光軸の投光素子および/又は受光素子の角度特性よりも
    狭くしたことを特徴とするエリアセンサ。
  2. 【請求項2】 前記投光素子の各々は発光ダイオードを
    有し、前記狭い角度特性を有する投光素子の発光ダイオ
    ードは他の投光素子の発光ダイオードより小さい発光径
    の発光ダイオードであること、および/又は、 前記受光素子の各々は光半導体受光素子を有し、前記狭
    い角度特性を有する受光素子の光半導体受光素子は他の
    受光素子の光半導体受光素子より小さい受光径の光半導
    体受光素子であることを特徴とする請求項1記載のエリ
    アセンサ。
  3. 【請求項3】 前記投光素子の各々は発光ダイオードと
    レンズを有し、および/又は、前記受光素子の各々は光
    半導体受光素子とレンズを有するものにおいて、前記狭
    い角度特性を有する投受光素子のレンズは他の投受光素
    子のレンズより狭い配光特性のレンズであることを特徴
    とする請求項1記載のエリアセンサ。
  4. 【請求項4】 前記狭い配光特性のレンズはレンズ径を
    変えることにより実現したことを特徴とする請求項3記
    載のエリアセンサ。
  5. 【請求項5】 前記狭い配光特性のレンズは焦点距離を
    変えることにより実現したことを特徴とする請求項3記
    載のエリアセンサ。
  6. 【請求項6】 スリット穴のあいたスリット板を前記レ
    ンズと前記光半導体受光素子との間に介在させ、該スリ
    ット穴の径を変えることにより角度特性を変えることを
    特徴とする請求項3記載のエリアセンサ。
  7. 【請求項7】 発光ダイオードを複数有する投光器と、
    前記発光ダイオードからの光線を受光すべく前記発光ダ
    イオードの各々に対応する光半導体受光素子を有する受
    光器とを備えたエリアセンサにおいて、 前記発光ダイオードおよび/又は光半導体受光素子はそ
    の光学特性が楕円特性のものを用い、かつ、前記発光ダ
    イオードと前記対応光半導体受光素子との対で形成され
    る複数の光軸のうち、少なくとも一つの光軸の発光ダイ
    オードおよび/又は光半導体受光素子はその楕円特性の
    長軸方向を光軸の並び方向に向け、他の光軸の発光ダイ
    オードおよび/又は光半導体受光素子はその楕円特性の
    短軸方向を光軸の並び方向に向けたことを特徴とするエ
    リアセンサ。
  8. 【請求項8】 前記狭い角度特性を有する2つの光軸が
    エリアセンサの光軸の並び方向の両端近傍に互いに隔て
    て設けられたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか
    1項記載のエリアセンサ。
  9. 【請求項9】 前記投光器が光線を発光する投光素子を
    複数有する投光器基部ユニットと、前記基部ユニットに
    接続可能な投光器拡張ユニットと、から構成され、 前記受光器が前記投光素子からの光線を受光すべく前記
    投光素子の各々に対応する受光素子を有する受光器基部
    ユニットと、前記基部ユニットに接続可能な受光器拡張
    ユニットと、から構成されるものであることを特徴とす
    る請求項1〜8のいずれか1項記載のエリアセンサ。
  10. 【請求項10】 前記狭い角度特性を有する光軸は少な
    くとも前記基部ユニットに存在することを特徴とする請
    求項9記載のエリアセンサ。
  11. 【請求項11】前記狭い角度特性を有する光軸は前記基
    部ユニットおよび各拡張ユニットの各ユニットの同一位
    置に存在することを特徴とする請求項10記載のエリア
    センサ。
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