JP2003107170A - 多光軸光電式安全装置の光軸調整方法 - Google Patents

多光軸光電式安全装置の光軸調整方法

Info

Publication number
JP2003107170A
JP2003107170A JP2001300829A JP2001300829A JP2003107170A JP 2003107170 A JP2003107170 A JP 2003107170A JP 2001300829 A JP2001300829 A JP 2001300829A JP 2001300829 A JP2001300829 A JP 2001300829A JP 2003107170 A JP2003107170 A JP 2003107170A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
optical axis
main
sub
receiver
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001300829A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Suhara
正明 栖原
Seiji Hama
清司 濱
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Keyence Corp
Original Assignee
Keyence Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Keyence Corp filed Critical Keyence Corp
Priority to JP2001300829A priority Critical patent/JP2003107170A/ja
Publication of JP2003107170A publication Critical patent/JP2003107170A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光軸間の間隔が狭いライトカーテンをプレス
機などに極力接近して配置することのできる多光軸光電
式安全装置の光軸調整方法を提供する。 【解決手段】 干渉物21により遮光されるブランキン
グ光軸を設定し、次いで、メイン投光器11及び/又は
前記メイン受光器12の位置及び/又は向きを調整する
ことよりメイン投光器11とメイン受光器12の光軸調
整を行う。次に、メイン投光器11とサブ受光器13と
の間の光軸調整をサブ受光器13の位置及び/又は向き
を微調整することにより行う。また、サブ投光器14と
メイン受光器12との光軸調整をサブ投光器14の位置
及び/又は向きを微調整することにより行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、多光軸光電式安
全装置の光軸調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から広い検出エリアで物体の有無を
検出するのに、列状に配置された数多くの投光素子を含
む投光器と、これに対応する数多くの受光素子を含む受
光器とを1ユニットとした多光軸光電式安全装置が用い
られている。多光軸光電式安全装置の典型的な使用例を
説明すると、工作機械、パンチ機、プレス機、鋳造機、
自動制御機など装置設置エリアの境界に多光軸光電式安
全装置で防護フェンス、つまりライトカーテンを作り、
例えば作業者の身体の一部が作業エリアに侵入すると、
これを多光軸光電式安全装置が検知して、直ちに機械の
動作を停止する及び/又は警報を発するのに用いられ
る。
【0003】多光軸光電安全装置の投光器と受光器との
配置に関し、例えば図1に示すように、プレス機などの
装置1が作業者側に突出する干渉物又は突出部分2を含
む場合、この突出部分2を避けるようにして、つまり突
出部分2と干渉しない位置に安全装置3が配置される場
合がある。
【0004】しかし、このような配置例によれば、装置
1の作業中心Oから多光軸光電式安全装置3(ライトカ
ーテン)までの水平距離X1が拡大するため、プレス機
などを設置するエリアが増大して作業効率が低下してし
まうなどの問題がある。
【0005】プレス機などの装置1が作業者側に突出す
る突出部分2を含む場合、安全装置3の他の配置例を図
2、図3に示す。図示の従来例にあっては、多光軸光電
式安全装置3(ライトカーテン)を装置1に接近させて
配置し、突出部分2が多光軸光電センサ3と干渉する領
域4、つまりライトカーテンを形成する数多くの光軸5
のうち一部の光軸が遮光される領域4を予め無効にする
ことが行われている。すなわち、干渉物である突出部分
2が存在する領域4を予め非検出エリアに設定するブラ
ンキング機能を用いることで、突出部分2に干渉する位
置に多光軸光電式安全装置3(ライトカーテン)が配置
される。
【0006】これによれば、防護フェンスつまりライト
カーテンを装置1を接近して配置することができるため
(X2<X1)、装置1に関連した必要最小限の安全距
離を確保することで作業効率を高めることができるとい
う利点がある。
【0007】しかしながら、多光軸光電式安全装置3の
数多くの光軸5のうち、突出部分2が存在する領域4の
光軸を無効化して、この領域4を非検出エリアとするこ
とから、この領域4の安全性が損なわれるという問題が
あり、この問題を解消するために、図4に示すように、
領域4を例えば金属プレートや柵などでフェンス6を作
るなどの別の安全対策を施す必要がある。
【0008】特開昭63−43099号公報には、上述
したような干渉物が存在するときの多光軸光電式安全装
置が提案されている。この公報に開示の安全装置は、共
に数多くの発光素子とこれと対をなす数多くの受光素子
とを備えた一対の投受光器と、干渉物に隣接して配置す
る一対の反射ミラーとからなり、干渉物と干渉する領域
に関しては、投受光器から発せられた光が反射ミラーで
反射され、この反射した光を同じ投受光器で受けること
によりライトカーテンを作るものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
63−43099号公報に開示の多光軸光電式安全装置
によれば、一対の投受光器間の光軸調整及び各投受光器
とこれに関連する反射ミラーとの間の調整が困難であ
り、特に、隣接する光軸間の間隔が小さいときには、こ
の問題が顕著なものとなる。更に、一対の投受光器の各
々に、反射ミラーに光を投光して受光するための投光素
子及び受光素子を内蔵させる必要があり、各投受光器の
外形が大きくなるという問題がある。
【0010】本発明の目的は、光軸間の間隔が狭いライ
トカーテンをプレス機などに極力接近して配置すること
のできる多光軸光電式安全装置の光軸調整方法を提供す
ることにある。
【0011】本発明の更なる目的は、例えば作業者側に
突出するプレス機の突出部分や移動又は大きさが変化す
る干渉物の回りに、無効エリア無しのライトカーテンを
形成することのできる多光軸光電式安全装置の設置方法
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる技術的課題は、本
発明の一つの局面によれば、干渉物の回りに数多くの光
軸の光ビームでライトカーテンを形成する多光軸光電式
安全装置であって、等間隔に列状に配置された数多くの
投光素子を備えたメイン投光器と、前記投光素子と同じ
数の受光素子を備え、これら受光素子が列状に等間隔に
配置されたメイン受光器と、前記ライトカーテンの少な
くとも一つの光軸の光ビームを遮光する前記干渉物の一
側に隣接して配置され、前記メイン投光器からの光ビー
ムを受光可能な受光素子を少なくとも一つ含むサブ受光
器と、前記ライトカーテンの少なくとも一つの光軸の光
ビームを遮光する前記干渉物の他側に隣接して配置さ
れ、前記メイン受光器に向けて光ビームを発射可能な投
光素子を少なくとも一つ含むサブ投光器とを含み、前記
ライトカーテンが、前記メイン投光器と前記メイン受光
器とで形成されるメイン検知エリアと、前記メイン投光
器と前記サブ受光器とで形成される第1サブ検知エリア
と、前記サブ投光器と前記メイン受光器とで形成される
第2サブ検知エリアとで構成される多光軸光電式安全装
置の光軸調整方法であって、前記干渉物により前記メイ
ン投光器からの光ビームが遮光されるブランキング光軸
を設定するブランク光軸設定工程と、次いで、前記メイ
ン投光器からの前記ブランキング光軸以外の光軸の投光
素子が発射する光ビームが、前記メイン受光器の対応す
る受光素子に入光することを確認しながら、前記メイン
投光器及び/又は前記メイン受光器の位置及び/又は向
きを調整することより前記メイン投光器と前記メイン受
光器との間の光軸調整を行うメイン投受光器光軸調整工
程と、該メイン投受光器光軸調整工程の後、前記メイン
投光器と前記サブ受光器との間の光軸調整を前記サブ受
光器の位置及び/又は向きを微調整することにより行う
サブ受光器光軸調整工程と、前記メイン投受光器光軸調
整工程の後、前記サブ投光器と前記メイン受光器との間
の光軸調整を前記サブ投光器の位置及び/又は向きを微
調整することにより行うサブ投光器光軸調整工程とを有
することを特徴とする多光軸光電式安全装置の光軸調整
方法を提供することにより達成される。
【0013】ここに干渉物としては、例えば作業者側に
突出するプレス機の突出部分であってよく、また、ベル
トコンベアとこれにより搬送されるワークのように大き
さが変化する干渉物であってもよい。
【0014】また、上記の技術的課題は、本発明の他の
局面によれば、干渉物の回りに数多くの光軸の光ビーム
でライトカーテンを形成する多光軸光電式安全装置であ
って、等間隔に列状に配置された数多くの投光素子を備
えたメイン投光器と、前記投光素子と同じ数の受光素子
を備え、これら受光素子が列状に等間隔に配置されたメ
イン受光器と、前記ライトカーテンの少なくとも一つの
光軸の光ビームを遮光する前記干渉物の一側に隣接して
配置され、前記メイン投光器からの光ビームを受光可能
な受光素子を少なくとも一つ含むサブ受光器と、前記ラ
イトカーテンの少なくとも一つの光軸の光ビームを遮光
する前記干渉物の他側に隣接して配置され、前記メイン
受光器に向けて光ビームを発射可能な投光素子を少なく
とも一つ含むサブ投光器とを含み、前記ライトカーテン
が、前記メイン投光器と前記メイン受光器とで形成され
るメイン検知エリアと、前記メイン投光器と前記サブ受
光器とで形成される第1サブ検知エリアと、前記サブ投
光器と前記メイン受光器とで形成される第2サブ検知エ
リアとで構成される多光軸光電式安全装置の光軸調整方
法であって、前記干渉物が存在した状態で、前記メイン
投光器と前記メイン受光器との間の光軸調整を、前記干
渉物により遮光される光軸以外の光軸に関して行うメイ
ン投受光器光軸調整工程と、該メイン投受光器光軸調整
工程の後、前記メイン投光器と前記サブ受光器との間の
光軸調整を前記サブ受光器の位置及び/又は向きを微調
整することにより行うサブ受光器光軸調整工程と、前記
メイン投受光器光軸調整工程の後、前記サブ投光器と前
記メイン受光器との間の光軸調整を前記サブ投光器の位
置及び/又は向きを微調整することにより行うサブ投光
器光軸調整工程とを有することを特徴とする多光軸光電
式安全装置の光軸調整方法を提供することにより達成さ
れる。
【0015】
【実施例】本発明の上記の目的、他の目的並びにその作
用効果は、添付の図面に基づいて本発明の好ましい実施
例の詳細な説明から明らかになるであろう。
【0016】図5を参照して、多光軸光電式安全装置1
00は、基本ユニットとして、メイン投光器11と、こ
れに対応するメイン受光器12を含み、この基本ユニッ
トであるメイン投光器11及び受光器12は共に直列及
び/又は並列に増設可能である。また、安全装置100
は、メイン投光器11と部分的に対応するサブ受光器1
3と、メイン受光器12と部分的に対応するサブ投光器
14とを含んでいる。
【0017】メイン投光器11は、細長いケース11a
を有し、このケース11aの中に、その長手方向に沿っ
て列状にn個(この実施例では8個)の投光素子(図示
せず)が等間隔に配置されている。隣接する投光素子間
の間隔は、特に限定するものではないが、例えば20m
mである。
【0018】メイン受光器12は、メイン投光器11と
同様に、細長いケース12aを有し、このケース12a
の中に、その長手方向に沿って列状に、メイン投光器1
1の投光素子と同じ数であるn個(この実施例では8
個)の受光素子(図示せず)が等間隔に配置されてい
る。隣接する受光素子間の間隔は、メイン投光器11と
同一であり、隣接する投光素子間の間隔が20mmであ
れば、隣接する受光素子間の間隔も20mmである。
【0019】サブ受光器13は、比較的短尺のケース1
3aを有し、このケース13aの中に、メイン投光器1
1又はメイン受光器12に含まれる投光素子又は受光素
子よりも少ない数であって単数又は複数の受光素子(図
示せず)が一列に配置されている。この実施例では、受
光素子が2個配置され、この2個の受光素子間の間隔
は、メイン投光器11の隣接する投光素子間の間隔と同
一であり、メイン投光器11の投光素子のピッチが20
mmであれば、サブ受光器13の受光素子の間隔も20
mmである。
【0020】サブ投光器14は、比較的短尺のケース1
4aを有し、このケース14aの中に、サブ受光器13
の受光素子と同じ数の投光素子(図示せず)が一列に配
置されている。この実施例では、投光素子が2個配置さ
れ、この2個の投光素子間の間隔は、メイン受光器12
の隣接する投光素子間の間隔と同一であり、メイン受光
器12の受光素子のピッチが20mmであれば、サブ投
光器14の投光素子の間隔も20mmである。
【0021】図5に示す番号1、2・・・・・8は、メ
イン投光器11とメイン受光器12との間の光軸の番号
を示す。同図から理解できるように、メイン投光器11
とメイン受光器12は同一平面上で互いに対面して配置
されて、これらメイン投光器11とメイン受光器12と
の間で光の授受を行うことでメイン検知エリア又はメイ
ンライトカーテン15を作る(図7)。サブ受光器13
及びサブ投光器14は、このメイン検知エリアの中に配
置されて、メイン投光器11とサブ受光器13との間及
びサブ投光器14とメイン受光器12との間に第1、第
2の2つのサブ検知エリア16、17を作る(図7)。
【0022】すなわち、サブ受光器13は、装置20の
作業者側に突出する突出部分又は干渉物21の一方の側
面に隣接し且つメイン投光器11と対面して配置され、
メイン投光器11の対応する投光素子とで第1のサブ検
知エリア16を作る。また、サブ投光器14は、装置2
0の突出部分21の他方の側面に隣接し且つメイン受光
器12と対面して配置され、メイン受光器12の対応す
る受光素子とで第2のサブ検知エリア17を作る。
【0023】なお、図5、図7では、サブ受光器13と
サブ投光器14が、メイン投光器11及びメイン受光器
12間の第3、第4光軸に配置されて、第3、第4光軸
にサブ検知エリア16、17が形成されているが、これ
は単なる例示に過ぎず、サブ受光器13とサブ投光器1
4を突出部分21などの干渉物の位置に応じた位置に配
置される。また、サブ受光器13及びサブ投光器14の
受光素子及び投光素子の数は、突出部分21などの干渉
物の大きさ、つまりメイン検知エリア15の中で突出部
分21が遮光することになる光軸数に対応した数であれ
ばよい。
【0024】メイン投光器11、メイン受光器12、サ
ブ受光器13、サブ投光器14は、互いに通信線又は信
号線22を介して互いに接続される。
【0025】図8を参照して、基本ユニットを構成する
メイン投光器11及びメイン受光器12には、共に、複
数の発光ダイオード(LED)セグメントを上下に並置
した光軸調整表示部30が設けられ、LEDセグメント
は例えば赤色又は緑色に発光する2色発光ダイオードが
採用される。また、メイン投光器11及びメイン受光器
12は、例えば通常時には緑色に発光し、他方、通常時
以外の、予定されていない光軸が遮光又は受光したよう
な場合又はシステムそのものがフェールしたような場合
には赤色に発光するLEDからなる出力表示灯つまりオ
ン/オフ表示灯31が設けられている。
【0026】複数の発光ダイオードセグメントからなる
光軸調整表示灯又は光軸調整表示部30の表示形式とし
ては、特に限定するものではないが、全ての光軸又は光
ビームがメイン受光器12に全て入光しているときに
は、全てのLEDセグメントが緑色に発色する。光軸調
整表示部30は、一部の光軸が遮光されたときには、遮
光された光軸の割合、換言すれば入光した光軸の割合に
応じた数のセグメントが下から赤色に発光し、遮光され
た光軸に応じた数のセグメントが上から消灯する。すな
わち、入光率が大きくなるに従って又は光軸調整の度合
い、つまり遮光光軸と入光光軸との比率に応じて赤色の
バーが上方に延びるバー形式の表示を行う。
【0027】また、サブ受光器13及びサブ投光器14
には、先に説明した光軸調整表示灯又は光軸調整表示部
30と実質的に同じ機能を有する光軸調整表示部32が
設けられている。
【0028】メイン受光器12などに設けられた光軸調
整表示部30及び/又はサブ受光器13などに設けられ
た光軸調整表示部32に関し、従来から知られている以
下に列挙の表示形式のものであってもよい。 (1)全ての光軸が入光して光軸調整が完了すると、点
灯又は消灯する表示灯; (2)全ての光軸が入光して光軸調整が完了すると、例
えば赤色から緑色に色が変化する表示灯; (3)受光器の受光光量の大小に応じて、点灯するLE
Dの数が増減する表示灯; (4)遮光光軸と入光光軸との比率に応じて点滅速度が
変化する表示灯; (5)受光器の受光光量に応じて点滅速度が変化する表
示灯; (6)各光軸毎に表示灯を備え、各光軸毎に入光又は遮
光の状態を示す表示灯; (7)投光器及び投光器の数多くの光軸を数ブロックに
分割し、各ブロック毎の表示灯で入光/遮光状態を表示
する。
【0029】さらに、光軸調整表示部30及び/又は3
2に関し、図9に示すように、各光軸毎に表示灯33を
設けて、各光軸毎に、その入光/遮光状態を表示するよ
うにしてもよい。図9では、メイン受光器12に各光軸
毎の表示灯33を設けた例を図示してあるが、この表示
灯33をメイン投光器11に設けてもよく、また、メイ
ン投光器11とメイン受光器12との両者に設けるよう
にしてもよい。サブ受光器13、サブ投光器14につい
ても同様であり、サブ受光器13及び/又はサブ投光器
14に各光軸毎の表示灯33を設けるようにしてもよ
い。
【0030】また、図10に示すように、入光光軸の数
又は遮光光軸の数或いは入光光軸と遮光光軸との比率を
数字で表示する液晶表示器又は7セグメントLED34
であってもよい。図10では、投光器11及び受光器1
2の両者に数字表示器34を設けた例が図示されている
が、投光器11又は受光器12のいずれか一方に数字表
示器34を設けるようにしてもよい。サブ受光器13、
サブ投光器14についても同様であり、サブ受光器13
及び/又はサブ投光器14に数字表示器34を設けるよ
うにしてもよい。
【0031】図8の参照符号36はティーチングスイッ
チであり、このティーチングスイッチ36の機能又は役
割については後に説明する。なお、ティーチングスイッ
チ36は、図8に図示の例ではメイン受光器12に設け
てあるが、これに代えて、メイン投光器11にティーチ
ングスイッチ36を設けるようにしてもよい。
【0032】図11を参照して、メイン投光器11は、
N個(例えば8個)の発光ダイオードなどからなる投光
素子40を駆動するN個の投光回路41と、これらの投
光回路41を時分割でスキャンする投光素子切替回路
(光軸切替回路)42と、メイン投光器11を全体制御
する投光素子制御回路43とを備え、投光素子制御回路
43から光軸調整表示部30及び出力表示灯31に制御
信号が出力される。
【0033】メイン投光器11は、更に、メイン受光器
12、サブ受光器13などとの双方向の信号の送受信を
制御する第1投光器通信制御回路44と、直列に接続し
た増設メイン投光器(図示せず)との間の通信を制御す
る第2投光器通信制御回路45とを備えている。
【0034】他方、メイン受光器12は、N個(例えば
8個)の受光素子50を駆動するN個の受光回路51
と、これらの受光回路51を時分割でスキャンする受光
素子切替回路52と、増幅回路53と、メイン受光器1
2を全体制御する受光素子制御回路54とを備え、受光
素子制御回路54から光軸調整表示部30及び出力表示
灯31に制御信号が出力される。
【0035】メイン受光器12は、更に、メイン投光器
11、サブ受光器13などとの双方向の信号の送受信を
制御する第1受光器通信制御回路55と、直列に接続し
た増設受光器(図示せず)との間の通信を制御する第2
受光器通信制御回路56とを備えている。
【0036】メイン受光器12は、また、受光素子制御
回路54からの遮光信号を受けて、所定の期間内に2〜
3回遮光が発生したことを検知する検波処理又は信号処
理を行う受光信号処理回路57を含み、この受光信号処
理回路57を経て出力回路58から遮光信号又はOFF
信号が、例えば、メイン投光器11とメイン受光器12
とで形成されるライトカーテンに関連するプレス装置2
0の制御盤や警報灯などの外部機器(図示せず)に送出
され、プレス装置20の動作が直ちに停止される。
【0037】サブ受光器13は、図12に示すように、
この実施例では2個の受光素子60を駆動する2個の受
光回路61と、これらの受光回路61を時分割でスキャ
ンする受光素子切替回路62と、増幅回路63と、サブ
受光器13を全体制御する受光素子制御回路64と、メ
イン投光器11、サブ投光器14などとの双方向の信号
の送受信を制御するサブ受光器通信制御回路65とを備
え、受光素子制御回路64から光軸調整表示部32に制
御信号が出力される。
【0038】サブ投光器14は、図13に示すように、
2個の投光素子70を駆動する2個の投光回路71と、
これらの投光回路71を時分割でスキャンする投光素子
切替回路(光軸切替回路)72と、サブ投光器14を全
体制御する投光素子制御回路73とを備えている。サブ
投光器14は、また、メイン受光器12、サブ受光器1
3などとの双方向の信号の送受信を制御するサブ投光器
通信制御回路74とを備え、投光素子制御回路74から
光軸調整表示部32に制御信号が出力される。
【0039】安全装置100は、メイン投光器11、メ
イン受光器12、サブ受光器13、サブ投光器14の間
で、信号線又は通信線22を介して情報の授受を行うこ
とにより、関連する投光器と受光器とに含まれる投光素
子及び受光素子が、順次、所定のタイミングで選択的に
有効となり、関連する光軸以外の光軸の光ビームを受光
しないようになっている。
【0040】メイン投光器11及びメイン受光器12
は、図14に示す基本動作シーケンスを実行するように
予め設定されているのが都合がよく、例えばサブ受光器
13、サブ投光器14を含まないでライトカーテンを作
る場合には、換言すれば、メイン投受光器11、12だ
けでライトカーテンを作る場合には、予め設定された図
14の基本動作シーケンスに従って動作する。なお、図
14は、メイン投光器11の基本動作シーケンスを図示
しているが、このメイン投光器11の各投光素子の賦活
に同期して、メイン受光器12の関連する受光素子が有
効になる。
【0041】図14から理解できるように、メイン投受
光器11、12の基本動作シーケンスは、各投受光素子
が賦活される期間(T1)が一定であり且つ次の投受光
素子が賦活されるまでのスパン(T2)も一定である。
すなわち、メイン投受光器11、12は、一定のタイミ
ングで次々と同じ期間だけ、互いに関連する投光素子及
び受光素子が有効になるように設定されている。このた
め、図14に示す動作シーケンスは、上述した期間T
1、T2と、光軸数とに基づいて自動的に設定すること
ができる。このような動作シーケンスは、動作プログラ
ムで実現するようにしてもよいが、これに代えて電気的
な回路で実現することができる。
【0042】図15は、サブ受光器13及びサブ投光器
14を組み入れたときのマルチ検出用又は第2動作シー
ケンスの一例を示す。この第2動作シーケンスによれ
ば、図15から理解できるように、メイン投光器11の
第3光軸に関する投光素子を賦活した後、次に、サブ投
光器14の関連する投光素子を賦活し、次いで、メイン
投光器11の第4光軸に関する投光素子を賦活した後
に、次に、サブ投光器14の関連する投光素子を賦活す
る。
【0043】このような図15に例示のシーケンスに代
えて、先ず、メイン投光器11の投光を全て完了した後
に、サブ投光器14の投光を開始し、サブ投光器14の
動作が全て完了したら、再びメイン投光器11の動作に
戻るようにしてもよい(図16)。
【0044】安全装置100にあっては、先の説明から
分かるように、第1、第2光軸及び第5〜第8光軸に関
連したメイン投光器11とメイン受光器12との間の6
本の光ビームでメイン検知エリア15が形成され、ま
た、第3、第4光軸に関連した、メイン投光器11とサ
ブ受光器13との間の2本の光ビーム及びサブ投光器1
4とメイン受光器12との間の2本の光ビームとで2つ
のサブ検知エリア16、17が形成される。すなわち、
安全装置100は、合計10本の光ビームで、突出物2
1を囲むエリアに、メイン検知エリア15とサブ検知エ
リア16、17からなるライトカーテンを形成してい
る。
【0045】例えば、図17に示すように、メイン投光
器11とメイン受光器12とで形成されるメイン検知エ
リア15において、第1光軸が、人体の一部などの遮光
物Sで遮光されると、メイン投光器11の第1番目の投
光素子と同期して賦活されるメイン受光器12の第1番
目の受光素子が光ビームを受け取らないことにより、遮
光物Sの存在を直ちに検知することができ、このこと
は、メイン受光器12に内蔵された受光信号処理回路又
は検波回路57を経て出力回路58から外部機器にOF
F信号が出力され、プレス装置20の動作が直ちに停止
される。
【0046】別の例として、図18に示すように、メイ
ン投光器11とサブ受光器13とで形成される第1サブ
検知エリア16において、第3光軸が遮光物Sで遮光さ
れると、メイン投光器11の第3番目の投光素子と同期
して賦活されるサブ受光器13の対応する受光素子が光
ビームを受け取らないことにより、第3光軸に関するサ
ブ投光器14の投光素子が発射されない。したがって、
メイン受光器12の対応する受光素子が所定のタイミン
グで光ビームを受け取らないことにより、遮光物Sを存
在を直ちに検知することができ、これにより、このメイ
ン受光器12に内蔵された受光信号処理回路又は検波回
路57を経て出力回路58から外部機器にOFF信号が
出力され、プレス装置20の動作が直ちに停止される。
【0047】図18を用いて説明した第1サブ検知エリ
ア16に人体の一部などの遮光物Sが侵入したときに
は、サブ受光器13がメイン投光器11からの光ビーム
を所定のタイミングで受け取らなかったことを、直接的
に、メイン受光器12に伝えて、このメイン受光器12
に内蔵された受光信号処理回路又は検波回路57を経て
出力回路58から外部機器に遮光出力を出力させて、プ
レス装置20の動作を直ちに停止させるようにしてもよ
い。
【0048】別の例として、図19に示すように、サブ
投光器14とメイン受光器12とで形成される第2サブ
検知エリア17において、第3光軸が遮光物Sで遮光さ
れると、サブ投光器14の第3番目の投光素子からの光
ビームをメイン受光器12の対応する受光素子が光ビー
ムを受け取らないことにより、遮光物Sを存在を直ちに
検知することができ、これにより、メイン受光器12に
内蔵された受光信号処理回路又は検波回路57を経て出
力回路58から外部機器に遮光信号又はOFF信号が出
力され、プレス装置20の動作が直ちに停止される。
【0049】安全装置100に関し、メイン投光器11
やメイン受光器12及びサブ受光器13、サブ投光器1
4が、通信線又は信号線22で互いに接続されているこ
とから、変形例として、受光信号処理回路又は検波回路
57及び出力回路58をメイン投光器11に設け、この
メイン投光器11から外部機器に遮光信号又はOFF信
号を出力させるようにしてもよい。
【0050】また、メイン投光器11などに動作シーケ
ンスを組み込むことで安全装置100を動作させるよう
にしたが、図20に示すように、別途、コントローラ3
8を設けた安全装置200であってもよく、この安全装
置200にあっては、コントローラ38によって、メイ
ン投光器11などの投受光器が実質的に制御される。そ
して、メイン受光器12やサブ受光器13からの遮光信
号はコントローラ38に入力され、コントローラ38か
ら外部機器に向けてON信号又はOFF信号が出力され
る。
【0051】また、安全装置200においては、メイン
投光器11などに設けた光軸調整表示部30やサブ受光
器13などに設けた光軸調整表示部32に代えて、コン
トローラ38に光軸調整表示部39を設けてもよく、ま
た、ティーチングスイッチ36を設けるようにしてもよ
い(図20)。この光軸調整表示部39は、先に説明し
た光軸調整表示部30又は32と同様の構成であっても
よく、或いは、先に列挙した任意の光軸表示の態様を採
用することができる。
【0052】また、コントローラ38に、先に説明した
メイン受光器12の信号処理回路57及び出力回路58
(図11)と同様の回路を設け、コントローラ38から
外部機器に遮光信号を出力するようにしてもよい(図2
0)。
【0053】図21以降の図面は、安全装置100又は
200の設置に関するものであり、以下に、これらの図
面を参照して投受光器の光軸調整方法について説明す
る。
【0054】第1実施例(図21〜図25) 図21〜図25は、安全装置100又は200に含まれ
る投受光器間の光軸調整に関連した第1実施例を示す。
この第1実施例は、ライトカーテンを設置する位置に干
渉物21が存在し、この干渉物21の位置、つまりライ
トカーテンと干渉物との位置関係が明らかな場合に適す
る。例えば、先に説明したプレス機20の突出部分21
(図6)と干渉するようにライトカーテンを作る場合
に、この第1実施例を好適に適用することができる。
【0055】(1)第1工程:メイン投受光器11、1
2の光軸調整(図21、図22) メイン投光器11とメイン受光器12との光軸調整を行
う。この場合、干渉物21の存在の有無は問わない。す
なわち、図21に示すように、干渉物21の無い状態で
メイン投受光器11、12の光軸調整を行ってもよく、
図22に示すように干渉物21が存在している状態でメ
イン投受光器11、12の光軸調整を行ってもよい。
【0056】メイン投受光器11、12の光軸調整を行
う前に、ティーチングスイッチ36を用いて、干渉物2
1によって遮光される光軸つまりブランキング光軸を設
定する。
【0057】ブランキング光軸を設定することにより、
図14に例示したメイン投受光器11、12間のシーケ
ンスは、例えば図15に例示したサブ投受光器13、1
4を含む動作シーケンスが生成される。この図15のシ
ーケンスは、第3光軸及び第4光軸がブランキング光軸
として設定されている。したがって、メイン投光器11
の第3光軸及び第4光軸の投光素子が賦活されても、こ
れに同期して、対応するメイン受光器12の受光素子は
賦活されない。なぜならば、メイン受光器12の第3光
軸及び第4の受光素子は、サブ投光器14の対応する発
光素子の賦活に同期して有効になる。また、サブ受光器
13の受光素子は、メイン投光器11の第3、第4光軸
の投光素子の賦活に同期して有効になる。
【0058】次いで、メイン投光器11とメイン受光器
12との相対的な位置決め、つまり光軸調整に行う。こ
の光軸調整は、メイン投光器11及びメイン受光器12
の光軸調整表示灯又は光軸調整表示部30又はコントロ
ーラ38の光軸調整表示部39を確認しながら、ブラン
キング光軸以外の光軸が全て一致するようにメイン投光
器11及び/又はメイン受光器12の位置及び/又は向
きを微調整することにより行う。
【0059】ブランキング光軸の設定は、メイン投受光
器11、12と通信可能な外部の機器によりキー操作に
より入力するようにしてもよい。この場合には、メイン
受光器12又はコントローラ38(図20)からティー
チングスイッチ36を省くことができる。
【0060】仮に、図21に示すように干渉物21の無
い状態でメイン投受光器11、12の光軸調整を行った
場合には、この光軸調整が完了した後に、干渉物21を
所定の位置に設置する。
【0061】(2)第2工程:メイン投光器11とサブ
受光器13の光軸調整(図23) 干渉物又は突出部分21の一側にサブ受光器13をメイ
ン投光器11に対面させた状態で位置決めし、このサブ
受光器13とメイン投光器11との間の光軸調整を行
う。この光軸調整は、サブ受光器13の位置及び/又は
向きを微調整しながら行う。サブ受光器13の設置は、
先に説明したメイン投受光器11、12の設置と一緒に
行ってもよい。
【0062】サブ受光器13の受光素子は、図15のシ
ーケンスに従えば、メイン投光器11の第3、第4光軸
の投光素子の賦活に同期して有効になることから、サブ
受光器13の光軸調整表示灯又は光軸調整表示部32又
はコントローラ38の光軸調整表示部39により光軸調
整度合いを確認しながら、サブ受光器13を動かしてメ
イン投光器11との間の光軸調整を行うことができる。
【0063】(3)第3工程:サブ投光器14とメイン
受光器12の光軸調整(図24) 遮光物又は突出部分21の他側にサブ投光器14を設置
し、このサブ投光器14をメイン受光器12と対面させ
る。このサブ投光器14の設置は、先に説明したサブ受
光器13を設置するときに一緒に行ってもよい。サブ投
光器14とメイン受光器12との間の光軸調整は、サブ
投光器14の位置及び/又は向きを微調整しながら行
う。
【0064】メイン受光器12の受光素子は、図15の
シーケンスに従えば、サブ投光器14の投光素子の賦活
に同期して有効になることから、メイン投光器12の光
軸調整表示灯又は光軸調整表示部30又はサブ投光器1
4の光軸調整表示灯又は光軸調整表示部32又はコント
ローラ38の光軸調整表示部39により光軸調整度合い
を確認しながら、サブ投光器14とメイン投光器11と
の間の光軸調整を行うことができる。
【0065】第1実施例において、第2工程と第3工程
とは置換可能であり、上記第3工程(図24)を上記第
2(図23)の前に行うようにしてもよい。
【0066】(4)第4工程:最小検出体の確認(図2
5) メイン投受光器11、12及びサブ投受光器13、14
で形成される全ての検出エリアで最小検出体を検出する
ことが可能かを確認する。この確認作業は、最小検出体
(図示せず)を図25の矢印で示すルートに沿って移動
させ、検出エリアに最小検出体が位置しているときいは
装置100又は200から遮光信号が出力されることを
確認することにより行う。
【0067】第2実施例(図26〜図28) 図26〜図28は、安全装置100又は200に含まれ
る投受光器間の光軸調整に関連した第2実施例を示す。
この第2実施例は、例えば、既存のメイン投受光器1
1、12にサブ投受光器13、14を増設する場合や、
既に設置してある投受光器11〜14を微調整する場合
に、この第2実施例を好適に適用することができる。第
2実施例は、先の第1実施例とは第1工程が異なり、他
の工程は実質的に同じである。
【0068】(1)第1工程:メイン投受光器11、1
2の光軸調整(図26) 干渉物21が既に存在している状態で、メイン投光器1
1とメイン受光器12との光軸調整を行う。このメイン
投受光器11、12の光軸調整は、干渉物21で遮光さ
れた光軸以外の光軸の光ビームがメイン受光器12に入
光しているか否かを、メイン投光器11及び/又はメイ
ン受光器12の光軸調整表示部30又はコントローラ3
8の光軸調整表示部39を確認しながら、メイン投光器
11及び/又はメイン受光器12の位置及び/又は向き
を微調整することにより行う。
【0069】メイン受光器12の各受光素子の入光状態
の確認を容易にするのに、例えば切替スイッチ(図示せ
ず)をメイン受光器12及び/又はメイン投光器11或
いはコントローラ38に設け、この切替スイッチを操作
することにより、光軸調整表示部30又は39が各光軸
の入光状態を表示するようにするのが都合が良い。ま
た、図9に例示したように、全ての光軸毎の表示灯33
を設けたメイン受光器12を採用するのが都合がよい。
また、図10に例示したように、液晶又は7セグメント
LEDによる数字表示器34を設けたメイン受光器12
を採用して、この数字表示部34に、入光光軸数、遮光
光軸数、遮光光軸番号などを表示させる表示モードを用
意し、例えばユーザ又はオペレータによる選択により、
遮光光軸番号などを数字表示部34に表示させること
で、干渉物21で遮光された光軸以外の全ての光軸の光
ビームが、メイン投受光器11、12の対応する受光素
子に入光されたか否かを確認できるようにしてもよい。
【0070】(2)第2工程:メイン投光器11とサブ
受光器13の光軸調整(図27) 第2工程は、先に図23を参照して説明した第1実施例
の第2工程と実質的に同じであり、この第2実施例にお
いても、干渉物又は突出部分21の一側にサブ受光器1
3をメイン投光器11に対面させた状態で位置決めし、
このサブ受光器13とメイン投光器11との間の光軸調
整を行う。この光軸調整は、サブ受光器13の位置及び
/又は向きを微調整しながら行う。サブ受光器13の設
置は、先に説明したメイン投受光器11、12の設置と
一緒に行ってもよい。
【0071】サブ受光器13の受光素子は、図15のシ
ーケンスに従えば、メイン投光器11の第3、第4光軸
の投光素子の賦活に同期して有効になることから、サブ
受光器13の光軸調整表示灯又は光軸調整表示部32又
はコントローラ38の光軸調整表示部39により光軸調
整度合いを確認しながら、サブ受光器13を動かしてメ
イン投光器11との間の光軸調整を行うことができる。
【0072】(3)第3工程:サブ投光器14とメイン
受光器12の光軸調整(図28) 第3工程は、先に図24を参照して説明した第1実施例
の第3工程と実質的に同じであり、干渉物又は突出部分
21の他側にサブ投光器14を設置し、このサブ投光器
14をメイン受光器12と対面させる。このサブ投光器
14の設置は、先に説明したサブ受光器13を設置する
ときに一緒に行ってもよい。サブ投光器14とメイン受
光器12との間の光軸調整は、サブ投光器14の位置及
び/又は向きを微調整しながら行う。
【0073】メイン受光器12の受光素子は、図15の
シーケンスに従えば、サブ投光器14の投光素子の賦活
に同期して有効になることから、メイン投光器12の光
軸調整表示灯又は光軸調整表示部30又はサブ投光器1
4の光軸調整表示灯又は光軸調整表示部32又はコント
ローラ38の光軸調整表示部39により光軸調整度合い
を確認しながら、サブ投光器14とメイン投光器11と
の間の光軸調整を行うことができる。
【0074】第2実施例においても、第2工程と第3工
程とは置換可能であり、上記第3工程(図28)を上記
第2工程(図27)の前に行うようにしてもよい。
【0075】(4)第4工程:最小検出体の確認 図25を参照した第1実施例の第4工程と同様に、メイ
ン投受光器11、12及びサブ投受光器13、14で形
成される全ての検出エリアで最小検出体を検出すること
が可能かを確認する。
【0076】第3実施例(図29〜図31) 図29〜図31は、安全装置100又は200に含まれ
る投受光器間の光軸調整に関連した第3実施例を示す。
この第3実施例は、例えば、干渉物21が例えばロボッ
トのアームのように動く場合や、ベルトコンベア及びこ
れにより搬送されるワークであるように干渉物21の大
きさが変わる場合に、この第3実施例を好適に適用する
ことができる。第3実施例は、先の第1実施例や第2実
施例とは第1工程が異なり、他の工程は実質的に同じで
ある。
【0077】第1工程:メイン投受光器11、12の光
軸調整(図29) メイン投受光器11、12の光軸調整を行う前に、第1
実施例と同様に、ティーチングスイッチ36を用いて、
干渉物21によって遮光される光軸つまりブランキング
光軸を設定する。図29において、干渉物21の移動範
囲を矢印で示してあり、また、ブランキング光軸は破線
で図示してある。第1実施例で詳しく説明したように、
ブランキング光軸を設定することにより、サブ投受光器
13、14を含む動作シーケンスが作成される。
【0078】次いで、メイン投光器11とメイン受光器
12との相対的な位置決め、つまり光軸調整に行う。こ
の光軸調整は、メイン投光器11及びメイン受光器12
の光軸調整表示灯又は光軸調整表示部30又はコントロ
ーラ38の光軸調整表示部39を確認しながら、ブラン
キング光軸以外の光軸が全て一致するようにメイン投光
器11及び/又はメイン受光器12の位置及び/又は向
きを微調整することにより行う。
【0079】ブランキング光軸の設定は、メイン投受光
器11、12と通信可能な外部の機器によりキー操作に
より入力するようにしてもよい。この場合には、メイン
受光器12又はコントローラ38(図20)からティー
チングスイッチ36を省くことができる。
【0080】(2)第2工程:メイン投光器11とサブ
受光器13の光軸調整(図30) 第2工程は、先に図23を参照して説明した第1実施例
の第2工程と実質的に同じであり、この第3実施例にお
いても、干渉物21の一側にサブ受光器13をメイン投
光器11に対面させた状態で位置決めし、このサブ受光
器13とメイン投光器11との間の光軸調整を行う。こ
の光軸調整は、サブ受光器13の位置及び/又は向きを
微調整しながら行う。サブ受光器13の設置は、先に説
明したメイン投受光器11、12の設置と一緒に行って
もよい。
【0081】(3)第3工程:サブ投光器14とメイン
受光器12の光軸調整(図31) この第3工程は、先に図24を参照して説明した第1実
施例の第3工程と実質的に同じであり、干渉物21の他
側にサブ投光器14を設置し、このサブ投光器14をメ
イン受光器12と対面させる。このサブ投光器14の設
置は、先に説明したサブ受光器13を設置するときに一
緒に行ってもよい。サブ投光器14とメイン受光器12
との間の光軸調整は、サブ投光器14の位置及び/又は
向きを微調整しながら行う。
【0082】第3実施例においても、第2工程と第3工
程とは置換可能であり、上記第3工程(図31)を上記
第2工程(図30)の前に行うようにしてもよい。
【0083】(4)第4工程:最小検出体の確認 図25を参照した第1実施例の第4工程と同様に、メイ
ン投受光器11、12及びサブ投受光器13、14で形
成される全ての検出エリアで最小検出体を検出すること
が可能かを確認する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の多光軸光電式安全装置の設置に関する一
例を側面から図示した説明図である。
【図2】従来の多光軸光電式安全装置の設置に関する他
の例を側面から図示した説明図である。
【図3】図2の多光軸光電式安全装置の設置例を正面か
ら図示した説明図である。
【図4】図3に関連して無効エリアを金網などで覆う従
来例を正面から図示した説明図である。
【図5】本発明に関連した例示としての多光軸光電式安
全装置の全体系統図である。
【図6】図5に図示した安全装置の配置例を側面から図
示した説明図である。
【図7】図5に図示した安全装置に含まれるメイン投光
器とメイン受光器とで形成されるメイン検知エリアと、
メイン投光器とサブ受光器とで形成される第1のサブ検
知エリアと、サブ投光器とメイン受光器とで形成される
第2のサブ検知エリアとを説明するための図である。
【図8】図5に例示した多光軸光電式安全装置の全体構
成図である。
【図9】本発明に関連した多光軸光電式安全装置に設け
られる光軸調整表示灯又は光軸調整表示部の一例を説明
するための図である。
【図10】本発明に関連した多光軸光電式安全装置に設
けられる光軸調整表示灯又は光軸調整表示部の他の例を
説明するための図である。
【図11】図5に図示した多光軸光電式安全装置の基本
ユニットであるメイン投光器とメイン受光器のブロック
図である。
【図12】図5に図示した安全装置に含まれるサブ受光
器のブロック図である。
【図13】図5に図示した安全装置に含まれるサブ投光
器のブロック図である。
【図14】図5に図示した安全装置に含まれる基本ユニ
ットとしてのメイン投受光器の基本動作シーケンスを説
明するための図である。
【図15】図5に図示した安全装置のマルチ検出用動作
シーケンス又は第2動作シーケンスを説明するための図
である。
【図16】図15に関連して変形例としてのマルチ検出
用動作シーケンス又は第2動作シーケンスを説明するた
めの図である。
【図17】図5の図示した安全装置に関し、メイン検知
エリアに遮光物が侵入した状態を説明するための図であ
る。
【図18】図5に図示した安全装置に関し、第1サブ検
知エリアに遮光物が侵入した状態を説明するための図で
ある。
【図19】図5に図示した安全装置に関し、第2サブ検
知エリアに遮光物が侵入した状態を説明するための図で
ある。
【図20】本発明に関連した他の例としての多光軸光電
式安全装置の全体系統図である。
【図21】第1実施例の光軸調整方法の第1工程を説明
するための図である。
【図22】第1実施例の光軸調整方法の第1工程の他の
例を説明するための図である。
【図23】第1実施例の光軸調整方法の第2工程を説明
するための図である。
【図24】第1実施例の光軸調整方法の第3工程を説明
するための図である。
【図25】第1実施例の光軸調整方法の第4工程を説明
するための図である。
【図26】第2実施例の光軸調整方法の第1工程を説明
するための図である。
【図27】第2実施例の光軸調整方法の第2工程を説明
するための図である。
【図28】第2実施例の光軸調整方法の第3工程を説明
するための図である。
【図29】第3実施例の光軸調整方法の第1工程を説明
するための図である。
【図30】第3実施例の光軸調整方法の第2工程を説明
するための図である。
【図31】第3実施例の光軸調整方法の第3工程を説明
するための図である。
【符号の説明】
100、200 多光軸光電式安全装置 11 メイン投光器 12 メイン受光器 13 サブ投光器 14 サブ受光器 15 メイン検知エリア 16 第1サブ検知エリア 17 第2サブ検知エリア 21 干渉物(例えばプレス機の突出部分) 30 光軸調整表示部又は光軸調整表示灯 32 光軸調整表示部又は光軸調整表示灯 36 ティーチングスイッチ 38 コントローラ 39 光軸調整表示部又は光軸調整表示灯

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 干渉物の回りに数多くの光軸の光ビーム
    でライトカーテンを形成する多光軸光電式安全装置であ
    って、 等間隔に列状に配置された数多くの投光素子を備えたメ
    イン投光器と、 前記投光素子と同じ数の受光素子を備え、これら受光素
    子が列状に等間隔に配置されたメイン受光器と、 前記ライトカーテンの少なくとも一つの光軸の光ビーム
    を遮光する前記干渉物の一側に隣接して配置され、前記
    メイン投光器からの光ビームを受光可能な受光素子を少
    なくとも一つ含むサブ受光器と、 前記ライトカーテンの少なくとも一つの光軸の光ビーム
    を遮光する前記干渉物の他側に隣接して配置され、前記
    メイン受光器に向けて光ビームを発射可能な投光素子を
    少なくとも一つ含むサブ投光器とを含み、 前記ライトカーテンが、 前記メイン投光器と前記メイン受光器とで形成されるメ
    イン検知エリアと、 前記メイン投光器と前記サブ受光器とで形成される第1
    サブ検知エリアと、 前記サブ投光器と前記メイン受光器とで形成される第2
    サブ検知エリアとで構成される多光軸光電式安全装置の
    光軸調整方法であって、 前記干渉物により前記メイン投光器からの光ビームが遮
    光されるブランキング光軸を設定するブランク光軸設定
    工程と、 次いで、前記メイン投光器からの前記ブランキング光軸
    以外の光軸の投光素子が発射する光ビームが、前記メイ
    ン受光器の対応する受光素子に入光することを確認しな
    がら、前記メイン投光器及び/又は前記メイン受光器の
    位置及び/又は向きを調整することより前記メイン投光
    器と前記メイン受光器との間の光軸調整を行うメイン投
    受光器光軸調整工程と、 該メイン投受光器光軸調整工程の後、前記メイン投光器
    と前記サブ受光器との間の光軸調整を前記サブ受光器の
    位置及び/又は向きを微調整することにより行うサブ受
    光器光軸調整工程と、 前記メイン投受光器光軸調整工程の後、前記サブ投光器
    と前記メイン受光器との間の光軸調整を前記サブ投光器
    の位置及び/又は向きを微調整することにより行うサブ
    投光器光軸調整工程とを有することを特徴とする多光軸
    光電式安全装置の光軸調整方法。
  2. 【請求項2】 干渉物の回りに数多くの光軸の光ビーム
    でライトカーテンを形成する多光軸光電式安全装置であ
    って、 等間隔に列状に配置された数多くの投光素子を備えたメ
    イン投光器と、 前記投光素子と同じ数の受光素子を備え、これら受光素
    子が列状に等間隔に配置されたメイン受光器と、 前記ライトカーテンの少なくとも一つの光軸の光ビーム
    を遮光する前記干渉物の一側に隣接して配置され、前記
    メイン投光器からの光ビームを受光可能な受光素子を少
    なくとも一つ含むサブ受光器と、 前記ライトカーテンの少なくとも一つの光軸の光ビーム
    を遮光する前記干渉物の他側に隣接して配置され、前記
    メイン受光器に向けて光ビームを発射可能な投光素子を
    少なくとも一つ含むサブ投光器とを含み、 前記ライトカーテンが、 前記メイン投光器と前記メイン受光器とで形成されるメ
    イン検知エリアと、 前記メイン投光器と前記サブ受光器とで形成される第1
    サブ検知エリアと、 前記サブ投光器と前記メイン受光器とで形成される第2
    サブ検知エリアとで構成される多光軸光電式安全装置の
    光軸調整方法であって、 前記干渉物が存在した状態で、前記メイン投光器と前記
    メイン受光器との間の光軸調整を、前記干渉物により遮
    光される光軸以外の光軸に関して行うメイン投受光器光
    軸調整工程と、 該メイン投受光器光軸調整工程の後、前記メイン投光器
    と前記サブ受光器との間の光軸調整を前記サブ受光器の
    位置及び/又は向きを微調整することにより行うサブ受
    光器光軸調整工程と、 前記メイン投受光器光軸調整工程の後、前記サブ投光器
    と前記メイン受光器との間の光軸調整を前記サブ投光器
    の位置及び/又は向きを微調整することにより行うサブ
    投光器光軸調整工程とを有することを特徴とする多光軸
    光電式安全装置の光軸調整方法。
JP2001300829A 2001-09-28 2001-09-28 多光軸光電式安全装置の光軸調整方法 Pending JP2003107170A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001300829A JP2003107170A (ja) 2001-09-28 2001-09-28 多光軸光電式安全装置の光軸調整方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001300829A JP2003107170A (ja) 2001-09-28 2001-09-28 多光軸光電式安全装置の光軸調整方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003107170A true JP2003107170A (ja) 2003-04-09

Family

ID=19121342

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001300829A Pending JP2003107170A (ja) 2001-09-28 2001-09-28 多光軸光電式安全装置の光軸調整方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003107170A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010256149A (ja) * 2009-04-24 2010-11-11 Keyence Corp 透過型寸法測定装置
JP2013134178A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Seiko Epson Corp 検出装置、安全装置およびロボット装置
CN105319606A (zh) * 2014-07-14 2016-02-10 欧姆龙株式会社 多光轴光电传感器系统
DE102016101385A1 (de) 2015-02-03 2016-09-29 Fanuc Corporation Bearbeitungssystem, das eine Funktion zum Beschränken von Vorgängen eines Roboters und einer Werkzeugmaschine aufweist
KR101805979B1 (ko) 2014-08-08 2017-12-06 오므론 가부시키가이샤 다 광축 광전 센서

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010256149A (ja) * 2009-04-24 2010-11-11 Keyence Corp 透過型寸法測定装置
JP2013134178A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Seiko Epson Corp 検出装置、安全装置およびロボット装置
CN105319606A (zh) * 2014-07-14 2016-02-10 欧姆龙株式会社 多光轴光电传感器系统
KR101837806B1 (ko) 2014-07-14 2018-03-12 오므론 가부시키가이샤 다 광축 광전 센서 시스템
KR101805979B1 (ko) 2014-08-08 2017-12-06 오므론 가부시키가이샤 다 광축 광전 센서
DE102016101385A1 (de) 2015-02-03 2016-09-29 Fanuc Corporation Bearbeitungssystem, das eine Funktion zum Beschränken von Vorgängen eines Roboters und einer Werkzeugmaschine aufweist
US10048674B2 (en) 2015-02-03 2018-08-14 Fanuc Corporation Machining system having function of restricting operations of robot and machine tool
DE102016101385B4 (de) 2015-02-03 2019-07-18 Fanuc Corporation Bearbeitungssystem, das eine Funktion zum Beschränken von Vorgängen eines Roboters und einer Werkzeugmaschine aufweist

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003074790A (ja) 多光軸光電式安全装置の設置方法
JP3854512B2 (ja) 多光軸光電式安全装置用の表示モニタ
EP0598630B2 (en) Light curtain system with individual beam indicators and method of operation
US6124586A (en) Method of aligning a light curtain
JP4052608B2 (ja) 多光軸光電スイッチ
JPH11353986A (ja) 複数エリアセンサ用制御器
JP5507879B2 (ja) 透過型寸法測定装置
JPH11354831A (ja) 狭い角度特性の光軸付きエリアセンサ
US7081713B2 (en) Light grid for detecting objects in a monitoring region
US9798040B2 (en) Method for synchronizing optical units of a photoelectric barrier and light curtain
JP2003057360A (ja) 多光軸光電式安全装置
KR20050078654A (ko) 광축 조정 기능이 부가된 방범용 센서 장치
JP2011198595A (ja) 多光軸光電センサ
JP4481549B2 (ja) 多光軸光電式安全装置
JP2003107170A (ja) 多光軸光電式安全装置の光軸調整方法
JP5507895B2 (ja) 透過型寸法測定装置
JP2003097793A (ja) 多光軸光電式安全装置の光軸調整方法
JP4255055B2 (ja) 多光軸光電式安全装置
JP2003113999A (ja) 多光軸光電式安全装置及びその光軸調整方法
GB2384051A (en) Alignment of beam projecting and beam receiving units in a security sensor system
JP2003106497A (ja) 多光軸光電式安全装置及びその光軸調整方法
JP2568118Y2 (ja) 光電スイッチ
JP2005227121A (ja) 光電スイッチにおける相互干渉防止対策
US20210180386A1 (en) Wireless safety system for Gate Opening Apparatus
JP2002160885A (ja) 乗客コンベアの乗客検出装置