JP2003057360A - 多光軸光電式安全装置 - Google Patents

多光軸光電式安全装置

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JP2003057360A JP2001241619A JP2001241619A JP2003057360A JP 2003057360 A JP2003057360 A JP 2003057360A JP 2001241619 A JP2001241619 A JP 2001241619A JP 2001241619 A JP2001241619 A JP 2001241619A JP 2003057360 A JP2003057360 A JP 2003057360A
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Motohiro Kudo
元宏 工藤
Satoru Inoue
哲 井上
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Keyence Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光軸間の間隔が狭いライトカーテンをプレス
機などに極力接近して配置することのできる多光軸光電
式安全装置を提供する。 【解決手段】 メイン投光器11とメイン受光器12は
同一平面上で互いに対面して配置されて、これらメイン
投光器11とメイン受光器12との間で光の授受を行う
ことでメイン検知エリア15を作る。サブ受光器13及
びサブ投光器14は、このメイン検知エリア15の中に
配置されて、メイン投光器11とサブ受光器13との間
及びサブ投光器14とメイン受光器12との間に第1、
第2の2つのサブ検知エリア16、17を作る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、多光軸光電式の
安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から広い検出エリアで物体の有無を
検出するのに、列状に配置された複数の投光素子を含む
投光器と、これに対応する複数の受光素子を含む受光器
とを1ユニットとした多光軸光電式安全装置が用いられ
ている。多光軸光電式安全装置の典型的な使用例を説明
すると、工作機械、パンチ機、プレス機、鋳造機、自動
制御機など装置設置エリアの境界に多光軸光電式安全装
置で防護フェンス、つまりライトカーテンを作り、例え
ば作業者の身体の一部が作業エリアに侵入すると、これ
を多光軸光電式安全装置が検知して、直ちに機械の動作
を停止する及び/又は警報を発するのに用いられる。
【0003】多光軸光電安全装置の投光器と受光器との
配置に関し、例えば図1に示すように、プレス機などの
装置1が作業者側に突出する障害物又は突出部分2を含
む場合、この突出部分2を避けるようにして、つまり突
出部分2と干渉しない位置に安全装置3が配置される場
合がある。
【0004】しかし、このような配置例によれば、装置
1の作業中心Oから多光軸光電式安全装置3(ライトカ
ーテン)までの水平距離X1が拡大するため、プレス機
などを設置するエリアが増大して作業効率が低下してし
まうなどの問題がある。
【0005】プレス機などの装置1が作業者側に突出す
る突出部分2を含む場合、安全装置3の他の配置例を図
2、図3に示す。図示の従来例にあっては、多光軸光電
式安全装置3(ライトカーテン)を装置1に接近させて
配置し、突出部分2が多光軸光電センサ3と干渉する領
域4、つまりライトカーテンを形成する複数の光軸5の
うち一部の光軸が遮光される領域4を予め無効にするこ
とが行われている。すなわち、突出部分2が存在する領
域4を予め非検出エリアに設定するブランキング機能を
用いることで、突出部分2に干渉する位置に多光軸光電
式安全装置3(ライトカーテン)が配置される。
【0006】これによれば、防護フェンスつまりライト
カーテンを装置1を接近して配置することができるため
(X2<X1)、装置1に関連した必要最小限の安全距
離を確保することで作業効率を高めることができるとい
う利点がある。
【0007】しかしながら、多光軸光電式安全装置3の
複数の光軸5のうち、突出部分2が存在する領域4の光
軸を無効化して、この領域4を非検出エリアとすること
から、この領域4の安全性が損なわれるという問題があ
り、この問題を解消するために、図4に示すように、領
域4を例えば金属プレートや柵などでフェンス6を作る
などの別の安全対策を施す必要がある。
【0008】特開昭63−43099号公報には、上述
したような障害物が存在するときの多光軸光電式安全装
置が提案されている。この公報に開示の安全装置は、共
に複数の発光素子とこれと対をなす複数の受光素子とを
備えた一対の投受光器と、障害物に隣接して配置する一
対の反射ミラーとからなり、障害物と干渉する領域に関
しては、投受光器から発せられた光が反射ミラーで反射
され、この反射した光を同じ投受光器で受けることによ
りライトカーテンを作るものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
63−43099号公報に開示の多光軸光電式安全装置
によれば、一対の投受光器間の光軸調整及び各投受光器
とこれに関連する反射ミラーとの間の調整が困難であ
り、特に、隣接する光軸間の間隔が小さいときには、こ
の問題が顕著なものとなる。更に、一対の投受光器の各
々に、反射ミラーに光を投光して受光するための投光素
子及び受光素子を内蔵させる必要があり、各投受光器の
外形が大きくなるという問題がある。
【0010】本発明の目的は、光軸間の間隔が狭いライ
トカーテンをプレス機などに極力接近して配置すること
のできる多光軸光電式安全装置を提供することにある。
【0011】本発明の更なる目的は、作業者側に突出す
る突出部分を含むプレス機などの装置に関して、無効エ
リア無しにライトカーテンを形成することのできる多光
軸光電式安全装置を提供することにある。
【0012】本発明の他の目的は、装置の複雑化を回避
しつつ、作業者側に突出する突出部分を含むプレス機な
どの装置に関して、無効エリア無しにライトカーテンを
形成することのできる多光軸光電式安全装置を提供する
ことにある。
【0013】本発明の別の目的は、基本動作シーケンス
に従って動作するメイン投受光器に対してサブ投受光器
を加えて多光軸光電式安全装置を動作させるときに、サ
ブ投受光器を加えた動作シーケンスを生成するのが容易
な多光軸光電式安全装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】かかる技術的課題は、本
発明の一つの局面によれば、等間隔に列状に配置された
複数の投光素子を備えたメイン投光器と、前記投光素子
と同じ数の受光素子を備え、これら受光素子が列状に等
間隔に配置されたメイン受光器とを含み、前記メイン投
光器と前記メイン受光器との間の光ビームで多光軸のラ
イトカーテンを形成し、該多光軸のライトカーテンの少
なくとも一つの光軸が遮光されると、外部機器に向けて
遮光信号を出力する多光軸光電式安全装置において、前
記ライトカーテンの中に配置され、前記メイン投光器か
らの光ビームを受光可能な受光素子を少なくとも一つ含
むサブ受光器と、前記ライトカーテンの中に配置され、
前記メイン受光器に向けて光ビームを発射可能な投光素
子を少なくとも一つ含むサブ投光器とを有し、前記ライ
トカーテンが、前記メイン投光器と前記メイン受光器と
で形成されるメイン検知エリアと、前記メイン投光器と
前記サブ受光器及び前記サブ投光器と前記メイン受光器
で形成されるサブ検知エリアとを含むことを特徴とする
多光軸光電式安全装置を提供することによって達成され
る。
【0015】すなわち、本発明の多光軸光電式安全装置
によれば、作業者側に突出する突出部分を含むプレス機
にライトカーテンを作る場合に、この突出部分の両側に
サブ受光器及びサブ投光器を設置することで、プレス機
に極力接近した状態で且つ無効エリアを発生させること
なくライトカーテンを作ることができる。
【0016】また、特開昭63−43099号公報に開
示の多光軸光電式安全装置のように反射ミラーを用いる
ものでないため、光軸間の間隔の狭い高密度ライトカー
テンを作ることが容易である。
【0017】かかる技術的課題は、本発明の他の局面に
よれば、等間隔に列状に配置された複数の投光素子を備
えたメイン投光器と、前記投光素子と同じ数の受光素子
を備え、これら受光素子が列状に等間隔に配置されたメ
イン受光器とを含み、前記メイン投光器と前記メイン受
光器との間の光ビームで多光軸のライトカーテンを形成
し、前記メイン受光器又は前記メイン投光器には、前記
ライトカーテンの少なくとも一つの光軸が遮光されたこ
とを検知する受光信号処理回路と、該受光信号処理回路
からの信号を受けて外部機器に向けて遮光信号を出力す
る出力回路とが内蔵され、前記ライトカーテンの少なく
とも一つの光軸が遮光されると、前記メイン受光器又は
前記メイン投光器から外部機器に向けて遮光信号が出力
される多光軸光電式安全装置において、前記ライトカー
テンの中に配置され、前記メイン投光器からの光ビーム
を受光可能な受光素子を少なくとも一つ含むサブ受光器
と、前記ライトカーテンの中に配置され、前記メイン受
光器に向けて光ビームを発射可能な投光素子を少なくと
も一つ含むサブ投光器とを有し、前記ライトカーテン
が、前記メイン投光器と前記メイン受光器とで形成され
るメイン検知エリアと、前記メイン投光器と前記サブ受
光器及び前記サブ投光器と前記メイン受光器で形成され
るサブ検知エリアとを含み、前記メイン投光器と前記サ
ブ受光器とで形成されるサブ検知エリアが遮光されたと
きに、前記サブ投光器の投光が禁止されることを特徴と
する多光軸光電式安全装置によって達成される。
【0018】すなわち、本発明による多光軸光電式安全
装置によれば、遮光の有無を検知し且つ確認する受光信
号処理回路及び外部機器への出力回路を内蔵したメイン
受光器又はメイン投光器によって遮光信号の生成及び外
部機器への遮光信号の出力が一元的に実行されるため、
サブ受光器及び/又はサブ投光器に、遮光の有無を検知
し且つ確認する受光信号処理回路及び外部機器への出力
回路を内蔵させる必要は無く、よって、この安全装置の
構成を簡素化すること容易である。
【0019】かかる技術的課題は、本発明の別の局面に
よれば、等間隔に列状に配置された複数の投光素子を備
えたメイン投光器と、前記投光素子と同じ数の受光素子
を備え、これら受光素子が列状に等間隔に配置されたメ
イン受光器と、前記メイン投光器と前記メイン受光器と
を、予め設定された基本動作シーケンスに従って、互い
に関連する投光素子と受光素子とを選択的に所定のタイ
ミングで所定の期間動作させる制御手段とを含み、前記
メイン投光器と前記メイン受光器との間の光ビームで多
光軸のライトカーテンを形成して、該多光軸のライトカ
ーテンの少なくとも一つの光軸が遮光されると、外部機
器に向けて遮光信号を出力する多光軸光電式安全装置に
おいて、前記ライトカーテンの中に配置され、前記メイ
ン投光器からの光ビームを受光可能な受光素子を少なく
とも一つ含むサブ受光器と、前記ライトカーテンの中に
配置され、前記メイン受光器に向けて光ビームを発射可
能な投光素子を少なくとも一つ含むサブ投光器とを有
し、前記ライトカーテンが、前記メイン投光器と前記メ
イン受光器とで形成されるメイン検知エリアと、前記メ
イン投光器と前記サブ受光器及び前記サブ投光器と前記
メイン受光器で形成されるサブ検知エリアとを含み、該
サブ検知エリアに関連する光軸に関する情報を前記制御
手段に供給して前記基本動作シーケンスに前記サブ投光
器の動作タイミングを加えることにより、前記メイン投
光器及び前記メイン受光器と、前記サブ受光器と前記サ
ブ投光器との第2動作シーケンスを生成して、該第2動
作シーケンスに従って動作することを特徴とする多光軸
光電式安全装置を提供することにより達成される。本発
明の上記目的及び他の目的並びに作用効果は、以下の本
発明の好ましい実施例の詳しい説明から明らかになろ
う。
【0020】
【実施例】以下に、添付の図面に基づいて本発明の好ま
しい実施例を詳しく説明する。
【0021】第1実施例(図5〜図17) 図5〜図17は、本発明の第1実施例の多光軸光電式安
全装置を示す。図5を参照して、第1実施例の多光軸光
電式安全装置100は、基本ユニットとして、メイン投
光器11と、これに対応するメイン受光器12を含み、
この基本ユニットであるメイン投光器11及び受光器1
2は共に直列及び/又は並列に増設可能である。また、
安全装置100は、メイン投光器11と部分的に対応す
るサブ受光器13と、メイン受光器12と部分的に対応
するサブ投光器14とを含み、サブ受光器13及びサブ
投光器14は、オプションとして入手可能である。
【0022】メイン投光器11は、細長いケース11a
を有し、このケース11aの中に、その長手方向に沿っ
て列状にn個(この実施例では8個)の投光素子(図示
せず)が等間隔に配置されている。隣接する投光素子間
の間隔は、特に限定するものではないが、例えば20m
mである。
【0023】メイン受光器12は、メイン投光器11と
同様に、細長いケース12aを有し、このケース12a
の中に、その長手方向に沿って列状に、メイン投光器1
1の投光素子と同じ数であるn個(この実施例では8
個)の受光素子(図示せず)が等間隔に配置されてい
る。隣接する受光素子間の間隔は、メイン投光器11と
同一であり、隣接する投光素子間の間隔が20mmであ
れば、隣接する受光素子間の間隔も20mmである。
【0024】サブ受光器13は、比較的短尺のケース1
3aを有し、このケース13aの中に、メイン投光器1
1又はメイン受光器12に含まれる投光素子又は受光素
子よりも少ない数であって単数又は複数の受光素子(図
示せず)が一列に配置されている。この実施例では、受
光素子が2個配置され、この2個の受光素子間の間隔
は、メイン投光器11の隣接する投光素子間の間隔と同
一であり、メイン投光器11の投光素子のピッチが20
mmであれば、サブ受光器13の受光素子の間隔も20
mmである。
【0025】サブ投光器14は、比較的短尺のケース1
4aを有し、このケース14aの中に、サブ受光器13
の受光素子と同じ数の投光素子(図示せず)が一列に配
置されている。この実施例では、投光素子が2個配置さ
れ、この2個の投光素子間の間隔は、メイン受光器12
の隣接する投光素子間の間隔と同一であり、メイン受光
器12の受光素子のピッチが20mmであれば、サブ投
光器14の投光素子の間隔も20mmである。
【0026】図5に示す番号1、2・・・・・8は、メ
イン投光器11とメイン受光器12との間の光軸の番号
を示す。同図から理解できるように、メイン投光器11
とメイン受光器12は同一平面上で互いに対面して配置
されて、これらメイン投光器11とメイン受光器12と
の間で光の授受を行うことでメイン検知エリア又はメイ
ンライトカーテン15を作る(図7)。サブ受光器13
及びサブ投光器14は、このメイン検知エリア15の中
に配置されて、メイン投光器11とサブ受光器13との
間及びサブ投光器14とメイン受光器12との間に第
1、第2の2つのサブ検知エリア16、17を作る(図
7)。
【0027】すなわち、サブ受光器13は、装置20の
作業者側に突出する突出部分又は障害物21の一方の側
面に隣接し且つメイン投光器11と対面して配置され、
メイン投光器11の対応する投光素子とで第1のサブ検
知エリア16を作る。また、サブ投光器14は、装置2
0の突出部分21の他方の側面に隣接し且つメイン受光
器12と対面して配置され、メイン受光器12の対応す
る受光素子とで第2のサブ検知エリア17を作る。
【0028】なお、図5、図7では、サブ受光器13と
サブ投光器14が、メイン投光器11及びメイン受光器
12間の第3、第4光軸に配置されて、第3、第4光軸
にサブ検知エリア16、17が形成されているが、これ
は単なる例示に過ぎず、サブ受光器13とサブ投光器1
4を突出部分21などの障害物の位置に応じた位置に配
置される。また、サブ受光器13及びサブ投光器14の
受光素子及び投光素子の数は、突出部分21などの障害
物の大きさ、つまりメイン検知エリア15の中で突出部
分21が遮光することになる光軸数に対応した数であれ
ばよい。
【0029】メイン投光器11、メイン受光器12、サ
ブ受光器13、サブ投光器14は、互いに通信線又は信
号線22を介して互いに接続される。
【0030】図8を参照して、基本ユニットを構成する
メイン投光器11及びメイン受光器12には、共に、複
数の発光ダイオード(LED)セグメントを上下に並置
した光軸調整表示部30が設けられ、LEDセグメント
は例えば赤色又は緑色に発光する2色発光ダイオードが
採用される。また、メイン投光器11及びメイン受光器
12は、例えば通常時には緑色に発光し、他方、通常時
以外の、予定されていない光軸が遮光又は受光したよう
な場合又はシステムそのものがフェールしたような場合
には赤色に発光するLEDからなる出力表示灯つまりオ
ン/オフ表示灯31が設けられている。
【0031】複数の発光ダイオードセグメントからなる
光軸調整表示部30の表示形式としては、特に限定する
ものではないが、全ての光軸又は光ビームがメイン受光
器12に全て入光しているときには、全てのLEDセグ
メントが緑色に発色する。光軸調整表示部30は、一部
の光軸が遮光されたときには、遮光された光軸の割合、
換言すれば入光した光軸の割合に応じた数のセグメント
が下から赤色に発光し、遮光された光軸に応じた数のセ
グメントが上から消灯する。すなわち、入光率が大きく
なるに従って又は光軸調整の度合いに応じて赤色のバー
が上方に延びるバー形式の表示を行う。
【0032】図9を参照して、メイン投光器11は、N
個(例えば8個)の発光ダイオードなどからなる投光素
子40を駆動するN個の投光回路41と、これらの投光
回路41を時分割でスキャンする投光素子切替回路(光
軸切替回路)42と、メイン投光器11を全体制御する
投光素子制御回路43とを備え、投光素子制御回路43
から光軸調整表示部30及び出力表示灯31に制御信号
が出力される。
【0033】メイン投光器11は、更に、メイン受光器
12、サブ受光器13などとの双方向の信号の送受信を
制御する第1投光器通信制御回路44と、直列に接続し
た増設メイン投光器(図示せず)との間の通信を制御す
る第2投光器通信制御回路45とを備えている。
【0034】他方、メイン受光器12は、N個(例えば
8個)の受光素子50を駆動するN個の受光回路51
と、これらの受光回路51を時分割でスキャンする受光
素子切替回路52と、増幅回路53と、メイン受光器1
2を全体制御する受光素子制御回路54とを備え、受光
素子制御回路54から光軸調整表示部30及び出力表示
灯31に制御信号が出力される。
【0035】メイン受光器12は、更に、メイン投光器
11、サブ受光器13などとの双方向の信号の送受信を
制御する第1受光器通信制御回路55と、直列に接続し
た増設受光器(図示せず)との間の通信を制御する第2
受光器通信制御回路56とを備えている。
【0036】メイン受光器12は、また、受光素子制御
回路54からの遮光信号を受けて、所定の期間内に2〜
3回遮光が発生したことを検知する検波処理又は信号処
理を行う受光信号処理回路57を含み、この受光信号処
理回路57を経て出力回路58から遮光信号又はOFF
信号が、例えば、メイン投光器11とメイン受光器12
とで形成されるライトカーテンに関連するプレス装置2
0の制御盤や警報灯などの外部機器(図示せず)に送出
され、プレス装置20の動作が直ちに停止される。
【0037】サブ受光器13は、図10に示すように、
この実施例では2個の受光素子60を駆動する2個の受
光回路61と、これらの受光回路61を時分割でスキャ
ンする受光素子切替回路62と、増幅回路63と、サブ
受光器13を全体制御する受光素子制御回路64と、メ
イン投光器11、サブ投光器14などとの双方向の信号
の送受信を制御するサブ受光器通信制御回路65とを備
えている。
【0038】サブ投光器14は、図11に示すように、
2個の投光素子70を駆動するN個の投光回路71と、
これらの投光回路71を時分割でスキャンする投光素子
切替回路(光軸切替回路)72と、サブ投光器14を全
体制御する投光素子制御回路73とを備えている。サブ
投光器14は、また、メイン受光器12、サブ受光器1
3などとの双方向の信号の送受信を制御するサブ投光器
通信制御回路74とを備えている。
【0039】図7を参照して、安全装置100は、先に
説明したように、第1、第2、第5〜第8の光軸は、メ
イン投光器11とメイン受光器12との間で授受される
光ビームでメイン検知エリア15が形成される。第3、
第4光軸は、メイン投光器11とサブ受光器13との間
で授受される光ビームで第1のサブ検知エリア16が形
成され、また、サブ投光器14とメイン受光器12との
間で授受される光ビームで第2のサブ検知エリア17が
形成される。
【0040】安全装置100は、メイン投光器11、メ
イン受光器12、サブ受光器13、サブ投光器14の間
で、信号線又は通信線22を介して情報の授受を行うこ
とにより、関連する投光器と受光器とに含まれる投光素
子及び受光素子が、順次、所定のタイミングで選択的に
有効となり、関連する光軸以外の光軸の光ビームを受光
しないようになっている。
【0041】メイン投光器11及びメイン受光器12
は、図12に示す基本動作シーケンスを実行するように
予め設定されているのが都合がよく、例えばサブ受光器
13、サブ投光器14を含まないでライトカーテンを作
る場合には、予め設定された図12の基本動作シーケン
スに従って動作する(基本動作モード)。なお、図12
は、メイン投光器11の基本動作シーケンスを図示して
いるが、このメイン投光器11の各投光素子の賦活に同
期して、メイン受光器12の関連する受光素子が有効に
なる。
【0042】図12から理解できるように、メイン投受
光器11、12の基本動作シーケンスは、各投受光素子
が賦活される期間(T1)が一定であり且つ次の投受光
素子が賦活されるまでのスパン(T2)も一定である。
すなわち、メイン投受光器11、12は、一定のタイミ
ングで次々と同じ期間だけ、互いに関連する投光素子及
び受光素子が有効になるように設定されている。このた
め、図12に示す動作シーケンスは、上述した期間T
1、T2と、光軸数とに基づいて自動的に設定すること
ができる。このような動作シーケンスは、動作プログラ
ムで実現するようにしてもよいが、これに代えて電気的
な回路で実現することができる。
【0043】図13は、サブ受光器13及びサブ投光器
14を組み入れたときの第2動作シーケンスの一例を示
す。この第2の動作シーケンスは、図13から理解でき
るように、メイン投光器11の第3光軸に関する投光素
子を賦活した後、次に、サブ投光器14の関連する投光
素子を賦活し、次いで、メイン投光器11の第4光軸に
関する投光素子を賦活した後に、次に、サブ投光器14
の関連する投光素子を賦活するようになっている。
【0044】より具体的には、ライトカーテンを形成す
べき位置に、先ず、メイン投光器11及びメイン受光器
12を設置して位置決めする。これにより、装置20の
突出部分21に対する正確なメイン投光器11及びメイ
ン受光器12の位置決めが完了する。
【0045】図15に示すように、次に、サブ投受光器
13、14を追加したマルチ検出動作モードであるこ
と、また、このマルチ検出動作モードにおける投光動作
である第2動作シーケンスを自動的に生成するティーチ
ングモードに入ることを受光素子制御回路54に認知さ
せるために、図外のマルチ検出シーケンス生成用ティー
チングスイッチをオペレータ又はユーザがON操作す
る。このティーチングスイッチは、メイン投光器11や
メイン受光器12の少なくともいずれか一方に設ければ
よい。
【0046】これにより、メイン投光器11は、図12
と同様のタイミングで投光を開始する。この指令は、マ
ルチ検出シーケンス生成用ティーチングモードを認識し
た受光素子制御回路54から、通信線又は信号線22を
介して、投光素子制御回路43に伝達される。
【0047】全ての投光素子の投光動作が完了し、その
結果、第3光軸及び第4光軸が突出部分又は障害物21
によって遮光されていることを受光素子制御回路54が
認識する。これにより、受光素子制御回路54は、メイ
ン投光器11に対する第3光軸と第4光軸との間に、サ
ブ投光器14が賦活するために必要が第1のブランク
(上記期間T1と期間T2とを合計した期間)を設定
し、更にメイン投光器11に対する第4光軸と第5光軸
との間に、サブ投光器14が賦活するために必要な第2
のブランク(上記期間T1と期間T2とを合計した期
間)を設定すると共に、これら第1、第2のブランクに
対応したタイミングで、サブ投光器14を賦活するため
のシーケンスを自動設定する。これにより図13に示す
第2動作シーケンスが自動的に生成される。
【0048】なお、ここでは、マルチ検出シーケンス生
成用ティーチングスイッチのON状態を、メイン受光器
12のCPUとも呼べる受光素子制御回路54が認識す
るように構成すると共に、受光素子制御回路54により
特定の光軸の遮光状態の検出により、第2動作シーケン
ス(図13)を自動的に生成するようにしたが、この機
能をメイン投光器11の投光素子制御回路43に与え
て、メイン投光器11側で第2動作シーケンスを自動的
に生成するようにしてもよく、或いは、メイン投光器1
1とメイン受光器12の両者で分担しながら第2動作シ
ーケンスを自動生成するようにしてもよいことは勿論で
ある。
【0049】サブ受光器13は、メイン投光器11の第
3光軸及び第4光軸の投光素子が賦活されるのに同期し
て、これに対応する光軸の受光素子が選択的に有効にな
る。また、メイン受光器12は、第3光軸及び第4光軸
に関しては、図13に図示のメイン投光器11の動作シ
ーケンスに従わず、サブ投光器14の動作に同期して、
これに関連するメイン受光器12の受光素子が選択的に
有効になる。
【0050】このような設定を行った後は、安全装置1
00は、図13に示す第2動作シーケンスに従って動作
し(マルチ検出動作モード)、第1光軸に関する動作か
ら第8光軸に関する動作を所定のタイミングで、順次、
実行し、再び第1光軸に関する動作に戻って次のサイク
ルが実行される。その間、第3光軸及び第4光軸に関し
ては、メイン投光器11の光ビームはサブ受光器13に
よって受光され、また、サブ投光器14の光ビームはメ
イン受光器12によって受光される。
【0051】すなわち、サブ受光器13は、第2動作シ
ーケンス(図13)に従って、メイン投光器11の第3
光軸及び第4光軸の投光素子が賦活されるのと同期し
て、これに対応するサブ受光器13の受光素子が選択的
に有効になる。サブ受光器13は、メイン投光器11か
らの光ビームを所定のタイミングで受光すると、このサ
ブ受光器13からサブ投光器14に投光命令を供給す
る。
【0052】サブ投光器14は、初期設定により自動生
成された第2動作シーケンス(図13)に従って且つサ
ブ受光器13からの上記の情報を確認したら、サブ投光
器14の対応するメイン投光器11の対応する光軸の受
光素子が有効になる。サブ投光器14の制御に関し、サ
ブ受光器13の投光命令無しに、図13の第2動作シー
ケンスに従ってサブ投光器14から光ビームを発射させ
るようにしてもよく、或いは、サブ受光器13からの投
光命令だけに従ってサブ投光器14から光ビームを発射
させるようにしてもよい。
【0053】安全装置100にあっては、第1、第2光
軸及び第5〜第8光軸に関連したメイン投光器11とメ
イン受光器12との間の6本の光ビームでメイン検知エ
リア15が形成され、また、第3、第4光軸に関連し
た、メイン投光器11とサブ受光器13との間の2本の
光ビーム及びサブ投光器14とメイン受光器12との間
の2本の光ビームとで2つのサブ検知エリア16、17
が形成される。すなわち、安全装置100は、合計10
本の光ビームで、突出物21を囲むエリアに、メイン検
知エリア15とサブ検知エリア16、17からなるライ
トカーテンを形成している。
【0054】例えば、図15に示すように、メイン投光
器11とメイン受光器12とで形成されるメイン検知エ
リア15において、第1光軸が、人体の一部などの遮光
物Sで遮光されると、メイン投光器11の第1番目の投
光素子と同期して賦活されるメイン受光器12の第1番
目の受光素子が光ビームを受け取らないことにより、遮
光物Sの存在を直ちに検知することができ、このこと
は、メイン受光器12に内蔵された受光信号処理回路又
は検波回路57を経て出力回路58から外部機器にOF
F信号が出力され、プレス装置20の動作が直ちに停止
される。
【0055】別の例のとして、図16に示すように、メ
イン投光器11とサブ受光器13とで形成される第1サ
ブ検知エリア16において、第3光軸が遮光物Sで遮光
されると、メイン投光器11の第3番目の投光素子と同
期して賦活されるサブ受光器13の対応する受光素子が
光ビームを受け取らないことにより、第3光軸に関する
サブ投光器14の投光素子から光ビームが発射されな
い。したがって、メイン受光器12の対応する受光素子
が所定のタイミングで光ビームを受け取らないことによ
り、遮光物Sを存在を直ちに検知することができ、これ
により、このメイン受光器12に内蔵された受光信号処
理回路又は検波回路57を経て出力回路58から外部機
器にOFF信号が出力され、プレス装置20の動作が直
ちに停止される。
【0056】図16を用いて説明した第1サブ検知エリ
ア16に人体の一部などの遮光物Sが侵入したときに
は、サブ受光器13がメイン投光器11からの光ビーム
を所定のタイミングで受け取らなかったことを、直接的
に、サブ受光器13からメイン受光器12に伝えて、こ
のメイン受光器12に内蔵された受光信号処理回路又は
検波回路57を経て出力回路58から外部機器に遮光出
力を出力させて、プレス装置20の動作を直ちに停止さ
せるようにしてもよい。
【0057】別の例のとして、図17に示すように、サ
ブ投光器14とメイン受光器12とで形成される第2サ
ブ検知エリア17において、第3光軸が遮光物Sで遮光
されると、サブ投光器14の第3番目の投光素子からの
光ビームをメイン受光器12の対応する受光素子が受け
取らないことにより、遮光物Sを存在を直ちに検知する
ことができ、これにより、メイン受光器12に内蔵され
た受光信号処理回路又は検波回路57を経て出力回路5
8から外部機器に遮光信号又はOFF信号が出力され、
プレス装置20の動作が直ちに停止される。
【0058】安全装置100に関し、メイン投光器11
やメイン受光器12及びサブ受光器13、サブ投光器1
4が、通信線又は信号線22で互いに接続されているこ
とから、変形例として、受光信号処理回路又は検波回路
57及び出力回路58をメイン投光器11に設け、この
メイン投光器11から外部機器に遮光信号又はOFF信
号を出力させるようにしてもよい。
【0059】以上の説明から理解できるように、安全装
置100によれば、プレス装置20の突出部分21の回
りに全てライトカーテンを形成することができる。ま
た、この安全装置100によれば、メイン受光器12又
はメイン投光器11に内蔵した受光信号処理回路57及
び出力回路58によって、外部機器に向けてOFF信号
を出力できることから、オプションとして用意されるサ
ブ受光器13及び/又はサブ投光器14に受光信号処理
回路57及び出力回路58を設ける必要がない。
【0060】図18以降の図面は、本発明の他の実施例
に関するものである。これらの実施例において、上述し
た第1実施例と同一又は同様の要素には同一の参照符号
を付すことにより、その詳しい説明を省略し、以下に、
特徴部分を説明する。
【0061】第2実施例(図18) 第2実施例の多光軸光電式安全装置200は、基本ユニ
ットとして、メイン投光器11と、これに対応するメイ
ン受光器12と、コントローラ25とを含み、メイン投
光器11及び受光器12は共に直列及び/又は並列に増
設可能である。また、安全装置200は、第1実施例と
同様に、メイン投光器11と部分的に対応するサブ受光
器13と、メイン受光器12と部分的に対応するサブ投
光器14とを含む。
【0062】安全装置200に含まれるメイン投光器1
1などの投受光器は、通信線又は信号線22を介して接
続されたコントローラ25によって制御される。そし
て、メイン受光器12やサブ受光器13からの遮光信号
はコントローラ25に入力され、コントローラ25から
外部機器に向けてON信号又はOFF信号が出力され
る。
【0063】この第2実施例の安全装置200にあって
も、図18では、第2光軸と第3光軸に関して、サブ受
光器13とサブ投光器14が配置されている。
【0064】先に第1実施例で説明した図13を参照し
て、第2実施例の多光軸光電式安全装置200にあって
も、サブ投受光器13、14が設置される光軸番号に関
する情報を、メイン受光器12が認識することにより或
いはコントローラ25を介してメイン受光器12に供給
することにより、第1実施例と同様の手法により図13
の第2動作シーケンスが自動的に生成され、この第2の
動作シーケンスに従って、メイン投光器11及びサブ投
光器14が動作する。例示として、第1、第2、第5〜
第8の光軸は、メイン投光器11とメイン受光器12と
の間で授受される光ビームでメイン検知エリア15が形
成される。第3、第4光軸は、メイン投光器11とサブ
受光器13との間で授受される光ビームで第1のサブ検
知エリア16が形成され、また、サブ投光器14とメイ
ン受光器12との間で授受される光ビームで第2のサブ
検知エリア17が形成される。
【0065】例えば、図16に示すように、第1のサブ
検知エリア16の第3光軸に遮光物Sが侵入した場合、
メイン投光器11からの光ビームをサブ受光器13の対
応する受光素子が受光できなかったことが、このサブ受
光器13からコントローラ25に伝達され、この信号を
コントローラ25が確認したら、直ちに、コントローラ
25から外部機器に向けて遮光信号又はOFF信号が出
力される。この場合、サブ投光器14に投光命令を発し
てサブ投光器14から光ビームを発射させてもよく、或
いは、サブ投光器14に対する投光命令の供給を停止し
て、サブ投光器14から光ビームを発射させないように
してもよい。
【0066】第1実施例で説明した受光信号処理回路又
は検波回路57(図9)は、コントローラ25に設けて
もよいが、第1実施例と同様に、メイン受光器12又は
メイン投光器11に設けてもよい。
【0067】メイン受光器12に受光信号処理回路又は
検波回路57(図9)を内蔵させたときには、例えば、
図16に示すように、第1サブ検知エリア16の第3光
軸に遮光物Sが侵入したときには、メイン投光器11か
らの光ビームをサブ受光器13で受光できないことか
ら、この情報をサブ受光器13からコントローラ25に
伝達し、これをコントローラ25が確認したら、コント
ローラ25からサブ投光器14に投光命令を発しないよ
うにすることができる。
【0068】このことにより、メイン受光器12の第3
光軸に関連した受光素子は、結局のところ、受光できな
いことになり、したがって、この情報は、メイン受光器
12に内蔵した受光信号処理回路又は検波回路57を経
てコントローラ25に伝達され、コントローラ25から
外部機器に向けて遮光信号又はOFF信号が出力され
る。
【0069】変形例として、メイン受光器12に出力回
路58(図9)を設け、このメイン受光器12の出力回
路58から直接的に外部機器に向けて遮光信号を出力す
るようにしてもよい。また、出力回路58及び/又は受
光信号処理回路57をメイン投光器11に設け、サブ受
光器13又はメイン受光器12が受光できなかったとき
には、この情報をコントローラ25を介して、メイン投
光器11に内蔵した受光信号処理回路57及び出力回路
58を経て外部機器に遮光信号又はOFF信号を出力す
るようにしてもよい。
【0070】他の変形例として、上記の第1実施例では
メイン受光器12の受光素子制御回路54で実質的に第
2動作シーケンスを生成するようにしたが、この受光素
子制御回路54の機能つまり第2動作シーケンスを生成
する機能をコントローラ25で実現するようにしてもよ
い。この場合、図外のティーチングスイッチをコントロ
ーラ25に設けるのが都合がよい。
【0071】第3実施例(図19〜図21) 第1実施例及び第2実施例では、一組のサブ投受光器1
3、14を用いて2つのサブ検知エリア16、17を作
ることを提案したが、このサブ投受光器13、14を2
組又はそれ以上設置して、より多くのサブ検知エリアを
作ることができる。その一例として、図19〜図21を
参照して、2組のサブ投受光器を用いて4つのサブ検知
エリアを作ること説明する。なお、この例示の安全装置
は、先に説明した第2実施例の安全装置200を流用し
て構成されているが、第1実施例の安全装置100を流
用して構成することもできることは云うまでもない。
【0072】図示の多光軸光電式安全装置300は、先
に説明した第1のサブ投受光器13、14の他に、第2
のサブ受光器31及び第2のサブ投光器32を含み、こ
れら第2のサブ投受光器31、32は、2個の受光素子
又は2個の投光素子を含む。この第3実施例に例示の安
全装置300は、図20に示すように、2つの突出部分
21A、21Bを含むプレス装置20などのシステムに
適用するのに適している。なお、第3実施例の安全装置
300に含まれるメイン投受光器11、12は、直列に
一列に配置された12個の投光素子又は受光素子を含ん
でおり、図19に示す番号1、2・・・・・・12は、
メイン投光器11とメイン受光器12との間の光軸の番
号を示す。
【0073】この図19から理解できるように、メイン
投光器11とメイン受光器12は同一平面上で互いに対
面して配置されて、これらメイン投光器11とメイン受
光器12との間で光の授受を行うことでメイン検知エリ
ア又はメインライトカーテン15を作る。第1のサブ受
光器13及び第1のサブ投光器14は、第1の突出部分
21Aを挟んで、メイン検知エリア15の中に、メイン
投光器11と第1のサブ受光器13との間及び第1のサ
ブ投光器14とメイン受光器12との間に第1、第2の
2つのサブ検知エリア16、17を作る。また、第2の
サブ受光器31及び第2のサブ投光器32は、第2の突
出部分21Bを挟んで、メイン検知エリアの中に、メイ
ン投光器11と第2のサブ受光器31との間及び第2の
サブ投光器32とメイン受光器12との間に、第3、第
4の2つのサブ検知エリア33、34を作る。
【0074】なお、図19では、第1のサブ投受器1
3、14が第3、第4光軸に配置されて、第3、第4光
軸に第1、第2のサブ検知エリア16、17が形成され
ているが、これは単なる例示に過ぎない。また、第2の
サブ投受光器31、32が第7、第8光軸に配置され
て、第7、第8光軸に第3、第4のサブ検知エリア3
3、34が形成されているが、これも単なる例示に過ぎ
ない。第1、第2のサブ投受光器は、装置20の突出部
分21A、21Bなどの障害物の位置に応じた位置に配
置すればよい。また、第1、第2のサブ投受光器13、
14、31、32の受光素子及び投光素子の数は、突出
部分21A、21Bなどの障害物の大きさ、つまりメイ
ン検知エリア15の中で突出部分21A、21Bが遮光
することになる光軸数に対応した数であればよい。
【0075】すなわち、この第3実施例の多光軸光電式
安全装置300では、第1、第2、第5、第6、第9〜
第12の光軸は、メイン投光器11とメイン受光器12
との間で授受される光ビームでメイン検知エリア15が
形成されている。第3、第4光軸は、メイン投光器11
と第1のサブ受光器13との間で授受される光ビームで
第1のサブ検知エリア16が形成され、また、第1のサ
ブ投光器14とメイン受光器12との間で授受される光
ビームで第2のサブ検知エリア17が形成されている。
更に、第7、第8光軸は、メイン投光器11と第2のサ
ブ受光器31との間で授受される光ビームで第3のサブ
検知エリア33が形成され、また、第2のサブ投光器3
2とメイン受光器12との間で授受される光ビームで第
2のサブ検知エリア34が形成されている。
【0076】第3実施例の安全装置300にあっては、
メイン投受光器11、12に関する基本動作シーケンス
(図12)に対して、第1サブ投受光器13、14が設
置される光軸番号及び第2サブ投受光器131、32が
設置される光軸番号を、メイン受光器12又はコントロ
ーラ25に供給して、第3光軸と第4光軸との間に第1
ブランクを設定し及び第4光軸と第5光軸との間に第2
ブランクを設定し、また、第7光軸と第8光軸との間に
第3ブランクを設定し及び第8光軸と第9光軸との間に
第4ブランクを設置すると共に、これら第1、第2ブラ
ンクに対応するタイミングで第1サブ投光器14を動作
させ、第3、第4ブランクに対応するタイミングで第2
サブ投光器32を動作させるように設定することで、図
21に図示したマルチ検出用動作シーケンスが自動的に
生成される。
【0077】具体的には、先の第1実施例と実質的に同
様の手法で図21のマルチ検出用動作シーケンスが自動
的に生成される。すなわち、ライトカーテンを形成すべ
き位置に、先ず、メイン投光器11及びメイン受光器1
2を設置して位置決めする。これにより、装置20の突
出部分21に対する正確なメイン投光器11及びメイン
受光器12の位置決めが完了する。
【0078】次に、サブ投受光器13、14及び第2の
サブ投受光器31、32を追加したマルチ検出動作モー
ドであること、また、このマルチ検出動作モードにおけ
る投光動作であるマルチ検出用動作シーケンスを自動的
に生成するティーチングモードに入ることをコントロー
ラ25又は受光素子制御回路54に認知させるために、
図外のティーチングスイッチをオペレータ又はユーザが
ON操作する。仮に、コントローラ25で装置300に
含まれる投受光器を実質的に制御するのであれば、この
ティーチングスイッチをコントローラ25に設けるのが
都合がよい。
【0079】これにより、メイン投光器11は、図12
と同様のタイミングで投光を開始する。この指令は、テ
ィーチングモードを認識したコントローラ25又は受光
素子制御回路54から、通信線又は信号線22を介し
て、投光素子制御回路43に伝達される。
【0080】全ての投光素子の投光動作が完了し、その
結果、第3光軸及び第4光軸が突出部分又は障害物21
Aによって遮光され、また、第7光軸及び第8光軸が突
出部分又は障害物21Bによって遮光されていることを
受光素子制御回路54又はコントローラ25が認識す
る。これにより、コントローラ25又は受光素子制御回
路54は、メイン投光器11に関する第3光軸の投光タ
イミングと第4光軸の投光タイミングとの間に、第1サ
ブ投光器14が賦活するために必要が第1のブランク
(上記期間T1と期間T2とを合計した期間)を設定
し、更にメイン投光器11に関する第4光軸の投光タイ
ミングと第5光軸の投光タイミングとの間に、第1サブ
投光器14が賦活するために必要な第2のブランク(上
記期間T1と期間T2とを合計した期間)を設定すると
共に、これら第1、第2のブランクに対応したタイミン
グで、第1サブ投光器14を賦活するためのシーケンス
を自動設定する。
【0081】更に、コントローラ25又は受光素子制御
回路54は、メイン投光器11に関する第7光軸の投光
タイミングと第8光軸の投光タイミングとの間に、第2
サブ投光器32が賦活するために必要が第3のブランク
(上記期間T1と期間T2とを合計した期間)を設定
し、更にメイン投光器11に関する第8光軸の投光タイ
ミングと第9光軸の投光タイミングとの間に、第2サブ
投光器32が賦活するために必要な第4のブランク(上
記期間T1と期間T2とを合計した期間)を設定すると
共に、これら第3、第4のブランクに対応したタイミン
グで、第2サブ投光器32を賦活するためのシーケンス
を自動設定する。これにより図21に示すマルチ検出用
動作シーケンスが自動的に生成される。
【0082】図21のマルチ検出用動作シーケンスから
理解できるように、上述した第1実施例及び/又は第2
実施例と実質的に同じ制御が行われる。例えば第3光軸
に関し、メイン投光器11からの光ビームが遮光物Sに
よって遮光されて第1のサブ受光器13が光を受け取る
ことができなかった場合には、例えば第1のサブ投光器
14の投光が禁止される。これにより、メイン受光器1
2では、第3光軸が遮光されていると認識し、この情報
がコントローラ25に伝達されて、コントローラ25か
ら外部機器に向けてOFF信号又は遮光信号が出力され
る。
【0083】この第3実施例においても、複数の突出部
分21A、21Bを備えた装置に関し、この複数の突出
部分21A、21Bの回りを含めてライトカーテンを形
成することができるという利点に加えて、第1実施例、
第2実施例と同様に、サブ投受光器13、14、31、
32に検波回路又は受光信号処理回路57(図9)を設
ける必要が無いという利点を有する。
【0084】第4実施例(図22) 上述した第1〜第3実施例では、メイン投光器11の動
作の間にサブ投光器14の動作を組み込むようにした
が、図22に示すように、先ず、メイン投光器11の投
光素子の選択的な投光が終了した後に、サブ投光器14
の投光素子の選択的な投光を行うようにしてもよい。な
お、この図22は、一つのサブ投光器14に関して、そ
の動作シーケンスを示しているが、第3実施例のように
複数のサブ投光器14、32を設けた場合には、第1の
サブ投光器14の投光が完了したら第2の投光器32の
投光を開始するようにすればよい。
【0085】このような制御を行うための動作シーケン
スは、先に説明したように、サブ投受光器13、14が
配置される光軸番号をコントローラ25又はメイン受光
器12に供給することで自動的に生成可能であることは
当業者であれば容易に理解できるであろう。
【0086】人間の身体の一部がライトカーテンに侵入
した場合、例えば第1のサブ受光器13の選択された受
光素子が受光しなかった場合には、これに対応する第1
のサブ投光器14の投光素子が投光しないようにコント
ローラ25が信号処理を行うことで、結果的に、メイン
受光器12が受光しないことになり、これにより、ライ
トカーテンが遮光状態となった情報をメイン受光器12
で確認することができる。
【0087】メイン投光器11及びメイン受光器12に
含まれる投受光素子が、順次、選択的に有効にすること
に関し、メイン投光器11及びメイン受光器12にクロ
ック発生回路を内蔵させて、このクロック発生回路を用
いて、メイン投光器11及びメイン受光器12に含まれ
る投受光素子を、順次、所定のタイミングで同期して有
効化するようにしてもよい。
【0088】以上、本発明の好ましい実施例を説明し
た。これらの実施例の説明において、サブ投受光器1
3、14、31、32を設置した光軸に関しては、メイ
ン投光器11とサブ受光器13、31との間に遮光物が
侵入したときには、対応するサブ投光器14、32の投
光素子の動作を禁止又は停止することにより、結果的に
メイン受光器12に遮光物の存在を認識させるのを基本
にしてある。つまり、例えば第3光軸に関しては、メイ
ン投光器11とサブ受光器13との間の光ビームと、サ
ブ投光器14とメイン受光器12との間の光ビームと
で、この第3光軸に関する一つの光ビームとみなして信
号処理を行うことを基本にしてある。
【0089】変形例として、例えば第3光軸に関して
は、メイン投光器11とサブ受光器13との間に遮光物
が侵入したとしても、これに関係なくサブ投光器14に
投光させるようにしてもよい。この場合、サブ受光器1
3からコントローラ25に遮光信号を供給して、この遮
光信号をコントローラ25で確認した後に、コントロー
ラ25から外部機器に向けてOFF信号を出力するよう
にしてもよく、或いは、サブ受光器13からメイン受光
器12に遮光信号を供給して(第1実施例の場合)、こ
のメイン受光器12で遮光を確認した後に、このメイン
受光器12から外部機器に向けてOFF信号を出力して
もよく、或いは、サブ受光器13からコントローラ25
を経由してメイン受光器12に遮光信号を供給し(第2
実施例の場合)、このメイン受光器12で遮光を確認し
た後に、この情報をメイン受光器12からコントローラ
25に供給して、コントローラ25から外部機器に向け
て遮光信号又はOFF信号を出力するようにしてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の多光軸光電式安全装置の設置に関する一
例を側面から図示した説明図である。
【図2】従来の多光軸光電式安全装置の設置に関する他
の例を側面から図示した説明図である。
【図3】図2の多光軸光電式安全装置の設置例を正面か
ら図示した説明図である。
【図4】図3に関連して無効エリアを金網などで覆う従
来例を正面から図示した説明図である。
【図5】本発明の第1実施例の多光軸光電式安全装置の
全体系統図である。
【図6】図5に図示した実施例の安全装置の配置例を側
面から図示した説明図である。
【図7】第1実施例に含まれるメイン投光器とメイン受
光器とで形成されるメイン検知エリアと、メイン投光器
とサブ受光器とで形成される第1のサブ検知エリアと、
サブ投光器とメイン受光器とで形成される第2のサブ検
知エリアとを説明するための図である。
【図8】第1実施例の多光軸光電式安全装置の全体構成
図である。
【図9】第1実施例の多光軸光電式安全装置の基本ユニ
ットであるメイン投光器とメイン受光器のブロック図で
ある。
【図10】第1実施例の安全装置に含まれるサブ受光器
のブロック図である。
【図11】第1実施例の安全装置に含まれるサブ投光器
のブロック図である。
【図12】メイン投受光器に組み込まれた基本動作シー
ケンスを説明するための図である。
【図13】第1実施例の安全装置の動作シーケンスを説
明するための図である。
【図14】マルチ検出シーケンス生成用ティーチングモ
ードでの処理手順を説明するためのフローチャートであ
る。
【図15】第1実施例の安全装置に関し、メイン検知エ
リアに遮光物が侵入した状態を説明するための図であ
る。
【図16】第1実施例の安全装置に関し、第1サブ検知
エリアに遮光物が侵入した状態を説明するための図であ
る。
【図17】第1実施例の安全装置に関し、第2サブ検知
エリアに遮光物が侵入した状態を説明するための図であ
る。
【図18】第2実施例の多光軸光電式安全装置の全体構
成図である。
【図19】第3実施例に含まれるメイン投光器とメイン
受光器とで形成されるメイン検知エリアと、メイン投光
器と第1サブ受光器とで形成される第1サブ検知エリア
と、第1サブ投光器とメイン受光器とで形成される第2
のサブ検知エリアと、メイン投光器と第2サブ受光器と
で形成される第3サブ検知エリアと、第2サブ投光器と
メイン受光器とで形成される第4のサブ検知エリアとを
説明するための図である。
【図20】第3実施例の安全装置の配置例を側面から図
示した説明図である。
【図21】第3実施例の安全装置の動作シーケンスを説
明するための図である。
【図22】第4実施例の多光軸光電式安全装置の動作シ
ーケンスを説明するための図である。
【符号の説明】
100 第1実施例の多光軸光電式安全装置 11 メイン投光器 12 メイン受光器 13 サブ投光器 14 サブ受光器 15 メイン検知エリア 16 第1サブ検知エリア 17 第2サブ検知エリア 20 プレス機などの装置 21 作業者側に突出する例えばプレス機の突出部分 22 通信線 25 コントローラ 57 受光信号処理回路 58 出力回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B23Q 11/00 B30B 15/00 C B30B 15/00 G01V 9/04 P Fターム(参考) 2G065 AB23 AB28 BA01 BA33 BC22 BC31 BC35 BD04 DA15 DA20 3C011 AA15 AA16 4E088 KK07 5C083 AA01 BB11 DD09 FF01 GG14 JJ36 5C086 AA22 BA17 BA20 CA11 CB22 DA15 FA16

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 等間隔に列状に配置された複数の投光素
    子を備えたメイン投光器と、 前記投光素子と同じ数の受光素子を備え、これら受光素
    子が列状に等間隔に配置されたメイン受光器とを含み、 前記メイン投光器と前記メイン受光器との間の光ビーム
    で多光軸のライトカーテンを形成し、該多光軸のライト
    カーテンの少なくとも一つの光軸が遮光されると、外部
    機器に向けて遮光信号を出力する多光軸光電式安全装置
    において、 前記ライトカーテンの中に配置され、前記メイン投光器
    からの光ビームを受光可能な受光素子を少なくとも一つ
    含むサブ受光器と、 前記ライトカーテンの中に配置され、前記メイン受光器
    に向けて光ビームを発射可能な投光素子を少なくとも一
    つ含むサブ投光器とを有し、 前記ライトカーテンが、前記メイン投光器と前記メイン
    受光器とで形成されるメイン検知エリアと、前記メイン
    投光器と前記サブ受光器及び前記サブ投光器と前記メイ
    ン受光器で形成されるサブ検知エリアとを含むことを特
    徴とする多光軸光電式安全装置。
  2. 【請求項2】 前記メイン受光器に、 前記ライトカーテンの少なくとも一つの光軸が遮光され
    たことを検知する受光信号処理回路と、 該受光信号処理回路からの信号を受けて外部機器に向け
    て遮光信号を出力する出力回路とが内蔵されている、請
    求項1に記載の多光軸光電式安全装置。
  3. 【請求項3】 前記メイン投光器に、 前記ライトカーテンの少なくとも一つの光軸が遮光され
    たことを検知する受光信号処理回路と、 該受光信号処理回路からの信号を受けて外部機器に向け
    て遮光信号を出力する出力回路とが内蔵されている、請
    求項1に記載の多光軸光電式安全装置。
  4. 【請求項4】 前記メイン投光器と前記メイン受光器と
    前記サブ受光器と前記サブ投光器との間の信号の授受を
    実質的に制御するためのコントローラを更に含む、請求
    項1に記載の多光軸光電式安全装置。
  5. 【請求項5】 前記コントローラに、前記ライトカーテ
    ンの少なくとも一つの光軸が遮光されたことを検知する
    受光信号処理回路と、 該受光信号処理回路からの信号を受けて外部機器に向け
    て遮光信号を出力する出力回路とが内蔵されている、請
    求項4に記載の多光軸光電式安全装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも1組の前記サブ受光器と前記
    サブ投光器を含む、請求項1に記載の多光軸光電式安全
    装置。
  7. 【請求項7】 前記メイン投光器と前記サブ受光器とで
    形成されるサブ検知エリアが遮光されたときに、前記サ
    ブ投光器の投光が禁止される、請求項1に記載の多光軸
    光電式安全装置。
  8. 【請求項8】 等間隔に列状に配置された複数の投光素
    子を備えたメイン投光器と、 前記投光素子と同じ数の受光素子を備え、これら受光素
    子が列状に等間隔に配置されたメイン受光器とを含み、 前記メイン投光器と前記メイン受光器との間の光ビーム
    で多光軸のライトカーテンを形成し、 前記メイン受光器又は前記メイン投光器には、前記ライ
    トカーテンの少なくとも一つの光軸が遮光されたことを
    検知する受光信号処理回路と、該受光信号処理回路から
    の信号を受けて外部機器に向けて遮光信号を出力する出
    力回路とが内蔵され、 前記ライトカーテンの少なくとも一つの光軸が遮光され
    ると、前記出力回路から外部機器に向けて遮光信号が出
    力される多光軸光電式安全装置であって、 前記ライトカーテンの中に配置され、前記メイン投光器
    からの光ビームを受光可能な受光素子を少なくとも一つ
    含むサブ受光器と、 前記ライトカーテンの中に配置され、前記メイン受光器
    に向けて光ビームを発射可能な投光素子を少なくとも一
    つ含むサブ投光器とを有し、 前記ライトカーテンが、前記メイン投光器と前記メイン
    受光器とで形成されるメイン検知エリアと、前記メイン
    投光器と前記サブ受光器及び前記サブ投光器と前記メイ
    ン受光器で形成されるサブ検知エリアとを含み、 前記メイン投光器と前記サブ受光器とで形成されるサブ
    検知エリアが遮光されたときに、前記サブ投光器の投光
    が禁止されることからなる多光軸光電式安全装置。
  9. 【請求項9】等間隔に列状に配置された複数の投光素子
    を備えたメイン投光器と、 前記投光素子と同じ数の受光素子を備え、これら受光素
    子が列状に等間隔に配置されたメイン受光器と、 前記メイン投光器と前記メイン受光器とを、予め設定さ
    れた基本動作シーケンスに従って、互いに関連する投光
    素子と受光素子とを選択的に所定のタイミングで所定の
    期間動作させる制御手段とを含み、 前記メイン投光器と前記メイン受光器との間の光ビーム
    で多光軸のライトカーテンを形成して、該多光軸のライ
    トカーテンの少なくとも一つの光軸が遮光されると、外
    部機器に向けて遮光信号を出力する多光軸光電式安全装
    置において、 前記ライトカーテンの中に配置され、前記メイン投光器
    からの光ビームを受光可能な受光素子を少なくとも一つ
    含むサブ受光器と、 前記ライトカーテンの中に配置され、前記メイン受光器
    に向けて光ビームを発射可能な投光素子を少なくとも一
    つ含むサブ投光器とを有し、 前記ライトカーテンが、前記メイン投光器と前記メイン
    受光器とで形成されるメイン検知エリアと、前記メイン
    投光器と前記サブ受光器及び前記サブ投光器と前記メイ
    ン受光器で形成されるサブ検知エリアとを含み、 該サブ検知エリアに関連する光軸に関する情報を前記制
    御手段に供給して前記基本動作シーケンスに前記サブ投
    光器の動作タイミングを加えることにより、前記メイン
    投光器及び前記メイン受光器と、前記サブ受光器と前記
    サブ投光器との第2動作シーケンスを生成して、該第2
    動作シーケンスに従って動作することを特徴とする多光
    軸光電式安全装置。
  10. 【請求項10】等間隔に列状に配置された複数の投光素
    子を備えたメイン投光器と、 前記投光素子と同じ数の受光素子を備え、これら受光素
    子が列状に等間隔に配置されたメイン受光器と、 前記メイン投光器と前記メイン受光器とを、予め設定さ
    れた基本動作シーケンスに従って、互いに関連する投光
    素子と受光素子とを選択的に所定のタイミングで所定の
    期間動作させるコントローラとを含み、 前記メイン投光器と前記メイン受光器との間の光ビーム
    で多光軸のライトカーテンを形成し、 前記メイン受光器又は前記メイン投光器には、前記ライ
    トカーテンの少なくとも一つの光軸が遮光されたことを
    検知する受光信号処理回路と、該受光信号処理回路から
    の信号を受けて外部機器に向けて遮光信号を出力する出
    力回路とが内蔵され、 前記ライトカーテンの少なくとも一つの光軸が遮光され
    ると、前記出力回路から外部機器に向けて遮光信号が出
    力される多光軸光電式安全装置であって、 前記ライトカーテンの中に配置され、前記メイン投光器
    からの光ビームを受光可能な受光素子を少なくとも一つ
    含むサブ受光器と、 前記ライトカーテンの中に配置され、前記メイン受光器
    に向けて光ビームを発射可能な投光素子を少なくとも一
    つ含むサブ投光器とを有し、 前記ライトカーテンが、前記メイン投光器と前記メイン
    受光器とで形成されるメイン検知エリアと、前記メイン
    投光器と前記サブ受光器及び前記サブ投光器と前記メイ
    ン受光器で形成されるサブ検知エリアとを含み、 該サブ検知エリアに関連する光軸に関する情報を前記コ
    ントローラに供給して前記基本動作シーケンスに前記サ
    ブ投光器の動作タイミングを加えることにより、前記メ
    イン投光器及び前記メイン受光器と、前記サブ受光器と
    前記サブ投光器との第2動作シーケンスを生成して、該
    第2動作シーケンスに従って動作することからなる多光
    軸光電式安全装置。
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