JPH11354329A - 雑音電流吸収具 - Google Patents

雑音電流吸収具

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JPH11354329A
JPH11354329A JP15919398A JP15919398A JPH11354329A JP H11354329 A JPH11354329 A JP H11354329A JP 15919398 A JP15919398 A JP 15919398A JP 15919398 A JP15919398 A JP 15919398A JP H11354329 A JPH11354329 A JP H11354329A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 雑音電流吸収具において、磁性体に巻き付け
られた電線が緩むのを防止することを目的とする。 【解決手段】 雑音電流吸収具2は、円筒形状のフェラ
イトを二つに分割した形状の磁性体を、収納部7、9内
に夫々備えており、収納部7、9の外周部には、外周方
向に列設され互いの間に電線を保持可能な保持突起17
が多数列設されている。電線L1を雑音電流吸収具2に
巻き付ける際、収納部7、9の外周にて保持突起17の
間にて電線L1を保持させることにより、電線L1が緩
むのを防止し、電線L1が外部の物に引っかかる等して
損傷するのを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子機器の電線
に外嵌され、電子機器内部で発生した雑音電流、或いは
外部で発生し電線を通して電子機器内に流れ込む雑音電
流を吸収する雑音電流吸収具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電線の外周部をフェライト等
の磁性体で包囲し、この磁性体によって電線を流れる雑
音電流を吸収する雑音電流吸収具が知られており、例え
ば電線外周部を包囲する形状に形成された筒状の磁性体
を、軸を含む分割面で分割し、その分割された磁性体
を、合成樹脂製の保持ケースの収納部に各々嵌め込まれ
たものがある。この雑音電流吸収具は、電線外周部を磁
性体で包囲するよう各磁性体の分割面を互いに接合させ
て使用され、その電線を流れる雑音電流(ノイズ)を吸
収するものである。
【0003】こうした雑音電流吸収具においては、磁性
体で形成された閉磁路内に、雑音電流により発生した磁
束のループができることによって、電磁エネルギーを熱
エネルギーに変換して、雑音電流を吸収する効果が得ら
れる。そのため、電線を、磁性体で形成された閉磁路の
内部を複数回通過するよう、磁性体に巻付けるようにす
ると、より効果的に雑音電流を吸収できるので好まし
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、磁性体に電線
を何回も巻付ける際、既に巻付けた部分の電線が緩まな
いよう、手でしっかり押さえる必要があり面倒である。
また、確実に巻付けた場合であっても、その後徐々に緩
んできたり、また、巻付ける度に或いは巻付ける人によ
って電線の巻付け方が異なったりすると、フェライトコ
アによる雑音電流の吸収特性がばらついてしまう。そし
て、雑音電流を吸収する効果が低減する可能性があっ
た。また、電線が緩んで外部の物に引っかかったり、擦
れたりして損傷してしまうこともあった。
【0005】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、雑音電流吸収具において、磁性体に巻き付けられた
電線が緩むのを防止することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた請求項1に記載の発明は、電線の外周部を包
囲する形状に形成され、該電線を包囲する中空部を軸方
向に貫通する分割面で分割自在な磁性体と、該磁性体を
各々収納する収納部を有する保持ケースとを備え、前記
収納部に各々収納された磁性体の分割面を互いに接合さ
せて、前記電線を流れる雑音電流を吸収する雑音電流吸
収具において、前記保持ケースの外周部に、前記電線を
保持可能な電線保持部を設けたことを特徴とする。
【0007】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の雑音電流吸収具において、前記電線保持部は、
前記保持ケースの外周方向に列設され、互いの間に前記
電線を保持可能な複数の突起からなることを特徴とす
る。また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の
雑音電流吸収具において、前記電線保持部は、前記保持
ケースの外周部から、該外周方向に沿って延出され、該
外周部との間に前記電線を保持可能な支持部材からなる
ことを特徴とする。
【0008】また、請求項4に記載の発明は、請求項3
に記載の雑音電流吸収具において、前記支持部材の先端
部と前記保持ケースの外周部との間に、該支持部材と該
外周部とを着脱自在に結合する結合手段を設けたことを
特徴とする。また、請求項5に記載の発明は、請求項3
に記載の雑音電流吸収具において、前記支持部材とし
て、前記保持ケース外周方向に離間して設けられた第1
支持部材及び第2支持部材を備え、前記両支持部材の先
端部の間に、該両支持部材を着脱自在に連結する連結手
段を設けたことを特徴とする。
【0009】
【作用】この様に構成された本発明(請求項1)の雑音
電流吸収具では、保持ケースの外周部に、電線を保持可
能な電線保持部が設けられているので、磁性体を収納し
た収納部への電線の巻付けを行う際に、電線保持部に電
線を保持させるようにすれば、巻付作業中および作業後
に、巻付けられた電線が緩むのを防止することができ
る。
【0010】また、請求項2に記載の雑音電流吸収具で
は、電線保持部が、保持ケースの外周方向に列設され、
互いの間に電線を保持可能な複数の突起で構成されてい
るので、磁性体を収納した収納部への電線の巻付けを行
う際には、突起の間を電線が通過するようにすればよ
い。
【0011】また、請求項3に記載の雑音電流吸収具で
は、電線保持部が、保持ケースの外周部から延出され、
保持ケースの外周部に沿って配置された支持部材で構成
されているので、磁性体を収納した収納部への電線の巻
付けを行う際には、支持部材と保持ケースの外周部との
間で電線が保持されるようにすればよい。
【0012】また、請求項4に記載の雑音電流吸収具で
は、支持部材の外周方向の先端部と保持ケースの外周部
との間に、互いに結合可能な結合手段が設けられている
ので、支持部材と保持ケースの外周部との間で電線を保
持させながら、保持ケースの収納部に電線を巻付けた
後、支持部材の先端部と保持ケースの外周部とを結合手
段にて結合すれば、保持ケースの外周部にて電線をより
確実に保持することができる。
【0013】また、請求項5に記載の雑音電流吸収具で
は、支持部材として、保持ケース外周方向に離間して配
置された第1支持部材及び第2支持部材が設けられ、そ
の両支持部材の先端部の間に、両支持部材を着脱自在に
連結する連結手段が設けられているので、第1支持部材
及び第2支持部材の少なくとも一方と保持ケースの外周
部との間に電線を保持させながら、保持ケースの収納部
に電線を巻付けた後、両支持部材の先端同士を連結手段
により連結すれば、保持ケースの外周部にて電線をより
確実に保持することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施例を図面と
共に説明する。図1及び図2は、第1実施例としての雑
音電流吸収具2の構成を示す説明図である。図に示す様
に、電線L1を包囲して、そこを流れる雑音電流を吸収
する磁性体3、5は、円筒形状のフェライトをその中心
軸を含む分割面3b、5bで二つに分割した形状のもの
で、電線L1を収納可能な溝部3a、5aを有してお
り、溝部3a、5aに電線L1を収納して、分割面3b
及び5bを対向させて接合することにより、電線L1を
磁性体3、5で包囲することができるようにされてい
る。また、溝部3a、5aには、凹部3c、5cが形成
されている。
【0015】次に、磁性体3、5の外形形状に応じた形
状に窪まされて、磁性体3、5を個々に収納可能な収納
部7、9は、可撓性を有するヒンジ部11aを介して開
閉自在に接続され、保持ケース11を形成している。更
に収納部7、9の内壁には、磁性体3、5の凹部3c、
5cに嵌合して、収納部7、9に収納された磁性体3、
5が上下に移動しない様に固定する固定突起7a、9a
が設けられている。
【0016】また、一方の収納部7の、ヒンジ部11a
と反対側の側面には、孔が形成された係止枠13が設け
られ、他方の収納部9の、ヒンジ部11aとは反対側の
側面には、両収納部7、9を閉じたときに係止枠13の
孔に嵌合可能な嵌合突起15が設けられている。
【0017】そして、収納部7、9の外周部には、外周
方向に列設され互いの間に電線を保持可能な「突起」と
しての保持突起17が多数列設されている。各保持突起
17の互いに対向する部位は、電線L1を保持できるよ
う、電線L1の外周部と略同形状に形成されている。本
実施例では、図2(b)に示す様に、断面が略円形状の
電線L1の外周部の形状に合わせて、各保持突起17の
互いに対向する面を、略円弧状に形成している。そし
て、各保持突起17の先端付近には、電線L1が保持突
起17の間から外れるのを規制するための突出部17a
が形成されている。電線L1は、この様に形成された各
保持突起17の間にて保持可能となっている。
【0018】尚、保持ケース11は固定突起7a、9
a、係止枠13、保持突起17と共に、合成樹脂によっ
て一体成形され、固定突起7a、9a、係止枠13、保
持突起17には適度な弾性が付与されている。更に、収
納部7、9には、磁性体3、5を収納した際に、溝部3
a、5aに対応して電線L1を通すことができる半円状
の切欠部7b、9bが形成されている。
【0019】次に、以上の様に構成された雑音電流吸収
具2の使用方法について説明する。保持ケース11の収
納部7、9に収納された磁性体3、5は、固定突起7
a、9aによって上下に移動しない様に固定されてい
る。電線L1の収納部7、9への巻付けは、電線L1
を、磁性体3、5の溝部3a、5aに沿わせると共に、
収納部7、9の外周に列設された保持突起17の間に嵌
め込みながら行う。保持突起17の間には容易に電線L
1を嵌装できる。こうして、電線L1を、所望の回数だ
け収納部7、9の一方又は両方に巻付けた後、ヒンジ部
11aを撓ませて収納部7、9を閉じると、嵌合突起1
5が係止枠13の孔に嵌合し、磁性体3、5は互いに分
割面3b、5bで密接された状態で保持される。そし
て、電線L1は、溝部3a、5aに包囲されてなる中空
部を、巻付けられた回数分多く通過することになる。
【0020】この様に本実施例の雑音電流吸収具2にお
いては、保持ケース11の外周部に、互いの間に電線L
1を保持可能な保持突起17が形成され、電線L1を保
持突起17の間に保持させながら磁性体3、5に巻付け
ることができる。電線L1を保持突起17の間に保持さ
せるには、電線L1を、保持突起17の間に押し込むだ
けでよく、大変簡単である。従って、磁性体に電線を何
回も巻付ける際、既に巻付けた部分の電線が緩まないよ
う手でしっかり押さえる必要がなくなるので、巻付けに
かかる作業労力を低減することができる。また、保持ケ
ース11に巻付けた後も保持突起17の間に電線L1が
保持されるので、その後徐々に緩むのを防止できるの
で、雑音電流吸収具2の雑音電流吸収能力が低減した
り、他の物に引っかかって、電線L1が損傷するのを防
ぐことができる。また、簡単にかつ確実に、電線L1を
磁性体3、5に巻付けられるので、人によって或いは巻
付けの度に電線L1の配置にずれが生じるのを防止で
き、雑音電流吸収具2本来の雑音電流吸収能力を発揮す
ることができる。また、電線L1は、保持ケース11の
外周方向に列設された保持突起17の間に保持されるの
で、電線L1が保持ケース11の外周方向に動き、保持
ケース11の外周部との摩擦によって損傷するという可
能性もないので好ましい。
【0021】図3は、第2実施例としての雑音電流吸収
具22の構成を示す説明図である。図3(a)、(b)
に示す様に、本実施例の雑音電流吸収具22において
は、電線保持部として、保持ケース11の一方の収納部
7の外周部に、外周部に沿って外周方向に延びるよう形
成された支持部材24が設けられている。この支持部材
24は、保持ケース11外周方向の一端にて収納部7の
外周部に固定され、その他端は、鉤状に形成された鉤部
24aが形成されている。支持部材24に覆われた範囲
の収納部7の外周部には、支持部材24の近傍に、支持
部材24の鉤部24aが形成された先端部が挿入可能な
嵌挿口7dが設けられている。
【0022】支持部材24は、保持ケース11と共に、
合成樹脂によって一体成形されており、適当な弾性が付
与されている。支持部材24に適度な力を加えて、これ
を撓ませた後、図3(c)に示す様に、収納部7の外周
部に設けられた嵌挿口7dの縁部に、支持部材24の鉤
部24aを係合させることにより、鉤部24aにて、収
納部7の外周部に結合可能となっている。即ち、本実施
例の雑音電流吸収具22においては、鉤部24a及び嵌
挿口7dが結合手段を構成している。
【0023】尚、その他の構成については、第1実施例
の雑音電流吸収具2と同様であるので、同一符号を付す
と共に、その説明を省略する。この様に構成された雑音
電流吸収具22の使用の際、電線L1を収納部7へ巻付
けるには、電線L1を、磁性体3の溝部に沿わせると共
に、収納部7と支持部材24との間にて軽く保持しなが
ら行う。電線L1を所望の回数だけ収納部7に巻付けた
後、支持部材24の先端を嵌挿口7dに挿入し、その嵌
挿口7dの縁部に、支持部材24の先端に形成された鉤
部24aを係合させると、電線L1は、支持部材24と
収納部7の外周部との間に確実に保持される。
【0024】この様に本実施例の雑音電流吸収具22に
おいては、収納部7の外周部から、その外周方向に沿っ
て延出された支持部材24を備えており、電線L1を収
納部7の外周部と支持部材24との間に保持させながら
収納部7に巻付けることができる。従って、収納部7に
電線を何回も巻付ける際、既に巻付けた部分が緩まない
よう手でしっかり押さえる必要がなくなるので、巻付け
にかかる作業労力を低減することができる。また、保持
ケース11に巻付けた後も、収納部7の外周部と支持部
材24との間に電線L1が確実に保持されるので、電線
L1が徐々に緩むのを防止でき、雑音電流吸収具2の雑
音電流吸収能力が低減したり、他の物に引っかかって、
電線L1が損傷したりするのを防ぐことができる。ま
た、電線L1を、収納部7に、簡単にかつ確実に巻付け
ることができるので、人によって或いは巻付けの度に電
線L1の配置にずれが生じるのを防止でき、雑音電流吸
収具2本来の雑音電流吸収能力を発揮することができ
る。
【0025】図4は、第3実施例としての雑音電流吸収
具32の構成を示す説明図である。図4(a)、(b)
に示す様に、本実施例の雑音電流吸収具32において
は、支持部材として、保持ケース11の収納部7の外周
部に、外周方向に離間して設けられた第1支持部材34
及び第2支持部材36を備えている。両支持部材34、
36は、外周部に沿って他方の支持部材に向けて延びる
よう形成されている。両支持部材34、36は、収納部
7の外周方向の一端にて収納部7の外周部に固定され、
他端は、互いに連結可能な鉤形状に形成された第1鉤部
34a、第2鉤部36aが形成されている。なお、両支
持部材34、36に覆われる収納部7の外周部には、開
口7eが設けられている。
【0026】両支持部材34、36は、保持ケース11
と共に、合成樹脂によって一体成形されており、適当な
弾性が付与されているので、適度な力を加えて撓ませた
後、図4(c)に示す様に、第1鉤部34a、第2鉤部
36aを互いに係合させることにより連結される。即
ち、本実施例の雑音電流吸収具32においては、第1鉤
部34a、第2鉤部36aが連結手段を構成している。
【0027】尚、その他の構成については、第1実施例
の雑音電流吸収具2と同様であるので、同一符号を付す
と共に、その説明を省略する。この様に構成された雑音
電流吸収具32の使用の際、電線L1を収納部7へ巻付
けるには、電線L1を、磁性体3の溝部に沿わせると共
に、収納部7の外周部と第1支持部材34及び第2支持
部材36の少なくとも一方との間にて軽く保持しながら
行う。電線L1を所望の回数だけ収納部7に巻付けた
後、第1支持部材34と第2支持部材36の先端部に形
成された第1鉤部34a、第2鉤部36aを互いに係合
させると、電線L1は、第1支持部材34及び第2支持
部材36の少なくとも一方と収納部7の外周部との間に
確実に保持される。
【0028】この様に本実施例の雑音電流吸収具22に
おいては、収納部7の外周部から、その外周方向に沿っ
て延出された第1支持部材34及び第2支持部材36を
備えており、電線L1を収納部7の外周部と第1支持部
材34及び第2支持部材36の少なくとも一方との間に
保持させながら収納部7に巻付けることができる。従っ
て、磁性体に電線を何回も巻付ける際、既に巻付けた部
分が緩まないよう手でしっかり押さえる必要がなくなる
ので、巻付けにかかる作業労力を低減することができ
る。また、収納部7に巻付けた後も、収納部7の外周部
と第1支持部材34及び第2支持部材36の少なくとも
一方との間に電線L1が確実に保持されるので、電線L
1が徐々に緩むのを防止でき、雑音電流吸収具2の雑音
電流吸収能力が低減したり、他の物に引っかかって、電
線L1が損傷したりするのを防ぐことができる。また、
電線L1を、収納部7に、簡単にかつ確実に巻付けるこ
とができるので、人によって或いは巻付けの度に電線L
1の配置にずれが生じるのを防止でき、雑音電流吸収具
2本来の雑音電流吸収能力を発揮することができる。
【0029】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定される物ではなく、種々
の態様を取ることができる。例えば、上記第1実施例の
雑音電流吸収具2においては、断面が円形状の電線L1
を巻付けるものとし、保持突起17の互いに対向する部
位を円弧状のものとして説明したが、これに限られず、
例えば平型ケーブルの様に断面形状が略楕円形である場
合には、隣接する保持突起17の間で楕円が形成される
よう、各保持突起17の互いに対向する部位を形成する
ようにしても良い。また、各保持突起17の互いに対向
する部位を、単に、平面状に形成して、保持突起17の
間に各種電線を挟んで保持する様にしても良く、この様
にしても、保持ケース11の外周部に露出された電線L
1がこすれるのを防ぐことができるし、電線L1が緩ん
で他の物体に引っかかったり、雑音電流吸収能力が低下
したりするのを防止できる。この様に、各保持突起17
の互いに対向する部位は、どのような形状としても良い
が、隣接する保持突起17の互いに対向する部位の何れ
か一方には、他方に向けて突出する突出部17aを設け
た方が、それらの保持突起17の間に保持された電線L
1が離脱し難いので好ましい。
【0030】また、上記第1実施例の雑音電流吸収具2
においては、保持ケース11の外周部に保持突起17を
多数設けるものとして説明を行ったが、これに限られる
ものではなく、保持突起17は最低2個あれば良い。即
ち、保持突起17が少なくとも2個設けられていれば、
その間に電線L1を保持させることができる。また、例
えば、2個で1組の保持突起17を、保持ケース11の
外周部に分散して設けるようにしても良いし、一方の収
納部7(又は9)にのみ設けるようにしても良い。
【0031】また、上記第2実施例及び第3実施例にお
いては、支持部材24並びに第1支持部材34及び第2
支持部材36を、両収納部7、9の内、一方の収納部7
にのみ設けるものとして説明したが、これに限られるも
のではなく、他方の収納部9の外周部にも設けると良
い。支持部材24並びに第1支持部材34及び第2支持
部材36を、他方の収納部9にも設けるようにすれば、
雑音電流吸収能力を更に向上させるために、他方の収納
部9の周囲への巻付ける場合にも、巻付けの緩み等を防
止することができるので好ましい。
【0032】また、上記第2実施例においては、支持部
材24の先端に形成された鉤部24aと、保持ケース1
1の外周部に形成された嵌挿口7dの縁部とで、支持部
材24と保持ケース11の外周部とを結合する結合手段
を構成したが、これに限られるものではなく、例えば、
支持部材24の先端部と保持ケース11の外周部との間
に、互いに嵌合可能な凹凸部を設け、この凹凸部を嵌合
させることにより支持部材24の先端部と保持ケース1
1の外周部とを結合するようにしても良い。この様に、
支持部材24と保持ケース11の外周部とを結合する結
合手段としてはどのようなものでも良く、同様に、上記
第3実施例においても、第1支持部材34及び第2支持
部材36の先端部に、互いに係合する第1鉤部34a、
第2鉤部36aを連結手段として形成したが、これに限
られるものではなく、どのようなものでも良い。
【0033】
【発明の効果】以上詳述したように本発明(請求項1)
の雑音電流吸収具によれば、保持ケースの外周部に、電
線を保持可能な電線保持部が設けられているので、磁性
体を収納した収納部への電線の巻付けを行う際に、電線
保持部に電線を保持させるようにすれば、巻付作業中お
よび作業後に、巻付けられた電線が緩むのを防止するこ
とができる。そのため、保持ケースに電線を何回も巻付
ける際、既に巻付けた部分が緩まないよう手でしっかり
押さえる必要がなくなるので、巻付けにかかる作業労力
を低減することができる。また、保持ケースに巻付けた
後も、電線保持部により確実に保持されるので、電線が
緩むのを防止でき、雑音電流吸収能力が低下したり、電
線が他の物に引っかかって損傷したりするのを防ぐこと
ができる。また、電線を、保持ケースに、簡単にかつ確
実に巻付けることができるので、人によって或いは巻付
けの度に電線の配置(巻き方)にずれが生じるのを防止
でき、雑音電流吸収具本来の雑音電流吸収能力を発揮す
ることができる。
【0034】また、請求項2に記載の雑音電流吸収具に
よれば、電線保持部が、保持ケースの外周方向に列設さ
れ、互いの間に電線を保持可能な複数の突起で構成され
ているので、磁性体を収納した収納部への電線の巻付け
を行う際には、突起の間を電線が通過するようにすれば
よく、請求項1に記載の発明による効果に加え、電線を
突起の間に嵌装させるという大変簡単な操作で、電線を
保持させることができるという効果を奏する。また、電
線は、保持ケースの外周方向に列設された突起の間に保
持されるので、電線が保持ケースの外周方向にずれ動
き、保持ケースとの摩擦によって損傷するという可能性
もない。
【0035】また、請求項3に記載の雑音電流吸収具に
よれば、電線保持部が、保持ケースの外周部から延出さ
れ、保持ケースの外周部に沿って配置された支持部材で
構成されているので、磁性体を収納した収納部への電線
の巻付けを行う際には、支持部材と保持ケースの外周部
との間で電線が保持されるようにすればよく、請求項1
に記載の発明による効果に加え、電線を支持部材と保持
ケース外周部との間に嵌装させるという簡単な操作で、
電線を保持させることができるという効果を奏する。ま
た、太さや形状に拘わらずフレキシブルに電線を保持で
きるので、多種多様な電線に取付けることができるとい
う効果を奏する。
【0036】また、請求項4に記載の雑音電流吸収具に
よれば、支持部材の外周方向の先端部と保持ケースの外
周部との間に、互いに結合可能な結合手段が設けられて
いるので、支持部材と保持ケースの外周部との間で電線
を保持させながら、保持ケースの収納部に電線を巻付け
た後、支持部材の先端部と保持ケースの外周部とを結合
手段にて結合すれば、保持ケースの外周部にて電線をよ
り確実に保持することができるという効果を奏する。
【0037】また、請求項5に記載の雑音電流吸収具で
は、支持部材として、保持ケース外周方向に離間して配
置された第1支持部材及び第2支持部材が設けられ、そ
の両支持部材の先端部の間に、両支持部材を着脱自在に
連結する連結手段が設けられているので、第1支持部材
及び第2支持部材の少なくとも一方と保持ケースの外周
部との間に電線を保持させながら、保持ケースの収納部
に電線を巻付けた後、両支持部材の先端同士を連結手段
により連結すれば、保持ケースの外周部にて電線をより
確実に保持できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の雑音電流吸収具の全体構成を示
す説明図である。
【図2】 (a)は、第1実施例の雑音電流吸収具の内
部構造を示す説明図であり、(b)は、第1実施例の保
持ケースの断面形状を示す説明図である。
【図3】 (a)は第2実施例の雑音電流吸収具の全体
構成を示す説明図であり、(b)は第2実施例の保持ケ
ースの断面形状を示す説明図であり、(c)は、支持部
材の先端と保持ケースの外周部とを結合する様子を示す
説明図である。
【図4】 (a)は第3実施例の雑音電流吸収具の全体
構成を示す説明図であり、(b)は第3実施例の保持ケ
ースの断面形状を示す説明図であり、(c)は、第1支
持部材と第2支持部材とを連結する様子を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
2…雑音電流吸収具、3、5…磁性体、3a、5a…溝
部、3b、5b…分割面、7、9…収納部、7d…嵌挿
口、11…保持ケース、17…突起、17a…突出部、
22…雑音電流吸収具、24…支持部材、24a…鉤
部、32…雑音電流吸収具、34…第1支持部材、34
a…第1鉤部、36…第2支持部材、36a…第2鉤
部、L1…電線。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年7月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
請求項2電線の外周部を包囲する形状に形成さ
れ、該電線を包囲する中空部を軸方向に貫通する分割面
で分割自在な磁性体と、 該磁性体を各々収納する収納部を有する保持ケースとを
備え、 前記収納部に各々収納された磁性体の分割面を互いに接
合させて、前記電線を流れる雑音電流を吸収する雑音電
流吸収具において、 前記 保持ケースの外周部から、該外周方向に沿って延出
され、該外周部との間に前記電線を保持可能な支持部材
を設けたことを特徴とする雑音電流吸収具。
請求項3請求項2に記載の雑音電流吸収具におい
て、 前記支持部材の先端部と前記保持ケースの外周部との間
に、該支持部材と該外周部とを着脱自在に結合する結合
手段を設けたことを特徴とする雑音電流吸収具。
請求項4請求項2に記載の雑音電流吸収具におい
て、 前記支持部材として、前記保持ケース外周方向に離間し
て設けられた第1支持部材及び第2支持部材を備え、 前記両支持部材の先端部の間に、該両支持部材を着脱自
在に連結する連結手段を設けたことを特徴とする雑音電
流吸収具。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた請求項1に記載の発明は、電線の外周部を包
囲する形状に形成され、該電線を包囲する中空部を軸方
向に貫通する分割面で分割自在な磁性体と、該磁性体を
各々収納する収納部を有する保持ケースとを備え、前記
収納部に各々収納された磁性体の分割面を互いに接合さ
せて、前記電線を流れる雑音電流を吸収する雑音電流吸
収具において、前記保持ケースの外周部に、該保持ケー
スの外周方向に列設され、互いの間に前記電線を保持可
能な複数の突起を設け、しかも、前記各突起の互いに対
向する部位に、他方に向けて突出して、電線が該突起の
間から外れるのを規制する突出部を設けたことを特徴と
する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】また、請求項2に記載の発明は、電線の外
周部を包囲する形状に形成され、該電線を包囲する中空
部を軸方向に貫通する分割面で分割自在な磁性体と、該
磁性体を各々収納する収納部を有する保持ケースとを備
え、前記収納部に各々収納された磁性体の分割面を互い
に接合させて、前記電線を流れる雑音電流を吸収する雑
音電流吸収具において、前記保持ケースの外周部から、
該外周方向に沿って延出され、該外周部との間に前記電
線を保持可能な支持部材を設けたことを特徴とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】また、請求項3に記載の発明は、請求項2
に記載の雑音電流吸収具において、前記支持部材の先端
部と前記保持ケースの外周部との間に、該支持部材と該
外周部とを着脱自在に結合する結合手段を設けたことを
特徴とする。また、請求項4に記載の発明は、請求項2
に記載の雑音電流吸収具において、前記支持部材とし
て、前記保持ケース外周方向に離間して設けられた第1
支持部材及び第2支持部材を備え、前記両支持部材の先
端部の間に、該両支持部材を着脱自在に連結する連結手
段を設けたことを特徴とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【作用】この様に構成された本発明(請求項1)の雑音
電流吸収具では、保持ケースの外周部に、互いの間に電
線を保持可能な複数の突起が列設されているので、磁性
体を収納した収納部への電線の巻付けを行う際には突起
の間を電線が通過するようにし、突起の間に電線を保持
させるようにすれば、巻付作業中および作業後に、巻付
けられた電線が緩むのを防止することができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】また、請求項1に記載の雑音電流吸収具
は、各突起の互いに対向する部位に、他方に向けて突出
する突出部が設けられ、電線が突起の間から外れるのを
規制する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】また、請求項2に記載の雑音電流吸収具
は、保持ケースの外周部から延出され、保持ケースの外
周部に沿って配置された支持部材が設けられており、
性体を収納した収納部への電線の巻付けを行う際には、
支持部材と保持ケースの外周部との間で電線が保持され
るようにすればよい。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】また、請求項3に記載の雑音電流吸収具で
は、支持部材の外周方向の先端部と保持ケースの外周部
との間に、互いに結合可能な結合手段が設けられている
ので、支持部材と保持ケースの外周部との間で電線を保
持させながら、保持ケースの収納部に電線を巻付けた
後、支持部材の先端部と保持ケースの外周部とを結合手
段にて結合すれば、保持ケースの外周部にて電線をより
確実に保持することができる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】また、請求項4に記載の雑音電流吸収具で
は、支持部材として、保持ケース外周方向に離間して配
置された第1支持部材及び第2支持部材が設けられ、そ
の両支持部材の先端部の間に、両支持部材を着脱自在に
連結する連結手段が設けられているので、第1支持部材
及び第2支持部材の少なくとも一方と保持ケースの外周
部との間に電線を保持させながら、保持ケースの収納部
に電線を巻付けた後、両支持部材の先端同士を連結手段
により連結すれば、保持ケースの外周部にて電線をより
確実に保持することができる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】図3は、第2実施例としての雑音電流吸収
具22の構成を示す説明図である。図3(a)、(b)
に示す様に、本実施例の雑音電流吸収具22において
は、保持ケース11の一方の収納部7の外周部に、外周
部に沿って外周方向に延びるよう形成された支持部材2
4が設けられている。この支持部材24は、保持ケース
11外周方向の一端にて収納部7の外周部に固定され、
その他端は、鉤状に形成された鉤部24aが形成されて
いる。支持部材24に覆われた範囲の収納部7の外周部
には、支持部材24の近傍に、支持部材24の鉤部24
aが形成された先端部が挿入可能な嵌挿口7dが設けら
れている。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】この様に本実施例の雑音電流吸収具22に
おいては、収納部7の外周部から、その外周方向に沿っ
て延出された支持部材24を備えており、電線L1を収
納部7の外周部と支持部材24との間に保持させながら
収納部7に巻付けることができる。従って、収納部7に
電線を何回も巻付ける際、既に巻付けた部分が緩まない
よう手でしっかり押さえる必要がなくなるので、巻付け
にかかる作業労力を低減することができる。また、保持
ケース11に巻付けた後も、収納部7の外周部と支持部
材24との間に電線L1が確実に保持されるので、電線
L1が徐々に緩むのを防止でき、雑音電流吸収具22
雑音電流吸収能力が低減したり、他の物に引っかかっ
て、電線L1が損傷したりするのを防ぐことができる。
また、電線L1を、収納部7に、簡単にかつ確実に巻付
けることができるので、人によって或いは巻付けの度に
電線L1の配置にずれが生じるのを防止でき、雑音電流
吸収具22本来の雑音電流吸収能力を発揮することがで
きる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】この様に本実施例の雑音電流吸収具32
おいては、収納部7の外周部から、その外周方向に沿っ
て延出された第1支持部材34及び第2支持部材36を
備えており、電線L1を収納部7の外周部と第1支持部
材34及び第2支持部材36の少なくとも一方との間に
保持させながら収納部7に巻付けることができる。従っ
て、磁性体に電線を何回も巻付ける際、既に巻付けた部
分が緩まないよう手でしっかり押さえる必要がなくなる
ので、巻付けにかかる作業労力を低減することができ
る。また、収納部7に巻付けた後も、収納部7の外周部
と第1支持部材34及び第2支持部材36の少なくとも
一方との間に電線L1が確実に保持されるので、電線L
1が徐々に緩むのを防止でき、雑音電流吸収具32の雑
音電流吸収能力が低減したり、他の物に引っかかって、
電線L1が損傷したりするのを防ぐことができる。ま
た、電線L1を、収納部7に、簡単にかつ確実に巻付け
ることができるので、人によって或いは巻付けの度に電
線L1の配置にずれが生じるのを防止でき、雑音電流吸
収具32本来の雑音電流吸収能力を発揮することができ
る。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定される物ではなく、種々
の態様を取ることができる。例えば、上記第1実施例の
雑音電流吸収具2においては、断面が円形状の電線L1
を巻付けるものとし、保持突起17の互いに対向する部
位を円弧状のものとして説明したが、これに限られず、
例えば平型ケーブルの様に断面形状が略楕円形である場
合には、隣接する保持突起17の間で楕円が形成される
よう、各保持突起17の互いに対向する部位を形成する
ようにしても良い。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】
【発明の効果】以上詳述したように本発明(請求項1)
の雑音電流吸収具によれば、保持ケースの外周部に、
いの間に電線を保持可能な複数の突起が列設されている
ので、磁性体を収納した収納部への電線の巻付けを行う
には、電線を突起の間に押し込んで嵌装させるという
大変簡単な操作で電線を保持させることができる。更
に、各突起の互いに対向する部位に、他方に向けて突出
する突出部が設けられ、電線が突起の間から外れるのを
規制する。そのため、突起の間に保持された電線が離脱
しがたい。従って、巻付作業中および作業後に、巻付け
られた電線が緩むのを防止することができる。そのた
め、保持ケースに電線を何回も巻付ける際、既に巻付け
た部分が緩まないよう手でしっかり押さえる必要がなく
なるので、巻付けにかかる作業労力を低減することがで
きる。また、保持ケースに巻付けた後も、突起の間に
実に保持されるので、電線が緩むのを防止でき、雑音電
流吸収能力が低下したり、電線が他の物に引っかかって
損傷したりするのを防ぐことができる。また、電線を、
保持ケースに、簡単にかつ確実に巻付けることができる
ので、人によって或いは巻付けの度に電線の配置(巻き
方)にずれが生じるのを防止でき、雑音電流吸収具本来
の雑音電流吸収能力を発揮することができる。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】また、請求項1に記載の雑音電流吸収具
よれば、電線は、保持ケースの外周方向に列設された突
起の間に保持されるので、電線が保持ケースの外周方向
にずれ動き、保持ケースとの摩擦によって損傷するとい
う可能性もない。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】また、請求項2に記載の雑音電流吸収具
よれば、保持ケースの外周部から延出され、保持ケース
の外周部に沿って配置された支持部材が設けられている
ので、磁性体を収納した収納部への電線の巻付けを行う
際には、支持部材と保持ケースの外周部との間で電線が
保持されるようにすればよく、電線を支持部材と保持ケ
ース外周部との間に嵌装させるという簡単な操作で、電
線を保持させることができるという効果を奏する。そし
て、巻付作業中および作業後に、巻付けられた電線が緩
むのを防止することができるため、保持ケースに電線を
何回も巻付ける際、既に巻付けた部分が緩まないよう手
でしっかり押さえる必要がなくなり、巻付けにかかる作
業労力を低減することができる。また、保持ケースに巻
付けた後も確実に保持されるので、電線が緩むのを防止
でき、雑音電流吸収能力が低下したり、電線が他の物に
引っかかって損傷したりするのを防ぐことができる。ま
た、電線を、保持ケースに、簡単にかつ確実に巻付ける
ことができるので、人によって或いは巻付けの度に電線
の配置(巻き方)にずれが生じるのを防止でき、雑音電
流吸収具本来の雑音電流吸収能力を発揮することができ
る。そして、太さや形状に拘わらずフレキシブルに電線
を保持できるので、多種多様な電線に取付けることがで
きるという効果を奏する。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】また、請求項3に記載の雑音電流吸収具に
よれば、支持部材の外周方向の先端部と保持ケースの外
周部との間に、互いに結合可能な結合手段が設けられて
いるので、支持部材と保持ケースの外周部との間で電線
を保持させながら、保持ケースの収納部に電線を巻付け
た後、支持部材の先端部と保持ケースの外周部とを結合
手段にて結合すれば、保持ケースの外周部にて電線をよ
り確実に保持することができるという効果を奏する。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】また、請求項4に記載の雑音電流吸収具で
は、支持部材として、保持ケース外周方向に離間して配
置された第1支持部材及び第2支持部材が設けられ、そ
の両支持部材の先端部の間に、両支持部材を着脱自在に
連結する連結手段が設けられているので、第1支持部材
及び第2支持部材の少なくとも一方と保持ケースの外周
部との間に電線を保持させながら、保持ケースの収納部
に電線を巻付けた後、両支持部材の先端同士を連結手段
により連結すれば、保持ケースの外周部にて電線をより
確実に保持できるという効果を奏する。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線の外周部を包囲する形状に形成さ
    れ、該電線を包囲する中空部を軸方向に貫通する分割面
    で分割自在な磁性体と、 該磁性体を各々収納する収納部を有する保持ケースとを
    備え、 前記収納部に各々収納された磁性体の分割面を互いに接
    合させて、前記電線を流れる雑音電流を吸収する雑音電
    流吸収具において、 前記保持ケースの外周部に、前記電線を保持可能な電線
    保持部を設けたことを特徴とする雑音電流吸収具。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の雑音電流吸収具におい
    て、 前記電線保持部は、前記保持ケースの外周方向に列設さ
    れ、互いの間に前記電線を保持可能な複数の突起からな
    ることを特徴とする雑音電流吸収具。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の雑音電流吸収具におい
    て、 前記電線保持部は、前記保持ケースの外周部から、該外
    周方向に沿って延出され、該外周部との間に前記電線を
    保持可能な支持部材からなることを特徴とする雑音電流
    吸収具。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の雑音電流吸収具におい
    て、 前記支持部材の先端部と前記保持ケースの外周部との間
    に、該支持部材と該外周部とを着脱自在に結合する結合
    手段を設けたことを特徴とする雑音電流吸収具。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の雑音電流吸収具におい
    て、 前記支持部材として、前記保持ケース外周方向に離間し
    て設けられた第1支持部材及び第2支持部材を備え、 前記両支持部材の先端部の間に、該両支持部材を着脱自
    在に連結する連結手段を設けたことを特徴とする雑音電
    流吸収具。
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