JP2001338812A - コイル及びその製造方法 - Google Patents
コイル及びその製造方法Info
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- JP2001338812A JP2001338812A JP2000155542A JP2000155542A JP2001338812A JP 2001338812 A JP2001338812 A JP 2001338812A JP 2000155542 A JP2000155542 A JP 2000155542A JP 2000155542 A JP2000155542 A JP 2000155542A JP 2001338812 A JP2001338812 A JP 2001338812A
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- coil
- conductive
- base material
- resin
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- Insulating Of Coils (AREA)
- Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 安定したコイル特性が得られる。製造が容易
にできる。 【解決手段】 絶縁体によりなる基材1に形成した溝部
4に導電性材料3を埋設して螺旋状に形成したコイル2
である。導電性材料3が低融点金属、金属粉末又は金属
繊維を含む導電性樹脂3aで構成してある。
にできる。 【解決手段】 絶縁体によりなる基材1に形成した溝部
4に導電性材料3を埋設して螺旋状に形成したコイル2
である。導電性材料3が低融点金属、金属粉末又は金属
繊維を含む導電性樹脂3aで構成してある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種電子機器や通
信機器に利用されるトロイダルコイルのようなコイル及
びその製造方法に関するものである。
信機器に利用されるトロイダルコイルのようなコイル及
びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からトロイダルコイルは、特にパワ
ーラインのコモンモードノイズ除去や各種測定器、シス
テム機器の誤動作防止用等に使用されており、最近は小
型で低価格なコイルの需要が増えてきている。
ーラインのコモンモードノイズ除去や各種測定器、シス
テム機器の誤動作防止用等に使用されており、最近は小
型で低価格なコイルの需要が増えてきている。
【0003】上記のようなパワー回路用のトロイダルコ
イルは、構造上自動巻が難しく、現在もその殆どは図1
3に示すように基材1に導線8を手巻きすることで形成
してある。このため従来にあっては生産性が悪く、ま
た、人件費がかさんでコストも高くなるという問題がっ
た。
イルは、構造上自動巻が難しく、現在もその殆どは図1
3に示すように基材1に導線8を手巻きすることで形成
してある。このため従来にあっては生産性が悪く、ま
た、人件費がかさんでコストも高くなるという問題がっ
た。
【0004】更に、手巻きであるため巻き方によって巻
き線ピッチが変わってしまうため安定したコイル特性
(周波数特性など)が得られない可能性があるという問
題があった。
き線ピッチが変わってしまうため安定したコイル特性
(周波数特性など)が得られない可能性があるという問
題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みてなされたものであり、安定したコイル特性が得ら
れ、また、環境に良好で、基材との密着性が向上し、振
動による導電性樹脂の破壊、断線防止が図れ、絶縁性が
向上し、更に、生産性が向上し、コストダウンが可能な
コイル及びその製造方法を提供することを課題とするも
のである。
みてなされたものであり、安定したコイル特性が得ら
れ、また、環境に良好で、基材との密着性が向上し、振
動による導電性樹脂の破壊、断線防止が図れ、絶縁性が
向上し、更に、生産性が向上し、コストダウンが可能な
コイル及びその製造方法を提供することを課題とするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係るコイルは、基材1に形成した溝部4に導
電性材料3を埋設して螺旋状に形成したコイル2であっ
て、導電性材料3が低融点金属、金属粉末又は金属繊維
を含む導電性樹脂3aで構成してあることを特徴とする
ものである。このような構成とすることで、一定ピッチ
でコイル2となる導電性材料3を基材1に巻装でき、ま
た、導電性材料3が導電性樹脂3aで形成してあるの
で、基材1との一体成形が可能となる。
に本発明に係るコイルは、基材1に形成した溝部4に導
電性材料3を埋設して螺旋状に形成したコイル2であっ
て、導電性材料3が低融点金属、金属粉末又は金属繊維
を含む導電性樹脂3aで構成してあることを特徴とする
ものである。このような構成とすることで、一定ピッチ
でコイル2となる導電性材料3を基材1に巻装でき、ま
た、導電性材料3が導電性樹脂3aで形成してあるの
で、基材1との一体成形が可能となる。
【0007】また、低融点金属が鉛フリーハンダで構成
してあることが好ましい。このような構成とすること
で、環境に良好なコイル2を提供できるものである。
してあることが好ましい。このような構成とすること
で、環境に良好なコイル2を提供できるものである。
【0008】また、溝部4を有する基材1を構成する樹
脂が導電性樹脂3aに含有される樹脂と同成分であるこ
とが好ましい。このような構成とすることで、基材1と
導電性材料3との密着力が向上することになる。
脂が導電性樹脂3aに含有される樹脂と同成分であるこ
とが好ましい。このような構成とすることで、基材1と
導電性材料3との密着力が向上することになる。
【0009】また、溝部4の開口巾が溝部内の最大溝巾
よりも狭くなっていることが好ましい。このような構成
とすることで、導電性材料3が溝部4に確実に埋設さ
れ、振動が加わっても導電性材料3が破壊したり、断線
したりするのを防止できることになる。
よりも狭くなっていることが好ましい。このような構成
とすることで、導電性材料3が溝部4に確実に埋設さ
れ、振動が加わっても導電性材料3が破壊したり、断線
したりするのを防止できることになる。
【0010】また、基材1にコート層5を設けてコート
層5により少なくとも溝部4に埋設した導電性材料3の
外面を覆うことが好ましい。このような構成とすること
で、耐震性が向上し、絶縁性も向上するものである。
層5により少なくとも溝部4に埋設した導電性材料3の
外面を覆うことが好ましい。このような構成とすること
で、耐震性が向上し、絶縁性も向上するものである。
【0011】また、本発明のコイル2の製造方法は、溝
部4を形成した基材1を注型用型10にセットし、注型
成形により導電性材料3を溝部4に流し込んでコイル2
を製造することを特徴とするものである。このような方
法を採用することで、注型成形により簡単且つ正確に溝
部4に導電性材料3を埋設できて、手で巻く手間が省け
るものである。
部4を形成した基材1を注型用型10にセットし、注型
成形により導電性材料3を溝部4に流し込んでコイル2
を製造することを特徴とするものである。このような方
法を採用することで、注型成形により簡単且つ正確に溝
部4に導電性材料3を埋設できて、手で巻く手間が省け
るものである。
【0012】また、溝部4を形成した基材1を射出成形
用型13にセットし、射出成形により導電性材料3を溝
部4に流し込んでコイル2を製造することを特徴とする
ものであってもよい。このような方法を採用すること
で、射出成形により簡単且つ正確に溝部4に導電性材料
3を埋設できて、手で巻く手間が省けるものである。
用型13にセットし、射出成形により導電性材料3を溝
部4に流し込んでコイル2を製造することを特徴とする
ものであってもよい。このような方法を採用すること
で、射出成形により簡単且つ正確に溝部4に導電性材料
3を埋設できて、手で巻く手間が省けるものである。
【0013】また、基材1に溝部4を形成し、この溝部
4の一部に金属板3bを嵌め込み、その後、溝部4の一
部に金属板3bを嵌め込んだ基材1を成形型16内にセ
ットし、溝部4の金属板3bを嵌め込んでいない部分に
導電性樹脂3aを流し込んで導電性樹脂3aと金属板3
bとを接続してコイル2を製造することを特徴とするも
のであってもよい。このような方法を採用することで、
流動性が悪い導電性樹脂3aを流し込む溝部4の距離も
短くでき、流動性が悪い導電性樹脂3aを溝部4に流し
込んでいる途中で導電性樹脂3aが固化する恐れが無く
なるものである。
4の一部に金属板3bを嵌め込み、その後、溝部4の一
部に金属板3bを嵌め込んだ基材1を成形型16内にセ
ットし、溝部4の金属板3bを嵌め込んでいない部分に
導電性樹脂3aを流し込んで導電性樹脂3aと金属板3
bとを接続してコイル2を製造することを特徴とするも
のであってもよい。このような方法を採用することで、
流動性が悪い導電性樹脂3aを流し込む溝部4の距離も
短くでき、流動性が悪い導電性樹脂3aを溝部4に流し
込んでいる途中で導電性樹脂3aが固化する恐れが無く
なるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態に基づいて説明する。
施形態に基づいて説明する。
【0015】図1(b)に示すように絶縁体である合成
樹脂により形成した基材1は円筒状をしており、この円
筒状の基材1に円筒の内周から外周にわたるように螺旋
状の溝部4を形成してあり、図1(a)に示すようにこ
の基材1に形成した螺旋状の溝部4に導電性材料3を埋
設して螺旋状に回路を形成してコイル2を形成してあ
る。溝部4に埋設される導電性材料3は低融点金属、金
属粉末又は金属繊維を含む導電性樹脂3aで構成してあ
る。本実施形態ではコイルとしてトロイダルコイルの例
を示している。
樹脂により形成した基材1は円筒状をしており、この円
筒状の基材1に円筒の内周から外周にわたるように螺旋
状の溝部4を形成してあり、図1(a)に示すようにこ
の基材1に形成した螺旋状の溝部4に導電性材料3を埋
設して螺旋状に回路を形成してコイル2を形成してあ
る。溝部4に埋設される導電性材料3は低融点金属、金
属粉末又は金属繊維を含む導電性樹脂3aで構成してあ
る。本実施形態ではコイルとしてトロイダルコイルの例
を示している。
【0016】ここでいう導電性樹脂3aとは特開平10
−237331号公報に記載してあるような体積固有抵
抗値が10E-3Ω-cm以下の通電回路として適用可能
な樹脂をいう。本樹脂は、熱可塑性樹脂と可塑化時に溶
融しうる低融点金属としてのハンダ(共晶ハンダ又は鉛
フリーハンダ)とこのハンダを前記熱可塑性樹脂中に細
かく分散させることを補助する金属粉末又は金属粉末と
金属繊維の混合物を含む導電性樹脂である。
−237331号公報に記載してあるような体積固有抵
抗値が10E-3Ω-cm以下の通電回路として適用可能
な樹脂をいう。本樹脂は、熱可塑性樹脂と可塑化時に溶
融しうる低融点金属としてのハンダ(共晶ハンダ又は鉛
フリーハンダ)とこのハンダを前記熱可塑性樹脂中に細
かく分散させることを補助する金属粉末又は金属粉末と
金属繊維の混合物を含む導電性樹脂である。
【0017】使用される熱可塑性樹脂の例としてはAB
S樹脂、ポリプロピレン(PP)、ポリブチレンテレフ
タレート(PBT)、ポリカーボネート(PC)、ポリ
アミド(PA)等やこれらを主成分とする樹脂を挙げる
ことができる。
S樹脂、ポリプロピレン(PP)、ポリブチレンテレフ
タレート(PBT)、ポリカーボネート(PC)、ポリ
アミド(PA)等やこれらを主成分とする樹脂を挙げる
ことができる。
【0018】また、低融点金属は融点350℃以下の金
属が好適で、その例としては亜鉛(Zn)、錫(S
u)、ビスマス(Bi)、アルミニウム(Al)、カド
ミウム(Cd)、インジウム(In)、鉛(Pb)、及
びそれらの合金であり、好ましい合金としては、Sn−
Pb、Sn−Cu、Sn−Zn、Sn−Al、Sn−A
g等を挙げることができる。
属が好適で、その例としては亜鉛(Zn)、錫(S
u)、ビスマス(Bi)、アルミニウム(Al)、カド
ミウム(Cd)、インジウム(In)、鉛(Pb)、及
びそれらの合金であり、好ましい合金としては、Sn−
Pb、Sn−Cu、Sn−Zn、Sn−Al、Sn−A
g等を挙げることができる。
【0019】金属粉末や金属繊維としては銅(Cu)、
ニッケル(Ni)、アルミニウム(Al)、クロム(C
r)等及びこれらの合金粉末あるいは合金繊維を挙げる
ことができるものである。
ニッケル(Ni)、アルミニウム(Al)、クロム(C
r)等及びこれらの合金粉末あるいは合金繊維を挙げる
ことができるものである。
【0020】更に、前記記載の低融点金属のうちSn−
Cu、Sn−Zn、Sn−Agのような鉛(Pb)を含
まない合金で構成してあると、環境に影響を及ぼす鉛成
分を含まないので環境に良好なコイル2を提供できるも
のである。
Cu、Sn−Zn、Sn−Agのような鉛(Pb)を含
まない合金で構成してあると、環境に影響を及ぼす鉛成
分を含まないので環境に良好なコイル2を提供できるも
のである。
【0021】なお、上記導電性樹脂の代わりに上記の低
融点合金のみを使って回路を形成することも考えられ
る。
融点合金のみを使って回路を形成することも考えられ
る。
【0022】基材1は合成樹脂のような絶縁体の方が好
ましい。ここで、溝部4を有する基材1を合成樹脂によ
り形成する場合、この基材1を形成する合成樹脂が溝部
4に埋設される上記導電性樹脂3aに含有される樹脂と
同成分であるほうが外部から熱が加わった時の膨張率
(線膨張係数)が同じ程度になるので、両樹脂の密着界
面での剥離防止効果が高まり好ましい。このように基材
1は絶縁体の方が好ましいが、基材1が導電体であって
もよく、基材1が導電体の場合には図2に示すように溝
部4に埋設する導電性材料3が基材1と電気的に絶縁さ
れるように絶縁層7(例えばポリエチレン樹脂のような
絶縁性樹脂の絶縁層)が形成してあれば使用することが
できるものである。
ましい。ここで、溝部4を有する基材1を合成樹脂によ
り形成する場合、この基材1を形成する合成樹脂が溝部
4に埋設される上記導電性樹脂3aに含有される樹脂と
同成分であるほうが外部から熱が加わった時の膨張率
(線膨張係数)が同じ程度になるので、両樹脂の密着界
面での剥離防止効果が高まり好ましい。このように基材
1は絶縁体の方が好ましいが、基材1が導電体であって
もよく、基材1が導電体の場合には図2に示すように溝
部4に埋設する導電性材料3が基材1と電気的に絶縁さ
れるように絶縁層7(例えばポリエチレン樹脂のような
絶縁性樹脂の絶縁層)が形成してあれば使用することが
できるものである。
【0023】また、この筒状をした基材1の内部にはコ
イルのインダクタンス調整用のコア材6としてフェライ
トが入っている方が好ましい。また、フェライトのコア
材6に溝部4を形成して基材1として兼用させてもよい
ものである。
イルのインダクタンス調整用のコア材6としてフェライ
トが入っている方が好ましい。また、フェライトのコア
材6に溝部4を形成して基材1として兼用させてもよい
ものである。
【0024】基材1に形成する溝部4は図3に示すよう
に断面四角形、断面略半円形、断面略くさび形、断面略
丸形等種々の断面形状のものが考えられる。
に断面四角形、断面略半円形、断面略くさび形、断面略
丸形等種々の断面形状のものが考えられる。
【0025】ところで本発明においては上記のように基
材1に形成した溝部4に導電性樹脂3aを埋設してコイ
ル2を構成することで、基材1と導電性樹脂3aとの一
体化が可能であり、また、従来のように導線8を基材1
に巻き付けるものにおいては図4(b)において矢印部
分を拡大した図に示すように基材1の角部において導線
8が曲がりにくくて導線8が浮いて隙間9が生じ、磁束
漏れが多くなるが、本発明においては図4(a)におい
て矢印部分を拡大した図に示すように基材1の角部(溝
部4の角部)において導電性樹脂3aとの間に隙間が生
じることがなくて漏れ磁束が少なくなるものである。
材1に形成した溝部4に導電性樹脂3aを埋設してコイ
ル2を構成することで、基材1と導電性樹脂3aとの一
体化が可能であり、また、従来のように導線8を基材1
に巻き付けるものにおいては図4(b)において矢印部
分を拡大した図に示すように基材1の角部において導線
8が曲がりにくくて導線8が浮いて隙間9が生じ、磁束
漏れが多くなるが、本発明においては図4(a)におい
て矢印部分を拡大した図に示すように基材1の角部(溝
部4の角部)において導電性樹脂3aとの間に隙間が生
じることがなくて漏れ磁束が少なくなるものである。
【0026】上記のようなコイル2は様々な環境下で使
用され、特に、自動車用部品として利用される場合など
は、走行時の振動やエンジンの熱などの影響で基材1と
一体成形された導電性樹脂3aが基材1から剥離する可
能性がある。これは、エンジン等の外部から熱が加わっ
た際に、基材1を構成する樹脂とそれに一体化されてい
る導電性樹脂3aとの膨張率(線膨張係数)が異なるこ
とが原因で、両樹脂の密着界面に亀裂が生じて剥離する
のである。そこで、前述のように、基材1を形成する合
成樹脂を溝部4に埋設される上記導電性樹脂3aに含有
される樹脂と同成分とすることで、両樹脂の膨張率を同
じ程度にすることができ基材1と導電性材料3との密着
力が向上し、剥離防止効果が高いものとなる。ここで、
基材1を形成する合成樹脂と溝部4に埋設される上記導
電性樹脂3aに含有される樹脂とが同樹脂でなくとも、
似通った線膨張係数のものであってもよいものである。
用され、特に、自動車用部品として利用される場合など
は、走行時の振動やエンジンの熱などの影響で基材1と
一体成形された導電性樹脂3aが基材1から剥離する可
能性がある。これは、エンジン等の外部から熱が加わっ
た際に、基材1を構成する樹脂とそれに一体化されてい
る導電性樹脂3aとの膨張率(線膨張係数)が異なるこ
とが原因で、両樹脂の密着界面に亀裂が生じて剥離する
のである。そこで、前述のように、基材1を形成する合
成樹脂を溝部4に埋設される上記導電性樹脂3aに含有
される樹脂と同成分とすることで、両樹脂の膨張率を同
じ程度にすることができ基材1と導電性材料3との密着
力が向上し、剥離防止効果が高いものとなる。ここで、
基材1を形成する合成樹脂と溝部4に埋設される上記導
電性樹脂3aに含有される樹脂とが同樹脂でなくとも、
似通った線膨張係数のものであってもよいものである。
【0027】基材1に形成する溝部4を図3(c)
(d)に示すように断面略くさび形、断面略丸形等のよ
うに溝部4の開口巾が溝部内の最大溝巾よりも狭くなっ
ていると、導電性材料3が溝部4に埋設されて構造的に
剥離を防止できるものである。したがって、様々な環境
下で使用されるコイル2に振動が加わっても導電性材料
3が破壊したり、断線したりするのを防止できることに
なる。例えば、コイル2が自動車用部品として利用され
る場合などは、走行時の振動やエンジンの熱などの影響
で基材1の溝部4に埋設された導電性樹脂3aが基材1
から剥離する可能性がある(これは走行時等の振動が加
わった際に基材1の溝部4に埋設されている導電性材料
3が動いてしまい、最後には断線などの故障を引き起こ
す可能性がある)が、図3(c)(d)に示すように開
口巾を溝部内の最大溝巾よりも狭くした溝部4に図5
(a)、(b)のように導電性樹脂3aを埋設すること
で、振動や熱サイクルの影響によって接合強度が低下
し、導電性材料3が溝部4から外部に動いて剥離してし
まうことを防止できて断線などの故障を防止することが
できるものである。
(d)に示すように断面略くさび形、断面略丸形等のよ
うに溝部4の開口巾が溝部内の最大溝巾よりも狭くなっ
ていると、導電性材料3が溝部4に埋設されて構造的に
剥離を防止できるものである。したがって、様々な環境
下で使用されるコイル2に振動が加わっても導電性材料
3が破壊したり、断線したりするのを防止できることに
なる。例えば、コイル2が自動車用部品として利用され
る場合などは、走行時の振動やエンジンの熱などの影響
で基材1の溝部4に埋設された導電性樹脂3aが基材1
から剥離する可能性がある(これは走行時等の振動が加
わった際に基材1の溝部4に埋設されている導電性材料
3が動いてしまい、最後には断線などの故障を引き起こ
す可能性がある)が、図3(c)(d)に示すように開
口巾を溝部内の最大溝巾よりも狭くした溝部4に図5
(a)、(b)のように導電性樹脂3aを埋設すること
で、振動や熱サイクルの影響によって接合強度が低下
し、導電性材料3が溝部4から外部に動いて剥離してし
まうことを防止できて断線などの故障を防止することが
できるものである。
【0028】また、コイル2を自動車部品として利用し
た場合における走行時の振動が加わった際の断線などの
故障を防ぐに当たって、基材1にコート層5を設けてコ
ート層5により少なくとも溝部4に埋設した導電性材料
3の外表面を覆うようにしてもよいものである。図6は
基材1の溝部4内に導電性材料3を埋設し、更に、溝部
4内の上部にコート層5を充填してコート層5により導
電性材料3の外面を覆って導電性材料3を保護したり、
あるいは、図7に示すようにコイル2全体をコート層5
で覆うことで基材1及び基材1の溝部4に埋設した導電
性樹脂3aをコート層5で覆ってコイル2全体を保護す
る。上記コート層5としては、絶縁性に優れ、振動を吸
収するためにある程度の弾性を持った材料が望ましい。
例えば、エポキシ系、シリコン系、プリスルフィド系、
ポリウレタン系、ブチルゴム系などの材料が好ましい。
た場合における走行時の振動が加わった際の断線などの
故障を防ぐに当たって、基材1にコート層5を設けてコ
ート層5により少なくとも溝部4に埋設した導電性材料
3の外表面を覆うようにしてもよいものである。図6は
基材1の溝部4内に導電性材料3を埋設し、更に、溝部
4内の上部にコート層5を充填してコート層5により導
電性材料3の外面を覆って導電性材料3を保護したり、
あるいは、図7に示すようにコイル2全体をコート層5
で覆うことで基材1及び基材1の溝部4に埋設した導電
性樹脂3aをコート層5で覆ってコイル2全体を保護す
る。上記コート層5としては、絶縁性に優れ、振動を吸
収するためにある程度の弾性を持った材料が望ましい。
例えば、エポキシ系、シリコン系、プリスルフィド系、
ポリウレタン系、ブチルゴム系などの材料が好ましい。
【0029】次に、コイル2の製造方法につき説明す
る。図8には本発明のコイル2の製造方法の一実施形態
が示してある。本実施形態においては、溝部4を形成し
た基材1をあらかじめ形成し、この溝部4を形成した基
材1を図8(a)→図8(b)に示すように注型用型1
0にセットし、次に、図8(c)→図8(d)のように
注型用型10に蓋11を被せ、次に、図8(e)のよう
に蓋11の吸引孔12aに接続した真空ポンプ14によ
り真空吸引しながら蓋11に設けた注入孔12から溶融
した導電性樹脂3aを注入することにより、図8(f)
のような基材1の溝部4に導電性樹脂3aを一体に埋設
したコイル2を製造するものである。このような注型成
形により製造することで簡単且つ正確に溝部4に導電性
材料3を埋設できて、手で巻く手間が省けるものであ
る。
る。図8には本発明のコイル2の製造方法の一実施形態
が示してある。本実施形態においては、溝部4を形成し
た基材1をあらかじめ形成し、この溝部4を形成した基
材1を図8(a)→図8(b)に示すように注型用型1
0にセットし、次に、図8(c)→図8(d)のように
注型用型10に蓋11を被せ、次に、図8(e)のよう
に蓋11の吸引孔12aに接続した真空ポンプ14によ
り真空吸引しながら蓋11に設けた注入孔12から溶融
した導電性樹脂3aを注入することにより、図8(f)
のような基材1の溝部4に導電性樹脂3aを一体に埋設
したコイル2を製造するものである。このような注型成
形により製造することで簡単且つ正確に溝部4に導電性
材料3を埋設できて、手で巻く手間が省けるものであ
る。
【0030】図9、図10には本発明のコイル2の製造
方法の他の実施形態が示してある。本実施形態において
は、溝部4を形成した基材1をあらかじめ形成し、この
溝部4を形成した基材1を図9(a)→図9(b)に示
すように射出成形用型13の可動型13aのキャビティ
13c内にセットし、次に、図9(c)のように、可動
型13aと固定型13bとを型締めし、図9(c)の矢
印のように溶融した導電性樹脂3aを射出成形用型13
内に射出成形することにより、図9(d)のような基材
1の溝部4に導電性樹脂3aを一体に埋設したコイル2
を製造するものである。このように射出成形により製造
することで簡単且つ正確に溝部4に導電性材料3を埋設
できて、手で巻く手間が省けるものである。上記のよう
に射出成形で製造するに当たり、多数個取り金型により
製造してもよい。図10には多数個取り金型としての可
動型13aの例が示してあり、6個のキャビティ13c
を形成した6個取りの例である。このように射出成形に
より簡単且つ正確に溝部4に導電性材料3を埋設でき
て、手で巻く手間が省けるものであり、また、多数個取
りが可能で生産性がいっそう向上するものである。
方法の他の実施形態が示してある。本実施形態において
は、溝部4を形成した基材1をあらかじめ形成し、この
溝部4を形成した基材1を図9(a)→図9(b)に示
すように射出成形用型13の可動型13aのキャビティ
13c内にセットし、次に、図9(c)のように、可動
型13aと固定型13bとを型締めし、図9(c)の矢
印のように溶融した導電性樹脂3aを射出成形用型13
内に射出成形することにより、図9(d)のような基材
1の溝部4に導電性樹脂3aを一体に埋設したコイル2
を製造するものである。このように射出成形により製造
することで簡単且つ正確に溝部4に導電性材料3を埋設
できて、手で巻く手間が省けるものである。上記のよう
に射出成形で製造するに当たり、多数個取り金型により
製造してもよい。図10には多数個取り金型としての可
動型13aの例が示してあり、6個のキャビティ13c
を形成した6個取りの例である。このように射出成形に
より簡単且つ正確に溝部4に導電性材料3を埋設でき
て、手で巻く手間が省けるものであり、また、多数個取
りが可能で生産性がいっそう向上するものである。
【0031】図11、図12には本発明のコイル2の製
造方法の更に他の実施形態が示してある。本実施形態に
おいては、基材1に溝部4を形成し、この溝部4の一部
に金属板3bを嵌め込み、その後、溝部4の一部に金属
板3bを嵌め込んだ基材1を成形型内にセットし、溝部
4の金属板3bを嵌め込んでいない部分に導電性樹脂3
aを流し込んで導電性樹脂と金属板とを接続してコイル
2を製造するものである。
造方法の更に他の実施形態が示してある。本実施形態に
おいては、基材1に溝部4を形成し、この溝部4の一部
に金属板3bを嵌め込み、その後、溝部4の一部に金属
板3bを嵌め込んだ基材1を成形型内にセットし、溝部
4の金属板3bを嵌め込んでいない部分に導電性樹脂3
aを流し込んで導電性樹脂と金属板とを接続してコイル
2を製造するものである。
【0032】すなわち、前述の導電性樹脂3aは汎用の
熱可塑性樹脂と比較して流動性が大幅に悪いので、溶融
した導電性樹脂3aを溝部4に流し込んでも溝部4を内
周側から外周側にわたって一周回り込むまでに固化して
しまう可能性がある。そこで、本実施形態においては、
図11(a)のようにコ字状の金属板3bを基材1に形
成した溝部4の一部であるコ字状の部分に嵌め込み、次
に、このように溝部4の一部に金属板3bを嵌め込んだ
基材1を図11(b)のように成形型16の可動型16
a内にセットし、次に、図11(c)のように成形型1
6の可動型16aと固定型16bとを型締めし、溶融し
た導電性樹脂3aを成形型16に流し込むことで、図1
1(d)のように溝部4の導電性樹脂3aが金属板3b
を嵌め込んでない部分に一体に埋設されると共に該導線
性樹脂3aがコ字状をした金属板3bの両先端に接続さ
れて回路が形成されるものである。この場合の成形型1
6としては前述の注型成形用型、射出成形用型のいずれ
であってもよいものである。このように溝部4内に埋設
する導電性材料3の一つである金属板3bをあらかじめ
溝部4の一部に嵌め込んで、溝部4の残りの部分に導電
性樹脂3aを流し込んで回路を形成するので、流動性が
悪い導電性樹脂3aを流し込む溝部4の距離を短くで
き、流動性が悪い導電性樹脂3aを溝部4に流し込んで
いる途中で導電性樹脂3aが固化する恐れが無くなり、
成形しやすくなるものである。勿論本実施形態において
も手巻きの手間が必要でないものである。
熱可塑性樹脂と比較して流動性が大幅に悪いので、溶融
した導電性樹脂3aを溝部4に流し込んでも溝部4を内
周側から外周側にわたって一周回り込むまでに固化して
しまう可能性がある。そこで、本実施形態においては、
図11(a)のようにコ字状の金属板3bを基材1に形
成した溝部4の一部であるコ字状の部分に嵌め込み、次
に、このように溝部4の一部に金属板3bを嵌め込んだ
基材1を図11(b)のように成形型16の可動型16
a内にセットし、次に、図11(c)のように成形型1
6の可動型16aと固定型16bとを型締めし、溶融し
た導電性樹脂3aを成形型16に流し込むことで、図1
1(d)のように溝部4の導電性樹脂3aが金属板3b
を嵌め込んでない部分に一体に埋設されると共に該導線
性樹脂3aがコ字状をした金属板3bの両先端に接続さ
れて回路が形成されるものである。この場合の成形型1
6としては前述の注型成形用型、射出成形用型のいずれ
であってもよいものである。このように溝部4内に埋設
する導電性材料3の一つである金属板3bをあらかじめ
溝部4の一部に嵌め込んで、溝部4の残りの部分に導電
性樹脂3aを流し込んで回路を形成するので、流動性が
悪い導電性樹脂3aを流し込む溝部4の距離を短くで
き、流動性が悪い導電性樹脂3aを溝部4に流し込んで
いる途中で導電性樹脂3aが固化する恐れが無くなり、
成形しやすくなるものである。勿論本実施形態において
も手巻きの手間が必要でないものである。
【0033】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1記載の発
明にあっては、基材に形成した溝部に導電性材料を埋設
して螺旋状に形成したコイルであって、導電性材料が低
融点金属、金属粉末又は金属繊維を含む導電性樹脂で構
成してあるので、一定ピッチで導電性材料が埋設された
安定した周波数特性が得られるコイルを提供できるもの
であり、また、導電性材料が低融点金属、金属粉末又は
金属繊維を含む導電性樹脂で構成してあるので、基材と
の一体成形が可能である。
明にあっては、基材に形成した溝部に導電性材料を埋設
して螺旋状に形成したコイルであって、導電性材料が低
融点金属、金属粉末又は金属繊維を含む導電性樹脂で構
成してあるので、一定ピッチで導電性材料が埋設された
安定した周波数特性が得られるコイルを提供できるもの
であり、また、導電性材料が低融点金属、金属粉末又は
金属繊維を含む導電性樹脂で構成してあるので、基材と
の一体成形が可能である。
【0034】また、請求項2記載の発明にあっては、上
記請求項1記載の発明の効果に加えて、低融点金属が鉛
フリーハンダで構成してあるので、環境的に良好なコイ
ルを提供できるものである。
記請求項1記載の発明の効果に加えて、低融点金属が鉛
フリーハンダで構成してあるので、環境的に良好なコイ
ルを提供できるものである。
【0035】また、請求項3記載の発明にあっては、上
記請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、溝
部を有する基材を構成する樹脂が導電性樹脂に含有され
る樹脂と同成分であるので、基材との密着力が向上し、
剥離防止効果が高く、コイルの品質が安定するものであ
る。
記請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、溝
部を有する基材を構成する樹脂が導電性樹脂に含有され
る樹脂と同成分であるので、基材との密着力が向上し、
剥離防止効果が高く、コイルの品質が安定するものであ
る。
【0036】また、請求項4記載の発明にあっては、上
記請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の発明の効果
に加えて、溝部の開口巾が溝部内の最大溝巾よりも狭く
なっているので、振動による導電性樹脂の破壊、断線が
防止でき、コイルの品質が安定するものである。
記請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の発明の効果
に加えて、溝部の開口巾が溝部内の最大溝巾よりも狭く
なっているので、振動による導電性樹脂の破壊、断線が
防止でき、コイルの品質が安定するものである。
【0037】また、請求項5記載の発明にあっては、上
記請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の発明の効果
に加えて、基材にコート層を設けてコート層により少な
くとも溝部に埋設した導電性材料の外面を覆っているの
で、耐振動性、絶縁性が向上し、コイルの品質が向上す
るものである。
記請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の発明の効果
に加えて、基材にコート層を設けてコート層により少な
くとも溝部に埋設した導電性材料の外面を覆っているの
で、耐振動性、絶縁性が向上し、コイルの品質が向上す
るものである。
【0038】また、請求項6記載の発明にあっては、溝
部を形成した基材を注型用型にセットし、注型成形によ
り導電性材料を溝部に流し込んでコイルを製造するの
で、注型成形によりコイルが製造でき、手で巻く手間が
省けて生産効率が向上するものである。
部を形成した基材を注型用型にセットし、注型成形によ
り導電性材料を溝部に流し込んでコイルを製造するの
で、注型成形によりコイルが製造でき、手で巻く手間が
省けて生産効率が向上するものである。
【0039】また、請求項7記載の発明にあっては、溝
部を形成した基材を射出成形用型にセットし、射出成形
により導電性材料を溝部に流し込んでコイルを製造する
ので、射出成形によりコイルが製造でき、手で巻く手間
が省けて生産効率が向上するものである。
部を形成した基材を射出成形用型にセットし、射出成形
により導電性材料を溝部に流し込んでコイルを製造する
ので、射出成形によりコイルが製造でき、手で巻く手間
が省けて生産効率が向上するものである。
【0040】また、請求項8記載の発明にあっては、基
材に溝部を形成し、この溝部の一部に金属板を嵌め込
み、その後、溝部の一部に金属板を嵌め込んだ基材を成
形型内にセットし、溝部の金属板を嵌め込んでいない部
分に導電性樹脂を流し込んで導電性樹脂と金属板とを接
続してあるので、流動性が悪い導電性樹脂を溝部にスム
ーズに流して製造でき、手で巻く手間が省けて生産効率
が向上するものである。
材に溝部を形成し、この溝部の一部に金属板を嵌め込
み、その後、溝部の一部に金属板を嵌め込んだ基材を成
形型内にセットし、溝部の金属板を嵌め込んでいない部
分に導電性樹脂を流し込んで導電性樹脂と金属板とを接
続してあるので、流動性が悪い導電性樹脂を溝部にスム
ーズに流して製造でき、手で巻く手間が省けて生産効率
が向上するものである。
【図1】(a)は本発明のコイルを示す斜視図であり、
(b)は導線性材料を埋設してない状態の基材の斜視図
である。
(b)は導線性材料を埋設してない状態の基材の斜視図
である。
【図2】同上の基材が導電体の実施形態における溝部の
断面図である。
断面図である。
【図3】(a)乃至(d)はそれぞれ溝部の形状を示す
断面図である。
断面図である。
【図4】(a)は本発明における溝部のコーナ部分にお
いて導電性材料が隙間無く密着していることを示す説明
図であり、(b)は従来例における基材のコーナ部分に
おいて基材と導線との間に隙間が生じていることを示す
説明図である。
いて導電性材料が隙間無く密着していることを示す説明
図であり、(b)は従来例における基材のコーナ部分に
おいて基材と導線との間に隙間が生じていることを示す
説明図である。
【図5】(a)(b)は図3(c)(d)の形状の溝部
に導電性材料を埋設した状態の断面図である。
に導電性材料を埋設した状態の断面図である。
【図6】(a)は同上の導電性材料をコート層で覆った
状態のコイルの斜視図であり、(b)はコート層で覆っ
た部分の断面図である。
状態のコイルの斜視図であり、(b)はコート層で覆っ
た部分の断面図である。
【図7】同上のコイル全体をコート層で覆った斜視図で
ある。
ある。
【図8】(a)乃至(f)は本発明のコイルの製造方法
を示す一実施形態の説明図である。
を示す一実施形態の説明図である。
【図9】(a)乃至(d)は本発明のコイルの製造方法
を示す他の実施形態の説明図である。
を示す他の実施形態の説明図である。
【図10】同上の多数個取り金型の一例を示す斜視図で
ある。
ある。
【図11】(a)乃至(d)は本発明のコイルの製造方
法を示す更に他の実施形態の説明図である。
法を示す更に他の実施形態の説明図である。
【図12】(a)は同上により製造したコイルの一部破
断した斜視図であり、(b)は同上の要部断面図であ
る。
断した斜視図であり、(b)は同上の要部断面図であ
る。
【図13】従来例のコイルの斜視図である。
1 基材 2 コイル 3 導電性材料 3a 導電性樹脂 3b 金属板 4 溝部 5 コート層 10 注型用型 13 射出成形用型 16 成形型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E044 AA06 AC04 5E062 FF01 FF02 FF03 FF09 5E070 AA01 AB02 AB03 AB05 AB10 BA14 CA02 CA20
Claims (8)
- 【請求項1】 基材に形成した溝部に導電性材料を埋設
して螺旋状に形成したコイルであって、導電性材料が低
融点金属と、金属粉末又は金属繊維を含む導電性樹脂で
構成してあることを特徴とするコイル。 - 【請求項2】 低融点金属が鉛フリーハンダで構成して
あることを特徴とする請求項1記載のコイル。 - 【請求項3】 溝部を有する基材を構成する樹脂が導電
性樹脂に含有される樹脂と同成分であることを特徴とす
る請求項1又は請求項2記載のコイル。 - 【請求項4】 溝部の開口巾が溝部内の最大溝巾よりも
狭くなっていることを特徴とする請求項1乃至請求項3
のいずれかに記載のコイル。 - 【請求項5】 基材にコート層を設けてコート層により
少なくとも溝部に埋設した導電性材料の外面を覆って成
ることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに
記載のコイル。 - 【請求項6】 溝部を形成した基材を注型用型にセット
し、注型成形により導電性材料を溝部に流し込んでコイ
ルを製造することを特徴とするコイルの製造方法。 - 【請求項7】 溝部を形成した基材を射出成形用型にセ
ットし、射出成形により導電性材料を溝部に流し込んで
コイルを製造することを特徴とするコイルの製造方法。 - 【請求項8】 基材に溝部を形成し、この溝部の一部に
金属板を嵌め込み、その後、溝部の一部に金属板を嵌め
込んだ基材を成形型内にセットし、溝部の金属板を嵌め
込んでいない部分に導電性樹脂を流し込んで導電性樹脂
と金属板とを接続してコイルを製造することを特徴とす
るコイルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000155542A JP2001338812A (ja) | 2000-05-26 | 2000-05-26 | コイル及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000155542A JP2001338812A (ja) | 2000-05-26 | 2000-05-26 | コイル及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001338812A true JP2001338812A (ja) | 2001-12-07 |
Family
ID=18660472
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000155542A Pending JP2001338812A (ja) | 2000-05-26 | 2000-05-26 | コイル及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001338812A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010147199A (ja) * | 2008-12-18 | 2010-07-01 | Totoku Electric Co Ltd | 編組線トロイダルコイル |
JP2011210791A (ja) * | 2010-03-29 | 2011-10-20 | Denso Corp | リアクトル及びその製造方法 |
CN102254677A (zh) * | 2010-05-19 | 2011-11-23 | 长盛科技股份有限公司 | 闭回路铁芯绕线方法与结构 |
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JP2012134028A (ja) * | 2010-12-22 | 2012-07-12 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | ワイヤーハーネス |
JP2016025150A (ja) * | 2014-07-17 | 2016-02-08 | 株式会社村田製作所 | トロイダルコイル |
CN106233406A (zh) * | 2014-04-16 | 2016-12-14 | 普莱默公司 | 形成环形线圈的装置和形成环形线圈的方法 |
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JPH07106141A (ja) * | 1993-09-30 | 1995-04-21 | Tokin Corp | 小形インダクタ及びその製造方法 |
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JP2000173825A (ja) * | 1998-12-08 | 2000-06-23 | Yokowo Co Ltd | コイル素子およびその製造方法 |
-
2000
- 2000-05-26 JP JP2000155542A patent/JP2001338812A/ja active Pending
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