JP2013179731A - コルゲートチューブ - Google Patents
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Abstract
【課題】ワイヤーハーネスに損傷を与えることなく、ワイヤーハーネスの収納を比較的容易に行うことができるコルゲートチューブを得る。
【解決手段】蓋部12は、本体部11の先端部において長手方向に沿って設けられたヒンジ部15を介して本体部11と連結されている。したがって、蓋部12は長手方向に沿って形成されるとともに、ヒンジ部15によって開閉自在となり、開姿勢及び閉姿勢が実現可能である。そして、蓋部12は、開姿勢時において電線束20の本体部11への収納が可能な開口領域18が形成される。一方、蓋部12は、閉姿勢時において本体部11と共に電線束20の外周全体を完全に覆うワイヤーハーネス収納領域を形成している。
【選択図】図1
【解決手段】蓋部12は、本体部11の先端部において長手方向に沿って設けられたヒンジ部15を介して本体部11と連結されている。したがって、蓋部12は長手方向に沿って形成されるとともに、ヒンジ部15によって開閉自在となり、開姿勢及び閉姿勢が実現可能である。そして、蓋部12は、開姿勢時において電線束20の本体部11への収納が可能な開口領域18が形成される。一方、蓋部12は、閉姿勢時において本体部11と共に電線束20の外周全体を完全に覆うワイヤーハーネス収納領域を形成している。
【選択図】図1
Description
この発明は、ワイヤーハーネスの外周に装着されるコルゲートチューブに関する。
従来、ワイヤーハーネスの外周に装着されることによりワイヤーハーネスを保護する構成部品としてコルゲートチューブが用いられていた。
図6はワイヤーハーネスの外周にコルゲートチューブを装着する、従来のコルゲートチューブ装着方法を示す説明図である。同図(a) が装着方法の処理ステップを示し、同図(b) が同図(a) の各処理ステップに対応する装着状況を模式的に示している。
同図を参照して、ステップS11において、複数の電線を束ねた電線束20(ワイヤーハーネス)を所定の組立図板上で布線する布線処理を行う。
そして、ステップS12において、布線後の電線束20に対しテープ41による荒巻処理を施し、電線束20をばらすことなく拘束して電線束20の外形を整える。
その後、ステップS13において、コルゲートチューブ40内にテープ41付き電線束20を挿入することにより、電線束20にコルゲートチューブ40を取り付ける。なお、図6では図示しないが、コルゲートチューブ40には長手方向に沿ってスリットが設けられており、専用治具を用いてこのスリットを割り開きながら、電線束20をコルゲートチューブ40内に挿入することができる。また、実際にはコルゲートチューブ40の両端から電線束20の一部が露出しているが同図(b) において図示を省略している。
そして、ステップS14において、コルゲートチューブ40の両端部外周を電線束20の露出部分(図示せず)とともにテープ42で固く覆うことにより、コルゲートチューブ40の長手方向における位置ズレが生じないように、電線束20及びコルゲートチューブ40を固定する。
最後に、ステップS15において、コルゲートチューブ40の全体の半分程度の領域において、コルゲートチューブ40の外周をテープ43で覆うハーフラップ処理を施すことにより、コルゲートチューブ40におけるスリットの口開きを防止する。上述したステップS11〜S15によるコルゲートチューブの装着方法によってワイヤーハーネスである電線束20の外周にコルゲートチューブ40を装着することができる。なお、ハーフラップ処理に替えて、コルゲートチューブ40の全体の半分を下回る領域において、コルゲートチューブ40の外周をテープ43で覆う荒巻処理を行っても良い。
また、ステップS15において、テープ43によるハーフラップ処理(荒巻処理)に替えて、専用の固定具をコルゲートチューブ40の外周に設ける態様も考えられる。上記専用の固定具は、例えば、特許文献1及び特許文献2で開示されている。
従来のコルゲートチューブの装着方法は上述したステップS11〜S15を実行することにより行われていた。しかしながら、上述した装着方法には以下のような問題点があった。
ステップS13において、コルゲートチューブ40内に電線束20を挿入する処理として、コルゲートチューブ40のスリットを強制的に割り開き、電線束20を挿入可能とする専用の治具を必要とする分、コスト高、作業手間の増大を招くという問題点があった。また、コルゲートチューブ40のスリットを強制的に割り開いた状態で、電線束20の挿入を行うため、電線束20の挿入時に電線束20を傷つけてしまうという問題点もあった。
さらに、ステップS13の処理を支障なく行うべく、電線束20を拘束させるためのテープ41による荒巻処理を、前処理のステップS12として行う必要がある分、処理ステップ数の増大を招くという問題点があった。
加えて、前述したようにコルゲートチューブ40にはスリットが設けられているため、電線束20の挿入後はスリットの口開きを防止すべく、テープ43によるハーフラップ処理(荒巻処理)を行う必要がある分、処理ステップ数の増大を招くという問題点があった。
また、装着対象の電線束20の外周を密着性良く覆うべく、電線束20の外径に合致した内径(ステップS12の荒巻処理後の電線束20の外径より少し大きい内径)のコルゲートチューブ40を用いる必要がある。しかしながら、コルゲートチューブ40の内径は、コルゲートチューブ40それぞれに固有であるため、多様な外径の電線束20に対応させるべく、多様な内径のコルゲートチューブ40を予め準備する必要があった。すなわち、多様な内径のコルゲートチューブを事前に準備する必要がある分、準備すべきコルゲートチューブ全体としてコスト高を招いてしまうという問題点があった。
この発明は上記問題点を解決するためになされたもので、ワイヤーハーネスに損傷を与えることなく、ワイヤーハーネスの収納を比較的容易に行うことができるコルゲートチューブを得ることを目的とする。
この発明に係る請求項1記載のコルゲートチューブは、長手方向に沿って外周面が蛇腹状に形成され、少なくとも一本の電線を含むワイヤーハーネス用のコルゲートチューブであって、前記長手方向に沿って形成され、前記ワイヤーハーネスが収納可能な本体部と、前記長手方向に沿って設けられたヒンジ部によって開閉自在に前記本体部と連結された蓋部を備え、前記蓋部は、開姿勢時において前記ワイヤーハーネスの前記本体部への収納が可能な開口領域を形成し、閉姿勢時において前記本体部と共に前記ワイヤーハーネスの外周全体を覆うワイヤーハーネス収納領域を形成することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載のコルゲートチューブであって、前記蓋部は、前記閉姿勢時において、その内面の一部と前記本体部の外面の一部とが重複する重複領域が形成可能であることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2記載のコルゲートチューブであって、前記蓋部を閉姿勢にした状態で前記本体部の外周に沿って巻き付けられることにより、前記蓋部の閉姿勢を固定する巻き付け固定状態が設定可能な結束バンドをさらに備える。
請求項4の発明は、請求項3記載のコルゲートチューブであって、前記結束バンドは、前記蓋部の閉姿勢時において前記蓋部から前記本体部の外周方向に沿って前記蓋部に連結形成される蓋部一体型バンドを含み、前記本体部の外周上に前記蓋部一体型バンドに対応して設けられ、前記蓋部一体型バンドを固定可能なバンド固定部をさらに備え、前記蓋部一体型バンドを前記バンド固定部に固定することにより前記巻き付け固定状態が実現可能であることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のうち、いずれか1項に記載のコルゲートチューブであって、前記本体部の外周方向に沿った径の長さは、前記蓋部の外周方向に沿った径の長さより長いことを特徴とする。
請求項1記載の本願発明であるコルゲートチューブは、ヒンジ部によって開閉自在に前記本体部と連結された蓋部を備えることにより、蓋部を開姿勢にして形成される開口領域から、ワイヤーハーネスを損傷させることなく、ワイヤーハーネスの本体部への収納を比較的容易に行うことができる効果を奏する。
請求項2記載の本願発明は、閉姿勢時において、蓋部の内面の一部を本体部の外面の一部との重複領域を形成することにより、本体部及び蓋部によって形成される上記ワイヤーハーネス収納領域を重複領域を設けない場合に比べて狭くすることができる。
その結果、請求項2記載の本願発明は、上記ワイヤーハーネス収納領域の大きさを可変設定することができるため、収納に適したワイヤーハーネスの仕様に幅を持たすことにより汎用性を高めることができる。
請求項3記載の本願発明は、結束バンドを巻き付け固定状態にして蓋部の閉姿勢を固定することにより、本体部内にワイヤーハーネスを安定性良く収納することができる。
請求項4記載の本願発明は、蓋部に連結される蓋部一体型バンドを結束バンドとして用いることにより、本体部、蓋部及び蓋部一体型バンドからなる単一構造のコルゲートチューブによって内部にワイヤーハーネスを安定性良く収納することができる。
請求項5記載の本願発明は、蓋部を開姿勢にしたワイヤーハーネスの収納段階においても、本体部内にワイヤーハーネスを逸脱させることなく収納することができる。
図1はこの発明の実施の形態であるオープンラップコルゲートチューブの断面形状を示す断面図である。同図(a) は蓋部12の開姿勢状態、同図(b) は蓋部12の閉姿勢状態及び固定状態を示している。図2は本実施の形態のオープンラップコルゲートチューブの側面から視た構造を示す側面図である。図2のI−I断面が図1(b) に相当する。
図1及び図2に示すように、本実施の形態のオープンラップコルゲートチューブ10は、長手方向に沿って外周面が環状凸部10x及び環状凹部10yが交互に形成された蛇腹状に形成されており、本体部11、蓋部12、結束バンド部13、バンド穴部14及びヒンジ部15から構成される。
本体部11は長手方向に沿って、電線束20からなるワイヤーハーネスを収納可能な形成される。
蓋部12は、本体部11の先端部において長手方向に沿って設けられたヒンジ部15を介して本体部11と連結されている。したがって、蓋部12は長手方向に沿って形成されるとともに、ヒンジ部15によって開閉自在となり、図1の(a) に示す様な開姿勢、図1の(b) に示す様な閉姿勢が実現可能である。
図1に示すように、本体部11の外周方向に沿った径の長さ(例えば、円周の3/4程度の長さ)は、単体で電線束20を内部に収納可能にすべく、蓋部12の外周方向に沿った径の長さ(例えば、円周の1/3程度の長さ)より十分長くなるように設定されている。
図1(a) に示すように、蓋部12は、開姿勢時において電線束20の本体部11への収納が可能な開口領域18が形成される。
一方、図1(b) に示すように、蓋部12は、閉姿勢時において本体部11と共に電線束20の外周全体を完全に覆うワイヤーハーネス収納領域を形成している。したがって、蓋部12の閉姿勢時において本体部11内に収納された電線束20が本体部11からの取り出しは不能となる。
また、図1(b) 及び図2に示すように、蓋部12の閉姿勢時において、蓋部12の内面の一部が本体部11の外面の一部に重複する重複領域19が形成可能である。この重複領域19における本体部11の外周方向の長さは、蓋部12の先端部の本体部11の外周方向における位置を適宜変動させることにより所定の変動幅で可変設定することができる。
結束バンド部13は、蓋部12の閉姿勢時において蓋部12の先端部から本体部11の外周方向に沿って蓋部12に連結形成される蓋部一体型バンドとして機能する。
一方、結束バンド部13に対応して本体部11の外周(環状凸部10x)上に選択的にバンド固定部14が設けられる。バンド固定部14には穴部14aが設けられ、穴部14aは挿入口14iから排出口14oにかけて開口形状が小さくなるテーパー状に形成され、排出口14oの形状を結束バンド部13の断面形状と同程度に設定することにより、図1(b) のように、バンド固定部14の穴部14aを貫通した結束バンド部13を穴部14aの排出口14o付近において固定することができる。
すなわち、蓋部12を閉姿勢にした状態で結束バンド部13を本体部11の外周の一部に沿って巻き付け、かつバンド固定部14を貫通させて排出口14o付近で固定することにより、蓋部12の閉姿勢を固定する巻き付け固定状態を実現することができる。
なお、結束バンド部13及びバンド固定部14は選択的に設けられており、例えば、図2に示す例では、4つの環状凸部10xに“1”の割合で互いに対応する結束バンド部13及びバンド固定部14の組合せを設けている。
図3は本実施の形態のオープンラップコルゲートチューブ10を電線束20の外周に装着するコルゲートチューブの装着方法を模式的に示す説明図である。
まず、図3で示した組立図板用治具30について説明する。組立図板用治具30はオープンラップコルゲートチューブ10を配置可能な本体部31と、本体部31の外周方向一方端部に設けられた回転軸33を介して回転自在な電線防止部32とを備えている。電線防止部32は閉状態時において、同図(a) ,(b) に示すように、組立図板用治具30の上部を覆う位置(主として電線溢れ防止目的のため)に移動し、開状態において、同図(c) に示すように、組立図板用治具30の上部を開放する位置に移動する。なお、組立図板用治具30は一例であり、他の構成の組立図板用治具を使用しても良い。
以下、図3を参照して、オープンラップコルゲートチューブ10の装着方法を説明する。まず、前処理として、同図(a) に示すように、組立図板用治具30に本実施の形態のオープンラップコルゲートチューブ10をセットする。この段階では電線束20は本体部11内に収納されていないため、蓋部12を開姿勢にして本体部11の上部に開口領域18を設けている。この際、開姿勢時の蓋部12及び結束バンド部13が組立図板用治具30の本体部31外に位置する。なお、この前処理はオープンラップコルゲートチューブ10を組立図板用治具30にセットするに過ぎないため、実質的な手間はほとんど要しない。
そして、同図(b) に示すように、開口領域18から本体部11内に電線2を所定本ずつ本体部11内に収納しながら、最終的に複数の電線2からなる電線束20を本体部11内に収納する布線処理を行う。なお、可能であれば電線束20を一括して本体部11内に収納して上記布線処理を行っても良い。
なお、布線処理中には組立図板用治具30から電線2が溢れることを防止すべく電線防止部32を閉状態にしておくことが望ましい。この際、電線束20の布線処理は電線防止部32の存在しない開口領域18にて行われるため(組立図板用治具30はコルゲートチューブのように長手方向に延びて形成されていない)、閉状態の電線防止部32が上記布線処理を妨げることはない。
その後、同図(c) 示すように、結束バンド部13を本体部11の外周方向に沿って蓋部12を引っ張る方向に移動させながら、本体部11及び蓋部12の内面が電線束20に密着するように重複領域19を設定して、結束バンド部13をバンド固定部14に固定することにより巻き付け固定状態を実現する。その結果、本体部11及び蓋部12によりワイヤーハーネスの外周全体を覆うワイヤーハーネス収納領域の断面形状が電線束20との密着性が良い形状で固定される。
(効果)
以上説明したように、本実施の形態のオープンラップコルゲートチューブ10は、ヒンジ部15によって開閉自在に本体部11と連結された蓋部12を備えることにより、蓋部12を開姿勢にして形成される開口領域18から、電線束20を損傷させることなく、電線束20の本体部11への収納を比較的容易に行うことができる効果を奏する。
以上説明したように、本実施の形態のオープンラップコルゲートチューブ10は、ヒンジ部15によって開閉自在に本体部11と連結された蓋部12を備えることにより、蓋部12を開姿勢にして形成される開口領域18から、電線束20を損傷させることなく、電線束20の本体部11への収納を比較的容易に行うことができる効果を奏する。
また、本実施の形態のオープンラップコルゲートチューブ10は、閉姿勢時において、蓋部12の内面の一部と本体部11の外面の一部とが重なる重複領域19を形成することにより、重複領域19を形成しない場合に比べて、本体部11及び蓋部12によりワイヤーハーネスの外周全体を覆うワイヤーハーネス収納領域を狭くすることができる。
このように、本実施の形態のオープンラップコルゲートチューブ10は、重複領域19の外周方向の長さを可変設定して、本体部11及び蓋部12により形成される上記ワイヤーハーネス収納領域の大きさ可変設定することができるため、密着性良く収納可能なワイヤーハーネスの仕様(内径)に幅を持たせて汎用性を高めることができる。
図4は本実施の形態の効果を示す説明図である。同図(a) に示すように、多様なワイヤーハーネスに対応すべく、従来は11種類の内径(COT−Biのiが内径)を有するコルゲートチューブを必要としていた場合、たとえ同図(b) に示すように、6種類の内径を有するオープンラップコルゲートチューブ10で済ますことができる。
例えば、内径7(mm)のオープンラップコルゲートチューブ10(COT−B7)は、閉姿勢時に本体部11と蓋部12との重複領域19を大きくして上記ワイヤーハーネス収納領域を狭めることにより、内径5(mm)の従来のコルゲートチューブ(COT−B5)としても用いることができる。
また、バンド固定部14に挿入して結束バンド部13を固定することにより、結束バンド部13を巻き付け固定状態にして蓋部12の閉姿勢を固定することができるため、本体部11内に電線束20を安定性良く収納することができる。
さらに、蓋部12に連結される蓋部一体型バンドである結束バンド部13を用いることにより、本体部11、蓋部12及び結束バンド部13からなる単一構造のオープンラップコルゲートチューブによって内部にワイヤーハーネスを安定性良く収納することができる。
また、本体部11の外周方向に沿った径の長さは、蓋部12の外周方向に沿った径の長さより十分長くなるように設定されているため、蓋部12を開姿勢にして行うワイヤーハーネスの布線処理時においても、本体部11内に電線束20を逸脱させることなく収納することができる。
図5は、図6で示した従来のコルゲートチューブ装着方法と、本実施の形態のオープンラップコルゲートチューブ10の装着方法との比較結果を模式的に示す説明図である。同図(a) が従来の装着工程フローを示し、同図(b) が本実施の形態による装着工程フローを示している。
同図を参照して、ステップS1において、オープンラップコルゲートチューブ10の本体部11内に電線束20を収納しながら布線する布線処理を行う(図3(b) 参照)。このステップS1は、図5(a)で示す従来のステップS11の電線束20の布線処理に相当する。
その後、ステップS3において、電線束20を密着性良く収納可能な重複領域19を設定した状態で、結束バンド部13をバンド固定部14に固定して巻き付け固定状態(バンド結束)を実現する。その結果、電線束20のオープンラップコルゲートチューブ10への実質的な取り付けが完了する。このステップS3は、図5(a) で示す従来のステップS13のコルゲートチューブ40の取り付け処理に相当する。
上述したステップS3において、結束バンド部13をバンド固定部14に固定することにより電線束20をばらすことなく拘束することができるため、図5(a) (図6(a) )のステップS12で示したテープ41による荒巻処理を省略することができる。
さらに、ステップS3の実行後は、結束バンド部13及びバンド固定部14による巻き付け固定状態が実現されるため、蓋部12は閉姿勢で固定される。したがって、蓋部12が開姿勢になることを防止するための処理は不要となるため、図5(a) (図6(a) )のステップS15で示したテープ43によるハーフラップ処理(荒巻処理)を省略することができる。
最後に、ステップS4において、図6で示したステップS14と同様に、内部の電線束20が長手方向にずれないようにオープンラップコルゲートチューブ10の両端部外周を固く覆うことにより、電線束20及びコルゲートチューブ40を固定する。
上述したステップS1,S3及びS4によるコルゲートチューブの装着方法によってワイヤーハーネスである電線束20の外周にオープンラップコルゲートチューブ10を装着することができる。
このように、本実施の形態のオープンラップコルゲートチューブ10を用いることにより、コルゲートチューブの装着方法は、従来のコルゲートチューブの装着方法に比べ、2つのステップ数を簡略化することができる効果を奏する。
(その他)
なお、本実施の形態では、蓋部12の閉姿勢を固定するために蓋部12及び本体部11とそれぞれ一体形成された結束バンド部13及びバンド固定部14を用いているが、他の態様による固定も考えられる。
なお、本実施の形態では、蓋部12の閉姿勢を固定するために蓋部12及び本体部11とそれぞれ一体形成された結束バンド部13及びバンド固定部14を用いているが、他の態様による固定も考えられる。
例えば、結束バンドをオープンラップコルゲートチューブとは別の構成部品となる別体結束バンドとして設ける構成が考えられる。この場合、蓋部12を閉姿勢にした状態で本体部11及び蓋部12の外周全体を別体結束バンドで巻き付けた後、当該別体結束バンドを所定の固定方法で固定することにより、上述した蓋部12の閉姿勢を固定可能な巻き付け固定状態を実現することができる。
このように、別体結束バンドによって巻き付け固定状態を設定して蓋部12の閉姿勢を固定することにより、本体部11内にワイヤーハーネスを安定性良く収納することもできる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
10 オープンラップコルゲートチューブ
11 本体部
12 蓋部
13 結束バンド部
14 バンド固定部
20 電線束
30 組立図板用治具
11 本体部
12 蓋部
13 結束バンド部
14 バンド固定部
20 電線束
30 組立図板用治具
Claims (5)
- 長手方向に沿って外周面が蛇腹状に形成され、少なくとも一本の電線を含むワイヤーハーネス用のコルゲートチューブであって、
前記長手方向に沿って形成され、前記ワイヤーハーネスが収納可能な本体部と、
前記長手方向に沿って設けられたヒンジ部によって開閉自在に前記本体部と連結された蓋部を備え、前記蓋部は、開姿勢時において前記ワイヤーハーネスの前記本体部への収納が可能な開口領域を形成し、閉姿勢時において前記本体部と共に前記ワイヤーハーネスの外周全体を覆うワイヤーハーネス収納領域を形成することを特徴とする、
コルゲートチューブ。 - 請求項1記載のコルゲートチューブであって、
前記蓋部は、前記閉姿勢時において、その内面の一部と前記本体部の外面の一部とが重複する重複領域が形成可能であることを特徴とする、
コルゲートチューブ。 - 請求項2記載のコルゲートチューブであって、
前記蓋部を閉姿勢にした状態で前記本体部の外周に沿って巻き付けられることにより、前記蓋部の閉姿勢を固定する巻き付け固定状態が設定可能な結束バンドをさらに備える、
コルゲートチューブ。 - 請求項3記載のコルゲートチューブであって、
前記結束バンドは、前記蓋部の閉姿勢時において前記蓋部から前記本体部の外周方向に沿って前記蓋部に連結形成される蓋部一体型バンドを含み、
前記本体部の外周上に前記蓋部一体型バンドに対応して設けられ、前記蓋部一体型バンドを固定可能なバンド固定部をさらに備え、前記蓋部一体型バンドを前記バンド固定部に固定することにより前記巻き付け固定状態が実現可能であることを特徴とする、
コルゲートチューブ。 - 請求項1ないし請求項4のうち、いずれか1項に記載のコルゲートチューブであって、
前記本体部の外周方向に沿った径の長さは、前記蓋部の外周方向に沿った径の長さより長いことを特徴とする、
コルゲートチューブ。
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Cited By (2)
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---|---|---|---|---|
CN104767163A (zh) * | 2015-04-30 | 2015-07-08 | 国家电网公司 | 扣合式电缆穿线管 |
JPWO2019097955A1 (ja) * | 2017-11-16 | 2020-10-01 | 東洋紡株式会社 | ワイヤハーネス、及びその製造方法 |
-
2012
- 2012-02-28 JP JP2012041110A patent/JP2013179731A/ja not_active Abandoned
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPWO2019097955A1 (ja) * | 2017-11-16 | 2020-10-01 | 東洋紡株式会社 | ワイヤハーネス、及びその製造方法 |
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