JPH11353967A - 開閉器 - Google Patents

開閉器

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JPH11353967A
JPH11353967A JP16089698A JP16089698A JPH11353967A JP H11353967 A JPH11353967 A JP H11353967A JP 16089698 A JP16089698 A JP 16089698A JP 16089698 A JP16089698 A JP 16089698A JP H11353967 A JPH11353967 A JP H11353967A
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JP
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arc
fixed contact
extinguishing plate
extinguishing
contact
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Application number
JP16089698A
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Inventor
Tatsuya Hayashi
龍也 林
Sadajiro Mori
貞次郎 森
Hiroyuki Honda
浩之 本田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遮断性能に優れ、接点消耗が少ない高性能な
開閉器の提供を目的とする。 【解決手段】 固定接点を有する固定接触子と、当該固
定接点に接離する可動接点を有する可動接触子と、当該
固定接点と可動接点との間に発生するアークを消去する
消弧板とを備え、当該消弧板は消弧板本体と消弧板本体
の両側からアーク発生領域を囲うように延在する消弧側
板とから成り、消弧板本体の下部はその両側の消弧側板
近傍の下端部から切れ上がる一対の切り欠きによって形
成された舌部を有する開閉器において、上記消弧板の舌
部にホットガス流通穴が設けられたことを特徴とする

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電流を開閉する
開閉器に関し、特にその消弧板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図18は、例えば特公平5−86009
号公報および特開平09−231854号公報に示され
た従来の開閉器の部分断面図である。図18において、
符号1は樹脂で形成された取り付け台、2はこの取り付
け台1に設置されケイ素鋼板が積層された固定鉄心、3
は固定鉄心2に対向配置されケイ素鋼板が積層された可
動鉄心、4は可動鉄心3と固定鉄心2とを引き外しばね
(図示せず)に抗して吸着させる駆動力を付与する操作
コイル、5は樹脂で成形され角窓を有するクロスバー
で、その下端では可動鉄心3を保持している。6は上記
クロスバー5の角窓に挿入されて押しばね7により押圧
されている可動接触子、6Aは可動接触子6に接合され
た可動接点、8は上記可動接点6Aと接離する固定接点
8Aが接合された固定接触子であり、端子部8C方向へ
延びた延存部を有する。9は開閉器本体を外部回路と接
続するため固定接触子8の延存部に設けられた端子ね
じ、10は固定接触子8を取り付けるベ−ス、11はア
−クカバー、12は接点間に発生するア−ク、13はア
−ク12を消弧するための磁性体から成る金属製の消弧
板である。
【0003】図19、図20において、消弧板13の構
成・配置状態を示す。消弧板13は、図に示すように、
消弧板本体としての第1の片13Aと、消弧板本体の両
側からアークが発生するアーク発生領域を囲うように延
在する消弧側板としての1対の第2の片13E、13F
とで構成され、当該消弧板本体13Aの下部は、その両
側の消弧側板13E、13F近傍の下端部から切れ上が
る一対の切り欠き13D、13Cによって舌部13Bが
形成されている。この舌部13Bの上方に位置する消弧
板本体13Aの上部にはホットガス流通穴13Hが設け
られている。
【0004】次に動作について説明する。操作コイル4
に流れる電流を遮断すると、図示されていない引き外し
ばねにより可動鉄心3が固定鉄心2より引き離され、可
動接点6Aが固定接点8Aから離れて、可動接点6Aと
固定接点8Aとの間にア−ク12が発生する。
【0005】ア−ク12は、図19に示されているよう
に、消弧板13に吸引されて符号12Aで指示されたよ
うに伸張され、ア−ク電圧が上昇するので、可動接触子
6と消弧板13の消弧板本体13Aとの間、消弧板本体
13Aと固定接触子8との間で絶縁破壊が生じて、ア−
ク12は2つのア−ク12B、12Cのように分断さ
れ、電流零点において消弧され電流が遮断される。
【0006】従来の開閉器では、上述のように、消弧板
13即ち消弧板本体13Aの上部にホットガス流通穴1
3Hが設けられており、アーク発生領域においてアーク
12によって生成されたホットガスはこのホットガス流
通穴13Hから外部へ放散される。このホットガスには
高温で電子やイオンが含まれているので、可動接触子6
とこの消弧板13のホットガス流通穴13Hとの間で絶
縁破壊が発生しやすく、ア−ク12は図示のように2つ
のア−ク12B、12Cに分断されやすくなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の開閉器では、ホ
ットガス流通穴13Hが消弧板13の舌部13Bの上方
に設けられているので、可動接触子6がホットガス流通
穴13Hの高さ位置まで開くのに長い時間を要してい
た。その結果、アーク12が2つのアークに分断される
までの時間が長くなって、結局、遮断時のアーク時間が
長くなり、アークエネルギーが大きくなるので、これが
遮断性能を高める上での限界となっていた。また、アー
ク時間が長いと、高価な接点部材の消耗が多くなるとい
う問題があった。この発明はかかる問題を解決するため
になされたもので、遮断性能に優れ、接点消耗が少ない
高性能な開閉器の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、固定
接点を有する固定接触子と、当該固定接点に接離する可
動接点を有する可動接触子と、当該固定接点と可動接点
との間に発生するアークを消去する消弧板とを備え、当
該消弧板は消弧板本体と消弧板本体の両側からアーク発
生領域を囲うように延在する消弧側板とから成り、消弧
板本体の下部はその両側の消弧側板近傍の下端部から切
れ上がる一対の切り欠きによって形成された舌部を有す
る開閉器において、上記消弧板の舌部にホットガス流通
穴が設けられたことを特徴とする。
【0009】請求項2の発明は、請求項1に記載の開閉
器において、舌部の下端は折り返されたことを特徴とす
る。
【0010】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
に記載の開閉器において、固定接触子に可動接触子から
遠ざかる方向への段差が設けられたことを特徴とする。
【0011】請求項4の発明は、請求項3に記載の開閉
器において、固定接点近傍の固定接触子から延在するア
ークランナが設けられたことを特徴とする。
【0012】請求項5の発明は、請求項1乃至請求項3
の何れかに記載の開閉器において、固定接触子には可動
接触子側に切り起こされたアークランナが設けられたこ
とを特徴とする。
【0013】請求項6の発明は、請求項1乃至請求項5
の何れかに記載の開閉器において、ホットガス流通穴は
消弧板本体に設けられたことを特徴とする。
【0014】請求項7の発明は、請求項1乃至請求項6
の何れかに記載の開閉器において、消弧側板の少なくと
も一部を舌部の側面側に延在させたことを特徴とする。
【0015】請求項8の発明は、請求項1乃至請求項7
の何れかに記載の開閉器において、ホットガス流通穴の
幅を可動接触子の幅より小さくしたことを特徴とする。
【0016】請求項9の発明は、請求項1乃至請求項8
の何れかに記載の開閉器において、消弧板の舌部の幅を
固定接触子の幅より小さくしたことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】実施の形態1.この発明の第1の
実施の形態を図1、図2に示す。図1は要部断面図、図
2はその側面図である。図中の符号6は可動接触子、6
Aは可動接触子6に接合された可動接点、8は固定接触
子、8Aは固定接触子8に接合された固定接点、10は
ベース、10Aは相間絶縁物、11はアークカバー、1
2、12A、12B、12Cはアーク、13は消弧板で
ある。
【0018】この消弧板13は、例えば鉄のような磁性
板で構成された金属製で、固定接点8Aと可動接点6A
との接点間に発生するアークを消弧するため主として機
能する消弧板本体13Aと、アーク熱から周囲の相間絶
縁物10Aを保護するため当該接点間のアーク発生領域
を囲うように、消弧板本体13Aの両側からコ字型状に
延在する一対の消弧側板13E、13Fとから成り、消
弧板本体13Aの下部は、その両側に位置する消弧側板
13E、13F近傍の下端部から切れ上がる一対の切り
欠き13C,13Dによって形成された舌部13Bを有
している。
【0019】図1、図2において、可動接点6Aが固定
接点8Aから開離すると、接点間にアーク12が発生す
る。このア−ク12は、磁性体である金属製の消弧板1
3の消弧板本体13Aに吸引されて、符号12Aに示す
ように伸張され、ア−ク電圧が上昇するので、可動接触
子6と消弧板本体13Aとの間と、消弧板本体13Aと
固定接触子8との間とで絶縁破壊が生じ、ア−ク12は
2つのア−ク12Bとアーク12Cとに分断されて、電
流零点において速やかに消弧され電流が遮断される。
【0020】この実施の形態では、消弧板本体13Aの
舌部13Bにホットガス流通穴13Hが設けられている
ため、アーク12によって生成されたホットガスはホッ
トガス流通穴13Hからアーク発生領域の外、即ち消弧
板13の外に流れ出て放散される。このホットガスは高
温で、電子やイオンが含まれているので、このホットガ
スの流れに乗じて、可動接触子6と消弧板本体13Aの
ホットガス流通穴13Hとの間で絶縁破壊が発生しやす
くなり、ア−ク12は2つのア−ク12Bとアーク12
Cとに容易に分断されてしまう。
【0021】この実施の形態に示す開閉器では、ホット
ガス流通穴13Hが消弧板本体13Aの舌部13Bに設
けられているので、可動接触子6がホットガス流通穴1
3Hの高さ位置まで開くのに要する時間が短く、その結
果、遮断時のアーク時間が短縮され、アークエネルギー
が小さくなるので、遮断性能は著しく改善される。ま
た、アーク時間が大幅に短縮されるため、高価な接点部
材の消耗が抑制され、低減できる。
【0022】実施の形態2.この発明の第2の実施の形
態を図3、図4に示す。図3は要部断面図、図4はその
側面図である。図中の符号6は可動接触子、6Aは可動
接触子6に接合された可動接点、8は固定接触子、8A
は固定接触子8に接合された固定接点、10はベース、
10Aは相間絶縁物、11はアークカバー、12、12
A、12B、12Cはアーク、13は消弧板である。
【0023】この消弧板13は、例えば鉄のような磁性
板で構成された金属製で、固定接点8Aと可動接点6A
との接点間に発生するアークを消弧するため主として機
能する消弧板本体13Aと、アーク熱から周囲の相間絶
縁物10Aを保護するため当該接点間のアーク発生領域
を囲うように、消弧板本体13Aの両側からコ字型状に
延在する一対の消弧側板13E、13Fとから成り、消
弧板本体13Aの下部は、その両側に位置する消弧側板
13E、13F近傍の下端部から切れ上がる一対の切り
欠き13C,13Dによって形成された舌部13Bを有
している。そして、この舌部13Bは、固定接触子8と
対向する下端側部分が折り返されている。即ち、舌部1
3Bの下端がアーク発生流域の外側方向又は内側方向か
ら上へ向かってUターンするように折り返されているの
である。
【0024】図3、図4において、可動接点6Aが固定
接点8Aから開離すると、接点間にアーク12が発生す
る。このア−ク12は、図1に示されているように、磁
性体である金属製の消弧板13即ち正確には消弧板本体
13Aに吸引されて、符号12Aに示すように伸張さ
れ、ア−ク電圧が上昇するので、可動接触子6と消弧板
本体13Aとの間と、消弧板本体13Aと固定接触子8
との間とで絶縁破壊が生じ、ア−ク12は2つのア−ク
12Bとアーク12Cとに分断されて、電流零点におい
て速やかに消弧され電流が遮断される。
【0025】この実施の形態2に示す開閉器では、ホッ
トガス流通穴13Hが消弧板本体13Aの舌部13Bに
設けられているので、可動接触子6がホットガス流通穴
13Hの高さ位置まで開くのに要する時間が短い。さら
に、この実施の形態2では、アーク12Cが形成される
消弧板本体13Aの舌部13Bの下端即ち固定接触子対
向端が折り返されているので、アーク12Cが形成され
る個所の電界強度が低くなる。以上により、この実施の
形態2は、上記実施の形態1に比べて、更に一段と、遮
断時のアーク時間が短縮され、アークエネルギーが格段
に小さくなるので、遮断性能は著しく改善される。従っ
て、また、更に一段とアーク時間が短くなるため、高価
な接点の消耗をさらに低減することができる。
【0026】実施の形態3.この発明の第3の実施の形
態を図5に示す。この実施の形態3は、上記実施の形態
2において、その固定接触子8の反可動接触子側に段差
が設けられている。即ち、固定接触子8の延存部の途中
部分が可動接触子6から遠ざかる方向に折り曲げられて
形成された段差が設けられている。このような段差が固
定接触子8側に設けられたことにより、接点間に発生し
たアークを反消弧板本体13A側に駆動する力が弱めら
れるので、上記実施の形態例2と比べ、更に一層、遮断
性能を高めることができ、接点消耗をも一層低減させる
ことができる。
【0027】実施の形態4.この発明の第4の実施の形
態を図6、図7に示す。図6は要部断面図、図7はその
側面図である。この実施の形態4は、上記実施の形態3
において、固定接点近傍の固定接触子8から分岐して、
当該固定接触子8の延在位置よりも可動接触子6寄りに
位置しながら消弧板本体13A方向へと延在するアーク
ランナ8Bが設けられている。上記実施の形態3では、
固定接触子8に段差が設けられたことにより、固定接点
8Aに発生したアーク12の足が固定接触子8の金属消
弧板対向部即ち弧板本体13Aに転移しにくかったが、
この実施の形態4では、固定接触子8にアークランナ8
Bが設けられたことにより、固定接点8Aと固定接触子
8の金属消弧板対向部までの距離が短くなるので、2つ
のアークに分断されるまでの時間が大幅に短縮される。
従って、上記実施の形態3と比べて、遮断性能が一層高
められ、接点消耗も一層低減させることができる。
【0028】実施の形態5.この発明の第5の実施の形
態の要部を図8、図9に示す。図8は要部の要部断面
図;、図9はその側面図である。この実施の形態5は、
上記実施の形態2において、固定接触子8の固定接点近
傍の延在部から切り起こされて消弧板本体13A方向へ
延びるアークランナ8Bが設けられている。上記の実施
の形態3では固定接触子8に段差が設けられたことによ
り、固定接点8Aに発生したアーク12の足が固定接触
子8の金属消弧板対向部の消弧板本体13Aに転移しに
くかったが、この実施の形態5では、固定接触子8に切
り起こしアークランナ8Bが設けられたことにより、固
定接点8Aに発生したアーク12の足をこの切り起こし
アークランナ8Bへ、先の実施の形態4と比べ、、極め
て容易に転移させることができる。転移後のアーク12
Aは、切り起こしアークランナ8Bに流れる電流が作る
磁場によってより速やかに駆動され、転移されるので、
上記実施の形態4と比べ、遮断性能を一層高め、接点消
耗を更に一層低減することができる。
【0029】実施の形態6.この発明の第6の実施の形
態の要部を図10、図11に示す。図10は要部の要部
断面図;、図11はその側面図である。この実施の形態
6は、上記実施の形態5において、固定接触子8に上記
実施の形態3の場合と同様の段差が設けられている。こ
のように、固定接触子8に段差が設けられたことによ
り、接点間に発生したアーク12を反消弧板本体13A
側に駆動する力が弱められるので、上記実施の形態5と
比べると、遮断性能が一層高められ、接点消耗を一層低
減することができる。
【0030】実施の形態7.この発明の第7の実施の形
態を図12、図13に示す。図12は要部断面図、図1
3はその側面図である。この実施の形態7は、上記実施
の形態6において、消弧板本体13Aの舌部13に設け
たホットガス流通穴13Hの外に、当該消弧板本体13
Aの適所、例えばその上部等にホットガス流通穴13G
を設けたものである。ホットガス流通穴13Gが消弧板
本体13Aの舌部13B以外の個所にも設けられたこと
により、遮断時における消弧室内のホットガスが放出さ
れやすくなる。その結果、消弧室内のホットガス量が減
少し、それにより、上記実施の形態6の場合と比べて、
消弧室内の電子やイオンが減少するので、遮断性能が一
層改善される。
【0031】実施の形態8.この実施の形態8を図1
4、図15に示す。実施の形態8は、図3、図4で説明
した上記実施の形態2において、消弧側板13E、13
Fの少なくとも一部を舌部13Bの側面まで延在させた
ものである。この延在部を図14においてそれぞれ符号
13EX、13FXで示す。消弧板本体13Aにおいて
2つに分断された一方のアーク12Cは消弧板13の舌
部13Bと固定接触子8との間に形成される。このアー
ク12Cによって近傍の相間絶縁物10Aが捏損傷を受
けるが、この実施の形態8では消弧板13に設けられた
延在部13EX、13FXによって、舌部13Bの両側
の相間絶縁物10Aが熱的に保護される。その結果、電
流を多数回開閉することで蓄積される熱損傷によってア
ークカバー11に穴が開き、相間短絡が発生するという
不都合な現象を抑制することができる。さらに、アーク
熱によってアークカバー11の表面の炭化が顕著になり
アークカバー11の表面絶縁抵抗が顕著に低下して遮断
不能になるという不都合な現象をも抑制することができ
る。
【0032】実施の形態9.実施の形態9を図16、図
17に示す。図16は要部断面図、図17はその側面図
である。この実施の形態9では、図に示すように、ホッ
トガス流通穴13Hの幅(ハ)が可動接触子6の幅
(ニ)より小さくなるように構成されている。このよう
に構成することにより、アーク12が消弧室の中央部に
形成される。その結果、電流を多数回開閉するとアーク
カバー11に穴が開いて相間短絡を発生するという不都
合現象を抑制することができる。さらに、アーク熱によ
ってアークカバー11の表面の炭化が顕著になりアーク
カバー11の表面絶縁抵抗が顕著に低下して遮断不能に
なるという不都合な現象も抑制することができる。
【0033】実施の形態10.実施の形態10を、先の
実施の形態9で用いた図16、図17に基づいて説明す
る。この実施の形態10では、図に示すように、消弧板
13の舌部13Bの幅(イ)が固定接触子6の幅(ロ)
より小さくなるように構成されている。このように構成
することにより、アーク12が消弧室の中央部に形成さ
れる。その結果、電流を多数回開閉するとアークカバー
11に穴が開いて相間短絡を発生するという不都合な現
象を抑制することができる。さらに、アーク熱によって
アークカバー11の表面の炭化が顕著になりアークカバ
ー11の表面絶縁抵抗が顕著に低下し遮断不能になると
いう不都合な現象も抑制することができる。
【0034】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、開閉器の消弧
板の舌部にホットガス流通穴を設けた構成としたので、
遮断性能が向上し、接点消耗が低減される。
【0035】請求項2の発明によれば、舌部の下端が折
り返された構成としたので、アーク形成個所の電界が緩
和され、請求項1の発明と比べて、遮断性能が向上し、
接点消耗が低減される。
【0036】請求項3の発明によれば、固定接触子に段
差を設けた構成としたので、アークに作用する磁気駆動
力が強化され、請求項1、2の発明に比べて、遮断性能
が向上し、接点消耗が低減される。
【0037】請求項4の発明によれば、固定接触子の固
定接点近傍で固定接触子に連なるアークランナが設けた
構成としたので、アークに作用する磁気駆動力が強化さ
れ、請求項1乃至3の発明と比べて、遮断性能が向上
し、接点消耗が低減される。
【0038】請求項5の発明によれば、固定接触子に切
り起こしアークランナを設けた構成としたので、アーク
に作用する磁気駆動力が強化され、請求項1乃至4の発
明と比べて、遮断性能が向上し、接点消耗が低減され
る。
【0039】請求項6の発明によれば、ホットガス流通
穴を消弧板の舌部の外の個所にも設けた構成としたの
で、請求項1乃至5の発明の作用に加え、遮断時におけ
る消弧室内のホットガスが放散されやすくなり、請求項
1乃至5の発明と比べて、遮断性能が向上し、接点消耗
が低減される。
【0040】請求項7の発明によれば、消弧側板の少な
くとも一部を舌部の側面まで延在させた構成としたの
で、請求項1乃至6の発明の効果に加え、消弧板の舌部
と可動接触子のと間に形成されるアークによる相間絶縁
物(相間バリヤ)の熱損傷が抑制され、請求項1乃至6
の発明と比べて、開閉寿命が長い耐久性に優れた開閉器
を提供することができる。
【0041】請求項8の発明によれば、ホットガス流通
穴の幅を可動接触子の幅より小さく構成したので、請求
項1乃至7の発明の作用効果に加え、アークを消弧室の
中央部に形成することができ、請求項1乃至7の発明と
比べて、開閉寿命が長い耐久性に優れた開閉器を提供す
ることができる。
【0042】請求項9の発明によれば、消弧板の舌部の
幅を固定接触子の幅より小さく構成したので、請求項1
乃至8の発明の作用効果に加え、アークを消弧室の中央
部に形成することができ、請求項1乃至8の発明と比べ
て、開閉寿命が長い耐久性に優れた開閉器を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の要部断面図である。
【図2】 実施の形態1の側面図である。
【図3】 実施の形態2の要部断面図である。
【図4】 実施の形態2の側面図である。
【図5】 実施の形態3の要部断面図である。
【図6】 実施の形態4の要部断面図である。
【図7】 実施の形態4の側面図である。
【図8】 実施の形態5の要部断面図である。
【図9】 実施の形態5の側面図である。
【図10】 実施の形態6の要部断面図である。
【図11】 実施の形態6の側面図である。
【図12】 実施の形態7の要部断面図である。
【図13】 実施の形態7の側面図である。
【図14】 実施の形態8の要部断面図である。
【図15】 実施の形態8の側面図である。
【図16】 実施の形態9及び10の要部断面図であ
る。
【図17】 実施の形態9及び10の側面図である。
【図18】 従来の開閉器の部分断面図である。
【図19】 従来の開閉器の要部断面図である。
【図20】 従来の開閉器の要部側面図である。
【符号の説明】
6 可動接触子、6A 可動接点、8 固定接触子、8
A 固定接点、8Bアークランナ、10A 相間絶縁
物、11 アークカバー、12 アーク、13 消弧
板、13A 消弧板本体、13B 舌部、13C、13
D 切り欠き、13E、13F 消弧側板、13G、1
3H ホットガス流通穴、13EX,13FX 延在
部。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定接点を有する固定接触子と、当該固
    定接点に接離する可動接点を有する可動接触子と、当該
    固定接点と可動接点との間に発生するアークを消去する
    消弧板とを備え、当該消弧板は消弧板本体と消弧板本体
    の両側からアーク発生領域を囲うように延在する消弧側
    板とから成り、消弧板本体の下部はその両側の消弧側板
    近傍の下端部から切れ上がる一対の切り欠きによって形
    成された舌部を有する開閉器において、上記消弧板の舌
    部にホットガス流通穴が設けられたことを特徴とする開
    閉器。
  2. 【請求項2】 舌部の下端は折り返されたことを特徴と
    する請求項1に記載の開閉器。
  3. 【請求項3】 固定接触子に可動接触子から遠ざかる方
    向への段差が設けられたことを特徴とする請求項1又は
    請求項2に記載の開閉器。
  4. 【請求項4】 固定接点近傍の固定接触子から延在する
    アークランナが設けられたことを特徴とする請求項3に
    記載の開閉器。
  5. 【請求項5】 固定接触子には可動接触子側に切り起こ
    されたアークランナが設けられたことを特徴とする請求
    項1乃至請求項3の何れかに記載の開閉器。
  6. 【請求項6】 ホットガス流通穴は消弧板本体に設けら
    れたことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに
    記載の開閉器。
  7. 【請求項7】 消弧側板の少なくとも一部を舌部の側面
    側に延在させたことを特徴とする請求項1乃至請求項6
    の何れかに記載の開閉器。
  8. 【請求項8】 ホットガス流通穴の幅を可動接触子の幅
    より小さくしたことを特徴とする請求項1乃至請求項7
    の何れかに記載の開閉器。
  9. 【請求項9】 消弧板の舌部の幅を固定接触子の幅より
    小さくしたことを特徴とする請求項1乃至請求項8の何
    れかに記載の開閉器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016506600A (ja) * 2012-12-18 2016-03-03 シュネーデル、エレクトリック、インダストリーズ、エスアーエスSchneider Electric Industries Sas 一体型遮断ブロックおよび遮断デバイス、特に、少なくとも1つのそのようなブロックを備える接点スイッチ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016506600A (ja) * 2012-12-18 2016-03-03 シュネーデル、エレクトリック、インダストリーズ、エスアーエスSchneider Electric Industries Sas 一体型遮断ブロックおよび遮断デバイス、特に、少なくとも1つのそのようなブロックを備える接点スイッチ

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