JP2000357428A - 回路遮断器 - Google Patents

回路遮断器

Info

Publication number
JP2000357428A
JP2000357428A JP11165779A JP16577999A JP2000357428A JP 2000357428 A JP2000357428 A JP 2000357428A JP 11165779 A JP11165779 A JP 11165779A JP 16577999 A JP16577999 A JP 16577999A JP 2000357428 A JP2000357428 A JP 2000357428A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arc
circuit breaker
movable contact
generated
fluorine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11165779A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiko Shiraishi
勝彦 白石
Makoto Yano
眞 矢野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP11165779A priority Critical patent/JP2000357428A/ja
Publication of JP2000357428A publication Critical patent/JP2000357428A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arc-Extinguishing Devices That Are Switches (AREA)
  • Breakers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】アークが存在する空間にフッソを含む部材を配
置することにより、電流遮断能力を向上する。 【解決手段】 固定接点401および可動接点501と
該可動接点を駆動するバネ20からなる回路遮断器にお
いて、該回路遮断器の接点解放時に発生するアークに近
接する領域にフッソを含む部材11a,701aを配置
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は回路遮断器にかか
り、特に、アークの消弧性能を向上した回路遮断器に関
する。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の回路遮断器の遮断部を示す
図であり、図6(a)は側面図、図6(b)は図6
(a)のA−A断面図である。図7は従来の回路遮断器
の外観斜視図である。
【0003】これらの図において、1は回路遮断器、2
はモールド成形したケース、3はモールド成形したカバ
ーである。回路遮断器の遮断部はケース2内に収容す
る。
【0004】10は電流遮断時に接点間に発生するアー
ク、11は内部に磁気駆動コア12を収容する磁気駆動
コアカバーである。磁気駆動コア12は前記接点間に磁
界を発生し該磁界によって接点間に発生するアークを冷
却板700に導く。20は可動接点500を付勢するバ
ネ、400は前記ケース2からその一部を端子として露
出した固定接点台であり、固定接点台400の露出部分
400aには外部接続用配線を接続する。また、固定接
点台400はその一端を略コの字状に折曲して前記磁気
コアに起磁力を与える。401は固定接点台400に形
成した固定接点、500は可動接点台、501は可動接
点台500に形成した可動接点。700は前記接点間に
発生したアークを冷却して消弧する冷却板、701は前
記冷却板700を保持する側板である。
【0005】前記冷却板700は強磁性体である鉄板を
用いることが一般的であり、該鉄板は側板701により
支えられている。前記磁気コア12は磁気抵抗を低減し
て磁気駆動の性能を向上する。磁気コアカバー11はポ
リエステル樹脂などの絶縁物製であり、磁気コア12に
アークが直接触れないように外周を保護している。
【0006】回路遮断器の通電時には、バネ20は可動
接点台501を固定接点台400方向に押圧し、可動接
点501を固定接点401に押しつけている。
【0007】電流遮断時には、可動接点台500を電磁
反発力あるいは図示しない開閉機構部の操作により駆動
し、可動接点501を固定接点401から引き外す。こ
のとき両接点間に発生するアークは前記磁気駆動コアが
発生する磁界により冷却板700に導かれる。冷却板7
00は冷却板に触れたアークを冷却して消弧する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】電流遮断時に前記接点
間に発生するアークは前述のようにして消弧することが
できる。この消弧をさらに助勢する手段として、消弧助
勢材を用いることが知られている。例えば、特開平8−
250010号公報には、水素化金属化合物をアークに
曝される遮断器内の部位に配置し、アークの熱により生
じた水素ガスによりアークを冷却して消弧性能を高める
ことが示されている。また、特開平7−302535号
公報には、ポリオレフィン、ポリアミドあるいはポリア
セタールを主成分とするマトリックス樹脂からなる消弧
用絶縁材料組成物を消弧室に配置して、消弧性能を高め
ることが示されている。
【0009】しかし、前記消弧性能を高める手段は、い
ずれもアークの冷却および消弧室内の圧力上昇を利用し
て消弧性能を高める手段であり、アークの導電率を抑制
する点については考慮されていなかった。
【0010】本発明は前記問題点に鑑みてなされたもの
で、アークの導電率の増加を抑制し、しかも消弧室内の
圧力上昇を利用することなく遮断性能を向上することの
できる回路遮断器を提供する。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために次のような手段を採用した。
【0012】固定接点および可動接点と該可動接点を駆
動するバネからなる回路遮断器において、該回路遮断器
の接点解放時に発生するアークに近接する領域にフッソ
を含む部材を配置したことを特徴とする。
【0013】また、前記回路遮断器において、前記フッ
ソを含む部材は塗料であることを特徴とする。
【0014】また、固定接点および可動接点と、該可動
接点を駆動するバネと、前記接点解放時に接点間に発生
するアークを駆動する磁気駆動コアと、前記アークを冷
却する冷却板からなる回路遮断器において、該回路遮断
器の前記アークに近接する領域にフッソ樹脂成形品を配
置したことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の第1の実施形態を
図1ないし図3を用いて説明する。図1は本発明の実施
形態にかかる回路遮断器の遮断部を示す図である。図に
おいて、11aはフッソ樹脂成形品の磁気駆動コアカバ
ー、701aはフッソ樹脂成形品の側板である。なお、
図において図7ないし図8に示される部分と同一部分に
ついては同一符号を付してその説明を省略する。
【0016】図2は磁気駆動コアカバーおよび側板にフ
ッソ樹脂成形品を使用した場合と使用しない場合の電流
遮断時の電流特性を示す図であり、図3はこのときのア
ーク抵抗の推移を示す図である。
【0017】本実施形態においては、フッソ樹脂成形品
等のフッソを含む部材を前記接点間に発生するアークに
近接して配置する。したがって、電流遮断時にフッソ樹
脂成形品は発生したアークにより加熱されフッソガスを
発生し、発生したフッソガスは前記アークに混入する。
アーク中にフッソガスが混入すると、フッソガス中のフ
ッソ原子はアーク中の電子と結合し負イオンになる。こ
のときアークの温度および導電率が低下する。したがっ
て、図2および図3に示すようにアーク抵抗が増加し、
アーク電流が低下して限流性能を向上することができ
る。
【0018】なお、前記フッソ樹脂成形品に代えて磁気
駆動コアあるいは側板にフッソ樹脂を含む塗料を塗布し
ても同様の効果を得ることができる。
【0019】次に、本発明の第2の実施形態を図4を用
いて説明する。図4は本実施形態にかかる冷却板を示す
図であり、図4aは本実施形態にかかる冷却板の平面
図、図4bは側面図である。図において、701bは冷
却板700を保持する側板、702は冷却板700の表
面に塗布したフッソを含む塗料である。なお、図におい
て図7ないし図8に示される部分と同一部分については
同一符号を付してその説明を省略する。
【0020】本実施形態においては、冷却板700の表
面および冷却板700を保持する側板701bにフッソ
を含む塗料を使用する。したがって、電流遮断時に前記
塗料は発生したアークにより加熱されフッソガスを発生
し、発生したフッソガスは前記アークに混入する。アー
ク中にフッソガスが混入すると、フッソガス中のフッソ
原子はアーク中の電子と結合し負イオンになる。このと
きアークの温度および導電率が低下する。また冷却板7
00は前記塗料702により被覆されているので直接ア
ークに曝されることはない。したがって、アークにより
加熱された冷却板から蒸発する金属量を抑制することが
できる。蒸発する金属量を抑制することにより、蒸発し
た金属が接点間に付着して起きる絶縁不良を抑制するこ
とができ回路遮断器の信頼性を向上することができる。
【0021】次に、本発明の第3の実施形態を図5を用
いて説明する。図5は可動接点および可動接点を付勢す
るバネを示す図である。図において20aは可動接点を
付勢するバネであり、バネ20aはフッソを含む塗料を
塗布している。したがって、電流遮断時にアークが拡が
り、バネ20aがアークに曝されてもバネ20aは前記
塗料により保護されるのでアークが直接バネに触れるこ
とはなくバネのアークに対する耐性を増加することがで
きる。
【0022】本発明は、電流遮断時に発生したアークに
よりフッソ樹脂成形品を加熱してフッソガスを発生し、
発生したフッソガスを前記アークに混入してアークの温
度および導電率を低下する。このため、消弧室内の圧力
を積極的に高めることは不要である。
【0023】したがって、ケースおよびカバーに耐熱性
および強度に劣る安価な材料を使用することができ、コ
ストの低減を図ることができる。さらにケースをモール
ド形成した場合にはモールドケース素材のファイバーレ
ス化を図ることができ、モールド材料の再利用が容易に
なる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ア
ークが存在する空間にフッソを含む部材を配置したの
で、電流遮断時にフッソ原子が前記アークに混入してア
ークの導電率および温度を低下して、電流遮断能力を向
上することができる。
【0025】また、遮断器ケース内の圧力上昇を抑制し
て使用することができるので、ケース素材の所要強度を
低下することができ、安価な材料を使用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる回路遮断器の
遮断部を示す図である。
【図2】電流遮断時の電流特性を示す図である。
【図3】アーク抵抗の推移を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施形態にかかる回路遮断器の
冷却板を示す図である。
【図5】本発明の第3の実施形態にかかる回路遮断器の
可動接点および可動接点を付勢するバネを示す図であ
る。
【図6】従来の回路遮断器の遮断部を示す図である。
【図7】従来の回路遮断器の外観斜視図である。
【符号の説明】
1 回路遮断器 2 ケース 3 カバー 10 アーク 11,11a 磁気駆動コアカバー 12 磁気駆動コア 20,20a バネ 400 固定接点台 401 固定接点 500 可動接点台 501 可動接点 700 冷却板 701,701a,701b 側板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定接点および可動接点と該可動接点を
    駆動するバネからなる回路遮断器において、 該回路遮断器の接点解放時に発生するアークに近接する
    領域にフッソを含む部材を配置したことを特徴とする回
    路遮断器。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、 前記フッソを含む部材は塗料であることを特徴とする回
    路遮断器。
  3. 【請求項3】 固定接点および可動接点と、該可動接点
    を駆動するバネと、前記接点解放時に接点間に発生する
    アークを駆動する磁気駆動コアと、前記アークを冷却す
    る冷却板からなる回路遮断器において、 該回路遮断器の前記アークに近接する領域にフッソ樹脂
    成形品を配置したことを特徴とする回路遮断器。
JP11165779A 1999-06-11 1999-06-11 回路遮断器 Pending JP2000357428A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11165779A JP2000357428A (ja) 1999-06-11 1999-06-11 回路遮断器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11165779A JP2000357428A (ja) 1999-06-11 1999-06-11 回路遮断器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000357428A true JP2000357428A (ja) 2000-12-26

Family

ID=15818869

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11165779A Pending JP2000357428A (ja) 1999-06-11 1999-06-11 回路遮断器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000357428A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100337290C (zh) * 2004-07-23 2007-09-12 浙江正泰电器股份有限公司 一种低压断路器的灭弧室
KR101323605B1 (ko) 2012-09-11 2013-11-01 엘에스산전 주식회사 배선용 회로차단기용 고정접촉자 어셈블리
CN105261502A (zh) * 2015-10-28 2016-01-20 安德利集团有限公司 一种直流断路器灭弧室
CN105404830A (zh) * 2015-10-30 2016-03-16 宁波赛特威尔电子有限公司 一种电子设备自动警报断电装置
CN109616390A (zh) * 2018-12-28 2019-04-12 天津京人电器有限公司 一种多极开关

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100337290C (zh) * 2004-07-23 2007-09-12 浙江正泰电器股份有限公司 一种低压断路器的灭弧室
KR101323605B1 (ko) 2012-09-11 2013-11-01 엘에스산전 주식회사 배선용 회로차단기용 고정접촉자 어셈블리
CN105261502A (zh) * 2015-10-28 2016-01-20 安德利集团有限公司 一种直流断路器灭弧室
CN105404830A (zh) * 2015-10-30 2016-03-16 宁波赛特威尔电子有限公司 一种电子设备自动警报断电装置
CN105404830B (zh) * 2015-10-30 2018-04-27 赛特威尔电子股份有限公司 一种电子设备自动警报断电装置
CN109616390A (zh) * 2018-12-28 2019-04-12 天津京人电器有限公司 一种多极开关
CN109616390B (zh) * 2018-12-28 2021-10-26 天津京人电器有限公司 一种多极开关

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0247816B2 (ja)
JPH0412575Y2 (ja)
WO1987007427A1 (en) Switch
US4962406A (en) Compact DC/AC circuit breaker with common arc extinguishing capability
JP2000357428A (ja) 回路遮断器
JP3758510B2 (ja) 開閉器
JP3430717B2 (ja) 消弧装置
JP3262881B2 (ja) 開閉器
JP2002251933A (ja) 開閉器
JP3414131B2 (ja) 消弧装置
JP3027274B2 (ja) 開閉器
KR20040080917A (ko) 배선용 차단기
JP2019087513A (ja) 開閉装置
JP3551478B2 (ja) 消弧装置
JPH01189833A (ja) 回路遮断器の消弧装置
JPH11353967A (ja) 開閉器
JPH0217887B2 (ja)
JP2001093396A (ja) 回路遮断器
JP2965331B2 (ja) 回路遮断器
JP2002352653A (ja) 開閉装置の消弧機構
JPH064510Y2 (ja) 消弧装置
JP2562867B2 (ja) 開閉器
JPH0749712Y2 (ja) 封止接点装置
JPH064509Y2 (ja) 接点装置
JPH0610942B2 (ja) 電力開閉器