JPH11352591A - 映像表示装置 - Google Patents

映像表示装置

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Publication number
JPH11352591A
JPH11352591A JP10164979A JP16497998A JPH11352591A JP H11352591 A JPH11352591 A JP H11352591A JP 10164979 A JP10164979 A JP 10164979A JP 16497998 A JP16497998 A JP 16497998A JP H11352591 A JPH11352591 A JP H11352591A
Authority
JP
Japan
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image
video
correction
projector
hologram screen
Prior art date
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Application number
JP10164979A
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English (en)
Inventor
Toru Matsumoto
徹 松本
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
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Publication of JPH11352591A publication Critical patent/JPH11352591A/ja
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  • Overhead Projectors And Projection Screens (AREA)
  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
  • Video Image Reproduction Devices For Color Tv Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 映像の台形歪みや色ズレが生じ難く,装置コ
スト,設置費用が安価であり,映像の補正の際の作業性
に優れ,装置サイズがコンパクトである,映像表示装置
を提供すること。 【解決手段】 ホログラムスクリーン14と,これに対
して映像光130を投射する投影器13と,映像情報を
上記投影器13に対し供給する映像供給装置11とより
なる。映像光130を照射して生じる映像130の台形
歪み及び色ズレを一括して補正する映像補正装置12を
有すると共に,上記映像補正装置12は台形歪み補正回
路及び色ズレ補正回路を内蔵してなり,さらに上記映像
補正装置12は上記映像供給装置11から出力される映
像情報に対し補正を行うよう構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,光拡散体が記録されたホログラ
ム素子よりなるホログラムスクリーンを用いた映像表示
装置に関する。
【0002】
【従来技術】参照光と光拡散体からの散乱光よりなる物
体光とを感光部材に入射させ,両者により形成された干
渉縞を感光部材に記録する。これにより,光拡散体が記
録されたホログラム素子を作製することができる。この
ようなホログラム素子より構成したホログラムスクリー
ンは,後述する図1に示すごとく,投影器から映像光を
照射することによって,静止画や動画等の映像を表示す
る映像表示装置として活用できる。
【0003】上記ホログラムスクリーンは透明に構成可
能であり,この場合映像光が観察者の目に直接入ること
を防ぐため,上記投影器をホログラムスクリーンに対し
て斜方向に配置することが一般的である(後述の図1,
図10参照)。このため,ホログラムスクリーンに映る
映像に後述する図8に示すごとき台形歪みが生じること
がある。
【0004】このような台形歪みを補正する方法とし
て,例えば特開平6−133311号に示すごとき逆台
形歪補正回路を用いた技術が提案されている。また,ビ
デオ編集装置(例えばSONY製スイッチャーDME−
7000,ただし別途3Dエフェクトボードが必要であ
る。)を用いる方法が考えられる。
【0005】また,ホログラム素子から出射する散乱光
は,入射光が白色光である場合であっても特定波長域に
ピークをもつことが多く,ホログラムスクリーンで再生
される映像の色調が投影器から照射した映像光の色調と
異なることがしばしばある。つまり,ホログラムスクリ
ーンにおいて表示される映像と映像光との間で色ズレが
発生することがある。
【0006】このような色ズレの補正方法としては,映
像情報を送出する映像供給装置に対し色補正装置(例え
ばSONY製カラーコレクターBVX−10等)を用い
て,ホログラムスクリーン上で表示された映像との間の
色ズレが低減されるように映像情報に対し補正処理を施
す方法が考えられる。また,各種カラーフィルタを投影
器に設置して,このカラーフィルタを通して映像光を照
射することで,映像光から特定波長成分を増強または低
減する等して色ズレを低減する方法が考えられる。
【0007】
【解決しようとする課題】しかしながら,ビデオ編集装
置でスイッチャーとカラーコレクターとをシステムとし
て組み合わせることは装置価格が高価となるという問題
があった。また,これらの装置は映像編集業務に携わる
人間が使用するために製作されたものであり,装置操作
が難しかった。更に,これらの装置は映像編集スタジオ
に設置することを前提に製作されているため,装置サイ
ズが大きく,どこにでも設置可能というものではなかっ
た。
【0008】このように,ビデオ編集装置を利用する台
形歪み補正,色ズレ補正を,例えば多数の一般小売店舗
等へ設置されるような低価格の映像表示装置に適応する
ことは,設置費用,作業効率,設置スペースを考慮する
と現実性に乏しかった。
【0009】また,各種カラーフィルタを利用する補正
は,補正量が使用するカラーフィルターの種類や数で定
まるため,補正できる色ズレの範囲に限りがあった。こ
のため,映像表示装置を多くの異なる環境に設置する場
合,またはホログラムスクリーンを構成するホログラム
素子の特性が異なる場合,すべての映像表示装置におい
て充分な色ズレ補正ができるという保証がなかった。充
分な色ズレ補正を行うためにカラーフィルタを何枚も重
ねた場合には,カラーフィルターによって映像の鮮明さ
が低下するという問題もあった。
【0010】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,映像の台形歪みや色ズレが生じ難く,装
置コスト,設置費用が安価であり,映像の補正の際の作
業性に優れ,装置サイズがコンパクトである,映像表示
装置を提供しようとするものである。
【0011】
【課題の解決手段】請求項1に記載の発明は,ホログラ
ムスクリーンと,該ホログラムスクリーンに対して映像
光を投射する投影器と,映像光を構成する映像情報を上
記投影器に対し供給する映像供給装置とよりなる映像表
示装置において,上記映像光を上記ホログラムスクリー
ンに照射することにより生じる映像の台形歪み及び色ズ
レを一括して補正する映像補正装置を有すると共に,上
記映像補正装置は台形歪み補正回路及び色ズレ補正回路
を内蔵してなり,さらに上記映像補正装置は上記映像供
給装置から出力される映像情報に対し補正を行うよう構
成されていることを特徴とする映像表示装置にある。
【0012】本発明において最も注目すべきことは,映
像の台形歪み及び色ズレを一括して補正可能な映像補正
装置を有し,この映像補正装置は台形歪み補正回路及び
色ズレ補正回路を内蔵しており,更に,この映像補正装
置は映像供給装置から出力される映像情報に対し補正を
行うよう構成されていることである。
【0013】次に,本発明の作用につき説明する。上記
映像補正装置は台形歪みと色ズレとを共に補正できるよ
う構成されているため,これらの補正を別々の装置で行
う場合と比べて装置コストを安価とすることができる。
また,1つの装置が台形歪み補正機能と色ズレ補正機能
を有しているため,2つの装置を組合わせる場合と比べ
て装置サイズをコンパクトとすることができる。
【0014】また,本発明にかかる映像補正装置はホロ
グラムスクリーンを利用した映像表示装置における補正
を目的として構成されているため,例えばビデオ編集装
置が持っているような高度な編集機能(アンチエイリア
スフィルタや3D効果等)を省くことができ,その分装
置コストを安価とすることができる。また,このような
高度な編集機能を持たない分,本発明にかかる映像補正
装置は操作が簡単で,非熟練の作業員であっても容易か
つ効率的に映像補正作業を行うことができる。
【0015】更に,本発明にかかる映像補正装置は映像
情報を直接処理して補正を行うため,カラーフィルタ等
を利用した光学的に波長や光路を変換する方法と比較し
て補正可能な範囲が広くなる。このため,本発明の映像
表示装置は映像の台形歪みや色ズレが生じ難い。また,
上記の理由により,本発明にかかる映像表示装置は汎用
性が高く,多くの異なる多様な環境に設置して,それぞ
れの環境に応じた最適な映像を表示することができる。
また,画質の劣化が少なく,より鮮明な映像を得ること
ができる。
【0016】また,本発明の映像表示装置はホログラム
スクリーンより構成されている。このため,上述の映像
補正装置を設けることで,今までホログラムスクリーン
の色再現性をよくするために加熱処理を行っていたが,
色ズレが補正できることによりこの加熱処理工程を省
く,すなわち作業時間を短縮することができる。
【0017】以上,本発明によれば,映像の台形歪みや
色ズレが生じ難く,装置コスト,設置費用が安価であ
り,映像の補正の際の作業性に優れ,装置サイズがコン
パクトである,映像表示装置を提供することができる。
【0018】また,上記映像補正装置に台形歪み,色ズ
レ以外の補正機能を持たせることもできる。例えば,後
述する実施形態例に示すごとく,映像補正装置に映像位
置補正回路等を設け,映像が確実にホログラムスクリー
ンの中央に表示されるよう構成することもできる。
【0019】また,本発明における投影器としては,例
えば,液晶プロジェクター,CRTプロジェクター,反
射型素子を用いたプロジェクターを使用することができ
る。また,上記映像供給装置としては,例えばビデオデ
ッキ,レーザーディスク,ビデオディスク,DVD(デ
ジタルビデオディスク)等の各種光ディスクを再生可能
なプレーヤー,またインターネット接続され,インター
ネット上の各種情報を表示可能なパソコン等を使用する
ことができる。
【0020】上記映像補正装置において補正する際の映
像情報はデジタル信号の状態として行うことが好まし
い。これにより,映像補正にかかる映像情報の劣化を防
止することができる。
【0021】また,映像供給装置から供給する映像情
報,投影器に対して供給される映像情報はデジタル信号
の状態とすることができる。この場合は,映像補正装置
にA/Dコンバーターを設ける必要がなくなるため,映
像補正装置の製造コストをより低減することができ,ま
た映像補正装置の構造を簡単とすることができる。
【0022】また,映像供給装置から供給する映像情
報,投影器に対して供給される映像情報はアナログ信号
の状態とすることができる。この場合は,映像供給装
置,投影器としてアナログ出力端子しか持たない安価な
機器を使用することができるため,映像表示装置全体の
装置コストを削減することができる。
【0023】また,本発明にかかる映像表示装置におい
て,複数枚のホログラムスクリーンを並べて1枚の大ス
クリーンとして構成することができる。また,この場
合,一台の投影器で大スクリーンに映像光を照射するこ
ともできるが,複数台の投影器を用いて,それぞれのホ
ログラムスクリーンに対し映像光を照射するよう構成す
ることもできる。
【0024】
【発明の実施の形態】実施形態例 本発明の実施形態例にかかる映像表示装置につき,図1
〜図11を用いて説明する。図1に示すごとく,本例の
映像表示装置1は,ホログラムスクリーン14と,該ホ
ログラムスクリーン14に対して映像光130を投射す
る投影器13と,映像光130を構成する映像情報を出
力して,上記投影器13に対し供給する映像供給装置1
1とよりなる。
【0025】上記映像光130を上記ホログラムスクリ
ーン14に照射することにより生じる映像131の台形
歪み及び色ズレを一括して補正する映像補正装置12を
有すると共に,上記映像補正装置12は台形歪み補正回
路及び色ズレ補正回路を内蔵してなり,上記映像補正装
置12は上記映像供給装置11から出力される映像情報
に対し補正を行うよう構成されている。
【0026】以下,詳細に説明する。図1に示すごと
く,本例の映像表示装置1はショールーム2に設置して
使用するものである。上記ホログラムスクリーン14は
ショールームのウィンドウガラス20に透明接着剤にて
接着されている。ホログラムスクリーン14を構成する
ホログラム素子としては透明なものが使用され,映像1
31が表示されていない時には観察者8が展示品89を
観察可能となるように構成されている。
【0027】また,映像供給装置11,映像補正装置1
2,投影器13はショールーム2の床21に設置されて
いる。これらの間は映像伝送用ケーブル15により接続
されている。また,上記投影器13は映像光130の照
射角度が調整可能となるように固定具139によって床
面21に設置されている。また,本例において映像供給
装置11としてはレーザーディスクプレーヤーを使用
し,投影器13としては液晶プロジェクターを使用し
た。なお,同図において符号22は天井面である。
【0028】図2に示すごとく,上記映像補正装置12
は映像供給装置11から供給されたアナログの映像情報
をデジタル化するA/D変換回路を通り,台形歪みを補
正する台形歪み補正回路,色ズレを補正する色ズレ補正
回路,ホログラムスクリーンに対する映像光の投射位置
を調整する映像位置調整回路,これら3つの回路より出
力された信号を合成し,アナログ化するD/A変換回路
とよりなる。また,上記色ズレ補正回路,台形歪み補正
回路,映像位置調整回路はいずれも内蔵マイコンを有し
てなり,この内蔵マイコンにおいて映像情報を補正する
ための演算が行われる。
【0029】図3に示すごとく,上記映像補正装置12
において入力された映像情報はA/D変換によりデジタ
ル化される。この映像情報がRGB信号であるか,NT
SC信号であるかに応じて以降の各補正処理を切り替え
るため,信号の種類の通知が行われた後,補正回路の選
択が行われる。
【0030】なお,RGB信号は例えばパソコン等から
出力される映像信号の形式で,色彩をR(レッド),G
(グリーン),B(ブルー)の各光にて混合したものと
して表現する方式である。NTSC信号はテレビ,ビデ
オ等から出力される映像信号の形式で,色彩を輝度と色
度の各値によって表現する方式である。本例では映像供
給装置としてレーザーディスクプレイヤーを使用するた
め,映像情報はNTSC信号よりなる。
【0031】上記色ズレ補正回路及び色ズレ補正につい
て説明する。図4に示すごとく,色ズレ補正回路では,
映像供給装置から出力された映像(色信号と明るさ信
号)を分離回路によりR(レッド),G(グリーン),
B(ブルー)に分離させ,ボリュームによりR,G,B
それぞれの色信号,明るさ信号を調整させるという機構
により,映像情報の色濃度,色合い,シャープネスにつ
いて補正を行う。
【0032】補正量は作業員がホログラムスクリーンに
映る映像を観察しつつ,手入力することもできるし,セ
ンサ等で映像を測定し,この測定値を基に自動入力する
こともできる。また,設置環境に応じた値をプリセット
しておくこともできる。このように決定された補正量に
基づいて色ズレ補正回路の内臓マイコンが映像情報に画
像処理演算を行い,この演算より得られた映像信号が色
ズレ補正回路の出力部から出力される。
【0033】また,台形歪み補正回路では,図5に示す
ごとく,粗調整,微調整の2段階に渡る補正が行われ
る。図5に示すごとく,台形歪み補正回路では,投影器
とホログラムスクリーンとの位置関係にかかる以下に示
す値に基づいて粗調整が行われる。同図における投射角
度,投射距離,投射サイズ(幅)については図7に記載
した。
【0034】図7に示すごとく,投射角度は投影器13
と床面21との間の角度,投射距離は投影器13の映像
光130が照射される部分とホログラムスクリーン14
に映る映像131の中心との間の距離,投射サイズ
(幅)はホログラムスクリーン14に映る映像131の
幅の長さである。また,投射角度の入力は1度ステップ
で行う。投射距離は5cmステップ,投射サイズは2c
mステップで行う。
【0035】なお,これらの値は,映像表示装置設置時
に台形歪み補正回路に対し予め入力設定しておくことも
できるし,CCDカメラを用いた画像認識装置によって
これらの量を検知し,検知された値を台形歪み補正回路
に対し入力するよう構成することもできる。人手で入力
することもできる。
【0036】また,図5における投影器位置とは,投影
器のホログラムスクリーンに対する位置の情報であり,
図1に示す状態にある映像表示装置では『斜下』,図1
0に示す状態にある映像表示装置では『斜上』となる。
【0037】上記各値を基に内臓マイコンが映像情報に
画像処理演算を行う。この演算結果に対し,更に微調整
を行う。微調整においては,投射角度を0.1度ステッ
プで入力し,アスペクト比(=映像サイズ(高さ)/映
像サイズ(幅))を入力し,更に画像処理演算を行い,
この演算より得られた映像信号が台形歪み補正回路の出
力部から出力される。
【0038】また,図6に示すごとく,映像位置調整回
路では,ホログラムスクリーンに対する映像の垂直/水
平位置,ブランキング,クロック位相,クロック周波数
について,映像供給装置から出力された映像信号をA/
D変換回路によりデジタル化し,例えば垂直位置の調整
は図12に示すように移動させたい番地に元の番地から
映像信号を置き換えるという方法で補正を行う。
【0039】上記映像の垂直/水平位置については,例
えばホログラムスクリーンの左上の角部と長方形状の映
像の左上の角部との間の垂直方向の距離,水平方向の距
離によって定まる。なお,ホログラムスクリーンの中心
点と映像の中心点とが垂直方向,水平方向についてどれ
だけ離れているかによって定めることもできる。
【0040】上記ブランキングとは,図13に示すごと
く,投影器である液晶プロジェクターの液晶パネルの映
像表示領域以外の領域である。上記クロック位相とは,
図14に示すように,サンプリングポイントと映像信号
変化時の周波数である。上記クロック周波数とは,図1
4に示すように映像信号をサンプリングする周波数であ
る。
【0041】この場合の垂直/水平位置等は作業員が手
入力することもできるし,センサ等でホログラムスクリ
ーンに表示された映像を測定し,この測定値を基に自動
入力することもできる。また,設置環境に応じた値をプ
リセットしておくこともできる。このような値に基づい
て映像位置調整回路の内臓マイコンが映像情報に画像処
理演算を行い,この演算より得られた映像信号が映像位
置調整回路の出力部から出力される。なお,クロック位
相,クロック周波数の調整はRGB信号に対してのみ行
うことができる。
【0042】以上のように各補正回路から得られた出力
を合成し,D/A変換回路にてアナログ化する。以上に
より補正された映像情報を得ることができる。この補正
された映像情報が投影器13に送出され,図1に示すご
とく,ここから映像光130としてホログラムスクリー
ン14に投射される。映像光130はホログラムスクリ
ーン14によって散乱,回折され,ホログラムスクリー
ン14の表面に映像131が表示されることとなる。
【0043】このように構成された本例の映像表示装置
を使用することで,図8(b)に示すごとく,歪みのな
い正しい映像131が表示されることとなる。仮に本例
と同様の構成を有するが映像補正装置を持たない映像表
示装置において,映像を表示させた場合には,図8
(a)に示すごとく,台形歪みが生じてしまうおそれが
ある。特に同図に示すごとくグラフ等の直線主体で構成
された映像90では,台形歪みによる見栄えの悪化が非
常に大きい。本例の映像表示装置1を使用することで,
このような映像を正常に見栄えよく表示させることがで
きる。
【0044】また,図9に示すごとく,2枚のホログラ
ムスクリーン141,142を並べて設置し,それぞれ
に同じ映像91,92を2台の投影器131,132を
用いて,1台の映像供給装置11から供給された映像情
報よりなる映像光130を投射して,2枚のホログラム
スクリーン141,142に同じ映像91,92を表示
するような映像表示装置9を考える。
【0045】同図に示すごとく,映像補正装置を設置し
ない構成とした場合には,各映像91,92に台形歪み
が発生し,同図に示すごとく2つの映像91,92にお
いて重なり部93が形成され,正常な映像の表示が難し
くなってしまう。その上,同じ映像供給装置11を使用
し,同じ映像情報を投射しても投影器131,132の
個体差により映像91,92の色合いが異なってしまう
場合がある。
【0046】ここで10台の投影器より無作為に2台の
投影器を選択し,同じ映像供給装置から供給された映像
情報をこの2台の投影器に与え,同じホログラムスクリ
ーンに映像光を投射させた。なお,投影器としては液晶
プロジェクタを用い,映像供給装置としてはパソコン
を,映像情報としてはパソコンにおける白画面を利用し
た。
【0047】このようにして得られた映像の中心の色度
座標を色彩輝度計(ミノルタ製CA−1000)で測定
したところ,一方が(u’,v’)=(0.1490,
0.4892)で,他方が(u’,v’)=(0.14
95,0.4892)であった。よって,両者の色差Δ
(u’,v’)は0.055であった。
【0048】一般に色差が0.03以上あれば人間の目
は色の違いを感じることができるため,上記の2台の投
影器による映像は人間の目には違って見えることとな
る。しかしながら,本例にかかる映像表示装置では映像
補正装置を映像供給装置と投影器との間に設けて色ズレ
補正を施すため,上述の色ズレをキャンセルし,2台の
投影器から映る映像を同じ色調にすることができる。
【0049】次に,本例の作用効果について説明する。
本例の映像補正装置12は台形歪みと色ズレとを共に補
正できるよう構成されているため,装置コストを安価と
することができる。また,1つの装置が2つの補正機能
を有しているため,2つの装置を組合わせる場合と比べ
て装置サイズをコンパクトとすることができる。
【0050】また,本例の映像補正装置12はホログラ
ムスクリーン14を利用した映像表示装置1における補
正を目的として構成されているため,例えばビデオ編集
装置が持っているような高度な編集機能が省かれて構成
されており,その分だけ装置コストが安価である。ま
た,このような高度な編集機能を持たない分,操作が簡
単で,非熟練の作業員であっても容易かつ効率的に映像
補正作業を行うことができる。
【0051】更に,上記映像補正装置12は映像情報に
対し画像処理を施して補正を行うため,光学的に波長や
光路を変換する方法と比較して補正可能な範囲が広く,
補正による画質の劣化を生じ難くすることができる。ま
た,多くの異なる多様な環境に設置して,それぞれの環
境に応じた最適な映像を表示できるように映像補正装置
を調整することもできる。
【0052】また,本例の映像表示装置1はホログラム
スクリーン14より構成されている。このため,上述の
映像補正装置12を設けることで,今までホログラムス
クリーン14の色再現性をよくするために加熱処理を行
っていたが,色ズレが補正できることによりこの加熱処
理工程を省く,すなわち作業時間を短縮することができ
る。
【0053】以上,本例によれば,映像の台形歪みや色
ズレが生じ難く,装置コスト,設置費用が安価であり,
映像の補正の際の作業性に優れ,装置サイズがコンパク
トである,映像表示装置を提供することができる。
【0054】また,本例の映像表示装置1は投影器13
を床において,ホログラムスクリーン14の斜下より映
像光130を投射したが,図10に示すごとく投影器1
3を天井面22からアーム138からつり下げ,ホログ
ラムスクリーン14の斜上より映像光130を照射する
よう構成することもできる。また,図11に示すごと
く,反射型のホログラムスクリーン14を利用し,観察
者8と同じ側に投影器13を設置することもできる。い
ずれの場合についても本例と同様の作用効果を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例における,映像表示装置の構成を示
す説明図。
【図2】実施形態例における,映像補正装置の構成を示
す説明図。
【図3】実施形態例における,映像補正装置の作動を示
す説明図。
【図4】実施形態例における,映像補正装置における色
ズレ補正回路の作動を示す説明図。
【図5】実施形態例における,映像補正装置における台
形歪み補正回路の作動を示す説明図。
【図6】実施形態例における,映像補正装置における映
像位置調整回路の作動を示す説明図。
【図7】実施形態例における,台形歪み補正回路におい
て使用する投射角度,投射距離,投射サイズ,アスペク
ト比等の値を示す説明図。
【図8】実施形態例における,(a)映像表示装置に表
示された台形歪みが生じた映像を示す説明図,(b)本
例にかかる映像表示装置に表示された正常な映像を示す
説明図。
【図9】従来技術にかかる,2枚のホログラムスクリー
ンと2台の投影器と1台の映像供給装置からなる映像表
示装置と映る映像の状態を示す説明図。
【図10】実施形態例における,投影器をホログラムス
クリーンの斜上に設けた場合の説明図。
【図11】実施形態例における,投影器をホログラムス
クリーンの観察者側の斜下に設けた場合の説明図。
【図12】実施形態例における,映像位置調整回路にお
ける垂直位置を調整する方法についての説明図。
【図13】実施形態例における,ブランキングの説明
図。
【図14】実施形態例における,クロック位相及びクロ
ック周波数の説明図。
【符号の説明】
1...映像表示装置, 11...映像供給装置, 12...映像補正装置, 13...投影器, 130...映像光, 131...映像, 14...ホログラムスクリーン,

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホログラムスクリーンと,該ホログラム
    スクリーンに対して映像光を投射する投影器と,映像光
    を構成する映像情報を上記投影器に対し供給する映像供
    給装置とよりなる映像表示装置において,上記映像光を
    上記ホログラムスクリーンに照射することにより生じる
    映像の台形歪み及び色ズレを一括して補正する映像補正
    装置を有すると共に,上記映像補正装置は台形歪み補正
    回路及び色ズレ補正回路を内蔵してなり,さらに上記映
    像補正装置は上記映像供給装置から出力される映像情報
    に対し補正を行うよう構成されていることを特徴とする
    映像表示装置。
JP10164979A 1998-06-12 1998-06-12 映像表示装置 Pending JPH11352591A (ja)

Priority Applications (1)

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JP10164979A JPH11352591A (ja) 1998-06-12 1998-06-12 映像表示装置

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