JPH11351105A - 内燃機関用燃料噴射弁 - Google Patents
内燃機関用燃料噴射弁Info
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- JPH11351105A JPH11351105A JP10157938A JP15793898A JPH11351105A JP H11351105 A JPH11351105 A JP H11351105A JP 10157938 A JP10157938 A JP 10157938A JP 15793898 A JP15793898 A JP 15793898A JP H11351105 A JPH11351105 A JP H11351105A
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- nozzle needle
- injection hole
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 噴孔面積を変えることのできる可変噴孔ノズ
ルにおいて、ノズルニードル3のリフトの小さい時に第
1噴孔11のみから確実な燃料噴射を行うことができ、
且つ第2噴孔12から低い圧力の燃料が漏出することを
防止することのできるインジェクタ1を提供する。 【解決手段】 先端部にノズル本体2の摺動部10内を
摺動自在に変位する突起部21を有するノズルニードル
3と、コイルスプリング5を収容するスプリング室32
と、摺動部10に設けられた第1、第2噴孔11、12
とからインジェクタ1を構成した。そして、このインジ
ェクタ1を、スプリング室32からノズルニードル3の
外周に設けた燃料通路23を経て第1噴孔11のみに高
圧燃料が供給されるように構成した。これにより、燃料
通路23の通路面積を噴孔面積以上となるように大きな
クリアランスに設定できる。
ルにおいて、ノズルニードル3のリフトの小さい時に第
1噴孔11のみから確実な燃料噴射を行うことができ、
且つ第2噴孔12から低い圧力の燃料が漏出することを
防止することのできるインジェクタ1を提供する。 【解決手段】 先端部にノズル本体2の摺動部10内を
摺動自在に変位する突起部21を有するノズルニードル
3と、コイルスプリング5を収容するスプリング室32
と、摺動部10に設けられた第1、第2噴孔11、12
とからインジェクタ1を構成した。そして、このインジ
ェクタ1を、スプリング室32からノズルニードル3の
外周に設けた燃料通路23を経て第1噴孔11のみに高
圧燃料が供給されるように構成した。これにより、燃料
通路23の通路面積を噴孔面積以上となるように大きな
クリアランスに設定できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関への燃料
噴射を行う燃料噴射ノズル等の内燃機関用燃料噴射弁に
関するもので、特にディーゼルエンジンへの燃料噴射を
電子制御する電子制御燃料噴射システムの燃料噴射弁に
係わる。
噴射を行う燃料噴射ノズル等の内燃機関用燃料噴射弁に
関するもので、特にディーゼルエンジンへの燃料噴射を
電子制御する電子制御燃料噴射システムの燃料噴射弁に
係わる。
【0002】
【従来の技術】近年、内燃機関、特にディーゼルエンジ
ンより排出される排気ガスのエミッションの低減を図る
ことで排気規制強化や地球環境保護を目的としたり、ド
ライバビリティの向上を目的としたりするために、ディ
ーゼルエンジンへの燃料噴射を電子制御する電子制御燃
料噴射システムの開発が盛んに行われている。その一例
を図4に示す。この電子制御燃料噴射システムによれ
ば、燃料タンク100からフィードポンプ101の作用
により吸い上げられた燃料は、電子制御される高圧ポン
プ102で高圧燃料としてコモンレール103に圧送さ
れる。
ンより排出される排気ガスのエミッションの低減を図る
ことで排気規制強化や地球環境保護を目的としたり、ド
ライバビリティの向上を目的としたりするために、ディ
ーゼルエンジンへの燃料噴射を電子制御する電子制御燃
料噴射システムの開発が盛んに行われている。その一例
を図4に示す。この電子制御燃料噴射システムによれ
ば、燃料タンク100からフィードポンプ101の作用
により吸い上げられた燃料は、電子制御される高圧ポン
プ102で高圧燃料としてコモンレール103に圧送さ
れる。
【0003】ここで、コモンレール103への圧送量
は、エンジン制御装置(以下ECUと呼ぶ)104から
の制御信号により高圧ポンプ102に取り付けた電磁弁
を制御することで調整される。燃料噴射量は、ディーゼ
ルエンジンの各気筒にそれぞれ設置されたインジェクタ
の電磁弁105への通電をECU104から制御するこ
とにより決められる。
は、エンジン制御装置(以下ECUと呼ぶ)104から
の制御信号により高圧ポンプ102に取り付けた電磁弁
を制御することで調整される。燃料噴射量は、ディーゼ
ルエンジンの各気筒にそれぞれ設置されたインジェクタ
の電磁弁105への通電をECU104から制御するこ
とにより決められる。
【0004】このような電子制御燃料噴射システムに用
いられる燃料噴射ノズル(以下インジェクタと呼ぶ)1
06の概略構造を図5に示す。コモンレール103から
供給される高圧燃料は、絞り107を介してコマンドピ
ストン108の図示上方に設けられた制御室109とイ
ンジェクタ106のノズル本体110に設けられた小径
の燃料孔111を介して油溜まり室112に供給され
る。
いられる燃料噴射ノズル(以下インジェクタと呼ぶ)1
06の概略構造を図5に示す。コモンレール103から
供給される高圧燃料は、絞り107を介してコマンドピ
ストン108の図示上方に設けられた制御室109とイ
ンジェクタ106のノズル本体110に設けられた小径
の燃料孔111を介して油溜まり室112に供給され
る。
【0005】一方、ECU104からの制御信号を受け
てドライブ回路等からなるEDU113によってコイル
114に電流が流れて電磁弁105のバルブ115が開
弁すると、制御室109内に充填された高圧燃料が、絞
り116を介してリーク経路117に流出する。このた
め、制御室109の内部圧力が低下し、油溜まり室11
2内の高圧燃料がノズルニードル119を図示上方に押
し上げる力が、コマンドピストン108を図示下方に押
し下げる力に打ち勝つ。これにより、ノズルニードル1
19が図示上方に上昇し、ノズル本体110の先端に設
けられた噴孔118から高圧燃料がエンジン燃焼室に噴
射される。
てドライブ回路等からなるEDU113によってコイル
114に電流が流れて電磁弁105のバルブ115が開
弁すると、制御室109内に充填された高圧燃料が、絞
り116を介してリーク経路117に流出する。このた
め、制御室109の内部圧力が低下し、油溜まり室11
2内の高圧燃料がノズルニードル119を図示上方に押
し上げる力が、コマンドピストン108を図示下方に押
し下げる力に打ち勝つ。これにより、ノズルニードル1
19が図示上方に上昇し、ノズル本体110の先端に設
けられた噴孔118から高圧燃料がエンジン燃焼室に噴
射される。
【0006】ここで、理想的な噴射を考えた場合に、エ
ンジン負荷が低負荷の時等の小噴射量時は、HCやスモ
ーク等の微粒子を低減するために、ディーゼルエンジン
に噴射する高圧燃料の微粒化が必要であり、そのために
は噴孔118の孔径をより小さくするのが有効である。
一方、エンジン負荷が高負荷の時等の大噴射量時には、
燃費向上およびスモーク抑制の観点から噴射期間をなる
べく短くする必要があり、そのためには、噴孔118の
孔径をより大きくするのが有効である。このように燃料
噴射量の多少によって要求される噴孔118の孔径が異
なるという矛盾が生じる。
ンジン負荷が低負荷の時等の小噴射量時は、HCやスモ
ーク等の微粒子を低減するために、ディーゼルエンジン
に噴射する高圧燃料の微粒化が必要であり、そのために
は噴孔118の孔径をより小さくするのが有効である。
一方、エンジン負荷が高負荷の時等の大噴射量時には、
燃費向上およびスモーク抑制の観点から噴射期間をなる
べく短くする必要があり、そのためには、噴孔118の
孔径をより大きくするのが有効である。このように燃料
噴射量の多少によって要求される噴孔118の孔径が異
なるという矛盾が生じる。
【0007】また、特にエンジン回転速度がアイドル回
転速度の時には、騒音低減等の観点から着火遅れ期間中
の燃料噴射量を抑える必要がある。これらのことを、燃
料噴射量に対する噴射期間というまとめ方をしたもの
を、図6のグラフに示す。通常の燃料噴射ノズルでは、
図6のグラフ中に破線で示すように、燃料噴射量と噴射
期間とはリニアな関係にあるが、図6のグラフ中に実線
で示すように、燃料噴射量の少ない領域では着火遅れ期
間中の燃料噴射量を抑えるために噴射期間を長く、燃料
噴射量の多い領域では燃費、スモークを抑えるために噴
射期間を短くする必要があるが、これを達成するには噴
射圧力を変えるか、噴孔面積を変える方法がある。な
お、噴射圧力では高圧化が必要であり、製品コスト、耐
久性の面で不利となってしまう。
転速度の時には、騒音低減等の観点から着火遅れ期間中
の燃料噴射量を抑える必要がある。これらのことを、燃
料噴射量に対する噴射期間というまとめ方をしたもの
を、図6のグラフに示す。通常の燃料噴射ノズルでは、
図6のグラフ中に破線で示すように、燃料噴射量と噴射
期間とはリニアな関係にあるが、図6のグラフ中に実線
で示すように、燃料噴射量の少ない領域では着火遅れ期
間中の燃料噴射量を抑えるために噴射期間を長く、燃料
噴射量の多い領域では燃費、スモークを抑えるために噴
射期間を短くする必要があるが、これを達成するには噴
射圧力を変えるか、噴孔面積を変える方法がある。な
お、噴射圧力では高圧化が必要であり、製品コスト、耐
久性の面で不利となってしまう。
【0008】インジェクタの噴孔面積を変える方法の一
例としては、図7に示したように、ノズルニードル12
1の先端部に突起部122を設け、ノズル本体123の
先端部に内部で突起部122が摺動する筒状の摺動部1
24を設け、その摺動部124にノズルニードル121
の上昇量(リフト量)に応じて開放される第1、第2噴
孔125、126を設けたインジェクタ(一般に「可変
噴孔ノズル」と呼ばれる。特開平7−332199号公
報等)120がある。
例としては、図7に示したように、ノズルニードル12
1の先端部に突起部122を設け、ノズル本体123の
先端部に内部で突起部122が摺動する筒状の摺動部1
24を設け、その摺動部124にノズルニードル121
の上昇量(リフト量)に応じて開放される第1、第2噴
孔125、126を設けたインジェクタ(一般に「可変
噴孔ノズル」と呼ばれる。特開平7−332199号公
報等)120がある。
【0009】このインジェクタ120によれば、ノズル
ニードル121のリフトが小さい時には、図8に示した
ように、ノズルニードル121の突起部122内に設け
た連通路127を介して高圧燃料がサック室128に流
入して図示下方の第1噴孔125のみから高圧燃料の噴
射が行われる。また、ノズルニードル121のリフトが
大きくなると、図9に示したように、図示上方の第2噴
孔126からも高圧燃料の噴射が行われる。
ニードル121のリフトが小さい時には、図8に示した
ように、ノズルニードル121の突起部122内に設け
た連通路127を介して高圧燃料がサック室128に流
入して図示下方の第1噴孔125のみから高圧燃料の噴
射が行われる。また、ノズルニードル121のリフトが
大きくなると、図9に示したように、図示上方の第2噴
孔126からも高圧燃料の噴射が行われる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のイン
ジェクタ120のような可変噴孔ノズル構造では、エン
ジン負荷が低負荷の時等の小リフト時において、本来燃
料噴射を行うべき、図示下方の第1噴孔125のみだけ
でなく、燃料噴射をしてはいけない第2噴孔126から
も燃料が噴出されてしまうことが分かった。
ジェクタ120のような可変噴孔ノズル構造では、エン
ジン負荷が低負荷の時等の小リフト時において、本来燃
料噴射を行うべき、図示下方の第1噴孔125のみだけ
でなく、燃料噴射をしてはいけない第2噴孔126から
も燃料が噴出されてしまうことが分かった。
【0011】この理由は、ノズルニードル121を閉弁
方向に押し付けるためのコイルスプリング129を収納
するスプリング室130の内部圧力が油溜まり室131
の内部圧力に対して低圧であるため、高圧のかかる油溜
まり室131からのリークを防ぐために摺動部S1にお
いては、ノズルニードル121とノズル本体123との
クリアランスを詰める必要がある。
方向に押し付けるためのコイルスプリング129を収納
するスプリング室130の内部圧力が油溜まり室131
の内部圧力に対して低圧であるため、高圧のかかる油溜
まり室131からのリークを防ぐために摺動部S1にお
いては、ノズルニードル121とノズル本体123との
クリアランスを詰める必要がある。
【0012】ところが、摺動部S1および摺動部S2の
2箇所ともクリアランスを詰めるのは加工上難しく、ど
ちらかのクリアランスを多少犠牲にしなければならな
い。この場合、クリアランスに対する漏れ面積の小さい
突起部122側の摺動部S2をラフにすると、本来、ノ
ズルニードル121が小リフト時に第1噴孔125のみ
から燃料噴射されるべき時でも、高圧燃料が摺動部S2
を通って第2噴孔126からも漏出してしまう。
2箇所ともクリアランスを詰めるのは加工上難しく、ど
ちらかのクリアランスを多少犠牲にしなければならな
い。この場合、クリアランスに対する漏れ面積の小さい
突起部122側の摺動部S2をラフにすると、本来、ノ
ズルニードル121が小リフト時に第1噴孔125のみ
から燃料噴射されるべき時でも、高圧燃料が摺動部S2
を通って第2噴孔126からも漏出してしまう。
【0013】この際、クリアランスを通って燃料が噴出
するため、噴射圧力はかなり低く、微粒化の劣った噴霧
となり、燃焼が悪くなる。このため、ディーゼルエンジ
ンより排出される排気ガス中の黒煙(スモーク)や炭化
水素(HC)等が多くなり、エミッションの悪化を招く
という問題が生じる。
するため、噴射圧力はかなり低く、微粒化の劣った噴霧
となり、燃焼が悪くなる。このため、ディーゼルエンジ
ンより排出される排気ガス中の黒煙(スモーク)や炭化
水素(HC)等が多くなり、エミッションの悪化を招く
という問題が生じる。
【0014】
【発明の目的】本発明の目的は、ノズルニードルのリフ
トを段階的に変更することにより、噴孔面積を変えるこ
とのできる内燃機関用燃料噴射弁を提供することにあ
る。また、ノズルニードルのリフトの小さい時に第1噴
孔のみから確実な燃料噴射を行うことができ、且つ第2
噴孔から低い圧力の燃料が漏出することを防止すること
のできる内燃機関用燃料噴射弁を提供することにある。
トを段階的に変更することにより、噴孔面積を変えるこ
とのできる内燃機関用燃料噴射弁を提供することにあ
る。また、ノズルニードルのリフトの小さい時に第1噴
孔のみから確実な燃料噴射を行うことができ、且つ第2
噴孔から低い圧力の燃料が漏出することを防止すること
のできる内燃機関用燃料噴射弁を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、第1噴孔のみから高圧燃料を噴射する際に、ス
プリングを収納するスプリング室と摺動部の先端側に設
けられた第1噴孔付近とを同一圧力とすることにより、
内燃機関の負荷が低負荷の時等の小噴射量の時のように
ノズルニードルが少し上昇した場合に、第1噴孔のみか
ら高圧燃料の噴射を確実に行うことができ、且つノズル
ニードルの突起部と摺動部とのクリアランスを通って低
圧力の燃料が漏出することはない。したがって、内燃機
関より排出される排気ガス中のスモークやHC等が少な
くなり、エミッションの低減を図ることができる。
よれば、第1噴孔のみから高圧燃料を噴射する際に、ス
プリングを収納するスプリング室と摺動部の先端側に設
けられた第1噴孔付近とを同一圧力とすることにより、
内燃機関の負荷が低負荷の時等の小噴射量の時のように
ノズルニードルが少し上昇した場合に、第1噴孔のみか
ら高圧燃料の噴射を確実に行うことができ、且つノズル
ニードルの突起部と摺動部とのクリアランスを通って低
圧力の燃料が漏出することはない。したがって、内燃機
関より排出される排気ガス中のスモークやHC等が少な
くなり、エミッションの低減を図ることができる。
【0016】請求項2に記載の発明によれば、ノズルニ
ードルが少し上昇した場合に、高圧燃料は、ノズルニー
ドルを閉弁方向に付勢するスプリングを収納するスプリ
ング室から、ノズルニードルの外周に設けた燃料通路を
介して第1噴孔に供給される。スプリング室の内部圧力
が高圧であるため、燃料通路をシールする必要はなく、
燃料通路の通路面積を噴孔面積以上となるように比較的
に大きなクリアラスに設定することが可能となる。
ードルが少し上昇した場合に、高圧燃料は、ノズルニー
ドルを閉弁方向に付勢するスプリングを収納するスプリ
ング室から、ノズルニードルの外周に設けた燃料通路を
介して第1噴孔に供給される。スプリング室の内部圧力
が高圧であるため、燃料通路をシールする必要はなく、
燃料通路の通路面積を噴孔面積以上となるように比較的
に大きなクリアラスに設定することが可能となる。
【0017】この結果、精度が必要なのは、ノズルニー
ドルの先端に設けた突起部とノズル本体の摺動部とのク
リアランスを詰めることが可能となる。これにより、内
燃機関の負荷が低負荷の時等の小噴射量の時のようにニ
ードルリフトが小さい場合に、第1噴孔のみから高圧燃
料の噴射を確実に行うことができ、且つノズルニードル
の突起部と摺動部とのクリアランスを通って低圧力の燃
料が漏出することはない。したがって、内燃機関より排
出される排気ガス中のスモークやHC等が少なくなり、
エミッションの低減を図ることができる。
ドルの先端に設けた突起部とノズル本体の摺動部とのク
リアランスを詰めることが可能となる。これにより、内
燃機関の負荷が低負荷の時等の小噴射量の時のようにニ
ードルリフトが小さい場合に、第1噴孔のみから高圧燃
料の噴射を確実に行うことができ、且つノズルニードル
の突起部と摺動部とのクリアランスを通って低圧力の燃
料が漏出することはない。したがって、内燃機関より排
出される排気ガス中のスモークやHC等が少なくなり、
エミッションの低減を図ることができる。
【0018】請求項3に記載の発明によれば、ノズル本
体の先端部に、ノズルニードルを摺動自在に支持する摺
動部を設け、ノズルニードルの先端部に、ノズルニード
ルが少し上昇した際に、燃料通路と第1噴孔とをサック
室を介して連通する連通路が形成された突起部を設けて
いる。それによって、ノズルニードルが多く上昇した際
に、燃料通路と第1噴孔および第2噴孔とがサック室お
よび連通路を介して連通することで、高圧燃料が第1噴
孔および第2噴孔の両方から噴射される。
体の先端部に、ノズルニードルを摺動自在に支持する摺
動部を設け、ノズルニードルの先端部に、ノズルニード
ルが少し上昇した際に、燃料通路と第1噴孔とをサック
室を介して連通する連通路が形成された突起部を設けて
いる。それによって、ノズルニードルが多く上昇した際
に、燃料通路と第1噴孔および第2噴孔とがサック室お
よび連通路を介して連通することで、高圧燃料が第1噴
孔および第2噴孔の両方から噴射される。
【0019】
【発明の実施の形態】〔実施例の構成〕発明の実施の形
態を実施例に基づき図面を参照して説明する。ここで、
図1はインジェクタの概略構造を示した図で、図2はイ
ンジェクタの主要構造を示した図である。
態を実施例に基づき図面を参照して説明する。ここで、
図1はインジェクタの概略構造を示した図で、図2はイ
ンジェクタの主要構造を示した図である。
【0020】本実施例の電子制御燃料噴射システムのイ
ンジェクタ1は、本発明の内燃機関用燃料噴射弁に相当
するもので、例えばディーゼルエンジン(以下エンジン
と略す)の各気筒に取り付けられたノズル本体2と、こ
のノズル本体2内を摺動するノズルニードル3と、この
ノズルニードル3と一体的に往復変位するコマンドピス
トン4と、ノズルニードル3およびコマンドピストン4
を閉弁方向に付勢するコイルスプリング5と、図示しな
いECUにより電子制御される二方電磁弁6とから構成
される。
ンジェクタ1は、本発明の内燃機関用燃料噴射弁に相当
するもので、例えばディーゼルエンジン(以下エンジン
と略す)の各気筒に取り付けられたノズル本体2と、こ
のノズル本体2内を摺動するノズルニードル3と、この
ノズルニードル3と一体的に往復変位するコマンドピス
トン4と、ノズルニードル3およびコマンドピストン4
を閉弁方向に付勢するコイルスプリング5と、図示しな
いECUにより電子制御される二方電磁弁6とから構成
される。
【0021】ノズル本体2の先端部には、内周でノズル
ニードル3を摺動自在に保持する筒状の摺動部10が設
けられている。この摺動部10の先端側の外周には、高
圧燃料をエンジンの各気筒内に噴射する複数の第1噴孔
11が形成されている。そして、摺動部10の後端側の
外周には、高圧燃料をエンジンの各気筒内に噴射する複
数の第2噴孔12が形成されている。
ニードル3を摺動自在に保持する筒状の摺動部10が設
けられている。この摺動部10の先端側の外周には、高
圧燃料をエンジンの各気筒内に噴射する複数の第1噴孔
11が形成されている。そして、摺動部10の後端側の
外周には、高圧燃料をエンジンの各気筒内に噴射する複
数の第2噴孔12が形成されている。
【0022】ノズル本体2の中間部には、摺動部10よ
りも内径の大きい筒状の胴体部13が設けられている。
また、ノズル本体2には、胴体部13内にコモンレール
で蓄圧された高圧燃料を供給するための燃料孔14、ノ
ズル本体2の後端側に設けられる制御室2a内にコモン
レールで蓄圧された高圧燃料を供給するための燃料孔1
5、および制御室2aからリーク通路(低圧通路)に排
出するための燃料孔16が形成されている。その燃料孔
15の途中には通路断面積を絞る絞り部17が設けら
れ、燃料孔16の途中には通路断面積を絞る絞り部18
が設けられている。ここで、絞り部17、18には、例
えばオリフィス等の固定絞りが使用されている。
りも内径の大きい筒状の胴体部13が設けられている。
また、ノズル本体2には、胴体部13内にコモンレール
で蓄圧された高圧燃料を供給するための燃料孔14、ノ
ズル本体2の後端側に設けられる制御室2a内にコモン
レールで蓄圧された高圧燃料を供給するための燃料孔1
5、および制御室2aからリーク通路(低圧通路)に排
出するための燃料孔16が形成されている。その燃料孔
15の途中には通路断面積を絞る絞り部17が設けら
れ、燃料孔16の途中には通路断面積を絞る絞り部18
が設けられている。ここで、絞り部17、18には、例
えばオリフィス等の固定絞りが使用されている。
【0023】ノズルニードル3は、先端側にノズル本体
2の摺動部10内を摺動自在に変位する突起部21を有
し、且つ後端側にノズル本体2の胴体部13内を往復変
位すると共に、突起部21よりも外径の大きい大径部2
2を有している。なお、大径部22の外周とノズル本体
2の胴体部13の内周との間には、図3(a)および図
3(b)に示したように、燃料通路23が形成されてい
る。
2の摺動部10内を摺動自在に変位する突起部21を有
し、且つ後端側にノズル本体2の胴体部13内を往復変
位すると共に、突起部21よりも外径の大きい大径部2
2を有している。なお、大径部22の外周とノズル本体
2の胴体部13の内周との間には、図3(a)および図
3(b)に示したように、燃料通路23が形成されてい
る。
【0024】また、突起部21には、ノズルニードル3
が少し上昇した際に、燃料通路23と第1噴孔11とを
摺動部10の先端に設けられたサック室24を介して連
通すると共に、ノズルニードル3が多く上昇した際に、
燃料通路23と第1、第2噴孔11、12とを摺動部1
0の先端に設けられたサック室24を介して連通する連
通路25、26が形成されている。なお、連通路25
は、突起部21の径方向を一文字状または十文字状に貫
通する貫通孔で、連通路26は、突起部21の軸方向に
形成されて連通路25と突起部21の先端面とを連通す
る連通孔である。
が少し上昇した際に、燃料通路23と第1噴孔11とを
摺動部10の先端に設けられたサック室24を介して連
通すると共に、ノズルニードル3が多く上昇した際に、
燃料通路23と第1、第2噴孔11、12とを摺動部1
0の先端に設けられたサック室24を介して連通する連
通路25、26が形成されている。なお、連通路25
は、突起部21の径方向を一文字状または十文字状に貫
通する貫通孔で、連通路26は、突起部21の軸方向に
形成されて連通路25と突起部21の先端面とを連通す
る連通孔である。
【0025】コマンドピストン4は、ノズルニードル3
の大径部22の後端面に連結された軸状部27、および
この軸状部27よりも後端側に設けられて、ノズル本体
2の胴体部13よりも後端側の摺動部28内に摺動自在
に支持された大径部29を有している。なお、大径部2
9の後端側には、燃料孔15を介してコモンレールから
高圧燃料が供給される上記の制御室(背圧室)2aが形
成されている。
の大径部22の後端面に連結された軸状部27、および
この軸状部27よりも後端側に設けられて、ノズル本体
2の胴体部13よりも後端側の摺動部28内に摺動自在
に支持された大径部29を有している。なお、大径部2
9の後端側には、燃料孔15を介してコモンレールから
高圧燃料が供給される上記の制御室(背圧室)2aが形
成されている。
【0026】コイルスプリング5は、コマンドピストン
4の軸状部27の外周に配されており、先端(一端)が
ノズルニードル3の大径部22の後端面(他端面)に保
持され、後端(他端)がノズル本体2の胴体部13と摺
動部28とを区画する区画部31に保持されている。そ
して、コイルスプリング5は、ノズル本体2の胴体部1
3内に形成されるスプリング室32内に収容されてい
る。
4の軸状部27の外周に配されており、先端(一端)が
ノズルニードル3の大径部22の後端面(他端面)に保
持され、後端(他端)がノズル本体2の胴体部13と摺
動部28とを区画する区画部31に保持されている。そ
して、コイルスプリング5は、ノズル本体2の胴体部1
3内に形成されるスプリング室32内に収容されてい
る。
【0027】ここで、本実施例では、ノズルニードル3
が少しリフトして、第1噴孔11のみから高圧燃料を噴
射する際に、スプリング室32と第1噴孔11付近のサ
ック室24とが同一圧力となる構造にするために、図1
ないし図3に示したように、コモンレールから高圧燃料
が供給される上記の燃料通路23を形成している。
が少しリフトして、第1噴孔11のみから高圧燃料を噴
射する際に、スプリング室32と第1噴孔11付近のサ
ック室24とが同一圧力となる構造にするために、図1
ないし図3に示したように、コモンレールから高圧燃料
が供給される上記の燃料通路23を形成している。
【0028】二方電磁弁6は、燃料孔16の途中に設け
られており、最適な時期に燃料孔16を開くようにEC
Uにより電子制御される開閉弁である。この二方電磁弁
6は、具体的には、燃料孔16を開閉するバルブ、通電
されるとバルブを開弁させる電磁コイル、およびこの電
磁コイルへの通電が停止された際にバルブを閉弁させる
ためのリターンスプリング(いずれも図示せず)等より
なる周知の構造を有している。
られており、最適な時期に燃料孔16を開くようにEC
Uにより電子制御される開閉弁である。この二方電磁弁
6は、具体的には、燃料孔16を開閉するバルブ、通電
されるとバルブを開弁させる電磁コイル、およびこの電
磁コイルへの通電が停止された際にバルブを閉弁させる
ためのリターンスプリング(いずれも図示せず)等より
なる周知の構造を有している。
【0029】〔実施例の作用〕次に、本実施例のインジ
ェクタ1の作用を図1ないし図3に基づいて簡単に説明
する。
ェクタ1の作用を図1ないし図3に基づいて簡単に説明
する。
【0030】1)無噴射時 二方電磁弁6が燃料孔16を閉じているため、コモンレ
ールからの高圧燃料が燃料孔15の絞り部17を通って
制御室2a内に満たされる。ここで、ノズル本体2の胴
体部13の内部、すなわち、スプリング室32および燃
料通路23には、燃料孔14を介して常にコモンレール
から高圧燃料が導入されているが、コイルスプリング5
の図示下方への付勢力およびコマンドピストン29とノ
ズル3にかかる油圧力によってノズルニードル3がノズ
ル本体2のシート部に着座している。これにより、ノズ
ルニードル3はリフトせず、エンジンへの高圧燃料の噴
射は成されない。
ールからの高圧燃料が燃料孔15の絞り部17を通って
制御室2a内に満たされる。ここで、ノズル本体2の胴
体部13の内部、すなわち、スプリング室32および燃
料通路23には、燃料孔14を介して常にコモンレール
から高圧燃料が導入されているが、コイルスプリング5
の図示下方への付勢力およびコマンドピストン29とノ
ズル3にかかる油圧力によってノズルニードル3がノズ
ル本体2のシート部に着座している。これにより、ノズ
ルニードル3はリフトせず、エンジンへの高圧燃料の噴
射は成されない。
【0031】2)噴射時 二方電磁弁6がECUからの指令により開弁するため、
燃料孔16が開かれる。このため、制御室2a内の高圧
燃料が燃料孔16を通ってリーク通路に排出され、制御
室2aの内部圧力が低圧となる。すると、ノズルニード
ル3は、燃料孔14を通って燃料通路23内に導入され
る高圧燃料により図示上向きの力を受けて、少しだけリ
フトする。これにより、燃料通路23内の高圧燃料が、
ノズルニードル3の突起部21に形成された連通路2
5、26、およびノズル本体2の先端に設けられたサッ
ク室24を介して第1噴孔11のみからエンジンに噴射
される。
燃料孔16が開かれる。このため、制御室2a内の高圧
燃料が燃料孔16を通ってリーク通路に排出され、制御
室2aの内部圧力が低圧となる。すると、ノズルニード
ル3は、燃料孔14を通って燃料通路23内に導入され
る高圧燃料により図示上向きの力を受けて、少しだけリ
フトする。これにより、燃料通路23内の高圧燃料が、
ノズルニードル3の突起部21に形成された連通路2
5、26、およびノズル本体2の先端に設けられたサッ
ク室24を介して第1噴孔11のみからエンジンに噴射
される。
【0032】さらに、二方電磁弁6の電磁コイルへの通
電が続くと、更に制御室2aの内部圧力が低圧となり、
ノズルニードル3のリフト量が大きくなる。これによ
り、燃料通路23内の高圧燃料が、連通路25、26お
よびサック室24を介して第1噴孔11および第2噴孔
12の両方からエンジンに噴射される。
電が続くと、更に制御室2aの内部圧力が低圧となり、
ノズルニードル3のリフト量が大きくなる。これによ
り、燃料通路23内の高圧燃料が、連通路25、26お
よびサック室24を介して第1噴孔11および第2噴孔
12の両方からエンジンに噴射される。
【0033】3)噴射終了時 二方電磁弁6がECUからの指令により閉弁すると、制
御室2aの内部圧力が回復するため、コマンドピストン
4が図示下方に押し付けられ、コイルスプリング5の図
示下方への付勢力により、ノズルニードル3がノズル本
体2のシート部に着座して噴射が終了する。
御室2aの内部圧力が回復するため、コマンドピストン
4が図示下方に押し付けられ、コイルスプリング5の図
示下方への付勢力により、ノズルニードル3がノズル本
体2のシート部に着座して噴射が終了する。
【0034】〔実施例の効果〕以上のように、本実施例
の電子制御燃料噴射システムのインジェクタ1は、エン
ジン負荷が低負荷の時等の小噴射量時に、HCやスモー
ク等の微粒子を低減するために、エンジンに噴射する高
圧燃料の微粒化が必要な際、第1噴孔11のみの燃料噴
射とすることで、噴孔の孔径をより小さくすることがで
きる。また、エンジン負荷が高負荷の時等の大噴射量時
には、燃費向上およびスモーク抑制の観点から噴射期間
をなるべく短くする必要があるため、第1、第2噴孔1
1、12の両方で燃料噴射することで、見掛け上噴孔の
孔径を大きくすることができる。
の電子制御燃料噴射システムのインジェクタ1は、エン
ジン負荷が低負荷の時等の小噴射量時に、HCやスモー
ク等の微粒子を低減するために、エンジンに噴射する高
圧燃料の微粒化が必要な際、第1噴孔11のみの燃料噴
射とすることで、噴孔の孔径をより小さくすることがで
きる。また、エンジン負荷が高負荷の時等の大噴射量時
には、燃費向上およびスモーク抑制の観点から噴射期間
をなるべく短くする必要があるため、第1、第2噴孔1
1、12の両方で燃料噴射することで、見掛け上噴孔の
孔径を大きくすることができる。
【0035】ここで、ノズルニードル3がリフトする際
に、高圧燃料は、スプリング室32から燃料通路23お
よび連通路25、26を通ってサック室24に供給され
る。このため、燃料通路23は、スプリング室32の内
部圧力が高圧であるため、シールをする必要はなく、燃
料通路23の通路面積(胴体部13の内周と大径部22
の外周との隙間)を噴孔面積以上となるように比較的に
大きなクリアランスに設定できる。この結果、精度が必
要なのは、ノズルニードル3の先端部に設けた突起部2
1とノズル本体2の先端部に設けた摺動部10(軸方向
寸法S3)のみとなるため、この部分のクリアランスを
詰めることが可能となる。
に、高圧燃料は、スプリング室32から燃料通路23お
よび連通路25、26を通ってサック室24に供給され
る。このため、燃料通路23は、スプリング室32の内
部圧力が高圧であるため、シールをする必要はなく、燃
料通路23の通路面積(胴体部13の内周と大径部22
の外周との隙間)を噴孔面積以上となるように比較的に
大きなクリアランスに設定できる。この結果、精度が必
要なのは、ノズルニードル3の先端部に設けた突起部2
1とノズル本体2の先端部に設けた摺動部10(軸方向
寸法S3)のみとなるため、この部分のクリアランスを
詰めることが可能となる。
【0036】したがって、エンジン負荷が低負荷の時等
の小噴射量時のように、ノズルニードル3のリフトが小
さい場合には、第1噴孔11のみから燃料噴射が行わ
れ、従来の技術のような第2噴孔12からの漏出を防止
することができ、確実な燃料噴射を行うことができる。
これにより、噴射初期に高圧化が図れるために燃料の微
粒化が良く、エンジンより排出される排気ガス中の黒煙
(スモーク)や炭化水素(HC)等の排出を低減でき、
エミッションの低減を図ることができる。
の小噴射量時のように、ノズルニードル3のリフトが小
さい場合には、第1噴孔11のみから燃料噴射が行わ
れ、従来の技術のような第2噴孔12からの漏出を防止
することができ、確実な燃料噴射を行うことができる。
これにより、噴射初期に高圧化が図れるために燃料の微
粒化が良く、エンジンより排出される排気ガス中の黒煙
(スモーク)や炭化水素(HC)等の排出を低減でき、
エミッションの低減を図ることができる。
【0037】さらに、インジェクタ1を上記のような構
成とすることで、従来の技術では油溜まりに高圧燃料を
導くための燃料孔が不要となるため、インジェクタ1の
先端部の細径化が可能となると共に、燃料孔の加工コス
トも削減できる。また、高圧部(スプリング室32およ
び燃料通路23)の容積を大きくできるため、噴射によ
る燃料噴射圧力の低下を抑えることもできる。
成とすることで、従来の技術では油溜まりに高圧燃料を
導くための燃料孔が不要となるため、インジェクタ1の
先端部の細径化が可能となると共に、燃料孔の加工コス
トも削減できる。また、高圧部(スプリング室32およ
び燃料通路23)の容積を大きくできるため、噴射によ
る燃料噴射圧力の低下を抑えることもできる。
【0038】〔変形例〕本実施例では、所謂可変噴孔ノ
ズルと呼ばれるインジェクタ1を備えた電子制御燃料噴
射システム(コモンレールシステム)に適用した例を説
明したが、可変噴孔ノズルを使用していればコモンレー
ルシステムに限らず適用できる技術であることは言うま
でもない。本実施例では、燃料孔16の途中に設ける電
磁弁として二方電磁弁6を利用したが、燃料孔16の途
中に設ける電磁弁として三方電磁弁を利用しても良い。
ズルと呼ばれるインジェクタ1を備えた電子制御燃料噴
射システム(コモンレールシステム)に適用した例を説
明したが、可変噴孔ノズルを使用していればコモンレー
ルシステムに限らず適用できる技術であることは言うま
でもない。本実施例では、燃料孔16の途中に設ける電
磁弁として二方電磁弁6を利用したが、燃料孔16の途
中に設ける電磁弁として三方電磁弁を利用しても良い。
【図1】インジェクタの概略構造を示した断面図である
(実施例)。
(実施例)。
【図2】図1のインジェクタの主要構造を示した断面図
である(実施例)。
である(実施例)。
【図3】(a)、(b)は燃料通路の形状を示した断面
図である(実施例)。
図である(実施例)。
【図4】電子制御燃料噴射システムの全体構造を示した
概略図である(第1従来例)。
概略図である(第1従来例)。
【図5】電子制御燃料噴射システムの主要構造を示した
概略図である(第1従来例)。
概略図である(第1従来例)。
【図6】燃料噴射量と噴射期間との関係を示したグラフ
である。
である。
【図7】電子制御燃料噴射システムの主要構造を示した
概略図である(第2従来例)。
概略図である(第2従来例)。
【図8】図7のインジェクタの小リフト時を示した説明
図である(第2従来例)。
図である(第2従来例)。
【図9】図7のインジェクタの大リフト時を示した説明
図である(第2従来例)。
図である(第2従来例)。
1 インジェクタ(内燃機関用燃料噴射弁) 2 ノズル本体 2a 制御室 3 ノズルニードル 5 コイルスプリング 6 二方電磁弁 10 摺動部 11 第1噴孔 12 第2噴孔 14 制御室 21 突起部 22 大径部 23 燃料通路 24 サック室 25 連通路 26 連通路 32 スプリング室
Claims (3)
- 【請求項1】(a)先端に設けられた突起部、およびこ
の突起部よりも後端側に設けられて前記突起部よりも外
径の大きい大径部を有するノズルニードルと、 (b)内部を前記ノズルニードルの突起部が摺動する筒
状の摺動部と、 (c)この摺動部の先端側に設けられて、前記ノズルニ
ードルが少し上昇した際に、内燃機関に高圧燃料を噴射
するための第1噴孔と、 (d)この第1噴孔よりも先端側に対して逆側の前記摺
動部に設けられて、前記ノズルニードルが多く上昇した
際に、前記内燃機関に高圧燃料を噴射するための第2噴
孔と、 (e)前記ノズルニードルを、前記突起部にて前記第1
噴孔および前記第2噴孔を閉塞する閉弁方向に付勢する
スプリングと、 (f)前記ノズルニードルの大径部よりも後端側に設け
られて、前記スプリングを収納するスプリング室とを備
え、 前記第1噴孔のみから高圧燃料を噴射する際に、前記ス
プリング室と前記第1噴孔付近とが同一圧力となる構造
にしたことを特徴とする内燃機関用燃料噴射弁。 - 【請求項2】(a)先端に設けられた突起部、およびこ
の突起部よりも後端側に設けられて前記突起部よりも外
径の大きい大径部を有するノズルニードルと、 (b)内部を前記ノズルニードルの突起部が摺動する筒
状の摺動部と、 (c)この摺動部の先端側に設けられて、前記ノズルニ
ードルが少し上昇した際に、内燃機関に高圧燃料を噴射
するための第1噴孔と、 (d)この第1噴孔よりも先端側に対して逆側の前記摺
動部に設けられて、前記ノズルニードルが多く上昇した
際に、前記内燃機関に高圧燃料を噴射するための第2噴
孔と、 (e)前記ノズルニードルを、前記突起部にて前記第1
噴孔および前記第2噴孔を閉塞する閉弁方向に付勢する
スプリングと、 (f)前記ノズルニードルの大径部よりも後端側に設け
られて、前記スプリングを収納すると共に、内部に高圧
燃料が供給されるスプリング室と、 (g)前記大径部の周囲に設けられて、前記スプリング
室と連通する燃料通路とを備えた内燃機関用燃料噴射
弁。 - 【請求項3】請求項2に記載の内燃機関用燃料噴射弁に
おいて、 前記摺動部は、前記ノズルニードルを摺動自在に支持す
るノズル本体の先端部に設けられ、 前記突起部は、前記ノズルニードルが少し上昇した際
に、前記燃料通路と前記第1噴孔とを前記摺動部の先端
に設けられたサック室を介して連通する連通路を設けた
ことを特徴とする内燃機関用燃料噴射弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15793898A JP3823540B2 (ja) | 1998-06-05 | 1998-06-05 | 内燃機関用燃料噴射弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15793898A JP3823540B2 (ja) | 1998-06-05 | 1998-06-05 | 内燃機関用燃料噴射弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11351105A true JPH11351105A (ja) | 1999-12-21 |
JP3823540B2 JP3823540B2 (ja) | 2006-09-20 |
Family
ID=15660763
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15793898A Expired - Fee Related JP3823540B2 (ja) | 1998-06-05 | 1998-06-05 | 内燃機関用燃料噴射弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3823540B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1249600A2 (en) * | 2001-04-11 | 2002-10-16 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Fuel injection control system for internal combustion engine and method |
JP2003049751A (ja) * | 2001-08-06 | 2003-02-21 | Toyota Motor Corp | 燃料噴射弁 |
EP1555429A1 (de) * | 2004-01-16 | 2005-07-20 | MAN B & W Diesel AG | Kraftstoffeinspritzdüse |
DE102007053156A1 (de) * | 2007-11-08 | 2009-05-20 | Man Diesel Se | Kraftstoffeinspritzeinrichtung |
GB2488929A (en) * | 2012-03-20 | 2012-09-12 | Vilis Ivars Lietuvietis | Low inertia fuel pressure actuated inward opening direct injector |
CN102852685A (zh) * | 2011-06-27 | 2013-01-02 | 曼柴油机欧洲股份公司曼柴油机德国分公司 | 用于大型涡轮增压二冲程柴油发动机的燃料阀 |
JP2013024047A (ja) * | 2011-07-15 | 2013-02-04 | Daihatsu Diesel Mfg Co Ltd | 燃料噴射弁 |
-
1998
- 1998-06-05 JP JP15793898A patent/JP3823540B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1249600A2 (en) * | 2001-04-11 | 2002-10-16 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Fuel injection control system for internal combustion engine and method |
EP1249600A3 (en) * | 2001-04-11 | 2004-09-15 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Fuel injection control system for internal combustion engine and method |
JP2003049751A (ja) * | 2001-08-06 | 2003-02-21 | Toyota Motor Corp | 燃料噴射弁 |
EP1555429A1 (de) * | 2004-01-16 | 2005-07-20 | MAN B & W Diesel AG | Kraftstoffeinspritzdüse |
DE102007053156A1 (de) * | 2007-11-08 | 2009-05-20 | Man Diesel Se | Kraftstoffeinspritzeinrichtung |
JP2009115078A (ja) * | 2007-11-08 | 2009-05-28 | Man Diesel Se | 燃料噴射装置 |
CN102852685A (zh) * | 2011-06-27 | 2013-01-02 | 曼柴油机欧洲股份公司曼柴油机德国分公司 | 用于大型涡轮增压二冲程柴油发动机的燃料阀 |
JP2013011273A (ja) * | 2011-06-27 | 2013-01-17 | Man Diesel & Turbo Filial Af Man Diesel & Turbo Se Tyskland | ターボ過給型大型2サイクルディーゼルエンジン用の燃料弁 |
JP2013024047A (ja) * | 2011-07-15 | 2013-02-04 | Daihatsu Diesel Mfg Co Ltd | 燃料噴射弁 |
GB2488929A (en) * | 2012-03-20 | 2012-09-12 | Vilis Ivars Lietuvietis | Low inertia fuel pressure actuated inward opening direct injector |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3823540B2 (ja) | 2006-09-20 |
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