JP3366495B2 - 流体噴射装置 - Google Patents

流体噴射装置

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JP3366495B2
JP3366495B2 JP17012295A JP17012295A JP3366495B2 JP 3366495 B2 JP3366495 B2 JP 3366495B2 JP 17012295 A JP17012295 A JP 17012295A JP 17012295 A JP17012295 A JP 17012295A JP 3366495 B2 JP3366495 B2 JP 3366495B2
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聖 川谷
真治 中山
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M2200/00Details of fuel-injection apparatus, not otherwise provided for
    • F02M2200/44Valves, e.g. injectors, with valve bodies arranged side-by-side

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  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は流体噴射装置、特にディ
ーゼルエンジンの燃料噴射装置に採用されて好適な流体
噴射装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】直接噴射式ディーゼルエンジン用の燃料
噴射装置において、エンジンの低速運転時に作動する小
さい総噴孔断面積を有する第1噴孔と、エンジンの高速
運転時に作動する相対的に大きい総噴孔断面積を有する
第2噴孔とを具えたノズルボディ内に、上記第1噴孔の
開閉を制御する第1針弁と、上記第2噴孔の開閉を制御
する第2針弁とを実質的に平行に収容した装置が、ドイ
ツ特許公開公報DE4115478A1号(公開日;1
991年11月21日)に既に開示されている。
【0003】上記ドイツ特許公開公報(以下場合によ
り、既提案公報という)に開示されている燃料噴射装置
は、エンジンの低速運転時には、小さい総噴孔断面積を
有する第1噴孔から燃料を噴射し、またエンジンの高速
運転時は、大きい総噴孔断面積を有する第2噴孔から燃
料を噴射するので、エンジンの略全運転領域において好
ましい燃焼が得られ、排出ガスのスモーク性能の向上及
び燃費の改善等、エンジン性能の向上を達成し得る利点
がある。
【0004】しかしながら、この種の燃料噴射装置で
は、エンジンの運転状態に応じて第1噴孔又は第2噴孔
の何れかが作動し、他方の噴孔及びその開閉を制御する
針弁は休止しているため、燃焼ガスに接するノズルボデ
ィ先端部分からの伝熱により、休止している側の針弁が
焼付いて作動不能となる恐れがある。
【0005】上記休止している噴孔及び同噴孔の開閉を
制御する針弁の焼付きを防止するため、上記既提案公報
の第1図に示されている装置では、第1及び第2針弁と
一体にピストンを設けると共に、ノズルボディ内に各針
弁のピストン上側部に油圧シリンダ室を夫々形成し、さ
らに第1及び第2針弁の外周に形成された燃料通路部分
を相互に連通する接続通路を設けて、燃料が休止してい
る噴孔側の燃料通路部分を通り上記接続通路から作動し
ている側の針弁の燃料通路部分に供給され、作動してい
る側の噴孔からエンジンのシリンダ内に噴射されるよう
に構成され、また、このとき休止している側の針弁と一
体のピストン上側の油圧シリンダ室にも燃料が供給さ
れ、同針弁を燃料圧力により閉方向に加圧するように構
成されている。
【0006】この構成によれば、燃料が、休止している
側の針弁の周辺を流れたのち、接続通路を経て作動して
いる側の針弁の燃料通路に供給されるので、休止してい
る針弁及びその周辺のノズルボディ部分の冷却が行なわ
れ焼付きは防止されるが、休止している側の針弁と一体
のピストン上側の油圧シリンダ室及び上記接続通路を含
む燃料供給通路全体の容積が著しく大きく、噴射系の無
駄容積が大きいため、噴射圧力の上昇の鈍化や噴射終了
時の切れが悪くなり後もれを起し易く、噴射特性が悪化
する不具合がある。
【0007】また、上記既提案公報の第2図に示されて
いる装置では、ノズルボディの内部に、第1針弁及び第
2針弁に高圧の燃料を供給する常用の燃料供給通路とは
別個に、一端を冷却用燃料供給用の独立したポンプの吐
出側に接続されると共に、上記第1及び第2針弁を常時
に閉方向に付勢する第1及び第2のプレッシャスプリン
グを収容した大容積のスプリング室に他端を接続された
1個の上流側冷却通路と、一端を上記スプリング室に夫
々接続されると共に、他端を上記第1針弁及び第2針弁
の外周に形成された燃料通路部分に夫々接続された2個
の下流側冷却通路とが設けられている。
【0008】この構成によれば、休止している側の針弁
の燃料供給通路を、電磁作動のスプール弁を介して燃料
リーク通路に接続することにより、上記専用のポンプか
ら吐出された冷却用燃料が、上記上流側冷却通路からス
プリング室及び休止している針弁側の下流側冷却通路を
通り、針弁外周の燃料供給通路を経て上記燃料リーク通
路に流れるので、休止している針弁及びその周辺の冷却
が行なわれ焼付きは防止されるが、燃料噴射ポンプとは
別個に、専用の冷却燃料送給用ポンプを設ける必要があ
り、また同ポンプの冷却用燃料をエンジンの各気筒の燃
料噴射装置に供給する多数の配管を追加設置する必要が
あるので、製造コストが著しく高くなる欠点がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記既提案
公報に開示されている燃料噴射装置と同種の流体噴射装
置における上述した不具合或いは欠点を改善するために
創案されたもので、流体例えば燃料の噴射圧力の上昇及
び噴射終りの切れ等の噴射特性が良く、休止している側
の針弁及びその周辺部分の焼付きを防止するために、専
用の冷却用流体送給用ポンプを必要とせず、従って構造
簡単で安価な構成を提供することを、主たる目的とする
ものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、一端部に夫々流体を噴射する第1噴孔及
び第2噴孔を具えたハウジング、同ハウジング内に軸線
方向に摺動自在に嵌挿された第1大径部と同第1大径部
に対し同軸的にかつ一体的に形成され上記第1噴孔側に
延びた第1小径部とを有する第1針弁、上記ハウジング
内に形成された第1スプリング室内に収容され上記第1
針弁を第1噴孔側に付勢して同第1噴孔を閉塞する第1
プレッシャスプリング、上記第1大径部と第1小径部と
を接続する第1段差部に臨んで上記ハウジング内に形成
され、第1給排通路から供給された高圧流体が同第1段
差部に作用することにより上記第1プレッシャスプリン
グの付勢力に抗して上記第1針弁をリフトさせ上記第1
噴孔を開口させる第1圧力室、ハウジング内に上記第1
針弁に対し略平行に配設され、軸線方向に摺動自在に嵌
挿された第2大径部と同第2大径部に対し同軸的にかつ
一体的に形成され上記第2噴孔側に延びた第2小径部と
を有する第2針弁、上記ハウジング内に上記第1スプリ
ング室とは独立に形成された第2スプリング室内に収容
され上記第2針弁を第2噴孔側に付勢して同第2噴孔を
閉塞する第2プレッシャスプリング、上記第2大径部と
第2小径部とを接続する第2段差部に臨んで上記第1圧
力室とは独立にハウジング内に形成され、第2給排通路
から供給された高圧流体が同第2段差部に作用すること
により上記第2プレッシャスプリングの付勢力に抗して
上記第2針弁をリフトさせ上記第2噴孔を開口させる第
2圧力室、上記第1給排通路及び第2給排通路の一方を
高圧流体源に選択的に連通させると共に他方の給排通路
を低圧流体源に連通させる切換弁、上記第1圧力室に供
給される高圧流体の一部を上記第2圧力室側に供給する
第1連通路、及び上記第2圧力室に供給される高圧流体
の一部を上記第1圧力室側に供給する上記第1連通路と
は別個の第2連通路を具備したことを特徴とする流体噴
射装置を提案するものである。
【0011】請求項1に係る発明において、上記第1連
通路の他端は、上記第2噴孔近傍の上記第2小径部周面
に臨み開口され、上記第2連通路の他端は、上記第1噴
孔近傍の上記第1小径部周面に臨み開口されることが好
ましく(請求項2)、また、上記請求項1又は2の発明
において、上記第1連通路が、その途中に介装され上記
第1圧力室から第2圧力室への流れのみを許容する第1
の一方向弁又は流量を制限するオリフィスを有すると共
に、上記第2連通路が、その途中に介装され上記第2圧
力室から第1圧力室への流れのみを許容する第2の一方
向弁又は流量を制限するオリフィスを有することが好ま
しい(請求項3)。なおまた、請求項1ないし請求項3
の発明において、上記第1噴孔及び第2噴孔から噴射さ
れる流体がエンジン用の燃料であり、かつ上記切換弁が
アクチュエータにより駆動され、さらに同アクチュエー
タが、エンジンの運転状態を検出する運転状態検出装置
の出力を受けてアクチュエータ駆動信号を生起する制御
装置によって作動されることが好ましい(請求項4)。
【0012】また、本発明の実施に際して、上記第1連
通路は、上記第1圧力室から第1スプリング室を通り上
記第2小径部周面に臨む開口に連通され、上記第2連通
路は、上記第2圧力室から第2スプリング室を通り上記
第1小径部周面に臨む開口に連通されることがまし
い。さらに、上記第1連通路は、上記ハウジングの上記
第1大径部を収容する第1ガイド孔と同第1大径部との
間の摺動間隙を介して上記第1スプリング室に連通さ
れ、上記第2連通路は、上記ハウジングの上記第2大径
部を収容する第2ガイド孔と同第2大径部との間の摺動
間隙を介して上記第2スプリング室に連通されることが
ましい。また、上記第1連通路が、その一端を上記第
1スプリング室又は第1ガイド孔の内周面に連通され他
端を上記第2小径部周面に臨む開口に連通された第1連
通孔を含み、上記第2連通路が、その一端を上記第2ス
プリング室又は第2ガイド孔の内周面に連通され他端を
上記第1小径部周面に臨む開口に連通された第2連通孔
を含むことがましい。
【0013】なおまた、本発明の実施に当り、上記第1
及び第2噴孔が夫々複数個設けられ、第1噴孔の総噴孔
面積よりも第2噴孔の総噴孔面積が大きく形成され、さ
らに、上記運転状態検出装置は、エンジンの回転数を検
出する回転数センサを含み、上記制御装置は、上記回転
数センサにより検知されたエンジン回転数が設定回転数
未満のとき、上記第1給排通路を高圧燃料源に連通させ
ると共に、上記第2給排通路を低圧燃料源に連通させ、
かつ上記回転数センサにより検知されたエンジン回転数
が設定回転数以上のとき、上記第1給排通路を低圧燃料
源に連通させると共に、上記第2給排通路を高圧燃料源
に連通させるように、上記アクチュエータを制御するこ
とがましい。
【0014】
【作用】本発明によれば、第1及び第2噴孔のうち何れ
か一方の休止している噴孔側の針弁を冷却する流体が、
作動している側の針弁の大径部とガイド孔との間の摺動
間隙からリークして同針弁のスプリング室を通り、さら
に連通孔を経て休止している針弁の小径部周面に供給さ
れるので、別個に専用の冷却流体給送用ポンプを必要と
せず、また作動している針弁側の高圧流体系の無駄容積
が増大することがないので、噴射特性の悪化を招くこと
がない。
【0015】
【実施例】以下本発明を直接噴射式ディーゼルエンジン
の燃料噴射装置に適用した一実施例を添付図面について
具体的に説明する。図中符号10は、ノズルボディ12
と、ディスタンスピース14と、ノズルホルダ16と、
上記ノズルボディ12及びノズルホルダ16をディスタ
ンスピース14を中間に挟んで一体的に緊締するリテー
ニングナット18とからなるハウジングを総括的に示
す。
【0016】上記ノズルボディ12には、図示しないエ
ンジンの各気筒の燃焼室に燃料を噴射する低速用の第1
噴孔20と、高速用の第2噴孔22とを具えている。上
記第1噴孔20及び第2噴孔22は、夫々複数個(2個
以上通常は4ないし7個)設けられ、第1噴孔20の総
噴孔断面積は、第2噴孔22の総噴孔断面積より小さく
形成されている。また、ノズルボディ12内に、上記第
1噴孔20の開閉を制御する第1針弁24と第2噴孔2
2の開閉を制御する第2針弁26とが、夫々軸線方向に
摺動自在に嵌挿され、これら両針弁の軸線は、図示のよ
うに実質的に平行に設けられている。
【0017】上記第1針弁24は、ノズルボディ12に
穿設された第1ガイド孔28内に摺動間隙を存して嵌挿
された第1大径部24aと、同第1大径部24aに第1
段差部又は肩部24bを介して一体的にかつ同軸的に接
続された第1小径部24cとを具え、同小径部24cの
第1噴孔20に隣接する端部に、円錐面からなる弁シー
ト部24dが形成されている。上記第1小径部24cの
外周に、十分な半径方向の間隙を存した環状空間からな
る第1燃料通路30が形成され、同燃料通路30は、上
記第1段差部24bを囲んで設けられた大径の第1圧力
室又は燃料溜32に常時連通している。
【0018】同様に、第2針弁26は、ノズルボディ1
2に穿設された第2ガイド孔34内に摺動間隙を存して
嵌挿された第2大径部26aと、同第2大径部26aに
第2段差部又は肩部26bを介して一体的にかつ同軸的
に接続された第2小径部26cとを具え、同第2小径部
26cの第2噴孔22に隣接する端部に円錐面からなる
弁シート部26dが形成されている。上記第2小径部2
6cの外周に、十分な半径方向の間隙を存した環状空間
からなる第2燃料通路36が形成され、同燃料通路36
は、上記第2段差部26bを囲んで設けられた大径の第
2圧力室又は燃料溜38に常時連通している。
【0019】上記ノズルホルダ16は、下方ホルダ16
aと上方ホルダ16bとに分割され、これら下方及び上
方ホルダ16a及び16bは、リテーニングナット40
によって一体的に結合されている。上記下方ホルダ16
aの内部に、上記第1及び第2針弁24及び26に対し
て夫々同軸的に、かつ互に独立した円筒状の第1スプリ
ング室42及び第2スプリング室44が設けられ、同ス
プリング室内に夫々スプリングリテーナを介して第1針
弁24及び第2針弁26を常時閉方向に付勢する第1及
び第2のプレッシャスプリング46及び48が収容され
ている。
【0020】また、上記上方ホルダ16b内には、2つ
のランド50a及び50bを具えたスプール弁からなる
切換弁50を収容した弁シリンダ52と、一端が同弁シ
リンダ52に連通し、他端が上記下方ホルダ16a及び
ディスタンスピース14並びにノズルホルダ12内に設
けられた通路を介して上記第1圧力室又は燃料溜32に
連通する第1給排通路54と、一端が上記弁シリンダ5
2に連通し、他端が上記下方ホルダ16a及びディスタ
ンスピース14並びにノズルホルダ12内に設けられた
通路を介して上記第2圧力室又は燃料溜38に連通する
第2給排通路56と、一端を図示しない高圧流体源又は
燃料噴射ポンプに接続され他端を上記弁シリンダ52に
連通された供給通路58と、一端を上記弁シリンダ52
に接続され他端を図示しない低圧流体源又は燃料タンク
に連通されたリーク通路60とを具えている。
【0021】上記スプール弁又は切換弁50は、その弁
軸又はアーマチヤ50cと協働するソレノイド62及び
リターンスプリング64を含むアクチュエータによっ
て、その位置を制御され、上記ソレノイド62はコント
ロールユニット又は制御装置66によって付勢され又は
消勢される。制御装置66は、エンジンの回転数を検知
する回転数センサ68の出力信号を受容して上記ソレノ
イド62に駆動信号を提供する。なお、制御装置66
は、負荷センサ70、エンジンの冷却水位を検知する湿
度センサ(図示せず)その他エンジンの運転状態を示す
信号を補助信号として受け、上記ソレノイド62に提供
する駆動信号に、必要な補正又は修正を行なうことがで
きる。
【0022】図5ないし図10の各部拡大断面図に良く
示されているように、ディスタンスピース14からノズ
ルボディ12にわたって、一端が第1スプリング室42
の底面に開口すると共に、他端が第2針弁26の第2小
径部26cの外周の燃料通路36における弁シート部2
6dに隣接する部分に開口する第1連通孔72が斜めに
穿設されている。また、同様に、一端が第2スプリング
室44の底面に開口すると共に、他端が第1針弁24の
第1小径部24cの外周の燃料通路30における弁シー
ト部24dに隣接する部分に開口する第2連通孔74が
斜めに穿設されている。図1に点線で示されているよう
に、上記第1連通孔72と第2連通孔74とは、側面視
においてX字状に交差して配設されている。
【0023】上記第1連通孔72は、上記第1圧力室又
は燃料溜32から第1ガイド孔28の摺動間隙を通って
第1スプリング室46に至り、さらに同第1連通孔72
から第2小径部26c外周の燃料通路36を経て第2圧
力室又は燃料溜38に連通する第1連通路の要部を形成
し、同様に、第2連通孔74は、上記第2圧力室又は燃
料溜38から第2ガイド孔34の摺動間隙を通って第2
スプリング室48に至り、さらに同第2連通孔74から
第1小径部24c外周の燃料通路30を経て第1圧力室
又は燃料溜32に連通する第2連通路の要部を形成す
る。
【0024】上記第1連通路の適所、図示の実施例の場
合は、図6に良く示されているように、第1連通孔72
のノズルボディ12とディスタンスピース14との接続
部分に、第1の一方向弁76が配設され、同様に、第2
連通路には、第2連通孔74のノズルボディ12とディ
スタンスピース14との接続部分に、第2の一方向弁7
8が配設されている。図11に、第2の一方向弁78の
構造の一例が示されており、第2圧力室又は燃料溜38
内の燃料の一部がリークして第2ガイド孔34の摺動間
隙から第2スプリング室48に入ったのち、図中に矢印
で示したように第2連通孔74から第1小径部24c外
周の燃料通路30に向う流れは許容するが、反対方向の
流れは許容しないように、弱いばね80により閉方向に
付勢されている小型の弁体82を具えている。図示はさ
れていないが、上記第1の一方向弁76も同様の構造を
具え、第1圧力室又は燃料溜32から第1連通孔72を
通って第2小径部26c外周の燃料通路36に向う流
れ、即ち第2圧力室38側に向う流れは許容するが、反
対方向の流れは許容しないように構成されている。
【0025】上記構成において、図1は、エンジンの回
転数が設定回転数以上の高回転状態を示しており、この
とき回転数センサ68の信号出力を受けたコントロール
ユニット又は制御装置66は、ソレノイド62を消勢し
ている。ソレノイド62の消勢により、切換弁50はリ
ターンスプリング64によって図示の右動位置に保持さ
れ、供給通路58が第2給排通路56に連通すると共
に、第1給排通路54はリーク通路60に連通してい
る。
【0026】従って、燃料噴射ポンプ即ち高圧流体源か
ら供給通路58に高圧燃料が供給されると、切換弁50
を通り第2給排通路56を経て第2圧力室又は燃料溜3
8に燃料が供給され、第2針弁26の第2段差部26b
に作用する燃料圧力によって第2プレッシャスプリング
48が克服され、同第2針弁26が開き、総噴孔面積が
大きい第2噴孔22からエンジンの燃焼室内に、燃料が
噴射される。図1から容易に理解されるように、作動し
ている第2針弁26の各部は、通常の単一針弁を有する
燃料噴射装置と実質的に同等であり、噴射系に格別の無
駄容積が存在しないので、燃料噴射時の燃料圧力の上昇
に遅れがなく、また噴射終了時の切れも良いので、後も
れの不具合がなく、従って、第2噴孔22から噴射され
た燃料は、良好な噴霧を形成して効果的な燃焼が行なわ
れ、出力、燃費及びスモーク等に関し優れたエンジン性
能が得られる。一方、第1給排通路54はリーク通路6
0に連通しているので、第1針弁24は休止しており、
第1噴孔20から、燃料の噴射は行なわれない。
【0027】上記第2圧力室又は燃料溜38に供給され
た高圧燃料の一部は、図1に点線の矢印で示したよう
に、第2針弁の第2大径部26aと第2ガイド孔34と
の間の摺動間隙からリークして第2スプリング室44に
流れ、第2連通孔74から第2−方向弁78を通って第
1針弁24の第1小径部24a外周の燃料通路30に流
れる。さらに、上記リーク燃料は、第1圧力室又は燃料
溜32から第1給排通路54を経てリーク通路60を通
り燃料タンク即ち低圧流体源に流れる。従って、休止し
ている第1針弁24及びその周辺のノズルボディ12が
効果的に冷却されて、焼付き等による針弁の作動不能又
は不完全作動が確実に防止される。
【0028】次に、エンジンの回転数が設定回転数未満
の低回転時には、回転数センサ68の信号出力を受けた
コントロールユニット又は制御装置66が駆動信号を発
してソレノイド62を付勢する。ソレノイド62の付勢
によりリターンスプリング64が圧縮されて切換弁50
が図示位置より左動し、ランド50aにより第1給排通
路54とリーク通路60との連通が遮断されると共に、
同第1給排通路54が供給通路58に連通され、第1圧
力室又は燃料溜32に高圧燃料が供給される。またラン
ド50bにより第2給排通路56と供給通路58との連
通が遮断されると共に、同第2給排通路56がリーク通
路60に連通される。
【0029】従って、低回転用の第1針弁24が作動
し、総噴孔面積が小さい第1噴孔20からエンジンの燃
焼室内に燃料が噴射される。上記第2針弁26の噴射系
と同様に、通常の単一針弁を有する燃料噴射装置と較べ
て格別の無駄容積がないので、燃料噴射時の燃料圧力の
上昇に遅れがなく、また噴射終了の切れも良いので、低
回転に応じた好ましい噴霧が形成され、燃費、スモーク
等に関しエンジン性能の向上が達成される。
【0030】上記第1圧力室又は燃料溜32に供給され
た高圧燃料の一部は、第1針弁の第1大径部24aと第
1ガイド孔28との間の摺動間隙からリークして第1ス
プリング室42に流れ、第1連通孔72から第1の一方
向弁76を通って、休止している第2針弁26の第2小
径部26a外周の燃料通路36に流れる。上記リーク燃
料は、さらに第2圧力室又は燃料溜38から第2給排通
路56を経てリーク通路60を通り燃料タンクに戻され
る。従って、休止している第2針弁26及びその周辺の
ノズルボディ12が効果的に冷却されて、焼付き等によ
る針弁の作動不能又は不完全作動が確実に防止される。
【0031】上記のように、第1針弁24の休止時、及
び第2針弁26の休止時の何れの場合も、作動している
側の針弁に供給される高圧燃料の一部がリークして冷却
用燃料として利用されるので、前記既提案公報第2図所
載の装置のように、冷却燃料供給のための専用のポンプ
及び協働する配管を必要としないので、構造簡単で、か
つ製造コストが著しく安い利点がある。なお、図1に良
く示されているように、第1及び第2連通路の要部を構
成する第1及び第2連通孔72及び74を、側面視にお
いてX字状に交差する直線通路とすることにより、例え
ばL字状の屈曲通路とした場合に較べ、穿孔作業コスト
を低減し得る付随的利点がある。
【0032】本発明は、上記実施例に限定されるもので
はなく、特許請求の範囲内で種々の変更、修正を加えて
実施することができる。例えば、本発明は、ディーゼル
エンジンの燃料噴射以外に、例えばメタノールエンジン
用のメタノール、その他の流体の噴射装置を適用するこ
とができる。また、第1及び第2連通路の適所に配設さ
れる第1及び第2の一方向弁74及び76に代え、オリ
フィスを採用することができる。この場合、高圧流体例
えば燃料の噴射開始時における圧力上昇に大きな遅れが
生じないように、十分に小さい開口面積のオリフィスが
用いられる。さらにまた、上記実施例では、第1及び第
2連通孔72及び74を含む第1及び第2連通路が第1
及び第2スプリング室42及び44に連通しているが、
上記第1及び第2連通孔72及び74の穿孔技術上可能
な範囲で第1及び第2ガイド孔28及び34の孔壁に連
通させても良い。さらに、切換弁50のアクチュエータ
として、例示されている電磁式アクチュエータに代え、
圧油式アクチュエータその他任意のアクチュエータを適
宜採用することができる。
【0033】
【発明の効果】叙上のように、本発明に係る流体噴射装
置は、一端部に夫々流体を噴射する第1噴孔及び第2噴
孔を具えたハウジング、同ハウジング内に軸線方向に摺
動自在に嵌挿された第1大径部と同第1大径部に対し同
軸的にかつ一体的に形成され上記第1噴孔側に延びた第
1小径部とを有する第1針弁、上記ハウジング内に形成
された第1スプリング室内に収容され上記第1針弁を第
1噴孔側に付勢して同第1噴孔を閉塞する第1プレッシ
ャスプリング、上記第1大径部と第1小径部とを接続す
る第1段差部に臨んで上記ハウジング内に形成され、第
1給排通路から供給された高圧流体が同第1段差部に作
用することにより上記第1プレッシャスプリングの付勢
力に抗して上記第1針弁をリフトさせ上記第1噴孔を開
口させる第1圧力室、ハウジング内に上記第1針弁に対
し略平行に配設され、軸線方向に摺動自在に嵌挿された
第2大径部と同第2大径部に対し同軸的にかつ一体的に
形成され上記第2噴孔側に延びた第2小径部とを有する
第2針弁、上記ハウジング内に上記第1スプリング室と
は独立に形成された第2スプリング室内に収容され上記
第2針弁を第2噴孔側に付勢して同第2噴孔を閉塞する
第2プレッシャスプリング、上記第2大径部と第2小径
部とを接続する第2段差部に臨んで上記第1圧力室とは
独立にハウジング内に形成され、第2給排通路から供給
された高圧流体が同第2段差部に作用することにより上
記第2プレッシャスプリングの付勢力に抗して上記第2
針弁をリフトさせ上記第2噴孔を開口させる第2圧力
室、上記第1給排通路及び第2給排通路の一方を高圧流
体源に選択的に連通させると共に他方の給排通路を低圧
流体源に連通させる切換弁、上記第1圧力室に供給され
る高圧流体の一部を上記第2圧力室側に供給する第1連
通路、及び上記第2圧力室に供給される高圧流体の一部
を上記第1圧力室側に供給する上記第1連通路とは別個
の第2連通路を具備し、さらに、上記第1連通路がその
経路に少なくとも上記ハウジングの上記第1大径部を収
容する第1ガイド孔と同第1大径部との間の摺動間隙を
含むように、上記第1連通路の一端が上記第1ガイド孔
の内周面又は上記第1スプリング室に臨み開口させると
共に、 上記第2連通路がその経路に少なくとも上記ハウ
ジングの上記第2大径部を収容する第2ガイド孔と同第
2大径部との間の摺動間隙を含むように、上記第2連通
路の一端が上記第2ガイド孔の内周面又は上記第2スプ
リング室に臨み開口されることを特徴とし、ディーゼル
エンジン用燃料等高圧流体の噴射特性が良く、休止して
いる噴孔の冷却のために専用の冷却流体供給用ポンプ及
び配管を必要としないので、構造簡単で製造及び運転コ
ストが安い利点がある。
【0034】 本発明において、上記第1連通路が、上記
第2噴孔近傍の上記第2小径部周面に臨み開口され、上
記第2連通路が、上記第1噴孔近傍の上記第1小径部周
面に開口されることにより、作動中の針弁側に供給され
る低温燃料によって、休止中の針弁の噴孔に近い小径部
が効果的に冷却されるので、焼付き等による針弁の作動
不能又は不完全作動が確実に防止される。また、上記第
1連通路が、その途中に介装され上記第1圧力室から第
2圧力室への流れのみを許容する第1の一方向弁又は流
量を制限するオリフィスを有すると共に、上記第2連通
路が、その途中に介装され上記第2圧力室から第1圧力
室への流れのみを許容する第2の一方向弁又は流量を制
限するオリフィスを有することにより、燃料噴射を行な
う側の針弁の圧力室に高圧燃料が供給されたとき、同圧
力室から休止している側の針弁の圧力室への燃料の流れ
が遮断され又は制限されるので、無駄容積が小さく、燃
料噴射時の燃料圧力の上昇に遅れがなく、また噴射終了
の切れが良く、燃費、スモーク等に関しエンジンの性能
が向上する。 さらに、上記第1噴孔及び第2噴孔から噴
射される流体がエンジン用の燃料であり、かつ上記切換
弁がアクチュエータにより駆動され、さらに同アクチュ
エータが、エンジンの運転状態を検出する運転状態検出
装置の出力を受けてアクチュエータ駆動信号を生起する
制御装置によって作動されることにより、エンジンの運
転状態に応じて第1又は第2噴孔の一方から適切に燃料
が噴射されることとなる。
【0035】 なお、本発明の実施に際して、上記第1連
通路が、上記第1圧力室から第1スプリング室を通り上
記第2小径部周面に臨む開口に連通され、上記第2連通
路が、上記第2圧力室から第2スプリング室を通り上記
第1小径部周面に臨む開口に連通された構成とすること
により、休止中の針弁の第2小径部周面に冷却用の燃料
を供給する通路構成が簡単になる追加の利点がある。ま
た、上記第1連通路が、上記ハウジングの上記第1大径
部を収容する第1ガイド孔と同第1大径部との間の摺動
間隙を介して上記第1スプリング室に連通され、上記第
2連通路が、上記ハウジングの上記第2大径部を収容す
る第2ガイド孔と同第2大径部との間の摺動間隙を介し
て上記第2スプリング室に連通された構成とすることに
より、第1及び第2連通路の一部を、第1及び第2針弁
の第1及び第2大径部を摺動自在に嵌装する第1及び第
2ガイドの摺動間隙により形成するので、休止中の針弁
の第2小径部周面に冷却用の燃料を供給する通路の構成
を簡素化し得る効果がある。さらに、本発明の実施に当
って、上記第1連通路が、その一端を上記第1スプリン
グ室又は第1ガイド孔の内周面に連通され他端を上記第
2小径部周面に臨む開口に連通された第1連通孔を含
み、上記第2連通路が、その一端を上記第2スプリング
室又は第2ガイド孔の内周面に連通され他端を上記第1
小径部周面に臨む開口に連通された第2連通孔を含むよ
うに形成することにより、第1及び第2連通路の要部を
構成する第1及び第2連通孔をハウジング内に合理的に
配置することができる追加の効果がある。なおまた、上
記第1及び第2噴孔が夫々複数個設けられ、第1噴孔の
総噴孔面積よりも第2噴孔の総噴孔面積が大きく形成さ
れたことにより、エンジンの低速運転時には、第1噴孔
から少量の燃料を噴射し、また高速運転時は第2噴孔か
ら相対的に多量の燃料を噴射することができ、この結
果、エンジンの燃費、スモーク等の性能を向上し得る利
点がある。さらにまた、上記運転状態検出装置が、エン
ジンの回転数を検出する回転数センサを含み、上記制御
装置が、上記回転数センサにより検知されたエンジン回
転数が設定回転数未満のとき、上記第1給排通路を高圧
燃料源に連通させると共に、上記第2給排通路を低圧燃
料源に連通させ、かつ上記回転数センサにより検知され
たエンジン回転数が設定回転数以上のとき、上記第1給
排通路を低圧燃料源に連通させる と共に、上記第2給排
通路を高圧燃料源に連通させるように、上記アクチュエ
ータを制御することにより、エンジンの低回転数運転領
域では、第1噴孔から少量の燃料を噴射すると共に、高
回転数運転領域では、第2噴孔から相対的に多量の燃料
を噴射し、エンジンの全運転領域において、燃費、スモ
ーク等に関するエンジン性能を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す噴射装置の全体的縦断
面図である。
【図2】図1のII−II線に沿い矢印方向に視た縦断
面図である。
【図3】図1に示した噴射装置の頂部平面図である。
【図4】図1に示した噴射装置の底面図である。
【図5】図1のV−V線に沿い矢印方向に視た横断面図
である。
【図6】図1のVI−VI線に沿い矢印方向に視た横断
面図である。
【図7】図1のVII−VII線に沿い矢印方向に視た
横断面図である。
【図8】図1のVIII−VIII線に沿い矢印方向に
視た横断面図である。
【図9】図1のIX−IX線に沿い矢印方向に視た横断
面図である。
【図10】図7のX−X線に沿い矢印方向に視た縦断面
図である。
【図11】図6のXI−XI線に沿い矢印方向に視た縦
断面図である。
【図12】図1において第2針弁側が作動し第1針弁側
が休止している場合の冷却用燃料の流れを示した縦断面
図である。
【符号の説明】
10…ハウジング、12…ノズルボディ、14…ディス
タンスピース、16…ノズルホルダ、18…リテーニン
グナット、20…第1噴孔、22…第2噴孔、24…第
1針弁、24a…第1大径部、24b…第1段差部、2
4c…第1小径部、26…第2針弁、26a…第2大径
部、26b…第2段差部、26c…第2小径部、28…
第1ガイド孔、30…燃料通路、32…第1圧力室又は
燃料溜、34…第2ガイド孔、36…燃料通路、38…
第2圧力室又は燃料溜、42…第1スプリング室、44
…第2スプリング室、46…第1プレッシャスプリン
グ、48…第2プレッシャスプリング、50…切換弁、
54…第1給排通路、56…第2給排通路、58…供給
通路、60…リーク通路、62…ソレノイド(アクチュ
エータ)、66…コントロールユニット又は制御装置。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端部に夫々流体を噴射する第1噴孔及
    び第2噴孔を具えたハウジング、同ハウジング内に軸線
    方向に摺動自在に嵌挿された第1大径部と同第1大径部
    に対し同軸的にかつ一体的に形成され上記第1噴孔側に
    延びた第1小径部とを有する第1針弁、上記ハウジング
    内に形成された第1スプリング室内に収容され上記第1
    針弁を第1噴孔側に付勢して同第1噴孔を閉塞する第1
    プレッシャスプリング、上記第1大径部と第1小径部と
    を接続する第1段差部に臨んで上記ハウジング内に形成
    され、第1給排通路から供給された高圧流体が同第1段
    差部に作用することにより上記第1プレッシャスプリン
    グの付勢力に抗して上記第1針弁をリフトさせ上記第1
    噴孔を開口させる第1圧力室、ハウジング内に上記第1
    針弁に対し略平行に配設され、軸線方向に摺動自在に嵌
    挿された第2大径部と同第2大径部に対し同軸的にかつ
    一体的に形成され上記第2噴孔側に延びた第2小径部と
    を有する第2針弁、上記ハウジング内に上記第1スプリ
    ング室とは独立に形成された第2スプリング室内に収容
    され上記第2針弁を第2噴孔側に付勢して同第2噴孔を
    閉塞する第2プレッシャスプリング、上記第2大径部と
    第2小径部とを接続する第2段差部に臨んで上記第1圧
    力室とは独立にハウジング内に形成され、第2給排通路
    から供給された高圧流体が同第2段差部に作用すること
    により上記第2プレッシャスプリングの付勢力に抗して
    上記第2針弁をリフトさせ上記第2噴孔を開口させる第
    2圧力室、上記第1給排通路及び第2給排通路の一方を
    高圧流体源に選択的に連通させると共に他方の給排通路
    を低圧流体源に連通させる切換弁、上記第1圧力室に供
    給される高圧流体の一部を上記第2圧力室側に供給する
    第1連通路、及び上記第2圧力室に供給される高圧流体
    の一部を上記第1圧力室側に供給する上記第1連通路と
    は別個の第2連通路を具備し、さらに上記第1連通路が
    その経路に少なくとも上記ハウジングの上記第1大径部
    を収容する第1ガイド孔と同第1大径部との間の摺動間
    隙を含むように、上記第1連通路の一端が上記第1ガイ
    ド孔の内周面又は上記第1スプリング室に臨み開口され
    ると共に、 上記第2連通路がその経路に少なくとも上記ハウジング
    の上記第2大径部を収容 する第2ガイド孔と同第2大径
    部との間の摺動間隙を含むように、上記第2連通路の一
    端が上記第2ガイド孔の内周面又は上記第2スプリング
    室に臨み開口されること を特徴とする流体噴射装置。
  2. 【請求項2】 上記第1連通路の他端が、上記第2噴孔
    近傍の上記第2小径部周面に臨み開口され、上記第2連
    通路の他端が、上記第1噴孔近傍の上記第1小径部周面
    に臨み開口されていることを特徴とする請求項1記載の
    流体噴射装置。
  3. 【請求項3】 上記第1連通路が、その途中に介装され
    上記第1圧力室から第2圧力室への流れのみを許容する
    第1の一方向弁又は流量を制限するオリフィスを有する
    と共に、上記第2連通路が、その途中に介装され上記第
    2圧力室から第1圧力室への流れのみを許容する第2の
    一方向弁又は流量を制限するオリフィスを有することを
    特徴とする請求項1または請求項2記載の流体噴射装
    置。
  4. 【請求項4】 上記第1噴孔及び第2噴孔から噴射され
    る流体がエンジン用の燃料であり、かつ上記切換弁がア
    クチュエータにより駆動され、さらに同アクチュエータ
    が、エンジンの運転状態を検出する運転状態検出装置の
    出力を受けてアクチュエータ駆動信号を生起する制御装
    置によって作動されることを特徴とする請求項1ないし
    請求項3記載の流体噴射装置。
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