JP3618157B2 - 蓄圧式燃料噴射装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は内燃機関に用いられる蓄圧式燃料噴射装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3に基づいて従来技術を説明する。
図3は、バルブ308内に油密を保ち、かつ摺動可能とされるバランスピストン317を持ち、バランスピストン径をバルブシート径と同一とすることによりバルブ308閉弁時の油圧力をキャンセルされる構成を有するインジェクタである。
【0003】
作動を説明する。先ず、電磁弁307のOFFに、バルブ内の高圧がバランスピストン317に作用し、バランスピストン317はストッパ313に当接した位置において停止している。この時バルブ308はスプリング309の付勢力によってのみシートに押し付けられ制御室306内は高圧に保たれており、噴射は停止している。
【0004】
電磁弁307がONされると、スプリング309の付勢力以上の吸引力がソレノイド312から作用し、バルブ308が持ち上げられストッパ313に当接した位置で停止する。これにより制御室306の圧力が低下し、噴射が実現される。
電磁弁307が再びOFFとなると、バルブ308はスプリング力により押し下げられシートが成立し、制御室306の圧力が上昇することにより噴射が終了する。この時、バランスピストン317は、一旦下降し始めるが、バルブ内の圧力上昇と共に再度上昇しストッパ313へ当接する。
【0005】
このように、噴射終了時のバランスピストン317の動作及びバランスピストン径とバルブシート径とを同一とした構成により、バルブ308に作用する制御室306の圧力を上下方向にうまくバランスさせることができ、安定した作動を得ることができる。
なお、図3において、304は油だまり、311はバネ、314は連通路、315はドレイン、316は絞りであり、バネ311が挿入されるバネ室318はドレイン315へ連通されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来例において、コモンレール301からの高圧燃料がインジェクタ302のインレット303ヘ導入され、クリアランスシールを介してドレンへと連通している場所(リークパス)は、ニードル310からバネ室318へ向けてのニードル310のガイド部、コマンドピストン305からバネ室318へ向けてのコマンドピストン305のガイド部、バランスロッド317のガイド部の計3箇所である。
【0007】
近年、排気ガス規制が厳しくなり、特にパティキュレート規制が強化され、このパティキュレートの低減に高圧噴射が有効なため、噴射圧はますます高圧化される傾向にある。
このような状況において、リークパスの多い構成のインジェクタでは、クリアランスからのリーク量が急激に増加するため、高圧ポンプの容量アップ(大型化)により対応しなくてはならない。
【0008】
しかしながら、小型乗用車用にシステムを展開するには、高圧ポンプの大型化によるコスト高、エンジンへの搭載性の悪化などは致命的な問題である。
ここで単純にコマンドピストン305を無くし、制御室306が直接ニードル310後方に設けられるような構成とすれば、ニードル310後方が高圧となるため、ニードルガイド部からの洩れは制御室306へ導かれ、洩れの影響は無くなり、コマンドピストン305外周の洩れも無くなるため、2箇所のリークパスを減らすことができるが、コマンドピストン305を除いた分大幅なデッドボリュームの増加により、応答性の悪化が課題となる。
【0009】
以上の課題を鑑みて、本発明はインジェクタで高圧燃料がクリアランスを介してドレイン315へと連通している箇所を減らすことにより、クリアランスからのリーク量を減少させると共に、ニードル310の開閉弁の応答性の悪化を抑制し、低リークで応答性の良好なインジェクタを提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】
本発明は前記目的を達成するために、請求項1に示すように、
高圧の燃料を蓄えるコモンレールと、
燃料を噴射する噴孔、噴孔を開閉するニードル、及び噴孔を閉鎖する位置に向かってニードルを付勢するためにニードルの上端側に燃料圧力を作用させる背圧室を備えている燃料噴射弁と、
背圧室とドレイン側との間の流路を開閉することによって背圧室の圧力を変化させ、ニードルを移動させて燃料噴射弁の噴射と停止を制御するバルブを有し、バルブの中にはバランスロッドがバランスロッドガイドの中に微小なクリアランスを持って摺動自在に嵌合され、バランスロッドガイドの下端はバルブ先端に設けられた連通路を介して背圧室に連通する制御ポートに連通しており、バランスロッドガイドの上端はクリアランスを介してドレインポートと連通して大気に開放される二方向切換え弁と、
コモンレールの高圧の燃料を背圧室に導入する流路に絞り部を備える蓄圧式燃料噴射装置において、背圧室にニードルを閉弁方向へ付勢するスプリングを収容したロッドを設けると共に、ロッドに二面幅を形成して背圧室とニードル直上のニードル室とを連通させる;
という技術的手段を採用するものである。
【0011】
これにより、高圧燃料がクリアランスを介してドレインへと連通している箇所を減らすことができるので、クリアランスからのリーク量を大幅に低減できるため、高圧ポンプを大型化しなくても良く、さらに開閉弁の応答性をそれほど損なわないため、従来と同等のエンジン性能を得ることが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施例である。図1に基づいて構成を説明する。高圧ポンプ1により圧送された高圧燃料は、コモンレール2に蓄圧され、エンジンの各気筒毎に装着されたインジェクタ3のインレット4へと接続されている。
インジェクタ3は、下部に公知のノズル5が組付られ、インレット4からノズル5の油だまり6へと燃料が導入され、ニードル7により噴孔8が閉じられている。ニードル7の上部にはロッド9が収容され、ロッド9に組み込まれたスプリング10により下方へ付勢されている。ロッド9はインジェクタボディ11と2〜3μmのクリアランスで摺動自在になっており、さらに二面幅により下部のニードル室12と上部の背圧室13とを接続している。
【0013】
上部の背圧室13はインレット4から絞り部をなすオリフィスA14を介して高圧燃料が導入されており、オリフィスB15を介して、二方向切換え弁をなす油圧制御弁16の制御ポート17へと連通している。
二方向切換え弁をなす油圧制御弁16は、ソレノイド18により駆動されるバルブ19がバルブスプリング20により下方へ付勢され、バルブシート部21にて着座して、制御ポート17とドレインポート22とを遮断している。
【0014】
バルブ19の中には、上下に摺動自在にバランスロッド23がバランスロッドガイド230内に収容されており、バルブ19のバルブシート部21の径とほぼ同径か、やや大きなバランスロッド23の径を選択することで、バルブ19へ作用する油圧作用力を小さくし、ソレノイド18が小さな駆動力でも確実なバルブ作動を保証している。バランスロッドガイド230の下端231は連通路100を介して制御ポート17に連通しており、バランスロッドガイド230の上端232はバランスロッド23とバランスロッドガイド230との間のクリアランスをかいしてドレインポート220と連通して大気に開放される。
【0015】
次に、図2により作動を説明する。図2は時間と共に変化する噴射信号、バルブリフト、背圧室圧、ロッドリフト、ニードル室圧、ニードルリフトの変化を示す作動図である。
図1は時刻tの噴射停止状態を示している。コモンレール2には1000kg/cmの高圧燃料が蓄えられている。噴射を開始しようと時刻tにおいて、ソレノイド18へ通電するとバルブ19が吸引され、バルブシート部21が離座して、制御ポート17とドレインポート22とが連通する。
【0016】
すると、背圧室13の圧力はt〜tの間に低下していき、ロッド9の二面幅を介して、ニードル室12の圧力も低下していくが、背圧室13よりも若干の遅れをもって低下していくため、ロッド9の上下の圧力バランスがくずれて、ロッド9は時刻tにおいて上方へ移動する。その後、さらに圧力が低下していく。
【0017】
ここで、ニードル7に働く上向きの力Fは、
ニードル7のガイド径72をd、シート径71をdとし、噴射圧をPとすれば、
=(d −d )×P×π/4
同じく下向きの力Fは、
ニードル室12の圧力をPとすれば、
=d ×P×π/4
となる。
【0018】
従って、F>Fとなるようにニードル室12の圧力Pが低下すれば、ニードル7は時刻tにおいて上方へリフトし、噴射が開始する。
次に、噴射を停止しようと時刻tにおいてソレノイド18への通電をOFFにすると、バルブ19はバルブスプリング20により下方へ押下げられ、バルブシート部21にて着座し、制御ポート17とドレインポート22とを遮断する。
【0019】
すると、インレット4から高圧燃料がオリフィスA14を介して背圧室13へ導入されると、ロッド9の二面幅を介してニードル室12へも導入されるが、それよりも、ロッド9の上部の背圧室13の圧力の高まる方が早く、そのため時刻tにおいてロッド9は下方へ押下げられ、それに伴ってニードル7も同時に押下げられて閉弁し、tにおいて噴射が終了する。
【0020】
以上のような一連の動作において、高圧燃料がクリアランスを介してドレインへと連通しているところは、バランスロッド23のバランスロッドガイド部230の一箇所のみであり、従来の5箇所に比較すれば大幅にリーク量を低減することが可能となる。
また、噴射性能は従来のコマンドピストンを用いる場合に比べて、開閉弁制御のための背圧室13にニードル室12の分だけデッドボリュームが増加するため、やや開弁応答は悪化するが、閉弁応答はニードル室12の圧力が上がらなくても、ロッド9の上部の背圧室13の圧力が上がれば、閉弁動作にはいるため、従来とほぼ同等となる。
【0021】
以上説明したように、本発明を用いることで高圧燃料がクリアランスを介してドレインへと連通している箇所を減らすことができるので、クリアランスからの高圧燃料のリークを抑制でき、ポンプの大型化によるコストアップおよびエンジンへの搭載性の悪化を回避できる。また、開閉弁の応答性をそれほど損なわないため、従来と同等のエンジン性能を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の断面構成図である。
【図2】時間と共に変化する噴射信号、バルブリフト、背圧室圧、ロッドリフト、ニードル室圧、ニードルリフトの変化を示す作動図である。
【図3】従来の蓄圧式燃料噴射装置の断面構成図である。
【符号の説明】
2 コモンレール
7 ニードル
8 噴孔
9 ロッド
10 スプリング
12 ニードル室
13 背圧室
14 絞り部
16 二方向切換え弁
17 制御ポート
19 バルブ
23 バランスロッド
100 連通路
220 ドレインポート
230 バランスロッドガイド
231 バランスロッドガイドの下端
232 バランスロッドガイドの上端

Claims (1)

  1. 高圧の燃料を蓄えるコモンレールと、
    燃料を噴射する噴孔、前記噴孔を開閉するニードル、及び前記噴孔を閉鎖する位置に向かって前記ニードルを付勢するために前記ニードルの上端側に燃料圧力を作用させる背圧室を備えている燃料噴射弁と、
    前記背圧室とドレイン側との間の流路を開閉することによって前記背圧室の圧力を変化させ、前記ニードルを移動させて前記燃料噴射弁の噴射と停止を制御するバルブを有し、該バルブの中にはバランスロッドがバランスロッドガイドの中に微小なクリアランスを持って摺動自在に嵌合され、前記バランスロッドガイドの下端は前記バルブ先端に設けられた連通路を介して前記背圧室に連通する制御ポートに連通しており、前記バランスロッドガイドの上端は前記クリアランスを介してドレインポートと連通して大気に開放される二方向切換え弁と、
    前記コモンレールの高圧の燃料を前記背圧室に導入する流路に絞り部を備える蓄圧式燃料噴射装置において、前記背圧室に前記ニードルを閉弁方向へ付勢するスプリングを収容したロッドを設けると共に、該ロッドに二面幅を形成して前記背圧室と前記ニードル直上のニードル室とを連通させたことを特徴とする蓄圧式燃料噴射装置。
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