JP3289504B2 - ディーゼル機関 - Google Patents

ディーゼル機関

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JP3289504B2
JP3289504B2 JP18342994A JP18342994A JP3289504B2 JP 3289504 B2 JP3289504 B2 JP 3289504B2 JP 18342994 A JP18342994 A JP 18342994A JP 18342994 A JP18342994 A JP 18342994A JP 3289504 B2 JP3289504 B2 JP 3289504B2
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    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
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    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディーゼル機関に関し、
特に、燃焼室を構成する部材を改良して、燃焼を良好に
したディーゼル機関に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、燃焼室内の空気をピストンで圧縮
し、そこに燃料を噴射して自己着火させるディーゼル機
関は、熱効率の良い内燃機関として知られている。近
年、このようなディーゼル機関に対して、排気ガス中の
NOxとパティキュレートの低減を行う必要が生じてい
る。
【0003】このような要求に対し、副燃焼室付のディ
ーゼル機関においては、NOxやパティキュレートの低
減のために副燃焼室の全燃焼容積に対する容積比を大き
くして副燃焼室内の燃焼を良くすることが有効であるこ
とが知られている。また、燃焼室内の燃焼を良くするた
めには、燃焼室内にスワールを適正に発生させて燃焼室
内の空気を有効に利用することも有効であることが知ら
れている。
【0004】そして、燃焼室内での燃焼を良くするため
に、特開昭57−195819号公報において、副燃焼
室とピストン頂部の主燃焼室とを連通する連通孔を、主
燃焼室側から副燃焼室側に向かって通路断面積を拡大し
た副燃焼室付ディーゼル機関が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
57−195819号公報に提案の副燃焼室付ディーゼ
ル機関では、副燃焼室と主燃焼室とを連絡する連通孔の
副燃焼室側への通路断面積が拡大されているために、ピ
ストンの圧縮行程において空気が主燃焼室側から副燃焼
室側に送り込まれる際に、副燃焼室内における実スワー
ルが弱くなり、副燃焼室内での燃焼が悪化する恐れがあ
った。
【0006】そこで、本発明は、燃焼室内での燃焼を良
好にすることができるディーゼル機関を提供することを
目的とする。
【0007】
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明のディーゼル機関は、燃料噴射ポンプから供給される
高圧燃料を、第1の部材と第2の部材とから構成される
ニードル弁の初期リフトと主リフトによって、二段階に
噴射する燃料噴射弁を備えたディーゼル機関であって、
燃料噴射弁が、燃料噴射弁のハウジング内に設けられ、
高圧燃料を噴射弁の先端部に設けられた燃料溜まりまで
導く高圧燃料通路と、燃料溜まり内にリフト受圧面を有
し、燃料溜まり内に高圧燃料が導かれた時にリフトし
、先端部に設けられた噴口から燃料噴射を行うニード
ル弁の第1の部材と、この第1の部材を噴口を塞ぐ方向
に付勢する第1の付勢手段と、第1の部材の非リフト時
に、その一端と第1の部材との間に所定の隙間が存在す
るように、ハウジング内に設けられたニードル弁の第2
の部材と、第2の部材の他端を収容する圧力室内に設け
られ、受圧面の面積がリフト受圧面の面積より小さく形
成された第2の部材の他端を第1の部材方向に付勢する
第2の付勢手段と、高圧燃料通路から分岐され、圧力室
に接続された分岐通路、及び、分岐通路の分岐部におい
て、分岐通路と高圧燃料通路とを接続する第1の動作、
又は、分岐通路と燃料噴射弁の外部に設けられた低圧力
室とを接続する第2の動作を行う三方制御弁とから構成
され、三方制御弁の切り換え制御を行う制御手段が、機
関の低負荷時に三方制御弁に第1の動作を行わせ、ニー
ドル弁の初期リフトを、第1の付勢手段のみの付勢力に
抗して素早くリフトする第1の部材のリフトにより行
い、ニードル弁の主リフトは、第1の部材と第2の部材
に作用する、第1の付勢手段と第2の付勢手段の付勢力
と、リフト受圧面と第2の部材の受圧面の面積差に作用
する高圧燃料の圧力により、ゆっくりと行うようにした
ことを特徴としている。
【0009】
【0010】
【作用】本発明のディーゼル機関によれば、制御手段の
制御によって、第2の付勢手段を収容する圧力室が三方
制御弁を介して、機関の軽負荷時には燃料噴射弁のハウ
ジング内の高圧燃料通路に接続され、機関の高負荷時に
は燃料噴射弁の外部に設けられた低圧力室に接続され
る。この結果、軽負荷時には圧力室に燃料噴射ポンプか
らの高圧燃料の圧力が導入されるので、ニードル弁の
期リフトを素早く行ってから主リフト動作をゆっくり行
わせ、高負荷時には圧力室の圧力が低圧力室に流れて低
下するので、ニードル弁の初期リフトと主リフト動作
を共に素早く行わせることになり、燃焼室での燃焼が良
好になると共に、スモークの発生が抑えられる。
【0011】
【実施例】以下添付図面を用いて本発明の実施例を詳細
に説明する。まず、本発明のディーゼル機関について説
明する。図1は、本発明の一実施例の副燃焼室付ディー
ゼル機関の部分拡大断面図であり、チャンバ部材6を装
着した副燃焼室付ディーゼル機関における副燃焼室4の
部位を拡大して示している。図1に示すように、シリン
ダブロック50にはピストン1が上下動可能に収容され
ており、ピストン1の頂部には主燃焼室2が形成されて
いる。また、シリンダブロック50の上部にはシリンダ
ヘッド60があり、このシリンダヘッド60の一部に、
燃料噴射弁10を備えた副燃焼室4がチャンバ部材6を
嵌め込むことによって形成されている。主、副燃焼室
2,4は、チャンバ部材6に設けられた連通孔5によっ
て連通されている。48は冷間始動時に通電されて機関
の始動を確実にするグロープラグ、49はシリンダブロ
ック50とシリンダヘッド60の間に介装されたガスケ
ットである。
【0012】このような副燃焼室付ディーゼル機関にお
いて、本発明では、チャンバ部材6に設けられた連通孔
5の断面形状を、副燃焼室4側では、ピストン1が上昇
する時に副燃焼室4内で発生するスワールの回転中心軸
方向に拡大すると共に、主燃焼室2側では、ピストン1
が下降する時に主燃焼室2内で発生するスワールの回転
中心軸方向に縮小している。しかしながら、このように
主燃焼室2側と副燃焼室4側とで断面形状の異なる連通
孔5の断面積は、どの部位においても略一定に形成して
いる。
【0013】図2は本発明における連通孔5の形状を説
明する図であり、図2(a) には図1のチャンバ部材6
を、その一部切り欠いた斜視図として示してあり、図2
(b) には図2(a) のチャンバ部材6を副燃焼室4側から
見た時の連通孔5の形状を実線で示してあり、図2(c)
には図2(a) のチャンバ部材6を主燃焼室2側から見た
時の連通孔5の形状を実線で示してある。
【0014】これらの図から分かるように、連通孔5の
断面形状は、副燃焼室4側では、副燃焼室4内で発生す
るスワールS1の回転中心軸A1の方向に拡大してあ
り、また、主燃焼室2側では、主燃焼室2内で発生する
スワールの回転中心軸の方向に縮小している。このよう
に連通孔5の断面積を変えずに連通孔5の副燃焼室4へ
の開口をスワールS1の回転軸方向に伸ばすと、主燃焼
室2から副燃焼室4内に空気が流入する際のスワールS
1を強くすることができる。また、連通孔5を副燃焼室
4の壁に沿って滑らかに形成すれば、更にスワールS1
を強くすることができる。なお、図2(b) ,(c) に示し
た連通孔5に重なって示される破線は、従来の断面形状
が一定の連通孔の形状を示している。
【0015】図3は、図1のように構成された副燃焼室
4に対応するピストン1の位置、およびピストン1の頂
面に形成された主燃焼室2の形状を示している。ピスト
ン1の頂面に設けられる主燃焼室2は、双葉状に窪んだ
形状をしており、副燃焼室4に連通する連通孔5の主燃
焼室2側の出口に対応する部分には、案内溝2aが設け
られている。この案内溝2aの周囲の破線は、図2(c)
に示した従来の連通孔に対する案内溝2bの形状を示し
ており、本発明の案内溝2aは従来の案内溝2bに対し
て幅が狭く形成されていることが分かる。
【0016】ここで、連通孔5の断面形状を、副燃焼室
4側では副燃焼室4内で発生するスワールS1の回転中
心軸A1の方向に拡大し、また、主燃焼室2側では主燃
焼室2内で発生するスワールの回転中心軸の方向に縮小
する理由について説明する。副燃焼室付ディーゼル機関
において、排気ガス中のNOxとパティキュレート(排
気微粒子)を同時に低減させようとした場合、副燃焼室
4の容積を増大させて燃焼室4内の酸素量を増やすと共
に、副燃焼室4内の空気を有効に利用できるよう、副燃
焼室4側の連通孔5の開口部の形状を、副燃焼室4内で
発生するスワールS1の回転軸A1の方向に長くして副
燃焼室4の端部にも空気が十分に行き渡るようにするこ
とが重要である。この両者を満たそうとすると、ピスト
ン1の頂面に設ける案内溝2aの幅を大きくする必要が
あり、ディーゼル機関の圧縮比を維持する場合、主燃焼
室2の容積を縮小せざるを得ず、案内溝2aの深さも浅
くなってしまう。このように、案内溝2aの深さを浅く
すると、副燃焼室4から連絡孔5を通って噴出される火
炎がスムーズに双葉状の主燃焼室2内に排出されなくな
り、主燃焼室2の燃焼が悪化してしまう。そこで、主燃
焼室2の燃焼を促進させるためには、ピストン1の頂面
の案内溝2aの深さを従来程度に確保する必要がある。
このような相反する条件を満たすために、連通孔5の断
面積を略一定にして連通孔5の断面形状を、副燃焼室4
側では副燃焼室4内で発生するスワールS1の回転中心
軸A1の方向に拡大し、副燃焼室4内の空気の流通を良
くし、一方、主燃焼室2側では連通孔5の断面形状を、
主燃焼室2内で発生するスワールの回転中心軸の方向に
縮小することにより、案内溝2aの深さを確保するよう
にして、前述の相反する条件をクリアしている。
【0017】以上連通孔5の断面積を略一定にして、チ
ャンバ部材6に設けられた連通孔5の断面形状を、副燃
焼室4側ではスワールS1の回転中心軸A1の方向に拡
大し、主燃焼室ではスワールの回転軸方向に縮める
と、主燃焼室2内におけるスワールが強くなると共に、
副燃焼室4から主燃焼室2内に噴出する混合ガスや火炎
の流速が速くなるので、良好なスモーク特性が得られ、
エミッションが低減されて機関の運転性能が向上する。
【0018】また、連通孔5の主燃焼室2側の断面形状
がピストン1の頂面に形成される案内溝2aの幅内で、
且つ、その形成方向に長くなるため、案内溝2aの幅を
従来に比べて小さくしても、絞り損失が大きくなること
がない。次に、本発明の燃料噴射弁について説明する。
ディーゼル機関の着火遅れを少なくして、円滑な燃焼を
行わせるために、燃料噴射弁から燃料を段階的に噴射す
ることは従来から知られている。即ち、燃料噴射弁のニ
ードル弁を閉弁付勢する第1ばねと第2ばねとがニード
ル弁に対して並列に介装され、ニードル弁の初期リフト
時には第1ばねのみがニードル弁を閉弁方向に付勢し、
初期リフトを過ぎて主リフトになると、これに加えて第
2ばねがニードル弁を閉弁方向に付勢することにより、
燃料噴射圧力に対してニードル弁を段階的にリフトさせ
て燃料を段階的に噴射する2段階噴射式の燃料噴射弁は
公知である。
【0019】また、このような2段階噴射式の燃料噴射
弁において、補機の動作によって機関の負荷が増大した
時のスモークの悪化を防止するために、機関の補機の動
作時にニードル弁の2段目の開弁圧を減少させる制御手
段(コントローラと圧電素子)を設け、補機の動作時に
燃料噴射量を増大補正すると共に、ニードル弁の2段目
の開弁圧を減少制御することにより、初期噴射機関を短
縮してスモークの発生量を抑制することが提案されてい
る(特開平4−194360号公報参照)。
【0020】更に、従来の2段階噴射式の燃料噴射弁で
は、機関の低速軽負荷運転領域(以後低速軽負荷域とい
う)や高速高負荷運転領域(以下高速高負荷域という)
では良好なエミッションが得られるが、機関の低速高負
荷運転領域(以後低速高負荷域という)ではスモークが
大きくなって十分な性能が得られなかった。このような
問題点に対して、特開平4−194360号公報に開示
の2段階噴射式の燃料噴射弁を使用し、低速高負荷域に
おいてニードル弁の2段目の開弁圧を減少させることに
よって1段目による初期噴射機関を短くしてスモークの
低減を図ることが考えられる。
【0021】しかしながら、特開平4−194360号
公報に開示の2段階噴射式の燃料噴射弁は、ニードル弁
の2段目の開弁圧を制御するために圧電素子を使用して
いるために、耐久性、信頼性に乏しく、また、システム
が複雑になってコストが高くなってしまう。また、ニー
ドル弁の2段目の開弁圧を無くそうとした場合、圧電素
子の全長がかなり長くなり、燃料噴射弁が大型化してし
まう。一方、小型の圧電素子を使用すると、ニードル弁
の2段目の開弁圧を要求の開弁圧まで下げることが出来
なくなってしまう。
【0022】そこで、本発明では、簡単な構成で機関の
低速高負荷域における燃料噴射量をすみやかに増大させ
て、燃焼室での燃焼を良好にすると共に、スモークを低
減させて低速高負荷域の機関の性能を向上させることが
できる燃料噴射弁を提供する。図4は本発明の一実施例
の燃料噴射弁10の構成を示すものである。この実施例
の燃料噴射弁10には噴射時期に高圧燃料が供給される
ようになっており、この高圧燃料は、燃料タンク19内
からフィードポンプ7によって吸い上げられ、フィルタ
8を通って燃料噴射ポンプ9に供給された燃料が、燃料
噴射ポンプ9によって加圧されたものである。
【0023】この実施例の燃料噴射弁10は、そのハウ
ジング11内に、ニードル12Aとプッシャーピン12
Bとからなるニードル弁12が設けられており、ニード
ル12Aはハウジング11の先端部に設けられた噴口2
1を開閉するようになっている。ニードル12Aはハウ
ジング11内に設けられたばね室22に内装された第1
のばね13によって噴口21を閉じる方向に付勢されて
いる。プレッシャーピン12Bは、その主たる部分がば
ね室22内にニードル12Aに隣接して設けられてお
り、プレッシャーピン12Bとニードル12Aとの間に
は所定の隙間23がある。
【0024】また、プレッシャーピン12Bは、ハウジ
ング11内にばね室22に隣接して設けられた圧力室1
5側まで延長されており、プレッシャーピン12Bの圧
力室15内の端部にはストッパ12Sが設けられてい
る。このストッパ12Sは、ニードル12Aが噴口21
を閉弁している状態で、プレッシャーピン12Bとニー
ドル12Aとの間に前述の隙間23を確保するためのも
のである。このストッパ12Sの背面側には受圧面12
bが形成されており、この受圧面12bは圧力室15内
で第2のばね14によってニードル12A側に付勢され
ている。この実施例の第2のばね14のばね定数は小さ
く設定されており、プレッシャーピン12Bの開弁圧は
低く設定されている。
【0025】一方、燃料噴射弁10のハウジング11内
の噴口21に隣接する部位には燃料溜まり24が形成さ
れており、ニードル12Aのこの燃料溜まり24内の部
位にはニードル12Aをリフトさせるための受圧面12
aが形成されている。この受圧面12aの面積は、前述
のストッパ12Sの背面に設けられた受圧面12bの面
積よりも大きく形成されている。そして、この燃料溜ま
り24には、燃料噴射弁10のハウジング11内に設け
られた高圧燃料通路16が接続されている。この高圧燃
料通路16はハウジング11内で分岐され、分岐された
分岐通路17は第2のばね14が収容される圧力室15
に接続されている。
【0026】更に、本発明では、この分岐通路17の途
中に三方制御弁18が設けられている。この三方制御弁
18は、圧力室15側の分岐通路17を、高圧燃料通路
16に接続するか、或いは、燃料噴射弁10の外部に設
けられた低圧室である燃料タンク19に接続するように
動作するものである。三方制御弁18は、この実施例で
は、燃料噴射弁10のハウジング11の側面に取り付け
られており、そのハウジング内に切換弁18a、ばね1
8b、およびソレノイド18cを備えている。図4の状
態はソレノイド18cに通電が行われていない状態であ
り、切換弁18aは開弁してソレノイド18c側に移動
している。この状態では分岐通路17が高圧燃料通路1
6に接続されており、圧力室15内には燃料噴射時期に
高圧燃料が供給される。
【0027】図5は図4の状態でソレノイド18cに通
電が行われた時の状態を示すものである。ソレノイド1
8cに通電が行われると、切換弁18aは閉弁位置に移
動し、切換弁18aの内部に形成された通路を通じて、
圧力室15側の分岐通路17が低圧の燃料タンク19に
接続される。ソレノイド18cへの通電は制御手段であ
るECU(エンジン・コントロール・ユニット)20に
よって行われる。
【0028】ECU20は図示しないセンサからの信号
によって機関の運転状態を監視しており、例えば、機関
の低速軽負荷域ではソレノイド18cに通電を行なわ
ず、機関の低速高負荷域、高速高負荷時域を検出する
と、ソレノイド18cに通電を行なうように動作する。
そして、ソレノイド18cに通電が行なわれた時は、切
換弁18aが図5に示す位置に移動するので、圧力室1
5内の圧力は燃料タンク19側に抜け、プレッシャーピ
ン12Bはばね定数の小さい第2のばね14によっての
み付勢された状態となる。
【0029】以上のように構成された実施例の燃料噴射
弁10では、図4の状態において燃料噴射時期になる
と、高圧燃料が高圧燃料通路16を通じて燃料溜まり2
4に導入されると共に、分岐通路17を通じて圧力室1
5にも導入される。高圧燃料が燃料溜まり24に導入さ
れると、高圧燃料の圧力をリフト受圧面12aに受けた
ニードル12Aが第1のばね13に抗して初期リフト
し、噴口21を開口させて燃料噴射が行われる。
【0030】ニードル12Aの初期リフトが終了する
と、ニードル12Aがプレッシャーピン12Bに当接
し、以後、ニードル12Aとプレッシャーピン12Bと
は一体のニードル弁12として主リフトを行う。この状
態では圧力室15内にも燃料溜まり24内の燃料圧力と
同じ圧力の高圧燃料が導入されており、この実施例で
は、プレッシャーピン12Bの受圧面12bに印加され
る高圧燃料の付勢力と、ばね定数の低い第2のばね14
の付勢力とを合わせた付勢力が、従来の第2のばねの付
勢力と同じ程度になるように、ばね定数およびプレッシ
ャーピン12Bの受圧面12bの面積が設定されてい
る。従って、この実施例の燃料噴射弁10によれば、ソ
レノイド18cに通電していない状態で、ニードル弁1
2の主リフト時に従来の2段階噴射式の燃料噴射弁と同
じ特性が得られることになる。
【0031】一方、ソレノイド18cに通電が行なわれ
た図5の状態の燃料噴射弁10では、圧力室15内の圧
力は、分岐通路17と三方制御弁18を通じて燃料タン
ク19に抜けている。そして、燃料噴射時期になると高
圧燃料は高圧燃料通路16を通じて燃料溜まり24のみ
に導入される。この状態では、ニードル12Aとプレッ
シャーピン12Bとは離れているので、燃料溜まり24
に導入された高圧燃料の圧力をリフト受圧面12aに受
けたニードル12Aが第1のばね13に抗して初期リフ
トし、噴口21を開口させて燃料噴射が行われる。
【0032】ニードル12Aの初期リフトが終了する
と、ニードル12Aがプレッシャーピン12Bに当接
し、以後、ニードル12Aとプレッシャーピン12Bと
は一体のニードル弁12として主リフトを行う。この状
態では圧力室15内の圧力は抜けているので、主リフト
時にニードル弁12に働く付勢力は、第1のばね12の
付勢力と、第2のばね14の付勢力とを合わせた付勢力
である。ところが、第2のばねのばね定数は低く、付勢
力は小さいので、ニードル弁12はほぼ第1のばね13
の付勢力のみに抗して主リフトを行なう。従って、この
実施例の燃料噴射弁10によれば、ソレノイド18cの
通電状態では、ニードル弁12の主リフト時に従来の1
段階噴射式の燃料噴射弁と略同じ特性が得られることに
なる。
【0033】ここで、以上のように構成された本発明の
燃料噴射弁10の機関の回転数と負荷に応じた動作を、
従来の2段噴射式の燃料噴射弁90の動作と対比しなが
ら説明する。なお、本発明の燃料噴射弁10と従来の燃
料噴射弁90の構造は、図6(a) ,(b) に示すように、
模式化した構造としてあり、図4,図5で説明した実施
例の構成部材と同じ構成部材には同じ符号を付して説明
する。
【0034】図6(a) は従来の燃料噴射弁90の非噴射
時の状態を示しており、図6(b) は本発明の燃料噴射弁
10の非噴射時の状態を示している。図において、11
はハウジング、12はニードル12Aとプレッシャーピ
ン12Bとからなるニードル弁、13は第1のばね、1
4は第2のばね、15は圧力室、16は高圧燃料通路、
17は分岐通路、18は三方制御弁、21は噴口、23
は隙間、24は燃料溜まりである。従来の燃料噴射弁9
0と本発明の燃料噴射弁10との構成上の違いは、圧力
室15内の第2のばね14のばね定数が従来の燃料噴射
弁90では大きく、また、設定開弁圧が高い点と、高圧
燃料通路16が本発明では三方制御弁18を途中に有す
る分岐通路17を通じて圧力室15に接続されている点
である。
【0035】(1) 低速軽負荷域〔図7(a) ,(b) 〕 この状態では、本発明の燃料噴射弁10の分岐通路17
が三方制御弁18によって連通されている。従って、初
期リフト状態では、従来の燃料噴射弁90、本発明の燃
料噴射弁10共に、高圧燃料通路16を通じて燃料溜ま
り24に導入される高圧燃料によりニードル12Aが同
じリフトを行い、噴口21から高圧燃料が噴射される。
即ち、この初期リフト状態ではニードル12Aは図6
(a) ,(b)に示した隙間23内でリフトを行なってお
り、プレッシャーピン12Bには当接していないので、
燃料噴射弁10,90は全く同じように動作する。
【0036】初期リフトが終了して主リフトに移ると、
ニードル12Aとプレッシャーピン12Bとが一体のニ
ードル弁12となってリフトを行なう。この状態では、
従来の燃料噴射弁90のニードル弁12は、第1のばね
13と第2のばね14の付勢力とが合わさった付勢力に
抗してリフトされる。一方、本発明の燃料噴射弁10で
は、第1のばね13と第2のばね14の付勢力に加え
て、圧力室15に加わる高圧燃料の付勢力が合わさった
付勢力に抗してリフトされる。そして、本発明の燃料噴
射弁10では、プレッシャーピン12Bの背面に加わる
高圧燃料による付勢力と第2のばね14の付勢力とを合
わせたものが、従来の燃料噴射弁90の第2のばね14
の付勢力にほぼ一致するようになっているので、主リフ
ト状態でも燃料噴射弁10,90は全く同じように動作
する。
【0037】図10(a) は低回転軽負荷域における本発
明の燃料噴射弁10と従来の燃料噴射弁90の、クラン
ク角度に対する燃料噴射率特性を示すものであり、実線
が本発明の燃料噴射弁10の噴射率、点線が従来の燃料
噴射弁90の噴射率である。このように、本発明の燃料
噴射弁10と従来の燃料噴射弁90とは低回転軽負荷域
において同じように動作する。
【0038】(2) 低速高負荷域〔図8(a) ,(b) 〕 この状態では、本発明の燃料噴射弁10の高圧燃料通路
16側の分岐通路17が三方制御弁18によって遮断さ
れ、圧力室15は分岐通路17と三方制御弁18を介し
て低圧室19に連通している。初期リフト状態では、ニ
ードル12Aはプレッシャーピン12Bには当接してい
ないので、従来の燃料噴射弁90、本発明の燃料噴射弁
10共に、高圧燃料通路16を通じて燃料溜まり24に
導入される高圧燃料によりニードル12Aが同じリフト
を行い、噴口21から高圧燃料が噴射される。即ち、こ
の初期リフト状態では燃料噴射弁10,90は全く同じ
ように動作する。
【0039】初期リフトが終了して主リフトに移ると、
ニードル12Aとプレッシャーピン12Bとが一体のニ
ードル弁12となってリフトを行なう。この状態では、
従来の燃料噴射弁90のニードル弁12は、第1のばね
13と第2のばね14の付勢力とが合わさった付勢力に
抗してリフトされる。一方、本発明の燃料噴射弁10も
第1のばね13と第2のばね14の付勢力とが合わさっ
た付勢力に抗してリフトされるが、本発明の燃料噴射弁
10の第2のばね14のばね定数は従来の燃料噴射弁9
0の第2のばね14のばね定数に比べて低く、その付勢
力は小さいので、ニードル弁12はほぼ第1のばね13
の付勢力のみに抗して主リフトを行なう。従って、本発
明の燃料噴射弁10では、主リフトにおけるニードル弁
12のリフトが従来の燃料噴射弁90のニードル弁12
の主リフトよりも速く、1段階噴射式の燃料噴射弁と略
同じ特性が得られる。
【0040】図10(b) は低回転軽負荷域における本発
明の燃料噴射弁10と従来の燃料噴射弁90の、クラン
ク角度に対する燃料噴射率特性を示すものであり、実線
が本発明の燃料噴射弁10の噴射率、点線が従来の燃料
噴射弁90の噴射率である。このように、本発明の燃料
噴射弁10は従来の燃料噴射弁90に比べて、低回転高
負荷域における燃料噴射時期の早い時期に燃料噴射量を
すみやかに増大させて、燃焼室での燃焼を良好にすると
共に、スモークを低減させて機関の性能を向上させるこ
とができる。
【0041】(3) 高速高負荷域〔図9(a) ,(b) 〕 この状態では、本発明の燃料噴射弁10の高圧燃料通路
16側の分岐通路17が三方制御弁18によって遮断さ
れ、圧力室15は分岐通路17と三方制御弁18を介し
て低圧室19に連通している。従って、初期リフト状態
における従来の燃料噴射弁90と本発明の燃料噴射弁1
0の動作は同じで、主リフト状態における本発明の燃料
噴射弁10の動作は従来の燃料噴射弁90よりも速くな
る。
【0042】ところが、高速高負荷域では、図5に示す
燃料分はポンプ9からの高圧燃料の時間当たりの圧送量
が多く、噴口21の絞りが大きいので燃料溜まり24の
圧力上昇が速く、第2のばね14のばね定数が大きくて
も、小さくてもニードル弁12のリフト速度は速く、本
発明の燃料噴射弁10のニードル弁12の主リフト速度
が従来の燃料噴射弁90のニードル弁12の主リフト速
度に対して若干速い程度である。従って、高速高負荷域
では、燃料噴射弁10,90は略同じように動作する。
【0043】図10(c) は低回転軽負荷域における本発
明の燃料噴射弁10と従来の燃料噴射弁90の、クラン
ク角度に対する燃料噴射率特性を示すものであり、実線
が本発明の燃料噴射弁10の噴射率、点線が従来の燃料
噴射弁90の噴射率である。このように、本発明の燃料
噴射弁10と従来の燃料噴射弁90とは高回転高負荷域
においては同じように動作する。
【0044】図11は、図4,5に示したECU20が
三方制御弁18のソレノイド18cに通電を行なうか行
なわないかの制御切換マップの一例を示すものである。
この実施例では、機関回転数が所定回転数以上、または
負荷率が所定負荷率以上の機関の運転領域をA域とし、
それ以外の領域をB域としている。そして、ECU20
は機関がB域で運転されていると判定した時には、三方
制御弁18のソレノイド18cに通電を行なわない。こ
の結果、燃料噴射弁10の圧力室15には高圧燃料の圧
力が印加され、主リフトにおけるニードル弁12のリフ
トが抑えられる2段階燃料噴射弁の特性が燃料噴射弁1
0に与えられる。
【0045】一方、ECU20が機関がB域で運転され
ていると判定した時には、特に大量EGRを実施してい
る時に、スモークの生成を抑制するために、燃料噴射弁
10の噴射開始前に三方制御弁18のソレノイド18c
に通電を行う。この結果、燃料噴射弁10の圧力室15
の圧力が抜かれ、1段階噴射式の燃料噴射弁の特性が燃
料噴射弁10に与えられる。
【0046】図12は、図11の2つの領域A,Bにお
ける燃料噴射弁10の燃料溜まり24の内圧に対するノ
ズル流量の特性を示す特性図である。この図から分かる
ように、B域では本発明の燃料噴射ノズル10は従来の
2段階噴射燃料噴射弁と同様の特性が得られており、A
域では1段階噴射燃料噴射弁と同様の特性が得られてい
る。
【0047】図13(a) は図11の点aにおける本発明
の燃料噴射弁10のクランク角度に対する燃料圧力(実
線)を、従来の燃料噴射弁90の同じ点における燃料圧
力(点線)と比較して示す特性図である。また、図13
(b) は本発明の燃料噴射弁10に設けられた三方制御弁
18のクランク角度に対するリフト特性を示す特性図で
ある。更に、図13(c) は図11の点aにおける本発明
の燃料噴射弁10のクランク角度に対するニードル弁1
2のリフト量(実線)を、従来の燃料噴射弁90の同じ
点におけるニードル弁12のリフト量(点線)と比較し
て示す特性図である。そして、図13(d) は図11の点
aにおける本発明の燃料噴射弁10のクランク角度に対
する噴射率(実線)を、従来の燃料噴射弁90の同じ点
における噴射率(点線)と比較して示す特性図である。
【0048】この図から分かるように、A域のa点にお
いては、本発明の燃料噴射弁10の噴射率波形が噴射初
期において上昇し、燃料圧力が低下しているため、噴射
率のピークもかなり抑えられていることがわかる。即
ち、A域のa点においては、従来の噴射率波形に比べて
本発明の噴射率波形が好ましい方向に変化しているた
め、スモークが低減され、機関の性能が向上する。
【0049】図14(a) は図11の点bにおける本発明
の燃料噴射弁10のクランク角度に対する燃料圧力(実
線)を、従来の燃料噴射弁90の同じ点における燃料圧
力(点線)と比較して示す特性図である。また、図14
(b) は本発明の燃料噴射弁10の圧力室15内の圧力の
クランク角度に対する変化を示す特性図である。更に、
図14(c) は図11の点bにおける本発明の燃料噴射弁
10のクランク角度に対するニードル弁12のリフト量
(実線)を、従来の燃料噴射弁90の同じ点におけるニ
ードル弁12のリフト量(点線)と比較して示す特性図
である。そして、図14(d) は図11の点bにおける本
発明の燃料噴射弁10のクランク角度に0 する噴射率
(実線)を、従来の燃料噴射弁90の同じ点における噴
射率(点線)と比較して示す特性図である。
【0050】この図から分かるように、B域において
は、本発明の燃料噴射弁10の噴射率波形が、従来の噴
射率波形とほぼ同様の波形となるので、良好なエミッシ
ョンが維持されて機関の性能が向上する。このように、
発明では、燃料噴射弁10の改良により、エミッショ
ンの良いディーゼル機関が提供される。
【0051】なお、以上説明した実施例では、本発明の
燃料噴射弁10を、副燃焼室付のディーゼル機関に適用
した例を説明したが、本発明の燃料噴射弁19は、図1
5に示すようなホールノズル25をハウジング11の先
端部に備えた直噴式ディーゼル機関にも適用することが
可能である。
【0052】
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のディーゼ
ル機関によれば、低負荷時には第2ばねを収容する圧力
室に燃料噴射ポンプからの高圧燃料の圧力が導入される
ので、ニードル弁の初期リフトを素早く行ってから主リ
フト動作をゆっくり行わせることができ、高負荷時には
圧力室の圧力が低圧力室に流れて低下するので、ニード
ル弁の初期リフトと主リフト動作とを共に素早く行わせ
ことができる。この結果、噴霧が悪く燃費が悪化し易
い初期リフト時には、初期リフトを素早く行うことによ
り、初期リフト状態を少なくすることができる。また、
主リフト時にゆっくりとリフトさせることで、初期の燃
焼が抑制され、NOxの生成が抑えられるので、燃焼後
期には燃焼が活発になる。 このように、本発明によれ
ば、初期噴射率の向上、噴射期間の短縮が図れるので、
燃焼室での燃焼が良好になって燃費が向上すると共に、
スモークの発生が抑えられるという効果がある。
【0054】そして、本発明の燃料噴射弁を採用したデ
ィーゼル機関では、実施例に記載した主燃焼室の効果で
機関のエミッション性能、燃費が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のチャンバ部材を装着したデ
ィーゼル機関における副燃焼室の部位を拡大して示す部
分拡大断面図である。
【図2】(a) は図1のチャンバ部材の構成を示す一部切
り欠き斜視図、(b) は(a) のチャンバ部材を副燃焼室側
から見た平面図、(c) は(a) のチャンバ部材を主燃焼室
側から見た底面図である。
【図3】図1のように構成された副燃焼室に対応する窪
みを持ったピストンの頂部の平面図である。
【図4】図1の副燃焼室に取り付けられる本発明の一実
施例の燃焼噴射弁の、低負荷時の状態を示す断面図であ
る。
【図5】図1の副燃焼室に取り付けられる本発明の一実
施例の燃焼噴射弁の、高負荷時の状態を示す断面図であ
る。
【図6】(a) は初期リフトと主リフト動作をする従来の
燃料噴射弁を模式化した構造、および非噴射時の状態を
示す断面図、(b) は本発明の燃料噴射弁を模式的に表し
た構造および非噴射時の状態を示す断面図である。
【図7】(a) は図6(a) に示した従来の燃料噴射弁の低
速軽負荷時の動作を示す断面図、(b) は図6(b) の本発
明の燃料噴射弁の低速軽負荷時の動作を示す断面図であ
る。
【図8】(a) は図6(a) に示した従来の燃料噴射弁の低
速高負荷時の動作を示す断面図、(b) は図6(b) の本発
明の燃料噴射弁の低速高負荷時の動作を示す断面図であ
る。
【図9】(a) は図6(a) に示した従来の燃料噴射弁の高
速高負荷時の動作を示す断面図、(b) は図6(b) の本発
明の燃料噴射弁の高速高負荷時の動作を示す断面図であ
る。
【図10】(a) は本発明の燃料噴射弁による低速軽負荷
時のクランク角度に対する燃料噴射率特性を、従来の同
条件の燃料噴射特性と比較して示す特性図、(b) は本発
明の燃料噴射弁による低速高負荷時のクランク角度に対
する燃料噴射率特性を、従来の同条件の燃料噴射特性と
比較して示す特性図、(c) は本発明の燃料噴射弁による
高速軽高荷時のクランク角度に対する燃料噴射率特性
を、従来の同条件の燃料噴射特性と比較して示す特性図
である。
【図11】図4の燃料噴射弁に設けられた三方制御弁内
の切換弁を、機関回転数と負荷率の領域に応じて開閉制
御する際の、制御切換用の一実施例のマップを示す制御
特性図である。
【図12】図11の2つの領域における油溜まり内圧に
対するノズル流量の特性を示す特性図である。
【図13】(a) は図11の点aにおける本発明の燃料噴
射弁のクランク角度に対する燃料圧力を、従来の燃料噴
射弁の同じ点における燃料圧力と比較して示す特性図、
(b) は本発明の燃料噴射弁に設けられた三方制御弁のク
ランク角度に対するリフト特性を示す特性図、(c) は図
11の点aにおける本発明の燃料噴射弁のクランク角度
に対するニードル弁のリフト量を、従来の燃料噴射弁の
同じ点におけるニードル弁のリフト量と比較して示す特
性図、(d) は図11の点aにおける本発明の燃料噴射弁
のクランク角度に対する噴射率を、従来の燃料噴射弁の
同じ点における噴射率と比較して示す特性図である。
【図14】(a) は図11の点bにおける本発明の燃料噴
射弁のクランク角度に対する燃料圧力を、従来の燃料噴
射弁の同じ点における燃料圧力と比較して示す特性図、
(b) は本発明の燃料噴射弁の圧力室内の圧力のクランク
角度に対する変化を示す特性図、(c) は図11の点bに
おける本発明の燃料噴射弁のクランク角度に対するニー
ドル弁のリフト量を、従来の燃料噴射弁の同じ点におけ
るニードル弁のリフト量と比較して示す特性図、(d) は
図11の点bにおける本発明の燃料噴射弁のクランク角
度に対する噴射率を、従来の燃料噴射弁の同じ点におけ
る噴射率と比較して示す特性図である。
【図15】本発明の燃料噴射弁を直噴式ディーゼル機関
に適用した場合の、燃料噴射弁の噴口部分の構造を示す
部分拡大断面図である。
【符号の説明】
1…ピストン 2…主燃焼室 2a…案内溝 4…副燃焼室 5…連通孔 6…チャンバ部材 9…燃料噴射ポンプ 10…本発明の燃料噴射弁 11…ハウジング 12…ニードル弁 12A…ニードル 12B…プレッシャーピン 12a,12b…受圧面 13…第1の付勢手段(ばね) 14…第2の付勢手段(ばね) 15…圧力室 16…高圧燃料通路 17…分岐通路 18…三方制御弁 19…低圧力室(燃料タンク) 20…制御手段(ECU) 21…噴口 22…ばね室 23…隙間 24…燃料溜まり
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−51215(JP,A) 特開 昭60−90921(JP,A) 特開 平8−21332(JP,A) 特開 平7−133747(JP,A) 特開 平7−54730(JP,A) 特開 平6−101591(JP,A) 特開 平5−321785(JP,A) 特開 平4−339170(JP,A) 特開 平3−222859(JP,A) 特開 昭59−218358(JP,A) 実開 平2−147858(JP,U) 実開 昭60−162270(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02M 37/00 - 71/00 F02B 19/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料噴射ポンプから供給される高圧燃料
    、第1の部材と第2の部材とから構成されるニードル
    弁の初期リフトと主リフトによって、二段階に噴射する
    燃料噴射弁を備えたディーゼル機関であって、前記燃料
    噴射弁が、 燃料噴射弁 のハウジング内に設けられ、前記高圧燃料を
    噴射弁の先端部に設けられた燃料溜まりまで導く高圧燃
    料通路と、前記燃料溜まり内にリフト受圧面を有し、前記燃料溜ま
    り内に 高圧燃料が導かれた時にリフトして、前記先端部
    に設けられた噴口から燃料噴射を行う前記ニードル弁
    第1の部材と、 この第1の部材を前記噴口を塞ぐ方向に付勢する第1の
    付勢手段と、前記第1の部材の非リフト時に、その一端と前記第1の
    部材との間に所定の隙間が存在するように、前記ハウジ
    ング内に設けられた前記ニードル弁の第2の部材と、 前記第2の部材の他端を収容する圧力室内に設けられ、
    受圧面の面積が前記リフト受圧面の面積より小さく形成
    された前記第2の部材の他端を前記第1の部材方向に付
    する第2の付勢手段と、前記高圧燃料通路から分岐され、 前記圧力室に接続され
    分岐通路、及び、前記分岐通路の分岐部において、前記分岐通路と前記高
    圧燃料通路とを接続する第1の動作、又は、前記分岐通
    路と前記燃料噴射弁の外部に設けられた低圧力室とを接
    続する第2の動作を行う 三方制御弁とから構成され、前記三方制御弁の切り換え制御を行う 制御手段が、機関
    の低負荷時に前記三方制御弁に前記第1の動作を行わ
    せ、前記ニードル弁の初期リフトを、前記第1の付勢手
    段のみの付勢力に抗して素早くリフトする前記第1の部
    材のリフトにより行い、前記ニードル弁の主リフトは、
    前記第1の部材と第2の部材に作用する、前記第1の付
    勢手段と第2の付勢手段の付勢力と、前記リフト受圧面
    と前記第2の部材の受圧面の面積差に作用する前記高圧
    燃料の圧力により、ゆっくりと行うようにしたことを特
    徴とするディーゼル機関。
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