JPH11350701A - 防水腰壁の入隅における防水構造と入隅用水切り - Google Patents

防水腰壁の入隅における防水構造と入隅用水切り

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JPH11350701A
JPH11350701A JP15803598A JP15803598A JPH11350701A JP H11350701 A JPH11350701 A JP H11350701A JP 15803598 A JP15803598 A JP 15803598A JP 15803598 A JP15803598 A JP 15803598A JP H11350701 A JPH11350701 A JP H11350701A
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corner
waterproof
waist wall
internal angle
cover
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JP15803598A
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Daisuke Hirai
大輔 平井
Sadao Yamamoto
完雄 山本
Mitsuo Fujiie
充朗 藤家
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Sekisui House Ltd
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Sekisui House Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】防水腰壁の入隅に納まりよく施工され、該入隅
を確実に止水しうる防水構造を提供する。 【解決手段】入隅両側の防水腰壁3にそれぞれ取り付け
られる水切り6の間に、入隅用ジョイナー71および入
隅用カバー72を介在させて連結する。入隅用ジョイナ
ー71は、屈曲部714を入隅の隅角部に沿わせ、裏面
に水密マット52が重ねられ、上縁を外装材の下端に当
接させて配置される。入隅用カバー72は、両側の水切
り6と互いの水切り面を連続させて連結され、入隅用ジ
ョイナー71の前面を被覆する。さらに、外装材と入隅
用カバー72との間にシーリングが施されて入隅が止水
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物のバルコニー
床や屋上床(以下「外部床」という)の周縁から立ち上
げられて、その上端が外壁パネルや開口部外枠などの外
装材の下端に当接する防水腰壁の防水構造のうち、特
に、防水腰壁の入隅における防水構造およびその防水構
造に使用される入隅用水切りに関する。
【0002】
【従来の技術】図10に示すように、外部床1の表面に
は、防水処理のため、通常、防水シート11や塩ビ鋼板
等からなる防水層が敷設される。外部床1は、その周縁
が立ち上げられて、上端が外壁や手摺壁等の表面を構成
する外壁パネル、あるいは開口部外枠など各種の外装材
2の下端に突き当てられている。そして、防水シート1
1等が立ち上がり部分の表面に延設され、その上端まで
貼着されることにより、防水腰壁3が形成されている。
この場合、防水腰壁3の表面は外装材2の表面よりもや
や後退するように、換言すると、外装材2の表面が防水
腰壁3の表面よりも外部床1側に張り出した状態となる
ように設けられている。このような防水腰壁3と外装材
2との境界部分を止水するため、防水腰壁3の上端縁部
には水切り4が取り付けられる。
【0003】水切り4は、樹脂や金属板等の素材により
長尺に形成され、シーリング受け部41と、その下端か
ら前方に張り出して下方に垂下する水切り部42とを備
えている。そして、シーリング受け部41の上端を外装
材2の下端に当接させるようにして防水腰壁3の上端縁
部に沿ってあてがわれ、シーリング受け部41に設けら
れた複数個の透孔43を通してビス51を打ち込むこと
により防水腰壁3に固定される。次いで、シーリング受
け部41の前面にバックアップ材が貼着され、これを下
地として、シーリング材が外装材2の下端面と水切り部
42の上面との間に充填される。こうして、防水腰壁3
と外装材2との境界部分の止水が図られる。
【0004】ところで、2面の防水腰壁3が入隅を形成
する場合、この入隅に前記水切り4を取り付けるには、
まず入隅両側の2面の防水腰壁3のうちいずれか一方の
上端縁部に、第一の水切り4をその端面が他方の防水腰
壁3の表面に当接するように取り付け、続いて、他方の
防水腰壁3の上端縁部に、第二の水切り4をその端面が
前記第一の水切り4の端部表面に当接するようにして取
り付ける、という方法によるのが一般的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、防水腰
壁3の入隅においては、通常、図11に示すように、両
側の防水腰壁3にそれぞれ延設された防水シート11の
縁端部同士を入隅の隅角部で突き合わせ、その上に、切
り込みを入れた別の防水シート12を入隅の3面にわた
るようにして貼り重ね、さらにその上に、入隅の形状に
合わせて3面を一体に形成した防水部材13を貼着する
などして防水処理が施される。このような処理によれ
ば、防水腰壁3の入隅付近の表面には、貼り重ねられた
防水シート12や防水部材13による段差が形成される
こととなる。また、入隅の隅角部においては、入隅両側
の2面の防水腰壁3に跨がるように貼り重ねられた防水
シート12の曲面状の屈曲部分121が、防水腰壁3の
隅角部よりも前方に迫り出してくることとなる。
【0006】そのため、このような入隅に対して前記し
た水切り4を施工しようとすると、水切り4の端部が防
水シート12等の段差や屈曲部分121に乗り上げてし
まうので、水切り4の端部を隅角部に密着させて確実に
固定することが困難になる。その結果、水切り4の入隅
側端部の納まりが悪くなり、見栄えが損なわれるととも
に、入隅における防水性能が低下して浸水を招くおそれ
がある。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、防水腰壁の入隅の表面に防水シート等が貼り
重ねられている場合でも納まりよく施工することがで
き、防水腰壁と外装材との境界部分を確実に止水するこ
とのできる、防水腰壁の入隅における防水構造と、その
防水構造に使用される入隅用水切りを提供することを目
的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の請求項1に記載の防水腰壁の入隅における
防水構造は、バルコニー床または屋上床の周縁から立ち
上げられて入隅を形成する2面の防水腰壁と、各防水腰
壁のそれぞれ上方に設けられ各防水腰壁の表面よりも前
方に張り出して入隅を形成する2面の外装材との、境界
部分の防水構造であって、入隅近傍の前記各外装材の下
端にそれぞれ上縁が当接されるとともに、裏側に水密マ
ットが重ねられて、入隅近傍の前記各防水腰壁の上端縁
部にそれぞれ取り付けられ、表面に水切り面が形成され
た一対の水切りと、略中央に平面視円弧状の屈曲部が形
成され、両縁端部が前記各水切りの入隅側の一端にそれ
ぞれ各別に連結され、前記2面の外装材の下端に上縁が
当接されるとともに、裏側に水密マットが重ねられて、
前記2面の防水腰壁にわたって配置された入隅用ジョイ
ナーと、表面に水切り面が形成されるとともに、前記各
水切りの入隅側の一端に水切り面同士がそれぞれ面一に
連続するよう各別に連結されて、前記入隅用ジョイナー
の前面を被覆する入隅用カバーと、から構成され、前記
各水切りおよび前記入隅用カバーの各水切り面と前記2
面の外装材の下端との間にシーリング材が充填されて、
防水腰壁と外装材との境界部分が止水されたことを特徴
としている。
【0009】また、本発明の請求項2に記載の入隅用水
切りは、バルコニー床または屋上床の周縁から立ち上げ
られて入隅を形成する2面の防水腰壁と、各防水腰壁の
それぞれ上方に設けられ各防水腰壁の表面よりも前方に
張り出して入隅を形成する2面の外装材との、境界部分
に設けられる防水腰壁の入隅用水切りであって、該入隅
用水切りは、入隅近傍の前記各防水腰壁の上端縁部にそ
れぞれ取り付けられる一対の水切りに両端縁部をそれぞ
れ各別に連結される、入隅用ジョイナーと入隅用カバー
とから構成され、前記入隅用ジョイナーは、略中央に平
面視円弧状の屈曲部が形成され、前記2面の外装材の下
端に上縁が当接されるとともに、裏側に水密マットが重
ねられて前記2面の防水腰壁にわたって配置され、前記
入隅用カバーは、表面に水切り面が形成されるととも
に、前記各水切りに水切り面同士がそれぞれ面一に連続
するよう連結されて、前記入隅用ジョイナーの前面を被
覆することを特徴としている。
【0010】さらに、本発明の請求項3に記載の入隅用
水切りは、前記入隅用カバーは、入隅を形成する2面の
防水腰壁のそれぞれに沿って取り付けられる一対の水切
り面が、継ぎ目なく一体に形成され、前記2面の防水腰
壁のなす平面角と同一の角度をもって連続するものとな
されている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0012】まず、防水腰壁の一般部に取り付けられる
水切りと、それを使用して施工される防水腰壁の防水構
造について説明する。
【0013】図7は、水切り6の構成を斜視図によって
示し、図8は前記水切り6を構成する各部材の断面形状
を示している。
【0014】水切り6は、レール61、ブラケット62
およびカバー63の3種類の部材から構成されている。
レール61およびブラケット62は、それらが重ねられ
て防水腰壁にビス止めされるもので、カバー63は、ブ
ラケット62に係合支持されてレール61を被覆するも
のである。
【0015】レール61は、一様断面を有する長尺部材
で、その下半部が基板部611、上半部がシーリング受
け部612となされている。基板部611の上縁および
下縁には、基板部611に直交する上側リブ613およ
び下側リブ614がそれぞれ形成されている。シーリン
グ受け部612は、上側リブ613の後縁から上方に立
ち上げられている。また、上側リブ613の後縁には下
向きのリップ615が形成され、下側リブ614の後縁
には上向きのリップ616が形成されている。ブラケッ
ト62は、定寸の短尺部材で、レール押さえ部621
と、その上縁および下縁からそれぞれ前方に延出された
上側カバー被係合部622、下側カバー被係合部623
とから形成されている。レール押さえ部621は、その
高さ方向の外寸が、前記レール61の上側リブ613と
下側リブ614との間にちょうど嵌合される寸法になさ
れている。そして、上側カバー被係合部622の上面お
よび下側カバー被係合部623の下面には、それぞれ爪
形の凸条が形成されている。
【0016】ブラケット62は、図7に示すように、共
通の断面形状を有する2タイプのものが用意されてい
る。一方は、そのレール押さえ部621の中央1か所に
ビス穴624が形成された一穴ブラケット62Sとなさ
れ、他方は、その長さが一穴ブラケット62Sの長さの
ほぼ2倍で、レール押さえ部621の長手方向両端付近
の2か所にビス穴624、624が形成された二穴ブラ
ケット62Lとなされている。
【0017】カバー63は、一様断面を有する長尺部材
で、上面板631、前面板632および下面板633か
ら形成されている。上面板631は、前方に向かって下
り勾配となり、前面板632に連続している。前面板6
32の下縁は、下面板633の下方に突出して垂下して
いる。そして、これら上面板631と前面板632とに
よって水切り面が形成されている。また、上面板631
の後縁の下面および下面板633の後縁の上面には、そ
れぞれ爪形の凸条が形成され、前記ブラケット62の上
側カバー被係合部622および下側カバー被係合部62
3にそれぞれ係合される係合部634、635となされ
ている。
【0018】次に、この水切り6を使用して施工され
る、防水腰壁の一般部における防水構造について説明す
る。図9は、防水腰壁3に水切り6を取り付けた状態の
縦断面を示しており、防水腰壁3の周辺部位のうち図1
0中に示したものと同じ部位には同一の符号を付してい
る。
【0019】水切り6の取り付けにあたっては、まず、
1本のレール61を防水腰壁3の上端縁部に沿ってあて
がい、シーリング受け部612の上縁を外装材2の下端
に当接させる。このとき、レール61の基板部611の
裏側には、水密マット52をレール61の長さ方向全体
にわたって重ね、レール61と防水腰壁3との間に挟み
込む。この水密マット52は、例えば、EPTなど、エ
チレンやプロピレンなどの重合体を基材とする合成ゴム
系素材、あるいはその他の樹脂発泡体からなる可撓性の
長尺部材で、レール61の裏側に形成された下向きのリ
ップ615と上向きのリップ616との間に装着されう
る上下幅を有し、基板部611の後方に延出された上側
リブ613および下側リブ614の延出幅よりもやや厚
く形成されたものである。
【0020】そして、レール61の基板部611の表側
には、一穴ブラケット62Sを重ね、基板部611の上
側リブ613と下側リブ614との間に一穴ブラケット
62Sのレール押さえ部621を嵌合させる。一穴ブラ
ケット62Sは、レール61の1本の長さに応じた適当
な位置に1個ないし複数個ずつ配設される。そして、そ
れぞれの一穴ブラケット62Sのビス穴624にタッピ
ングビス等のビス51を打ち込み、水密マット52を押
圧しながら、一穴ブラケット62Sとレール61とを一
緒に防水腰壁3の下地材に固定する。
【0021】レール61を連設する際には、隣り合うレ
ール61の端部同士が接する突き合わせ部に二穴ブラケ
ット62Lを配設し、レール61の突き合わせ部を跨ぐ
ようにしてそれぞれの基板部611に嵌合させ、二穴ブ
ラケット62Lの2箇所のビス穴624からビスを打ち
込む。これにより、隣り合うレール61が、それぞれの
端部を同一直線状に揃えて連結され、防水腰壁3に固定
される。
【0022】こうして、レール61およびブラケット6
2を防水腰壁3に取り付けた後、各ブラケット62にカ
バー63を係合させる。前記したように、ブラケット6
2の上側カバー被係合部622および下側カバー被係合
部623と、カバー63の上側および下側に形成された
係合部634、635はそれぞれ爪形の凸条が互いに引
っ掛かりあうように形成されている。そのため、カバー
63は、ブラケット62に対し正面から押し込むだけで
簡単にブラケット62に係合支持され、レール61の基
板部611に打ち込まれたビス51の頭部を被覆する。
カバー63を連設する際にも、隣り合うカバー63の端
部同士が接する突き合わせ部を二穴ブラケット62Lの
略中央に位置させる。
【0023】カバー63を取り付けた後、各レール61
のシーリング受け部612の表面にバックアップ材53
を貼着する。そして、このバックアップ材53を下地と
して、外装材2の下端面とカバー63の上面板631と
の間にシーリング材54を充填する。以上により、防水
腰壁3の上端と外装材2の下端との境界部分における防
水処理が完了する。
【0024】本発明の防水腰壁の入隅における防水構造
は、前記した防水腰壁の一般部における防水構造と併用
されるものであって、前記防水構造に連続するようにし
て防水腰壁3の入隅に設けられる。
【0025】図1は、防水腰壁の入隅における防水構造
の施工に使用される入隅用水切り7を示す。入隅用水切
り7は、防水腰壁3の入隅にあてがわれる入隅用ジョイ
ナー71と、その前面に取り付けられる入隅用カバー7
2とから構成されている。
【0026】入隅用ジョイナー71は、本体部711
と、連結部712と、カバー支承部713とを備える部
材である。
【0027】本体部711は、横長の板体をその略中央
で屈曲させた形態を有し、略中央に屈曲部714、その
左右両側に平板部715がそれぞれ形成されている。本
体部711の高さは、前記水切り6におけるレール61
の高さと略同一になされている。また、本体部711の
屈曲角、すなわち左右両側の2つの平板部715のなす
角度は、入隅を形成する2面の防水腰壁3のなす平面角
(以下「入隅角」という)と略同一になされている。そ
して、屈曲部714が平面視円弧状に形成されることに
より、屈曲部714の裏面が曲面となされている。
【0028】連結部712は、前記左右の平板部715
の両端縁部からそれぞれ延出された平板状の部分で、平
板部715の下半部に位置している。そして、連結部7
12の高さおよび厚みが、前記水切り6におけるレール
61の基板部611の背面に形成された上側リブ61
3、下側リブ614と、上下のリップ615、616と
の間に嵌合される大きさに形成されている。
【0029】カバー支承部713は、前記本体部711
の前面に突設された横断面T字形またはL字型の凸条
で、左右両側の平板部715に、凸条を縦向きにしてそ
れぞれ3箇所づつ設けられている。
【0030】一方、入隅用カバー72は、入隅両側の2
面の防水腰壁3に沿って、前記入隅用ジョイナー71の
カバー支承部713の前面にそれぞれあてがわれる一対
の直線部721により形成されている。各直線部の長さ
721は、前記入隅用ジョイナー71の本体部711の
左右それぞれの長さよりもやや長く形成されている。直
線部721は、前記水切り6におけるカバー63と同一
の断面形状を有し、前方に向う下り勾配を持つ上面板7
22と、上面板722の前縁から下方に垂下する前面板
723とによって水切り面が形成されている。また、上
面板722の後縁の下面および下面板724の後縁の上
面には、それぞれ爪形の凸条による係合部725、72
6が形成されている。そして、これら一対の直線部72
1の入隅側の端部が、それぞれ入隅角の2分の1の角度
で切り落とされ、「留め」の形に継ぎ合わせられるよう
になされている。
【0031】次に、この入隅用水切り7を使用し、防水
腰壁の入隅における防水構造を施工する手順について説
明する。
【0032】防水腰壁3の入隅においては、図11に示
したように、入隅の隅角部付近に貼り重ねられた防水シ
ート12等による表面の段差や、防水シート12等の屈
曲部分121による迫り出しが形成されている。
【0033】そこで、まず、図3に示すように、入隅用
ジョイナー71の一方の連結部712を、一方の水切り
6のレール61の一端において基板部611の背面に嵌
合させ、入隅用ジョイナー71とレール61とを連結す
る。そして、入隅用ジョイナー71が防水腰壁3の入隅
に位置するように、かつ、入隅用ジョイナー71および
レール61の上縁が外装材2の下端に当接するようにし
て、これらを一方の防水腰壁3の上端縁部にあてがう。
このとき、レール61および入隅用ジョイナー71の裏
側には、前記した水密マット52を重ねて防水腰壁3と
の間に挟み込む。この水密マット52は、入隅両側の2
面の防水腰壁3にわたって連続するよう、あらかじめ十
分な長さのものを用いる。そして、レール61の基板部
611にブラケット62を嵌合させ、ブラケット62の
ビス穴624からビス51を打ち込み、水密マット52
を押圧しながら、レール61をブラケット62とともに
防水腰壁3に固定する。このとき、ブラケット62をレ
ール61の端部に配設し、ブラケット62のビス穴62
4に打ち込まれるビス51が入隅用ジョイナー71の連
結部712を貫通するようにビス止めしてもよい。
【0034】続いて、図4に示すように、前記入隅用ジ
ョイナー71の他方の連結部712と第二のレール61
の一端とを連結し、このレール61を前記と同様の要領
で他方の防水腰壁3にビス止めする。こうして、入隅用
ジョイナー71が、両側のレール61に挟まれた状態
で、入隅両側の2面の防水腰壁3にわたって取り付けら
れる。入隅用ジョイナー71の本体部711の略中央は
平面視円弧状の屈曲部714となされているため、この
屈曲部714の裏面は、図2に示すように、入隅の隅角
部に貼設された防水シート12の屈曲部の表面に沿って
配置される。そして、防水シート12等による段差の形
成された防水腰壁3の表面と入隅用ジョイナー71の裏
面との間には、ビス止めにより圧縮された水密マット5
2が、段差を埋めるように充填される。
【0035】なお、ここで用いるブラケット62は、一
穴ブラケット62S、二穴ブラケット62Lのいずれで
もよい。また、ここで用いるレール61は、あまり長く
ないものの方が作業性がよい。
【0036】その後、前記入隅用ジョイナー71および
両側のレール61の前面に、一対の直線部721からな
る入隅用カバー72を取り付ける。直線部721は、前
記したように、その背面に係合部725、726が形成
されているため、ブラケット62に対して正面から押し
込むことによりブラケット62に係合、連結される。そ
して、図5に示すように、入隅の両側に取り付けた直線
部721をそれぞれ入隅側にずらし、入隅角の2分の1
の角度で切り落とされた入隅側の端部同士を、入隅用ジ
ョイナー71の屈曲部714の前面で「留め」の形に継
ぎ合わせる。
【0037】このとき、直線部721の継ぎ合わせ部分
の後縁727が入隅用ジョイナー71の屈曲部714の
前面に干渉してしまう場合には、図2に示すように、該
後縁727を継ぎ合わせ面と直交する方向に小さく切り
落とすなどしてもよい。
【0038】また、ここで用いる直線部721は、その
長さを、それぞれ入隅からいずれかのブラケット62の
中央部までの距離と同じにするのがよい。すると、水切
り6のカバー63を連設する際、ひとつのブラケット6
2の上で端部同士が突き合わせられるので、水切り面同
士がきちんと揃い、見栄えや防水性が良くなるからであ
る。
【0039】こうして取り付けられた入隅用水切り7の
両側に、図6に示すように、水切り6を連設し、バルコ
ニーの周囲を囲む。平面矩形のバルコニーであれば、ま
ず4箇所の入隅を施工した後、それら入隅間の距離に合
わせて長尺のレール61およびカバー63を切断しなが
ら一般部を施工するのが効率的である。バルコニーの全
周に水切り6を取り付けた後、レール61のシーリング
受け部612および入隅用ジョイナー71の本体部71
1の表面にバックアップ材53を貼着する。このバック
アップ材53を下地として、外装材2の下端面と、カバ
ー63の上面板631および入隅用カバー72の上面板
722との間にシーリング材54を充填する。これで、
防水腰壁3と外装材2との境界部の止水処理が完了す
る。
【0040】本発明の防水腰壁の入隅における防水構造
は、前記のように実施されることにより、以下の特長を
有する。
【0041】第一に、入隅用水切り7における入隅用ジ
ョイナー71の本体部711の略中央が屈曲部714と
なされ、屈曲部714の裏面が平面視円弧状の曲面に形
成されているため、この入隅用ジョイナー71は、入隅
の隅角部の表面に貼設された防水シート12の表面に沿
って、防水シート12の屈曲部分121の迫り出しと干
渉しないように配置される。また、入隅用ジョイナー7
1の裏側には、水切り6のレール61の裏側から連続す
る水密マット52が重ねられるため、この水密マット5
2が、レール61のビス止めにより圧縮されて防水腰壁
3の表面に押し付けられ、防水シート12等によって防
水腰壁3の表面に形成された段差を埋めるようにして、
レール61および入隅用ジョイナー71と防水腰壁3と
の間に充填される。こうして、入隅用ジョイナー71お
よびレール61の取付位置が平坦化され、これらが納ま
りよく取り付けられるとともに、これらの裏側の水密性
も確保されることとなる。
【0042】第二に、この防水構造は、入隅用ジョイナ
ー71の連結部712を水切り6のレール61に連結し
てその前面に入隅用カバー72を取り付ける構造となさ
れている。そして、入隅用カバー72と水切り6のカバ
ー63とは同一断面となされ、また、入隅用カバー72
は、入隅用ジョイナー71の前面でカバー支承部713
に支承され、ブラケット62を介して水切り6のカバー
63と端部同士を揃えて面一に連結されるようになされ
ている。これらにより、入隅用水切り7と水切り6と
が、ずれることなく正確に連続して取り付けられる。同
時に、入隅用ジョイナー71の上縁およびレール61の
上縁が、入隅の両側の外装材2の下端面に当接されるの
で、バックアップ材53およびシーリング材54が確実
に受け止められる。こうして、施工後の見栄えが良くな
るとともに、シーリング材54の充填作業の精度が上が
り、高い水密性が得られる。
【0043】なお、入隅用ジョイナー71は、カバー支
承部713の本数を増減させたものでもよい。あるい
は、カバー支承部713を本体部711の上縁まで延設
せず、入隅用カバー72の背面の高さに揃えて本体部7
11の上部を平坦に形成することにより、シーリングを
更にしやすくしたものでもよい。
【0044】また、前記入隅用カバー72は、左右の直
線部721がそれぞれの端部を入隅角の2分の1の角度
に切り落とされて留め継ぎされたものであったが、これ
は、水切り6のカバー63を現場にてカットし突き合わ
せるものでもよい。あるいは、入隅用カバー72の左右
の直線部721を、あらかじめ継ぎ目なく一体に成形し
て、一部材としてもよい。これによれば、直線部721
同士の留め継ぎ部分の接合および止水処理を省略でき、
施工性をさらに高めることができる。
【0045】また、本発明の入隅用水切り7と併用され
る水切り6は、前記した図7および図8に示すものに限
定されない。本発明の入隅用水切り7を構成する入隅用
ジョイナー71および入隅用カバー72と合理的に連結
されて連続しうる形状や構造を備えるものであればよ
く、例えば、レール61とブラケット62が一体的に形
成されたもの、ブラケット62とカバー63との係合部
の形状が異なるもの、レール61にブラケット62が摺
動自在に係合されたもの、レール61にカバー被係合部
が形成されてブラケット62を介さずにカバー63を係
合支持しうるもの、などであってもよい。ただし、それ
らの形状、構造に応じて、入隅用水切り7の連結部71
2の位置や形状が多少変形される場合もある。
【0046】ところで、以上の説明においては、防水腰
壁3の入隅角を90度として図示していたが、入隅角が
90度でなく、例えば120度や135度などである場
合にも、入隅用ジョイナー71や入隅用カバー72の形
状をその入隅角にあらかじめ適合させて形成することに
より、本発明を実施することは可能である。
【0047】
【発明の効果】本発明の防水腰壁の入隅における防水構
造によれば、入隅両側の水切りを連結する入隅用ジョイ
ナーが、その略中央に形成された平面視円弧状の屈曲部
を入隅の隅角部に沿わせて、防水シートの屈曲部分の迫
り出しと干渉しないように配置される。また、入隅用ジ
ョイナーの裏側には水密マットが重ねられるため、この
水密マットが圧縮されて防水腰壁の表面に押し付けら
れ、防水シート等により防水腰壁の表面に形成された段
差を埋めるようにして、入隅用ジョイナーと防水腰壁と
の間に充填される。こうして、入隅用ジョイナーの取付
位置が平坦化され、入隅用ジョイナーが納まりよく取り
付けられるとともに、その裏側の水密性も確保される。
【0048】また、入隅用ジョイナーが、その上縁を外
装材の下端に当接させ、さらに、入隅用カバーも、入隅
両側の水切りと互いの水切り面を面一に連続させて連結
されるので、入隅周辺が各部材により隙間なく被覆され
る。
【0049】これらにより、入隅におけるシーリングの
施工性が向上し、防水腰壁と外壁材との境界部分が高い
水密性をもって止水され、入隅からの浸水を防止するこ
とができる。
【0050】また、本発明の入隅用水切りによれば、前
記した防水腰壁の入隅における防水構造の施工を、確実
かつ効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の入隅用水切りの構成を示す斜視図であ
る。
【図2】本発明の防水腰壁の入隅における防水構造の横
断面図である。
【図3】前記入隅における防水構造の施工手順を示す第
一の斜視図である。
【図4】同じく第二の斜視図である。
【図5】同じく第三の斜視図である。
【図6】同じく第四の斜視図である。
【図7】防水腰壁の一般部における防水構造に使用され
る水切りの構成を示す斜視図である。
【図8】前記水切りを構成する各部材の断面形状を示す
縦断面図である。
【図9】前記水切りを防水腰壁の上端縁部に沿って取り
付けた状態を示す縦断面図である。
【図10】従来の防水腰壁の防水構造および従来の水切
りを示す断面斜視図である。
【図11】防水腰壁の入隅における防水シート等の貼設
状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 外部床(バルコニー床または屋上床) 2 外装材 3 防水腰壁 52 水密マット 54 シーリング材 6 水切り 7 入隅用水切り 71 入隅用ジョイナー 714 屈曲部 72 入隅用カバー 721 直線部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルコニー床または屋上床の周縁から立
    ち上げられて入隅を形成する2面の防水腰壁と、各防水
    腰壁のそれぞれ上方に設けられ各防水腰壁の表面よりも
    前方に張り出して入隅を形成する2面の外装材との、境
    界部分の防水構造であって、 入隅近傍の前記各外装材の下端にそれぞれ上縁が当接さ
    れるとともに、裏側に水密マットが重ねられて、入隅近
    傍の前記各防水腰壁の上端縁部にそれぞれ取り付けら
    れ、表面に水切り面が形成された一対の水切りと、 略中央に平面視円弧状の屈曲部が形成され、両縁端部が
    前記各水切りの入隅側の一端にそれぞれ各別に連結さ
    れ、前記2面の外装材の下端に上縁が当接されるととも
    に、裏側に水密マットが重ねられて、前記2面の防水腰
    壁にわたって配置された入隅用ジョイナーと、 表面に水切り面が形成されるとともに、前記各水切りの
    入隅側の一端に水切り面同士がそれぞれ面一に連続する
    よう各別に連結されて、前記入隅用ジョイナーの前面を
    被覆する入隅用カバーと、 から構成され、 前記各水切りおよび前記入隅用カバーの各水切り面と前
    記2面の外装材の下端との間にシーリング材が充填され
    て、防水腰壁と外装材との境界部分が止水されたことを
    特徴とする防水腰壁の入隅における防水構造。
  2. 【請求項2】 バルコニー床または屋上床の周縁から立
    ち上げられて入隅を形成する2面の防水腰壁と、各防水
    腰壁のそれぞれ上方に設けられ各防水腰壁の表面よりも
    前方に張り出して入隅を形成する2面の外装材との、境
    界部分に設けられる防水腰壁の入隅用水切りであって、 該入隅用水切りは、入隅近傍の前記各防水腰壁の上端縁
    部にそれぞれ取り付けられる一対の水切りに両端縁部を
    それぞれ各別に連結される、入隅用ジョイナーと入隅用
    カバーとから構成され、 前記入隅用ジョイナーは、略中央に平面視円弧状の屈曲
    部が形成され、前記2面の外装材の下端に上縁が当接さ
    れるとともに、裏側に水密マットが重ねられて前記2面
    の防水腰壁にわたって配置され、 前記入隅用カバーは、表面に水切り面が形成されるとと
    もに、前記各水切りに水切り面同士がそれぞれ面一に連
    続するよう連結されて、前記入隅用ジョイナーの前面を
    被覆することを特徴とする入隅用水切り。
  3. 【請求項3】 入隅用カバーは、入隅を形成する2面の
    防水腰壁のそれぞれに沿って取り付けられる一対の水切
    り面が、継ぎ目なく一体に形成され、前記2面の防水腰
    壁のなす平面角と同一の角度をもって連続するものとな
    された、請求項2に記載の入隅用水切り。
JP15803598A 1998-06-05 1998-06-05 防水腰壁の入隅における防水構造と入隅用水切り Pending JPH11350701A (ja)

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