JPH1072926A - 壁装材の掛止金具と接合構造 - Google Patents
壁装材の掛止金具と接合構造Info
- Publication number
- JPH1072926A JPH1072926A JP23048596A JP23048596A JPH1072926A JP H1072926 A JPH1072926 A JP H1072926A JP 23048596 A JP23048596 A JP 23048596A JP 23048596 A JP23048596 A JP 23048596A JP H1072926 A JPH1072926 A JP H1072926A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piece
- wall
- wall covering
- joint
- horizontal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Finishing Walls (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 建築物の壁面に対して壁装材を固定化すると
共に、壁装材の接合部分から建築物の内部に漏水が発生
するのを防止することができる掛止金具を提供する。 【解決手段】 壁面に固定する取付基板12の前面に水
平片20を設け、この水平片20の先端に立上り片21
と垂下り片22を設けて水平片20の上下に溝部23、
24を形成し、上記立上り片21の一部で中央から偏在
した位置に排水のための開口部25を設け、上側溝部2
3の両端部に排水規制手段26を設けた構造を有し、上
側溝部23内にたまった雨水を開口部25で壁装材1の
外面に流出させる。
共に、壁装材の接合部分から建築物の内部に漏水が発生
するのを防止することができる掛止金具を提供する。 【解決手段】 壁面に固定する取付基板12の前面に水
平片20を設け、この水平片20の先端に立上り片21
と垂下り片22を設けて水平片20の上下に溝部23、
24を形成し、上記立上り片21の一部で中央から偏在
した位置に排水のための開口部25を設け、上側溝部2
3の両端部に排水規制手段26を設けた構造を有し、上
側溝部23内にたまった雨水を開口部25で壁装材1の
外面に流出させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建築物の壁装材
を下地材に固定するために用いる掛止金具と、壁装材の
接合構造に関し、特に周囲に接合端部を有する壁装材を
建築物の外壁に取付けた際、その接合部分から雨水が壁
の内部に侵入することを防止する機能を有する掛止金具
と接合構造である。
を下地材に固定するために用いる掛止金具と、壁装材の
接合構造に関し、特に周囲に接合端部を有する壁装材を
建築物の外壁に取付けた際、その接合部分から雨水が壁
の内部に侵入することを防止する機能を有する掛止金具
と接合構造である。
【0002】
【従来の技術】建築物の壁装材として、壁装材の上辺と
一方側辺に内側接合部を設け、外装材の下辺と他方側辺
に外側接合部を設け、下辺接合部の内側上部に係合溝を
設け、内側接合部と外側接合部が内側に重なるように壁
装材を横方向及び上下方向に最下段から順次並べること
によって外壁を仕上げるものが知られている。このよう
な壁装材の壁面への取付けには専用の掛止金具が用いら
れ、従来のこの掛止金具は、建築物の下地材に釘やスク
リューネジ等を用いて固定する取付基板の前面に水平辺
を設け、この水平片の先端に立上り片と垂下り片を設
け、水平片の上下に水平の溝部を形成した構造になって
いる。
一方側辺に内側接合部を設け、外装材の下辺と他方側辺
に外側接合部を設け、下辺接合部の内側上部に係合溝を
設け、内側接合部と外側接合部が内側に重なるように壁
装材を横方向及び上下方向に最下段から順次並べること
によって外壁を仕上げるものが知られている。このよう
な壁装材の壁面への取付けには専用の掛止金具が用いら
れ、従来のこの掛止金具は、建築物の下地材に釘やスク
リューネジ等を用いて固定する取付基板の前面に水平辺
を設け、この水平片の先端に立上り片と垂下り片を設
け、水平片の上下に水平の溝部を形成した構造になって
いる。
【0003】上記掛止金具を用いて壁装材を壁面に固定
するには、壁面の最下段に土台水切りを水平に取付け、
該土台水切りの掛止部に壁装材の下辺接合部の内側に位
置する係合溝を当てがい、該壁装材の上辺端部を掛止金
具の下部係合溝に嵌入させ、該掛止金具の取付基板を釘
やスクリューネジで建築物の下地材に固定する。
するには、壁面の最下段に土台水切りを水平に取付け、
該土台水切りの掛止部に壁装材の下辺接合部の内側に位
置する係合溝を当てがい、該壁装材の上辺端部を掛止金
具の下部係合溝に嵌入させ、該掛止金具の取付基板を釘
やスクリューネジで建築物の下地材に固定する。
【0004】このような作業を横方向に繰り返し、隣接
する壁装材の内外接合部を重ね合わせることにより最下
段の壁装材を取付ける。
する壁装材の内外接合部を重ね合わせることにより最下
段の壁装材を取付ける。
【0005】2段目の壁装材は、下辺接合部の内側に位
置する係合溝を、先に固定した掛止金具の立上り片に差
し込み、該壁装材の下部を掛止金具に掛止し、隣接する
壁装材の内外接合部を重ね合わせ、この壁装材の上端は
最下段の時と同様にして別の掛止金具を上位接合部に差
込み、該金具を下地材に固定する。このようにして、2
段目、3段目と繰り返すことにより外壁が形成され、上
下壁装材は内外の接合部が重なり合い、掛止金具は外部
から見えることはない。また、横長の壁装材の中間部分
を支持するものの他、4枚の壁装材の集合する部分を支
持し、下位溝部が2枚の下位壁装材を支持し、上位溝部
を形成する立上り片が2枚の上位壁装材を支持する。
置する係合溝を、先に固定した掛止金具の立上り片に差
し込み、該壁装材の下部を掛止金具に掛止し、隣接する
壁装材の内外接合部を重ね合わせ、この壁装材の上端は
最下段の時と同様にして別の掛止金具を上位接合部に差
込み、該金具を下地材に固定する。このようにして、2
段目、3段目と繰り返すことにより外壁が形成され、上
下壁装材は内外の接合部が重なり合い、掛止金具は外部
から見えることはない。また、横長の壁装材の中間部分
を支持するものの他、4枚の壁装材の集合する部分を支
持し、下位溝部が2枚の下位壁装材を支持し、上位溝部
を形成する立上り片が2枚の上位壁装材を支持する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、壁装材はそ
の長さが可搬な限られた長さであるため、左右の端部は
内外の接合部が重なり合って隣接する壁装材と接し、接
合部分は防水のためにその奥に弾性のシーリング材が予
め設けられていて内部への浸水を防いでいる。
の長さが可搬な限られた長さであるため、左右の端部は
内外の接合部が重なり合って隣接する壁装材と接し、接
合部分は防水のためにその奥に弾性のシーリング材が予
め設けられていて内部への浸水を防いでいる。
【0007】外壁が形成された後雨が降ると一部の水は
この接合部に入るが、その奥ではシーリング材が浸水を
防ぐため、水は結合部分の重なり面間を下に向かって流
れ落ちる。一般に接合部分は下地材である胴縁の位置す
る箇所となり、胴縁に固定された掛止金具は接合部分を
跨ぐようにして隣接する2枚の壁装材を支持している。
この接合部に入るが、その奥ではシーリング材が浸水を
防ぐため、水は結合部分の重なり面間を下に向かって流
れ落ちる。一般に接合部分は下地材である胴縁の位置す
る箇所となり、胴縁に固定された掛止金具は接合部分を
跨ぐようにして隣接する2枚の壁装材を支持している。
【0008】従って、流れ落ちた水は、上位壁装材の下
端を支持する掛止金具の上位の溝部が受けることにな
り、この溝部にたまった水は左右に流れ、一部は壁装材
の表面に、残りは壁装材の裏面に落ちる。このようにし
て裏面に流れた雨水によって建築物の内部への漏水が発
生するという問題がある。
端を支持する掛止金具の上位の溝部が受けることにな
り、この溝部にたまった水は左右に流れ、一部は壁装材
の表面に、残りは壁装材の裏面に落ちる。このようにし
て裏面に流れた雨水によって建築物の内部への漏水が発
生するという問題がある。
【0009】そこで、この発明の課題は、外壁を形成す
る壁装材の接合部分から建築物の内部に漏水が発生する
のを確実に防止することができる掛止金具と接合構造を
提供することにある。
る壁装材の接合部分から建築物の内部に漏水が発生する
のを確実に防止することができる掛止金具と接合構造を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、請求項1の発明は、建築物の下地材に対する
取付手段を有する取付基板の前面に水平片を設け、この
水平片の先端に立上り片と垂下り片を設け、水平片の上
下に水平の溝部を形成した壁装材の掛止金具において、
立上り片の一部で中央から偏在した位置に排水のための
開口部を設け、上側溝部の両端部に排水規制手段を設け
た構成を採用したものである。
するため、請求項1の発明は、建築物の下地材に対する
取付手段を有する取付基板の前面に水平片を設け、この
水平片の先端に立上り片と垂下り片を設け、水平片の上
下に水平の溝部を形成した壁装材の掛止金具において、
立上り片の一部で中央から偏在した位置に排水のための
開口部を設け、上側溝部の両端部に排水規制手段を設け
た構成を採用したものである。
【0011】請求項2の発明は、請求項1記載の発明に
おいて、排水規制手段が水平片を横断し取付基板と立上
り片の一部または全部に至るように貼付された軟質のシ
ーリング材やゴム等の弾性体で形成されている構成とし
たものである。
おいて、排水規制手段が水平片を横断し取付基板と立上
り片の一部または全部に至るように貼付された軟質のシ
ーリング材やゴム等の弾性体で形成されている構成とし
たものである。
【0012】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、排水規制手段が水平片に設けた突条で形成されてい
る構成としたものである。
て、排水規制手段が水平片に設けた突条で形成されてい
る構成としたものである。
【0013】請求項4の発明は、請求項1乃至3記載の
発明において、垂下り片の開口部下方の位置にシーリン
グ材の一部を切除するための突起を設けた構成としたも
のである。
発明において、垂下り片の開口部下方の位置にシーリン
グ材の一部を切除するための突起を設けた構成としたも
のである。
【0014】請求項5の発明は、四周辺に接合端部を有
する壁装材の芋張り接合構造において、請求項1乃至4
記載の掛止金具における上下の溝部に接合端部を嵌合さ
せると共に、該掛止金具を該壁装材の各辺の接合交点部
位において建築物の下地材に止付ける構成を採用したも
のである。
する壁装材の芋張り接合構造において、請求項1乃至4
記載の掛止金具における上下の溝部に接合端部を嵌合さ
せると共に、該掛止金具を該壁装材の各辺の接合交点部
位において建築物の下地材に止付ける構成を採用したも
のである。
【0015】請求項6の発明は、四辺の接合端部の内、
少なくとも二辺の接合端部の表面に軟質材のシーリング
材が設けられ、請求項1乃至4記載の掛止金具により接
合端部が支持される部分において、開口部と対応する箇
所のシーリング材が部分的に欠けている構成とした壁装
材である。
少なくとも二辺の接合端部の表面に軟質材のシーリング
材が設けられ、請求項1乃至4記載の掛止金具により接
合端部が支持される部分において、開口部と対応する箇
所のシーリング材が部分的に欠けている構成とした壁装
材である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
示例と共に説明する。
示例と共に説明する。
【0017】先ず、壁装材1は、耐熱性、耐候性、耐衝
撃性のある材料を用いて矩形状に形成され、上辺と一方
側辺に内側が延長する内側接合部2、3が設けられ、下
辺と他方側辺には表面の延長となる外側接合部4、5が
設けられ、下辺の外側接合部5の内面側上部に係合溝6
が設けられている。
撃性のある材料を用いて矩形状に形成され、上辺と一方
側辺に内側が延長する内側接合部2、3が設けられ、下
辺と他方側辺には表面の延長となる外側接合部4、5が
設けられ、下辺の外側接合部5の内面側上部に係合溝6
が設けられている。
【0018】壁装材1の表面は平滑もしくはエンボス模
様が施されていると共に、内側接合部2と3の表面には
その長さ方向に沿って軟質のシーリング材7、8が設け
られ、壁装材1を横に並べたとき、内側接合部3と外側
接合部4が重なり合い、この接合部分の上下方向をシー
リング材8がシールする。
様が施されていると共に、内側接合部2と3の表面には
その長さ方向に沿って軟質のシーリング材7、8が設け
られ、壁装材1を横に並べたとき、内側接合部3と外側
接合部4が重なり合い、この接合部分の上下方向をシー
リング材8がシールする。
【0019】また、上下の壁装材1は、内側接合部2と
外側接合部5が内外に重なり、この接合部分の水平方向
をシーリング材7がシールすることになる。図1と図5
は、上記壁装材1を建築物の壁面に固定するために用い
る掛止金具11の第1の実施形態を示し、矩形状の取付
基板12は、上下端部に後方への傾斜部13、14を有
し、上部傾斜部14の上端に該基板12と平行する接置
部15を連成し、この接置部15にスクリューネジもし
くはタッピングネジ16の挿通孔17と、上記傾斜部1
4に釘の挿通孔18が設けられ、これらが取付手段とな
り、胴縁19に対してスクリューネジもしくはタッピン
グネジ16又は釘で固定化するようになっている。
外側接合部5が内外に重なり、この接合部分の水平方向
をシーリング材7がシールすることになる。図1と図5
は、上記壁装材1を建築物の壁面に固定するために用い
る掛止金具11の第1の実施形態を示し、矩形状の取付
基板12は、上下端部に後方への傾斜部13、14を有
し、上部傾斜部14の上端に該基板12と平行する接置
部15を連成し、この接置部15にスクリューネジもし
くはタッピングネジ16の挿通孔17と、上記傾斜部1
4に釘の挿通孔18が設けられ、これらが取付手段とな
り、胴縁19に対してスクリューネジもしくはタッピン
グネジ16又は釘で固定化するようになっている。
【0020】上記取付基板12の前面で下部寄りの位置
に水平片20を該基板12の幅方向全長にわたって設
け、この水平片20の先端に立上り片21と垂下り片2
2を設け、水平片20の上下に水平の溝部23と24を
形成している。
に水平片20を該基板12の幅方向全長にわたって設
け、この水平片20の先端に立上り片21と垂下り片2
2を設け、水平片20の上下に水平の溝部23と24を
形成している。
【0021】前記立上り片21の中央部から偏在した位
置に雨水を排水するための開口部25を設け、上側溝部
23の両端部で水平片20上の位置に排水規制手段2
6、26が水平片を横断し取付基板と立上り片の一部ま
たは全部に至るように設けられている。
置に雨水を排水するための開口部25を設け、上側溝部
23の両端部で水平片20上の位置に排水規制手段2
6、26が水平片を横断し取付基板と立上り片の一部ま
たは全部に至るように設けられている。
【0022】上記開口部25は、立上り片21の上端縁
から水平片22の表面に達する深さになり、上側溝部2
3内に流入した雨水を垂下り片22の前面側に流出させ
るようになっている。
から水平片22の表面に達する深さになり、上側溝部2
3内に流入した雨水を垂下り片22の前面側に流出させ
るようになっている。
【0023】図2に示す第2の実施形態の掛止金具11
は、取付基板12の前面に設けた水平片20を該基板1
2からの切起しによって形成し、この切起しの先端部を
四分割し、図2左端と右側から2番目に位置する切起し
の二つの先端部を上方に屈曲させて立上り片21とする
と共に、残りの切起しの二つの先端部を下方に屈曲させ
て垂下り片22としており、前記両立上り片21の相反
する端部の位置に排水規制手段26が設けられている。
は、取付基板12の前面に設けた水平片20を該基板1
2からの切起しによって形成し、この切起しの先端部を
四分割し、図2左端と右側から2番目に位置する切起し
の二つの先端部を上方に屈曲させて立上り片21とする
と共に、残りの切起しの二つの先端部を下方に屈曲させ
て垂下り片22としており、前記両立上り片21の相反
する端部の位置に排水規制手段26が設けられている。
【0024】上記の各実施形態において、排水規制手段
26、26は、図1と図2に示す場合、軟質のシーリン
グ材や弾性のあるゴムパッキンを用いて形成したが、こ
れに代わり、水平片20又は溝形部材の両端部に突条を
打出し形成した構造を採用してもよい(図示せず)。な
お、掛止金具の水平片の先端から伸びる立上り片や垂下
り片は水平片に対し垂直であっても、斜め上方もしくは
斜め下方に取り付けられてもよい。
26、26は、図1と図2に示す場合、軟質のシーリン
グ材や弾性のあるゴムパッキンを用いて形成したが、こ
れに代わり、水平片20又は溝形部材の両端部に突条を
打出し形成した構造を採用してもよい(図示せず)。な
お、掛止金具の水平片の先端から伸びる立上り片や垂下
り片は水平片に対し垂直であっても、斜め上方もしくは
斜め下方に取り付けられてもよい。
【0025】図4において、取付基板12には水平片2
0よりも上部で両端部寄りの位置に前面側へ突出する弾
性爪片32を切り起しによって設け、上側の溝部23内
に挿入した壁装材に爪を立て、壁装材のズレ防止を図っ
ている。また、壁装材1において、上辺の接合部2は図
4のようにその端部が掛止金具11によって保持される
が、この接合部2のシーリング材7は、開口部25に臨
む部分に切除部31が設けられ、開口部25から流出し
てきた雨水をこの切除部31を通すことにより、壁装材
1の外面側に流出させるようになっている。
0よりも上部で両端部寄りの位置に前面側へ突出する弾
性爪片32を切り起しによって設け、上側の溝部23内
に挿入した壁装材に爪を立て、壁装材のズレ防止を図っ
ている。また、壁装材1において、上辺の接合部2は図
4のようにその端部が掛止金具11によって保持される
が、この接合部2のシーリング材7は、開口部25に臨
む部分に切除部31が設けられ、開口部25から流出し
てきた雨水をこの切除部31を通すことにより、壁装材
1の外面側に流出させるようになっている。
【0026】上記シーリング材7を部分的に削り取って
切除部31を形成するため、垂下り片22の開口部25
の下方位置に舌片状の突起33を設けておくと便利であ
る。
切除部31を形成するため、垂下り片22の開口部25
の下方位置に舌片状の突起33を設けておくと便利であ
る。
【0027】次に、外壁の施行方法を説明する。土台水
切りの掛止部に当てがった壁装材1の上辺接合部2に掛
止金具11の下側の溝部24を外嵌し、取付基板12を
スクリューネジ16や釘で胴縁19に固定し、このよう
な作業を横方向に繰り返し、最下段の壁装材1を取付け
る。このとき、隣接する壁装材1は、内側接合部3に外
側接合部4が重なり、シーリング材8で接合部分がシー
ルされる。
切りの掛止部に当てがった壁装材1の上辺接合部2に掛
止金具11の下側の溝部24を外嵌し、取付基板12を
スクリューネジ16や釘で胴縁19に固定し、このよう
な作業を横方向に繰り返し、最下段の壁装材1を取付け
る。このとき、隣接する壁装材1は、内側接合部3に外
側接合部4が重なり、シーリング材8で接合部分がシー
ルされる。
【0028】次に、2段目の壁装材1を壁面に当てが
い、下端部の係合溝6を最下段の掛止金具の立上り片2
1に差し込み、下端を係止する。この壁装材1の上端
は、最下段のときと同様に掛止金具11を用いて胴縁1
9に固定する。
い、下端部の係合溝6を最下段の掛止金具の立上り片2
1に差し込み、下端を係止する。この壁装材1の上端
は、最下段のときと同様に掛止金具11を用いて胴縁1
9に固定する。
【0029】上下の壁装材1は、上辺の接合部2に下端
の接合部5が重なり、重なり合う接合部分がシーリング
材7によってシールされる。
の接合部5が重なり、重なり合う接合部分がシーリング
材7によってシールされる。
【0030】上記のように、壁装材1を壁面に対して掛
止金具11で取付けると、図4と図5で示すように4枚
の壁装材1の集合隅部が掛止金具11によって保持され
ることになり、このとき、掛止金具11に設けた開口部
25は、壁装材1の縦方向に沿う接合部分に対して偏在
した位置となる。
止金具11で取付けると、図4と図5で示すように4枚
の壁装材1の集合隅部が掛止金具11によって保持され
ることになり、このとき、掛止金具11に設けた開口部
25は、壁装材1の縦方向に沿う接合部分に対して偏在
した位置となる。
【0031】外壁が形成された後において、雨が降ると
一部の水は縦方向の接合部分に入るが、その奥ではシー
リング材8が浸水を防ぐため水は接合部分を下方に流れ
落ちることになり、この水は掛止金具11の上側の溝部
23内に流入する。この溝部23にたまった水は、該溝
部23の両端に設けた排水規制手段26、26によって
両端からの流出が規制されるため、立上り片21に設け
た開口部25から流出することになる。
一部の水は縦方向の接合部分に入るが、その奥ではシー
リング材8が浸水を防ぐため水は接合部分を下方に流れ
落ちることになり、この水は掛止金具11の上側の溝部
23内に流入する。この溝部23にたまった水は、該溝
部23の両端に設けた排水規制手段26、26によって
両端からの流出が規制されるため、立上り片21に設け
た開口部25から流出することになる。
【0032】この開口部25から流出した水は垂下り片
22の外面を通り、接合部2の表面を流れてシーリング
材7の切除部分31を通過し、下位壁装材1の外面に流
出することになる。
22の外面を通り、接合部2の表面を流れてシーリング
材7の切除部分31を通過し、下位壁装材1の外面に流
出することになる。
【0033】従って、縦方向の接合部分を流れる水は、
掛止金具11の部分において、壁装材1の外面に流出す
ることになり、建築物の内部に漏水するのを確実に防止
することができる。
掛止金具11の部分において、壁装材1の外面に流出す
ることになり、建築物の内部に漏水するのを確実に防止
することができる。
【0034】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、隣接
する壁装材の接合部を流れ落ちた水は、壁装材の下端部
を掛止する金具の溝に達する。左右に流れようとした水
は、金具の両端のシーリング材によって進行を阻まれ、
金具の外側の立入り部に設けられた開口部から流れ出
る。流れ出た水は壁装材の表面側に出るので、裏面すな
わち建築物内部に水が浸入することはなくなる。
する壁装材の接合部を流れ落ちた水は、壁装材の下端部
を掛止する金具の溝に達する。左右に流れようとした水
は、金具の両端のシーリング材によって進行を阻まれ、
金具の外側の立入り部に設けられた開口部から流れ出
る。流れ出た水は壁装材の表面側に出るので、裏面すな
わち建築物内部に水が浸入することはなくなる。
【0035】また、四辺接合端部を有する壁装材の芋張
り接合構造の場合は、開口部が金具の中心に位置する
と、流れ出た水は再び下段の壁装材の接合部に流れる場
合があるが、金具の開口部が中心から偏在していると、
それを防ぐことができる。
り接合構造の場合は、開口部が金具の中心に位置する
と、流れ出た水は再び下段の壁装材の接合部に流れる場
合があるが、金具の開口部が中心から偏在していると、
それを防ぐことができる。
【0036】その表面上端に予めシーリング材が設けら
れた壁装材において、金具の開口部が位置する箇所の近
くにおいてシーリング材の一部が欠けた構造となってい
る場合は、開口部から流れ出た水は、この欠けた部分か
ら壁装材の表面へ完全に排水される。
れた壁装材において、金具の開口部が位置する箇所の近
くにおいてシーリング材の一部が欠けた構造となってい
る場合は、開口部から流れ出た水は、この欠けた部分か
ら壁装材の表面へ完全に排水される。
【図1】この発明に係る掛止金具の第1の実施形態を示
す斜面図
す斜面図
【図2】同上の第2の実施形態を示す斜視図
【図3】掛止金具の使用状態を示す縦断面図
【図4】同じく使用状態の分解斜視図
【図5】使用状態の正面図
1 壁装材 2、3 内側接合部 4、5 外側接合部 6 係合溝 7、8 シーリング材 11 掛止金具 12 取付基板 13、14 傾斜部 20 水平片 21 立上り片 22 垂下り片 23、24 溝部 25 開口部 26 排水規制手段 31 切除部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水野 大造 愛知県名古屋市港区汐止町12番地 ニチハ 株式会社内 (72)発明者 堀 慎悟 愛知県名古屋市港区汐止町12番地 ニチハ 株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】 建築物の下地材に対する取付手段を有す
る取付基板の前面に水平片を設け、この水平片の先端に
立上り片と垂下り片を設け、水平片の上下に水平の溝部
を形成した壁装材の掛止金具において、 立上り片の一部で中央から偏在した位置に排水のための
開口部を設け、上側溝部の両端部に排水規制手段を設け
たことを特徴とする壁装材の掛止金具。 - 【請求項2】 排水規制手段が水平片を横断し取付基板
と立上り片の一部または全部に至るように貼付された軟
質のシーリング材やゴム等の弾性体で形成されている請
求項1記載の壁装材の掛止金具。 - 【請求項3】 排水規制手段が水平片に設けた突条で形
成されている請求項1記載の壁装材の掛止金具。 - 【請求項4】 垂下り片の開口部下方の位置にシーリン
グ材の一部を切除するための突起を設けた請求項1乃至
3記載の壁装材の掛止金具。 - 【請求項5】 四周辺に接合端部を有する壁装材の通し
目地張り接合構造において、請求項1乃至4記載の掛止
金具における上下の溝部に接合端部を嵌合させると共
に、該掛止金具を該壁装材の各辺の接合交点部位におい
て建築物の下地材に止付けることを特徴とする壁装材の
接合構造。 - 【請求項6】 四辺の接合端部の内、少なくとも二辺の
接合端部の表面に軟質材のシーリング材が設けられ、請
求項1乃至4記載の掛止金具により接合端部が支持され
る部分において、開口部と対応する箇所のシーリング材
が部分的に欠けていることを特徴とする壁装材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23048596A JPH1072926A (ja) | 1996-08-30 | 1996-08-30 | 壁装材の掛止金具と接合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23048596A JPH1072926A (ja) | 1996-08-30 | 1996-08-30 | 壁装材の掛止金具と接合構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1072926A true JPH1072926A (ja) | 1998-03-17 |
Family
ID=16908532
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23048596A Pending JPH1072926A (ja) | 1996-08-30 | 1996-08-30 | 壁装材の掛止金具と接合構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1072926A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20170107905A (ko) * | 2016-03-16 | 2017-09-26 | 니치하 가부시키가이샤 | 외장재의 부착구 및 외장 구조 |
-
1996
- 1996-08-30 JP JP23048596A patent/JPH1072926A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20170107905A (ko) * | 2016-03-16 | 2017-09-26 | 니치하 가부시키가이샤 | 외장재의 부착구 및 외장 구조 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10895100B2 (en) | Threshold gasket assembly | |
JP3135364U (ja) | 水切り部材 | |
JPH1072926A (ja) | 壁装材の掛止金具と接合構造 | |
JP2003343023A (ja) | 上下の縦張り中空押出成形セメント板間の横目地防水構造 | |
JP2905863B2 (ja) | 単一部材連結式の金属製屋根パネル | |
JP2003328529A (ja) | 外装材の縦目地構造 | |
JP2566469Y2 (ja) | 壁パネルの雨仕舞構造 | |
JP2002242396A (ja) | 破風構成体 | |
JP3882722B2 (ja) | 天窓の水切り構造 | |
JP6496207B2 (ja) | 止水部材、見切りカバーおよび横目地止水構造体 | |
JP2001032423A (ja) | パネル外壁 | |
KR200300476Y1 (ko) | 조립식 창틀의 모서리 연결부재 | |
JP3154319B2 (ja) | 建物の壁際構造 | |
JPH0972052A (ja) | 建物の壁際構造 | |
JPH0332659Y2 (ja) | ||
KR200183999Y1 (ko) | 수밀 설계된 금속기와 고정구 | |
JP3226494B2 (ja) | 外装構造 | |
JP2730973B2 (ja) | 下屋の壁ぎわ構造 | |
JP4323933B2 (ja) | バルコニーの格子ユニットの取付け構造 | |
JP2005016247A (ja) | パラペット及び陸屋根構造 | |
JPH108645A (ja) | 下屋の防水構造 | |
JP4684260B2 (ja) | サッシ窓枠の補修部材施工構造 | |
JPS6378954A (ja) | 外壁構造 | |
JP2004270199A (ja) | 庇の取り付け方法と装置 | |
JP2660962B2 (ja) | 屋根パネルの接続構造 |