JP4323933B2 - バルコニーの格子ユニットの取付け構造 - Google Patents

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本発明は、バルコニーに格子ユニットを取付けるための技術に関するものである。
従来からバルコニーには袖壁が形成してあるが、バルコニーの外観を向上させるために袖壁の一部を格子にすることが知られている。(例えば、特許文献1参照)
上記の特許文献1に示される従来例は、バルコニー梁1の上に現場で袖壁2を立設形成するに当たって、図16に示すように、バルコニー梁1の上面の長手方向の一部に袖壁2を立設しない部分を設け、このバルコニー梁1の袖壁2を立設しない部分の上面に現場で捨て水切りとなる下笠木50を被せてバルコニー梁1の袖壁2を立設しない部分の上面における水仕舞いを行う工事をし、その後、袖壁2間に格子51を嵌め込み、袖壁2の側端部と格子51の側端部との間にシール材を充填する工事を行っていた。
また、バルコニー梁1の袖壁2を立設しない部分の上面に支柱が立設してあるような場合には、下笠木50に孔を設けると共に孔の周囲から筒状部を突設し、上記下笠木50を現場でバルコニー梁1の上面部を覆う施工を行う際に下笠木50に設けた筒状部に支柱を通すと共に現場で筒状部と支柱の外面との間にシール材を充填するという防水工事を行っていた。
このように、従来例にあっては、格子51を取付ける施工をする前にバルコニー梁1の袖壁2を立設しない部分の上面に下笠木50を被せてバルコニー梁1側に水が浸入しないように現場における種々の防水工事を行う必要があり、現場における作業が煩雑で、施工に時間がかかるという問題があった。
特開2003−3564号公報
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、バルコニー梁の一部に格子ユニットを取付けるに当たって、簡単な構成で現場工事を簡略化し且つバルコニー梁側に水が浸入しないようにできるバルコニーの格子ユニット取付け構造を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明に係るバルコニーの格子ユニット取付け構造は、格子体4の下枠5の下面に捨て水切り6を取付けて格子ユニット3を構成し、該捨て水切り6付きの格子ユニット3をバルコニー梁1に立設して固定手段で固定すると共に格子ユニット3の捨て水切り6をバルコニー梁1の上端面に被せて成ることを特徴とするものである。
このように捨て水切り6付きの格子ユニット3をバルコニー梁1に立設して固定手段で固定した状態で、格子ユニット3にあらかじめ取付けた捨て水切り6をバルコニー梁1の上端面に被せるので、従来のように現場でバルコニー梁1の上端面を捨て水切り6となる下笠木を被せてバルコニー梁1の上面における水仕舞いを行う工事を必要とすることなく、単にバルコニー梁1上に捨て水切り6付きの格子ユニット3を配置して立設させるという格子ユニット3の取付け工事を行うのみでバルコニー梁1の上端面の水仕舞いを同時に行え、簡単な構成で現場施工を簡略化できるものである。
また、バルコニー梁1上に袖壁2と格子ユニット3とを隣接して立設し、格子ユニット3の袖壁2の側端面に隣接する側の側端部において、捨て水切り6の側端部に上方に向けて立ち上がり片7を突設し、該捨て水切り6を格子体4の下枠5の下面に取付けて格子ユニット3を構成した状態で立ち上がり片7の上部を下枠5よりも上方に突出させ、立ち上がり片7の袖壁2側の外面に水密材9を設け、立ち上がり片7に設けた水密材9を袖壁2の側端面に圧接し、水密材9の外側において立ち上がり片7と袖壁2との間にシール材10を充填することが好ましい。
このような構成とすることで、上記のようにバルコニーの袖壁2間に格子ユニット3を配置してバルコニー梁1に格子ユニット3を立設するだけでバルコニー梁1の上面の水仕舞いを同時に行うものにおいて、簡単な構成で格子ユニット3の側端部と袖壁2の側端面との間から水が浸入しても格子ユニット3の下面にあらかじめ備えてある捨て水切り6に流れ、バルコニー梁1の上面に水が浸入するのが防止できるものである。
また、隣接する格子ユニット3の一方側に捨て水切り6の一側端部を格子体4の一側端よりも側方に突出させて重複部8を形成し、該重複部8に隣の格子ユニット3の捨て水切り6の他側端部を水密材9を介して重複し、隣接する格子ユニット3の下枠5間の隙間にシール材10を充填することが好ましい。
このような構成とすることで、バルコニーの袖壁2間において複数の格子ユニット3を配置してバルコニー梁1上に立設して取付けるに当たり、格子ユニット3の一方側に突出した捨て水切り6の一側端部の重複部8に隣の格子ユニット3の捨て水切り6の他側端部を水密材9を介して重複し、隣接する格子ユニット3の下枠5間の隙間にシール材10を充填するので、隣接する格子ユニット3間の防水が2重になされ、隣接する格子ユニット3間からバルコニー梁1の上面側に水が浸入することがないものであり、特に、隣接する格子ユニット3を上記のように重複部8に隣の格子ユニット3の捨て水切り6の他側端部を重ねるのみで良いので、両格子ユニット3の施工前にあらかじめバルコニー梁1の上面の水仕舞いをおこなうための別途特別な工事を必要としないものであり、簡単な構成で現場施工を簡略化できるものである。
また、バルコニー梁1から支柱11を立設し、捨て水切り6に支柱11を通す孔12を設けると共に該孔12の周囲から上方に筒状立ち上がり部13を突設し、格子体4の下枠5に支柱11を通す挿通孔14を設け、該挿通孔14の孔縁に筒状をした防水柱15の下端部を固着具16により取付けると共に挿通孔14の孔縁の外周位置に筒状をした化粧柱17の下端部を固着具16により取付け、捨て水切り6を格子体4の下枠5の下面に取付けて格子ユニット3を構成した状態で筒状の防水柱15の下端部内に筒状立ち上がり部13を嵌め込み、格子ユニット3の上記筒状立ち上がり部13、筒状の防水柱15に支柱11を挿通することが好ましい。
このような構成とすることで、バルコニー梁1の上面の格子ユニット3の立設部分に支柱11が立設してある場合において、格子体4に設けた化粧柱17により外観を良くすることができるだけでなく、化粧柱17の下端と格子体4の下枠5との間から水が浸入しても防水柱15と筒状立ち上がり部13とにより支柱11側に水が浸入するのを防止して格子ユニット3の下面にあらかじめ備えてある捨て水切り6に流れ、バルコニー梁1の上面に水が浸入するのが防止できるものであり、更に、格子ユニット3の上記筒状立ち上がり部13、筒状の防水柱15に支柱11を挿通するだけで、格子ユニット3の施工及び支柱11部分の防水仕舞いが同時にできて現場工事が簡略化できるものである。
本発明は、捨て水切り付きの格子ユニットをバルコニー梁上に配置して立設させるという格子ユニットの取付け工事を行うのみでバルコニー梁の上端面の水仕舞いを同時に行うことができ、従来のように現場でバルコニー梁の上端面を捨て水切りとなる下笠木を被せてバルコニー梁の上面における水仕舞いを行う工事を必要とすることなく、簡単な構成で現場工事を簡略化し且つバルコニー梁側に水が浸入しないようにできるものである。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
バルコニーは建物本体から屋外側に突設して形成されるものと、建物本体の上部に形成される屋根上バルコニー(下部は居室となる)と称されるものとがあるが、本発明においてはいずれであってもよく、これらのバルコニーは大略以下の構成となっている。すなわち、側梁、側梁間に架設された前梁、継ぎ材等を枠組みしてバルコニーの床用骨組み構造物を構成し、このバルコニーの床用骨組み構造物の外周の梁である上記側梁と前梁(この側梁、前梁がバルコニー梁1を構成している)上に袖壁を形成すると共にバルコニーの床用骨組み構造物上にバルコニー床を形成することでバルコニーが構成してある。
ここで、本発明においては、上記側梁、前梁よりなるバルコニー梁1上には後述する格子ユニット3を配設して立設するようになっているが、この場合、バルコニー梁1の上面の全長(すなわち上記バルコニー梁1を構成する側梁と前梁の上面の全長、コーナ部も含む)に平面視直線状又は平面視L字状をした格子ユニット3を配置して立設したり、あるいは、バルコニー梁1を構成する側梁や前梁の上面の一部に袖壁2を立設すると共に他の部分を袖壁2を立設しない部分とし、このバルコニー梁1の上面の袖壁2を立設しない部分に平面視直線状又は平面視L字状をした格子ユニット3を配置して立設する。
格子ユニット3は格子体4の下枠5の下面に捨て水切り6を取付け、更に捨て水切り6の下面に固定金具33を取付けて構成してある。格子体4は例えば上枠18、左右の縦枠19、下枠5を矩形状に枠組した枠体に格子20を装着して構成したものであり、該枠体には必要に応じて中枠を設けてもよい。
下枠5は図2に示すように、屋外側の端縁部の全長にわたり屋外側垂下片21が垂設してあり、この屋外側垂下片21の上下方向の途中には水切り垂片22が設けてあり、下枠5の屋内側の端縁部の全長にわたり上記屋外側垂下片21よりも短い屋内側垂下片23が設けてある。また、下枠5の下面部には断面L字状をした捨て水切り固定部24が設けてあり、該捨て水切り固定部24は下枠5の長手方向に部分的に複数設けてあって、固定部24間が排水用開口24aとなっている。この下枠5の長手方向の両端部には逆L状をした端部キャップ29が固着してある。
捨て水切り6は図2に示すように、横片25の屋外側の端縁部の全長にわたって縦片26を垂設した断面略逆L字状をしており、縦片26の下端部よりやや上方にずれた位置から屋外側に向けて前方突出片27を突設し、横片25の屋外側端部の部位が固定部28aとなっており、また、横片25の屋内側端部よりやや屋外側にずれた部位が固定部28bとなっている。
下枠5の下面側にはあらかじめ工場で上記捨て水切り6が取付けられるのであるが、袖壁2間に1個の格子ユニット3を配設するものの場合には、捨て水切り6として下枠5と同じ長さのものを用いる。また、袖壁2間に複数個(N個)の格子ユニット3を並べて配置するものの場合には、N個の捨て水切り6のうち、1個の捨て水切り6は下枠5と同じ長さのものを用い、N−1個の捨て水切り6としては下枠5よりも後述の重複部8の分だけ長いものを用いる。
固定金具33は上方が開口した箱状をしており、底面片34の屋内側の辺から上方に屋内側縦片35aを一体に立設し、底面片34の屋外側の辺から屋外側縦片35bが上方に突出し、更に底面片34の屋内外方向と直交する2辺から左右縦片35cを突出してあり、左右縦片35cと屋内側縦片35a、屋外側縦片35bとが一体に固着してある。ここで屋内側縦片35aと屋外側縦片35bとの上端部には固定片35d、35eが設けてある。
そして、捨て水切り6を下枠5の下面に取付けるに当たっては、捨て水切り6の横片25の固定部28a、固定部28bを下枠5の下面に設けた捨て水切り固定部24に当接し、更に、固定部28a、固定部28bに固定金具33の固定片35d、固定片35eを当接し、固定金具33の底面片34に形成した挿入孔34aからビスのような固着具16を挿入して固定片35dと固定部28a、固定片35eと固定部28bをそれぞれ屋内側、屋外側の水切り固定部24に固定してある。この場合、捨て水切り6の長手方向の一端部又は両端部は下枠5の長手方向の一端部又は両端部と同じ位置となっている。
ここで、捨て水切り6の上面の長手方向の端部には堰止め突条30が2列設けてある。なお、後述の重複部8側の端部に取付けた端部キャップ29は内縁部がこの2列の堰き止め突条30間に嵌め込んである。
捨て水切り6を下枠5の下面に取付けた状態で、図2に示すように下枠5の屋外側垂下片21の下端部と捨て水切り6の横向きとなった前方突出片27の突出先端との間には隙間31aが形成され、また、下枠5の屋内側垂下片23の下端部と捨て水切り6の横片25の屋内側端部との間には隙間31bが形成される。
また、袖壁2の側端面に隣接する格子ユニット3においては図6乃至図9に示すように捨て水切り6の長手方向の両端部のうち袖壁2側の側端部に立ち上がり片7が上方に向けて一体に突設してある。立ち上がり片7は逆L字状をしていて捨て水切り6の上面のうち横片25の屋内側端部付近から縦片26を経て前方突出片27の先端部付近まで至る巾で上方に突出しており、捨て水切り6を格子体4の下枠5の下面部に取付けた状態で、立ち上がり片7の下部内面が下枠5の端部に設けた端部キャップ29の外面に当接すると共に立ち上がり片7の上部が下枠5よりも上方に突出しており、更に、この立ち上がり片7の下枠5よりも上方に突出した上部は格子体4の縦枠19の外面に当接している。逆L字状をした立ち上がり片7の外面には逆L字状をした水密材9が予め固着してある。また、上記縦枠19の外面の上下方向に水密材9を屋内外方向に2列固着してあり、この縦枠19の外面に固着した水密材9の下端部は上記立ち上がり片7の外面に設けた逆L字状をした水密材9の上端面に密接しており、更に、上記縦枠19の外面に固着した水密材9、立ち上がり片7の外面に固着した水密材9の屋内側端部及び屋外側端部はいずれも縦枠19の屋内側端部、立ち上がり片7の屋内側端部、及び縦枠19の屋外側端部、立ち上がり片7の屋外側端部よりも内側に引き込んだ位置となっている。
また、袖壁2間に複数個(N個)の格子ユニット3を並べて配置するものの場合、N個の捨て水切り6のうち、下枠5よりも長いN−1個の捨て水切り6は長手方向の一端部を外側方に連出して図13に示すように重複部8を形成おり、重複部8は捨て水切り6の他の部分と同じ断面形状となっており、この重複部8には上面に水密材9が長手方向と直交する方向に複数列設けてあり、更に、重複部8の突出基部の上面に堰止め突条30が2列設けてある。この重複部8を設けた捨て水切り6の長手方向の他端部は上記隣接する重複部8の上面及び前面に重なるための被重複部32となっている。
上記のような構成の格子ユニット3はあらかじめ工場で組み立て形成されるものであり、このようにあらかじめ工場で組み立て形成された格子ユニット3を現場に搬送し、現場において、バルコニー梁1の袖壁2を立設しない部分に袖壁2に代えて格子ユニット3を配設して取付けられる。
すなわち、バルコニー梁1の上面の袖壁2を立設しない部分に上記の構成の捨て水切り6付きの格子ユニット3を配置して、図1、図2に示すように格子ユニット3の下面部の捨て水切り6の下面部に取付けた固定金具33の底面片34をバルコニー梁1の上フランジ1a上に載置すると共にボルト、ナットのような固定手段37により固定することで、バルコニー梁1の上面部に捨て水切り6付きの格子ユニット3を立設するものである。
この図1、図2に示すようにバルコニー梁1の上面部に格子ユニット3を立設して固定手段37で固定した状態で、格子ユニット3に設けてある捨て水切り6がバルコニー梁1の上端面に被せられる状態(つまり、捨て水切り6がバルコニー梁1の上方に位置し、且つ、捨て水切り6の屋外側端部である前方突出片27がバルコニー梁1よりも屋外側に突出すると共に、捨て水切り6の屋内側端部である横片25の屋内側端部がバルコニー梁1よりも屋内側に突出してバルコニー梁1の上端面を覆う状態)となる。
このようにして、バルコニー梁1の上面部に格子ユニット3を立設することで、同時にバルコニー梁1の上面部の水仕舞いをするための捨て水切り6の施工を行うことができるものである。
バルコニーには図1、図2に示すように、バルコニー梁1を挟んで屋内側に面板38を配設すると共に屋外側に幕板40を配設される。これら面板38、幕板40は現場作業により取付けられるものである。面板38は上部の屋外側面を固定金具33の屋内側縦片35bに当接し、面板38の上端面と上記バルコニー梁1よりも屋内側に突出した横片25の屋内側端部との間に隙間を形成しており、面板38の屋内側面に沿って防水シート39を沿わせて取付けてあり、上記面板38の上端面と横片25の屋内側端部との間の隙間にシール材10が充填してある。また、幕板40の上端部の屋内側面は捨て水切り6の屋外側の下端部の外面に当接しており、幕板40の上端面とバルコニー梁1よりも屋外側に突出した前方突出片27との間に隙間を形成しており、この隙間にシール材10が充填してある。
なお、図1、図2に示すように、バルコニー梁1よりも屋内側に突出した横片25の屋内側端部の最先端は面板38よりも更に屋内側に突出し、また、バルコニー梁1よりも屋外側に突出した前方突出片27の最先端は幕板40よりも更に屋内側に突出し、捨て水切り6上に浸入した水が横片25の屋内側端部の最先端や前方突出片27の最先端から水が流下する際に面板38や幕板40に流れないようにしてある。
格子体4の上枠18は図1、図3、図4、図5に示すように断面略U字状をしていてこの上枠18内に横架材43を配置し、該横架材43はバルコニー梁1の上面に立設される支柱11の上端部に固着する。バルコニー梁1の上面に立設される支柱11は袖壁2や格子ユニット3を上下に貫通している。そして、このバルコニーの手摺り取付け用の横架材43に固着具16により上枠18を固着する。上枠18、横架材43には手摺り固定金具44を固着具16により取付け、手摺り固定金具44に手摺り45を取付けた手摺り笠木46を取付ける。
上記のようにして捨て水切り6付きの格子ユニット3をバルコニー梁1の上面に取付けるのであるが、該捨て水切り6付きの格子ユニット3と袖壁2との間の水仕舞いが次のようにして行われる。
すなわち、図2のようにバルコニー梁1の上に上記のように捨て水切り6付きの格子ユニット3を立設してバルコニー梁1の上面を捨て水切り6で覆うのであるが、この捨て水切り6付きの格子ユニット3をバルコニー梁1の上に立設した際に、同時に図6、図7に示すように縦枠19の外面及び捨て水切り6の袖壁2側の側端部に立設した立ち上がり片7の外面に設けた水密材9が袖壁2の側端面に弾性的に圧接させるものである。そして、捨て水切り6付きの格子ユニット3をバルコニー梁1に立設した後、現場作業で縦枠19の屋内側端部及び立ち上がり片7の屋内側端部と袖壁2の側端面の屋内側端部との間の隙間(この隙間の奥に上記縦枠19の外面及び立ち上がり片7の外面に固着し且つ袖壁2の側端面に圧接した水密材9が存在している)にシール材10を充填する。同様に、現場作業で縦枠19の屋外側端部及び立ち上がり片7の屋外側端部と袖壁2の側端面の屋外側端部との間の隙間(この隙間の奥に上記縦枠19の外面及び立ち上がり片7の外面に固着し且つ袖壁2の側端面に圧接した水密材9が存在している)にシール材10を充填する。したがって、格子ユニット3と袖壁2との間においてはシール材10により1次止水がなされ、水密材9により2次止水がなされる。また、下枠5の上面や縦枠19の外面に沿って流れる雨水が下枠5の上面の側端に流れても立ち上がり片7の上部が下枠5の上面よりも上方に突出しているのでこの立ち上がり片7の上部により止水される。そして、立ち上がり片7の上部により止水された水は下枠5の上面を屋外側端部又は屋内側端部側に流れて排水される。この場合、一部の水が下枠5の端部キャップ29と立ち上がり片7との間から浸入しても、該浸入した水は立ち上がり片7の下部に沿って流下して捨て水切り6の上面に流れ、捨て水切り6上において固定部24間の排水用開口24aを通って捨て水切り6の横片25の屋内側端部の最先端と下枠5aの隙間31bや前方突出片27の最先端との隙間31aから下方に流れて排水されるものである。
このような捨て水切り6付きの格子ユニット3と袖壁2との間の水仕舞いに当たっては、上記のように、あらかじめ捨て水切り6を設けた格子ユニット3をバルコニー梁1の上面に立設する作業を行うのみで、他にはシール材10を充填する現場工事を行うだけで簡単且つ確実に水仕舞いをおこなうことができるものである。
ところで、袖壁2間に捨て水切り6付きの格子ユニット3を複数取付ける場合、隣接する格子ユニット3間の水仕舞いは以下のようにして行われるものである。
すなわち、図10、図13(図10、図13においては格子体を図面上省略している)に示すように、まず重複部8を有する方の格子ユニット3を上記のようにしてバルコニー梁1の上に立設し、次に、該格子ユニット3に隣接して他の格子ユニット3をバルコニー梁1上に立設するのであるが、この場合、図11(図11においては格子体を図面上省略している)に示すように先に立設した格子ユニット3の下端面部に設けた捨て水切り3の長手方向の端部を連出して形成した重複部8上に隣接する格子ユニット3の下端面部に設けた捨て水切り3の長手方向の他端部に設けた被重複部32を重複するものであり、重複部8に被重複部32を重複した状態で重複部8に設けた水密材9に被重複部32の下面が密接して重複部分から水が浸入しないようになっている。したがって、袖壁2間に捨て水切り6付きの格子ユニット3を複数取付ける場合も、現場においては捨て水切り6付きの格子ユニット3をバルコニー梁1上に立設する作業を行うのみで、格子ユニット3の立設と同時に捨て水切り3でバルコニー梁1の上面を覆い且つ隣接する格子ユニット3間の水仕舞いをおこなうことができるものである。
なお、隣接する格子ユニット3の縦枠19の屋内側の端部間及び屋外側の端部間には図12のように縦枠カバー42が取付けられる。
このような構成によれば、隣接する格子ユニット3間に侵入した水は重複部8の上面に流れ、堰止め突条30、水密材9によりそれ以上の浸入が防止され、重複部8の横片25の屋内側端部の最先端と下枠5aの隙間31bや前方突出片27の最先端と下枠5aの隙間31aから下方に流れて排水されるものである。ここで、万一、堰止め突条30、水密材9を越えて水が浸入したとしても、隣接する各格子ユニット3の捨て水切り6の上面を流れ、堰止め突条30、水密材9の奥において重複部8の横片25の屋内側端部の最先端と下枠5aの隙間31bや前方突出片27の最先端と下枠5aの隙間31aから下方に流れて排水されるものである。
また、バルコニー梁1の上面の格子ユニット3の立設部分に支柱11が立設してある場合があるが、このような場合には、前述の構成の捨て水切り6付きの格子ユニット3にさらに図14、図15に示すような構成を備えたものを使用する。
すなわち、図14、図15に示すように、捨て水切り6に支柱11を通す孔12を設け、この孔12の周囲から上方に筒状立ち上がり部13を突設する。格子体4の下枠5の上記孔12に上下方向に対向する位置に支柱11を通す挿通孔14を設ける。挿通孔14には筒状をした防水柱15の下端部を挿通してあり、該防水柱15の下端部が挿通孔14の孔縁部に固着具16により取付けてあり、更に、防水柱15の外周に隙間を介して筒状をした化粧柱17を被嵌すると共に化粧柱17の下端部を挿通孔14の孔縁の外周位置の下枠5上面に載置して固着具16により下枠5に取付けてある。ここで、図15の実施形態においては、断面逆L状をした連結金具40を下枠5の挿通孔14の孔縁の外周の下面に当ててビスのような固着具16により連結金具40、下枠5を貫通して化粧柱17の内面部に設けたタッピングホールを有する縦リブ41に螺着し、また、該連結金具40から別の固着具16を挿入して防水柱15の挿通孔14より下方に突出した部分に固着することで下枠5に防水柱15、化粧柱17の下端部を取付けてある。また、図示を省略しているが、格子体4の上枠18には孔が設けてあって、この孔の縁部分に防水柱15、化粧柱17の上端部が固着してある。
上記のように防水柱15、化粧柱17を取付けた格子体4の下枠5下面部に捨て水切り6を前述と同様にして取付けて格子ユニット3を構成するのであるが、このように下枠5下面部に捨て水切り6を取付けて格子ユニット3を構成した状態で筒状の防水柱15の下端部内に筒状立ち上がり部13が嵌め込まれることになる。
そして、捨て水切り6付きの格子ユニット3を前述のようにバルコニー梁1の上面部に前述のようにして立設する際、格子ユニット3の上記筒状立ち上がり部13、筒状の防水柱15を支柱11を被せるように挿通するものである。
なお、支柱11の上枠18に設けた孔には支柱11の上端部を挿通するものであり、該支柱11の上端部にはバルコニーの手摺り取付け用の横架材43が固着される。
しかして、バルコニー梁1の上面の格子ユニット3の立設部分に支柱11が立設してある場合において、格子体4に設けた化粧柱17により外観を良くすることができるものであり、しかも、化粧柱17の下端と格子体4の下枠5との間から水が浸入しても防水柱15と筒状立ち上がり部13とにより支柱11側に水が浸入するのを防止し、水は格子ユニット3の下面にあらかじめ備えてある捨て水切り6に流れ、横片25の屋内側端部の最先端と下枠5aの隙間31bや前方突出片27の最先端と下枠5aの隙間31aから下方に流れて排水されるものである。そして、これらの支柱11部分における水仕舞いは、上記のように格子ユニット3の筒状立ち上がり部13、筒状の防水柱15に支柱11を挿通するように施工するのみで、格子ユニット3の施工及び支柱11部分の防水仕舞いが同時にできて現場工事が簡略化できるものである。
本発明の捨て水切り付きの格子ユニットをバルコニー梁の上面に立設して取り付けた状態の断面図である。 同上の図1のA部分の拡大断面図である。 同上の図1のB部分の拡大断面図である。 同上に用いる捨て水切り付きの格子ユニットを示し、(a)は正面図であり、(b)は平面図であり、(c)は下面図であり、(d)は側面図である。 同上に用いる捨て水切りの格子ユニットを示し、(a)は横断面図であり、(b)は縦断面図である。 同上の捨て水切り付きの格子ユニットと袖壁との間の雨仕舞いを示す斜視図である。 同上の断面図である。 同上の格子体を図面上省略した状態の斜視図である。 同上の捨て水切り付きの格子ユニットの袖壁側の端面部を示す斜視図である。 同上の隣接する捨て水切り付きの格子ユニット間の水仕舞いを示す一部分解斜視図である。 (a)は同上の格子体を図面上省略した状態の平面図であり、(b)は正面図である。 同上の隣接する捨て水切り付きの格子ユニットの間の上部を示す斜視図である。 同上の格子体を図面上省略した状態の斜視図である。 同上のバルコニー梁の上面から支柱を立設した部分の水仕舞いを示す斜視図である。 同上の断面図である。 従来例を示す分解斜視図である。
符号の説明
1 バルコニー梁
2 袖壁
3 格子ユニット
4 格子体
5 下枠
6 捨て水切り
7 重複部
8 水密材
9 シール材
10 立ち上がり片
11 支柱
12 孔
13 筒状立ち上がり部
14 挿通孔
15 防水柱
16 固着具
17 化粧柱

Claims (4)

  1. 格子体の下枠の下面に捨て水切りを取付けて格子ユニットを構成し、該捨て水切り付きの格子ユニットをバルコニー梁に立設して固定手段で固定すると共に格子ユニットの捨て水切りをバルコニー梁の上端面に被せて成ることを特徴とするバルコニーの格子ユニットの取付け構造。
  2. バルコニー梁上に袖壁と格子ユニットとを隣接して立設し、格子ユニットの袖壁の側端面に隣接する側の側端部において、捨て水切りの側端部に上方に向けて立ち上がり片を突設し、該捨て水切りを格子体の下枠の下面に取付けて格子ユニットを構成した状態で立ち上がり片の上部を下枠よりも上方に突出させ、立ち上がり片の袖壁側の外面に水密材を設け、立ち上がり片に設けた水密材を袖壁の側端面に圧接し、水密材の外側において立ち上がり片と袖壁との間にシール材を充填してなることを特徴とする請求項1記載のバルコニーの格子ユニットの取付け構造。
  3. 隣接する格子ユニットの一方側に捨て水切りの一側端部を格子体の一側端よりも側方に突出させて重複部を形成し、該重複部に隣の格子ユニットの捨て水切りの他側端部を水密材を介して重複し、隣接する格子ユニットの下枠間の隙間にシール材を充填して成ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のバルコニーの格子ユニットの取付け構造。
  4. バルコニー梁から支柱を立設し、捨て水切りに支柱を通す孔を設けると共に該孔の周囲から上方に筒状立ち上がり部を突設し、格子体の下枠に支柱を通す挿通孔を設け、該挿通孔の孔縁に筒状をした防水柱の下端部を固着具により取付けると共に挿通孔の孔縁の外周位置に筒状をした化粧柱の下端部を固着具により取付け、捨て水切りを格子体の下枠の下面に取付けて格子ユニットを構成した状態で筒状の防水柱の下端部内に筒状立ち上がり部を嵌め込み、格子ユニットの上記筒状立ち上がり部、筒状の防水柱に支柱を挿通して成ることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のバルコニーの格子ユニットの取付け構造。
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