JP2660962B2 - 屋根パネルの接続構造 - Google Patents

屋根パネルの接続構造

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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ドーム型屋根形状等の
屋根において雨水の流下経路を規制して安定な排水処理
を行うことができる屋根パネルの接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、屋根パネルを用いてドーム型
屋根形状等の屋根を構築する場合、接続部間隔に定形材
(樹脂、屋根同質の金属等からなるカバー材など)や不
定形材(ゴム等のシーリング材など)を配することで雨
仕舞を行っていた。例えば特公平5−63587号公報
の第18,19図に示されるように、接続部間を排水溝
29として用い、該排水溝29内に亜鉛鉄板、ステンレ
ス鋼板、アルミニウム、防水シートからなる板状シール
材57(定形材)、或いはそれに加えてシリコン系のシ
ール材9(不定形材)を配した構造が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成では、屋根パネルの熱伸縮、地震等の揺れによって、
前記定形材や不定形材に亀裂や破損による隙間が発生
し、防水性が損なわれるという問題がある。即ち、特公
平5−63587号公報の第18,19図における板状
シール材57を用いた構成では、周囲枠材2に接着剤で
固着しているため、揺れによる板状シール材57のズ
レ、剥離等の問題が生じる。しかも、排水溝29の底部
が同一レベルに形成されていることから、屋根パネル1
の隅部の集合部(例えば第13図等)では板状シール材
57どうしの接続を水密に行わなければならないので作
業に非常に手間がかかる。また、特に樹脂からなるカバ
ー材やゴム等のシーリング材は、経年による劣化が問題
となる。即ち、特公平5−63587号公報の第18,
19図においては実質的にシール材9に防水を頼らなけ
ればならないのであるが、耐候性が充分でないと素材の
劣化がそのまま防水性の破綻につながることとなる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記に鑑み提案
されたもので、複数の構成面からなる屋根を施工するに
際し、複数の屋根板を敷設すると共に屋根板の接続部間
の裏面に流水部材を備える屋根パネルを、隣接する他の
屋根パネルと対向させて接続する接続部に、樋部材、止
水部材を用いる屋根パネルの接続構造にあって、前記止
水部材は、接続部間を覆い、前記樋部材は、同じ構成面
で流れ方向に隣接する屋根パネルの接続部間の裏面に用
いる第1樋部材と、同じ構成面で左右方向に隣接する屋
根パネルの接続部間の裏面に用いる第2樋部材と、異な
る構成面で左右に隣接する屋根パネルの接続部間の裏面
に用いる第3樋部材と、屋根の軒に沿って配する軒樋部
材からなり、 前記流水部材より第1樋部材、第1樋部
材より第2樋部材、第2樋部材より第3樋部材、第3樋
部材より軒樋部材、と断面が大きく且つ深く形成したこ
とを特徴とする屋根パネルの接続構造に関するものであ
る。
【0005】
【実施例】以下に本発明を図面の実施例に基づいて説明
する。本発明の屋根パネルの接続構造は、概略すると、
屋根板11を敷設した屋根パネル1を隣接する他の屋根
パネル1と対向させて接続する接続部に、3種の樋部材
2,3,4と、止水部材5とを用い、屋根の軒に沿って
軒樋部材6を配する構成である。
【0006】屋根は、複数の構成面からなり、この構成
面は複数の屋根パネル1を略フラット状或いは略三次曲
面状(なだらかな三次元凸面形状)に接続して形成され
るものである。図1に示すドーム型屋根の一部は、6つ
の構成面からなり、各構成面は複数の正三角形状の屋根
パネル1…をフラット状に接続して略台形状に形成した
構成である。言い換えれば、図1に示す屋根は、中央の
正六角形状の各頂点から放射状に延在させた稜線によっ
て区画化した6つの構成面からなる。
【0007】図示実施例に用いた屋根パネル1は、長さ
が異なる複数の屋根板11を縦方向に配設してなり、隣
接する屋根板11の接続部間の裏面には樋状の流水部材
12が備えられ、その全体表面が略平坦状に形成される
構成である。上記流水部材12は、屋根板11より短尺
で、この流水部材12とほぼ同一厚みの硬質木片セメン
ト板(断熱材13)を3層積層した上に吊子14等によ
り固定される。尚、3層の断熱材13のうち、吊子14
を固定する上段の断熱材131は、面積が全体(屋根パ
ネル1)の面積よりも一定幅分だけ小さく、中段の断熱
材132は、面積が全体(屋根パネル1)とほぼ等し
い。また、下段の断熱材133は、端縁に一定幅分だけ
が残る中空枠状である。上記上段の断熱材131と下段
の断熱材133とを併せると中段の断熱材132と同じ
面積になるようにした。さらに、上記中段の断熱材13
2、下段の断熱材133の裏面には、C型鋼材からなる
固定部材181,182を一体に固定してしている。
尚、183はL型鋼材からなる補助部材である。この屋
根パネル1には、一頂点が棟側に位置し、該一頂点と対
向する一辺が軒側に位置するように配される構造(便宜
上、パネル1Aという)と、その反対に一辺が棟側に位
置し、該一辺と対向する一頂点が軒側に位置するように
配される構造(便宜上、パネル1Bという)との2種が
ある。
【0008】パネル1Aの軒側の一辺とパネル1Bの軒
側の二辺とは何れも同様な端部構造を有し、その側端面
には断面略Z字状の第1フレーム15が固定され、さら
に予め或いは屋根の施工に際して上記第1フレーム15
の固定縦片に断面略L字状の第2フレーム16が取付け
られる構成である。また、パネル1Aの棟側の二辺とパ
ネル1Bの棟側の一辺とは何れも同様な端部構造を有
し、屋根の施工に際してその上面端部に断面略柄杓状の
第3フレーム17が取付けられる構成である。第1フレ
ーム15は、短片状の固定縦片の上端から略水平状に軒
側へ延在する第1係止横片151を備えると共に、固定
縦片の下端から略水平状に棟側へ延在する下部横片15
2を備える。そして、上記第1係止横片151はパネル
1A,1Bの表面と略面一状であって屋根板11の折り
返し状の軒端縁が係合し、下部横片152は上段の断熱
材131の表面に沿っている。第2フレーム16は、短
片状の固定縦片の下端に直角状に軒側へ延在して且つそ
の先端が斜め上方へ折り返し状に折曲された第2係止横
片161を備える。そして、上記第2係止横片161は
上段の断熱材131の表面と間隔を隔てて略面一状で、
後述する止水部材5の棟端縁が係合する。第3フレーム
17は、短片状の固定横片の軒端から略水平状に延在す
る第3係止横片171を備えると共に、棟側及び軒側に
横向きの水抜き穴172,173を備える。そして、上
記第3係止横片171はパネル1A,1Bの表面と略面
一状で、後述する止水部材5の軒端縁が係合する。そし
て、一つの構成面内においてはパネル1Aとパネル1B
とを横方向及び流れ方向に交互に配する。
【0009】図2は、流れ方向に隣接するパネル1Aと
パネル1Bとの接続構造を示すものであり、一定間隔を
隔てて配設されたパネル1A,1B間には第1樋部材2
が配設され、止水部材5でその間隔が覆われている。第
1樋部材2は、前記流水部材12より断面が大きく且つ
深く形成されるものであり、図示実施例では平坦状の底
面21から略垂直状に立ち上がる棟側面22が断熱材1
31の厚みとほぼ同一の高さであり、傾斜状に立ち上が
る軒側面23の先端に設けられた略水平状の固定部分2
4がパネル1Bの上面端部に延在する構成である。尚、
上記棟側面22の上端には軒側へ折曲した水返し片が設
けられている。止水部材5は、樹脂或いは屋根板11と
同質の金属等からなり、山形状と平坦状とを組み合わせ
た化粧面部51と、該化粧面部51の棟端縁を階段状に
折り下げた棟側係合部52と、化粧面部51の軒端縁を
下方から折り返した軒側係合部53とからなる構成であ
る。上記棟側係合部52の先端には軒側へ略水平状に折
り返した係合片521が設けられている。
【0010】同図に示された接続構造は、以下のように
施工することができる。まず、建築物の梁9(同図では
図示しないが図4にはその上端を示した)に前記構成の
パネル1Aとパネル1Bとを一定間隔を隔てて固定す
る。そして、パネル1A,1Bの固定部材182,18
2の端面上部にL型鋼材7,7を固定し、その上に前記
断熱材13と同じ厚みの硬質木片セメント板の2層から
なる閉塞材8を敷設する。この状態ではパネル1Aの中
段の断熱材132の表面、閉塞材8の表面、パネル1B
の中段の断熱材132の表面が面一状となり、各パネル
1A,1Bの上段の断熱材131の表面に敷設した防水
シート材のはみ出し部分を閉塞材8上で重合させる。
尚、上記L型鋼材7はパネル1A,1Bの一構成部位と
して予め固定部材182に一体に取付けてあってもよ
い。次に、パネル1A,1Bの対向間隔に前記構成の第
1樋部材2を配設するのであるが、その際、棟側面22
は中段の断熱材132上面と上段の断熱材131端面と
第1フレーム15の下部横片152下面とで囲まれる横
向きの溝部分に挿入され、軒側面23の固定部分24は
前記第3フレーム17の固定に際して一連に取付けられ
る。図示実施例ではシーリング材を介してビス等を止着
するので、固定部分24の裏面、即ち第1樋部材2の裏
面側に水が侵入することがない。その後、前記構成の止
水部材5を被着するのであるが、軒側係合部53を第3
フレーム17の第3係止横片171に係合させた状態
で、弾性に抗して化粧面部51を幅狭にしながら、第1
フレーム15の第1係止横片151と第2フレーム16
とで形成される横向きの溝部分に棟側係合部52を挿入
すると、棟側係合部52の係合片521が第2フレーム
16の第2係止横片161の内部に位置する状態で弾性
的に係合する。尚、図示実施例では、棟側係合部52を
挿入する際にガスケットを介在させることにより該ガス
ケットの弾性で安定に係合させるようにしている。
【0011】こうして施工された接続構造では、棟側の
パネル1Aを構成する屋根板11,11間から流入した
雨水が流水部材12内を流下して第1樋部材2に侵入す
るが、この第1樋部材2は流水部材12より断面が大き
く且つ深く形成されているので、雨水を逆流させること
がない。また、経年の使用においてもパネル1A,1B
の配設間隔がずれたり、シール材の劣化が生じて隙間等
が発生しても確実に雨水を第1樋部材2に導いて防水性
を損なうことがない。そして、雨水は後述する他の樋部
材に導かれる。このように、棟側のパネル1Aの流水部
材12を流下した雨水は第1樋部材2に流入し、軒側の
パネル1Bの流下部材12に直接侵入することがないの
で、軒側のパネル1Bの流下部材12における漏水等を
生ずることがない。即ち、第1樋部材2を設けないと棟
側のパネル1Aの流水部材12から軒側のパネル1Bの
流水部材12へ直接雨水が流入するので、流れの下流
(軒先側)では膨大量の雨水が集中することになり漏水
を起し易くなる。尚、この第1樋部材2は流れ方向にほ
ぼ直交する方向に配され、また深さも後述する他の樋部
材に比べて大きくないので、例えば豪雨に際してこの第
1樋部材2の許容量を越える雨水が流入することもある
が、この図示実施例では第1樋部材2に侵入した雨水が
ある程度の量を超えた場合には、第3フレーム17に設
けられた水抜き穴172,173から過剰の雨水を軒側
のパネル1Bの表面上に排出(オーバーフロー)させる
ことができる。
【0012】図3は、横方向に隣接するパネル1Bとパ
ネル1Aとの接続構造を示すものであり、一定間隔を隔
てて配設されたパネル1B,1A間には第2樋部材3が
配設され、止水部材5でその間隔が覆われている。第2
樋部材3は、前記第1樋部材2より断面が大きく且つ深
く形成されるものであり、棟側面32と底面31との間
に傾斜状の斜面35及び略水平状の受面36が介在する
点、先端に固定部分34を備える軒側面33が垂直状で
ある点を除いて前記第1樋部材2とほぼ同一形状であ
る。上記斜面35は断熱材13の約3層分の厚みと略同
一の高さを有し、棟側面32は上段の断熱材131の厚
みと略同一の高さを有するので、この第2樋部材3は断
熱材13の約4層分の厚みとほぼ同一の深さを有する。
【0013】同図に示された接続構造は、配設したパネ
ル1B,1Aの固定部材182,182の端面に上端か
ら断熱材13約3層分の厚み分だけ下方の位置にL型鋼
材7,7を固定し、その上に閉塞材8を敷設する以外
は、第2樋部材3の棟側及び軒側の取付け構造、並びに
止水部材5の棟側及び軒側の係合構造も前述の第1樋部
材2を用いる接続構造と同一であるから、前述と同様に
施工することができる。尚、上記L型鋼材7はパネル1
B,1Aの一構成部位として予め固定部材182に一体
に取付けてあってもよい。
【0014】こうして施工された接続構造でも、第2樋
部材3に棟側のパネル1Bの流水部材12から雨水が侵
入するが、この第2樋部材3は流水部材12より断面が
大きく且つ深く形成されているので、雨水を逆流させる
ことがなく、軒側のパネル1Aの流下部材12に直接侵
入させることもない。また、第2樋部材3には、前記第
1樋部材2からも雨水が流入するのであるが、この第2
樋部材3は第1樋部材2よりも断面が大きく且つ深く形
成されているので、雨水を逆流させることなく確実に軒
側へ流下させることができる。即ち、第1樋部材2にお
いて雨水の逆流が生ずると、前述のように第3フレーム
17に設けられた水抜き穴172,173から過剰の雨
水を排出しても、特に流れ方向の下流(軒先側)では多
量の雨水が集中するので、結局流水部材12における漏
水等が生じ易いものとなる。言い換えれば、第2樋部材
3は、第1樋部材2の逆流及びオーバーフローを抑制
し、間接的に流水部材12における漏水等を防止するの
である。
【0015】図4は、異なる構成面で左右に隣接するパ
ネル1Aとパネル1Aとの接続構造を示すものであり、
一定間隔を隔てて配設されたパネル1A,1A間には第
3樋部材4が配設され、止水部材5’でその間隔が覆わ
れている。尚、同図では左右に隣接するパネル1A,1
Aが一つのフラット面を形成するように描かれている
が、より具体的には一方のパネル1Aに対して他方のパ
ネルAは傾斜するように施工、構成されている。第3樋
部材4は、前記第2樋部材3よりさらに断面が大きく且
つ深く形成されるものであり、長尺な通し材でも定尺材
でもよい。図示実施例では平坦状の底面41と、該底面
41の左右側縁から略垂直状に立ち上がる側面42と、
該側面42の上端から外方へ略水平状に延在する受面4
6と、該受面46の先端から略垂直状に立ち上がる第2
側面43とからなり、第2側面43の上端には内方へ折
曲した水返し片が設けられている。上記側面42は断熱
材13の約5層分の厚みと略同一の高さを有し、第2側
面43は上段の断熱材131の厚みと略同一の高さを有
するので、この第3樋部材4は断熱材13の約6層分の
厚みとほぼ同一の深さを有する。止水部材5’は、略平
坦状の化粧面部51の左右側縁に、上方へ僅かに折り上
げ且つその上端を外方へ略水平状に延在させた側部5
4,54を設けた構成である。
【0016】同図に示された接続構造は、まず、建築物
の梁9に前記構成のパネル1A,1Aを一定間隔を隔て
て配設し、固定部材182,182の側面下端にL型鋼
材7,7を固定し、その上に閉塞材8を敷設する。次
に、パネル1A,1Aの対向間隔に前記構成の第3樋部
材4を配設するのであるが、その際、閉塞材8の上面に
底面41が受け止められ、第2側面43が中段の断熱材
132上面と上段の断熱材131端面と流水部材12の
下面とで囲まれる横向きの溝部分に挿入されるように取
付けられる。尚、パネル1Aの棟側の二辺には屋根の施
工に際して第3フレーム17を取付けることを既に説明
したが、同図に示すように第3樋部材4に臨むパネル1
Aの端部にはこの第3フレーム17を取付ける必要はな
い。その後、前記構成の止水部材5’を被着するのであ
るが、側部54,54をパネル1A,1Aの上面端部に
重合状に臨ませ、シーリング材を介してビス等を止着す
ることにより固定する。
【0017】こうして施工された接続構造でも、第3樋
部材4に前記第1樋部材2から雨水が流入するが、この
第3樋部材4は第1樋部材2より断面が大きく且つ深く
形成されているので、雨水を逆流させることなく確実に
軒側へ流下させることができる。また、第3樋部材4は
前記第2樋部材3よりも断面が大きく且つ深く形成され
ているので、第3樋部材4内を流下する雨水が第2樋部
材3へ流入(分岐)することがなく確実に軒側へ流下さ
せることができる。即ち、第3樋部材4内を流下する雨
水が第2樋部材3へ流入(分岐)すると、第2樋部材3
の許容量を越える雨水が集中することもあり、結局それ
以前の第1樋部材2での逆流やオーバーフロー、流水部
材12での漏水等を引き起こし易いものとなる。言い換
えれば、第3樋部材3は、第2樋部材3、第1樋部材2
での逆流やオーバーフローを抑制し、間接的に流水部材
12における漏水等を防止するのである。
【0018】尚、屋根の軒に沿って配する軒樋部材6
は、前記第3樋部材4より断面が大きく且つ深く形成さ
れるものであり、具体的には特にその構成を限定するも
のではないが、例えば図2における第1樋部材2の右半
部分の構成を有し、左半は単に垂直な側壁面としても良
い。この軒樋部材6には、流水部材12、第2樋部材
3、第3樋部材4のそれぞれから雨水が侵入するのであ
るが、これらのどの部材12,3,4よりも断面が大き
く且つ深く形成されているので、雨水を逆流させること
なく確実に図示しない縦樋などへ導いて下方へ排出させ
ることができる。
【0019】図5は、第1樋部材2、第2樋部材3、第
3樋部材4の連結部分を示すものであり、前記各樋部材
2,3,4の構成を簡略化して描いている。各樋部材
2,3,4の接続は、大きい樋の側壁の一部(上方)を
切り欠いて載置するのであり、具体的には第3樋部材4
の側壁の上端から第2樋部材3の深さ分だけ下方へ切り
欠いて第2樋部材3を載置し、第2樋部材4の側壁の上
端から第1樋部材2の深さ分だけ下方へ切り欠いて第1
樋部材2を載置する。尚、第1樋部材2、第2樋部材3
の流れ方向の端縁に、底面21,31から下方へ傾斜す
る短片状の案内片27,37を設け、該案内片27,3
7が第3樋部材4の内部に位置するように配した。尚、
軒先における第2樋部材3、第3樋部材4、軒樋部材6
の連結部分も、上記と同様である。
【0020】以上本発明を図面の実施例に基づいて説明
したが、本発明は上記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載の構成を変更しない限りどの
ようにでも実施することができる。例えば前記実施例で
は屋根パネル1は正三角形状であったが、特に限定する
ものではなく、例えば四角形状等でもよい。また、前記
実施例では止水部材5,5’は樹脂或いは屋根板11と
同質の金属等からなる定形のものであったが、例えばそ
の上方にカバー材が設けられるような二重構造の屋根な
どではシリコンゴム系などの不定形材であってもよい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明の屋根パネル
の接続構造は、接続部に樋部材があるため経年の使用に
より屋根パネルがずれたり、シール材が劣化して隙間等
が発生しても、雨水は確実に樋部材に導かれるので、防
水性を損なうことがない。また、接続部に配する樋部材
の断面及び深さが異なるため、雨水の流下経路を規制し
て安定な排水処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の屋根の平面図である。
【図2】図1のX−X線における断面図であり、流れ方
向に隣接する屋根パネルの接続構造を示す断面図であ
る。
【図3】図1のY−Y線における断面図であり、左右方
向に隣接する屋根パネルの接続構造を示す断面図であ
る。
【図4】図1のZ−Z線における断面図であり、異なる
構成面で流れ方向に隣接する屋根パネルの接続構造を示
す断面図である。
【図5】簡略化した第1樋部材、第2樋部材、第3樋部
材の連結部分を示す斜視図である。
【符号の説明】
1(1A,1B) 屋根パネル 11 屋根板 12 流水部材 2 第1樋部材 3 第2樋部材 4 第3樋部材 5 止水部材 6 軒樋部材

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の構成面からなる屋根を施工するに
    際し、複数の屋根板を敷設すると共に屋根板の接続部間
    の裏面に流水部材を備える屋根パネルを、隣接する他の
    屋根パネルと対向させて接続する接続部に、樋部材、止
    水部材を用いる屋根パネルの接続構造にあって、 前記止水部材は、接続部間を覆い、 前記樋部材は、同じ構成面で流れ方向に隣接する屋根パ
    ネルの接続部間の裏面に用いる第1樋部材と、同じ構成
    面で左右方向に隣接する屋根パネルの接続部間の裏面に
    用いる第2樋部材と、異なる構成面で左右に隣接する屋
    根パネルの接続部間の裏面に用いる第3樋部材と、屋根
    の軒に沿って配する軒樋部材からなり、前記流水部材よ
    り第1樋部材、第1樋部材より第2樋部材、第2樋部材
    より第3樋部材、第3樋部材より軒樋部材、と断面が大
    きく且つ深く形成したことを特徴とする屋根パネルの接
    続構造。
  2. 【請求項2】 屋根パネルは、表面が略平坦状に形成さ
    れることを特徴とする請求項1記載の屋根パネルの接続
    構造。
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