JPH1134869A - 鉄道車両用ボルスタレス台車の揺動抑制装置 - Google Patents

鉄道車両用ボルスタレス台車の揺動抑制装置

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JPH1134869A
JPH1134869A JP19702497A JP19702497A JPH1134869A JP H1134869 A JPH1134869 A JP H1134869A JP 19702497 A JP19702497 A JP 19702497A JP 19702497 A JP19702497 A JP 19702497A JP H1134869 A JPH1134869 A JP H1134869A
Authority
JP
Japan
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air spring
swing
bogie
bolsterless
friction plate
Prior art date
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Pending
Application number
JP19702497A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoshi Koizumi
智志 小泉
Fusao Kusumoto
富佐夫 楠本
Susumu Kubota
進 窪田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉄道車両用ボルスタレス台車の蛇行等による
揺動を効果的に抑制できる台車の揺動抑制装置を提供す
ること。 【解決手段】 鉄道車両用ボルスタレス台車2に設置さ
れて車体1の揺動を抑制する装置である。台車2に取付
けた空気ばね14の荷重負担部に摩擦板12と回転腕1
3を重合状に配置する。この回転腕13の反空気ばね側
と車体1を、リンク15を介して枢支連結したり、摩擦
板12に代えて空気ばね14の下部に積層ゴム18を配
置すると共に、この積層ゴム18に回転腕13を取付け
た構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道車両用ボルス
タレス台車の蛇行等による揺動を抑制するために使用さ
れる揺動抑制装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ボルスタ台車と比較して軽量化が図れ、
部品数が少ないボルスタレス台車では、走行時における
左右動[図5(b)における上下方向の移動]を解消す
るために、図5、図6に示すように、車体1とボルスタ
レス台車(以下、単に「台車」と言う)2側にそれぞれ
取付け座3,4を設置し、これら取付け座3,4に油圧
ダンパー5をボルト6,7によって取付けている。
【0003】そして、取付け座3,4と油圧ダンパー5
の取付け部には、例えば図6(c)に示すように、ゴム
ブッシュ8が介設され、車体1と台車2間の上下[図5
(a)における上下方向の移動]、左右[図5(b)に
おける上下方向の移動]、ローリング[図5(c)にお
ける前後方向を中心とする回転]を許容できるようにな
っている。
【0004】ところで、前記した油圧ダンパー5は、車
体1と台車2が前後方向やローリング方向に変位した分
だけ伸縮し、この時、作動油がオリフィス部を流動する
ことによって減衰力が働くようになっている。この減衰
力は前記した変位時間によって変化し、変位時間が遅い
と減衰力も小さくなる特性を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】揺動抑制装置として前
記した油圧ダンパーを使用した場合には、車体1と台車
2間のある程度の上下、左右、ローリングは抑制できる
ものの、油圧の応答性によって十分とは言えなかった。
加えて、油圧ダンパーは、油もれや油の劣化に起因する
作動不良や特性変化の問題があり、さらに、コストやメ
ンテナンスの点でも問題があった。
【0006】本発明は、上記した従来の問題点に鑑みて
なされたものであり、鉄道車両用ボルスタレス台車の蛇
行等による揺動を効果的に抑制できる揺動抑制装置を提
供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係る鉄道車両用ボルスタレス台車の揺
動抑制装置は、空気ばねの荷重負担部に摩擦板と回転腕
を重合状に配置すると共に、この回転腕の反空気ばね側
と車体を、リンクを介して枢支連結することとしてい
る。そして、このような構成により、摩擦板の摩擦抵抗
力が揺動抑制力として作用することとなる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に係る鉄道車両用ボルスタ
レス台車の揺動抑制装置は、台車に取付けた空気ばねの
荷重負担部に摩擦板と回転腕を重合状に配置すると共
に、この回転腕の反空気ばね側と車体を、リンクを介し
て枢支連結したものである。
【0009】また、本発明に係る鉄道車両用ボルスタレ
ス台車の揺動抑制装置は、前記摩擦板に代えて空気ばね
の下部に積層ゴムを配置すると共に、この積層ゴムに回
転腕を取付けたものでも良い。
【0010】本発明に係る鉄道車両用ボルスタレス台車
の揺動抑制装置においては、摩擦板の摩擦抵抗力や積層
ゴムの捩り特性により、車体の揺動を効果的に抑制でき
ることになる。
【0011】
【実施例】以下、本発明に係る鉄道車両用ボルスタレス
台車の揺動抑制装置を図1〜図4に示す実施例に基づい
て説明する。図1は鉄道車両用ボルスタレス台車に本発
明に係る揺動抑制装置を設置した場合の全体構成図で、
(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図、図
2は図1における要部拡大図で、(a)は正面図、
(b)は平面図、(c)はリンク端部における枢支部の
一例を示す図、図3は鉄道車両用ボルスタレス台車に本
発明に係る揺動抑制装置の他の例を設置した場合の全体
構成を示す側面図、図4は図3における要部拡大図で、
(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は空気ばねと
積層ゴム部の構成を示す半断面図、(d)はリンク端部
における枢支部の一例を示す図である。
【0012】図1〜図4において、11は台車2に設置
されて車体1の揺動を抑制する本発明に係る揺動抑制装
置であり、以下のような構成である。12は摩擦板、1
3は回転腕であり、図2に示すように、それぞれ空気ば
ね14の荷重負担部(下部)と台車枠2aとの間に重合
状に配設されている。従って、空気ばね14の荷重負担
部と台車枠2aとの間に、摩擦板12と重合状に配設さ
れている回転腕13は、空気ばね14の中心部を中心と
して摺動回転ができることになる。
【0013】15はリンクであり、両端部は、それぞれ
車体1に設置した取付け座16と、回転腕13の反空気
ばね14側とに枢支状に連結されている。そして、リン
ク15の両端部における枢支部には、図2(c)に示す
ように、例えば球面状のゴムブッシュ17が介設され、
このゴムブッシュ17において車体1と台車2間の若干
の変位(上下、左右、ローリング等)を吸収できるよう
になっている。
【0014】図1、図2に示した第1の本発明に係る揺
動抑制装置は上記したような構成であり、この実施例で
は車体1と台車2間で前後変位(回転変位)し、回転腕
13の反空気ばね14側がリンク15によって押し引き
された時には、回転腕13は空気ばね14の中心部を中
心として、摩擦板12との摩擦力に抗して摺動回転しよ
うとする。そして、この摺動回転時における摩擦抵抗力
が前記変位の抑制力となって働き、車体1の台車2に対
する変位を抑えることになる。
【0015】上記したような構成の第1の本発明に係る
揺動抑制装置では、揺動抑制の有効な特性を得る(選定
する)に際しては、摩擦板12の摩擦係数に合わせて回
転腕13の長さLを調整したり、摩擦板12の摩擦係数
に合わせて摩擦板12の大きさや重合枚数を選定するこ
とによって行う。
【0016】本発明に係る揺動抑制装置は、上記した構
成に限るものではなく、図3、図4に示すように、前記
した摩擦板12に代えて空気ばねの14の下部に積層ゴ
ム18を配置すると共に、この積層ゴム18に回転腕1
3を取付けたものでも良い。これが第2の本発明に係る
揺動抑制装置である。
【0017】この第2の本発明に係る揺動抑制装置で
は、車体1と台車2間で前後変位(回転変位)し、回転
腕13の反空気ばね14側がリンク15によって押し引
きされた時には、回転腕13は空気ばね14の中心部を
中心として、積層ゴム18の捩れに抗して回転しようと
する。そして、この回転時における捩り剛性が前記変位
の抑制力となって働き、車体1の台車2に対する変位を
抑えることになる。
【0018】上記したような構成の第2の本発明に係る
揺動抑制装置では、揺動抑制の有効な特性を得る(選定
する)に際しては、積層ゴム18の捩り剛性に合わせて
回転腕13の長さLを調整したり、積層ゴム18の捩り
剛性に合わせて積層ゴム18の大きさや積層枚数を選定
することによって行う。
【0019】なお、リンク15は、前後力(回転抵抗)
を確実に伝達できるようにガタがなく、変形しない構造
を採用することは言うまでもない。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る揺動
抑制装置によれば、以下に列挙する効果が得られる。 構造が簡単で確実な作動が保証できると共に、メン
テナンスも容易である。 ボルスタ台車と同様の揺動抑制の特性を得ることが
出来る。 特に、請求項1に係る発明では、車体を介して空気
ばねに作用する荷重を利用しているので、乗客(荷重条
件)に応じた特性が確保できる。 油を使用していないので、特性の経年変化が少な
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】鉄道車両用ボルスタレス台車に本発明に係る揺
動抑制装置を設置した場合の全体構成図で、(a)は正
面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。
【図2】図1における要部拡大図で、(a)は正面図、
(b)は平面図、(c)はリンク端部における枢支部の
一例を示す図である。
【図3】鉄道車両用ボルスタレス台車に本発明に係る揺
動抑制装置の他の例を設置した場合の全体構成を示す側
面図である。
【図4】図3における要部拡大図で、(a)は正面図、
(b)は平面図、(c)は空気ばねと積層ゴム部の構成
を示す半断面図、(d)はリンク端部における枢支部の
一例を示す図である。
【図5】鉄道車両用ボルスタレス台車に従来の揺動抑制
装置を設置した場合の全体構成図で、(a)は正面図、
(b)は平面図、(c)は側面図である。
【図6】図5における要部拡大図で、(a)は正面図、
(b)は平面図、(c)はリンク端部における枢支部の
一例を示す図である。
【符号の説明】
11 揺動抑制装置 12 摩擦板 13 回転腕 14 空気ばね 15 リンク 18 積層ゴム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 窪田 進 大阪府大阪市此花区島屋5丁目1番109号 住金デザインアンドエンジニアリング株 式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄道車両用ボルスタレス台車に設置され
    て車体の揺動を抑制する装置であって、台車に取付けた
    空気ばねの荷重負担部に摩擦板と回転腕を重合状に配置
    すると共に、この回転腕の反空気ばね側と車体を、リン
    クを介して枢支連結したことを特徴とする鉄道車両用ボ
    ルスタレス台車の揺動抑制装置。
  2. 【請求項2】 摩擦板に代えて空気ばねの下部に積層ゴ
    ムを配置すると共に、この積層ゴムに回転腕を取付けた
    ことを特徴とする請求項1記載の鉄道車両用ボルスタレ
    ス台車の揺動抑制装置。
JP19702497A 1997-07-23 1997-07-23 鉄道車両用ボルスタレス台車の揺動抑制装置 Pending JPH1134869A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003063394A (ja) * 2001-08-27 2003-03-05 Kayaba Ind Co Ltd 鉄道車両の懸架装置及びダンパ
JP2012001059A (ja) * 2010-06-15 2012-01-05 Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd 鉄道車両

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003063394A (ja) * 2001-08-27 2003-03-05 Kayaba Ind Co Ltd 鉄道車両の懸架装置及びダンパ
JP4683602B2 (ja) * 2001-08-27 2011-05-18 カヤバ工業株式会社 鉄道車両用ヨーダンパ
JP2012001059A (ja) * 2010-06-15 2012-01-05 Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd 鉄道車両

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