JPH11348684A - ワイヤーハーネスの保護装置及びその装置を用いたエアバッグ展開方法 - Google Patents

ワイヤーハーネスの保護装置及びその装置を用いたエアバッグ展開方法

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JPH11348684A
JPH11348684A JP10165534A JP16553498A JPH11348684A JP H11348684 A JPH11348684 A JP H11348684A JP 10165534 A JP10165534 A JP 10165534A JP 16553498 A JP16553498 A JP 16553498A JP H11348684 A JPH11348684 A JP H11348684A
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wire harness
protection device
harness
airbag
power supply
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JP10165534A
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Kaoru Sugimoto
薫 杉本
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Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強い衝撃に対してもワイヤーハーネスへの損
傷を低減するとともに、電源供給や信号伝送等の確保を
図る。 【解決手段】 車両の衝突等による所定の衝撃をセンタ
ーエアバッグセンサ12及びセーフィングセンサ13で
検出すると、ダイアグ及び判定回路16による駆動回路
14,15,23のオン/オフ制御によってバックアッ
プ電源からGNDに至る各インフレータ10,11,2
1,22の電源供給ライン系を形成させるが、その際、
ハーネス用インフレータ21,22の電源供給ライン系
が形成されてエアバッグを膨張させるまでの処理を、他
のエアバッグの膨張処理よりもいち早く行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両、例えば自動
車に配索されたワイヤーハーネスを衝突等の衝撃から保
護するワイヤーハーネスの保護装置及びその装置を用い
たエアバッグ展開方法に関する。
【0002】
【関連する背景技術】従来、自動車のバッテリやエンジ
ンが収納されているエンジンルーム等には、ワイヤーハ
ーネスが配索されており、上記ワイヤーハーネスは、例
えば電源線や信号線やそのコネクタ等をテープで一体に
組み上げて構成されていたり、さらに上記テープの外周
を例えばコルゲートチューブ等で覆って構成されてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記ワイヤ
ーハーネスでは、車両の振動等による比較的弱い衝撃に
対しては充分に耐えうるが、例えば車両の衝突等によっ
て加わる強い衝撃に対しては近くの部品や車両ボディと
の接触等により、断線等の損傷を受けることがあるとい
う問題点があった。
【0004】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、強い衝撃に対してもワイヤーハーネスへの損傷を低
減できるワイヤーハーネスの保護装置を提供することを
目的とする。
【0005】また、本発明の他の目的は、任意に駆動さ
せることができるワイヤーハーネスの保護装置を提供す
ることにある。
【0006】また、本発明の他の目的は、電源供給や信
号伝送等の確保を図ることができるエアバッグ展開方法
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、車両への所定の衝撃を検出する、例え
ばGセンサ等からなる検出手段と、前記車両内に配索さ
れたワイヤーハーネス又は該ワイヤーハーネス近隣に取
り付けられたワイヤーハーネス用のインフレータと、前
記衝撃時に前記インフレータの駆動によって膨張して前
記ワイヤーハーネスを前記衝撃から保護するワイヤーハ
ーネス用のエアバッグとを有する保護手段と、前記検出
手段による検出結果に応じて前記保護手段を駆動制御す
るダイアグ及び判定回路からなる制御手段とを備えたワ
イヤーハーネスの保護装置が提供される。
【0008】すなわち、車両の衝突等による衝撃をセン
サで検出すると、ダイアグ及び判定回路の制御によって
インフレータが電気点火してエアバッグを膨張させるこ
とによって、上記ワイヤーハーネスに加わる衝撃を緩和
させてワイヤーハーネスの損傷を防ぐ。
【0009】また、前記保護装置は、前記保護手段の駆
動を指示する展開スイッチ等の指示手段を有し、前記制
御手段は、前記検出手段による検出結果又は前記指示手
段からの指示に応じて前記保護手段を駆動制御して、エ
アバッグを展開させることによって廃車時又は保守点検
時の部品の交換等を容易にする。
【0010】また、車両に装備したワイヤーハーネス及
びその他の対象の保護装置のうち、前記ワイヤーハーネ
スの保護装置を早く駆動させることで、ワイヤーハーネ
スを上記衝撃からいち早く保護してワイヤーハーネスの
損傷を防ぎ、電源供給や信号伝送の確保を図る。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に係るワイヤーハーネス
(以下、「ハーネス」という)の保護装置の一実施形態
例を図1乃至図7の図面に基づいて説明する。
【0012】図1は、本発明に係るハーネスの保護装置
を用いたエアバッグ展開システムの構成を示すブロック
図である。図において、上記システムは、従来のシステ
ムと同様に、乗員用のエアバッグを展開させる乗員用イ
ンフレータ10と、サイドエアバッグを展開させるサイ
ド用インフレータ11とを装備し、所定の衝撃を検出し
てセンターエアバッグセンサ12及びセーフィングセン
サ13がオン状態になると、駆動回路14,15がダイ
アグ及び判定回路16の制御によってオン状態になり、
バックアップ電源17、セーフィングセンサ13、イン
フレータ10,11、駆動回路14,15からGNDに
至る電源供給ライン系が形成され、バックアップ電源1
7の電源がセーフィングセンサ13を介してインフレー
タ10,11に供給される構成に、本発明に係るハーネ
スの保護装置を含めた構成になっている。
【0013】また、ダイアグ及び判定回路16には、C
PUモニタ18と、ウォーニングランプ19と、監視用
コネクタ20とが接続されており、ダイアグ及び判定回
路16が、例えばシステム内のセンサからの入力値が適
当か、マイクロコンピュータのプログラムが正しいステ
ップで動作しているか、インフレータの状態等、上記シ
ステムを監視して診断している。この監視状況は、CP
Uモニタ18のモニタ機能によって、CPUモニタ内に
記憶され、後に例えば外部から監視用コネクタ20に接
続された図示しない検知装置で、その状況の内容をチェ
ックできるようになっている。また、ウォーニングラン
プ19は、メータパネル内に組み込まれており、ダイア
グ及び判定回路16がシステム内の異常を検出すると同
時に点灯して乗員に異常を知らせている。なお、バック
アップ電源11は、ACC又はIGの位置で電源の供給
を行い、セーフィングセンサ12及びセンターエアバッ
グセンサ13は、例えば車室内のインストルメントパネ
ル下方に取り付けられ、例えば車両の衝突時等に生じる
所定の減速度を検出するGセンサからなっている。
【0014】上記ハーネスの保護装置は、本発明の検出
手段も兼ね備えるセンターエアバッグセンサ12及びセ
ーフィングセンサ13と、本発明の制御手段も兼ね備え
るダイアグ及び判定回路16と、本発明の保護手段を構
成し、セーフィングセンサ13と接続されるハーネス用
のインフレータ21,22と、ダイアグ及び判定回路1
6の制御によってオン状態になる駆動回路23と、本発
明の指示手段を構成し、車室内に配置されてダイアグ及
び判定回路16に接続される展開スイッチ24と、図示
しない車外の信号入力装置との接続が可能な外部チェッ
クコネクタ25と、バックアップ電源17と各インフレ
ータ10,11,21,22を直接接続するためのバイ
パスラインに設けられたスイッチ26と、本発明の保護
手段を構成する後述するハーネス用のエアバッグ装置と
から構成されている。なお、スイッチ26は、通常の状
態ではオフ状態に維持されている。
【0015】ダイアグ及び判定回路16は、センターエ
アバッグセンサ12がオン状態になると、駆動回路22
をオン状態に制御し、バックアップ電源17、オン状態
のセーフィングセンサ13、インフレータ20,21、
駆動回路22からGNDに至る電源供給ライン系が形成
させる。これにより、バックアップ電源16の電源がセ
ーフィングセンサ13を介してインフレータ20,21
に供給され、ハーネス用のエアバッグが展開される。
【0016】また、ダイアグ及び判定回路16は、展開
スイッチ24から信号入力がなされると、エアバッグの
展開指示と判断して、駆動回路14,15,23をオン
状態にするとともに、スイッチ26をオン制御して、バ
ックアップ電源17、スイッチ26、各インフレータ1
0,11,20,21、駆動回路14,15,22から
GNDに至る電源供給バイパスライン系が形成させる。
これにより、バックアップ電源16の電源がセーフィン
グセンサ13を介さずにインフレータ20,21に供給
され、各エアバッグが展開される。
【0017】なお、本発明では、展開スイッチ24の誤
動作を防止し、信頼度を高めるためには、展開スイッチ
24の信号入力とともに、例えば外部チェックコネクタ
25を介して図示しない車外の信号入力装置からの信号
入力がなされた場合に、エアバッグの展開指示を判断さ
せるように設定することが好ましい。
【0018】ハーネス用のエアバッグ装置は、図2に示
すように、ハーネス30に固定治具31,32によって
取り付けられており、内部に上述したハーネス用のイン
フレータを含むバッグモジュール33と、バッグモジュ
ール33の3カ所のバッグ展開口34〜36から突出し
て展開されたエアバッグ37〜39とから構成されてい
る。
【0019】ハーネス30は、図3に示すように、バッ
グモジュール33との接触によって損傷を受けないよう
に外周が緩衝材40で覆われており、バッグモジュール
33は、ハーネス30と緩衝材40の上から、例えば結
束バンド又はテープからなる固定治具31,32で固定
されている。なお、ハーネス30とバッグモジュール3
3の固定方法はこれに限らず、例えば図4に示すよう
に、バッグモジュール33のハーネス30と接触する面
に、ハーネス30の形状にあわせて断面凹形状の溝41
を構成し、ハーネス30の外周を緩衝材40で覆った上
から溝41に係合させており、バッグモジュール33
は、係合されたハーネス30と緩衝材40の上から固定
治具31,32とで固定されるように構成しても良い。
【0020】バッグモジュール33は、バッグ展開口3
4が近傍の車両ボディ側に向くように、ハーネス30に
取り付けられており、バッグ展開口35,36は、ハー
ネス30の長手方向に開口しており、かつ互いに対向す
る位置に設けられている。
【0021】エアバッグ37は、バッグ展開口34から
突出して、バッグモジュール33及びバッグモジュール
33が取り付けられたハーネス30の部分を覆うように
展開しており(図3、図4参照)、上記展開されたエア
バッグ37の両端部は、図3、図4のE部分に示すよう
に互いに重ね合わされて、例えば接着剤による接着、仮
縫い又はテープ止め等の方法でラッピングされている。
【0022】また、エアバッグ38,39は、バッグ展
開口35,36から突出して、ハーネス30を覆うよう
に展開している。図5は、図2に示したエアバッグ38
のC−D断面の一例を示す断面図であり、上記展開され
たエアバッグ38の両端部は、図のF部分に示すように
互いに重ね合わされて、エアバッグ37の端部と同様の
方法でラッピングされている。なお、エアバッグ39
も、エアバッグ38と同様の構造になっている。
【0023】上記構造のハーネス用のエアバッグ装置
は、例えば図6に示すように、車両エンジンルームに配
索されたハーネス30に対し、そのエンジンルームのフ
ロント面と左右の両サイド面に位置するハーネス30に
取り付けられており、これらエアバッグ37〜39は、
通常ではバッグ内にガスが注入されない状態で展開して
おり、車両の衝突等により所定以上の衝撃が生じると、
インフレータの動作によってガスが注入されて、図7に
示すように膨張して車両ボディやエンジンルーム内の各
機器との接触からハーネス30及びバッグモジュール3
3を保護する。なお、ハーネス用のエアバッグ装置は、
従来の乗員用エアバッグやサイド用エアバッグと同様
に、Gセンサ(センターエアバッグセンサ及びセーフィ
ングセンサ)が衝撃を検出すると、インフレータ21,
22に電気点火し、例えばガス発生剤を燃焼させ窒素ガ
スを発生して、それにより各エアバッグ37〜39を膨
らませるものである。これらエアバッグ37〜39は、
衝撃検出後も膨張状態が維持される。
【0024】次に、図1のハーネスの保護装置を用いた
エアバッグ展開システムの動作について説明する。ま
ず、センターエアバッグセンサ12及びセーフィングセ
ンサ13は、車両の衝突時等に伴う所定の衝撃(減速
度)を検出すると、オン状態になり、センターエアバッ
グセンサ12は、上記検出を示す信号をダイアグ及び判
定回路16に出力する。また、セーフィングセンサ13
は、バックアップ電源17による各インフレータ10,
11,21,22への電源供給を可能にする。
【0025】ダイアグ及び判定回路16は、センターエ
アバッグセンサ12から上記検出信号が入力されると、
例えば上記信号が所定値以上のとき、エアバッグの展開
に必要な衝撃か否かを判定する。ここで、エアバッグの
展開に必要な衝撃と判定した場合には、ダイアグ及び判
定回路16は、駆動回路14,15,23をオン状態に
駆動制御して、バックアップ電源17、セーフィングセ
ンサ13、各インフレータ10,11,20,21及び
駆動回路22からGNDに至る電源供給ライン系が形成
させる。
【0026】ところで、図示しないステアリングホイー
ル内に装着された乗員用インフレータ10及びドア部内
に装着されたサイド用インフレータ11は、電気点火
し、例えばガス発生剤を燃焼させ窒素ガスを発生して、
それによりバッグを膨らませるものである。そして、乗
員の頭部、胸部を拘束し、これらが直接ステアリング或
いはガラス等と2次衝突することを防ごうとするもので
ある。そこで、衝突時を0秒とすると、衝突から上記判
定まで約15ms、その後乗員用のサイドエアバッグが
衝突から展開するまで約50ms、ステアリングに設け
られた乗員用のエアバッグが衝突から約100msで展
開して乗員の頭部や胸部を受け止め保護し、同時にガス
をバッグから抜くことにより衝撃エネルギーを吸収しな
がらしぼんでいく。これら一連の動作は衝突の速度、形
態にもよるが約200msで完了する。
【0027】このような役目を持ったエアバッグシステ
ムは、衝突時確実にバッグが展開すること、かつ非衝突
或いは極低速衝突時等にはバッグが展開しないことが必
要である。従って、従来でも信頼度を上げるために、衝
突時の電源故障を補填するためにバックアップ電源17
を装備したり、ダイアグ及び判定回路16にシステムを
監視して診断する機能を設けたり、ダイアグ及び判定回
路16がシステム内の異常を検出すると同時に点灯して
乗員に異常を知らせるウォーニングランプを組み込んだ
り、さらにCPUモニタのモニタ機能により、作動状況
を記憶し、後でチェックできるようにしたが、インフレ
ータへの電源供給ラインが絶たれたり、信号伝送ライン
が絶たれたりすると、各インフレータの正常動作が損な
われることも考えられる。
【0028】そこで、本発明では、ダイアグ及び判定回
路16による判定からワイヤーハーネス用インフレータ
に電源供給がなされてバッグが完全に膨張するまで約1
5msと極短時間で処理されるように、この処理タイミ
ングを早めて動作するようにした。そのためにも、上記
実施例に示したようにエアバッグを予め展開させて配置
するのも時間短縮には有効な方法であり、その他には、
例えばダイアグ及び判定回路16による駆動回路23の
制御タイミングを、他の駆動回路14,15の制御タイ
ミングよりも早い時間に設定すること、或いはエアバッ
グ37〜39へのガスの注入時間を他のエアバッグへの
注入時間よりも短時間にすること等も考えられる。
【0029】これにより、バックアップ電源16の電源
がセーフィングセンサ13を介してインフレータ20,
21に供給され、ハーネス用のエアバッグがいち早く膨
張されて、ハーネス30を衝突等の際に加わる衝撃から
保護できることとなる。
【0030】また、例えば廃車時又は保守時には、ディ
ーラー等による操作によって、車室内に配置されてダイ
アグ及び判定回路16に接続される展開スイッチ24か
ら信号入力がなされる(又は、さらに外部チェックコネ
クタ25を介して外部の信号入力装置からも信号入力が
なされる)と、ダイアグ及び判定回路16は、エアバッ
グの展開指示と判断して、駆動回路14,15,23及
びスイッチ26をオン状態にして、バックアップ電源1
7から各インフレータに直接接続される電源供給バイパ
スライン系が形成される。
【0031】これにより、バックアップ電源16の電源
がセーフィングセンサ13を介さずに各インフレータ1
0,11,20,21に供給され、対応する各エアバッ
グが展開されて、廃車時のエアバックの撤去又は保守時
のエアバックの交換を容易に行うことができ、さらにハ
ーネス用の保護装置をハーネス30に取り付けたまま
で、ハーネスを取り出すことができるので、ハーネスの
損傷を防ぐことができる。
【0032】このように、本実施例では、車両の衝突等
による衝撃をセーフィングセンサ及びセンターエアバッ
グセンサで検出すると、ダイアグ及び判定回路の制御に
よってインフレータが電気点火してハーネス用のエアバ
ッグを膨張させることによって、上記衝撃に対するハー
ネスの損傷を防ぐことができる。
【0033】また、本実施例では、車両に装備したハー
ネス及びその他の対象の保護装置のうち、上記ハーネス
の保護装置を早いタイミングで駆動させることで、ワイ
ヤーハーネスを上記衝撃からいち早く保護してワイヤー
ハーネスの損傷を防ぎ、電源供給や信号伝送の確保を図
ることができ、他の対象の保護装置を正しく動作させる
ことができる。
【0034】さらに、本実施例では、衝撃の検出結果に
よるエアバッグ展開の他に、外部からの指示に応じて駆
動回路及びスイッチを駆動制御して、バイパスラインを
介してエアバッグを展開させることができるので、廃車
時及び保守点検時の部品の交換等を容易にすることがで
きる。
【0035】本発明は、これら実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形
実施が可能である。すなわち、本実施例では、廃車時等
に全てのインフレータを電気点火する構成としたが、本
発明はこれに限らず、例えば展開スイッチ24の信号又
は外部チェックコネクタ25を介して入力する信号を、
各インフレータ毎に異なる信号に規定し(例えば本実施
例の場合、異なる2ビットの信号をそれぞれのインフレ
ータに割り当てる)、ダイアグ及び判定回路がこの入力
する信号を認識して、対応する駆動回路のオン/オフを
制御すれば、各インフレータを個別に電気点火すること
も可能である。また、バッグモジュールをハーネス近隣
の車両ボディ側に取り付けて、車両に加わる衝撃から上
記ハーネスを保護するように構成することも可能であ
る。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、車両
への所定の衝撃を検出する検出手段と、前記車両内に配
索されたワイヤーハーネス又は該ワイヤーハーネス近隣
に取り付けられたインフレータと、前記衝撃時に前記イ
ンフレータの駆動によって膨張して前記ワイヤーハーネ
スを前記衝撃から保護するエアバックとを有する保護手
段と、前記検出手段による検出結果に応じて前記保護手
段を駆動制御する制御手段とを備えたので、強い衝撃に
対してもワイヤーハーネスへの損傷を低減できる。
【0037】また、本発明では、保護装置は、前記保護
手段の駆動を指示する指示手段を有し、前記制御手段
は、前記検出手段による検出結果又は前記指示手段から
の指示に応じて前記保護手段を駆動制御するので、衝撃
に依らなくても任意に保護手段を駆動させることができ
る。
【0038】また、本発明では、ワイヤーハーネスの保
護装置と、前記ワイヤーハーネス以外の他の対象を前記
衝撃から保護する保護装置とを前記車両に装備し、前記
ワイヤーハーネスの保護装置の制御手段は、前記他の対
象の保護装置の駆動よりも、前記ワイヤーハーネスの保
護装置を早く駆動させるので、ワイヤーハーネスを上記
衝撃からいち早く保護してワイヤーハーネスの損傷を防
ぎ、電源供給や信号伝送の確保を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るワイヤーハーネスの保護装置を用
いたエアバッグ展開システムの構成を示すブロック図で
ある。
【図2】図1に示したインフレータとハーネス用のエア
バッグの取り付け状況を説明するための斜視図である。
【図3】図2に示したA−B断面の一例を示す断面図で
ある。
【図4】図2に示したA−B断面の他例を示す断面図で
ある。
【図5】図2に示したC−D断面の一例を示す断面図で
ある。
【図6】本発明に係るワイヤーハーネスの保護装置の配
置位置を示す配置図である。
【図7】図2に示したエアバッグを膨張させた場合の斜
視図である。
【符号の説明】
10 乗員用インフレータ 11 サイド用インフレータ 12,13 センサ 14,15,23 駆動回路 16 ダイアグ及び判定回路 17 バックアップ電源 18 CPUモニタ 19 ウォーニングランプ 20,25 コネクタ 21,22 ハーネス用インフレータ 24 展開スイッチ 26 スイッチ 30 ワイヤーハーネス 31,32 固定治具 33 バッグモジュール 34〜36 バッグ展開口 37〜39 エアバッグ 40 緩衝材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両への所定の衝撃を検出する検出手段
    と、 前記車両内に配索されたワイヤーハーネス又は該ワイヤ
    ーハーネス近隣に取り付けられ、前記衝撃時に駆動して
    該ワイヤーハーネスを該衝撃から保護する保護手段と、 前記検出手段による検出結果に応じて前記保護手段を駆
    動制御する制御手段とを備えたことを特徴とするワイヤ
    ーハーネスの保護装置。
  2. 【請求項2】 前記保護装置は、前記保護手段の駆動を
    指示する指示手段を有し、前記制御手段は、前記検出手
    段による検出結果又は前記指示手段からの指示に応じて
    前記保護手段を駆動制御する請求項1に記載のワイヤー
    ハーネスの保護装置。
  3. 【請求項3】 前記保護手段は、ワイヤーハーネス又は
    該ワイヤーハーネス近隣に取り付けられたインフレータ
    と、前記インフレータの駆動によって膨張してワイヤー
    ハーネスを前記衝撃から保護するエアバッグとを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のワイヤーハーネスの
    保護装置。
  4. 【請求項4】 前記エアバッグは、前記ワイヤーハーネ
    スを覆うように該ワイヤーハーネスの長手方向に予め展
    開されることを特徴とする請求項3に記載のワイヤーハ
    ーネスの保護装置。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2に記載したワイヤーハー
    ネスの保護装置と、前記ワイヤーハーネス以外の他の対
    象を前記衝撃から保護する保護装置とを前記車両に装備
    し、前記ワイヤーハーネスの保護装置の制御手段は、前
    記他の対象の保護装置の駆動よりも、前記ワイヤーハー
    ネスの保護装置を早いタイミングで駆動させることを特
    徴とするエアバッグ展開方法。
JP10165534A 1998-06-12 1998-06-12 ワイヤーハーネスの保護装置及びその装置を用いたエアバッグ展開方法 Pending JPH11348684A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040046732A (ko) * 2002-11-28 2004-06-05 현대자동차주식회사 에어 백 제어 장치 및 그 방법

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KR20040046732A (ko) * 2002-11-28 2004-06-05 현대자동차주식회사 에어 백 제어 장치 및 그 방법

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