JP3501208B2 - 乗員保護装置の起動装置 - Google Patents

乗員保護装置の起動装置

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JP3501208B2
JP3501208B2 JP00752498A JP752498A JP3501208B2 JP 3501208 B2 JP3501208 B2 JP 3501208B2 JP 00752498 A JP00752498 A JP 00752498A JP 752498 A JP752498 A JP 752498A JP 3501208 B2 JP3501208 B2 JP 3501208B2
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    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • B60R21/01Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents
    • B60R21/017Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents including arrangements for providing electric power to safety arrangements or their actuating means, e.g. to pyrotechnic fuses or electro-mechanic valves
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F42AMMUNITION; BLASTING
    • F42BEXPLOSIVE CHARGES, e.g. FOR BLASTING, FIREWORKS, AMMUNITION
    • F42B33/00Manufacture of ammunition; Dismantling of ammunition; Apparatus therefor
    • F42B33/06Dismantling fuzes, cartridges, projectiles, missiles, rockets or bombs

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両内の乗員を
保護するための乗員保護装置を廃棄する際に、乗員保護
装置を強制的に起動するための乗員保護装置の起動装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、車両には乗員保護装置として、運
転席用エアバッグ装置、助手席用エアバッグ装置、サイ
ドエアバッグ装置のみならずプリテンショナ付きシート
ベルトなどが搭載されている。このような乗員保護装置
が搭載されている車両を廃車する場合には、乗員保護装
置はもはや不要となるため、予め乗員保護装置を強制的
に作動させてから車両の廃棄を行うことが望まれる。
【0003】従来、車両を廃棄する場合には、予めエア
バッグ装置等の乗員保護装置を強制的に作動させるため
に、車両非搭載電源等からエアバッグ装置のセーフィン
グセンサをバイパスしてスクイブに電流を供給する経路
を設け、スクイブに電流を供給することによりエアバッ
グ装置を強制的に作動させて廃棄を行っていた。なお、
従来のエアバッグ装置の廃棄方法としては、特開平8−
80801号公報に開示されている廃棄方法等も存在す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
エアバッグ装置の廃棄方法においては、エアバッグ装置
を起動させて廃棄する場合に、車両搭載電源が接続され
ている場合には車両搭載電源からスクイブに電流が供給
されることがあり、エアバッグ装置の廃棄を的確に行う
ことができない場合があった。
【0005】この発明の課題は、車両に搭載された複数
の乗員保護装置を廃棄するに際して、的確に複数の乗員
保護装置を起動することができる乗員保護装置の起動装
置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の乗員保護
装置の起動装置は、乗員を保護する乗員保護装置を起動
させるスクイブと、車両衝突時に車両搭載電源から前記
スクイブに供給する電流の制御を行うと共に、前記乗員
保護装置の廃棄時に接続される車両非搭載電源から前記
スクイブに供給する電流の制御を行う電流制御手段と、
前記電流制御手段に対して駆動信号を出力することによ
り前記スクイブに対して前記車両搭載電源あるいは前記
車両非搭載電源から電流を供給して前記乗員保護装置の
起動を行う駆動手段とを有する乗員保護装置の起動装置
において、前記駆動手段は、前記乗員保護装置の廃棄時
においては前記電流制御手段に対する車両衝突に基づく
駆動信号の出力を禁止することを特徴とする。
【0007】この請求項1記載の乗員保護装置の起動装
置によれば、乗員保護装置の廃棄時においては、駆動手
段が電流制御手段に対する車両衝突に基づく駆動信号の
出力を禁止するため、車両搭載電源からスクイブに電流
が供給されることがなく車両非搭載電源からのみスクイ
ブに電流が供給されるため、的確に乗員保護装置の廃棄
を行うことができる。
【0008】また、請求項2記載の乗員保護装置の起動
装置は、請求項1記載の乗員保護装置の起動装置の前記
駆動手段が、前記乗員保護装置の廃棄時に接続される前
記車両非搭載電源の電圧値が所定電圧値以上の状態であ
る場合に前記乗員保護装置の廃棄時であると判断するこ
とを特徴とする。
【0009】この請求項2記載の乗員保護装置の起動装
置によれば、車両非搭載電源の電圧値が所定電圧値以上
の状態である場合に乗員保護装置の廃棄時であると判断
するため、的確に乗員保護装置の廃棄時の判断を行うこ
とができる。
【0010】また、請求項3記載の乗員保護装置の起動
装置は、請求項1記載の乗員保護装置の起動装置の前記
駆動手段が、前記乗員保護装置の廃棄時に接続される前
記車両非搭載電源の電圧値が所定電圧値以上の状態であ
り、かつ前記車両搭載電源の電圧値が所定電圧値以下の
状態である場合に前記乗員保護装置の廃棄時であると判
断することを特徴とする。
【0011】この請求項3記載の乗員保護装置の起動装
置によれば、車両非搭載電源の電圧値が所定電圧値以上
の状態であり、かつ車両搭載電源の電圧値が所定電圧値
以下の状態である場合に乗員保護装置の廃棄時であると
判断するため、請求項2記載の発明の場合に比較して更
に確実に乗員保護装置の廃棄時の判断を行うことができ
る。
【0012】また、請求項4記載の乗員保護装置の起動
装置は、乗員を保護する乗員保護装置を起動させるスク
イブと、車両衝突時に車両搭載電源から前記スクイブに
供給する電流の制御を行うと共に、前記乗員保護装置の
廃棄時に接続される車両非搭載電源から前記スクイブに
供給する電流の制御を行う電流制御手段と、前記電流制
御手段に対して駆動信号を出力することにより前記スク
イブに対して前記車両搭載電源あるいは前記車両非搭載
電源から電流を供給して前記乗員保護装置の起動を行う
駆動手段とを有する乗員保護装置の起動装置において、
前記駆動手段は、前記通常作動時においては前記電流制
御手段に対する前記乗員保護装置の廃棄に基づく駆動信
号の出力を禁止することを特徴とする。
【0013】この請求項4記載の乗員保護装置の起動装
置によれば、通常作動時においては、駆動手段が電流制
御手段に対する乗員保護装置の廃棄に基づく駆動信号の
出力を禁止するため、車両非搭載電源からスクイブに電
流が供給されることがなく車両搭載電源からのみスクイ
ブに電流が供給されるため、的確に乗員保護装置の作動
を行うことができる。
【0014】また、請求項5記載の乗員保護装置の起動
装置は、請求項4記載の乗員保護装置の起動装置の前記
駆動手段が、前記乗員保護装置の廃棄時に接続される前
記車両非搭載電源の電圧値が所定電圧値以下の状態であ
る場合に前記通常作動時であると判断することを特徴と
する。
【0015】この請求項5記載の乗員保護装置の起動装
置によれば、車両非搭載電源の電圧値が所定電圧値以下
の状態である場合に通常作動時であると判断するため、
的確に通常作動時の判断を行うことができる。
【0016】また、請求項6記載の乗員保護装置の起動
装置は、請求項4記載の乗員保護装置の起動装置の前記
駆動手段が、前記乗員保護装置の廃棄時に接続される前
記車両非搭載電源の電圧値が所定電圧値以下の状態であ
り、かつ前記車両搭載電源の電圧値が所定電圧値以上の
状態である場合に前記通常作動時であると判断すること
を特徴とする。
【0017】この請求項6記載の乗員保護装置の起動装
置によれば、車両非搭載電源の電圧値が所定電圧値以下
の状態であり、かつ車両搭載電源の電圧値が所定電圧値
以上の状態である場合に通常作動時であると判断するた
め、請求項5記載の発明の場合に比較して更に確実に通
常作動時の判断をすることができる。
【0018】また、請求項7記載の乗員保護装置の起動
装置は、乗員を保護する乗員保護装置を起動させるスク
イブと、車両衝突時に車両搭載電源から前記スクイブに
供給する電流の制御を行うと共に、前記乗員保護装置の
廃棄時に接続される車両非搭載電源から前記スクイブに
供給する電流の制御を行う電流制御手段と、前記電流制
御手段に対して駆動信号を出力することにより前記スク
イブに対して前記車両搭載電源あるいは前記車両非搭載
電源から電流を供給して前記乗員保護装置の起動を行う
駆動手段とを有する乗員保護装置の起動装置において、
前記乗員保護装置の廃棄時に前記駆動手段が前記電流制
御手段に対して駆動信号の出力を行う場合には、予め前
記駆動手段の診断を行うことを特徴とする。
【0019】この請求項7記載の乗員保護装置の起動装
置によれば、乗員保護装置の廃棄時に駆動手段が電流制
御手段に対して駆動信号の出力を行う場合には、予め駆
動手段の診断を行うため、電流制御手段に対する駆動信
号の出力を確実に行うことができる。
【0020】また、請求項8記載の乗員保護装置の起動
装置は、請求項7記載の乗員保護装置の起動装置におい
て、前記乗員保護装置の廃棄時に前記駆動手段が前記電
流制御手段に対して駆動信号の出力を行う場合には、前
記電流制御手段の動作診断を禁止することを特徴とす
る。
【0021】この請求項8記載の乗員保護装置の起動装
置によれば、乗員保護装置の廃棄時に駆動手段が電流制
御手段に対して駆動信号の出力を行う場合には、電流制
御手段の動作診断が禁止されるため、駆動信号が出力さ
れた場合にのみ車両非搭載電源からスクイブに対して電
流の供給が行われ、駆動手段の診断中に車両非搭載電源
からスクイブに対して電流の供給が行われるのを防止す
ることができる。
【0022】また、請求項9記載の乗員保護装置の起動
装置は、請求項8記載の乗員保護装置の起動装置の前記
駆動手段が、前記乗員保護装置の廃棄時に接続される前
記車両非搭載電源の電圧値が所定電圧値以上の状態であ
る場合に前記乗員保護装置の廃棄時であると判断するこ
とを特徴とする。
【0023】この請求項9記載の乗員保護装置の起動装
置によれば、車両非搭載電源の電圧値が所定電圧値以上
の状態である場合に乗員保護装置の廃棄時であると判断
するため、的確に乗員保護装置の廃棄時の判断が行え、
乗員保護装置の廃棄時の判断がされた場合には、駆動信
号が出力された場合にのみ車両非搭載電源からスクイブ
に対して電流の供給が行われ、駆動手段の診断中に車両
非搭載電源からスクイブに対して電流の供給が行われる
のを防止することができる。
【0024】また、請求項10記載の乗員保護装置の起
動装置は、請求項8記載の乗員保護装置の起動装置の前
記駆動手段が、前記車両搭載電源の電圧値が所定電圧値
以下の状態である場合に前記乗員保護装置の廃棄時であ
ると判断することを特徴とする。
【0025】この請求項10記載の乗員保護装置の起動
装置によれば、車両搭載電源の電圧値が所定電圧値以下
の状態である場合に乗員保護装置の廃棄時であると判断
するため、的確に乗員保護装置の廃棄時の判断が行え、
乗員保護装置の廃棄時の判断がされた場合には、駆動信
号が出力された場合にのみ車両非搭載電源からスクイブ
に対して電流の供給が行われ、駆動手段の診断中に車両
非搭載電源からスクイブに対して電流の供給が行われる
のを防止することができる。
【0026】また、請求項11記載の乗員保護装置の起
動装置は、請求項8記載の乗員保護装置の起動装置の前
記駆動手段が、前記乗員保護装置の廃棄時に接続される
前記車両非搭載電源の電圧値が所定電圧値以上の状態で
あり、かつ前記車両搭載電源の電圧値が所定電圧値以下
の状態である場合に前記乗員保護装置の廃棄時であると
判断することを特徴とする。
【0027】この請求項11記載の乗員保護装置の起動
装置によれば、車両非搭載電源の電圧値が所定電圧値以
上の状態であり、かつ車両搭載電源の電圧値が所定電圧
値以下の状態である場合に前記乗員保護装置の廃棄時で
あると判断するため、請求項9又は請求項10記載の発
明の場合に比較して更に確実に乗員保護装置の廃棄時の
判断をすることができ、乗員保護装置の廃棄時の判断が
された場合には、駆動信号が出力された場合にのみ車両
非搭載電源からスクイブに対して電流の供給が行われ、
駆動手段の診断中に車両非搭載電源からスクイブに対し
て電流の供給が行われるのを防止することができる。
【0028】また、請求項12記載の乗員保護装置の起
動装置は、乗員を保護する乗員保護装置を起動させるス
クイブと、車両衝突時に車両搭載電源から前記スクイブ
に供給する電流の制御を行うと共に、前記乗員保護装置
の廃棄時に接続される車両非搭載電源から前記スクイブ
に供給する電流の制御を行う電流制御手段と、前記電流
制御手段に対して駆動信号を出力することにより前記ス
クイブに対して前記車両搭載電源あるいは前記車両非搭
載電源から電流を供給して前記乗員保護装置の起動を行
う駆動手段とを有する乗員保護装置の起動装置におい
て、前記車両非搭載電源を接続した状態で、前記駆動手
段に信号を送出する信号送出手段と、前記信号送出手段
により送出された信号が前記乗員保護装置の廃棄毎に異
なる所定の信号であることを判別した場合に、前記駆動
手段が前記電流制御手段に対して駆動信号の出力を行う
ことを特徴とする。
【0029】この請求項12記載の乗員保護装置の起動
装置によれば、信号送出手段により送出された信号が乗
員保護装置の廃棄毎に異なる所定の信号であることを判
別した場合に、駆動手段が電流制御手段に対して駆動信
号の出力を行うため、所定の信号を判別した場合におい
てのみ駆動信号の出力を行うことができる。
【0030】また、請求項13記載の乗員保護装置の起
動装置は、乗員を保護する乗員保護装置を起動させるス
クイブと、前記車両衝突時に車両搭載電源から前記スク
イブに供給する電流の制御を行うと共に、前記乗員保護
装置の廃棄時に接続される車両非搭載電源から前記スク
イブに供給する電流の制御を行う電流制御手段と、前記
電流制御手段に対して駆動信号を出力することにより前
記スクイブに対して前記車両搭載電源あるいは前記車両
非搭載電源から電流を供給して前記乗員保護装置の起動
を行う駆動手段とを有する乗員保護装置の起動装置にお
いて、前記駆動手段が前記電流制御手段に対して駆動信
号を出力することにより前記スクイブに対して前記車両
非搭載電源から電流を供給して前記乗員保護装置の起動
を行ったことを記憶する記憶手段を備えたことを特徴と
する。
【0031】この請求項13記載の乗員保護装置の起動
装置によれば、駆動手段が電流制御手段に対して駆動信
号を出力することによりスクイブに対して車両非搭載電
源から電流を供給して乗員保護装置の起動を行った場合
には、記憶手段が乗員保護装置の起動を行われたことを
記憶するため、記憶手段を参照することにより乗員保護
装置の起動が行われたことを知ることができる。
【0032】また、請求項14記載の乗員保護装置の起
動装置は、乗員保護装置の起動を実施する起動実施装置
と、前記乗員保護装置の廃棄時に前記起動実施装置に接
続され、前記起動実施装置に対して前記乗員保護装置の
起動を指示すると共に、前記起動実施装置に対して車両
非搭載電源からの電流を供給する起動指示装置とを備え
る乗員保護装置の起動装置において、前記起動実施装置
は、乗員を保護する乗員保護装置を起動させるスクイブ
と、前記車両衝突時に車両搭載電源から前記スクイブに
供給する電流の制御を行うと共に、前記乗員保護装置の
廃棄時に接続される車両非搭載電源から前記スクイブに
供給する電流の制御を行う電流制御手段と、前記電流制
御手段に対して駆動信号を出力することにより前記スク
イブに対して前記車両搭載電源あるいは前記車両非搭載
電源から電流を供給して前記乗員保護装置の起動を行う
駆動手段とを備え、前記起動指示装置により前記乗員保
護装置の起動の指示がなされた場合に、前記駆動手段
は、前記電流制御手段に対する車両衝突に基づく駆動信
号の出力を禁止することを特徴とする。
【0033】この請求項14記載の乗員保護装置の起動
装置によれば、起動指示装置により乗員保護装置の起動
の指示がなされた場合には、起動実施装置の駆動手段が
電流制御手段に対する車両衝突に基づく駆動信号の出力
を禁止するため、乗員保護装置の廃棄時においては車両
搭載電源からスクイブに電流が供給されることがなく、
車両非搭載電源からのみスクイブに電流が供給されるた
め、的確に乗員保護装置の廃棄を行うことができる。
【0034】また、請求項15記載の乗員保護装置の起
動装置は、請求項14記載の乗員保護装置の起動装置の
前記駆動手段が前記電流制御手段に対して駆動信号を出
力することにより前記スクイブに対して前記車両非搭載
電源から電流を供給して前記乗員保護装置の起動を行っ
たことを記憶する記憶手段を更に備えたことを特徴とす
る。
【0035】この請求項15記載の乗員保護装置の起動
装置によれば、駆動手段が電流制御手段に対して駆動信
号を出力することによりスクイブに対して車両非搭載電
源から電流を供給して乗員保護装置の起動を行った場合
には、記憶手段が乗員保護装置の起動が行われたことを
記憶するため、記憶手段を参照することにより乗員保護
装置の起動が行われたことを知ることができる。
【0036】また、請求項16記載の乗員保護装置の起
動装置は、請求項15記載の乗員保護装置の起動装置の
前記記憶手段が前記起動実施装置に備えられていること
を特徴とする。
【0037】この請求項16記載の乗員保護装置の起動
装置によれば、記憶手段が起動実施装置に備えられてい
るため、通信手段を介することなく駆動手段が直接記憶
手段に記憶させることができる。
【0038】また、請求項17記載の乗員保護装置の起
動装置は、請求項15記載の乗員保護装置の起動装置の
前記記憶手段が前記起動指示装置に備えられていること
を特徴とする。
【0039】この請求項17記載の乗員保護装置の起動
装置によれば、記憶手段が起動指示装置に備えられてい
るため、起動実施装置毎、即ち車両毎に記憶手段を設け
る必要が無い。
【0040】また、請求項18記載の乗員保護装置の起
動装置は、請求項15〜請求項17の何れか一項に記載
の乗員保護装置の起動装置の前記記憶手段には、更に乗
員保護装置の廃棄が完了したことを記憶することを特徴
とする。
【0041】この請求項18記載の乗員保護装置の起動
装置によれば、記憶手段の記憶内容を参照するだけで乗
員保護装置の廃棄の完了を確認することができる。
【0042】また、請求項19記載の乗員保護装置の起
動装置は、請求項15〜請求項17の何れか一項に記載
の乗員保護装置の起動装置の前記記憶手段には、更に乗
員保護装置の廃棄が完了した個数を記憶することを特徴
とする。
【0043】この請求項19記載の乗員保護装置の起動
装置によれば、記憶手段の記憶内容を参照するだけで乗
員保護装置の廃棄の完了した個数を確認することができ
る。
【0044】また、請求項20記載の乗員保護装置の起
動装置は、請求項15〜請求項17の何れか一項に記載
の乗員保護装置の起動装置の前記記憶手段には、更に乗
員保護装置の廃棄が完了した車両の型式を記憶すること
を特徴とする。
【0045】この請求項20記載の乗員保護装置の起動
装置によれば、記憶手段の記憶内容を参照するだけで乗
員保護装置の廃棄の完了した車両の型式を確認すること
ができる。
【0046】また、請求項21記載の乗員保護装置の起
動装置は、請求項15〜請求項17の何れか一項に記載
の乗員保護装置の起動装置の前記記憶手段には、更に乗
員保護装置の廃棄が完了した車両のフレームナンバーを
記憶することを特徴とする。
【0047】この請求項21記載の乗員保護装置の起動
装置によれば、記憶手段の記憶内容を参照するだけで乗
員保護装置の廃棄の完了した車両のフレームナンバーを
確認することができる。
【0048】また、請求項22記載の乗員保護装置の起
動装置は、乗員を保護する複数の乗員保護装置を起動さ
せるスクイブと、車両衝突時に車両搭載電源から前記ス
クイブに供給する電流の制御を行うと共に、前記乗員保
護装置の廃棄時に接続される車両非搭載電源から前記ス
クイブに供給する電流の制御を行う電流制御手段と、前
記電流制御手段に対して駆動信号を出力することにより
前記スクイブに対して前記車両搭載電源あるいは前記車
両非搭載電源から電流を供給して前記乗員保護装置の起
動を行う駆動手段とを有する乗員保護装置の起動装置に
おいて、前記駆動手段は、前記複数の乗員保護装置の廃
棄時において、この複数の乗員保護装置の中で運転席側
の乗員保護装置を最後に起動させることを特徴とする。
【0049】この請求項22記載の乗員保護装置の起動
装置によれば、複数の乗員保護装置の廃棄時において、
駆動手段は運転席側の乗員保護装置を最後に起動させる
ため、複数の乗員保護装置を順次起動する途中において
異常が発生した場合には膨張量の大きい運転席側の乗員
保護装置を起動する前に乗員保護装置の起動を中止する
ことができる。
【0050】また、請求項23記載の乗員保護装置の起
動装置は、乗員保護装置の起動を実施する第1の起動実
施装置及び第2の起動実施装置と、前記第1の起動実施
装置と前記第2の起動実施装置を電気的に接続する第1
の接続手段と、前記乗員保護装置の起動を指示する起動
指示装置を前記第1の起動実施装置に電気的に接続する
第2の接続手段とを備える乗員保護装置の起動装置にお
いて、前記起動指示装置により前記第2の接続手段を介
して前記乗員保護装置の起動の指示がなされた場合、前
記第1の起動実施装置に接続されている前記乗員保護装
置の起動を実施する場合には、前記第1の起動実施装置
に接続されている少なくとも一つの前記乗員保護装置に
対して起動信号を出力し、前記第2の起動実施装置に接
続されている前記乗員保護装置の起動を実施する場合に
は、前記第1の接続手段を介して前記第2の起動実施装
置に起動信号を出力して、前記第2の起動実施装置に接
続されている少なくとも一つの前記乗員保護装置に対し
て起動信号を出力することを特徴とする。
【0051】この請求項23記載の乗員保護装置の起動
装置によれば、起動指示装置により乗員保護装置の起動
の指示がなされた場合に、第1の起動実施装置に接続さ
れている乗員保護装置の起動を実施する場合には、第1
の起動実施装置に接続されている少なくとも一つの前記
乗員保護装置に対して起動信号を出力し、第2の起動実
施装置に接続されている乗員保護装置の起動を実施する
場合には、第1の接続手段を介して第2の起動実施装置
に起動信号を出力して、第2の起動実施装置に接続され
ている少なくとも一つの乗員保護装置に対して起動信号
を出力するため、起動指示装置を第1の起動実施装置に
接続するだけで、第1の起動実施装置に接続されている
乗員保護装置のみならず、第2の起動実施装置に接続さ
れている乗員保護装置を廃棄することができる。
【0052】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の第1の実施の形態にかかる乗員保護装置の起動装置の
説明を行う。
【0053】図1は、エアバッグ装置の車両内部におけ
る配置の状態を示す図である。車両内部には、運転席用
エアバッグ装置2、助手席用エアバッグ装置3が設置さ
れていると共に前席サイドエアバッグ装置4等も配置さ
れている。ここで運転席用エアバッグ装置2、助手席用
エアバッグ装置3及び前席サイドエアバッグ装置4は、
各エアバッグ装置を起動するためのスクイブ2a,3
a,4a(図2参照)とエアバッグ装置の起動制御する
ECU(電子制御装置)6などを備えて構成されてい
る。このうちスクイブ2a,3a,4aはそれぞれ各イ
ンフレータ(図示せず)内にガス発生剤(図示せず)と
共に収納されており、各インフレータにはそれぞれバッ
グ(図示せず)が一体的に取り付けられている。
【0054】図2は、運転席用エアバッグ装置2、助手
席用エアバッグ装置3、サイドエアバッグ装置4を強制
的に作動させるためのエアバッグ装置の起動装置の構成
図である。このエアバッグ装置の起動装置は、ECU6
(起動実施装置)及び乗員保護装置の強制作動時にEC
U6にコネクタ8を介して接続される作動ツール10
(起動指示装置)により構成されている。
【0055】ECU6は、主として電源回路20、セー
フィングセンサ22、マイクロコンピュータ24、点火
トランジスタ26a,26b,26c,26d,26
g,26f、通信回路28及びメモリ30を備えて構成
されている。
【0056】ECU6の構成要素のうち、電源回路20
は、車両搭載電源よりダイオード32を介して得られた
電源電圧からスクイブ2a,3a,4aに印加する所定
の電圧を生成してスクイブ2a,3a,4aに印加する
と共に、マイクロコンピュータ24に印加する所定の電
圧を生成してマイクロコンピュータ24に印加する。
【0057】また、セーフィングセンサ22は、電源回
路20とスクイブ2a,3a,4aとの間に配置され、
通常時はオフ状態にあって電源回路20とスクイブ2
a,3a,4aとの間を電気的に開放しているが、車両
に衝撃が加わり、その衝撃の大きさが所定の値を超える
とオン状態となって電源回路20とスクイブ2a,3
a,4aとの間を電気的に短絡する。
【0058】また、マイクロコンピュータ24は、図示
しない加速度センサ(Gセンサ)により検出された車両
に加わる衝撃の大きさが所定の値を超えたか否かを判定
して、その判定結果に基づいてスクイブ2a,3a,4
aとセーフィングセンサ22との間に配置されている点
火トランジスタ26a,26b、26c2オン/オフを
制御すると共に、スクイブ2a,3a,4aとグランド
(GND)との間に配置されている点火トランジスタ2
6d、26e,26fのオン/オフを制御する。
【0059】更に、通信回路28はエアバッグ装置の強
制起動時にコネクタ8を介して接続される作動ツール1
0との間の通信の制御を行うものであり、メモリ30は
乗員保護装置を強制的に起動させた場合に起動の結果等
を記憶するものである。
【0060】次に、エアバッグ装置の強制起動時にEC
U6に接続される作動ツール10について説明する。
【0061】この作動ツール10は、図2に示すように
電源供給端子(PWR端子)、点火用電源端子(DEP
+端子)、通信用端子(COMM端子)及びGND端子
の4つの端子を持つコネクタ8によりECU6に接続さ
れる。ここでコネクタ8のPWR端子はダイオード34
を介してECU6の電源回路20に接続され、電源回路
20にマイクロコンピュータ24を作動させるための電
圧の印加を行う。また、DEP+端子はバイパスダイオ
ード36を介して点火トランジスタ26a,26b,2
6cの上流側に接続され、スクイブ2a,3a,4aに
対してこのスクイブ2a,3a,4aを点火させるため
の電圧の印加を行う。また、COMM端子は通信回路2
8に接続され、ECU6と作動ツール10との間の通信
経路を形成する。またGND端子はECU6内のGND
に接続されている。
【0062】図3は、作動ツール10の操作部を示す図
である。この操作部には、ECU6に対して作動電圧を
印加するためのECU電源SW40、この作動ツール1
0の電源を投入するための主電源SW42、エアバッグ
装置を強制起動させるための点火スイッチ44及び点火
スイッチ45が備えられていると共に7セグメント表示
部46が備えられている。
【0063】図4は、作動ツール10の構成図である。
この作動ツール10はマイクロコンピュータ50によっ
て制御されるものであり、エアバッグ装置の強制起動時
にECU6に対してエアバッグ装置の強制起動のための
制御信号を送出すると共に、スクイブ2a,3a,4a
に対して内蔵二次電池52の電圧の印加を行うものであ
る。
【0064】ここで作動ツール10の内蔵二次電池52
は、車両3〜5台分のエアバッグ装置の起動を行うこと
ができる容量を有するものである。作動ツール10の主
電源SW42がオンされることにより+5V電源54に
より内蔵二次電池52の電圧からマイクロコンピュータ
50に印加する電圧が生成され、マイクロコンピュータ
50印加される。また、主電源SW42及びECU電源
SW40がオンされることにより、内蔵二次電池52の
電圧がPWR端子を介してECU6の電源回路20に印
加され、電源回路20は、マイクロコンピュータ24に
印加する所定の電圧を生成してマイクロコンピュータ2
4に印加する。
【0065】また、内蔵二次電池52の電圧は、主電源
SW42、ECU電源SW40、点火スイッチ45,4
4、トランジスタ56及び抵抗58を介してDEP+端
子に印加される。また、COMM端子とマイクロコンピ
ュータ50との間には通信インタフェース60が設けら
れている。
【0066】なお、抵抗58とDEP+端子との間は、
リレー62、トランジスタ64、点火スイッチ44,4
5を介してGNDに接続されている。リレー62は、エ
アバッグ装置の強制起動前においてはオン状態とされて
おり、エアバッグ装置の強制起動前にDEP+端子を介
してスクイブ2a,3a,4aに電圧が印加されるのを
防止している。また、リレー62の上流側の電流を検出
するための電流モニタ66も設けられている。
【0067】次に、この乗員保護装置の起動装置による
エアバッグ装置の強制起動について説明する。
【0068】乗員保護装置の起動装置によってエアバッ
グ装置の強制起動を行う場合には、まず、作業員が車両
搭載電源をオフした後に、コネクタ8を介して作動ツー
ル10をECU6に接続する。その後、主電源SW42
をオンすることにより作動ツール10の電源を投入する
と共に、ECU電源SW40をオンすることによりEC
U6のマイクロコンピュータ24に対して作動電圧の印
加を行う。
【0069】これにより作動ツール10のマイクロコン
ピュータ50、ECU6のマイクロコンピュータ24の
それぞれにおいて図5のフローチャートで示す初期化の
ための処理が開始される。即ち、まず作動ツール10の
マイクロコンピュータ50により通信用インタフェース
60を介してECU6の通信回路28に対して初期化信
号の送信を行う(ステップ10)。
【0070】ECU6のマイクロコンピュータ24は、
通信回路28を制御して初期化信号の受信のための処理
を行っており(ステップ20)、初期化信号の受信がさ
れない場合にはステップ20、ステップ21の処理を繰
り返す。一方、初期化信号の受信がされた場合には(ス
テップ21)、マイクロコンピュータ24は、通信回路
28を介して同期信号の送信を行う(ステップ22)。
【0071】作動ツール10のマイクロコンピュータ5
0は、初期化信号の送出後、同期信号の受信のための処
理を行っており(ステップ11)、同期信号の受信がな
い場合にはステップ11、ステップ12の処理を繰り返
す。一方、同期信号の受信がされた場合には(ステップ
12)、作動ツール10における初期化のための処理を
終了する。一方、ECU6のマイクロコンピュータ24
は、同期信号の送出後、エアバッグ装置のダイアグノー
シスを行い(ステップ23)、衝突判定の禁止処理(ス
テップ24)を行ってECU6における初期化のための
処理を終了する。
【0072】ここでECU6のマイクロコンピュータ2
4によって行われるダイアグノーシス(ステップ23)
は、図6のフローチャートに示す処理によって行われ
る。まず、ツール供給電圧(車両非搭載電源電圧)が8
V以上か否かの判断を行う(ステップ230)。なお、
ツール供給電圧が8V以上か否かの判断は、ダイオード
34の下流の電圧をマイクロコンピュータ24により検
出することにより行われる。
【0073】このステップ230の処理においてツール
供給電圧が8V以上と判断された場合には、車両搭載電
源電圧が3V以下か否かの判断を行う(ステップ23
1)。なお、車両搭載電源電圧が3V以下か否かの判断
は、ダイオード32の下流の電圧をマイクロコンピュー
タ24により検出することにより行われる。このステッ
プ231の処理において車両搭載電源電圧が3V以下と
判断された場合には、エアバッグ装置の強制起動時にお
けるダイアグノーシス、即ち点火トランジスタ26a,
26b,26c,26d,26e,27fの動作診断を
禁止し、Gセンサ、マイクロコンピュータ24等につい
てのみ動作診断を行う(ステップ232)。
【0074】また、上述のステップ230の処理におい
て、ツール供給電圧が8V以上でないと判断された場合
には、車両搭載電源電圧が8V以上か否かの判断を行う
(ステップ233)。このステップ233の処理におい
て車両搭載電源電圧が8V以上と判断された場合及び、
ステップ231の処理において車両搭載電源電圧が3V
以下でないと判断された場合に、通常のダイアグノーシ
ス、即ちGセンサ、マイクロコンピュータ24、点火ト
ランジスタ26a,26b,26c,26d、26e,
26f等の動作診断を行う(ステップ234)。
【0075】従って、ツール供給電圧及び車両搭載電源
電圧が図7に示す太い実線で囲まれた範囲の条件を満た
す場合に、車両搭載電源がオフされており、かつ、作動
ツール10よりECU6に対してエアバッグ装置の強制
起動のための電流が供給されているとして、エアバッグ
装置の強制起動時におけるダイアグノーシスが実施され
る。なお、ツール供給電圧及び車両搭載電源電圧が図7
に示す太い実線で囲まれた範囲以外の網掛けの範囲の条
件を満たす場合には通常のダイアグノーシスが実施され
ると共にツール供給電圧及び車両搭載電源電圧が図7に
示す網掛けの範囲以外の条件を満たす場合にはダイアグ
ノーシスは実施されない。
【0076】また、ECU6のマイクロコンピュータ2
4によって行われる衝突判定禁止処理(ステップ24)
は、図8のフローチャートに示す処理によって行われ
る。まず、車両搭載電源電圧が3V以下か否かの判断を
行う(ステップ240)。このステップ240の処理に
おいて3V以下と判断された場合には、更にツール供給
電圧が8V以上か否かの判断を行う(ステップ24
1)。このステップ241の処理において8V以上と判
断された場合には、ECU6のマイクロコンピュータ2
4において行われる衝突判定を禁止する(ステップ24
2)。即ちツール供給電圧及び車両搭載電源電圧が図9
に示す太い実線で囲まれた範囲の条件を満たす場合に、
エアバッグ装置の強制起動時であるとしてECU6のマ
イクロコンピュータ24において行われる衝突判定を禁
止し、点火トランジスタ26a,26b,26c,26
d、26e,26fに対する起動信号の出力を禁止す
る。
【0077】次に、初期化処理(図5参照)の終了後に
実施されるエアバッグ装置の強制起動処理について説明
する。上述の初期化処理の終了後に、図10のフローチ
ャートに示すエアバッグ装置の強制起動処理が作動ツー
ル10のマイクロコンピュータ50、ECU6のマイク
ロコンピュータ24のそれぞれにおいて行われる。
【0078】まず作動ツール10のマイクロコンピュー
タ50により通信用インタフェース60を介してECU
6の通信回路28に対して展開処理確認要求信号の送信
を行う(ステップ30)。ECU6のマイクロコンピュ
ータ24は、通信回路28を制御して展開処理確認要求
信号を受信するための処理を行っており(ステップ4
0)、展開処理確認要求信号の受信がない場合にはステ
ップ40、ステップ41の処理を繰り返す。一方、展開
処理確認要求信号の受信がされた場合には(ステップ4
1)、WAIT信号又は確認応答信号の送信を行う(ステッ
プ42)。
【0079】ここでECU6は、展開処理確認要求信号
の受信を行った場合に、現在供給されている電流が作動
ツール10から供給されている電流であるか又は車両搭
載電源がオフされた直後で図示しないバックアップコン
デンサ等から供給されている電流であるかの判断を行
い、判断できない間はWAIT信号の送信を行い、判断がで
きた時点で確認応答信号の送信を行う。なお、確認応答
信号は、ECU6自体の識別番号とECU6が起動させ
るエアバッグ装置の数から構成される信号であり、識別
番号はエアバッグ装置の廃棄毎に異なるランダムな値に
より構成されている。
【0080】作動ツール10のマイクロコンピュータ5
0は、展開処理確認要求信号の送出後、WAIT信号又は確
認応答信号の受信のための処理を行っており(ステップ
31)、WAIT信号又は確認応答信号の受信がされない場
合にはステップ31、ステップ32の処理を繰り返す。
一方、WAIT信号又は確認応答信号の受信がされた場合に
は(ステップ32)、それがWAIT信号であった場合には
ステップ30の処理に戻り、再度、展開処理確認要求信
号の送信を行う(ステップ30)。
【0081】また、ステップ32の処理において受信し
た信号が確認応答信号で有った場合には、7セグメント
表示部46に強制起動を行うエアバッグ装置の数を表示
し、点火スイッチ44,45の操作の有無の判断を行う
(ステップ33)。ここで点火スイッチ44,45の操
作がされない場合には、ステップ30の処理に戻り、再
度、展開処理確認要求信号の送信を行い(ステップ3
0)、ステップ30からステップ33までの処理を点火
スイッチ44,45の操作が行われるまで繰り返す。
【0082】ステップ33においては、点火スイッチ4
4,45が同時にオンされたか否かを判断し、点火スイ
ッチ44,45が同時にオンされたと判断した場合に、
トランジスタ56,64をオンさせると共に、作動ツー
ル10はECU6に対して作動実行要求信号の送信を行
う(ステップ34)。ここで作動実行要求信号は、ステ
ップ32の処理において受信した確認応答信号の各ビッ
トを反転させた信号である。
【0083】ECU6のマイクロコンピュータ24は、
確認応答信号の送信後、作動実行要求信号を受信するた
めの処理を行っており(ステップ43,ステップ4
4)、作動実行要求信号を受信した場合に、マイクロコ
ンピュータ24は第1グループのエアバッグ装置を起動
させるための起動信号を出力する。即ち、マイクロコン
ピュータ24は第1グループに含まれるサイドエアバッ
グ装置4等を起動させるための起動信号をサイドエアバ
ッグ装置4のスクイブ4aを点火するための点火トラン
ジスタ26c,26f等に対して出力し、この点火トラ
ンジスタ26c,26f等をオンさせる(ステップ4
5)。
【0084】これにより、作動ツール10の内蔵二次電
池52からDEP+端子を介して、サイドエアバッグ装
置4のスクイブ4aに電流が供給され強制的に起動さ
れ、第1グループに含まれるサイドエアバッグ装置4等
の廃棄が完了する。
【0085】なお、このエアバッグ装置の起動装置にお
いては、強制起動させるエアバッグ装置をサイドエアバ
ッグ装置4等を含む第1のグループと、運転席用エアバ
ッグ装置2及び助手席用エアバッグ装置3等を含む第2
のグループに分けている。
【0086】次に、ECU6のマイクロコンピュータ2
4は作動ツール10に対して作動結果応答信号の送信を
行う(ステップ46)。即ち、ECU6のマイクロコン
ピュータ24は、強制起動させるエアバッグ装置の全て
のグループ(第1グループ及び第2グループ)の強制起
動が終了した場合には、「完了」を示す作動結果応答信
号を通信回路28を介して送信する一方、強制起動させ
るエアバッグ装置の全てのグループの強制起動が終了し
ていない場合には、「継続」を示す作動結果応答信号を
通信回路28を介して送信する。
【0087】ECU6のマイクロコンピュータ24は送
信した作動結果応答信号が「継続」を示す信号である場
合には(ステップ47)ステップ43の処理に戻り、次
の作動実行要求信号を受信するための処理を行う(ステ
ップ43,ステップ44)。
【0088】また、作動ツール10のマイクロコンピュ
ータ50は、作動実行要求信号の送出後、作動結果応答
信号の受信のための処理を行っており(ステップ3
5)、作動結果応答信号の受信がされない場合にはステ
ップ35、ステップ36の処理を繰り返す。一方、作動
結果応答信号の受信があった場合には、それが「継続」
を示す作動結果応答信号であった場合には(ステップ3
6)、ステップ34に戻り、再度、作動実行要求信号を
送信する。
【0089】ECU6のマイクロコンピュータ24は、
「継続」を示す作動結果応答信号の送信後、作動実行要
求信号を受信するための処理を行っており(ステップ4
3,ステップ44)、作動実行要求信号を受信した場合
に、マイクロコンピュータ24は第2グループのエアバ
ッグ装置を起動させるための起動信号を出力する。即
ち、マイクロコンピュータ24は第2グループに含まれ
る運転席用エアバッグ装置2及び助手席用エアバッグ装
置3等を起動させるための起動信号を運転席用エアバッ
グ装置2のスクイブ2a及び助手席用エアバッグ装置3
のスクイブ3a等を点火するための点火トランジスタ2
6a,26d,26b,26e等に対して出力し、この
点火トランジスタ26a,26d,26b,26e等を
オンさせる。
【0090】これにより、作動ツール10の内蔵二次電
池52からDEP+端子を介して、運転席用エアバッグ
装置2のスクイブ2a及び助手席用エアバッグ装置3の
スクイブ3aに電流が供給され強制的に起動され、第2
グループに含まれる運転席用エアバッグ装置2及び助手
席用エアバッグ装置3等の廃棄が完了する。なお、第2
グループのエアバッグ装置は、運転席用エアバッグ装置
2の強制起動を最後に行う。即ち助手席用エアバッグ装
置3等の運転席用エアバッグ装置2以外のエアバッグ装
置を強制起動させた後、所定の時間間隔を置いて運転席
用エアバッグ装置2を最後に強制起動させる。従って、
エアバッグ装置の強制起動を行っている途中で異常が発
生した場合には、膨張量の大きい運転席用エアバッグ装
置2の起動前にエアバッグ装置の強制起動を中止するこ
とができる。
【0091】ECU6は、第2グループのエアバッグ装
置の強制起動が終了した場合には、作動ツール10に対
して「完了」を示す作動結果応答信号を通信回路28を
介して送信し(ステップ46、ステップ47)、メモリ
30にエアバッグ装置の強制起動が完了したこと、即
ち、エアバッグ装置の廃棄が終了したことを記憶し、E
CU6におけるエアバッグ装置の強制起動処理を終了す
る。なお、メモリ30には、廃棄が完了したエアバッグ
装置の数、エアバッグ装置の廃棄が完了した車両の形
式、車両のフレームナンバーも同時に記憶される。
【0092】一方、作動ツール10のマイクロコンピュ
ータ50は、ステップ35の処理において受信した信号
が「完了」を示す作動結果応答信号であった場合には
(ステップ36)、作動ツール10におけるエアバッグ
装置の強制起動装置を終了する。
【0093】なお、メモリ30に記憶されているエアバ
ッグ装置の廃棄が終了した事実、廃棄が完了したエアバ
ッグ装置の数、エアバッグ装置の廃棄が完了した車両の
形式、車両のフレームナンバー等は、ECU6に図示し
ない通信装置を接続することにより、この通信装置を介
して図示しないデータ管理システムによりこれらのデー
タを収集しエアバッグ装置の廃棄状況の把握等に役立て
ることができる。
【0094】また、上述の初期化処理(図5参照)及び
エアバッグ装置の強制起動処理(図10)の実施中にお
いて、ECU6のマイクロコンピュータ24において、
車両搭載電源がオンされたこと、通信応答のタイムアウ
トが検出されたこと、現在通信中の装置と異なる装置か
らの送信があったこと、衝突判定の禁止(図8参照)が
ECU電源SW40のオンから所定時間内に行われなか
ったことの何れかの事実が存在する場合には、初期化処
理(図5参照)及びエアバッグ装置の強制起動処理(図
10)を中止し、エアバッグ装置の強制起動は行われな
い。
【0095】また、このエアバッグ装置の起動装置にお
いては、車両搭載電源電圧が6V以上(車両搭載電源オ
ン)であり、かつ、ツール供給電源電圧が8V以下の場
合に、エアバッグ装置の強制起動を禁止している。即
ち、図9に示す衝突判定正常動作範囲においては、EC
U6の通常作動時であるとして、作動ツール10による
エアバッグ装置の強制起動を禁止して、車両に衝撃が加
わった場合にECU6による衝突判定を実施する。従っ
て、この場合には、乗員保護装置の廃棄に基づくスクイ
ブ起動信号の出力、即ち作動ツール10の操作によるス
クイブ起動信号出力は禁止される。
【0096】この実施の形態にかかるエアバッグ装置の
起動装置によれば、複数のエアバッグ装置を的確に作動
させることができ廃車前に車両に搭載されている複数の
エアバッグ装置の廃棄を容易に行うことができる。ま
た、このエアバッグ装置の起動装置においては、複数の
エアバッグ装置を一度に起動せずグループに分けてグル
ープ毎に起動しているので、一度に起動する場合に比較
して、起動時に発生する騒音が小さくて済み、起動時に
車両が破損する可能性も少なくなる。
【0097】なお、上述の実施の形態においては、ツー
ル供給電圧が8V以上(主電源SW42及びECU電源
SW40がオン)であり、かつ、車両搭載電源電圧が3
V以下(車両搭載電源オフ)の場合にエアバッグ装置の
強制起動時におけるダイアグノーシスを実施している
が、これに限らず、ツール供給電圧が8V以上又は車両
搭載電源電圧が3V以下の場合、ツール供給電圧が8V
以上あるいは車両搭載電源電圧が3V以下の何れか一方
のみの判定でエアバッグ装置の強制起動時におけるダイ
アグノーシスを実施するようにしても良い。この場合に
おいてもツール供給電圧が8V以上であることは、ダイ
オード34の下流側の電圧をマイクロコンピュータ24
により検出して判断し、また、車両搭載電源電圧が3V
以下であることは、ダイオード32の下流側の電圧をマ
イクロコンピュータ24により検出して判断する。
【0098】また、上述の実施の形態においては、車両
搭載電源電圧が3V以下であり、かつ、ツール供給電圧
が8V以上の時に衝突判定の禁止を行っているが、これ
に限らず車両搭載電源電圧が3V以下又はツール供給電
圧が8V以上の場合、車両搭載電源電圧が3V以下ある
いはツール供給電圧が8V以上の何れかの判定のみで衝
突判定の禁止を行うようにしても良い。この場合におい
てもツール供給電圧が8V以上であることは、ダイオー
ド34の下流側の電圧をマイクロコンピュータ24によ
り検出して判断し、また、車両搭載電源電圧が3V以下
であることは、ダイオード32の下流側の電圧をマイク
ロコンピュータ24により検出して判断する。
【0099】また、上述の実施の形態においては、車両
搭載電源電圧が6V以上(車両搭載電源オン)であり、
かつ、ツール供給電源電圧が8V以下(ツール供給電源
オフ)の場合に、作動ツール10によるエアバッグ装置
の強制起動を禁止しているが、これに限らず、車両搭載
電源オン又はツール供給電源オフの場合、車両搭載電源
オンあるいはツール供給電源オフの何れかを判定した場
合にエアバッグ装置の強制起動を禁止して、車両の衝撃
が加わった場合にECU6による衝突判定を行うように
しても良い。この場合においてもツール供給電圧が8V
以下であることは、ダイオード34の下流側の電圧をマ
イクロコンピュータ24により検出して判断し、また、
車両搭載電源電圧が6V以上であることは、ダイオード
32の下流側の電圧をマイクロコンピュータ24により
検出して判断する。
【0100】また、上述の実施の形態においては、作動
ツール10に内蔵二次電池52を備えているが、これに
限らず乾電池等の1次電池を作動ツール10に搭載し、
この1次電池により12Vの電源を形成してECU6に
対して電流の供給を行うようにしても良い。また、作動
ツール10に12Vの外部電源を接続してこの外部電源
から電流を供給するようにしても良い。更に、100V
の交流電源から100VACアダプタを介して作動ツー
ル10に電流を供給するようにしても良い。
【0101】また、上述の実施の形態においては、エア
バッグ装置の起動装置について説明したが、シートベル
トプリテンショナ等をエアバッグ装置を同様に強制起動
するようにしても良い。この場合には、シートベルトプ
リテンショナは、サイドエアバッグ装置4と同様に、強
制起動されるエアバッグ装置の第1のグループに含める
ことが好ましい。
【0102】また、上述の実施の形態においては、強制
起動されるエアバッグ装置のグループを、第1のグルー
プ及び第2のグループの2つのグループに分けている
が、3つ以上のグループに分け、グループ毎に順次起動
させるようにしても良い。この場合においても運転席用
エアバッグ装置は、最後に起動させるエアバッグ装置の
グループに含めることが好ましい。
【0103】また、上述の実施の形態においては、エア
バッグ装置の廃棄が終了した事実等を記憶しているメモ
リ30をECU6に備えているが、これに限らず作動ツ
ール10に備えるようにしても良い。また、この場合に
は、作動ツール10に通信装置を接続することにより、
この通信装置を介してデータ管理システムによりこれら
のデータを収集するようにしても良い。
【0104】また、上述の実施の形態においては、EC
U6に通信装置を接続することにより、この通信装置を
介してデータの収集を行っているが、フロッピーディス
ク等の記録媒体を介してデータ収集するようにしてもよ
く、更にプリンタによりデータを出力用紙に印字し、こ
の出力用紙によりデータを収集するようにしても良い。
【0105】また、上述の実施の形態においては、ツー
ル供給電圧をダイオード34の下流の電圧、即ちPWR
端子の電圧をマイクロコンピュータ24により検出する
ことにより行っているが、COMM端子の電圧をマイク
ロコンピュータ24により検出することにより行うよう
にしても良い。
【0106】また、上述の実施の形態においては、コネ
クタ8をECU6とは別に設けているがECU6に直接
設けるようにしても良い。
【0107】次に、図11〜図13を参照して、この発
明の第2の実施の形態にかかる乗員保護装置の起動装置
の説明を行う。なお、第2の実施の形態にかかる乗員保
護装置の起動装置の説明においては、第1の実施の形態
にかかる乗員保護装置の起動装置の構成と同一の構成に
は、第1の実施の形態の説明で用いた符号と同一の符号
を付してその説明を行う。
【0108】図11はエアバッグ装置の車両内部におけ
る配置の状態を示す図である。車両内部には、運転席用
エアバッグ装置2、助手席用エアバッグ装置3、前席サ
イドエアバッグ装置4が配置されていると共に、後席サ
イドエアバッグ装置5も配置されている。ここで運転席
用エアバッグ装置2、助手席用エアバッグ装置3及び前
席サイドエアバッグ装置4は、各エアバッグ装置を起動
するためのスクイブ2a,3a,4a(図12参照)と
エアバッグ装置の起動を制御する前席ECU(電子制御
装置)70などを備えて構成されている。また、後席サ
イドエアバッグ装置5は、この後席サイドエアバッグ装
置5を起動するためのスクイブ5a(図12参照)とこ
のエアバッグ装置の起動を制御する後席ECU(電子制
御装置)72などを備えて構成されている。
【0109】図12は、運転席用エアバッグ装置2、助
手席用エアバッグ装置3、前席サイドエアバッグ装置
4、後席サイドエアバッグ装置5を強制的に作動させる
ためのエアバッグ装置の起動装置の構成図である。この
エアバッグ装置の起動装置は、前席ECU70(第1の
起動実施装置)、前席ECU70に接続されている後席
ECU72(第2の起動実施装置)及び乗員保護装置の
強制作動時に前席ECU70にコネクタ8(第2の接続
手段)を介して接続される作動ツール10(起動指示装
置)により構成されている。
【0110】ここで、前席ECU70は、第1の実施の
形態におけるECU6に、後席ECU72との通信を行
うための通信回路29を更に備えるものである。また、
後席ECU72は、主として電源回路74、マイクロコ
ンピュータ76、点火トランジスタ78a,78b及び
通信回路80を備えて構成されている。
【0111】後席ECU72の構成要素のうち、電源回
路74は、前席ECU70のダイオード34の下流側に
接続されている。この電源回路74は、前席ECU70
から供給される電源電圧からスクイブ5aに印加する所
定の電圧を生成してスクイブ5aに印加すると共に、マ
イクロコンピュータ76に印加する所定の電圧を生成し
てマイクロコンピュータ76に印加する。また、マイク
ロコンピュータ76は、スクイブ5aと電源回路74と
の間に配置されている点火トランジスタ78aのオン/
オフを制御すると共に、スクイブ5aとグランド(GN
D)との間に配置されている点火トランジスタ78bの
オン/オフを制御する。更に、通信回路80は前席EC
U70の通信回路29と通信線CCOM’(第1の接続
手段)を介して接続されており、前席ECU70との間
の通信の制御を行うものである。
【0112】次に、この乗員保護装置の起動装置による
エアバッグ装置の強制起動について説明する。乗員保護
装置の起動装置によってエアバッグ装置の強制起動を行
う場合には、まず、第1の実施の形態と同様に、初期化
処理(図5参照)が行われる。
【0113】次に、初期化処理の終了後に実施されるエ
アバッグ装置の強制起動処理について説明する。上述の
初期化処理の終了後に、図13のフローチャートに示す
エアバッグ装置の強制起動処理が作動ツール10のマイ
クロコンピュータ50、前席ECU70のマイクロコン
ピュータ24及び後席ECU72のマイクロコンピュー
タ76のそれぞれにおいて行われる。
【0114】まず作動ツール10のマイクロコンピュー
タ50により通信用インタフェース60を介して前席E
CU70に対して展開処理確認要求信号の送信を行う
(ステップ50)。前席ECU70のマイクロコンピュ
ータ24は、通信回路28を制御して展開処理確認要求
信号を受信するための処理を行っており(ステップ6
0)、展開処理確認要求信号の受信がない場合にはステ
ップ60、ステップ61の処理を繰り返す。一方、展開
処理確認要求信号の受信がされた場合には(ステップ6
1)、WAIT信号又は確認応答信号の送信を行う(ステッ
プ62)。
【0115】ここで前席ECU70は、展開処理確認要
求信号の受信を行った場合に、現在供給されている電流
が作動ツール10から供給されている電流であるか又は
車両搭載電源がオフされた直後で、図示しないバックア
ップコンデンサ等から供給されている電流であるかの判
断を行い、判断できない間はWAIT信号の送信を行い、判
断ができた時点で確認応答信号の送信を行う。
【0116】作動ツール10のマイクロコンピュータ5
0は、展開処理確認要求信号の送出後、WAIT信号又は確
認応答信号の受信のための処理を行っており(ステップ
51)、WAIT信号又は確認応答信号の受信がされない場
合にはステップ51、ステップ52の処理を繰り返す。
一方、WAIT信号又は確認応答信号の受信がされ(ステッ
プ52)、それがWAIT信号であった場合にはステップ5
0の処理に戻り、再度、展開処理確認要求信号の送信を
行う(ステップ50)。
【0117】また、ステップ52の処理において受信し
た信号が確認応答信号で有った場合には、点火スイッチ
44,45の操作の有無の判断を行う(ステップ5
3)。ここで点火スイッチ44,45の操作がされない
場合には、ステップ50の処理に戻り、再度、展開処理
確認要求信号の送信を行い(ステップ50)、ステップ
50からステップ53までの処理を点火スイッチ44,
45の操作が行われるまで繰り返す。
【0118】ステップ53においては、点火スイッチ4
4,45が同時にオンされたか否かを判断し、点火スイ
ッチ44,45が同時にオンされたと判断した場合に、
トランジスタ56,64をオンさせると共に、作動ツー
ル10はECU70に対して作動実行要求信号の送信を
行う(ステップ54)。
【0119】前席ECU70のマイクロコンピュータ2
4は、確認応答信号の送信後、作動実行要求信号を受信
するための処理を行っており(ステップ63,ステップ
64)、作動実行要求信号を受信した場合に、マイクロ
コンピュータ24は第1グループのエアバッグ装置を起
動させるための処理を行う(ステップ65)。このステ
ップ65の処理においては、マイクロコンピュータ24
は第1グループに含まれる前席サイドエアバッグ装置
4、後席サイドエアバッグ5の中で、前席ECU70に
接続されている前席サイドエアバッグ装置4に対して、
この前席サイドエアバッグ装置4を起動させるための起
動信号を出力する。
【0120】即ち、前席サイドエアバッグ装置4のスク
イブ4aを点火するための点火トランジスタ26c,2
6fに対して起動信号を出力し、この点火トランジスタ
26c,26fをオンさせる。これにより、作動ツール
10の内蔵二次電池52からDEP+端子を介して、前
席サイドエアバッグ装置4のスクイブ4aに電流が供給
され、前席サイドエアバッグ装置4の廃棄が完了する。
【0121】一方、マイクロコンピュータ24は第1グ
ループに含まれる前席サイドエアバッグ装置4、後席サ
イドエアバッグ5の中で、後席ECU72に接続されて
いる後席サイドエアバッグ装置5については、この後席
サイドエアバッグ装置5を起動させるための起動信号を
通信回路29を介して後席ECU72に対して送信す
る。
【0122】後席ECU72のマイクロコンピュータ7
6は、通信回路80を介して後席サイドエアバッグ装置
5を起動させるための起動信号を受信すると、後席サイ
ドエアバッグ装置5を起動するための起動信号を出力す
る。即ち、後席サイドエアバッグ装置5のスクイブ5a
を点火するための点火トランジスタ78a,78bに対
して起動信号を出力し、この点火トランジスタ78a,
78bをオンさせる。これにより電源回路74からスク
イブ5aに電流が供給されて後席サイドエアバッグ装置
5が強制的に起動され、後席サイドエアバッグ装置5の
廃棄が完了する。この前席ECU70に接続されている
前席サイドエアバッグ装置4等の廃棄の完了及び後席E
CU72に接続されている後席サイドエアバッグ装置5
等の廃棄の完了により、1グループに含まれるエアバッ
グ装置の廃棄が完了する。
【0123】なお、このエアバッグ装置の起動装置にお
いては、強制起動させるエアバッグ装置を前席サイドエ
アバッグ装置4、後席サイドエアバッグ装置5を含む第
1のグループと、運転席用エアバッグ装置2及び助手席
用エアバッグ装置3を含む第2のグループに分けてい
る。
【0124】次に、前席ECU70のマイクロコンピュ
ータ24は作動ツール10に対して作動結果応答信号の
送信を行う(ステップ66)。即ち、前席ECU70の
マイクロコンピュータ24は、強制起動させるエアバッ
グ装置の全てのグループ(第1グループ及び第2グルー
プ)の強制起動が終了した場合には、「完了」を示す作
動結果応答信号を通信回路28を介して送信する一方、
強制起動させるエアバッグ装置の全てのグループの強制
起動が終了していない場合には、「継続」を示す作動結
果応答信号を通信回路28を介して送信する。
【0125】前席ECU70のマイクロコンピュータ2
4は送信した作動結果応答信号が「継続」を示す信号で
ある場合には(ステップ67)、ステップ63の処理に
戻り、次の作動実行要求信号を受信するための処理を行
う(ステップ63,ステップ64)。
【0126】また、作動ツール10のマイクロコンピュ
ータ50は、作動実行要求信号の送出後、作動結果応答
信号の受信のための処理を行っており(ステップ5
5)、作動結果応答信号の受信がされない場合にはステ
ップ55、ステップ56の処理を繰り返す。一方、作動
結果応答信号の受信があった場合には、それが「継続」
を示す作動結果応答信号であった場合には(ステップ5
6)、ステップ54に戻り、再度、作動実行要求信号を
送信する。
【0127】前席ECU70のマイクロコンピュータ2
4は、「継続」を示す作動結果応答信号の送信後、作動
実行要求信号を受信するための処理を行っており(ステ
ップ63,ステップ64)、作動実行要求信号を受信し
た場合に、マイクロコンピュータ24は第2グループの
エアバッグ装置を起動させるための起動信号を出力す
る。即ち、マイクロコンピュータ24は第2グループに
含まれる運転席用エアバッグ装置2及び助手席用エアバ
ッグ装置3等を起動させるための起動信号を運転席用エ
アバッグ装置2のスクイブ2a及び助手席用エアバッグ
装置3のスクイブ3a等を点火するための点火トランジ
スタ26a,26d,26b,26e等に対して出力
し、この点火トランジスタ26a,26d,26b,2
6e等をオンさせる。
【0128】これにより、作動ツール10の内蔵二次電
池52からDEP+端子を介して、運転席用エアバッグ
装置2のスクイブ2a及び助手席用エアバッグ装置3の
スクイブ3aに電流が供給され強制的に起動され、第2
グループに含まれる運転席用エアバッグ装置2及び助手
席用エアバッグ装置3等の廃棄が完了する。なお、第2
グループのエアバッグ装置は、運転席用エアバッグ装置
2の強制起動を最後に行う。即ち助手席用エアバッグ装
置3等の運転席用エアバッグ装置2以外のエアバッグ装
置を強制起動させた後、所定の時間間隔を置いて運転席
用エアバッグ装置2を最後に強制起動させる。
【0129】前席ECU70は、第2グループのエアバ
ッグ装置の強制起動が終了した場合には、作動ツール1
0に対して「完了」を示す作動結果応答信号を通信回路
28を介して送信し(ステップ66、ステップ67)、
メモリ30にエアバッグ装置の強制起動が完了したこ
と、即ち、エアバッグ装置の廃棄が終了したことを記憶
し、前席ECU70におけるエアバッグ装置の強制起動
処理を終了する。一方、作動ツール10のマイクロコン
ピュータ50は、ステップ55の処理において受信した
信号が「完了」を示す作動結果応答信号であった場合に
は(ステップ56)、作動ツール10におけるエアバッ
グ装置の強制起動装置を終了する。
【0130】この実施の形態にかかるエアバッグ装置の
起動装置によれば、作動ツール10を前席ECU70に
接続するだけで、前席ECU70に接続されているエア
バッグ装置のみならず、後席ECU72に接続されてい
るエアバッグ装置を廃棄することができる。
【0131】なお、上述の第2の実施の形態において
は、前席ECU70に設けられている点火トランジスタ
26d,26e,26fの下流側及び後席ECU72に
設けられている点火トランジス78bの下流側をそれぞ
れ接地しているが、前席ECU70に設けられている点
火トランジスタ26d,26e,26fの下流側及び後
席ECU72に設けられている点火トランジス78bの
下流側を接続して同電位にして接地するようにしても良
い。
【0132】また、上述の第2の実施の形態において
は、後席サイドエアバッグ装置5を第1グループに含め
ているが、前席ECU70に接続されているエアバッグ
装置の中で運転席用エアバッグ装置2及び助手席用エア
バッグ装置3を除くエアバッグ装置を第1グループ、後
席ECU72に接続されているエアバッグ装置を第2グ
ループ、運転席用エアバッグ装置2及び助手席用エアバ
ッグ装置3を第3グループとして、第1グループから順
に強制起動するようにしても良い。
【0133】更に、前席ECU70に接続されているエ
アバッグ装置の中で運転席用エアバッグ装置2及び助手
席用エアバッグ装置3を除くエアバッグ装置の数が多い
場合には、これを複数のグループに分けて強制起動を行
うようにしても良い。
【0134】次に、この発明の第3の実施の形態にかか
る乗員保護装置の起動装置の説明を行う。なお、第3の
実施の形態にかかる乗員保護装置の起動装置の説明にお
いては、第2の実施の形態にかかる乗員保護装置の起動
装置の構成と同一の構成には、第2の実施の形態の説明
で用いた符号と同一の符号を付してその説明を行う。
【0135】図14は、第3の実施の形態にかかる乗員
保護装置の起動装置、即ち運転席用エアバッグ装置2、
助手席用エアバッグ装置3、前席サイドエアバッグ装置
4、後席サイドエアバッグ装置5を強制的に作動させる
ためのエアバッグ装置の起動装置の構成図である。この
エアバッグ装置の起動装置は、前席ECU90(第1の
起動実施装置)、前席ECU90に接続されている後席
ECU92(第2の起動実施装置)及び乗員保護装置の
強制作動時に前席ECU90にコネクタ8(第2の接続
手段)を介して接続される作動ツール10(起動指示装
置)により構成されている。
【0136】ここで、前席ECU90は、第2の実施の
形態における前席ECU70から通信回路29を除いた
構成を有している。また、コネクタ8のCOMM端子を
後席ECU92の通信回路80に直接接続するための通
信経路31(COMM’:第1の接続手段)が設けられ
ている。また、後席ECU92は、第2の実施の形態に
おける後席ECU72の電源回路74と点火トランジス
タ78aとの間にセーフィングセンサ82を有してい
る。また、前席ECU90のバイパスダイオード36の
上流側からダイオード80を介してセーフィングセンサ
82の下流側に接続される電流供給路37を有してい
る。
【0137】このエアバッグ装置の起動装置によれば、
作動ツール10により前席ECU90に接続されたエア
バッグ装置の強制起動を行うのか、後席ECU92に接
続されたエアバッグ装置の強制起動を行うのかの指示を
行う。即ち、作動ツール10により前席ECU90に接
続されたエアバッグ装置の強制起動が指示された場合に
は、前席ECU90のマイクロコンピュータ24は、前
席サイドエアバッグ装置4、運転席用エアバッグ装置2
及び助手席用エアバッグ装置3を起動させるための起動
信号出力する。これにより前席サイドエアバッグ装置
4、運転席用エアバッグ装置2及び助手席用エアバッグ
装置3は強制的に起動され、前席サイドエアバッグ装置
4、運転席用エアバッグ装置2及び助手席用エアバッグ
装置3が廃棄される。
【0138】一方、作動ツール10により後席ECU9
2に接続されたエアバッグ装置の強制起動が指示された
場合には、この強制起動の指示が伝達経路31及び通信
回路80を介して後席ECU92のマイクロコンピュー
タ76に伝達される。これにより後席ECU92のマイ
クロコンピュータ76は、後席サイドエアバッグ装置5
を起動させるための起動信号出力して後席サイドエアバ
ッグ装置5を強制的に起動し、後席サイドエアバッグ装
置5の廃棄を行う。
【0139】この実施の形態にかかるエアバッグ装置の
起動装置によれば、作動ツール10側からの指示によ
り、前席ECU70に接続されているエアバッグ装置の
みならず後席ECU7に接続されているエアバッグ装置
を廃棄することができる。
【0140】
【発明の効果】この発明によれば、乗員保護装置の廃棄
時においては、駆動手段が電流制御手段に対する車両衝
突に基づく駆動信号の出力を禁止するため、乗員保護装
置の廃棄時においては車両搭載電源からスクイブに電流
が供給されることがなく、車両非搭載電源からのみスク
イブに電流が供給されるため、的確に乗員保護装置の廃
棄を行うことができる。
【0141】また、通常作動時においては、駆動手段が
電流制御手段に対する乗員保護装置の廃棄に基づく駆動
信号の出力を禁止するため、車両非搭載電源からスクイ
ブに電流が供給されることがなく車両搭載電源からのみ
スクイブに電流が供給されるため、的確に乗員保護装置
の作動を行うことができる。
【0142】また、乗員保護装置の廃棄時に駆動手段が
電流制御手段に対して駆動信号の出力を行う場合には、
予め駆動手段の診断を行うため、電流制御手段に対する
駆動信号の出力を確実に行うことができる。
【0143】また、信号送出手段により送出された信号
が乗員保護装置の廃棄毎に異なる所定の信号であること
を判別した場合に、駆動手段が電流制御手段に対して駆
動信号の出力を行うため、所定の信号を判別した場合に
おいてのみ駆動信号の出力を行うことができる。
【0144】また、駆動手段が電流制御手段に対して駆
動信号を出力することによりスクイブに対して車両非搭
載電源から電流を供給して乗員保護装置の起動を行った
場合には、記憶手段が乗員保護装置の起動が行われたこ
とを記憶しているため、記憶内容を参照することにより
乗員保護装置の起動が行われたことを知ることができ
る。
【0145】また、複数の乗員保護装置の廃棄時におい
て、駆動手段は複数の乗員保護装置を起動させる際に運
転席側の乗員保護装置を最後に起動させるため、複数の
乗員保護装置を順次起動する途中において異常が発生し
た場合には、膨張量の大きい運転席側の乗員保護装置を
起動する前に乗員保護装置の起動を中止することができ
る。
【0146】また、第2の起動実施装置が第1の起動実
施装置に接続され、乗員保護装置を廃棄する場合に起動
指示装置が第1の起動実施装置に接続される場合には、
起動指示装置から第1の起動実施装置に対して乗員保護
装置の起動を指示するだけで第1の起動実施装置に接続
されている乗員保護装置のみならず、第2の起動実施装
置に接続されている乗員保護装置を廃棄することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態にかかるエアバッグ装置の車
両内における配置の状態を示す図である。
【図2】第1の実施の形態にかかる乗員保護装置の起動
装置の構成図である。
【図3】第1の実施の形態にかかる乗員保護装置の起動
装置の作動ツールの操作部を示す図である。
【図4】第1の実施の形態にかかる乗員保護装置の起動
装置の作動ツールの構成図である。
【図5】第1の実施の形態にかかる乗員保護装置の起動
装置の初期化処理のフローチャートである。
【図6】第1の実施の形態にかかる乗員保護装置の起動
装置のダイアグノーシスのフローチャートである。
【図7】第1の実施の形態にかかる乗員保護装置の起動
装置におけるダイアグノーシスの実施範囲を示す図であ
る。
【図8】第1の実施の形態にかかる乗員保護装置の起動
装置の衝突判定禁止処理のフローチャートである。
【図9】第1の実施の形態にかかる乗員保護装置の起動
装置における衝突判定禁止範囲を示す図である。
【図10】第1の実施の形態にかかる乗員保護装置の起
動装置の強制起動処理のフローチャートである。
【図11】第2の実施の形態にかかるエアバッグ装置の
車両内における配置の状態を示す図である。
【図12】第2の実施の形態にかかる乗員保護装置の起
動装置の構成図である。
【図13】第2の実施の形態にかかる乗員保護装置の起
動装置の強制起動処理のフローチャートである。
【図14】第3の実施の形態にかかる乗員保護装置の起
動装置の構成図である。
【符号の説明】
2…運転席用エアバッグ装置、3…助手席用エアバッグ
装置、4…前席サイドエアバッグ装置、5…後席サイド
エアバッグ装置、2a,3a,4a,5a…スクイブ、
6…ECU、8…コネクタ、10…作動ツール、20…
電源回路、22…セーフィングセンサ、24…マイクロ
コンピュータ、26a,26b,26c,26d,26
e,26f…点火トランジスタ、28…通信回路、30
…メモリ、40…ECU電源SW、42…主電源SW、
44,45…点火スイッチ、46…7セグメント表示
部、52…内蔵二次電池、70,90…前席ECU、7
2,92…後席ECU。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 21/16 - 21/32 B60R 22/46

Claims (23)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗員を保護する乗員保護装置を起動させ
    るスクイブと、 車両衝突時に車両搭載電源から前記スクイブに供給する
    電流の制御を行うと共に、前記乗員保護装置の廃棄時に
    接続される車両非搭載電源から前記スクイブに供給する
    電流の制御を行う電流制御手段と、 前記電流制御手段に対して駆動信号を出力することによ
    り前記スクイブに対して前記車両搭載電源あるいは前記
    車両非搭載電源から電流を供給して前記乗員保護装置の
    起動を行う駆動手段と、 を有する乗員保護装置の起動装置において、 前記駆動手段は、前記乗員保護装置の廃棄時においては
    前記電流制御手段に対する車両衝突に基づく駆動信号の
    出力を禁止することを特徴とする乗員保護装置の起動装
    置。
  2. 【請求項2】 前記駆動手段は、前記乗員保護装置の廃
    棄時に接続される前記車両非搭載電源の電圧値が所定電
    圧値以上の状態である場合に前記乗員保護装置の廃棄時
    であると判断することを特徴とする請求項1記載の乗員
    保護装置の起動装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動手段は、前記乗員保護装置の廃
    棄時に接続される前記車両非搭載電源の電圧値が所定電
    圧値以上の状態であり、かつ前記車両搭載電源の電圧値
    が所定電圧値以下の状態である場合に前記乗員保護装置
    の廃棄時であると判断することを特徴とする請求項1記
    載の乗員保護装置の起動装置。
  4. 【請求項4】 乗員を保護する乗員保護装置を起動させ
    るスクイブと、 車両衝突時に車両搭載電源から前記スクイブに供給する
    電流の制御を行うと共に、前記乗員保護装置の廃棄時に
    接続される車両非搭載電源から前記スクイブに供給する
    電流の制御を行う電流制御手段と、 前記電流制御手段に対して駆動信号を出力することによ
    り前記スクイブに対して前記車両搭載電源あるいは前記
    車両非搭載電源から電流を供給して前記乗員保護装置の
    起動を行う駆動手段と、 を有する乗員保護装置の起動装置において、 前記駆動手段は、前記通常作動時においては前記電流制
    御手段に対する前記乗員保護装置の廃棄に基づく駆動信
    号の出力を禁止することを特徴とする乗員保護装置の起
    動装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動手段は、前記乗員保護装置の廃
    棄時に接続される前記車両非搭載電源の電圧値が所定電
    圧値以下の状態である場合に前記通常作動時であると判
    断することを特徴とする請求項4記載の乗員保護装置の
    起動装置。
  6. 【請求項6】 前記駆動手段は、前記乗員保護装置の廃
    棄時に接続される前記車両非搭載電源の電圧値が所定電
    圧値以下の状態であり、かつ前記車両搭載電源の電圧値
    が所定電圧値以上の状態である場合に前記通常作動時で
    あると判断することを特徴とする請求項4記載の乗員保
    護装置の起動装置。
  7. 【請求項7】 乗員を保護する乗員保護装置を起動させ
    るスクイブと、 車両衝突時に車両搭載電源から前記スクイブに供給する
    電流の制御を行うと共に、前記乗員保護装置の廃棄時に
    接続される車両非搭載電源から前記スクイブに供給する
    電流の制御を行う電流制御手段と、 前記電流制御手段に対して駆動信号を出力することによ
    り前記スクイブに対して前記車両搭載電源あるいは前記
    車両非搭載電源から電流を供給して前記乗員保護装置の
    起動を行う駆動手段と、 を有する乗員保護装置の起動装置において、 前記乗員保護装置の廃棄時に前記駆動手段が前記電流制
    御手段に対して駆動信号の出力を行う場合には、予め前
    記駆動手段の診断を行うことを特徴とする乗員保護装置
    の起動装置。
  8. 【請求項8】 前記乗員保護装置の廃棄時に前記駆動手
    段が前記電流制御手段に対して駆動信号の出力を行う場
    合には、前記電流制御手段の動作診断を禁止することを
    特徴とする請求項7記載の乗員保護装置の起動装置。
  9. 【請求項9】 前記駆動手段は、前記乗員保護装置の廃
    棄時に接続される前記車両非搭載電源の電圧値が所定電
    圧値以上の状態である場合に前記乗員保護装置の廃棄時
    であると判断することを特徴とする請求項8記載の乗員
    保護装置の起動装置。
  10. 【請求項10】 前記駆動手段は、前記車両搭載電源の
    電圧値が所定電圧値以下の状態である場合に前記乗員保
    護装置の廃棄時であると判断することを特徴とする請求
    項8記載の乗員保護装置の起動装置。
  11. 【請求項11】 前記駆動手段は、前記乗員保護装置の
    廃棄時に接続される前記車両非搭載電源の電圧値が所定
    電圧値以上の状態であり、かつ前記車両搭載電源の電圧
    値が所定電圧値以下の状態である場合に前記乗員保護装
    置の廃棄時であると判断することを特徴とする請求項8
    記載の乗員保護装置の起動装置。
  12. 【請求項12】 乗員を保護する乗員保護装置を起動さ
    せるスクイブと、 車両衝突時に車両搭載電源から前記スクイブに供給する
    電流の制御を行うと共に、前記乗員保護装置の廃棄時に
    接続される車両非搭載電源から前記スクイブに供給する
    電流の制御を行う電流制御手段と、 前記電流制御手段に対して駆動信号を出力することによ
    り前記スクイブに対して前記車両搭載電源あるいは前記
    車両非搭載電源から電流を供給して前記乗員保護装置の
    起動を行う駆動手段と、 を有する乗員保護装置の起動装置において、 前記車両非搭載電源を接続した状態で、前記駆動手段に
    信号を送出する信号送出手段と、 前記信号送出手段により送出された信号が前記乗員保護
    装置の廃棄毎に異なる所定の信号であることを判別した
    場合に、前記駆動手段が前記電流制御手段に対して駆動
    信号の出力を行うことを特徴とする乗員保護装置の起動
    装置。
  13. 【請求項13】 乗員を保護する乗員保護装置を起動さ
    せるスクイブと、 前記車両衝突時に車両搭載電源から前記スクイブに供給
    する電流の制御を行うと共に、前記乗員保護装置の廃棄
    時に接続される車両非搭載電源から前記スクイブに供給
    する電流の制御を行う電流制御手段と、 前記電流制御手段に対して駆動信号を出力することによ
    り前記スクイブに対して前記車両搭載電源あるいは前記
    車両非搭載電源から電流を供給して前記乗員保護装置の
    起動を行う駆動手段と、 を有する乗員保護装置の起動装置において、 前記駆動手段が前記電流制御手段に対して駆動信号を出
    力することにより前記スクイブに対して前記車両非搭載
    電源から電流を供給して前記乗員保護装置の起動を行っ
    たことを記憶する記憶手段を備えたことを特徴とする乗
    員保護装置の起動装置。
  14. 【請求項14】 乗員保護装置の起動を実施する起動実
    施装置と、前記乗員保護装置の廃棄時に前記起動実施装
    置に接続され、前記起動実施装置に対して前記乗員保護
    装置の起動を指示すると共に、前記起動実施装置に対し
    て車両非搭載電源からの電流を供給する起動指示装置と
    を備える乗員保護装置の起動装置において、 前記起動実施装置は、 乗員を保護する乗員保護装置を起動させるスクイブと、 前記車両衝突時に車両搭載電源から前記スクイブに供給
    する電流の制御を行うと共に、前記乗員保護装置の廃棄
    時に接続される車両非搭載電源から前記スクイブに供給
    する電流の制御を行う電流制御手段と、 前記電流制御手段に対して駆動信号を出力することによ
    り前記スクイブに対して前記車両搭載電源あるいは前記
    車両非搭載電源から電流を供給して前記乗員保護装置の
    起動を行う駆動手段とを備え、 前記起動指示装置により前記乗員保護装置の起動の指示
    がなされた場合に、前記駆動手段は、前記電流制御手段
    に対する車両衝突に基づく駆動信号の出力を禁止するこ
    とを特徴とする乗員保護装置の起動装置。
  15. 【請求項15】 前記駆動手段が前記電流制御手段に対
    して駆動信号を出力することにより前記スクイブに対し
    て前記車両非搭載電源から電流を供給して前記乗員保護
    装置の起動を行ったことを記憶する記憶手段を更に備え
    たことを特徴とする請求項14記載の乗員保護装置の起
    動装置。
  16. 【請求項16】 前記記憶手段は前記起動実施装置に備
    えられていることを特徴とする請求項15記載の乗員保
    護装置の起動装置。
  17. 【請求項17】 前記記憶手段は前記起動指示装置に備
    えられていることを特徴とする請求項15記載の乗員保
    護装置の起動装置。
  18. 【請求項18】 前記記憶手段には、更に乗員保護装置
    の廃棄が完了したことを記憶することを特徴とする請求
    項15〜請求項17の何れか一項に記載の乗員保護装置
    の起動装置。
  19. 【請求項19】 前記記憶手段には、更に乗員保護装置
    の廃棄が完了した個数を記憶することを特徴とする請求
    項15〜請求項17の何れか一項に記載の乗員保護装置
    の起動装置。
  20. 【請求項20】 前記記憶手段には、更に乗員保護装置
    の廃棄が完了した車両の型式を記憶することを特徴とす
    る請求項15〜請求項17の何れか一項に記載の乗員保
    護装置の起動装置。
  21. 【請求項21】 前記記憶手段には、更に乗員保護装置
    の廃棄が完了した車両のフレームナンバーを記憶するこ
    とを特徴とする請求項15〜請求項17の何れか一項に
    記載の乗員保護装置の起動装置。
  22. 【請求項22】 乗員を保護する複数の乗員保護装置を
    起動させるスクイブと、 車両衝突時に車両搭載電源から前記スクイブに供給する
    電流の制御を行うと共に、前記乗員保護装置の廃棄時に
    接続される車両非搭載電源から前記スクイブに供給する
    電流の制御を行う電流制御手段と、 前記電流制御手段に対して駆動信号を出力することによ
    り前記スクイブに対して前記車両搭載電源あるいは前記
    車両非搭載電源から電流を供給して前記乗員保護装置の
    起動を行う駆動手段と、 を有する乗員保護装置の起動装置において、 前記駆動手段は、前記複数の乗員保護装置の廃棄時にお
    いて、この複数の乗員保護装置の中で運転席側の乗員保
    護装置を最後に起動させることを特徴とする乗員保護装
    置の起動装置。
  23. 【請求項23】 乗員保護装置の起動を実施する第1の
    起動実施装置及び第2の起動実施装置と、前記第1の起
    動実施装置と前記第2の起動実施装置を電気的に接続す
    る第1の接続手段と、前記乗員保護装置の起動を指示す
    る起動指示装置を前記第1の起動実施装置に電気的に接
    続する第2の接続手段とを備える乗員保護装置の起動装
    置において、 前記起動指示装置により前記第2の接続手段を介して前
    記乗員保護装置の起動の指示がなされた場合、 前記第1の起動実施装置に接続されている前記乗員保護
    装置の起動を実施する場合には、前記第1の起動実施装
    置に接続されている少なくとも一つの前記乗員保護装置
    に対して起動信号を出力し、 前記第2の起動実施装置に接続されている前記乗員保護
    装置の起動を実施する場合には、前記第1の接続手段を
    介して前記第2の起動実施装置に起動信号を出力して、
    前記第2の起動実施装置に接続されている少なくとも一
    つの前記乗員保護装置に対して起動信号を出力すること
    を特徴とする乗員保護装置の起動装置。
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