JP2002046573A - 車両用乗員保護装置及びその制御方法 - Google Patents

車両用乗員保護装置及びその制御方法

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JP2002046573A
JP2002046573A JP2000235747A JP2000235747A JP2002046573A JP 2002046573 A JP2002046573 A JP 2002046573A JP 2000235747 A JP2000235747 A JP 2000235747A JP 2000235747 A JP2000235747 A JP 2000235747A JP 2002046573 A JP2002046573 A JP 2002046573A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 確実に複数のパワーソースを作動させうる車
両用乗員保護装置を提供する。 【解決手段】 共通線と、複数の電源と、それぞれが複
数の電源の少なくとも一部のそれぞれを共通線に接続す
るための複数の電源スイッチと、非接地端が共通線に接
続される複数のパワーソースと、それぞれが複数のパワ
ーソースのそれぞれを接地する複数の点火スイッチと、
複数の電源と複数の電源スイッチを診断する診断手段
と、診断手段による診断結果を基に、複数の電源スイッ
チと複数の点火スイッチを制御して、正常である電源又
は正常である電源と正常である電源スイッチの組より電
源を優先的に順次複数のパワーソースに供給することに
より、複数のパワーソースを順次点火させる制御手段
と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の乗員を保護
する為のエアバッグ装置の点火やパワーソースの作動を
行う車両用乗員保護装置に関し、特に複数個のインフレ
ータとパワーソースとを時間差をもって作動させるため
の装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用乗員保護装置(エアバッグ
用点火装置)の一例が、特開平11−180248号公
報に記載されている。図9に示すように、この従来のエ
アバッグ用点火装置において点火作動をさせる時、第1
のバックアップ電源回路のみから、第1のスクイブ(squ
ib)に通電させ、その後、第2のスクイブを第1と第2
のバックアップ電源回路によって通電する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のシステムでは、次のような問題がある。
【0004】その問題点は、バックアップ電源回路全体
の電荷がすべてのインフレータとパワーソースを作動さ
せる通電能力があるにもかかわらず、一部のバックアッ
プ電源回路の容量低下などの故障により、作動しないイ
ンフレータ(あるいはパワーソース)が有り得るという
ことである。
【0005】その理由は、バックアップ電源のスイッチ
の動作を、第1のバックアップ電源回路から固定された
シーケンスによってスイッチングすることにしているた
めである。
【0006】本発明の目的は、インフレータ及びパワー
ソースを作動させる電荷がバックアップ電源回路全体で
充電されている時に、時間差を持って点火できる車両用
乗員保護装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による車両用乗員
保護装置は、複数の電源と、複数のスクイブと、前記複
数の電源を診断する診断手段と、前記診断手段による診
断結果を基に、正常である電源を優先的に順次前記複数
のスクイブに供給することにより、前記複数のスクイブ
を順次点火させる制御手段と、を備えることを特徴とす
る。
【0008】また、本発明による車両用乗員保護装置
は、共通線と、複数の電源と、それぞれが前記複数の電
源の少なくとも一部のそれぞれを前記共通線に接続する
ための複数の電源スイッチと、非接地端が前記共通線に
接続される複数のスクイブと、それぞれが前記複数のス
クイブのそれぞれを接地する複数の点火スイッチと、前
記複数の電源と前記複数の電源スイッチを診断する診断
手段と、前記診断手段による診断結果を基に、前記複数
の電源スイッチと前記複数の点火スイッチを制御して、
正常である電源又は正常である電源と正常である電源ス
イッチの組より電源を優先的に順次前記複数のスクイブ
に供給することにより、前記複数のスクイブを順次点火
させる制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】更に、本発明による車両用乗員保護装置
は、共通線と、複数の電源と、それぞれが前記複数の電
源のそれぞれを前記共通線に接続するための電源/放電
スイッチと、非接地端が前記複数の電源のそれぞれに接
続される複数のスクイブと、それぞれが前記複数のスク
イブのそれぞれを接地する複数の点火スイッチと、前記
複数の電源を診断する診断手段と、前記診断手段による
診断結果を基に、前記複数の電源/放電スイッチと前記
複数の点火スイッチを制御して、正常である電源を優先
的に順次前記複数のスクイブに供給することにより、前
記複数のスクイブを順次点火させる制御手段と、を備え
ることを特徴とする。
【0010】更に、本発明による車両用乗員保護装置
は、上記の車両用乗員保護装置において、前記スクイブ
がパワーソースに置き換わり、前記点火が作動に置き換
わったことを特徴とする。
【0011】本発明による車両用乗員保護装置を制御す
る方法は、複数の電源と、複数のスクイブと、を備える
車両用乗員保護装置を制御する方法において、前記複数
の電源を診断した結果を基に、正常である電源を優先的
に順次前記複数のスクイブに供給することにより、前記
複数のスクイブを順次点火させることを特徴とする。
【0012】また、本発明による車両用乗員保護装置を
制御する方法は、共通線と、複数の電源と、それぞれが
前記複数の電源の少なくとも一部のそれぞれを前記共通
線に接続するための複数の電源スイッチと、非接地端が
前記共通線に接続される複数のスクイブと、それぞれが
前記複数のスクイブのそれぞれを接地する複数の点火ス
イッチと、を備える車両用乗員保護装置を制御する方法
において、前記複数の電源と前記複数の電源スイッチを
診断した結果を基に、前記複数の電源スイッチと前記複
数の点火スイッチを制御して、正常である電源又は正常
である電源と正常である電源スイッチの組より電源を優
先的に順次前記複数のスクイブに供給することにより、
前記複数のスクイブを順次点火させることを特徴とす
る。
【0013】更に、本発明による車両用乗員保護装置を
制御する方法は、共通線と、複数の電源と、それぞれが
前記複数の電源のそれぞれを前記共通線に接続するため
の電源/放電スイッチと、非接地端が前記複数の電源の
それぞれに接続される複数のスクイブと、それぞれが前
記複数のスクイブのそれぞれを接地する複数の点火スイ
ッチと、を備える車両用乗員保護装置を制御する方法に
おいて、前記複数の電源を診断した結果を基に、前記複
数の電源/放電スイッチと前記複数の点火スイッチを制
御して、正常である電源を優先的に順次前記複数のスク
イブに供給することにより、前記複数のスクイブを順次
点火させることを特徴とする。
【0014】更に、本発明による車両用乗員保護装置を
制御する方法は、上記の車両用乗員保護装置において、
前記スクイブがパワーソースに置き換わり、前記点火が
作動に置き換わったことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0016】[実施形態1]図1を参照すると、本発明
の一実施の形態としてのエアバッグ点火装置の回路図が
示されている。
【0017】車載バッテリ1の電源電圧がイグニッショ
ンスイッチ2を経由した昇圧回路3により昇圧され、第
1から第4のバックアップ電源回路10、20、30、
40のコンデンサ12、22、32、42に充電され
る。11、21、31、41は突入電流防止用の抵抗で
ある。
【0018】第1バックアップ電源回路10のコンデン
サ12の非接地端は逆流防止用ダイオード13を介して
セーフィングセンサ50の一端に接続されており、第2
から第4のバックアップ電源回路20、30、40のコ
ンデンサ22、32、42の非接地端は逆流防止用ダイ
オード23、33、43とバックアップ電源スイッチ2
4、34、44とを介してセーフィングセンサ50の一
端にそれぞれ接続されている。なお、セーフィングセン
サ50とは、加速度を検出したときに閉じるメカニカル
スイッチであり、他の電子スイッチの誤動作によりスク
イブが点火してしまうことを防止するものである。
【0019】バックアップ電源回路によらない点火電流
経路として昇圧回路3の出力端は逆流防止ダイオード4
を介してもセーフィングセンサ50の一端に接続されて
いる。
【0020】セーフィングセンサ50の他端は、第1か
ら第4のスクイブ61、62、63、64の一端にそれ
ぞれ接続されている。第1から第4のスクイブ61、6
2、63、64の他端は第1から第4の点火スイッチ7
1、72、73、74を介してそれぞれ接地されてい
る。
【0021】昇圧回路3の出力端は、バックアップ電源
回路10、20、30、40と逆流防止ダイオード4の
ほかに、逆流防止ダイオード5と点火回路以外のバック
アップ電源回路80とを並列に介して、レギュレータ9
1に入力されており、このレギュレータ91の定電圧出
力端は加速度センサ92とマイクロプロセッサ93とに
接続されていて電源を供給する。加速度センサ92の検
出信号はマイクロプロセッサ93に入力され、この入力
に基づいてマイクロプロセッサ93が点火スイッチ7
1、72、73、74を作動させる。
【0022】バックアップ電源回路10、20、30、
40のコンデンサ12、22、32、42の非接地端及
びバックアップ電源スイッチ24、34、44の周辺の
電圧はバックアップ電源診断回路94にも入力され、バ
ックアップ電源回路10、20、30、40とバックア
ップ電源スイッチ24、34、44の故障を診断する。
【0023】バックアップ電源診断回路94の診断結果
はマイクロプロセッサ93に入力されて、その結果が故
障と診断された時には警報回路95を作動させる。バッ
クアップ電源診断回路94の診断結果と点火スイッチ7
1、72、73、74の作動状態に基づいてマイクロプ
ロセッサ93がバックアップ電源スイッチ24、34、
44を作動させる。
【0024】なお、この実施の形態においては、第1の
スクイブ61は運転席側の第1のインフレータ(図示
略)を作動させ、第2のスクイブ62は助手席側の第1
のインフレータ(図示略)を作動させる。第3のスクイ
ブ63は運転席側の第2のインフレータ(図示略)を、
第4のスクイブ64は助手席側の第2のインフレータ
(図示略)を作動させる。
【0025】次に図1のエアバック用点火装置の動作を
図2乃至7に示す。
【0026】タイムチャートを使用して説明する。
【0027】車両の衝突時、加速度センサ92の検出信
号がマイクロプロセッサ93に入力されると、マイクロ
プロセッサ93は車両の衝突を検出し、その衝突のシビ
アリティにより最適なスクイブ点火制御を行う。
【0028】一例として、バックアップ電源によるスク
イブ点火時に図2のタイムチャートに示すようにスクイ
ブが点火される場合において、全てのバックアップ電源
回路が正常と判断されていてそれぞれが少なくとも一つ
以上のスクイブを点火できるバックアップ能力がある
時、マイクロプロセッサ93は、第1のバックアップ電
源回路10の電荷を第1のスクイブ61の点火に用い、
続いて第2の点火スイッチ24を閉じて第2のバックア
ップ電源回路20の電荷を第2のスクイブ62の点火
に、同様に第3のスクイブ63を第3のバックアップ電
源回路30の電荷で、第4のスクイブ64を第4のバッ
クアップ電源回路40の電荷で点火を行う(図2)。図
2の例に対して、バックアップ電源診断回路94で第1
のバックアップ電源回路10の容量低下が診断されてい
る時は、第1のバックアップ電源回路10の電荷が第1
のスクイブ61を点火する電荷に満たないため、第1の
スクイブ61を点火するために第2のバックアップ電源
スイッチ24を閉じて第2のバックアップ電源回路20
の電荷で点火し、同様に第2のスクイブ62を第3のバ
ックアップ電源回路30の電荷で点火、第3のスクイブ
63を第4のバックアップ電源回路40の電荷で点火を
行い、第4のスクイブ64は第1から第4のバックアッ
プ電源回路10、20、30、40の電荷で点火を行な
う(図3)。図2の例に対して、バックアップ電源診断
回路94で第2のバックアップ電源回路20の容量低下
が診断されている時は、第2のバックアップ電源回路2
0の電荷が第2のスクイブ62を点火する電荷に満たな
いため、第1のバックアップ電源回路10の電荷を第1
のスクイブ61の点火に用い、続く第2のスクイブ62
を第3のバックアップ電源スイッチ34を閉じて第3の
バックアップ電源回路30の電荷で点火し、同様に第3
のスクイブ63を第4のバックアップ電源回路40の電
荷で点火を行い、第4のスクイブ64は第1から第4の
バックアップ電源回路10、20、30、40の電荷で
点火を行なう(図4)。同様に、第3のバックアップ電
源回路30が容量低下と診断されている場合の点火動作
のタイムチャートを図5、第4のバックアップ電源回路
40が容量低下と診断されている場合の点火動作のタイ
ムチャートを図6に示す。
【0029】複数のバックアップ電源回路が容量低下と
診断されている例として、第2と第3のバックアップ電
源回路20、30が容量低下と診断されている場合の点
火動作のタイムチャートを図7に示す。この時、マイク
ロプロセッサ93は第1のバックアップ電源回路10の
電荷を第1のスクイブ61の点火に用い、続く第2のス
クイブ62を点火するために点火スイッチ44を閉じて
正常である第4のバックアップ電源回路40の電荷を第
2のスクイブ62の点火に用いる。第3のスクイブ63
と第4のスクイブ64は、第1から第4のバックアップ
電源回路10、20、30、40の電荷で点火を行なう
(図7)。上記のように、バックアップ電源診断回路か
らの診断結果をもとに、バックアップ電源スイッチによ
りバックアップ電源回路を制御して、スクイブ点火制御
を行った場合、一部のバックアップ電源回路の容量が低
下していたりする場合においても、バックアップ電源回
路全体ですべてのスクイブを点火する電荷がある場合、
確実にすべてのスクイブを点火する事が可能であるとい
う効果がある。
【0030】今回の実施の形態ではスクイブとバックア
ップ電源回路が同数の場合の例を示したが、バックアッ
プ電源回路が点火を受け持つスクイブの数を変えても良
い。
【0031】また、今回の実施の形態ではスクイブを点
火してインフレータを作動させたが、スクイブに限らず
その他のパワーソースを作動させても良い。
【0032】また、バックアップ電源回路10とセーフ
ィングセンサ50との間にバックアップ電源スイッチ2
4と同様のスイッチを設けて、マイクロプロセッサ93
によりそのスイッチを制御するようにしても良い。
【0033】[実施形態2]本発明の他の実施形態とし
て、その構成を図8に示す。本図において、車載バッテ
リ1の電源電圧がイグニッションスイッチ2と昇圧回路
3と逆流防止ダイオード6と電源供給手段7とを介し
て、第1から第3の車両用乗員保護装置100、20
0、300に並列に電源が供給される。
【0034】第1の車両用乗員保護装置100において
は、電源供給手段7からの電源電圧が、バックアップ機
能を有するマイクロプロセッサ用電源101を経由して
マイクロプロセッサ102に供給されるとともに、電源
供給手段7が、マイクロプロセッサ102によってスイ
ッチングされる電源スイッチ103を介してバックアッ
プ電源回路10の入出力端と第1のスクイブ61の一端
にそれぞれ接続される。第1のスクイブ61の他端はマ
イクロプロセッサ102によってスイッチングされる第
1の点火スイッチ71を介して接地されている。バック
アップ電源回路10のコンデンサ12の非接地端はバッ
クアップ電源診断回路105に入力され、バックアップ
電源診断回路105はその入力によりバックアップ電源
回路10の故障診断を行ない、診断結果をマイクロプロ
セッサ102に送る。バックアップ電源回路10の入出
力端はさらにマイクロプロセッサ102によってスイッ
チングされる放電スイッチ104を介して電源供給手段
7に接続される。
【0035】第2と第3の車両用乗員保護装置200、
300も第1の車両用乗員保護装置と同様の構成であ
る。
【0036】車両用乗員保護装置100、200、30
0と警報回路95は通信ラインによって接続されてお
り、車両用乗員保護装置の故障情報や作動情報を相互に
通信し、他の車両用乗員保護装置の状態によって点火作
動の許可及び禁止をする。
【0037】第1から第3の車両用乗員保護装置10
0、200、300が点火作動をしていない時、マイク
ロプロセッサ102、202、302は電源スイッチ1
03、203、303を閉じ、コンデンサ12、22、
32に電荷を充電し、放電スイッチ104、204、3
04は開けておく。
【0038】次に車両用乗員保護装置のバックアップ電
源による点火動作について、第1の車両用乗員保護装置
100を例に説明する。
【0039】バックアップ電源診断回路105によるバ
ックアップ電源回路10の故障が検出されていない、且
つ、他の車両用乗員保護装置200、300などからの
情報によって点火動作が禁止されていない場合、マイク
ロプロセッサ102はスクイブ61を点火するために点
火スイッチ71を閉じる時に、電源スイッチ103と放
電スイッチ104の両方を開けて(放電経路解放)、バ
ックアップ電源回路10の電荷によってスクイブ61を
点火する。その点火動作が完了した後、マイクロプロセ
ッサ102は放電スイッチ104を閉じて電源供給手段
7にバックアップ電源回路10の電荷を放電できるよう
にすることにより他の車両用乗員保護装置200、30
0にバックアップ電源回路10の電荷が供されることが
できるようにする。
【0040】また、バックアップ電源診断回路105に
よるバックアップ電源回路10の故障が検出されてい
て、且つ、他の車両用乗員保護装置200、300など
からの情報によって点火動作が禁止されていない場合、
マイクロプロセッサ102はスクイブ61を点火するた
めに点火スイッチ71を閉じる時に、電源スイッチ10
3を閉じておくことにより、バックアップ電源回路10
の電荷に加えて電源供給手段7を通して供給される他の
車両用乗員保護装置200、300のバックアップ電源
回路20、30の電荷を使用することによりスクイブ6
1を点火する。その点火動作が完了した後、マイクロプ
ロセッサ102は放電スイッチ104を閉じて電源供給
手段7にバックアップ電源回路10の電荷を放電できる
ようにすることにより他の車両用乗員保護装置200、
300にバックアップ電源回路10の電荷が供されるこ
とができるようにする。バックアップ電源回路10に故
障が検出されても、バックアップ電源回路10に不完全
ながらも蓄積された電荷が使用できることもあるからで
ある。
【0041】さらに、他の車両用乗員保護装置200、
300などからの情報によって点火動作が禁止されてい
る場合(正面衝突の場合に車両用乗員保護装置がサイド
エアバッグである場合等)、マイクロプロセッサ102
は他の車両用乗員保護装置からの作動情報に合わせて、
放電スイッチ104を閉じて、バックアップ電源回路1
0の電荷を電源供給手段7に放電できるようにすること
により他の車両用乗員保護装置200、300にバック
アップ電源回路10の電荷が供されることができるよう
にする。
【0042】上記と同様に、第2と第3の乗員保護装置
200、300でも電源スイッチ203、303と放電
スイッチ204、304をスイッチングすることによ
り、車両用乗員保護装置100、200、300との間
でバックアップ電源回路10、20、30の電荷を相互
供給することが可能になり、システム全体のバックアッ
プ電源によるスクイブ点火性能の向上効果がある。
【0043】今回の実施の形態では3つの車両用乗員保
護装置の例を示したが、複数の車両用乗員保護装置に変
えても良い。
【0044】今回の実施の形態では電源スイッチと放電
スイッチとを分けた例を示したが、それらを一つのスイ
ッチにまとめ、電源供給と放電の両方を一つのスイッチ
で制御しても良い。
【0045】また、今回の実施の形態の電源スイッチと
放電スイッチとに対してそれぞれ直列に逆流防止ダイオ
ードを追加して、それぞれのスイッチに流れる電流の向
きを限定しても良い。
【0046】また、今回の実施の形態では一つの車両用
乗員保護装置に、スクイブとバックアップ電源回路がそ
れぞれ一つの場合の例を示したが、それらの数を複数に
変えても良い。
【0047】また、今回の実施の形態ではスクイブを点
火してインフレータを作動させたが、スクイブに限らず
その他のパワーソースを作動させても良い。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
正常である電源を優先的に順次複数のスクイブに供給す
るので、一部の電源に異常があっても、全ての電源の容
量の和に余裕がある限り、全てのスクイブを点火させる
ことが可能となり、車両用乗員保護装置による車両の衝
突時の安全性を極めて高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のブロック図であ
る。
【図2】本発明の第1の実施の形態の動作を説明するた
めのタイムチャート(1/6)である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の動作を説明するた
めのタイムチャート(2/6)である。
【図4】本発明の第1の実施の形態の動作を説明するた
めのタイムチャート(3/6)である。
【図5】本発明の第1の実施の形態の動作を説明するた
めのタイムチャート(4/6)である。
【図6】本発明の第1の実施の形態の動作を説明するた
めのタイムチャート(5/6)である。
【図7】本発明の第1の実施の形態の動作を説明するた
めのタイムチャート(6/6)である。
【図8】本発明の第2の実施の形態のブロック図であ
る。
【図9】従来の車両用乗員保護装置のブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 車両バッテリ 2 イグニッションスイッチ 3 昇圧回路 4 逆流防止用ダイオード 5 逆流防止用ダイオード 6 逆流防止用ダイオード 7 電源供給手段 10 第1のバックアップ電源回路 11 第1の突入電流防止用抵抗 12 第1のコンデンサ 13 第1の逆流防止用ダイオード 20 第2のバックアップ電源回路 21 第2の突入電流防止用抵抗 22 第2のコンデンサ 23 第2の逆流防止用ダイオード 24 第2のバックアップ電源スイッチ 30 第3のバックアップ電源回路 31 第3の突入電流防止用抵抗 32 第3のコンデンサ 33 第3の逆流防止用ダイオード 34 第3のバックアップ電源スイッチ 40 第4のバックアップ電源回路 41 第4の突入電流防止用抵抗 42 第4のコンデンサ 43 第4の逆流防止用ダイオード 44 第4のバックアップ電源スイッチ 50 セーフィングセンサ 61 第1のスクイブ 62 第2のスクイブ 63 第3のスクイブ 64 第4のスクイブ 71 第1の点火スイッチ 72 第2の点火スイッチ 73 第3の点火スイッチ 74 第4の点火スイッチ 80 点火系以外のバックアップ電源回路 81 突入電流防止用抵抗 82 コンデンサ 83 逆流防止用ダイオード 91 レギュレータ 92 加速度センサ 93 マイクロプロセッサ 94 バックアップ電源診断回路 95 警報回路 100 第1の車両用乗員保護装置 101 第1のマイクロプロセッサ用電源 102 第1のマイクロプロセッサ 103 第1の電源スイッチ 104 第1の放電スイッチ 105 第1のバックアップ電源診断回路 200 第2の車両用乗員保護装置 201 第2のマイクロプロセッサ用電源 202 第2のマイクロプロセッサ 203 第2の電源スイッチ 204 第2の放電スイッチ 205 第2のバックアップ電源診断回路 300 第3の車両用乗員保護装置 301 第3のマイクロプロセッサ用電源 302 第3のマイクロプロセッサ 303 第3の電源スイッチ 304 第3の放電スイッチ 305 第3のバックアップ電源診断回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電源と、 複数のスクイブと、 前記複数の電源を診断する診断手段と、 前記診断手段による診断結果を基に、正常である電源を
    優先的に順次前記複数のスクイブに供給することによ
    り、前記複数のスクイブを順次点火させる制御手段と、 を備えることを特徴とする車両用乗員保護装置。
  2. 【請求項2】 共通線と、 複数の電源と、 それぞれが前記複数の電源の少なくとも一部のそれぞれ
    を前記共通線に接続するための複数の電源スイッチと、 非接地端が前記共通線に接続される複数のスクイブと、 それぞれが前記複数のスクイブのそれぞれを接地する複
    数の点火スイッチと、 前記複数の電源と前記複数の電源スイッチを診断する診
    断手段と、 前記診断手段による診断結果を基に、前記複数の電源ス
    イッチと前記複数の点火スイッチを制御して、正常であ
    る電源又は正常である電源と正常である電源スイッチの
    組より電源を優先的に順次前記複数のスクイブに供給す
    ることにより、前記複数のスクイブを順次点火させる制
    御手段と、 を備えることを特徴とする車両用乗員保護装置。
  3. 【請求項3】 共通線と、 複数の電源と、 それぞれが前記複数の電源のそれぞれを前記共通線に接
    続するための電源/放電スイッチと、 非接地端が前記複数の電源のそれぞれに接続される複数
    のスクイブと、 それぞれが前記複数のスクイブのそれぞれを接地する複
    数の点火スイッチと、 前記複数の電源を診断する診断手段と、 前記診断手段による診断結果を基に、前記複数の電源/
    放電スイッチと前記複数の点火スイッチを制御して、正
    常である電源を優先的に順次前記複数のスクイブに供給
    することにより、前記複数のスクイブを順次点火させる
    制御手段と、 を備えることを特徴とする車両用乗員保護装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    車両用乗員保護装置において、前記スクイブがパワーソ
    ースに置き換わり、前記点火が作動に置き換わったこと
    を特徴とする車両用乗員保護装置。
  5. 【請求項5】 複数の電源と、 複数のスクイブと、 を備える車両用乗員保護装置を制御する方法において、 前記複数の電源を診断した結果を基に、正常である電源
    を優先的に順次前記複数のスクイブに供給することによ
    り、前記複数のスクイブを順次点火させることを特徴と
    する車両用乗員保護装置を制御する方法。
  6. 【請求項6】 共通線と、 複数の電源と、 それぞれが前記複数の電源の少なくとも一部のそれぞれ
    を前記共通線に接続するための複数の電源スイッチと、 非接地端が前記共通線に接続される複数のスクイブと、 それぞれが前記複数のスクイブのそれぞれを接地する複
    数の点火スイッチと、 を備える車両用乗員保護装置を制御する方法において、 前記複数の電源と前記複数の電源スイッチを診断した結
    果を基に、前記複数の電源スイッチと前記複数の点火ス
    イッチを制御して、正常である電源又は正常である電源
    と正常である電源スイッチの組より電源を優先的に順次
    前記複数のスクイブに供給することにより、前記複数の
    スクイブを順次点火させることを特徴とする車両用乗員
    保護装置を制御する方法。
  7. 【請求項7】 共通線と、 複数の電源と、 それぞれが前記複数の電源のそれぞれを前記共通線に接
    続するための電源/放電スイッチと、 非接地端が前記複数の電源のそれぞれに接続される複数
    のスクイブと、 それぞれが前記複数のスクイブのそれぞれを接地する複
    数の点火スイッチと、 を備える車両用乗員保護装置を制御する方法において、 前記複数の電源を診断した結果を基に、前記複数の電源
    /放電スイッチと前記複数の点火スイッチを制御して、
    正常である電源を優先的に順次前記複数のスクイブに供
    給することにより、前記複数のスクイブを順次点火させ
    ることを特徴とする車両用乗員保護装置を制御する方
    法。
  8. 【請求項8】 請求項5乃至7のいずれか1項に記載の
    車両用乗員保護装置を制御する方法において、前記スク
    イブがパワーソースに置き換わり、前記点火が作動に置
    き換わったことを特徴とする車両用乗員保護装置を制御
    する方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008006996A (ja) * 2006-06-29 2008-01-17 Toyota Motor Corp 車両用乗員保護装置
JP2008220039A (ja) * 2007-03-05 2008-09-18 Hitachi Ltd 電源回路及びこの電源回路を備えたブレーキ制御装置
JP2008265614A (ja) * 2007-04-23 2008-11-06 Denso Corp 車両用乗員保護装置
JP2010115936A (ja) * 2008-11-11 2010-05-27 Fujitsu Ten Ltd エアバッグ制御装置

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