JPH11255065A - エアバッグ起爆許可方法、該方法に用いる起爆許可装置、並びに上記方法が適用されるエアバッグ装置 - Google Patents

エアバッグ起爆許可方法、該方法に用いる起爆許可装置、並びに上記方法が適用されるエアバッグ装置

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JPH11255065A
JPH11255065A JP10060821A JP6082198A JPH11255065A JP H11255065 A JPH11255065 A JP H11255065A JP 10060821 A JP10060821 A JP 10060821A JP 6082198 A JP6082198 A JP 6082198A JP H11255065 A JPH11255065 A JP H11255065A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車両衝突時に乗員を保護するためのエアバッグ
4aを展開可能な状態に切替える起爆許可方法、起爆許
可装置並びにエアバッグ装置において、起爆許可のため
の操作を複雑化することなく、誤作動防止の信頼性の向
上を図る。 【解決手段】衝突センサ11a,11bからの信号に基
づいてエアバッグ展開の要否を判定するSASユニット
3のECU13を、初期状態では判定プログラムに判定
演算式が設定されず判定が不可能な状態にさせる。SA
Sユニット3の故障診断結果に応じて、エアバッグテス
タ1からECU13に判定演算式を与える起爆許可信号
を入力し、装備仕様通り装備されかつ正常に作動可能な
エアバッグのみを展開可能な状態にさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両衝突時に乗員
を保護するために装備されるエアバッグの起爆許可方
法、該方法に用いる起爆許可装置、並びに上記方法が適
用されるエアバッグ装置に関し、特に、車両の組立時等
におけるエアバッグの誤作動防止の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種のエアバッグ起爆許可
方法として、例えば、特開平4−51849号公報に開
示されるように、エアバッグモジュールにエアバッグを
展開可能状態と不可能状態とに切替える手動スイッチを
設け、エアバッグモジュールを車体側へ組みつけた後
に、作業者が上記手動スイッチを操作して、エアバッグ
を展開可能状態にする方法が知られている。また、特開
平7−291086号公報には、エアバッグモジュール
を車体側へ組みつけた後にイグニッションキーを予め定
めた所定の手順で操作することで、エアバッグを展開可
能状態にする方法が開示されており、このものでは、作
業者が例えば車両の出荷検査時に上記所定のイグニッシ
ョンキー操作を行うことで、エアバッグの起爆許可が行
われる。
【0003】さらに、例えば特公平7−112798号
公報に開示されるように、運転者側エアバッグモジュー
ルのステアリングホイールへの取り付け部に切替スイッ
チを設け、該切替スイッチがステアリングホイールへの
取り付けに連動して切替え作動されて、エアバッグが展
開可能状態になるような起爆許可方法も知られている。
【0004】さらにまた、例えば特開平3−21735
7号公報に開示されるように、エアバッグ装置の点火回
路中に接続した開閉器を開閉作動させる電子錠を設け、
該電子錠に外部から解錠信号を入力して開閉器を閉状態
にさせる起爆許可方法も知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記最初
(特開平4−51849号公報)の従来例のエアバッグ
起爆許可方法では、車両組立ラインにおいて、人為的な
ミスによるエアバッグの誤作動の可能性が残る一方、そ
の反対にエアバッグが起爆許可されない状態で車両が出
荷されてしまうことも起こり得る。また、上記の2番目
(特開平7−291086号公報)の方法では、誤作動
防止の信頼性は向上するものの、作業者による複雑なイ
グニッションキー操作が必要になるという新たな不具合
が生じる。
【0006】さらに、上記の3番目(特公平7−112
798号公報)の方法では、エアバッグモジュールの組
み付け時やその後の車両組立行程で誤って大きな衝撃が
加わったときのエアバッグの誤作動を防止し得ないとい
う問題がある。
【0007】さらにまた、上記最後(特開平3−217
357号公報)の方法でも、電子錠からの誤信号、開閉
器の接点不良等による誤作動等が考えられるので、誤作
動防止の信頼性を向上させる余地が残っている。
【0008】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、センサ出力に基づく
エアバッグの展開判定方法に工夫を凝らして、起爆許可
のための操作を複雑化することなく、誤作動防止の信頼
性のさらなる向上を図ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の解決手段では、エアバッグ装置に所定の判
定演算式により判定演算を行ってエアバッグ展開の要否
を判定する判定手段を設け、該判定手段を予め判定演算
の実行が不可能な状態にしておいて、外部からの起爆許
可信号により判定演算の実行可能な状態に切替えるよう
にした。
【0010】具体的には、請求項1記載の発明のエアバ
ッグ起爆許可方法では、車両の衝突度合に関するパラメ
ータ値をセンサにより検出し、該センサからの出力信号
に基づいて、判定手段によりエアバッグ展開の要否を判
定する所定の判定演算を行い、エアバッグの展開が必要
と判定したとき、作動出力回路の作動によりエアバッグ
を展開させるようにしたエアバッグ装置に対し、上記判
定手段を、予めエアバッグ展開の要否判定が実行不可能
な判定不能状態にしておき、外部からの起爆許可信号の
入力により判定可能状態に切替えるようにする。
【0011】この方法によれば、エアバッグ装置の判定
手段は予め判定演算の実行が不可能な状態にされている
ので、万一、センサが大きな衝撃を検出して出力して
も、上記判定手段はエアバッグの展開を必要と判定する
ことがなく、このことで、エアバッグ装置の誤作動を確
実に防止することができる。また、外部から起爆許可信
号を入力するだけで、上記判定手段を容易に判定可能状
態に切替えることができる。つまり、起爆許可の操作を
煩雑化することなく、誤作動防止の信頼性を大幅に向上
させることができる。
【0012】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明における判定手段を、予め判定演算の演算式を有し
ない判定不能状態にしておき、起爆許可信号は、上記判
定手段に上記演算式を与えるものとする。このことで、
起爆許可信号が具体化され、判定手段は起爆許可信号の
入力を受けるまでは演算式そのものを有していないの
で、判定演算の実行を確実に阻止できる。
【0013】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
発明における判定手段を、予め判定演算の演算式の係数
が特定されていない判定不能状態にしておき、起爆許可
信号は、上記判定手段に上記係数を与えるものとする。
このことで、起爆許可信号が具体化され、判定手段は起
爆許可信号の入力を受けるまでは演算式が定まっていな
いので、判定演算の実行を確実に阻止できる。
【0014】請求項4記載の発明では、請求項1記載の
発明におけるエアバッグ装置に、判定演算の演算式を記
憶した記憶手段を設ける。そして、判定手段を、予め上
記演算式を有しない判定不能状態にしておき、起爆許可
信号は、上記判定手段に上記演算式の記憶手段における
読出しアドレスを与えるものとする。
【0015】このことで、請求項2記載の発明と同様、
起爆許可信号の入力までは判定手段による判定演算の実
行を確実に阻止できる。また、起爆許可信号は記憶手段
におけるアドレスを与えるものであればよいので、演算
式そのものを与える場合に比べて情報量は格段に少なく
て済み、外部からの通信に係る負担が軽くなる上、通信
時間の短縮が図られる。
【0016】請求項5記載の発明では、請求項1記載の
発明におけるエアバッグ装置に、判定演算の演算式の係
数を記憶した記憶手段を設ける。そして、判定手段を、
予め上記係数が特定されていない判定不能状態にしてお
き、起爆許可信号は、上記判定手段に上記係数の記憶手
段における読出しアドレスを与えるものとする。このこ
とで、請求項4記載の発明と同様の作用が得られる。
【0017】請求項6記載の発明では、請求項1記載の
発明におけるエアバッグ装置に、作動出力回路の故障を
診断する故障診断手段を設ける。そして、判定手段を、
上記故障診断手段により作動出力回路の故障が診断され
たときには判定演算を行わないように構成し、かつ予め
上記作動出力回路の疑似故障コードを入力して判定不能
状態にしておき、起爆許可信号は、上記疑似故障コード
をクリアするものものとする。
【0018】このことで、起爆許可信号が具体化され、
請求項2〜5のいずれかに記載の発明と同様、起爆許可
信号の入力までは判定手段による判定演算の実行を確実
に阻止できる。
【0019】請求項7記載の発明のエアバッグ起爆許可
方法では、車両の衝突度合に関するパラメータ値をセン
サにより検出し、該センサからの出力信号に基づいて、
判定手段により、車両に装備されている複数のエアバッ
グについて展開の要否を判定する所定の判定演算を行
い、展開が必要と判定したエアバッグを作動出力回路の
作動により展開させるようにしたエアバッグ装置に対
し、上記判定手段を、予め上記全てのエアバッグについ
て展開の要否判定が実行不可能な判定不能状態にしてお
き、まず、車両のエアバッグに関する装備仕様に基づい
て、エアバッグが装備されていて故障診断すべき作動出
力回路を特定する。そして、該特定した作動出力回路の
故障を診断し、正常と診断された作動出力回路に対応す
るエアバッグについて判定可能状態に切替えるための起
爆許可信号を外部から上記判定手段に入力する。
【0020】この方法によれば、まず、車両のエアバッ
グに関する装備仕様に基づいて特定された作動出力回路
が故障診断手段によって診断される。そして、その診断
結果に応じて、起爆許可信号が判定手段に入力され、正
常な作動出力回路に対応するエアバッグについて上記判
定手段が判定可能状態に切替えられる。このことで、車
両の装備仕様に従って装備されかつ正常に作動可能なエ
アバッグのみが展開可能な状態にされる。よって、エア
バッグ装置の故障診断及び起爆許可を車両のエアバッグ
に関する装備仕様の切替えと兼ねて同時に行うことがで
きる。
【0021】請求項8記載の発明のエアバッグ装置は、
車両に装備され、衝突時に乗員を保護するための複数の
エアバッグと、該各エアバッグ毎に設けられ、そのエア
バッグに高圧気体を供給して展開させるインフレータ
と、該インフレータに個別に通電して作動させる作動出
力回路と、車両の衝突度合に関するパラメータ値を検出
するセンサと、該センサからの出力信号に基づいて各エ
アバッグ毎に展開の要否を判定する判定手段と、該判定
手段によりいずれかのエアバッグの展開が必要と判定さ
れたとき、該展開が必要と判定されたエアバッグのイン
フレータに通電するように作動出力回路を制御する制御
手段と、外部からの情報により特定される作動出力回路
の故障を診断する故障診断手段とを備え、上記判定手段
は、予め上記全てのエアバッグについて展開の要否判定
が実行不可能な判定不能状態とされていて、上記故障診
断手段により正常と診断された作動出力回路に対応する
エアバッグについて、外部から入力される起爆許可信号
により判定可能状態に切替えられる構成とする。
【0022】この構成のエアバッグ装置によれば、請求
項7記載の発明と同様の作用が得られる。
【0023】請求項9記載の発明では、請求項8記載の
発明における故障診断手段は、外部からの情報により特
定された作動出力回路に対応するエアバッグが未装備の
状態、又は上記特定された作動出力回路以外の作動出力
回路に対応するエアバッグが誤って装備されている状態
のいずれか一方の場合、上記未装備状態又は誤装備状態
のいずれか一方の作動出力回路を故障ありと診断する構
成とする。この構成によれは、エアバッグの装備仕様と
異なる誤った装備状態を検出することができる。
【0024】請求項10記載の発明のエアバッグ起爆許
可装置では、車両に装備され、衝突時に乗員を保護する
ためのエアバッグと、該エアバッグに高圧気体を供給し
て展開させるインフレータと、該インフレータに通電し
て作動させる作動出力回路と、車両の衝突度合に関する
パラメータ値を検出するセンサと、該センサからの出力
信号に基づいて、所定の判定演算式により判定演算を行
ってエアバッグ展開の要否を判定する判定手段と、該判
定手段によりエアバッグの展開が必要と判定されたと
き、上記インフレータに通電するように作動出力回路を
制御する制御手段とを備え、上記判定手段を、予めエア
バッグ展開の要否判定を実行不可能な判定不能状態と
し、該判定不能状態の判定手段に外部から起爆許可信号
を入力して、該判定手段を判定可能状態に切替える信号
付与手段を設ける構成とする。
【0025】この構成のエアバッグ起爆許可装置によれ
ば、請求項1記載の発明と同様の作用が得られる。
【0026】請求項11記載の発明では、請求項10記
載の発明における判定手段は、予め判定演算式を有しな
い判定不能状態にされており、信号付与手段は、上記判
定手段に上記判定演算式を与えるものとする。このこと
で、請求項2記載の発明と同様の作用が得られる。
【0027】請求項12記載の発明では、請求項10記
載の発明における判定手段は、予め判定演算式の係数が
特定されていない判定不能状態にされており、信号付与
手段は、上記判定手段に上記係数を与えるものとする。
このことで、請求項3記載の発明と同様の作用が得られ
る。
【0028】請求項13記載の発明では、請求項10記
載の発明におけるエアバッグ装置には、判定演算式を記
憶した記憶手段が設けられ、信号付与手段は、上記判定
演算式の記憶手段における読出しアドレスを与えるもの
であり、判定手段は、予め判定演算式を有しない判定不
能状態にされていて、起爆許可信号の入力を受けて上記
記憶手段から判定演算式を読出す構成とする。このこと
で、請求項4記載の発明と同様の作用が得られる。
【0029】請求項14記載の発明では、請求項10記
載の発明におけるエアバッグ装置には、判定演算式の係
数を記憶した記憶手段が設けられ、信号付与手段は、上
記係数の記憶手段における読出しアドレスを与えるもの
であり、判定手段は、予め判定演算式の係数が特定され
ていない判定不能状態にされていて、起爆許可信号の入
力を受けて上記記憶手段から係数を読出す構成とする。
このことで、請求項5記載の発明と同様の作用が得られ
る。
【0030】請求項15記載の発明では、請求項10記
載の発明におけるエアバッグ装置には、作動出力回路の
故障を診断する故障診断手段が設けられ、判定手段は、
上記故障診断手段により作動出力回路に故障があると診
断されたときには判定演算を行わないように構成され、
かつ初期状態では予め上記故障信号手段の疑似故障コー
ドが入力された判定不能状態にされており、信号付与手
段は、上記疑似故障コードをクリアする起爆許可信号を
上記判定手段に入力するものとする。このことで、請求
項6記載の発明と同様の作用が得られる。
【0031】請求項16記載の発明のエアバッグ起爆許
可装置は、車両に装備され、衝突時に乗員を保護するた
めの複数のエアバッグと、該各エアバッグ毎に設けら
れ、該エアバッグに高圧気体を供給して展開させるイン
フレータと、該インフレータに個別に通電して作動させ
る作動出力回路と、車両の衝突度合に関するパラメータ
値を検出するセンサと、該センサからの出力信号に基づ
いて各エアバッグ毎に展開の要否を判定する判定手段
と、該判定手段によりいずれかのエアバッグの展開が必
要と判定されたとき、該展開が必要と判定されたエアバ
ッグのインフレータに通電するように作動出力回路を制
御する制御手段と、上記作動出力回路の故障を診断する
故障診断手段と、車両のエアバッグに関する装備仕様に
基づいて、エアバッグが装備されていて故障診断すべき
作動出力回路を特定する情報を外部から上記故障診断手
段に与える診断回路特定手段と、該故障診断手段により
正常と診断された作動出力回路に対応するエアバッグに
ついて、判定可能状態に切替えるための起爆許可信号を
外部から上記判定手段に入力する信号付与手段とを備え
ている構成とする。
【0032】この構成のエアバッグ起爆許可装置によれ
ば、請求項7記載の発明と同様の作用が得られる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基いて説明する。
【0034】(実施形態1) (エアバッグ装置及びエアバッグ起爆許可装置の構成)
図1は、本発明の実施形態1に係るエアバッグラインテ
スタ(起爆許可装置)Aを示し、このラインテスタAは
例えば車両組立ラインの最終工程で出荷検査等を行う検
査ラインに設けられるものである。
【0035】同図において、1は車両2に装備されたセ
ーフティエアバッグシステムのユニット(以下、SAS
ユニットという)3に起爆許可信号を入力して、エアバ
ッグ4a,4a…(図2参照)を展開可能な起爆許可状
態にさせるエアバッグテスタ(診断回路特定手段、信号
付与手段)である。このエアバッグテスタ1は、各車両
2毎に設けられた製造番号カード2aから該車両2の製
造番号を読み取り、その製造番号を通信ライン5により
接続された生産管理用コンピュータ6に送信する一方、
該コンピュータ6から上記製造番号に対応するエアバッ
グ装備仕様を受信する。また、上記エアバッグテスタ1
は、各車両2に搭載されたSASユニット3に通信ライ
ン7及び故障診断用のコネクタ8を介して接続され、各
車両2毎のエアバッグの装備情報をSASユニット3に
送信する一方、該SASユニット3からその故障診断結
果をフィードバックされ、次に、その診断結果に応じて
SASユニット3に起爆許可信号を入力するようになっ
ている。尚、9はSASユニット3からの故障診断結果
をプリントアウトするプリンタである。
【0036】上記SASユニット3は、図2にも示すよ
うに、正面衝突用の2つのエアバッグモジュール4,4
の他に側面衝突用の2つのエアバッグモジュール4,4
に接続可能で、4つのエアバッグ4a,4a,4a,4
aを同時に作動制御できるようになっている。上記各エ
アバッグモジュール4は、片側に開口部を有するケース
部材4b内の奥側に点火部と爆薬とを内蔵した円筒管状
のインフレータ4cが、また開口側には折り畳まれたエ
アバッグ4aがそれぞれ収容されているもので、ケース
部材4bの開口部はエアバッグの展開により容易に破れ
る紙で塞がれている。尚、上記エアバッグモジュール
4,4,…及びSASユニット3によりエアバッグ装置
が構成されている。
【0037】上記SASユニット3には、車両2の衝突
時の衝突度合に関するパラメータ値を検出するセンサと
して、前後方向の減速度Gを検出する衝突センサ11a
と、左右方向の減速度Gを検出する衝突センサ11bと
が設けられ、また、該衝突センサ11a,11bからの
出力信号をI/O部12を介して受けるECU(Electro
nic Control Unit)13と、該ECU13により作動制
御されて各エアバッグモジュール4のインフレータ4c
にそれぞれ通電する4つの作動出力回路14,14,1
4,14と、電子的に書き換え可能な不揮発性メモリ
(記憶手段)15とが搭載されている。
【0038】そして、車両の衝突時には、衝突センサ1
1a又は11bからの出力信号がECU13に入力さ
れ、その信号値に基づいて、ECU13により判定演算
プログラムに従って各エアバッグ4a毎に展開の要否が
判定される。しかして、展開が必要と判定されたエアバ
ッグ4a,4a…に対応するインフレータ4c,4c,
…が作動出力回路14,14,…により通電されると、
通電されたインフレータ4cの点火部が点火して爆薬が
高速燃焼し、そのときに発生する多量のガスがエアバッ
グに供給されて、エアバッグが膨張展開される。
【0039】すなわち、上記ECU13は、衝突センサ
11a,11bによる検出値に基づいて各エアバッグ4
a,4a…毎に展開の要否を判定する判定手段、及び、
該判定手段により展開が必要と判定されたエアバッグの
インフレータに通電するように作動出力回路を制御する
制御手段に対応するものである。また、上記ECU13
は、作動出力回路14,14,…の断線や電気的異常を
検出する故障判定プログラムを備えていて、故障診断手
段としての機能も有している。
【0040】ここで、本発明の特徴部分として、ECU
13の判定演算プログラムには初期状態では判定演算式
が設定されておらず、このため、衝突センサ11a,1
1bからいかなる信号が入力されてもエアバッグ4a,
4a…の展開の要否を判定することができない判定不能
状態にされている。上記判定演算式は、例えば以下の
(数1)に示すようなものとすればよい。
【0041】
【数1】
【0042】すなわち、図3に示すように衝突センサ1
1a,11bによって検出される減速度G(t)に基づ
いて、同図に仮想線で示す減速度G(t)の立ち上がり
時の変化度合dG(t)/dt、同図に点Pとして示す
減速度のピーク値G(t)max、及び同図に斜線で示
す減速度の積分値をパラメータとし、それぞれに重み付
け係数a,b,cを乗算した上で互いに足し合わせる等
して判定値Fを求める。そして、この判定値Fが予め設
定したしきい値F0以上であれば、衝突方向のエアバッ
グ4aを展開の必要ありと判定する。
【0043】上記のような判定演算式がエバッグテスタ
1からの起爆許可信号によってECU13に与えられ、
判定演算プログラムに設定されることで、ECU13
は、上記衝突センサ11a,11bからの信号に基づい
てエアバッグ展開の要否を判定する判定可能状態に切り
替えられる。言い換えれば、上記起爆許可信号が入力さ
れるまでは、ECU13がエアバッグ4a,4a…の展
開を必要と判定することはあり得ないので、エアバッグ
4a,4a…の誤作動を確実に阻止できる。
【0044】尚、ECU13を判定不能状態と判定可能
状態とに切替える方法としては、上述の如く判定演算式
そのものを後から設定する代わりに、判定演算式の係数
a,b,cを起爆許可信号によって後から与えるように
してもよい。
【0045】また、メモリ15に予め判定演算式や係数
を電子的に記憶させておいて、起爆許可信号によってそ
れらの読み出しアドレスを後から与えるようにしてもよ
い。このようにすれば、判定演算式そのものを与える場
合に比べて情報量が格段に少なくて済むので、エアバッ
グテスタ1や通信ライン7の負担が軽くなる上、通信時
間の短縮により車両1台あたりの起爆許可に要する時間
も短縮できる。
【0046】(エアバッグ起爆許可方法)次に、上記エ
アバッグ装置及びエアバッグ起爆許可装置を用いたエア
バッグ起爆許可方法について図4に基づいて説明する。
【0047】まず、ステップS1に示すように、エアバ
ッグテスタ1により車両2の製造番号を読み込んで、生
産管理用コンピュータ6に送信する。例えば、製造番号
はDEMIO−00001であったとする。続いて、ス
テップS2に示すように、生産管理用コンピュータ6か
らエアバッグテスタ1へ、車両の製造番号に応じたエア
バッグ構成(装備仕様)が送信される。例えば、製造番
号DEMIO−00001の車両2のエアバッグ構成
は、正面衝突用の2つ(No.2,3)が設定ありで、側面衝
突用の2つ(No.1,4)が設定なしになっている。
【0048】続いて、ステップS3に示すように、エア
バッグテスタ1からSASユニット3に対し装備情報が
送信される。すなわち、上記エアバッグ構成に基づい
て、エアバッグ4aの設定がある正面衝突用の2つ(N
o.2,3)については故障診断を開始するように特定さ
れ、また、エアバッグ4aの設定がない側面衝突用の2
つ(No.1,4)は診断不要とされる。
【0049】上記装備情報の送信を受けたSASユニッ
ト3は、ステップS4に示すように、特定された2つの
エアバッグモジュール4,4(No.2,3)についての故障
診断を実施する。また、特定されなかった2つのエアバ
ッグモジュール4,4(No.1,4)については、エアバッ
グの設定がないと確定して所定の処理を行う。そして、
ステップS5に示すように、故障診断結果がSASユニ
ット3からエアバッグテスタ1に送信される。
【0050】ここで、例えば、正面衝突用の運転席側エ
アバッグモジュール4(No.3)の作動出力回路14つい
て故障があるとすると、故障診断結果は、助手席側エア
バッグモジュール4(No.2)が正常、運転席側エアバッ
グモジュール4(No.3)が故障ありとなり、また側面衝
突用の2つのエアバッグモジュール4,4(No.1,4)が
診断結果の回答なしとなる。
【0051】この診断結果に対し、ステップS6に示す
ようにエアバッグテスタ1からSASユニット3に対し
起爆許可信号が入力され、診断結果が正常であったエア
バッグ4a(No.2)についてはECU13の判定演算プ
ログラムに所定の判定演算式が設定されて、エアバッグ
4aが展開可能状態にされる。一方、故障ありと診断さ
れた運転席側エアバッグモジュール4(No.3)は起爆許
可しない。
【0052】そして、SASユニット3における起爆許
可処理が正常に終了すれば、ステップS7に示すよう
に、SASユニット3からエアバッグテスタ1に対しそ
の旨の送信が行われ、続いてステップS8に示すように
エアバッグ起爆許可作業の結果がプリントアウトされ
る。
【0053】したがって、この実施形態1のエアバッグ
起爆許可方法によれば、SASユニット3のECU13
は、初期状態では判定プログラムに判定演算式そのもの
が設定されていないので、万一、車両組立工程で衝突セ
ンサ11a,11bが大きな衝撃を検出して出力するよ
うなことがあっても、作動出力回路14からエアバッグ
モジュール4に通電されることはあり得ず、このこと
で、エアバッグ4aの誤展開を確実に防止することがで
きる。
【0054】また、車両組立ラインの最終工程におい
て、SASユニット13にエアバッグテスタ1から起爆
許可信号を入力するだけで、ECU13の判定プログラ
ムに判定演算式を設定して、各エアバッグ4aを展開可
能な状態にさせることができる。よって、起爆許可の操
作を煩雑化することなく、エアバッグ誤作動防止の信頼
性を大幅に向上させることができる。
【0055】さらに、上記実施形態1では、車両2のエ
アバッグ構成に基づいて特定された作動出力回路14,
14,…の故障がSASユニット3の診断機能により診
断され、その診断結果に応じて、装備仕様の通りに装備
されかつ正常に動作するエアバッグ4aのみを展開可能
な状態にしている。このことで、車両組立ラインの最終
工程で、通常のSASユニット3の故障診断及びエアバ
ッグ装備仕様の切替えをエアバッグ起爆許可と兼ねて同
時に行うことができる。
【0056】尚、上記実施形態1では、図4のステップ
S6に示すように、SASユニット3から送信された診
断結果に応じて、診断結果が正常であったエアバッグ4
a(No.2)について展開可能な状態にする一方、故障あ
りと診断された運転席側エアバッグモジュール4(No.
3)は起爆許可しないようにしているが、これに限るも
のではない。すなわち、図5のフローのステップS6′
に示すように、診断結果が全て正常な場合にSASユニ
ット3に起爆許可信号を送信する一方、故障診断された
ものがあれば、警報を発するようにしてもよい。
【0057】(実施形態2)図6は、本発明の実施形態
2に係るエアバッグの起爆許可方法を示す。この実施形
態2の方法に用いるエアバッグ装置及びエアバッグ起爆
許可装置は実施形態1のもの(図1及び図2参照)と同
様のもので、また、エアバッグの起爆許可方法にも同様
の手順があるので(図4参照)、以下、装置の同一部分
には同一の符号を付して、主にエアバッグの起爆許可方
法の異なる手順について詳細に説明する。
【0058】同図のステップT1及びT2に示す手順
は、図4のステップS1及びS2の手順と同一である。
続いて、ステップT3に示すように、エアバッグテスタ
1からSASユニット3に対して故障診断を開始するよ
う指令が送られ、この指令を受けたSASユニット3で
は、ステップT4に示すように、全ての作動出力回路1
4,14,…の故障診断を実行する。そして、ステップ
T5に示すように、故障診断結果がSASユニット3か
らエアバッグテスタ1に送信される。例えば、正面衝突
用の2つ(No.2,3)については正常診断がなされ、側面
衝突用の2つ(No.1,4)については、エアバッグモジュ
ール4,4が接続されていないので、オープン故障と診
断される。
【0059】上記故障診断結果の送信を受けたエアバッ
グテスタ1は、ステップT6に示すようにエアバッグ構
成と故障診断結果とを比較し、ステップT7に示すよう
に、比較結果に応じた起爆許可信号をSASユニット3
に送信する。すなわち、診断結果が正常であり、かつ
エアバッグの設定ありならば、そのエアバッグ4aにつ
いて展開可能な状態にさせる。
【0060】また、 診断結果がオープン故障であ
り、かつエアバッグの設定なしならば、そのエアバッグ
4aは装備仕様通り車両2には装備されていないので、
これについては展開が不可能な状態にさせる。同時に、
オープン故障という診断結果を無効として正常とみなす
ようにさせる。
【0061】さらに、 上記、以外の場合、すな
わちエアバッグの設定ありでかつ故障が診断されたもの
や、エアバッグの設定なしでかつ正常診断されたものに
ついては、実際に作動出力回路14,14,…に何らか
の異常があると考えられる。そこで、この場合にはSA
Sユニット3に対し起爆許可信号は出力せず、代わりに
ワーニングランプの点灯等をさせるような指令を送信
し、併せて、エアバッグテスタ1においても何らかの異
常警告を行う。
【0062】具体的に本例では、正面衝突用の2つ(N
o.2,3)については、ECU13の判定演算プログラム
に所定の判定演算式が設定されて、エアバッグ4aが展
開可能状態にされる。一方、側面衝突用の2つ(No.1,
4)については、故障診断が無効とされて、正常である
とみなされる。
【0063】そして、ステップT8及びT9の手順はそ
れぞれ図4のステップS7及びS8の手順と同様に実行
され、SASユニット3からエアバッグテスタ1に対し
起爆許可処理が正常に終了した旨の送信が行われた後、
作業結果がプリントアウトされる。
【0064】したがって、この実施形態2では、実施形
態1と同様、起爆許可の操作を煩雑化することなく、車
両組立工程におけるエアバッグ4aの誤展開を確実に防
止することができる。
【0065】また、SASユニット3の診断機能により
作動出力回路14,14,…の故障が診断され、その診
断結果とエアバッグ装備仕様とを比較することで、装備
仕様の通りに装備されかつ正常に動作するエアバッグ4
aのみを展開可能な状態にするようにしている。このこ
とで、上記実施形態1と同様、エアバッグ起爆許可をS
ASユニット3の故障診断及びエアバッグ装備仕様の切
替えと兼ねて同時に行うことができる。
【0066】(他の実施形態)尚、本発明は上記実施形
態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態を
包含するものである。すなわち、上記実施形態1では、
装備仕様に従って特定されていない点火出力回路14,
14については故障診断を実行しないようにしている
が、これに限らず、全部の作動出力回路14,14,…
を診断した上で、上記の特定されていない点火出力回路
14,14,…にエアバッグ4a,4a,…が装備され
ている場合、この点火出力回路14,14,…を故障と
診断するようにしてもよい。このようにすれば、エアバ
ッグ装備の間違いを検出することができる。
【0067】上記実施形態1及び2では、SASユニッ
ト3を4つのエアバッグモジュールと接続可能なものと
しているが、これに限らず、接続可能なモジュール数は
3つ以下でもよく、その反対に5つ以上でもかまわな
い。
【0068】また、上記実施形態1又は2において、S
ASユニット3におけるECU13の判定プログラム
を、作動出力回路14,14,…の故障を診断したとき
には判定演算を行わないものとしておいて、初期状態で
は、作動出力回路14,14,…を故障と診断する疑似
故障コードを予め入力して判定不能状態にさせ、検査ラ
インでエアバッグテスタ1からの起爆許可信号により上
記疑似故障コードをクリアすることで、エアバッグ4
a,4a,…を展開可能な状態にさせるようにしてもよ
い。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明におけるエアバッグ起爆許可方法によれば、エアバッ
グ装置にエアバッグ展開の要否を判定する判定手段を設
け、該判定手段を予め判定演算の実行が不可能な判定不
能状態にすることで、誤作動防止の信頼性を大幅に向上
させることができる。しかも、上記判定手段を起爆許可
信号により容易に判定可能状態に切替えることができ、
このことにより、起爆許可操作の煩雑化を防止すること
ができる。
【0070】請求項2記載の発明では、判定手段を予め
演算式を有しない状態にさせることで、また請求項3記
載の発明では、演算式の係数が特定されない状態にさせ
ることで、それぞれ判定演算の実行を確実に阻止でき
る。
【0071】さらに、請求項4、請求項5又は請求項6
記載の発明によっても同様に判定演算の実行を確実に阻
止できる。しかも、上記請求項4又は請求項5記載の発
明では、起爆許可信号の通信に係る負担の低減及び通信
時間の短縮が図られる。
【0072】請求項7記載の発明によれば、エアバッグ
装置の故障診断及び起爆許可を車両のエアバッグに関す
る装備仕様の切替えと兼ねて同時に行うことができる。
【0073】請求項8記載の発明におけるエアバッグ装
置によれば、請求項7記載の発明と同様の効果が得られ
る。
【0074】請求項9記載の発明によれば、エアバッグ
の装備の間違いを検出することができる。
【0075】請求項10〜請求項16記載の発明におけ
るエアバッグ起爆許可装置によれば、それぞれ請求項1
〜請求項7記載の発明と同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るエアバッグ起爆許可装
置の構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係るエアバッグ装置の構成
を示す図である。
【図3】衝突センサ出力の時間経過に対する変化、及び
判定演算に用いるパラメータを示す説明図である。
【図4】本発明の実施形態1に係るエアバッグ起爆許可
方法の具体的手順を示すフローチャート図である。
【図5】実施形態1の変形例に係る図4相当図である。
【図6】本発明の実施形態2に係る図4相当図である。
【符号の説明】
A エアバッグラインテスタ(エアバッグ機
動許可装置) 1 エアバッグテスタ(診断回路特定手段、
信号付与手段) 2 車両 3 SASユニット(エアバッグ装置) 4 エアバッグモジュール(エアバッグ装
置) 4a エアバッグ 4c インフレータ 11 衝突センサ 13 ECU(判定手段、制御手段、故障診断
手段) 14 作動出力回路 15 メモリ(記憶手段)

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の衝突度合に関するパラメータ値を
    センサにより検出し、該センサからの出力信号に基づい
    て、判定手段によりエアバッグ展開の要否を判定する所
    定の判定演算を行い、エアバッグの展開が必要と判定し
    たとき、作動出力回路の作動によりエアバッグを展開さ
    せるようにしたエアバッグ装置に対し、 上記判定手段を、予めエアバッグ展開の要否判定が実行
    不可能な判定不能状態にしておき、外部からの起爆許可
    信号の入力により判定可能状態に切替えることを特徴と
    するエアバッグ起爆許可方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 判定手段を、予め判定演算の演算式を有しない判定不能
    状態にしておき、 起爆許可信号は、上記判定手段に上記演算式を与えるも
    のとしたことを特徴とするエアバッグ起爆許可方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 判定手段を、予め判定演算の演算式の係数が特定されて
    いない判定不能状態にしておき、 起爆許可信号は、上記判定手段に上記係数を与えるもの
    としたことを特徴とするエアバッグ起爆許可方法。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 エアバッグ装置に、判定演算の演算式を記憶した記憶手
    段を設け、 判定手段を、予め上記演算式を有しない判定不能状態に
    しておき、 起爆許可信号は、上記判定手段に上記演算式の記憶手段
    における読出しアドレスを与えるものとしたことを特徴
    とするエアバッグ起爆許可方法。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 エアバッグ装置に、判定演算の演算式の係数を記憶した
    記憶手段を設け、 判定手段を、予め上記係数が特定されていない判定不能
    状態にしておき、 起爆許可信号は、上記判定手段に上記係数の記憶手段に
    おける読出しアドレスを与えるものとしたことを特徴と
    するエアバッグ起爆許可方法。
  6. 【請求項6】 請求項1において、 エアバッグ装置に、作動出力回路の故障を診断する故障
    診断手段を設け、 判定手段を、上記故障診断手段により作動出力回路の故
    障が診断されたときには判定演算を行わないように構成
    し、かつ予め上記作動出力回路の疑似故障コードを入力
    して判定不能状態にしておき、 起爆許可信号は、上記疑似故障コードをクリアするもの
    としたことを特徴とするエアバッグ起爆許可方法。
  7. 【請求項7】 車両の衝突度合に関するパラメータ値を
    センサにより検出し、該センサからの出力信号に基づい
    て、判定手段により、車両に装備されている複数のエア
    バッグについて展開の要否を判定する所定の判定演算を
    行い、展開が必要と判定したエアバッグを作動出力回路
    の作動により展開させるようにしたエアバッグ装置に対
    し、 上記判定手段を、予め上記全てのエアバッグについて展
    開の要否判定が実行不可能な判定不能状態にしておき、 車両のエアバッグに関する装備仕様に基づいて、エアバ
    ッグが装備されていて故障診断すべき作動出力回路を特
    定し、 上記特定した作動出力回路の故障を診断し、正常と診断
    された作動出力回路に対応するエアバッグについて判定
    可能状態に切替えるための起爆許可信号を外部から上記
    判定手段に入力することを特徴とするエアバッグ起爆許
    可方法。
  8. 【請求項8】 車両に装備され、衝突時に乗員を保護す
    るための複数のエアバッグと、 上記各エアバッグ毎に設けられ、該エアバッグに高圧気
    体を供給して展開させるインフレータと、 上記インフレータに個別に通電して作動させる作動出力
    回路と、 車両の衝突度合に関するパラメータ値を検出するセンサ
    と、 上記センサからの出力信号に基づいて各エアバッグ毎に
    展開の要否を判定する判定手段と、 上記判定手段によりいずれかのエアバッグの展開が必要
    と判定されたとき、該展開が必要と判定されたエアバッ
    グのインフレータに通電するように作動出力回路を制御
    する制御手段と、 外部からの情報により特定される作動出力回路の故障を
    診断する故障診断手段とを備え、 上記判定手段は、予め上記全てのエアバッグについて展
    開の要否判定が実行不可能な判定不能状態とされてい
    て、上記故障診断手段により正常と診断された作動出力
    回路に対応するエアバッグについて、外部から入力され
    る起爆許可信号により判定可能状態に切替えられるよう
    に構成されていることを特徴とするエアバッグ装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、 故障診断手段は、外部からの情報により特定された作動
    出力回路に対応するエアバッグが未装備の状態、又は上
    記特定された作動出力回路以外の作動出力回路に対応す
    るエアバッグが誤って装備されている状態のいずれか一
    方の場合、上記未装備状態又は誤装備状態のいずれか一
    方の作動出力回路を故障ありと診断するように構成され
    ていることを特徴とするエアバッグ装置。
  10. 【請求項10】 車両に装備され、衝突時に乗員を保護
    するためのエアバッグと、 上記エアバッグに高圧気体を供給して展開させるインフ
    レータと、 上記インフレータに通電して作動させる作動出力回路
    と、 車両の衝突度合に関するパラメータ値を検出するセンサ
    と、 上記センサからの出力信号に基づいて、所定の判定演算
    式により判定演算を行ってエアバッグ展開の要否を判定
    する判定手段と、 上記判定手段によりエアバッグの展開が必要と判定され
    たとき、上記インフレータに通電するように作動出力回
    路を制御する制御手段とを備え、 上記判定手段は、予めエアバッグ展開の要否判定を実行
    不可能な判定不能状態とされており、 上記判定不能状態の判定手段に外部から起爆許可信号を
    入力して、該判定手段を判定可能状態に切替える信号付
    与手段を設けたことを特徴とするエアバッグ起爆許可装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項10において、 判定手段は、予め判定演算式を有しない判定不能状態に
    されており、 信号付与手段は、上記判定手段に上記判定演算式を与え
    るものであることを特徴とするエアバッグ起爆許可装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項10において、 判定手段は、予め判定演算式の係数が特定されていない
    判定不能状態にされており、 信号付与手段は、上記判定手段に上記係数を与えるもの
    であることを特徴とするエアバッグ起爆許可装置。
  13. 【請求項13】 請求項10において、 エアバッグ装置には、判定演算式を記憶した記憶手段が
    設けられ、 信号付与手段は、上記判定演算式の記憶手段における読
    出しアドレスを与えるものであり、 判定手段は、予め判定演算式を有しない判定不能状態に
    されていて、起爆許可信号の入力を受けて上記記憶手段
    から判定演算式を読出すように構成されていることを特
    徴とするエアバッグ起爆許可装置。
  14. 【請求項14】 請求項10において、 エアバッグ装置には、判定演算式の係数を記憶した記憶
    手段が設けられ、 信号付与手段は、上記係数の記憶手段における読出しア
    ドレスを与えるものであり、 判定手段は、予め判定演算式の係数が特定されていない
    判定不能状態にされていて、起爆許可信号の入力を受け
    て上記記憶手段から係数を読出すように構成されている
    ことを特徴とするエアバッグ起爆許可装置。
  15. 【請求項15】 請求項10において、 エアバッグ装置には、作動出力回路の故障を診断する故
    障診断手段が設けられ、 判定手段は、上記故障診断手段により作動出力回路に故
    障があると診断されたときには判定演算を行わないよう
    に構成され、かつ初期状態では予め上記故障信号手段の
    疑似故障コードが入力された判定不能状態にされてお
    り、 信号付与手段は、上記疑似故障コードをクリアする起爆
    許可信号を上記判定手段に入力するものであることを特
    徴とするエアバッグ起爆許可装置。
  16. 【請求項16】 車両に装備され、衝突時に乗員を保護
    するための複数のエアバッグと、 上記各エアバッグ毎に設けられ、該エアバッグに高圧気
    体を供給して展開させるインフレータと、 上記インフレータに個別に通電して作動させる作動出力
    回路と、 車両の衝突度合に関するパラメータ値を検出するセンサ
    と、 上記センサからの出力信号に基づいて各エアバッグ毎に
    展開の要否を判定する判定手段と、 上記判定手段によりいずれかのエアバッグの展開が必要
    と判定されたとき、該展開が必要と判定されたエアバッ
    グのインフレータに通電するように作動出力回路を制御
    する制御手段と、 上記作動出力回路の故障を診断する故障診断手段と、 車両のエアバッグに関する装備仕様に基づいて、エアバ
    ッグが装備されていて故障診断すべき作動出力回路を特
    定する情報を外部から上記故障診断手段に与える診断回
    路特定手段と、 上記故障診断手段により正常と診断された作動出力回路
    に対応するエアバッグについて、判定可能状態に切替え
    るための起爆許可信号を外部から上記判定手段に入力す
    る信号付与手段とを備えていることを特徴とするエアバ
    ッグ起爆許可装置。
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CN109240268A (zh) * 2018-09-29 2019-01-18 厦门金龙汽车新能源科技有限公司 整车控制器的功能验证及测试系统和方法
CN115556684A (zh) * 2022-09-22 2023-01-03 深圳市轩宇车鼎科技有限公司 一种汽车气囊ecu修复方法、设备和存储介质

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