JPH1134867A - 座席装置 - Google Patents

座席装置

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JPH1134867A
JPH1134867A JP19090697A JP19090697A JPH1134867A JP H1134867 A JPH1134867 A JP H1134867A JP 19090697 A JP19090697 A JP 19090697A JP 19090697 A JP19090697 A JP 19090697A JP H1134867 A JPH1134867 A JP H1134867A
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JP
Japan
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plate
seat
rotation
slide rail
cam
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JP19090697A
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Inventor
Takashi Sugawara
隆 菅原
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Koito Industries Ltd
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Koito Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】座ぶとんを90度方向転換したとき、また、座
ぶとんを270度方向転換したときに、足下の前方スペ
ースや背ずりのリクライニング傾動時の後方スペースを
確保する座席装置を提供する。 【解決手段】座ぶとん1を90度方向転換したとき、ま
た、座ぶとんを270度方向転換したときに、座ぶとん
1を所定量スライドさせたので、例えば、足下の前方ス
ペースや背ずり5のリクライニング傾動時の後方スペー
スを確保することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗り物の客室のフ
ロアに設置される座席装置に関する。乗り物としては、
列車や船舶がこれに該当する。
【0002】
【従来の技術】従来の座席装置としては、例えば、実開
平5−3024号公報に開示されたものがある。すなわ
ち、脚台にスライド可能かつ旋回可能に椅子本体が支持
され、椅子本体を方向転換するとき、椅子を通路側に強
制的にスライドさせて、アームテーブルを使用状態のま
ま、壁面に干渉することなく椅子本体を180度方向転
換することができ、誰にでも簡単に椅子の方向転換する
ことができ、列車などのように公共性をもって使用され
る椅子として優れているものである。その椅子本体をス
ライドさせるスライド機構は、ガイドカム板に摺動部材
を常時圧接させて成る。一方、椅子を360度方向転換
可能にして、90度方向転換したときに、椅子が列車の
窓側を向くようにしたり、270度方向転換したとき
に、椅子が通路側を向くようにして、椅子の方向転換に
より柔軟性をもたせることが考えられている。この場
合、椅子が窓側を向いたときには、椅子を通路側に所定
量スライドして、椅子から壁面までの間隔を広げて足下
の前方スペースを確保する必要があり、椅子が通路側を
向いたときには、同じく椅子を通路側に所定量スライド
して、背ずりを十分にリクライニング傾動できるよう後
方スペースを確保する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の座席装置では、そのスライド機構として、椅
子本体を180度方向転換する際に、使用状態のアーム
テーブルが壁面に干渉しないよう、その分だけ、椅子本
体を通路側に単にスライドさせるものであり、方向転換
の途中で、例えば90度方向転換した際に、椅子本体を
所定量スライドさせるものではない。また、ガイドカム
板が椅子を前記360度方向転換可能な形状に成ってい
ない。それにより、このような座席装置では、前述した
ように椅子の方向転換により柔軟性をもたせることがで
きないという問題点があった。本発明は、このような従
来の問題点に着目してなされたもので、座ぶとんを90
度方向転換したとき、また、座ぶとんを270度方向転
換したときに、座ぶとんを所定量スライドさせて、例え
ば、足下の前方スペースや背ずりのリクライニング傾動
時の後方スペースを確保することができるようにした座
席装置を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存
する。 [1]乗り物の客室のフロア(1)に設置される座席装
置において、前記座席装置は、前記フロア(1)に固定
される脚台(10)、旋回機構(20)、スライド機構
(30)およびlカム機構(40)を備え、前記旋回機
構(20)は、回転板(21)とスライド板(22)と
を有し、前記回転板(21)は座ぶとん(1)に固定さ
れており、前記スライド板(22)は、移動回転中心回
りに前記回転板(21)を回転可能に支持しており、前
記スライド機構(30)は、台側スライドレール(3
1)と座側スライドレール(32)とを有し、前記座側
スライドレール(32)は、前記スライド板(22)に
固定されており、前記台側スライドレール(31)は、
前記脚台(10)に固定されており、前記台側スライド
レール(31)は、前記座側スライドレール(32)が
移動可能に嵌合していて、前記座ぶとん(1)をスライ
ド移動可能に支持しており、前記カム機構(40)は、
カム部材(41)とローラ部材(45)とを有し、前記
ローラ部材(45)は、前記移動回転中心から偏心した
前記脚台(10)の偏心位置または前記移動回転中心と
同心の前記回転板(21)の同心位置の一方に回転可能
に支持されており、前記カム部材(41)は、前記脚台
(10)の偏心位置または前記回転板(21)の同心位
置の他方に固定されており、前記ローラ部材(45)
は、前記回転板(21)が1回転するとき、前記カム部
材(41)のカム面(43)を相対的に転動しながら一
周し、前記カム部材(41)のカム面(43)は、前記
回転板(21)が90度あるいは270度回転すると、
前記カム部材(41)のカム面(43)を相対的に転動
する前記ローラ部材(45)が前記スライド板(22)
を介して前記座ぶとん(1)を所定量スライド移動可能
なように形成されていることを特徴とする座席装置。
【0005】[2]前記カム部材(41)は、水平な基
面から突出する凸条部(42)を環形状に成形して成
り、前記ローラ部材(45)は補助ローラ(46)を備
え、前記ローラ部材(45)と補助ローラ(46)と
は、前記回転板(21)が1回転したとき、前記凸条部
(42)を両側から挟みながら一周することを特徴とす
る[1]記載の座席装置。
【0006】[3]乗り物の客室のフロア(1)に設置
される座席装置において、前記座席装置は、前記フロア
(1)に固定される脚台(10)、旋回機構(20)、
スライド機構(30)およびカム機構(40)を備え、
前記旋回機構(20)は、回転板(21)とスライド板
(22)とを有し、前記回転板(21)は座ぶとん
(1)に固定されており、前記スライド板(22)は、
移動回転中心回りに前記回転板(21)を回転可能に支
持しており、前記スライド機構(30)は、台側スライ
ドレール(31)と座側スライドレール(32)とを有
し、前記座側スライドレール(32)は、前記スライド
板(22)に固定されており、前記台側スライドレール
(31)は、前記脚台(10)に固定されており、前記
台側スライドレール(31)は、前記座側スライドレー
ル(32)が移動可能に嵌合していて、前記座ぶとん
(1)をスライド移動可能に支持しており、前記カム機
構(40)は、カム部材(41)とローラ部材(45)
とを有し、前記ローラ部材(45)は、前記移動回転中
心から偏心した前記脚台(10)の偏心位置に支持され
ており、前記カム部材(41)は、前記移動回転中心と
同心の同心位置に固定されており、前記カム部材(4
1)は、水平な基面から突出する凸条部(42)を前記
移動回転中心回りに環形状に成形して成り、前記ローラ
部材(45)は補助ローラ(46)を有し、前記ローラ
部材(45)と前記補助ローラ(46)とは、前記回転
板(21)が1回転するとき、前記凸条部(42)を両
側から挟みながら一周し、前記ローラ部材(45)と前
記補助ローラ(46)とが挟む前記カム部材(41)の
凸条部(42)は、前記回転板(21)の回転角度が0
度および180度のときより90度および270度のと
きの方が、前記移動回転中心からの距離が長く設定され
ており、前記座ぶとん(1)は、回転拘束レバー(5
0)を有しており、前記回転拘束レバー(50)は、前
記回転板(21)あるいは前記スライド板(22)に係
脱して、前記回転板(21)を0度、90度、180
度、および270度の各回転位置に拘束することを特徴
とする座席装置。
【0007】次に、前記各項に記載された発明の作用に
ついて説明する。 [1]項記載の座席装置では、回転板(21)が1回転
するとき、すなわち、座ぶとん(1)が1回転すると
き、ローラ部材(45)はカム部材(41)のカム面
(43)を相対的に転動しながら一周する。
【0008】回転板(21)の回転角度が0度のとき、
すなわち、例えば、座ぶとん(1)が列車の進行方向に
向いているとき、座ぶとん(1)は後退位置にある。
【0009】回転板(21)が90度あるいは270度
回転すると、すなわち、座ぶとん(1)が90度あるい
は270度方向転換して、例えば、列車の窓側あるいは
列車の通路側を向くと、カム部材(41)のカム面(4
3)を相対的に転動するローラ部材(45)がスライド
板(22)を所定方向へ所定量スライド移動する。それ
により、座ぶとん(1)が所定方向の通路側に所定量ス
ライド移動し、座ぶとん(1)が窓側を向いたときの足
下のスペース、座ぶとん(1)が通路側を向いたときの
リクライニング傾動のスペースを確保することができ
る。
【0010】[2]項記載の座席装置では、ローラ部材
(45)と補助ローラ(46)とは、回転板(21)が
1回転したとき、すなわち、座ぶとん(1)が1回転し
たとき、カム部材(41)の環形状の凸条部(42)を
両側から挟みながら一周するので、ローラ部材(45)
と補助ローラ(46)とが凸条部(42)に常時摺接し
ている状態にあり、回転板(21)の回転角度に対し
て、スライド板(22)のスライド量が確実に決まるの
で、座ぶとん(1)のスライド量を確実なものにするこ
とができる。
【0011】[3]項記載の座席装置では、ローラ部材
(45)と前記補助ローラ(46)とが挟む前記カム部
材(41)の凸条部(42)は、回転板(21)の回転
角度が0度および180度のときより90度および27
0度のときの方が、前記移動回転中心からの距離が長く
設定されていて、凸条部(42)とローラ部材(45)
とが距離が長い分だけ相対的に離れ、それにより、スラ
イド板(22)も所定量スライドするので、座ぶとん
(1)も所定方向、例えば、列車の通路側へ所定量スラ
イドする。
【0012】座ぶとん(1)の回転拘束レバー(50)
を操作することで、回転拘束レバー(50)が回転板
(21)あるいはスライド板(22)に係脱して、回転
板(21)の回転を許容するとともに、回転板(21)
を0度、90度、180度、および270度の各回転位
置に拘束する。それにより、座ぶとん(1)を、例え
ば、列車の進行方向、列車の窓側、通路側、および進行
方向とは反対の方向に向け、その各方向に拘束すること
ができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の一実
施の形態を説明する。各図は本発明の一実施の形態を示
している。図1は、本発明の一実施の形態に係る座席装
置の部分平面図である。図2は同じく、座席装置の正面
図である。図3は同じく、座席装置の側面図である。図
4は同じく、座席装置の平面図である。
【0014】図1〜図4に示すように、本実施の形態に
係る座席装置は、列車の客室のフロアに通路を挟んで2
列に設置されるものである。座席装置は、座ぶとん1、
背ずり5、フロアに固定される脚台10、旋回機構2
0、スライド機構30およびカム機構40を備えてい
る。座ぶとん1には、背ずり5がリクライニング動作可
能に支持されている。旋回機構20は、回転板21とス
ライド板22とを有している。回転板21は座ぶとん1
の台枠2に固定されており、スライド板22は、移動回
転中心回りに回転板21を回転可能に支持している。
【0015】図5は本発明の一実施の形態に係る座席装
置の部分正面図である。図6は同じく、座席装置の部分
側面図である。図7は同じく、座席装置の90度方向転
換時の側面図である。図8は同じく、座席装置の270
度方向転換時の側面図である。図1および図4〜図8に
示すように、スライド板22は中央部に大径の軸支孔2
3が開設されている。回転板21は一対の環状板24を
上下に重ね合わせて固結し、一対の環状板24の外周縁
部には嵌合凹部25が形成され、嵌合凹部25に軸支孔
23の孔周縁が嵌合している。それにより、軸支孔23
の孔中心を移動回転中心にして回転板21が回転可能
に、かつ、上下方向へ抜け不能に支持されている。
【0016】スライド機構30は、両側一対のレールユ
ニットから成り、各レールユニットは、台側スライドレ
ール31と座側スライドレール32とを有している。座
側スライドレール32には、スライド板22がスペーサ
を介して固定されている。台側スライドレール31が脚
台10に固定されている。台側スライドレール31に
は、座側スライドレール32がレール長手方向(列車の
進行方向に対して直交する方向:列車の窓側と通路側と
の方向)へ移動可能に嵌合していて、スライド板22を
介して座ぶとん1をスライド移動可能に支持している。
【0017】カム機構40は、カム部材41とローラ部
材45とを有している。ローラ部材45は、スライド板
22の軸支孔23の孔中心である移動回転中心から偏心
した脚台10の偏心位置に回転可能に支持されている。
ローラ部材45の回転軸にはアーム47の基端部が揺動
可能に枢支され、アーム47の先端部には、補助ローラ
46が自転可能に、かつ、ローラ部材45の回転軸回り
に公転可能に枢着されている。カム部材41は、前記移
動回転中心と同心のスライド板22の同心位置に固定さ
れている。カム部材41は、スライド板22の水平な基
面から下方へ突出する凸条部42を前記移動回転中心回
りに環形状に成形して成る。ローラ部材45と補助ロー
ラ46とは、回転板21が1回転するとき、凸条部42
を外側および内側から挟みながら一周するように構成さ
れている。
【0018】カム部材41の凸条部42は、自転車のサ
ドル形状に成形されている。補助ローラ46において
は、サドル形状の両側凹入部43(回転板21の回転角
度が0度および180度のときにローラ部材45と補助
ローラ46とが挟む部位)が移動回転中心側へ凹入して
いて、サドル形状の前後の凸出部44(回転角度が90
度および270度のときにローラ部材45と補助ローラ
46とが挟む部位)は凸出している。
【0019】座ぶとん1の台枠2には、回転拘束レバー
50が軸支されている。回転拘束レバー50にはラッチ
部51が形成されている。また、回転拘束レバー50に
はハンドル部52が設けられている。回転拘束レバー5
0のラッチ部51は、回転板21に係脱するもので、ス
ライド板22の外周縁部には被係合部26が凹設されて
いる。回転板21の被係合部26は、回転板21の回転
角度が0度、90度、180度、および270度に相当
している。回転拘束レバー50は、引っ張りバネ53に
より、そのラッチ部51が被係合部26に係合する方向
に付勢されている。
【0020】次に作用を説明する。回転板21が1回転
するとき、すなわち、座ぶとん1が1回転するとき、ロ
ーラ部材45と補助ローラ46とはカム部材41の凸条
部42を挟みながら一周する。回転板21の回転角度が
0度のとき、すなわち、例えば、座ぶとん1が列車の進
行方向を向いているとき、図9(a)に示すように、ロ
ーラ部材45と補助ローラ46とは凸条部42の凹入部
43を挟んでいて、スライド板22を通路側とは反対の
窓側へ引き寄せている。それにより、座ぶとん1の側部
が列車の壁面側へ寄って、列車の通路を確保することが
できる。
【0021】座ぶとん1が進行方向を向いているとき、
回転板21が正方向へ回転していくと、カム部材41の
凸条部42を挟むローラ部材45と補助ローラ46と
が、スライド板22を列車の通路側へスライド移動させ
ていく(図9(b)〜(j))。回転板21がさらに正
方向へ回転し、90度回転すると、すなわち、座ぶとん
1が90度方向転換して、例えば、列車の窓側を向く
と、カム部材41の凸条部42の凸出部44を挟むロー
ラ部材45と補助ローラ46とが、スライド板22を列
車の通路側へ所定量(50mm)スライド移動させる
(図9(k)〜(s))。それにより、座ぶとん1が列
車の通路側に所定量(50mm)スライド移動し、座ぶ
とん1が窓側を向いたときに、列車の壁面と座ぶとん1
の前端との間の間隔が、スライド移動しないで回転板2
1が単に90度方向転換した場合に比して50mmだけ
広くなって、足下のスペースを確保することができる。
【0022】座ぶとん1が進行方向を向いているとき、
回転板21が270度回転(反対方向へ90度回転)す
ると、すなわち、座ぶとんが270度方向転換して、例
えば、列車の通路側を向くと、カム部材41の凸条部4
2の凸出部44をローラ部材45と補助ローラ46とが
挟むようになり、スライド板22を列車の通路側へ所定
量(50mm)スライド移動する。それにより、座ぶと
ん1が通路側に所定量(50mm)スライド移動し、座
ぶとん1が通路側を向いたときに、列車の壁面と背ずり
5の上端部との間の間隔が、スライド移動しないで、回
転板21が単に270度方向転換(反対方向へ90度方
向転換)した場合に比して50mmだけ広くなり、背ず
り5のリクライニング傾動のスペースを確保することが
できる(図10(a)〜(s))。
【0023】座ぶとん1が進行方向を向いているとき、
回転板21が180度回転すると、すなわち、座ぶとん
1が180度方向転換して、例えば、進行方向に対して
後方に位置する座ぶとん1と向き合うようにする際に、
回転板21が90度回転すると、前述したように、カム
部材41の凸条部42の凸出部44を挟むローラ部材4
5と補助ローラ46とが、スライド板22を列車の通路
側へ所定量(50mm)スライド移動する。回転板21
がさらに回転すると、カム部材41の凸条部42の凹入
部43を挟むローラ部材45と補助ローラ46とが、ス
ライド板22を列車の通路側とは反対の窓側へ50mm
引き寄せる。それにより、座ぶとん1が列車の壁面側に
所定量(50mm)スライド移動して戻り、座ぶとん1
が後方を向いたときに、座ぶとん1が進行方向を向いて
いるときと同じように、列車の壁面側に座ぶとん1の側
部が寄って、列車の通路の幅を確保することができる。
【0024】座ぶとん1の方向転換に伴う回転板21の
回転に際しては、ローラ部材45と補助ローラ46と
は、カム部材41の凸条部42を両側から挟みながら一
周するので、ローラ部材45と補助ローラ46とが凸条
部42に常時摺接している状態にあり、回転板21の回
転角度に対して、スライド板22のスライド量が確実に
決まるので、座ぶとん1の方向転換角度に応じて、座ぶ
とん1を確実に50mmだけスライド移動することがで
きる。また、回転拘束レバー50のハンドル部52を引
っ張りバネ53の付勢力に抗して操作することで、回転
拘束レバー50のラッチ部51がスライド板22の各被
係合部26から外れ、回転板21とスライド板22との
相互回転が可能になり、反対に、引っ張りバネ53の付
勢力により、回転拘束レバー50が揺動して、回転拘束
レバー50のラッチ部51がスライド板22の各被係合
部26に係合することにより、回転板21とスライド板
22との相互回転が不能になる。
【0025】本座席装置は、前述したように脚台10、
旋回機構20(座ぶとん1側の回転板21とスライド板
22とにより主に構成)、スライド機構30(台側スラ
イドレール31側の脚台10と座側スライドレール32
側のスライド板22とにより主に構成)およびカム機構
40(カム部材41側の回転板21とローラ部材45と
により主に構成)から構成されている。すなわち、座席
装置は、脚台10、回転板21、スライド板22、ロー
ラ部材45とから成る4節回転連鎖ともいえる。4節回
転連鎖の回転板21とスライド板22との相互回転を拘
束することにより、4節回転連鎖の各節がそれぞれ変位
不能になる。反対に、回転板21とスライド板22との
拘束を解除することにより、4節回転連鎖の各節がそれ
ぞれ変位可能になる。
【0026】すなわち、一つの回転拘束レバー50を操
作することで、回転板21の方向転換とスライド移動と
が可能あるいは不能になる。具体的には、回転拘束レバ
ー50のラッチ部51がスライド板22の各被係合部2
6から外れることで、回転板21とスライド板22との
拘束関係が解除され、スライド板22が相対的に回転可
能、かつ、その回転量に応じて32が台側スライドレー
ル31に対してスライド移動可能になり、座ぶとん1が
方向転換可能、かつ、スライド移動可能になる。
【0027】反対に、一つのハンドル部52の操作で、
ラッチ部51が各被係合部26に係合すると、回転板2
1とスライド板22との拘束関係が維持され、回転板2
1に対してスライド板22が相対的に回転不能になり、
座ぶとん1が方向転換不能になる。回転板21に対して
スライド板22が相対的に回転不能になると、ローラ部
材45と補助ローラ46とがカム部材41の凸条部42
を挟んだままで、ローラ部材45が転動しないから、ス
ライド板22側の座側スライドレール32が脚台10側
の台側スライドレール31に対して相互に移動不能な状
態であり、それにより、座ぶとん1がスライド移動不能
になる。
【0028】前記実施の形態においては、ローラ部材4
5と補助ローラ46とがカム部材41の凸条部42を挟
んだものを示したが、カム部材41にカム溝を形成し、
カム溝にローラ部材45を転動可能に嵌合させてもよ
い。
【0029】
【発明の効果】本発明にかかる座席装置によれば、座ぶ
とんを90度方向転換したとき、また、座ぶとんを27
0度方向転換したときに、座ぶとんを所定量スライドさ
せたので、例えば、足下の前方スペースや背ずりのリク
ライニング傾動時の後方スペースを確保することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る座席装置の部分平
面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る座席装置の正面図
である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る座席装置の側面図
である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る座席装置の平面図
である。
【図5】本発明の一実施の形態に係る座席装置の部分正
面図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る座席装置の部分側
面図である。
【図7】本発明の一実施の形態に係る座席装置の90度
方向転換時の側面図である。
【図8】本発明の一実施の形態に係る座席装置の270
度方向転換時の側面図である。
【図9】本発明の一実施の形態に係る座席装置の作用説
明図である。
【図10】本発明の一実施の形態に係る座席装置の作用
説明図である。
【符号の説明】
1…座ぶとん 2…台枠 5…背ずり 10…脚台 20…旋回機構 21…回転板 22…スライド板 23…軸支孔 24…環状板 25…嵌合凹部 26…被係合部 30…スライド機構 31…台側スライドレール 32…座側スライドレール 40…カム機構 41…カム部材 42…凸条部 43…凹入部 44…凸出部 45…ローラ部材 46…補助ローラ 47…アーム 50…回転拘束レバー 51…ラッチ部 52…ハンドル部 53…引っ張りバネ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乗り物の客室のフロアに設置される座席装
    置において、 前記座席装置は、前記フロアに固定される脚台、旋回機
    構、スライド機構およびカム機構を備え、 前記旋回機構は、回転板とスライド板とを有し、 前記回転板は座ぶとんに固定されており、 前記スライド板は、移動回転中心回りに前記回転板を回
    転可能に支持しており、 前記スライド機構は、台側スライドレールと座側スライ
    ドレールとを有し、 前記座側スライドレールは、前記スライド板に固定され
    ており、 前記台側スライドレールは、前記脚台に固定されてお
    り、 前記台側スライドレールは、前記座側スライドレールが
    移動可能に嵌合していて、前記座ぶとんをスライド移動
    可能に支持しており、 前記カム機構は、カム部材とローラ部材とを有し、 前記ローラ部材は、前記移動回転中心から偏心した前記
    脚台の偏心位置または前記移動回転中心と同心の前記回
    転板の同心位置の一方に回転可能に支持されており、 前記カム部材は、前記脚台の偏心位置または前記回転板
    の同心位置の他方に固定されており、 前記ローラ部材は、前記回転板が1回転するとき、前記
    カム部材のカム面を相対的に転動しながら一周し、 前記カム部材のカム面は、前記回転板が90度あるいは
    270度回転すると、前記カム部材のカム面を相対的に
    転動する前記ローラ部材が前記スライド板を介して前記
    座ぶとんを所定量スライド移動可能なように形成されて
    いることを特徴とする座席装置。
  2. 【請求項2】前記カム部材は、水平な基面から突出する
    凸条部を環形状に成形して成り、 前記ローラ部材は補助ローラを備え、 前記ローラ部材と補助ローラとは、前記回転板が360
    度回転したとき、前記凸条部を両側から挟んでいること
    を特徴とする請求項1記載の座席装置。
  3. 【請求項3】乗り物の客室のフロアに設置される座席装
    置において、 前記座席装置は、前記フロアに固定される脚台、旋回機
    構、スライド機構およびカム機構を備え、 前記旋回機構は、回転板とスライド板とを有し、 前記回転板は座ぶとんに固定されており、 前記スライド板は、移動回転中心回りに前記回転板を回
    転可能に支持しており、 前記スライド機構は、台側スライドレールと座側スライ
    ドレールとを有し、 前記座側スライドレールは、前記スライド板に固定され
    ており、 前記台側スライドレールは、前記脚台に固定されてお
    り、 前記台側スライドレールは、前記座側スライドレールが
    移動可能に嵌合していて、前記座ぶとんをスライド移動
    可能に支持しており、 前記カム機構は、カム部材とローラ部材とを有し、 前記ローラ部材は、前記移動回転中心から偏心した前記
    脚台の偏心位置に支持されており、 前記カム部材は、前記移動回転中心と同心の同心位置に
    固定されており、 前記カム部材は、水平な基面から突出する凸条部を前記
    移動回転中心回りに環形状に成形して成り、 前記ローラ部材は補助ローラを有し、 前記ローラ部材と前記補助ローラとは、前記回転板が1
    回転するとき、前記凸条部を両側から挟みながら一周
    し、 前記ローラ部材と前記補助ローラとが挟む前記カム部材
    の凸条部は、前記回転板の回転角度が0度および180
    度のときより90度および270度のときの方が、前記
    移動回転中心からの距離が長く設定されており、 前記座ぶとんは、回転拘束レバーを有しており、 前記回転拘束レバーは、前記回転板あるいは前記スライ
    ド板に係脱して、前記回転板を0度、90度、180
    度、および270度の各回転位置に拘束することを特徴
    とする座席装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103895661A (zh) * 2012-12-28 2014-07-02 上海坦达轨道车辆座椅系统有限公司 一种用于列车座椅的回转锁定机构

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103895661A (zh) * 2012-12-28 2014-07-02 上海坦达轨道车辆座椅系统有限公司 一种用于列车座椅的回转锁定机构
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