JPH08104160A - 車両の座席構造 - Google Patents

車両の座席構造

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JPH08104160A
JPH08104160A JP22709694A JP22709694A JPH08104160A JP H08104160 A JPH08104160 A JP H08104160A JP 22709694 A JP22709694 A JP 22709694A JP 22709694 A JP22709694 A JP 22709694A JP H08104160 A JPH08104160 A JP H08104160A
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JP
Japan
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machine frame
frame
fixed
movable
seat
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Application number
JP22709694A
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English (en)
Inventor
Kinya Izumi
欣哉 泉
Makoto Mizukami
命 水上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NISHI NIPPON RAILROAD CO Ltd
NISHI NIPPON TETSUDO KK
SUGIMOTO KOGYO KK
Original Assignee
NISHI NIPPON RAILROAD CO Ltd
NISHI NIPPON TETSUDO KK
SUGIMOTO KOGYO KK
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Publication date
Application filed by NISHI NIPPON RAILROAD CO Ltd, NISHI NIPPON TETSUDO KK, SUGIMOTO KOGYO KK filed Critical NISHI NIPPON RAILROAD CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数人掛け用の座席を円滑かつ確実に旋回さ
せることができると共に、ガタツキのない安定状態に支
持することのできる車両の座席構造を提供すること。 【構成】 車両側壁部(W) に近接する車両床部(F) 上に
支持機枠(1) を載置し、同支持機枠(1) に座部(2) と背
もたれ部(3) を設け、支持機枠(1) は、車両床部(F) 上
に固定した固定機枠(10)と、同固定機枠(10)上にリンク
機構(11)を介して昇降横移動可能に取付けた可動機枠(1
2)と、同可動機枠(12)上に旋回機構(13)を介して旋回自
在に取付けた旋回機枠(14)と、同旋回機枠(14)と固定機
枠(10)との間に介設した横移動用カム機構(15)とを具備
し、固定機枠(10)と可動機枠(12)にそれぞれ受台(17),
(21)を設け、少なくとも旋回機枠(14)の前向き位置と後
向き位置とで、固定機枠(10)に可動機枠(12)を受台(1
7),(21) を介して当接・支持させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の座席構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の座席構造の一形態として、
車両側壁部に近接する車両床部上に支持機枠を載置し、
同支持機枠に複数人掛け用の座部と背もたれ部を設け、
支持機枠は、車両床部上に固定した固定機枠と、同固定
機枠上にガイドレールを介して横方向にスライド移動可
能に取付けた可動機枠と、同可動機枠上に旋回機構を介
して旋回自在に取付けた旋回機枠とから構成したものが
ある。
【0003】そして、座部の向きを前向き位置から後向
き位置に変更する場合には、座席が車両側壁部に干渉し
ないように、固定機枠に対して可動機枠をガイドレール
を介して車両側壁部から離隔するように横方向へスライ
ド移動させ、その後、可動機枠に対して旋回機枠を旋回
機構を介して180度旋回させ、その後、可動機枠を元
の位置に復帰させるべく横方向にスライド移動させてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した座
席構造では、固定機枠上に可動機枠をガイドレールを介
して支持させているために、同可動機枠にガタが生じ
て、同可動機枠に旋回機構と旋回機枠を介して設けた座
部に着座する着座者にとって、すわりごこちが悪いとい
う問題があった。
【0005】また、座部を180度旋回させて前後方向
の向きを変える作業に手間を要するという問題があっ
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、車
両側壁部に近接する車両床部上に支持機枠を載置し、同
支持機枠に座部と背もたれ部を設け、支持機枠は、車両
床部上に固定した固定機枠と、同固定機枠上にリンク機
構を介して昇降横移動可能に取付けた可動機枠と、同可
動機枠上に旋回機構を介して旋回自在に取付けた旋回機
枠と、同旋回機枠と固定機枠との間に介設した横移動用
カム機構とを具備し、固定機枠と可動機枠にそれぞれ受
台を設け、少なくとも旋回機枠の前向き位置と後向き位
置とで、固定機枠に可動機枠を受台を介して当接・支持
させたことを特徴とする車両の座席構造を提供せんとす
るものである。
【0007】また、本発明は、下記の構造にも特徴を有
する。
【0008】車両側壁部に近接する車両床部上に支持機
枠を載置し、同支持機枠に座部と背もたれ部を設け、支
持機枠は、車両床部上に固定した固定機枠と、同固定機
枠上にリンク機構を介して昇降横移動可能に取付けた可
動機枠と、同可動機枠上に旋回機構を介して旋回自在に
取付けた旋回機枠と、同旋回機枠と固定機枠との間に介
設した横移動用カム機構とを具備し、固定機枠と旋回機
枠にそれぞれ受台を設け、少なくとも旋回機枠の前向き
位置と後向き位置とで、固定機枠に旋回機枠を受台を介
して当接・支持させたこと。
【0009】車両側壁部に近接する車両床部上に支持機
枠を載置し、同支持機枠に座部と背もたれ部を設け、支
持機枠は、車両床部上に固定した固定機枠と、同固定機
枠上に昇降機構を介して昇降可能に取付けた可動機枠
と、同可動機枠上に旋回機構を介して旋回自在に取付け
た旋回機枠と、同旋回機枠と固定機枠との間に介設した
昇降用カム機構とを具備し、固定機枠と可動機枠にそれ
ぞれ受台を設け、少なくとも旋回機枠の前向き位置と後
向き位置とで、固定機枠に可動機枠を受台を介して当接
・支持させたこと。
【0010】車両側壁部に近接する車両床部上に支持機
枠を載置し、同支持機枠に座部と背もたれ部を設け、支
持機枠は、車両床部上に固定した固定機枠と、同固定機
枠上に昇降機構を介して昇降可能に取付けた可動機枠
と、同可動機枠上に旋回機構を介して旋回自在に取付け
た旋回機枠と、同旋回機枠と固定機枠との間に介設した
昇降用カム機構とを具備し、固定機枠と旋回機枠にそれ
ぞれ受台を設け、少なくとも旋回機枠の前向き位置と後
向き位置とで、固定機枠に旋回機枠を受台を介して当接
・支持させたこと。
【0011】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面を参照しなが
ら説明する。
【0012】図1及び図2に示すAは、本発明に係る座
席であり、同座席Aは、車両側壁部Wに近接する車両床
部F上に支持機枠1を載置し、同支持機枠1に二人掛け
用の座部2と、同座部2の後端部に起立状態に配置した
左右一対の背もたれ部3,3と、同背もたれ部3,3の
外側端部と座部2の左右側端部とに沿わせて略L字状に
形成した肘掛け支持部4,4とを設け、各肘掛け支持無
4,4の上端に肘掛け部5,5を取付けている。
【0013】しかも、背もたれ部3,3は、肘掛け支持
部4,4に下端部を枢支して、前後方向に傾動自在と
し、肘掛け支持部4,4の前部にそれぞれ設けたリクラ
イニング操作ノブ6,6により後述するリクライニング
機構7,7を介して背もたれ部3,3をそれぞれ後傾動
作させてリクライニング使用可能としている。
【0014】支持機枠1は、図3〜図5に示すように、
車両床部F上に固定した固定機枠10と、同固定機枠10上
にリンク機構11を介して昇降横移動可能に取付けた可動
機枠12と、同可動機枠12上に旋回機構13を介して旋回自
在に取付けた旋回機枠14と、同旋回機枠14と固定機枠10
との間に介設した横移動用カム機構15とから構成してい
る。
【0015】固定機枠10は、図4及び図5に示すよう
に、上面開口の箱形に形成した機枠本体16をステー25,2
5 を介して車両床部Fに固定し、同機枠本体16内の前後
左右側部に受台17,17,17,17 を設け、機枠本体16の前後
壁16a,16b の左右側部間に左右一対のリンク支軸18,18
を横架し、機体本体16内の左側前後部位置には、横移動
ロック部19,19 を設けている。
【0016】可動機枠12は、図4及び図5に示すよう
に、下面開口の箱形に形成した機枠本体20内の前後左右
側部で、上記固定機枠10の受台17,17,17,17 とそれぞれ
上下に対向する位置に受台21,21,21,21 を設け、機枠本
体20の前後壁20a,20b の左右側部間に左右一対のリンク
支軸22,22 を横架し、両リンク支軸22,22,18,18 の前後
部間にそれぞれリンク23,23,23,23 を架設してリンク機
構11を形成している。24は、横移動した可動機枠12を元
の位置に復元させるための引張りスプリングである。
【0017】このようにして、固定機枠10の受台17,17,
17,17 上に可動機枠12を受台21,21,21,21 を介して載置
した載置位置と、リンク機構11により可動機枠12を車両
側壁部Wから離隔する左側上方へ横移動させた横移動位
置とに位置変更可能としている。
【0018】旋回機枠14は、図3〜図5に示すように、
上面開口の箱型に形成した機枠本体30の前後部に、左右
幅方向に伸延する前後一対の支持パイプ31,31 をブラケ
ット32,32 を介して横架し、機枠本体30の前部にロック
解除ペダル33を取付け、同ロック解除ペダル33に前記横
移動ロック部19,19 とリクライニング機構7,7とをそ
れぞれ連動機構34を介して連動連結している。
【0019】そして、図3〜図7に示すように、旋回機
枠14の機枠本体30の前側中央部に左右一対の支持ブラケ
ット35,35 を立設し、同支持ブラケット35,35 間に左右
二又状のペダル支持アーム36の中途部を左右幅方向に軸
線を向けた枢支ピン37により枢支し、同ペダル支持アー
ム36の先端部にロック解除ペダル33の基端を取付ける一
方、ペダル支持アーム36の基端部に上下方向に軸線を向
けたロックピン38の上端を長孔39を介してガイドピン40
により取付ている。30a はペダル支持アーム配設用切欠
部、66はペダル復帰用スプリングである。
【0020】旋回機構13は、図4〜図6に示すように、
可動機枠12の機枠本体20の天井壁上面に固定側円板41を
固定する一方、旋回機枠14の機枠本体30の底部下面に、
可動側円板42を固定し、両円板41,42 に上下整合させ形
成したベアリング溝41a,42a間にベアリングボール43を
介在させて、固定側円板41上にて可動側円板42を旋回自
在としている。
【0021】しかも、固定側円板41は、図4〜図6に示
すように、可動側円板42よりも大径に形成して、同可動
側円板42の周縁よりも外側方に張出している周縁部の前
部と左側部と後部とにそれぞれ旋回中心より円周方向に
90度毎に変位させた位置にロックピン挿入孔44,45,46
を形成して、各ロックピン挿入孔44,45,46中に前記ロッ
クピン38の下端部を挿入して、旋回機枠14の旋回ロック
が行なえるようにしている。
【0022】横移動用カム機構15は、図3〜図5、図
8、及び図9に示すように、旋回機枠14の機枠本体30の
中央部に設けた吊下支持体50にアーム支軸51を垂設し、
同アーム支軸51の下端に後方へ水平に伸延するアーム52
の基端を取付け、同アーム52の先端に回転ローラ53を上
下方向に軸線を向けたローラ支軸54により回転自在に取
付ける一方、固定機枠10の機枠本体16にカム形成ガイド
体55を設け、同カム形成ガイド体55に上記回転ローラ53
を当接させている。
【0023】そして、カム形成ガイド体55は、図8及び
図10に示すように、平面視で前後対称の略く字状に形
成しており、連続する第一、第二、第三、第四傾斜面55
a,55b,55e,55d により形成して、旋回機枠14を旋回機構
13を介して前方を向いた位置から後方を向く位置まで1
80度旋回させる間に回転ローラ53が第一、第二、第
三、第四傾斜面55a,55b,55e,55d に沿って自転しなが
ら、アーム52が180度回動するようにしている。
【0024】しかも、図10に示すように、回転ローラ
53が第一傾斜面55a に沿って自転する間に、アーム52
は、直後方を向いた位置から、先端側が右側前方へ移動
すると共に、基端側が左側後方へ移動して、アーム52の
軸線が右側後方を向いた位置まで姿勢を変更するように
している。
【0025】従って、アーム52の基端にアーム支軸51を
介して連設している旋回機枠14と、同旋回機枠14に旋回
機構13を介して取付けている可動機枠12は、リンク機構
11を介して固定機枠10に対して左側上方へ横移動するこ
とになる。
【0026】この際、可動機枠12の受台21,21,21,21
は、固定機枠10の受台17,17,17,17 に当接した状態から
左側上方に離隔した状態となる。
【0027】次に、回転ローラ53が第二傾斜面55b に沿
って自転する間に、アーム52は右側後方を向いた位置か
ら漸次右側方へ移動しながら水平姿勢となり、かつ、ア
ーム52の基端は元の中心位置に復帰するまで姿勢変更す
るようにしている。
【0028】従って、アーム52に連動して旋回機枠14と
可動機枠12は、固定機枠10に対して90度旋回した状態
で、右側方の元の中心位置に復帰して、同固定機枠10上
に載置されることになる。
【0029】この際、可動機枠12の受台21,21,21,21
は、固定機枠10の受台17,17,17,17 上に当接・支持され
た状態となる。
【0030】次に、回転ローラ53が第三傾斜面55c に沿
って自転する間に、アーム52は、左右幅方向に伸延する
水平姿勢から、先端側が左側前方へ移動すると共に、基
端側が右側後方へ移動して、アーム52の軸線が右側前方
を向いた位置まで姿勢を変更するようにしている。
【0031】従って、アーム52の基端にアーム支軸51を
介して連設している旋回機枠14と、同旋回機枠14に旋回
機構13を介して取付けている可動機枠12は、リンク機構
11を介して固定機枠10に対して左側上方へ横移動するこ
とになる。
【0032】この際、可動機枠12の受台21,21,21,21
は、固定機枠10の受台17,17,17,17 に当接した状態から
左側上方に離隔した状態となる。
【0033】次に、回転ローラ53が第四傾斜面55d に沿
って自転する間に、アーム52は先端側が右側前方を向い
た位置から漸次左側方へ移動すると共に、基端側が元の
中心位置に復帰して、直前方を向いた位置まで姿勢変更
するようにしている。
【0034】従って、アーム52に連動して旋回機枠14と
可動機枠12は、固定機枠10に対してさらに90度旋回し
た状態で、右側方の元の中心位置に復帰して、同固定機
枠10上に載置されることになる。
【0035】この際、可動機枠12の受台21,21,21,21
は、固定機枠10の受台17,17,17,17 上に当接・支持され
た状態となる。
【0036】このように、本実施例では、座席Aを前方
へ向けた位置と、90度旋回させて横向きにした位置
と、後方へ向けた位置のいずれにおいても、固定機枠10
の受台17,17,17,17 上に可動機枠12の受台21,21,21,21
が載置されて、ガタツキのない安定状態に保つことがで
きるために、着座者は心地良く着座することができる。
【0037】次に、前記した横移動ロック部19について
説明すると、同横移動ロック部19は、図4及び図5に示
すように、固定機枠10の機枠本体16にロックアームステ
ー60を取付け、同ロックアームステー60に左右幅方向に
伸延するロックアーム61の中途部を前後方向に軸線を向
けた支軸62により枢支し、同ロックアーム61の一側部に
形成したフック61a を、左側の前後リンク23,23 間に横
架した係止ロッド63に下方より係脱自在に係止する一
方、ロックアーム61の他側部に前記連動機構34の一部を
形成するロック解除用フィードバックワイヤ64の一端を
連動連結し、同フィードバックワイヤ64の他端をペダル
支持アーム36に連動連結している。35a,60a はそれぞれ
アウターワイヤ受け、64a はインナーワイヤ、64b はア
ウターワイヤ、65はロック用付勢スプリング、36a はイ
ンナーワイヤ連結ブラケットである。
【0038】リクライニング機構7は、図3に示すよう
に、旋回機枠14の前側支持パイプ31の左右側部にそれぞ
れ取付けたシリンダブラケット70,70 と、背もたれ部
3,3の各縦フレーム(図示せず)より、各縦フレーム
を枢支している枢支部よりも下方へ伸延させて形成した
背もたれ部傾動アーム3a,3a との間にロックシリンダ7
1,71 を架設し、シリンダブラケット70,70 にはそれぞ
れ解除用揺動レバー部72,72 を連動連結し、各レバー部
72,72 に、旋回機枠14の機枠本体30の左右側部位置に中
途部を上下方向に軸線を向けた枢軸75,75 により枢支し
た揺動レバー73,73の各一端をフィードバックワイヤ74,
74 を介して連動連結し、同揺動レバー73,73 の各他端
にリクライニング操作ノブ6,6をフィードバックワイ
ヤ76,76 を介して連動連結している。
【0039】このようにして、リクライニング操作ノブ
6,6をそれぞれ操作することにより、各ロックシリン
ダ71,71 による各背もたれ部3,3の傾動ロックを解除
して、各背もたれ部3,3を任意の傾斜姿勢に保持する
ことができるようにしている。
【0040】しかも、図3に示すように、各揺動レバー
73,73 の一端とペダル支持アーム36との間には、連動機
構34の一部を形成する背もたれ部強制復帰用のフィード
バックワイヤ77,77 を介設している。
【0041】このようにして、ロック解除ペダル33を踏
むと、リクライニング使用状態の背もたれ部3,3を強
制的に元の起立状態に復帰させて、座席Aの旋回操作に
支障とならないようにしている。
【0042】従って、座席Aの90度、又は、180度
の旋回操作は、次の手順で行なうことができる。
【0043】すなわち、まず、ロック解除ペダル33を足
で踏込むことにより、ロックピン38をロックピン挿入孔
43より引抜いてロック解除状態にする。
【0044】この際、背もたれ部3,3が、図10の一
点鎖線で示すリクライニング姿勢aから実線で示す元の
起立姿勢に強制的に自動復帰される。
【0045】次に、座席Aの背もたれ部3をつかんで旋
回機枠14を旋回させると、図10の二点鎖線で示すよう
に、横移動用カム機構15により旋回機枠14上の座部2と
背もたれ部3,3と肘掛け部5,5は一体的に横移動し
て車両側壁部Wから離隔しながら略45度旋回した姿勢
cを採り、その後、復帰方向に横移動して車両側壁部W
に近接しながら略45度旋回して、一点鎖線で示す90
度旋回した姿勢dを採る。
【0046】さらに、旋回機枠14を旋回させると、図1
0の点線で示すように、横移動して車両側壁部Wから離
隔しながら略45度旋回した姿勢eを採り、その後、復
帰方向に横移動して車両側壁部Wに近接しながら略45
度旋回して、点線で示す180度旋回した姿勢fを採
る。
【0047】この際、ロック用スプリング65の引張付勢
力により、ロックピン38がロックピン挿入孔45中に挿入
されて、旋回機枠14が可動機枠12に旋回ロックされる。
【0048】図11〜図13は、第二実施例としての座
席Aの構造を示しており、基本構造は前記第一実施例と
しての座席Aと同様に構成しているが、可動機枠12に受
台21,21,21,21 を設けることなく、旋回機枠14に受台2
1,21,21,21 を設けて、各受台21,21,21,21 を可動機枠1
2の外側方位置にて固定機枠10に設けた受台17,17,17,17
上に載置可能としている。
【0049】このようにして、各受台の前後左右幅を広
く確保して、旋回機枠14を旋回位置にかかわりなく安定
状態に支持することができるようにしている。
【0050】図14及び図15は、第三実施例としての
座席Aの構造を示しており、基本構造は、前記第一実施
例の座席Aと同様に構成しているが、リンク機構11に代
えて昇降機構86を設けると共に、横移動用カム機構15に
代えて昇降用カム機構87を設けている。
【0051】すなわち、昇降機構86は、図14及び図1
5に示すように、固定機枠10の機枠本体16上に、左右幅
方向に伸延する前後一対の下側ガイドレール88,88 を設
ける一方、可動機枠12の機枠本体20に左右幅方向に伸延
する前後一対の上側ガイドレール89,89 を上記下側ガイ
ドレール88,88 と上下方向に対向させて設け、前後方向
に対するる上・下側ガイドレール88,88,89,89 の各左側
部間に前後方向に伸延する左側リンク支軸90,90 を固定
状態に横架する一方、上・下側ガイドレール88,88,89,8
9 の各右側部間に前後方向に伸延する右側リンク支軸9
1,91 を転動輪92,92,92,92 を介して左右幅方向に摺動
自在に横架し、これらリンク支軸90,90,91,91 の前後部
間には、中途部を交差状に枢支したシザース式のリンク
93,93,93,93 を介設している。94は引張りスプリング、
95は枢支ピンである。
【0052】そして、前側のシザース式のリンク93,93
には、図16及び図17に示すように、昇降ロック部96
を設けており、同昇降ロック部96は、一方のリンク93の
各部に左右幅方向に伸延する連結体97の一側端部を枢支
ピン93a により枢支すると共に、他方のリンク93の下部
に他側端部を長孔97a を介して摺動ガイドピン93b によ
り左右幅方向に摺動自在に連結し、同リンク93の他側端
の上下部にはそれぞれ上下部ステー97b,97c を形成し、
さらに、前記枢支ピン93a に左右幅方向に伸延するロッ
クアーム98の一側端部を枢支し、同ロックアーム98の他
側部に形成したフック98a を、前記摺動ガイドピン93b
に係脱自在に係止し、同ロックアーム98の他側端部に
は、前記上部ステー97b との間に引張りスプリング99を
介設すると共に、前記下部ステー97c を介してロック解
除用フィードバックワイヤ64の一端を連動連結してい
る。98b は摺動ガイドピン案内斜面である。
【0053】このようにして、図16に示すように、可
動機枠12が下降した位置では、ロックアームのフック98
a が摺動ガイドピン93b に係合してリンク93,93 の動作
をロックすることにより、昇降機構86の昇降ロックが行
なえるようにすると共に、ロック解除ペダル33を操作す
ることにより、同ロック解除ペダル33に連動連結したフ
ィードバックワイヤ64を介して、ロックアーム98のフッ
ク98a を引張りスプリング99の引張り付勢力に抗して下
方へ回動させて、摺動ガイドピン93b との係合を解除し
て、昇降機構86の昇降ロックを解除することができるよ
うにしている。
【0054】昇降用カム機構87は、図18及び図19に
示すように、旋回機枠14の機枠本体30の中央部に設けた
吊下支持体50にアーム支軸51を垂設し、同アーム支軸51
の下端に後方へ水平に伸延するアーム52の基端を取付
け、同アーム52の先端に回転ローラ53を水平方向に軸線
を向けたローラ支軸54により回転自在に取付ける一方、
固定機枠10の機枠本体16にカム形成ガイド体100 を設
け、同カム形成ガイド体100 に上記回転ローラ53を当接
させている。
【0055】そして、カム形成ガイド体100 は、図18
及び図19に示すように、ガイド体本体101 を半円筒状
に形成し、同ガイド体本体101 の上面に上下方向に波打
ち状の凹凸面102 を形成しており、同凹凸面102 は、回
転ローラ53が直後方に位置する第一下降位置102aと、同
第一下降位置102aから左側方へ水平に90度回転した第
二下降位置102bと、同第二下降位置から前方へ水平に9
0度回転した第三下降位置102cとを、それぞれ凹面とな
し、上記第一下降位置102aから左側方へ水平に45度回
転した第一上昇位置102dと、同第一上昇位置から前方へ
水平に90度回転した第二上昇位置102eとをそれぞれ凸
面となしている。103,104 は、それぞれストッパー体で
ある。
【0056】このようにして、旋回機枠14を旋回機構13
を介して前方を向いた位置から後方を向く位置まで18
0度旋回させる間に回転ローラ53が凹凸面102 に沿って
自転しながら、アーム52が180度水平回動するように
している。
【0057】この際、回転ローラ53が第一・第二・第三
下降位置102a,102b,102cにそれぞれ位置している場合に
は、可動機枠12の受台21,21,21は、固定機枠10の受台1
7,17,17,17 上に当接・支持された状態となると共に、
ロック用スプリング65の引張付勢力により、ロックピン
38がロックピン挿入孔45中に挿入されて、旋回機枠14が
可動機枠12に旋回ロックされ、また、回転ローラ53が第
一・第二上昇位置102d,102e にそれぞれ位置している場
合には、ロックピン38はロックピン挿入孔45より引抜か
れたロック解除状態で、可動機枠12の受台21,21,21,21
は、固定機枠10の受台17,17,17,17 から上方へ離隔した
状態となる。
【0058】なお、本実施例では、ガイド体本体101 を
半円筒状に形成して、座席Aを左側方においてのみ18
0度回転可能としているが、ガイド体本体101 を円筒状
に形成して、座席Aを360度回転可能とすることもで
きる。
【0059】また、座席Aの旋回固定位置は、ロックピ
ン38によるロック位置と、カム形成ガイド体100 の凹凸
面102 の形状と、受台17,21 の取付位置とをそれぞれ任
意に変更することにより、自由に設定することができ、
何ら、前向き位置と後向き位置と横向き位置に限定され
るものではない。
【0060】図20及び図21は、第四実施例としての
座席Aの構造を示しており、基本構造は前記第三実施例
の座席Aと同様に構成しているが、可動機枠12に受台2
1,21,21,21 を設けることなく、旋回機枠14に受台21,2
1,21,21 を設けて、各受台21,21,21,21 を可動機枠12の
外側方位置にて固定機枠10に設けた受台17,17,17,17 上
に載置可能としている。
【0061】このようにして、各受台の前後左右幅を広
く確保して、旋回機枠14を旋回位置にかかわりなく安定
状態に支持することができるようにしている。
【0062】図22は、第一実施例〜第四実施例の各座
席Aにそれぞれ設けたロック解除ペダル33に代えて設け
ることのできるロック解除レバー80を示しており、同ロ
ック解除レバー80は、上方へ回動操作することにより、
旋回ロックの解除と背もたれ部3,3の強制復帰が行な
えるようにしている。81はレバー支持アームステー、82
はレバー支持アーム、83は支軸、84は長孔、85はガイド
ピン、81a はアウターワイヤ受け、82a はインナーワイ
ヤ連結ブラケットである。
【0063】このようにして、ロック解除レバー80を把
持してロック解除操作を行なうと共に、旋回機枠14をス
ムーズに旋回させることができるようにしている。
【0064】なお、本実施例では、二人掛け用の座席A
について説明してきたが、同座席Aの構成は、一人掛け
用又は三人掛け用以上の座席についても適用可能なもの
である。
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が得ら
れる。
【0066】すなわち、本発明では、固定機枠に対して
可動機枠又は旋回機枠を受台を介して当接・支持させる
ようにしているために、座部を前後方向の向きの変更に
かかわりなく安定状態に支持することができて、すわり
ごこちを良好に確保することができる。
【0067】また、座部を直接支持する旋回機枠を旋回
させるだけで、横移動用カム機構により可動機枠を横移
動させることができて、車両側壁部に座部や背もたれ部
を干渉させることなく、スムーズに旋回させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第一実施例としての座席の正面
図。
【図2】同座席の側面図。
【図3】同座席の要部の平面図。
【図4】同要部の正面図。
【図5】同要部の側面図。
【図6】ロック解除ペダルの側面図。
【図7】ロック解除ペダルの平面図。
【図8】横移動用カム機構の平面説明図。
【図9】同横移動用カム機構の断面側面図。
【図10】座席の旋回動作説明図。
【図11】第二実施例としての座席の要部の正面図。
【図12】同要部の側面図。
【図13】同要部の平面図。
【図14】第三実施例としての座席の要部の正面図。
【図15】同要部の側面図。
【図16】昇降ロック部のロック状態説明図。
【図17】同昇降ロック部のロック解除状態説明図。
【図18】昇降用カム機構の側面説明図。
【図19】同昇降用カム機構の平面説明図。
【図20】第四実施例としての座席の要部の正面図。
【図21】同要部の側面図。
【図22】ロック解除レバーの側面図。
【符号の説明】
A 座席 1 支持機枠 2 座部 3 背もたれ部 4 肘掛け支持部 5 肘掛け部 10 固定機枠 11 リンク機構 12 可動機枠 13 旋回機構 14 旋回機枠 15 横移動用カム機構

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両側壁部(W) に近接する車両床部(F)
    上に支持機枠(1) を載置し、同支持機枠(1) に座部(2)
    と背もたれ部(3) を設け、 支持機枠(1) は、車両床部(F) 上に固定した固定機枠(1
    0)と、同固定機枠(10)上にリンク機構(11)を介して昇降
    横移動可能に取付けた可動機枠(12)と、同可動機枠(12)
    上に旋回機構(13)を介して旋回自在に取付けた旋回機枠
    (14)と、同旋回機枠(14)と固定機枠(10)との間に介設し
    た横移動用カム機構(15)とを具備し、 固定機枠(10)と可動機枠(12)にそれぞれ受台(17),(21)
    を設け、少なくとも旋回機枠(14)の前向き位置と後向き
    位置とで、固定機枠(10)に可動機枠(12)を受台(17),(2
    1) を介して当接・支持させたことを特徴とする車両の
    座席構造。
  2. 【請求項2】 車両側壁部(W) に近接する車両床部(F)
    上に支持機枠(1) を載置し、同支持機枠(1) に座部(2)
    と背もたれ部(3) を設け、 支持機枠(1) は、車両床部(F) 上に固定した固定機枠(1
    0)と、同固定機枠(10)上にリンク機構(11)を介して昇降
    横移動可能に取付けた可動機枠(12)と、同可動機枠(12)
    上に旋回機構(13)を介して旋回自在に取付けた旋回機枠
    (14)と、同旋回機枠(14)と固定機枠(10)との間に介設し
    た横移動用カム機構(15)とを具備し、 固定機枠(10)と旋回機枠(14)にそれぞれ受台(17),(21)
    を設け、少なくとも旋回機枠(14)の前向き位置と後向き
    位置とで、固定機枠(10)に旋回機枠(14)を受台(17),(2
    1) を介して当接・支持させたことを特徴とする車両の
    座席構造。
  3. 【請求項3】 車両側壁部(W) に近接する車両床部(F)
    上に支持機枠(1) を載置し、同支持機枠(1) に座部(2)
    と背もたれ部(3) を設け、 支持機枠(1) は、車両床部(F) 上に固定した固定機枠(1
    0)と、同固定機枠(10)上に昇降機構(86)を介して昇降可
    能に取付けた可動機枠(12)と、同可動機枠(12)上に旋回
    機構(13)を介して旋回自在に取付けた旋回機枠(14)と、
    同旋回機枠(14)と固定機枠(10)との間に介設した昇降用
    カム機構(87)とを具備し、 固定機枠(10)と可動機枠(12)にそれぞれ受台(17),(21)
    を設け、少なくとも旋回機枠(14)の前向き位置と後向き
    位置とで、固定機枠(10)に可動機枠(12)を受台(17),(2
    1) を介して当接・支持させたことを特徴とする車両の
    座席構造。
  4. 【請求項4】 車両側壁部(W) に近接する車両床部(F)
    上に支持機枠(1) を載置し、同支持機枠(1) に座部(2)
    と背もたれ部(3) を設け、 支持機枠(1) は、車両床部(F) 上に固定した固定機枠(1
    0)と、同固定機枠(10)上に昇降機構(86)を介して昇降可
    能に取付けた可動機枠(12)と、同可動機枠(12)上に旋回
    機構(13)を介して旋回自在に取付けた旋回機枠(14)と、
    同旋回機枠(14)と固定機枠(10)との間に介設した昇降用
    カム機構(87)とを具備し、 固定機枠(10)と旋回機枠(14)にそれぞれ受台(17),(21)
    を設け、少なくとも旋回機枠(14)の前向き位置と後向き
    位置とで、固定機枠(10)に旋回機枠(14)を受台(17),(2
    1) を介して当接・支持させたことを特徴とする車両の
    座席構造。
JP22709694A 1994-08-08 1994-09-21 車両の座席構造 Withdrawn JPH08104160A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000272387A (ja) * 1999-03-29 2000-10-03 Toho Sangyo Kk 車両用座席の配列切替装置
JP2009067210A (ja) * 2007-09-12 2009-04-02 Okamura Corp 車両用回転椅子
CN103950397A (zh) * 2014-05-15 2014-07-30 江苏友邦精工实业有限公司 一种汽车座椅

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JP2009067210A (ja) * 2007-09-12 2009-04-02 Okamura Corp 車両用回転椅子
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