JPH11348614A - 自動車シートレール用ローラ - Google Patents

自動車シートレール用ローラ

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JPH11348614A
JPH11348614A JP15973998A JP15973998A JPH11348614A JP H11348614 A JPH11348614 A JP H11348614A JP 15973998 A JP15973998 A JP 15973998A JP 15973998 A JP15973998 A JP 15973998A JP H11348614 A JPH11348614 A JP H11348614A
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JP
Japan
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roller
peripheral surface
annular
seat rail
outer peripheral
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JP15973998A
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English (en)
Inventor
Yoshikazu Sakairi
良和 坂入
Masamitsu Kojima
正光 小島
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Oiles Industry Co Ltd
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Oiles Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車シートの滑らかな移動を確保できる上
に異音も生じなく、低価格で製造でき、しかも、長期の
使用においても圧痕が生じ難い自動車シートレール用ロ
ーラを提供すること。 【解決手段】 自動車シートを支持するフレーム2の前
後方向の移動を案内する長尺のシートレール11の上下
案内面12及び13に沿って転動するように、段付きの
シャフト14に支持される自動車シートレール用ローラ
15は、剛性の環状のローラ本体16と、シャフト14
の円筒状の外周面17とローラ本体16の内周面18と
の間に介在された滑り体20とを具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車シートを支
持するフレームを前後方向に移動可能にするスライド機
構において、そのシートレールの上下案内面に沿って転
動するように、シャフトに支持される自動車シートレー
ル用ローラに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】自動車、特にステーシ
ョンワゴン、ミニバン、ワンボックスカー等のR.V車
では、セカンドシート、サードシート等の自動車シート
を前後方向に移動可能にするためにスライド機構が設け
られる。
【0003】このスライド機構は、図16に示すよう
に、上面にボルト1が植設されたフレーム2と、フレー
ム2の前後に固着されたシャフト3、4及び5と、シャ
フト3、4及び5の夫々の両端に回転自在に装着された
ローラ6と、フレーム2の前後方向の移動を案内する、
車体に固着された後述のシートレールとを具備してお
り、各ローラ6は、ロック機構7の解除における自動車
シートの前後方向の移動においてシートレールの上下案
内面に沿って転動されるようになっており、自動車シー
トは、ボルト1及び図示しないナット等を介してフレー
ム2に支持されるようになっている。
【0004】ところで、各ローラ6のローラ本体は、従
来では、シャフト3、4及び5の夫々にそのボールベア
リング8を介して回転自在に装着されているため、長期
の使用においてローラ6のローラ本体の内周面及びシャ
フト3、4及び5の外周面のいずれか一方に圧痕が生じ
て、自動車シートの滑らかな移動が行われなくなる上に
異音も生じ、しかも、価格が比較的高く必ずしも満足し
得るものではない。
【0005】そして、自動車においては加減速時や振動
時にかなりの衝撃荷重が自動車シートに加わるため、ボ
ールベアリング8のボールが当接するローラ6のローラ
本体の内周面及びシャフト3、4及び5の外周面を相当
硬質に形成しなければならず、この観点からも高価にな
る虞がある。加えて、従来のローラ6では、シートレー
ルの案内面と接触するその外周面が金属製であるため、
圧痕が生じなくても、その転動に際してやはり異音が生
じ、静粛且つ滑らかな自動車シートの移動が得られ難
い。
【0006】本発明は、前記諸点に鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところは、自動車シートの滑
らかな移動を確保できる上に異音も生じなく、低価格で
製造でき、しかも、長期の使用においても圧痕が生じ難
い自動車シートレール用ローラを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】自動車シートを支持する
フレームの前後方向の移動を案内するシートレールの上
下案内面に沿って転動するように、シャフトに支持され
る本発明の請求項1の自動車シートレール用ローラは、
剛性の環状のローラ本体と、シャフトの円筒状の外周面
とローラ本体の環状の内周面との間に介在される滑り体
とを具備している。
【0008】請求項1の自動車シートレール用ローラで
は、ローラ本体の環状の内周面側に滑り体を介在させて
いるため、ボールベアリングを用いなくても、自動車シ
ートの滑らかな移動を確保できる上に、低価格で製造で
き、しかも、長期の使用においてもシャフトの円筒状の
外周面及びローラ本体の環状の内周面のいずれにも圧痕
が生じ難く、圧痕に基づく異音も生じないようになる。
【0009】本発明の請求項2の自動車シートレール用
ローラでは、請求項1の自動車シートレール用ローラに
おいて、滑り体は、合成樹脂製であって、実質的にロー
ラ本体の表面全体を被覆して設けられている。
【0010】請求項2の自動車シートレール用ローラに
よれば、ローラ本体の環状の外周面にも合成樹脂製の滑
り体が配される結果、その転動に際しては、シートレー
ルと合成樹脂製の滑り体との転がり接触となるため、金
属同士等に起因する異音が生じなく、上記効果に加え
て、極めて静粛且つ滑らかな自動車シートの移動が得ら
れることになる。
【0011】本発明の請求項3の自動車シートレール用
ローラでは、請求項1又は2の自動車シートレール用ロ
ーラにおいて、滑り体は、シャフトの円筒状の外周面に
摺動自在に接触するようになっている。
【0012】本発明の請求項4の自動車シートレール用
ローラでは、請求項1又は2の自動車シートレール用ロ
ーラにおいて、シャフトの円筒状の外周面と滑り体との
間に配されていると共に、シャフトの環状の外周面に固
着されるようになっている剛性の内輪を更に具備してお
り、滑り体は、内輪の環状の外周面に摺動自在に接触し
ている。
【0013】本発明の請求項5の自動車シートレール用
ローラでは、請求項1の自動車シートレール用ローラに
おいて、滑り体は、シャフトの円筒状の外周面に固着さ
るようになっている環状体からなり、ローラ本体の環状
の内周面は、環状体の環状の外周面に摺動自在に接触し
ている。
【0014】本発明の請求項6の自動車シートレール用
ローラでは、請求項1の自動車シートレール用ローラに
おいて、滑り体は、ローラ本体の環状の内周面に固着さ
れた環状体からなり、環状体の環状の内周面は、シャフ
トの円筒状の外周面に摺動自在に接触するようになって
いる。
【0015】本発明の請求項7の自動車シートレール用
ローラでは、請求項5又は6の自動車シートレール用ロ
ーラにおいて、環状体は鍔付きであり、請求項8の自動
車シートレール用ローラでは、同じく請求項5又は6の
自動車シートレール用ローラにおいて、環状体は鍔なし
である。
【0016】本発明の請求項9の自動車シートレール用
ローラでは、請求項5から8のいずれか一項の自動車シ
ートレール用ローラにおいて、環状体は、裏金と、この
裏金上に形成された金属焼結層と、金属焼結層上に形成
された低摩擦層とを具備した複層体からなる。かかる複
層体からなる環状体の場合、低摩擦層は、請求項5の自
動車シートレール用ローラでは、外周面側に、請求項6
の自動車シートレール用ローラでは、内周面側に夫々配
される。
【0017】本発明において、ローラ本体としては、鋳
造体若しくは鉄系の焼結体であってもよく、その環状の
外周面がシートレールの案内面に転がり接触する場合に
は、含油焼結体からなるのがよい。
【0018】本発明の滑り体のための合成樹脂として
は、摩擦係数が小さく、摩耗の少ない硬質の合成樹脂、
例えばアセタール、ポリアミド系等の熱可塑性の合成樹
脂が好ましいが、本発明はこれに限定されない。また、
内輪としては、ローラ本体と同様に、鉄系の鋳造体若し
くは焼結体からなっていてもよく、更には、含油焼結体
からなっていてもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】次に本発明及びその実施の形態
を、その例を示す図を参照して説明する。なお、本発明
はこの例に何等限定されないのである。
【0020】図1において、自動車シートを支持するフ
レーム2(図16参照)の前後方向の移動を案内する長
尺のシートレール11の上下案内面12及び13に沿っ
て転動するように、段付きのシャフト14に支持される
自動車シートレール用ローラ15は、剛性の環状のロー
ラ本体16と、シャフト14の円筒状の外周面17とロ
ーラ本体16の内周面18との間、本例ではこれに加え
て、シートレール11の上下案内面12及び13とロー
ラ本体16の環状の外周面19との間に介在された滑り
体20とを具備している。
【0021】シートレール11は、図示しない車体にボ
ルト、ナット又は溶接等の適宜の手段により固着されて
おり、シャフト14の一端部を取り囲むように形成され
ている。
【0022】フレーム2に固着されたシャフト14は、
その一端部に、ローラ15が回転自在に装着された中径
部21と、中径部21に隣接してワッシャ(又はCリン
グ若しくはEリング)22が嵌着された小径部23とを
一体的に有しており、ローラ15は、ワッシャ22によ
り中径部21から脱落しないようにされている。
【0023】ローラ本体16は、鉄系の金属の鋳造品又
は焼結体からなり、必要に応じて角部がテーパ付けされ
ている。
【0024】滑り体20は、アセタール、ポリアミド系
等の熱可塑性の合成樹脂製であって、実質的にローラ本
体16の内周面18及び外周面19に加えて両環状側面
25及び26からなる表面全体を被覆し、当該表面全体
に固着されて設けられて、中空環状に形成されている。
本例では、滑り体20は、シャフト14の中径部21に
おけるその円筒状の外周面17に摺動自在に接触されて
いる。
【0025】本例では、自動車シートの移動に基づくフ
レーム2のシートレール11に対する移動にあたっての
ローラ15の回転は、中空環状の滑り体20の環状の内
周面27が中径部21の外周面17を摺動することによ
り行われる。
【0026】かかるローラ15によれば、滑り軸受とし
ての滑り体20を具備しているため、自動車シートの滑
らかな移動を確保できる上に、低価格で製造でき、しか
も、長期の使用においてもシャフト14の外周面17及
びローラ本体16の内周面18並びに滑り体20の内周
面27のいずれにも圧痕が生じ難く、圧痕に基づく異音
も生じないようになる。更に、ローラ15によれば、そ
の転動に際して、合成樹脂製の滑り体20の環状の外周
面28がシートレール11の案内面13等と接触するた
め、好ましく転動音等の異音を低減でき、更なる極めて
静粛且つ滑らかな自動車シートの移動を得ることができ
る。
【0027】ローラ15の製造及びそれのシャフト14
への組み付けは、まず、図2に示すように、鋳造又は焼
結によりローラ本体16を形成し、必要に応じて角部に
テーパ付けを施し、次に、図3に示すように、アセター
ル、ポリアミド系等の熱可塑性の合成樹脂のインサート
成形等によりローラ本体16の周囲全表面に滑り体20
を形成する。こうしてローラ本体16と、その周囲全表
面に形成された滑り体20とからなるローラ15をシャ
フト14の中径部21に装着して、その後、小径部23
に予め形成された環状溝にワッシャ22を嵌着し、ロー
ラ15が中径部21から抜け出さないようにする。これ
により図1に示す組み立て体を得ることができる。
【0028】図1に示すローラ15では、滑り体20の
内周面27をシャフト14の外周面17に直接摺動自在
に接触させたが、これに代えて、図4に示すように、ロ
ーラ15に剛性の内輪31を更に設け、滑り体20の内
周面27を内輪31の環状の外周面32に摺動自在に接
触させるようにしてもよい。
【0029】内輪31は、ローラ本体16と同様に、鉄
系の金属の鋳造品又は焼結体からなり、中径部21の外
周面17と滑り体20の内周面27との間に配されてい
ると共に、中径部21の外周面17に固着されている。
【0030】図4に示すローラ15において、シートレ
ール11に対する移動にあたってのその回転は、滑り体
20の内周面27が内輪31の外周面32を摺動するこ
とにより行われ、図1に示すローラ15と同様に、自動
車シートの滑らかな移動を確保できる上に、低価格で製
造でき、しかも、長期の使用においてもシャフト14の
外周面17及びローラ本体16の内周面18並びに滑り
体20の内周面27及び内輪31の外周面32のいずれ
にも圧痕が生じ難く、圧痕に基づく異音も生じなく、更
に、好ましく転動音等の異音を低減でき、更なる静粛且
つ滑らかな自動車シートの移動を得ことができる。
【0031】図4に示すローラ15の製造及びそれのシ
ャフト14への組み付けは、まず、前述の図2に示すロ
ーラ本体16を形成し、次に、鉄系の金属の鋳造又は焼
結により図5に示すような環状の鍔35付きの内輪素体
37を形成する。その後、図6に示すように、ローラ本
体16に内輪素体37を挿入して、挿入後、図7に示す
ように、他の環状の鍔36をかしめ等により鍔35に対
向して内輪素体37に形成して内輪31を形成し、滑り
体20が全表面に形成されたローラ本体16が内輪31
から抜け出さないようにする。こうしてローラ本体16
と、その周囲全表面に形成された滑り体20と、内輪3
1とからなる図7に示すローラ15を、内輪31におい
てシャフト14の中径部21に嵌着、固定し、その後、
中径部21にかしめ等により鍔37を形成し、ローラ1
5が中径部21から抜け出さないようにする。これによ
り図4に示す組み立て体を得ることができる。なお、図
4に示す組み立て体においても、シャフト14に小径部
23を形成して、小径部23にワッシャ22を嵌着し、
これによりローラ15が中径部21から抜け出さないよ
うにしてもよい。
【0032】図1及び図4においては、滑り体20をロ
ーラ本体16の実質的に表面全体に設けて形成したロー
ラ15であるが、これに代えて、図8に示すように、滑
り体20を、シャフト14の円筒状の外周面17に固着
された環状体41から構成し、ローラ本体16の環状の
内周面18を、環状体41の環状の外周面42に摺動自
在に接触させるようにしてもよい。
【0033】図8に示すローラ15では、ローラ本体1
6は、好ましくは、鉄系の金属の含油焼結体からなり、
環状体41は、好ましくは、裏金と、この裏金上に形成
された金属焼結層と、金属焼結層上に形成された低摩擦
層とを具備して、低摩擦層が外周面42側に形成された
複層体からなり、軸方向両端に鍔45及び46を具備し
ており、環状体41に装着されたローラ本体16が鍔4
5及び46により抜け出さないようにされている。
【0034】図8に示すローラ15では、シートレール
11に対する移動にあたってのその回転は、ローラ本体
16の内周面18が環状体41の外周面42を摺動する
ことにより行われ、図1及び図4に示すローラ15と同
様に、自動車シートの滑らかな移動を確保できる上に、
低価格で製造でき、しかも、長期の使用においてもシャ
フト14の外周面17及びローラ本体16の内周面18
並びに環状体41の外周面42のいずれにも圧痕が生じ
難く、圧痕に基づく異音も生じないようになる。
【0035】図8に示すローラ15の製造及びそれのシ
ャフト14への組み付けは、まず、焼結により、図9に
示すような、角部にテーパ付けされた含油ローラ本体1
6を形成し、次に、裏金と、この裏金上に形成された金
属焼結層と、金属焼結層上に形成された低摩擦層とから
なる短冊状の複層体を、低摩擦層が外側になるように捲
回して環状にし、この環状にした複層体をプレス成形し
て、図10に示すような環状の鍔45付きの環状素体4
3を形成する。その後、図11に示すように、ローラ本
体16に環状素体43を挿入して、挿入後、図12に示
すように、他の環状の鍔46をかしめ等により鍔45に
対向して環状素体43に形成して環状体41を形成し、
ローラ本体16が環状体41から抜け出さないようにす
る。こうしてローラ本体16と、環状体41とからなる
ローラ15を、環状体41においてシャフト14の中径
部21に嵌着、固定し、その後、中径部21にかしめ等
により鍔37を形成し、ローラ15が中径部21から抜
け出さないようにする。これにより図8に示す組み立て
体を得ることができる。なお、図8示す組み立て体にお
いても、シャフト14に小径部23を形成して、小径部
23にワッシャ22を嵌着し、これによりローラ15が
中径部21から抜け出さないようにしてもよい。
【0036】図8に示すローラ15では、滑り体20と
して鍔45及び46を具備した環状体41を用いて、そ
の回転では、ローラ本体16の内周面18と環状体41
の外周面42との間に摺動を生じさせ、ローラ15の抜
け出し防止を、中径部21にかしめ等により形成された
鍔37により行うようにしたが、これに代えて、図13
に示すように、滑り体20を、ローラ本体16の内周面
18に固着された鍔なし環状体51から構成し、環状体
51の環状の内周面52を、シャフト14の中径部21
における円筒状の外周面17に摺動自在に接触させるよ
うにし、ローラ15の抜け出し防止を、シャフト14の
小径部23に嵌着されたワッシャ22により行うように
してもよい。
【0037】図13に示すローラ15において、ローラ
本体16は、図8に示すローラ15と同様に、好ましく
は、鉄系の金属の含油焼結体からなり、環状体51は、
裏金と、この裏金上に形成された金属焼結層と、金属焼
結層上に形成された低摩擦層とを具備して、低摩擦層が
内周面52側に形成された複層体からなる。
【0038】図13に示すローラ15では、シートレー
ル11に対する移動にあたってのその回転は、環状体5
1の環状の内周面52がシャフト14の外周面17を摺
動することにより行われ、図8に示すローラ15と同様
に、自動車シートの滑らかな移動を確保できる上に、低
価格で製造でき、しかも、長期の使用においてもシャフ
ト14の外周面17及び環状体41の内周面52のいず
れにも圧痕が生じ難く、圧痕に基づく異音も生じないよ
うになる。
【0039】図13に示すローラ15の製造及びそれの
シャフト14への組み付けは、まず、図8に示すローラ
15と同様に、焼結により、図9に示すような、角部に
テーパ付けされた含油ローラ本体16を形成し、次に、
裏金と、この裏金上に形成された金属焼結層と、金属焼
結層上に形成された低摩擦層とからなる短冊状の複層体
を、低摩擦層が内側になるように巻き付けて環状にし
て、図14に示すような環状の鍔なしの環状体51を形
成する。その後、図15に示すように、ローラ本体16
に環状体51を圧入して、ローラ本体16の内周面18
に環状体51を嵌着、固定し、この嵌着、固定後、ロー
ラ本体16と、環状体51とからなるローラ15をシャ
フト14の中径部21に装着し、その後、小径部23に
ワッシャ22を嵌着して、ローラ15が中径部21から
抜け出さないようにする。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、自動車シートの滑らか
な移動を確保できる上に異音も生じなく、低価格で製造
でき、しかも、長期の使用においても圧痕が生じ難い自
動車シートレール用ローラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい例が適用されたスライド機構
の断面図である。
【図2】図1に示す例のローラ本体の断面図である。
【図3】図1に示す例のローラの断面図である。
【図4】本発明の好ましい他の例が適用されたスライド
機構の断面図である。
【図5】図4に示す例の内輪の製造方法の説明図であ
る。
【図6】図4に示す例のローラの製造方法の説明図であ
る。
【図7】図4に示す例のローラの断面図である。
【図8】本発明の好ましい更に他の例が適用されたスラ
イド機構の断面図である。
【図9】図8に示す例のローラ本体の断面図である。
【図10】図8に示す例の内輪の製造方法の説明図であ
る。
【図11】図8に示す例のローラの製造方法の説明図で
ある。
【図12】図8に示す例のローラの断面図である。
【図13】本発明の好ましい更に他の例が適用されたス
ライド機構の断面図である。
【図14】図13に示す例の環状体の断面図である。
【図15】図13に示す例のローラの断面図である。
【図16】従来のスライド機構の説明図である。
【符号の説明】
11 シートレール 12、13 案内面 14 シャフト 15 自動車シートレール用ローラ 16 ローラ本体 17 外周面 18 内周面 20 滑り体

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車シートを支持するフレームの前後
    方向の移動を案内するシートレールの上下案内面に沿っ
    て転動するように、シャフトに支持される自動車シート
    レール用ローラであって、剛性の環状のローラ本体と、
    シャフトの円筒状の外周面とローラ本体の環状の内周面
    との間に介在された滑り体とを具備した自動車シートレ
    ール用ローラ。
  2. 【請求項2】 滑り体は、合成樹脂製であって、実質的
    にローラ本体の表面全体を被覆して設けられている請求
    項1に記載の自動車シートレール用ローラ。
  3. 【請求項3】 滑り体は、シャフトの円筒状の外周面に
    摺動自在に接触するようになっている請求項1又は2に
    記載の自動車シートレール用ローラ。
  4. 【請求項4】 シャフトの円筒状の外周面と滑り体との
    間に配されていると共に、シャフトの円筒状の外周面に
    固着されるようになっている剛性の内輪を更に具備して
    おり、滑り体は、内輪の環状の外周面に摺動自在に接触
    している請求項1又は2に記載の自動車シートレール用
    ローラ。
  5. 【請求項5】 滑り体は、シャフトの円筒状の外周面に
    固着さるようになっている環状体からなり、ローラ本体
    の環状の内周面は、環状体の環状の外周面に摺動自在に
    接触している請求項1に記載の自動車シートレール用ロ
    ーラ。
  6. 【請求項6】 滑り体は、ローラ本体の環状の内周面に
    固着された環状体からなり、環状体の環状の内周面は、
    シャフトの円筒状の外周面に摺動自在に接触するように
    なっている請求項1に記載の自動車シートレール用ロー
    ラ。
  7. 【請求項7】 環状体は、鍔付きである請求項5又は6
    に記載の自動車シートレール用ローラ。
  8. 【請求項8】 環状体は、鍔なしである請求項5又は6
    に記載の自動車シートレール用ローラ。
  9. 【請求項9】 環状体は、裏金と、この裏金上に形成さ
    れた金属焼結層と、金属焼結層上に形成された低摩擦層
    とを具備した複層体からなる請求項5から8のいずれか
    一項に記載の自動車シートレール用ローラ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006219123A (ja) * 2005-02-09 2006-08-24 Isringhausen Gmbh & Co Kg 鋏型ガイドを備えた乗り物座席振動システムのローラガイド
JP2014011069A (ja) * 2012-06-29 2014-01-20 Omron Corp 物体検出用アクチュエータおよび物体検出用スイッチ
CN109236855A (zh) * 2018-07-27 2019-01-18 南京理工大学 一种用于防止滑动梁侧翻的平衡装置
CN113942430A (zh) * 2021-11-03 2022-01-18 浙江新昊康复器械有限公司 一种座椅移动调节装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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