JP2014011069A - 物体検出用アクチュエータおよび物体検出用スイッチ - Google Patents

物体検出用アクチュエータおよび物体検出用スイッチ Download PDF

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Abstract

【課題】耐久性を高めること。
【解決手段】本発明のアクチュエータ7は、外部からの力の荷重を受けるローラ17と、回転軸15によって該ローラ17が回転可能に取り付けられたローラレバー13とを備え、該ローラ17が受けた力の荷重に応じて変位する変位部材であって、ローラ17は、潤滑油を含浸させたステンレス材の焼結体で構成され、該ステンレス材の焼結体の密度は、6.45〜6.7g/cmの範囲である。
【選択図】図1

Description

本発明は、物体検出用アクチュエータおよび物体検出用スイッチに関する。
従来、工場の生産ラインにおいて、加工すべき製品等の物体が所定の位置に移送されたことを検出し、加工機械を自動的に起動するのに使用されるリミットスイッチが知られている。このリミットスイッチは、アクチュエータを備え、搬送されてくる物体がアクチュエータに接触することにより物体の通過を検出する。
例えば、特許文献1には、ステンレス材のアクチュエータに接触することにより物体の通過を検出するリミットスイッチが記載されている。アクチュエータは、ローラレバーとローラを有し、回転軸によって、ローラがローラレバーに回転可能に取り付けられている。これにより、物体の通過時における物体とアクチュエータとの摩擦を軽減している。
また、一般的に、ローラは、多孔質材としてステンレス材の焼結体で構成され、複数の孔に油が浸透している。このため、ローラの回転時には表面に油が染み出し、回転軸とローラとの接触部分の潤滑性能を高めている。
近年では、検出対象となる物体の重量の増加、接触頻度や接触回数の増加などアクチュエータに対する負荷が大きくなっている。このため、より一層高強度なアクチュエータが追求されていた。例えば、高強度のアクチュエータの製造のために、高密度の焼結体(例えば、6.9g/cm)が使用されていた。
特開2006−164665号公報(2006年6月22日公開)
しかしながら、上記した負荷がますます大きくなるなか、従来技術で製造されたアクチュエータでは、十分な寿命を確保できなくなってきた。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、この発明の目的は、耐久性を高めることが可能な物体検出用アクチュエータおよび物体検出用スイッチを提供することである。
本願発明者は、十分な寿命を確保できない理由を検証した。その結果、焼結体の孔に十分に油を浸透させることができないためにローラと回転軸との接触部分で摩擦が大きくなることで、それら接触部分が削れ易くなり、アクチュエータの交換時期が早くなることを発見した。そこで、発明者は、摩擦を低減するべく、試行錯誤で、焼結体の密度を下げて、孔数を増やし、油の含浸量を増やすことを試みた。その結果、密度が下がった分強度は低下したが、染み出す油が増えることで、寿命が延びることを見出し、本願発明を行うに至った。
上記の課題を解決するために、本発明の物体検出用アクチュエータは、外部からの力の荷重を受けるローラと、回転軸によって該ローラが回転可能に取り付けられたローラレバーとを備え、該ローラが受けた力の荷重に応じて変位するアクチュエータであって、前記ローラは、潤滑油を含浸させたステンレス材の焼結体で構成され、該ステンレス材の焼結体の密度は、6.45〜6.7g/cmの範囲である。
上記の構成によれば、従来よりもステンレス材の密度を低くすることによって潤滑油の含有率を上げることができる。これにより、ローラと回転軸との接触部分において生じる摩擦によってローラおよび回転軸の磨耗を軽減することができるので、ローラがガタつき難くなる。したがって、耐久性を高めることが可能な物体検出用アクチュエータを提供することができる。
また、本発明の物体検出用アクチュエータにおいて、前記ステンレス材としては、例えばオーステナイト系またはマルテンサイト系のステンレス材を用いることができる。
また、本発明の物体検出用アクチュエータにおいて、前記ステンレス材に、銅が1.5〜3wt%の範囲で添加されていてもよい。
上記の構成によれば、ステンレス材に所定量の銅を添加することにより、靭性を向上させることができるので、ローラと回転軸との接触部分における磨耗粉の発生を抑制することができる。
また、本発明の物体検出用アクチュエータにおいて、前記ステンレス材にフェロモリブデン硬質粒子が3〜15wt%の範囲で添加されていてもよい。
上記の構成によれば、ステンレス材に所定量のフェロモリブデン硬質粒子を添加することにより、硬度を高めることができるとともに、ローラと回転軸との接触部分における磨耗粉の発生を抑制することができる。
また、上記課題を解決するために、本発明の物体検出用スイッチは、前記物体検出用アクチュエータと、前記物体検出用アクチュエータの位置に応じた信号を出力する信号出力手段とを備える。
上記の構成によれば、耐久性を高めることが可能な物体検出用スイッチを提供することができる。
本発明は、耐久性を高めることができるといった効果を奏する。
本実施の形態における物体検出用スイッチの一例を示す図である。 アクチュエータの耐久性試験の一例を示す図である。 耐久性試験の結果を示すグラフである。
図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
(物体検出用装置の構成)
図1は、本実施の形態における物体検出用スイッチの一例を示す図である。図1に示されるように、物体検出用スイッチとしてのリミットスイッチ1は、位置、変化、移動または通過等を検出し、検出の有無に応じたON(オン)信号/OFF(オフ)信号を出力するためのスイッチである。
リミットスイッチ1は、ケーシング3と、ブロック部5と、物体検出用のアクチュエータ7とを備える。ケーシング3は、その内部空間にスイッチモジュール9が配置され、スイッチモジュール9を外力、水、油、ガス、塵埃などから保護するためのものである。ケーシング3は、内部空間にスイッチモジュール9を組み込むための開口を有するケーシング本体3aと、当該開口を閉じるための蓋部3bとからなる。
アクチュエータ7は、ブロック部5から突出しており、固定部材11によって固定され、固定部材11を基準に回転可能である。アクチュエータ7は、外部から力が加えられていないときの位置が定位置である。ここでは、アクチュエータ7の定位置を、時計の0時の方向を向く位置として示している。図1において、アクチュエータ7は、左方向から力が加えられると、固定部材11を基準に時計周りに回転し、その後、力が取り除かれると定位置に戻る。一方、アクチュエータ7は、右方向から力が加えられると、固定部材11を基準に反時計周りに回転し、その後、力が取り除かれると定位置に戻る。
アクチュエータ7は、検出体との接触によって外部から力が加えられると、その力を操作体を介してスイッチモジュール9に伝える。具体的には、操作体は、ばねやカムなどの機構を有し、アクチュエータ7の動きをスイッチモジュール9に伝える。スイッチモジュール9は、アクチュエータ7の回転角度に応じて、検出体を検出したことを示す信号を含む、各種の信号を出力する。
アクチュエータ7は、固定部材11に固定されているローラレバー13と、回転軸15によってローラレバー13に回転可能に取り付けられたローラ17とを有し、ローラ17と検出体との接触によりローラレバー13が固定部材11を基準にして回転する。また、ローラ17は、検出体との接触により回転することで、検出体との摩擦を軽減している。
また、ローラ17は、ステンレス材を焼結させることによって形成される。ローラ17に用いるステンレス材は、一般的にFe−Cr系に属するステンレス材、Fe−Cr−Ni系に属するステンレス材を用いることができる。Fe−Cr系に属するステンレス材としては、マルテンサイト系のステンレス材(SUS410)、フェライト系のステンレス材(SUS430)である。Fe−Cr−Ni系に属するステンレス材としては、オーステナイト系のステンレス材(SUS304)、オーステナイト・フェライト系のステンレス材(SUS329JI)、析出硬化型のステンレス材である。析出硬化型のステンレス材としては、マルテンサイト系のステンレス材(SUS630)、オーステナイト系のステンレス材、セミオーステナイト系のステンレス材(SUS631)、オーステナイト・フェライト系のステンレス材である。
焼結体の密度は、一般的には6.4〜7.0g/cmとされているが、6.45〜6.7g/cmが好適である。さらに、ローラの潤滑性を向上させるために、焼結体に潤滑油を含浸させている。潤滑油は、例えばモーターオイル、スピンドル油、鉱物油、パラフィンオイルなどを使用することができる。
また、銅の粉末を液相焼結法によって所定量添加したり、硬質粒子であるフェロモリブデンを所定量添加することによって、ローラ17を焼結により製造するようにしてもよい。これにより、靭性や硬度の向上によって耐摩耗性を向上させることができるので、ローラ17の磨耗粉の発生を抑制することができる。特に、SUS304の焼結体に銅を添加する場合と、SUS410にフェロモリブデンを添加する場合とが好ましいが、SUS304の焼結体にフェロモリブデンを添加するようにしてもよく、SUS410に銅を添加するようにしてもよい。また、SUS304およびSUS410それぞれに、銅およびフェロモリブデンの両方を添加するようにしてもよい。
なお、銅の添加量は、0.5wt%未満では耐摩耗性を向上させる効果が十分ではなく、4wt%を超えると脆化するので、1.5〜3wt%の範囲内が好ましい。フェロモリブデンの添加量は、3〜15wt%の範囲内であることが好ましい。特に、SUS410にフェロモリブデンを添加することによって、耐摩耗性を向上させる効果を上げることができる。
回転軸15は、ステンレス材で構成されており、鍛造もしくは切削加工によって形成される。ステンレス材は、一般的にFe−Cr系に属するステンレス材、Fe−Cr−Ni系に属するステンレス材を用いることができる。Fe−Cr系に属するステンレス材としては、マルテンサイト系のステンレス材(SUS410)、フェライト系のステンレス材(SUS430)である。Fe−Cr−Ni系に属するステンレス材としては、オーステナイト系のステンレス材(SUS304)、オーステナイト・フェライト系のステンレス材(SUS329JI)、析出硬化型のステンレス材である。析出硬化型のステンレス材としては、マルテンサイト系のステンレス材(SUS630)、オーステナイト系のステンレス材、セミオーステナイト系のステンレス材(SUS631)、オーステナイト・フェライト系のステンレス材である。
なお、回転軸15に用いるステンレス材としては、SUS430よりも低温(0℃付近)で脆くなりにくいSUS410の使用が好ましい。また、回転軸15に用いる材質は、ローラ17の材質と異なることが好ましい。同じ金属同士が磨耗することにより凝着が生じることを防ぐためである。
次に下記の実施例1〜4および比較例により、本発明を具体的に説明する。図2は、アクチュエータの耐久性試験の一例を示す図である。図2に示されるように、外径よりも小さい径の窪み部分23を有する回転式の車輪21にアクチュエータ7のローラ17が当接するように、下記の実施例1〜4および比較例それぞれのリミットスイッチ1を配置し、車輪21を回転させる。
アクチュエータ7は、窪み部分23では定位置に位置した状態となり、窪み部分23以外の部分ではアクチュエータ7の長手方向の長さと、固定部材11と車輪21との間の長さとによって定まる角度に回転した状態となる。これらの状態は、車輪21の回転によって交互に繰り返される。
また、窪み部分23以外の部分にアクチュエータ7のローラ17が接触している場合には、ローラ17は、ある程度以上の荷重がかかっており、車輪21が回転する動きに応じて回転する。このように、耐久性試験において、製造ラインを流れてくる検出体がリミットスイッチ1に衝突を繰り返すことによるアクチュエータ7の動きが再現されている。
耐久性試験では、回転中の車輪21を停止させた上でアクチュエータ7をリミットスイッチ1から取り外してローラ17のガタつきを調べ、アクチュエータ7をリミットスイッチ1に取り付けた上で車輪21の回転を再開させる操作を繰り返すことにより、ローラ17の寿命について判定した。
ローラ17の寿命は、回転軸15が貫通しているローラ17の穴の拡大や回転軸15の削れによって生じるローラ17のガタつきに基づいて判定する。ローラ17のガタつきは、アクチュエータとして組み立てた状態において、寸法測定器を用いて計測した。ここでは、ガタつきが基準値を越えた時点でローラ17の寿命とし、その時点での車輪21の回転数と外径の円周の長さとからローラ17の走行距離を算出した。
なお、実施例1〜4および比較例の回転軸15には、ステンレス材のSUS410を使用した。
(実施例1)
実施例1において、密度が6.7g/cmのSUS304の焼結体を用いてローラ17を構成し、そのローラ17に潤滑油を含浸させたリミットスイッチ1とした。潤滑油としては、モーターオイル(型式10W−30)を使用した。ローラ17の含油率を調べたところ、7.7vol%であった。
(実施例2)
実施例2において、密度が6.5g/cmのSUS304の焼結体を用いてローラ17を構成し、そのローラ17に潤滑油を含浸させたリミットスイッチ1とした。潤滑油としては、モーターオイル(型式10W−30)を使用した。ローラ17の含油率を調べたところ、11vol%であった。
(実施例3)
実施例3において、密度が6.7g/cmのSUS304の焼結体に銅を溶浸させることによって所定量の銅を添加したローラ17を構成し、そのローラ17に潤滑油を含浸させたリミットスイッチ1とした。潤滑油としては、モーターオイル(型式10W−30)を使用した。ローラ17の含油率を調べたところ、9.4vol%であった。銅の添加量は、2wt%とした。
(実施例4)
実施例4において、密度が6.7g/cmのSUS410の焼結体に所定量のフェロモリブデンが焼結体に添加されたローラ17を構成し、そのローラ17に潤滑油を含浸させたリミットスイッチ1とした。潤滑油としては、モーターオイル(型式10W−30)を使用した。ローラ17の含油率を調べたところ、6.4vol%であった。フェロモリブデンの添加量は、8wt%とした。
なお、SUS304の焼結体は、密度が6.4g/cmより小さいと、強度が実用上耐えられないことや、寸法精度が出ないことがわかっていたので、6.45g/cmより小さく設定することはしなかった。
(比較例)
比較例において、密度が6.9g/cmのSUS304の焼結体を用いてローラ17を構成し、そのローラ17に潤滑油を含浸させたリミットスイッチ1とした。潤滑油としては、モーターオイル(型式10W−30)を使用した。ローラ17の含油率を調べたところ、5vol%であった。
図3は、耐久性試験の結果を示すグラフである。グラフの横軸の単位は、比較例のローラ17が寿命(ローラ17のガタつきが基準値を越えた時)となったときの走行距離を基準として、その倍数で示している。グラフの縦軸の単位は、寿命と判断された比較例のローラ17のガタを基準として、その倍数で示している。図3に示されるように、グラフ1〜5がそれぞれ比較例および実施例1〜4に対応している。
グラフ1,2に示されるように、実施例1のローラ17は、比較例のローラ17よりも約6.5倍寿命が延びた。グラフ1,3に示されるように、実施例2のローラ17は、比較例のローラ17よりも約8倍寿命が延びた。グラフ1,4に示されるように、実施例3のローラ17は、比較例のローラ17よりも約10倍寿命が延びた。グラフ1,5に示されるように、実施例4のローラ17は、比較例のローラ17よりも約15倍寿命が延びた。
耐久性試験において得られた結果が示すように、SUS304の焼結体の密度が6.45〜6.7g/cmの範囲内で小さくなるほど、ローラ17の寿命を長くすることができた。6.45〜6.7g/cmの範囲内で小さくなるほど、潤滑油の含有率が高くすることができたことにより、ローラ17と回転軸15との間で磨耗を抑制することができたからであると考えられる。
また、SUS304の焼結体に銅を所定量添加することによって、さらにローラ17の寿命を長くすることができた。潤滑油による潤滑効果に加え、焼結体に銅を添加することにより焼結体の靭性を高めたことで、磨耗粉の発生抑制効果(耐磨耗性)を向上させることができたからであると考えられる。
また、SUS410の焼結体に変更し、焼結体にフェロモリブデンを所定量添加することによって、さらに寿命を長くすることができた。SUS410が硬化性に優れ、焼結体にフェロモリブデンを添加することで、焼結体の耐摩耗性をより高めることができたからであると考えられる。
以上説明したように、本実施の形態におけるアクチュエータ7は、外部からの力の荷重を受けるローラ17と、回転軸15によって該ローラ17が回転可能に取り付けられたローラレバー13とを備え、該ローラ17が受けた力の荷重に応じて変位する変位部材であって、ローラ17は、潤滑油を含浸させたステンレス材の焼結体で構成され、該ステンレス材の焼結体の密度は、6.45〜6.7g/cmの範囲で構成されている。
このため、従来よりもステンレス材の密度を適切な範囲内で低くすることによって潤滑油の含有率を上げることができる。また、適切な添加物をステンレス材に加えていることで物性を改善することができる。これらにより、ローラ17と回転軸15との間において生じる摩擦によってローラ17および回転軸15の磨耗を軽減することができるので、ローラ17がガタつき難くなる。したがって、耐久性を高めることができる。
なお、本実施の形態においては、リミットスイッチの場合を例に説明したが、マイクロスイッチにも適応可能である。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 リミットスイッチ(物体検出用スイッチ)
3 ケーシング
3a ケーシング本体
3b 蓋部
5 ブロック部
7 アクチュエータ(物体検出用アクチュエータ)
9 スイッチモジュール
11 固定部材
13 ローラレバー
15 回転軸
17 ローラ

Claims (6)

  1. 外部からの力の荷重を受けるローラと、回転軸によって該ローラが回転可能に取り付けられたローラレバーとを備え、該ローラが受けた力の荷重に応じて変位する物体検出用アクチュエータであって、
    前記ローラは、潤滑油を含浸させたステンレス材の焼結体で構成され、該ステンレス材の焼結体の密度は、6.45〜6.7g/cmの範囲であることを特徴とする、物体検出用アクチュエータ。
  2. 前記ステンレス材は、オーステナイト系のステンレス材であることを特徴とする、請求項1に記載の物体検出用アクチュエータ。
  3. 前記ステンレス材は、マルテンサイト系のステンレス材であることを特徴とする、請求項1に記載の物体検出用アクチュエータ。
  4. 前記ステンレス材に、銅が1.5〜3wt%の範囲で添加されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の物体検出用アクチュエータ。
  5. 前記ステンレス材に、フェロモリブデン硬質粒子が3〜15wt%の範囲で添加されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の物体検出用アクチュエータ。
  6. 請求項1〜5のいずれかの物体検出用アクチュエータを備えた、物体検出用スイッチ。
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