JPS60243249A - 焼戻し軟化抵抗の高い軸受用鋼 - Google Patents

焼戻し軟化抵抗の高い軸受用鋼

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JPS60243249A
JPS60243249A JP9785784A JP9785784A JPS60243249A JP S60243249 A JPS60243249 A JP S60243249A JP 9785784 A JP9785784 A JP 9785784A JP 9785784 A JP9785784 A JP 9785784A JP S60243249 A JPS60243249 A JP S60243249A
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JP
Japan
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steel
bearing
resistance
high resistance
hardness
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JP9785784A
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English (en)
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Atsushi Kumagai
敦 熊谷
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Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、高い熱処理硬さおよび焼戻し軟化抵抗を有し
、耐食性2よび耐錆性に優れた軸受用鋼に関するもので
ある。
軸受は、ころがりながら負荷を受ける機械要素であり、
温度、環境、荷重2回転数など、使用条件の因子は多岐
にわたっている。特に最近は、精密機器の発達により、
・機器の性能を左右する軸受けに対しては、小型化、高
速化、高荷重化等の要求特性の向上が一段と望まれてい
る。
軸受に対する一般的要氷特性は、十分な硬さと強さを有
し、ころがり疲れに対する耐久性に優れていること、す
べり摩耗に対する抵抗力があることなどがあげられる。
また精密機器においては、特に振動や音響が小さく、寸
法1回転n度がよいことが要求される。さらに用途の多
様化に伴い、耐食性、耐熱゛性、耐@撃性等が重視され
る傾向にある。
従来軸受用鋼としては、最も一般的な、高炭素クロム鋼
である5UJ2やステンレス鋼5US440C等が用い
られている。どれらの軸受鋼は、ころがり疲れに対する
耐久性に最も有効な高い硬さが得られ、かつ耐摩耗性が
高いという点で用いられてきた。しかし、上に述べた使
用条件の苛酷化、多様化に対しでその要求特性を十分満
足していないのが現状であり、これらの要求を満す軸受
用鋼が望まれている。
5UJ2などの高炭素クロム鋼は十分な硬さを得ること
ができ、しかも安価である。しかし為炭素であり、Cr
が重量%で1.3〜1.6と低いため成分的に耐食性、
耐錆性を望むことは困難である。iTit食性、耐錆性
を要求される医療機器、化学工業部品、計器等には、5
US440Cなどのマルテンサイト系ステンレス鋼が用
いられているっこれらのステンレス鋼は耐食性が良好で
あり、耐摩耗性が優れているが、高C高Cr系であるた
め、凝固時の共晶巨大炭化物が残留し、これが寸法9回
転精度の劣化および音響特性の低下の原因となり、また
軸受の小型化、精密化に必要な加工性に対しそも阻害要
因となる。これに対し、特開昭53−103917に記
載のマルテンサイト・系ステンレス鋼は、耐食性に優れ
、才た共晶巨大炭化物がないことから、5UJ2やS 
U 8440 Cの弱点を補うものである。
軸受用瘉は一般に靭性を付与するため、焼入後150℃
〜200℃の低温焼゛戻しが行なわれる。しかし、使用
条件が高荷重、高速回転になると摩擦により、軸受表面
の温度が上昇し、焼戻し温度以上の温度に達する場合に
は、ミクロ細織の変化および硬さの低下が生じ、軸受の
寿命および性能の劣化の原因となる。したがって、これ
に対処するためには、少なくとも200℃〜300℃の
焼戻しを行なわなければならない。この際、問題となる
のが硬さの低下である。ころがり疲れに最も有効なのは
硬さであり、この低下は極力少なくしなければならない
。このためには、低部焼戻し軟化抵抗を大きくする必要
がある。
前記特開昭53−103917においては、低温焼戻し
軟化抵抗については考慮されておらず、この効果を期待
することは困難である。
本発明は、これらの問題点を解決した低温焼戻し軟化抵
抗が大で、かつ耐食性、耐錆性に優れた軸受用鋼を提供
することを目的としたものであり、重量%でC0,5〜
0.7%、SL 1〜2 % 、Mn 1%以下、Cr
9〜15チ、残部Feおよび不可避の不純物よりなる焼
戻し軟化抵抗の高い軸受用鋼および重i%で00.5〜
0.7%、SL1〜2チ、Mn1%以下、Cr9〜15
%、M01〜2チ、残部Feおよび不可避の不純物より
なる焼戻し軟化抵抗の高い軸受用鋼である。
耐食性、耐錆性を向上させるためには、一般にClを低
めCrfkを増加することが必要である。しかし、軸受
用鋼に対しては、硬さおよび耐摩耗性の点からClをあ
才り低くすることはできない。
またCrは耐食性、耐錆性について必須の元素であるが
、5US440Cのよう・な重量%で16〜18%の量
では、巨大炭化物の発生が避は離<、その量は限定され
てくる。さらに使用中の摩擦による軸受表面の昇温に対
処するため、低温焼戻し軟化抵抗を高め十分な硬さを確
保できなければならない。
本発明は、これらの点を勘案してなされたものであり、
高い熱処理硬さ、高い焼戻し軟化抵抗を有し、さらに巨
大炭化物がないため、寸法2回転精度、音響特性に優れ
、耐食性、耐錆性に優れた性能を発揮する軸受用鋼であ
る。
本発明の成分範囲の限定理由についで述べる。
Cは本発明軸受用銅の残置および耐摩耗性を付与するた
め欠くことのできない元素であり0.5%より少ないと
焼入れ焼戻し後における硬さが出難く、0.7チより多
くなるとCrfilとのバランスから巨大炭化物が発生
し、才た耐食性、耐錆性を低下させるため含有量V0.
5〜0.7%とした。
Crは基地に固溶して、耐食性を増大させるとともに、
残部は炭化物を形成し、耐摩耗性を向上させる元素であ
る。そのためには少なくとも9チ以上必要であり、また
15%より多くなるとClとのバランスから巨大炭化物
を発生させるため、含有量を9〜15%とした。
SLは通常脱酸剤として必要な元素であるが、本発明に
おいては添加元素として重要な役割を担っており、耐摩
耗性を向上させるとともに、200〜300℃の低温焼
戻し軟化抵抗を増大させる元素である。この効果を十分
に得るには、1チ以上必要であり、2q6を越えると被
剛性が悪くなり、靭性も低下するため、含有量を1〜2
%とした。
鳩は脱酸剤として有効であり、また焼入性を向上させる
が、高すぎると残留オーステナイトを生成して焼入れ焼
戻し硬さを低下させるので1チ以下とした。
MOは基地に固溶して耐食性を増大させ°るとともに靭
性を向上させ、また残部は炭化物を形成し、耐摩耗性に
寄与する元素である。このためには少なくとも1チ以上
必要であり、耐食性に最も有効なのは3チまでであるた
め、上限を3%とした。
次に本発明鋼の試験結果について述べる。
表に試験に使用した本発明鋼および比較鋼の成分(重量
%)を示す。
表 試供材N115および6は、特開昭53−103917
の成分範囲内のものである。図1に試供材Nn1〜6を
1050℃から1焼入し各温度で焼戻しを行なったとき
の硬さの変化を示す。(図1において、符号1〜6は、
それぞれ表の試供材隘に対応する。)図1から本発明鋼
1〜4は、比較鋼5,6に対し、150℃以上の焼戻し
温度での硬さの低下が少なく、特に200℃〜300℃
の焼戻しにおいても十分な硬さを有することが明らかで
、高温環境での使用または高荷重、高速回転時の軸受表
面の温度上昇に対してもその性能を劣化させることなく
十分対応できるものであることがわかる。
図2は、本発明鋼および比較鋼を所定温度で焼入れし、
いずれも200℃で焼戻しし、所定の酸液に浸漬し、単
位時間、単位面積当りの腐食減食を、。
測定した結果である。本発明鋼は、5UJ2,8U S
 440 Cに比較して半分以下の腐食減量であり、優
れた耐食性を有している。
以上述べたごとく、本発明鋼は軸受の使用条件の苛酷化
、多様化に対応して開発されたものであり、大きな低温
焼戻し軟化抵抗と、優れた耐食性耐錆性を有しており、
重要な横要素である軸受の高性能化、高信頼性化に寄与
するところ大である。
【図面の簡単な説明】
図1および図2は、本発明鋼と比較鋼のそれぞ。 れ焼戻し温度に対する硬さおよび腐食減量の演11定結
果を示す図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、重量%でCO,5〜0.7%、SL1〜2%、Mn
    1%以下、Cr9〜15チ、残部Fe及び不可避の不純
    物よりなる焼戻し軟化抵抗の高い軸受用鋼。 2、重量係でC0,5〜0.7 %、SL1〜2%、M
    n l %以下、Cr9〜15%、Mo 1〜3%、残
    部Fe及び不可避の不純物よりなる焼戻し軟化抵抗の高
    い軸受用鋼。
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