JP2006164665A - リミットスイッチ及び自動搬送装置 - Google Patents

Abstract

【課題】 簡便な設備でドラム缶のような大きい容器でも、すみやかに、より安全に、容易に除電することができるリミットスイッチ及び該スイッチを有する自動搬送装置を提供する。
【解決手段】 アクチュエータ、操作体、及び内蔵スイッチを有し、該アクチュエータが容器非検出時には、内蔵スイッチを稼動させることがなく、該アクチュエータが容器検出時には、操作体によって内蔵スイッチを稼動させるリミットスイッチにおいて、該アクチュエータが導電接地手段を有することを特徴とするリミットスイッチ、該スイッチと搬送手段とを有する自動搬送装置、及び該装置にさらに計量器を有する自動搬送装置。
【選択図】 図１

Description

本発明は、容器などの位置、変位、移動、通過等を検出するためのリミットスイッチ及び該スイッチを有する自動搬送装置に関する。

ドラム缶などの容器をベルトコンベアなどの自動搬送装置で搬送することは一般的行われている。この搬送の際に生じる静電気を除電する導電接地手段としては、大地アースに接続したアースグリップを当該容器に接続する手段が一般的であるが、この手段は人間が実施しなければならず、煩雑である上に、当該容器を計量すると、アースグリップが振動するため、速やかに正確に計量することは困難であった。
除電を自動的に行なう装置としては、例えば、計量前の搬送途中に、導電接地手段を有する半球面の圧子（ストライカ）に当該容器を噛み合わせて除電したのち、当該圧子から当該容器を解放したのち、計量ステーションに搬送して計量する装置が、特許文献１に記載されている。
この装置では、搬送位置が正確でないと当該容器と圧子とが噛み合わせることができず、結果として除電できない場合があり、ドラム缶のような大きい容器には搬送位置を正確にするための装置を別途、講じなければならず、適用することが困難であるという問題があった。また、除電後の搬送中や計量中には除電できないという問題があり、さらに、圧子を備えた前記装置は煩雑であるという問題があった。

ところで、リミットスイッチとは、アクチュエータと呼ばれる治具で容器の位置、変位、移動、通過等を検出するリミットスイッチであり、自動搬送装置では汎用されている。具体的には、アクチュエータが容器と接触し、検出領域に入ると、操作体を介して内蔵スイッチが稼動、通電して、検出した旨の電気信号を与えるスイッチである。そして、アクチュエータと容器とが接触する前はもちろん、接触直後においても、検知領域前なので操作体が内蔵スイッチを稼動する前であり、アクチュエータと内蔵スイッチは通電しない。

特表２００３−５２６５８７号公報（［００２５］〜［００２７］）

リミットスイッチは、内蔵スイッチを静電気から守るために、内蔵スイッチには除電用アースが具備されている。しかしながら、容器がアクチュエータと接触した直後には、まだ、検出領域ではないことから、内蔵スイッチを介して除電することはできないことが明らかになった。
本発明の目的は、簡便な設備でドラム缶のような大きい容器でも、すみやかに、より安全に、容易に除電することができるリミットスイッチ及び該スイッチを有する自動搬送装置を提供することである。

本発明は、アクチュエータ、操作体、及び内蔵スイッチを有し、該アクチュエータが容器非検出時には、内蔵スイッチを稼動させることがなく、該アクチュエータが容器検出時には、操作体によって内蔵スイッチを稼動させるリミットスイッチにおいて、該アクチュエータが導電接地手段を有することを特徴とするリミットスイッチ、該スイッチと搬送手段とを有する自動搬送装置、及び該装置にさらに計量器を有する自動搬送装置である。

本発明のリミットスイッチは、容器とリミットスイッチが接触するとただちに除電できることから、リミットスイッチと容器との間で放電することがなく、より安全に除電することができる。また、該スイッチを有する自動搬送装置は簡便な構造であり、自動的にドラム缶のような大きい容器でも容易に除電することができる。さらに、計量器を有する本発明の自動搬送装置は、アクチュエータと容器とは接触する程度であるので、計量する際にも計量値に支障なく計量することができる。

以下、本発明に基づいて、詳細に説明する。
アクチュエータ２は、本発明のリミットスイッチ１の一部であって、容器４によって加えられた力を、ばね機構などを有する操作体５を介して内蔵スイッチ６に伝達する。
アクチュエータ２には、例えば、容器４がローラ（２−１）で接触し、操作体５とローラ（２−１）がレバー（２−２）を介して接続されているローラ・レバー形、ローラ・レバー形のレバーが可変な可変ローラ・レバー形、プランジャが容器と接触するプランジャ形、スプリングが容器と接触するコイル・スプリング形などが挙げられる。
アクチュエータ２の材質としては導電性材料であり、具体的にはステンレスなどが挙げられる。

アクチュエータ２には、導電接地手段３が接続されている。具体的には、図１に示したように、アース線３が汎用されている。搬送された容器４は、アクチュエータ２に接触し、アース線３を介して、容器に帯電された静電気が除電される。
アクチュエータ２と導電接地手段３とは、ハンダ付けで接続していてもよいし、アース線３を直接、接続されてもよい。

容器４の検出領域（ｉ）、非検出領域（ｉｉ）を区別する方法は、容器と接触する際に、（ア）アクチュエータの回転の角度によって、検出（ｉ）、非検出（ｉｉ）を区別する方法（図２の（ア））、（イ）非検出位置（ｉｉ）から検出位置（ｉ）にアクチュエータが移動することによって区別する方法（図２（イ））などが挙げられる。
ローラ・レバー形、可変ローラ・レバー形、コイル・スプリング形などは（ア）の方法で区別され、プランジャ形などは（イ）の方法で区別される。

アクチュエータ２が、図１のように容器の側面に接触すると、計量値をより正確に測定できる傾向があることから好ましい。

操作体５は、ばね、カムなどの機構を介してアクチュエータ２の動きを内蔵スイッチ６に伝える部分である。具体例として、ローラ・レバー形のリミットスイッチ（図３及び図２の（ア））について説明する。
容器４がアクチュエータ２に接触していない非検出時（ｉｉ）には、操作体５の機構により、アクチュエータ２は非検出部分に遷移しており、内蔵スイッチ６と操作体５が接触することがなく、内蔵スイッチは稼動しない。容器４が搬送されるなどして、操作体５の機構に抗してアクチュエータ２が検出部分（ｉ）に遷移すると、内蔵スイッチ６と操作体６が接触し、内蔵スイッチ６が稼動する。

内蔵スイッチ６は、例えば、図４のように、操作体５によって可動片１０と呼ばれるばねなどの機構部分を稼動させ、接点１１を接触させて、通電する方法などが挙げられる。
内蔵スイッチ６には、通常、内蔵スイッチ６を除電するための導電接地手段（図１の１２、図３では図示せず）が接続されているが、アクチュエータ２が非検出時（ｉｉ）であれば、操作体５を介して、内蔵スイッチ６と通電しないので、該導電接地手段１２によっては、容器４は除電されない。
本発明は、非検出時（ｉｉ）において容器とアクチュエータが接触しても、アクチュエータの導電接地手段（３、図１及び図３）によって、容器４をすみやかに除電することができるのである。
内蔵スイッチ６に接続された導電接地手段と、アクチュエータに接続された導電接地手段は、独立に接地されることが好ましい。

実施の一態様である図３について、さらに説明すると、操作体５はシャフト（５−１）及びヘッド（５−２）からなり、シャフト（５−１）はアクチュレータ２に接続され、アクチュレータ２の回転をヘッド（５−２）の上下運動に変えている。ヘッド（５−２）は可動片１０を介して接点１１を接触させて、内蔵スイッチ６に検出した旨のスイッチ信号を発する。
内蔵スイッチ６は、通常、図４の如く樹脂などによって被覆され、図３に示された端子７を経て電線（図１の１３、図３では図示せず）によってスイッチ信号を伝えている。
図３のごとく、内蔵スイッチ６及び操作体５はカバー９によって保護されている。

本発明の自動搬送装置とは、本発明のリミットスイッチと搬送手段とを有するものであり、好ましくは、さらに計量器を有することが好ましい。
本発明の自動搬送装置の実施の一形態である図１により、自動搬送装置をさらに詳しく説明すると、容器４がベルトコンベアなどの搬送手段で、計量器１４に搬送される。次いで、リミットスイッチ１のアクチュエータ２が容器４と接触すると同時に、容器４の静電気は導電接地手段３を介して大地に除電される。
計量器１４がある自動搬送装置において、アクチュエータ２が容器４の側面から接触すると、容器４の計量に影響を及ぼしにくいことから好ましい。また、単に接触するだけで除電できることから、従来のアースグリップを用いる場合に比べて、簡便に、すみやかに、かつ、計量値に影響をほとんど及ぼすことなく計量することができる。

本発明のリミットスイッチは、ドラム缶、一斗缶などの金属容器、ファイバードラム、紙袋などの紙製容器、プラスチック容器などの容器、自動車などの輸送機器、作業治具、作業者などの人間などの対象について、その位置、変位、移動、通過等を検出するとともに、対象の静電気を除電することができる。

本発明のリミットスイッチを用いて、計量器の上で容器から静電気を除電する概略図である。 （ア）ローラ・レバー形のアクチュレータの検出領域と非検出領域 （イ）プランジャ形のアクチュレータの検出領域と非検出領域 ローラ・レバー形のリミットスイッチの断面図 内蔵スイッチの断面図

符号の説明

１：リミッタースイッチ
２：アクチュエータ
２−１：（アクチュエータの）ローラ
２−３：（アクチュエータの）レバー
３：アース線（アクチュエータの導電接地手段）
４：容器
５：操作体
５−１：（操作体の）シャフト
５−２：（操作体の）ヘッド
６：内蔵スイッチ
７：端子
８：（電線のための）開口部
９：カバー
１０：可動片
１１：接点
１２：アース線（内蔵スイッチの導電接地手段）
１３：電線
１４：計量器

Claims (5)

1. アクチュエータ、操作体、及び内蔵スイッチを有し、該アクチュエータが容器非検出時には、内蔵スイッチを稼動させることがなく、該アクチュエータが容器検出時には、操作体によって内蔵スイッチを稼動させるリミットスイッチにおいて、該アクチュエータが導電接地手段を有することを特徴とするリミットスイッチ。
2. アクチュエータが、ローラ・レバー形であることを特徴とする請求項１に記載のリミットスイッチ。
3. アクチュエータが容器の側面に接触する構造となっている請求項１又は２に記載のリミットスイッチ。
4. 請求項１〜３に記載のリミットスイッチと搬送手段とを有する自動搬送装置。
5. さらに、計量器を有する請求項４に記載の自動搬送装置。

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