JP2005274261A - 相対運動検出装置およびこれを含む軸受装置 - Google Patents

相対運動検出装置およびこれを含む軸受装置 Download PDF

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Abstract

【課題】検出精度が高く、しかも信頼性の高い相対運動検出装置を提供すること。
【解決手段】相対運動検出装置は、内輪に固定される環状のパルサー9A,9Bを備える。各パルサー9A,9Bはトラックとしてのパルス生成部12A,12Bをそれぞれ含む。各パルス生成部12A,12Bは、周期的に繰り返す被検出手段として、交互に配置された凸部121および凹部122を含む。パルス生成部12A,12B間で凸部121の配置ピッチP1,P2が相異なる。配置ピッチP1は一定であり、配置ピッチP2は第1の方向C1に関して漸増する。パルサー9A,9Bの少なくともパルス生成部12A,12Bは導電材を含むゴム又は樹脂により形成される。パルサー9A,9Bと相対応する検出部が相対運動すると、互いに位相に異なるパルス出力が得られる。両パルス出力の比較に基づいて絶対角を検出することも可能である。
【選択図】図3

Description

本発明は、相対運動検出装置およびこれを含む軸受装置に関する。
従来、自動車用の回転数検出装置として、N極、S極が交互に配置された多極着磁型のパルサーリングが用いられている(例えば特許文献1)。
また、パルサーリングとして、筒状をなす磁性体製の板に、矩形状の打ち抜き孔を円周上、等間隔で形成したものがある(例えば特許文献2)。
また、パルサーリングを取り付けた外輪部材と、回転速度検出用の検出部を取り付けた内輪部材とを備える軸受ユニットが提供されている(例えば特許文献3)。
一方、磁気記録媒体において磁気信号数の相異なる一対のトラックにそれぞれ磁気センサを対向させ、磁気センサの出力の位相差に基づいて絶対位置を検出する検出装置が提供されている(例えば特許文献4)。
また、磁性体製の回転板に、磁気的に読み取り可能なコードパターンと光学的に読み取り可能なコードパターンを重複的に設け、分解能を高めるようにした回転角検出センサが提供されている(例えば特許文献5。)
特開2001−249141号公報 特開2000−2712号公報 実開平5−94722号公報 特開平6−58766号公報 特開2001−151127号公報
しかしながら、上記のパルサーリングは金属製やフェライトゴム複合体製等であるため、加工が困難であり、また、他の部材との衝突で欠け易く、欠けた場合には検知性能が悪くなり、信頼性が低下する。
また、着磁材としてフェライトを用いる(すなわちフェライトゴム複合体を用いる)とすると、十分なパルス出力を得るためには、着磁材の含有率を80〜98質量%にする必要があるが、そうした場合、母材自体の強度その他の特性が損なわれるおそれがある。
また、従来の金属製のパルサーリングの場合、精度良く加工したり着磁したりすることが困難であり、例えばリングの円周方向の1極当たりの幅は最低でも2mm程度であり、磁性極数の増大も困難である。また、極幅を小さくした場合、加工累積誤差が大きい。したがって、検出精度が良くない。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、検出精度を高くすることができ、信頼性の高い相対運動検出装置および軸受装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、相対運動する第1および第2の部材の相対運動に関わる情報を検出するための相対運動検出装置において、所定方向に延びる複数のトラックを含むパルサーと、パルサーの各トラックにそれぞれ対応する複数の検出部と、上記所定方向に沿ってトラック毎に相異なるピッチで各トラックにそれぞれ設けられる被検出手段とを備え、少なくとも1つのトラックは導電材を含む材料で形成されると共に、該トラックの被検出手段は上記所定方向に沿って並ぶ凹部又は凸部を含むことを特徴とする相対運動検出装置を提供する。
導電材であれば、第1および第2の部材の相対運動時に、上記被検出手段としての凹部又は凸部と対応する検出部との相対移動に伴う両者の距離の変化を例えば磁束変化に基づいて容易に検出することができ、その結果、比較的低い添加量でも十分に高いパルス出力を得ることができる。出力が高いので、パルサーと検出部との距離を離すこともでき、レイアウトの自由度を高くすることができる。また、トラック毎に被検出手段の配置ピッチが異なるので、各検出部において互いに位相の異なるパルスを検出することができ、運動方向や絶対位置を検出することも可能となる。
また、トラックの母材としての例えばゴムや樹脂等の材料に少量の導電材を添加しておいて、型によりトラックを容易に成形することができ、製造が容易となる。少量の導電材の添加はゴム材料等の成形性を殆ど劣化させないため、ゴム材料等の成形限界までの成形が可能となり、1極の幅を2mm以下、例えば数10μmオーダー程度まで小さくすることも可能である。その結果、パルサーのパルス信号数を大幅に増大できるので、相対運動検出の精度が大幅に向上する。またゴムや樹脂を用いる場合には、欠け等の破損も起こし難いので、信頼性が高い。また、従来のフェライトゴム複合体はこれを混練するときに、フェライトが硬いため、混練設備を損耗し易い。金属製リングでは極数を増やすべく極数を小さくする場合、着磁ヘッドの損耗が激しくなったり、着磁幅の誤差が大きくなる。これに対して、本発明のように、例えばゴム等に導電材を添加する場合、このような問題がない。
導電材としては、導電性フィラーを例示することができる。また、銅、銅合金、銀、ニッケル等の金属の微粒子や、半田等の低融点合金の微粒子や、酸化亜鉛、酸化錫および酸化インジウム等の金属酸化物の微粒子や、ポリピロール、ポリチオフェンおよびポリアニリン等の導電性ポリマーの微粒子や、金属を被覆したポリマーの微粒子や、貴金属を被覆した銅や銀の微粒子や、金属繊維や、炭素繊維の他、カーボンナノチューブを例示することができる。
すなわち、本発明において、上記導電材はカーボンナノチューブを含む場合がある。カーボンナノチューブであれば、例えば1質量%以上の添加量で高いパルス出力を得ることができる。
また、本発明において、上記複数のトラックは第1および第2のトラックを含み、第1のトラックの被検出手段の配置ピッチは一定であり、第2のトラックの被検出手段の配置ピッチは上記所定方向に関して増加又は減少する場合がある。この場合、第2のトラックを用いて、運動方向を検出することが可能となる。また、第1および第2のトラックに関する検出結果の比較に基づいて絶対位置を検出することが可能となる。
また、本発明において、上記パルサーは、第1および第2の部材の何れか一方に固定され他方との間を密封するシール部材と一体に形成される場合がある。この場合、パルサーとシール部材を兼用することができ、構造を簡素化することができる。
また、本発明は、上記の相対運動検出装置と、上記第1の部材としての内輪と、上記第2の部材としての外輪とを備える軸受装置を提供する。この場合、上記の相対運動検出装置を軸受に組み込んで、例えば回転方向を検出したり、絶対位置を検出したりすることが可能となる。
本発明の好ましい実施の形態を添付図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の一実施の形態の相対運動検出装置が適用された軸受装置の概略断面図である。図1を参照して、本軸受装置1は、軸受2と、相対運動検出装置3とを備える。軸受2は、第1の部材(固定輪)としての例えば外輪4と、第2の部材(回転輪)としての例えば内輪5と、外輪4と内輪5との間に配置された複数の転動体6とを備える。図示していないが、例えば、外輪4は自動車の車体側部材としてのハウジングに取り付けられ、内輪5は車輪側部材としての回転軸に取り付けられる。
図1の要部拡大図である図2を参照して、相対運動検出装置3は、一対のパルス発生装置7A,7Bと、各パルス発生装置7A,7Bにそれぞれ対応する一対の信号処理部8A,8Bとを備える。一方のパルス発生装置7Aは、内輪5に固定されるパルサー9Aと、パルサー9Aと軸受2の軸方向Pに対向するように配置された検出部10Aとを含み、パルサー9Aと検出部10Aの相対運動(相対回転運動)に応じてパルスを発生させる。同様に、他方のパルス発生装置7Bは、内輪5に固定されるパルサー9Bと、パルサー9Bと軸受2の軸方向Pに対向するように配置された検出部10Bとを含み、パルサー9Bと検出部10Bの相対運動(相対回転運動)に応じてパルスを発生させる。
各パルス発生装置7A,7Bにそれぞれ対応して信号処理部8A,8Bが設けられており、各信号処理部8A,8Bは、対応するパルス発生装置7A,7Bの検出部10A,10Bからの信号を処理して対応するパルサー9A,9Bと検出部10A,10Bの相対運動に関わる情報として、例えば回転速度に関わる情報を得る。この場合、相対運動検出装置3は回転方向を検出可能な速度センサ装置として機能する。
各パルサー9A,9Bは、内輪5の端部外周に嵌合固定された断面L字形の支持部材11にそれぞれ固定されている。各パルサー9A,9Bは、内輪5と同心に配置された円形の環状板からなり、パルサー9Aはパルサー9Bよりも例えば大径であり、パルサー9Bの外周側に配置されている。各パルサー9A,9Bはそれぞれ第1および第2の面91,92を有し、各パルサー9A,9Bの第1の面91は支持部材11に沿って固定されている。また、各パルサー9A,9Bの第2の面92にそれぞれ対応するトラックとしてのパルス生成部12A,12Bが設けられている。
再び図1を参照して、外輪4の端部外周には、各検出部10A,10Bおよび各信号処理部8A,8Bを支持するための支持部材13が固定されている。支持部材13は、短円筒状の外周壁14および内周壁15、並びにこれらの対向端部同士を連結するフランジ16よりなり、全体として環状をなし、その中空部分の断面は略コの字形形状をなす。上記の中空部分内で各検出部10A,10Bおよび各信号処理部8A,8Bが樹脂17によりモールドされている。外周壁14の自由端部は、内周壁15よりも長く延び外輪4の外周に密に嵌め止められている。
図3、図3のIV−IV線に沿う断面図である図4、および図3のV−V線に沿う断面図である図5を参照して、環状をなす各パルス生成部12A,12Bは、周期的に繰り返す起伏部(被検出手段)として、周方向Cに沿って交互に配置された凸部121および凹部122をそれぞれ含む。外側のトラックとしてのパルス生成部12Aの凸部121は周方向Cに関して一定の配置ピッチP1で配置されている。
一方、内側のトラックとしてのパルス生成部12Bの凸部121は周方向Cに関して不等ピッチで配置されている。具体的には、内側のパルス生成部12Bの凸部121は、第1の方向C1に関して凸部121の配置ピッチP2が次第に大きくなる一方、第2の方向C2に関して凸部121の配置ピッチP2が次第に小さくなる。図3において、ラインLはパルス生成部12Bの凸部121の配置ピッチの変化に関する不連続ラインである。
なお、各パルス生成部12A,12Bの凸部121自体は、周方向Cに関して一定の幅を持つように設定されている。
少なくとも一方のパルサー9A,9Bの少なくともパルス生成部12A,12Bは導電材を含む材料で形成されている。すなわち、図4および図5のように、パルサー9A,9B全体が導電材を含む材料で形成されていても良いし、図6に示すように、パルス生成部12Aのみが導電材を含む材料で形成され、パルサー本体30の一の面に固着されていても良い。パルス生成部12Bに関しても同様である。パルス生成部12A,12B乃至パルサー9A,9Bは、母材としてのゴム又は樹脂に導電材を添加して得られる。
導電材としては、導電性フィラーを例示することができる。また、銅、銅合金、銀、ニッケル等の金属の微粒子や、半田等の低融点合金の微粒子や、酸化亜鉛、酸化錫および酸化インジウム等の金属酸化物の微粒子や、ポリピロール、ポリチオフェンおよびポリアニリン等の導電性ポリマーの微粒子や、金属を被覆したポリマーの微粒子や、貴金属を被覆した銅や銀の微粒子や、金属繊維や、炭素繊維の他、カーボンナノチューブを例示することができる。
カーボンナノチューブとしては、単層、多層等種々のものが用いられるが、直径1〜2nm、長さ10μm以下の単層カーボンナノチューブを用いることが好ましい。
検出部10A,10Bとしては、渦電流式センサ、静電容量式センサ等、種々の磁電変換素子を使用することができる。
車輪の回転に伴って、内輪5およびパルサー9A,9Bが回転すると、凸部121および凹部122を交互に形成した各パルス生成部12A,12Bと対応する検出部10A,10Bとの間のエアギャップが周期的に変化する。これに伴って各検出部10A,10Bを通過する磁束や静電容量等が周期的に変化するので、各検出部10A,10Bの磁電変換素子が前記変化に対応するアナログ電気信号をパルス出力する。
各信号処理部8A,8Bは、それぞれ対応する検出部10A,10Bから得られるアナログパルス信号Sを二値化処理してディジタル信号Dに変換し、これを回転速度検出用信号として、車両のECU(電子制御ユニット)18に出力する。
内輪5および外輪4が等速で相対回転しているときの各信号出力部8A,8Bからの出力パターンは、図7、図8Aおよび図8Bに示すものとなる。すなわち、外周側のパルス生成部12Aに対応する信号出力部8Aについては、図7に示すように、相対回転速度に応じた一定周期T1(すなわちパルス信号間の間隔Q1が一定)の出力パターンである。信号出力部8Aからの信号を入力したECU18では、一定時間内のパルス数に基づいて外輪4と内輪5の相対回転の速度を検出することができる。
また、内周側のパルス生成部12Bに対応する信号出力部8Bについては、検出部10Bがパルサー9Bに対して第1の方向C1に相対的に回転するときは、図8Aに示すように周期T2が次第に増加する(すなわち、パルス信号間の間隔Q2が漸増する)出力パターンである。一方、検出部10Bがパルサー9Bに対して第2の方向C2に相対的に回転するときは、図8Bに示すように周期T2が次第に減少する(すなわち、パルス信号間の間隔Q2が漸減する)出力パターンである。このように、信号出力部8Bが第1および第2の方向C1,C2によって相異なる出力パターンの信号を出力するので、この信号を入力したECU18では、外輪4と内輪5の相対時の回転方向が何れの方向C1,C2かを検出することができる。
本実施の形態によれば、各検出部10A,10Bに対する凸部121および凹部122の移動に伴う両者の距離の変化を例えば磁束変化に基づき容易に検出することができる。パルサー9A,9Bの導電材の添加量が比較的低い場合にも、十分に高いパルス出力を得ることができる。特に、高い導電性を有するカーボンナノチューブを用いる場合には、5〜10質量%の添加量でも高いパルス出力を得ることができる。
また、従来の金属製やフェライトゴム複合体製のパルサーリングの場合、精度良く加工したり着磁したりすることが困難であり、また、欠け等の破損を起こし易く信頼性が低いという問題があったが、本実施の形態では、母材となるゴムや樹脂等の材料に少量のカーボンナノチューブを添加しておいて、少なくとも一方のパルス生成部12A,12B、又は少なくとも一方のパルサー9A,9Bの全体を型により形成することができ、製造が非常に容易である。カーボンナノチューブの添加量が少量でも良いので、ゴムや樹脂に悪影響を与えることがない。また、ゴムや樹脂であれば、欠け等の破損も起こし難く信頼性を高くすることができる。
また、上述したように、パルス生成部12Aの凸部121および凹部122によって、パルサー9Aと検出部10Aとの相対運動としての回転速度を容易に検出することができる。しかも、パルス生成部12Bの凸部121および凹部122によってパルサー9Bと検出部10Bの相対運動としての回転方向を容易に検出することができる。パルス発生装置7A,7Bおよび相対運動検出装置3としての出力が高いので、各検出部10A,10Bと対応するパルサー9A,9Bとの間の距離を離すことができ、レイアウトの自由度が高まる。
上記の実施の形態では、パルス発生装置7A,7Bを適用した相対運動検出装置3として、速度センサ装置を実現したが、これに限らず、上記のディジタル信号Dを用いて変位や加速度を検出するようにしても良い。この場合にも、カーボンナノチューブを用いた高出力の変位センサや加速度センサを実現することができる。
また、一方のパルス生成部12Aに対応する信号出力部8Aからのパルス信号間の間隔Q1(図7参照)と、他方のパルス生成部12Bに対応する信号出力部8Bからのパルス信号間の間隔Q2(図8A,図8B参照)との比(Q2/Q1)をECU18によって検出することにより、絶対角(絶対位置)や原点を検出することも可能となる。
また、上記の実施の形態では、各パルサー9A,9Bと対応する検出部10A,10Bを軸受2の軸方向に対向させたが、図9に示すように、軸受装置1Aにおいて、支持部材11Aによって内輪5に固定されたパルサー90A,90Bと、支持部材13Aによって外輪4に固定された検出部100A,100Bとを軸受2Aの径方向Rに対向するようにしても良い。この場合、図10に示すように、環状のパルサー90A(90B)の外周面にパルス生成部12A(12B)が形成される。
上記各実施の形態においては、内輪5にパルサー9A,9B;90A,90Bを取り付け、外輪4に検出部10A,10B;100A,100Bを取り付けたが、外輪4にパルサー9A,9B;90A,90Bを取り付け、内輪5に検出部10A,10B;100A,100Bを取り付けるようにしても良い。
また、パルス発生装置7A,7Bや相対運動検出装置3を回転型の軸受だけでなく、直線運動をするリニア軸受に組み込むことも可能である。この場合、パルサー9A,9B;90A,90Bは環状ではなく、直線状をなすことになる。
さらに、パルス発生装置7A,7Bは、軸受装置に限らず、回転運動や直線運動をする一対の部材間の運動に基づいてパルス出力する装置として用いることが可能であり、同様に、相対運動検出装置3は、軸受装置に限らず、回転運動や直線運動をする一対の部材間の運動に関わる情報を得るセンサ装置として用いることが可能である。
また、図11に示すように、軸受装置に適用されるオイルシール20において、シールリップ21,22を有するゴム製のシール部材23にパルス生成部12A,12Bを形成してパルサー90A,90Bに構成すると共に、スリンガ24に検出部100A,100Bを固定することで、パルス発生装置とオイルシールとを兼用することもできる。シール部材23は芯金25により補強されている。パルス生成部12A,12Bはゴム製のシール部材23に直接形成することが好ましいが、別体で設けたパルス生成部12A,12Bをシール部材23に貼り付けるようにしても良い。
さらに、図12に示すように、スリンガ24の径方向に延びる外側面24aに環状の凹部26を形成し、該凹部26にパルサー9A,9Bを収容し、各パルサー9A,9Bにそれぞれ対向する検出部10A,10Bを軸受の軸方向に対向するように配置しても良い。この場合、従来形状のシール部材をそのまま用いることができる。
導電材としてのグラファイトを含むゴムで形成されたパルス生成部を有するパルサーと静電容量式変位センサを用いた検出部とからなるパルス発生装置としての試験例1を作成した。試験例1において、グラファイトの添加割合は27質量%である。
また、導電材としてのカーボンブラックを含むゴムで形成されたパルス生成部を有するパルサーと静電容量式変位センサを用いた検出部とからなるパルス発生装置としての試験例2を作成した。試験例2において、カーボンブラックの添加割合は16質量%である。
実施例1,2について、パルサーと検出部の距離(エアギャップ)を種々に設定し、パルサーと検出部を相対運動させて、出力電圧の変化を求めたところ、図13に示す結果を得た。これにより、少量の導電材、すなわち試験例1においては27質量%のグラファイト、試験例2については16質量%のカーボンブラックを添加するだけで、非常に高い出力が得られることが実証された。
本発明の一実施の形態の相対運動検出装置が適用された軸受装置の要部の概略断面図である。 図1の要部の拡大した拡大断面図である。 パルサーの平面図である。 図3のIV−IV線に沿う断面図である。 図3のV−V線に沿う断面図である。 パルサーの変更例の断面図である。 一方の信号出力部8Aから出力されるパルス信号のパターンである。 検出部10Bが対応するパルス生成部12Bに対して第1の方向C1に相対移動するときに、他方の信号出力部8Bから出力されるパルス信号のパターンである。 検出部10Bが対応するパルス生成部12Bに対して第2の方向C2に相対移動するときに、他方の信号出力部8Bから出力されるパルス信号のパターンである。 本発明のさらに別の実施の形態の相対運動検出装置が適用された軸受装置の要部の概略断面図である。 図9の実施の形態のパルサーの断面図である。 本発明のさらに別の実施の形態において、相対運動検出装置を兼用するオイルシールの概略断面図である。 本発明のさらに別の実施の形態において、相対運動検出装置を兼用するオイルシールの概略断面図である。 本発明の試験例1,2において距離と出力電圧の関係を示すグラフ図である。
符号の説明
1,1A 軸受装置
2,2A 軸受
3 相対運動検出装置
4 外輪(第1の部材)
5 内輪(第2の部材)
6 転動体
7A,7B パルス発生装置
8A,8B 信号処理部
9A,9B,90A,90B パルサー
91 第1の面
92 第2の面
10A,10B,100A,100B 検出部
11,11A 支持部材
12A,12B パルス生成部(トラック)
121 凸部(起伏部。被検出手段)
122 凹部(起伏部。被検出手段)
13,13A 支持部材
18 ECU
20 オイルシール
23 シール部材
24 スリンガ
C 周方向(所定方向)
C1 第1の方向(所定方向)
C2 第2の方向(所定方向)
D ディジタル信号(回転速度検出用信号)
P1,P2 ピッチ
Q1,Q2 パルス信号間の間隔
R 径方向
S アナログパルス信号

Claims (5)

  1. 相対運動する第1および第2の部材の相対運動に関わる情報を検出するための相対運動検出装置において、
    所定方向に延びる複数のトラックを含むパルサーと、
    パルサーの各トラックにそれぞれ対応する複数の検出部と、
    上記所定方向に沿ってトラック毎に相異なるピッチで各トラックにそれぞれ設けられる被検出手段とを備え、
    上記複数のトラックの少なくとも1つは導電材を含む材料で形成され、導電材を含む材料で形成されたトラックの被検出手段は上記所定方向に沿って並ぶ凹部又は凸部を含むことを特徴とする相対運動検出装置。
  2. 請求項1において、上記導電材はカーボンナノチューブを含む相対運動検出装置。
  3. 請求項1又は2において、上記複数のトラックは第1および第2のトラックを含み、第1のトラックの被検出手段の配置ピッチは一定であり、第2のトラックの被検出手段の配置ピッチは上記所定方向に関して増加又は減少する相対運動検出装置。
  4. 請求項1,2又は3において、上記パルサーは、第1および第2の部材の何れか一方に固定され他方との間を密封するシール部材と一体に形成される相対運動検出装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか1つに係る相対運動検出装置と、上記第1の部材としての外輪と、上記第2の部材としての内輪とを備える軸受装置。
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