JP2008249353A - 回転検出装置および回転検出装置付き軸受 - Google Patents

回転検出装置および回転検出装置付き軸受 Download PDF

Info

Publication number
JP2008249353A
JP2008249353A JP2007087695A JP2007087695A JP2008249353A JP 2008249353 A JP2008249353 A JP 2008249353A JP 2007087695 A JP2007087695 A JP 2007087695A JP 2007087695 A JP2007087695 A JP 2007087695A JP 2008249353 A JP2008249353 A JP 2008249353A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulse
speed
multiplication
rotation
detection device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007087695A
Other languages
English (en)
Inventor
Shintaro Ueno
新太郎 上野
Toru Takahashi
亨 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP2007087695A priority Critical patent/JP2008249353A/ja
Priority to EP08720513.4A priority patent/EP2136213A4/en
Priority to PCT/JP2008/000628 priority patent/WO2008129794A1/ja
Publication of JP2008249353A publication Critical patent/JP2008249353A/ja
Priority to US12/585,897 priority patent/US7825653B2/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

【課題】 検出分解能が高く、かつ検出される回転速度のばらつきも小さくできる回転検出装置、およびこの回転検出装置を組み込んだ回転検出装置付き軸受を提供する。
【解決手段】 この回転検出装置1は、回転自在に設けられ円周方向に並ぶ複数の被検出極が等配されたエンコーダ2と、このエンコーダ2の前記被検出極を検出してパルスを発生するセンサ3とを備え、これに逓倍手段4と速度検出手段5が付加される。逓倍手段4は、前記センサ3の発生するパルスを設定された逓倍数に逓倍して逓倍パルスを生成する。速度検出手段5は、前記逓倍手段4が逓倍パルスを発生する毎に、その逓倍パルスから過去に逓倍数分の逓倍パルスを発生した区間における前記エンコーダ2の平均速度を検出する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、各種の機器における回転検出や回転速度検出に用いられる回転検出装置、およびその回転検出装置を組み込んだ回転検出装置付き軸受に関する。
この種の回転検出装置として、例えば被検出極となる複数の磁極対(N,S)を円周方向に並べて設けたリング状の磁気エンコーダを回転体に同心に設け、この磁気エンコーダの磁極を磁気センサで検出するようにしたものが知られている。このような構成のものでは、磁気エンコーダが1回転する間に、磁気センサから前記磁極対の数だけのパルスを出力できる。
また、このような構成の回転検出装置において、磁気エンコーダの各磁極対に対応して磁気センサから出力されるパルスを逓倍回路により逓倍して、実際の磁極対の数よりも多いパルス出力を得ることで、検出の分解能を上げるようにしたものも提案されている(例えば特許文献1,2)。
図11には、上記した逓倍パルスを生成する方式の一例を示す。この場合、磁気エンコーダの磁極に対向配置する磁気センサとして、1磁極対を周期として互いに90度位相のずれが生じる位置に2つの磁気センサ40A,40Bを配置し、これら両磁気センサ40A,40Bから90度位相のずれた出力パルスA,Bを得る。これらの出力パルスA,Bを組み合わせることで、4倍の分解能の逓倍パルスCを得ることができる。
しかし、この場合、出力パルスA,Bの位相差が90度からずれると、各逓倍パルスCの間でパルス幅に誤差が生じる。
逓倍パルスを生成する他の方式として、磁気センサ40A,40Bから得られる2つ
のアナログ出力信号A,Bをもとに、図12のように位相φを求めて逓倍することもできる。
しかし、この場合にも、位相φが90度からずれたり、アナログ出力信号A,Bの振幅が変動すると誤差が生じる。
特表2001−518608号公報 特表2002−541485号公報
特許文献1,2に開示の構成の場合にも、逓倍回路の回路特性や磁気エンコーダの磁界分布により、生成される逓倍パルスにピッチ誤差が生じる。図13はそのピッチ誤差の一例をグラフで示している。この場合、1磁極対の区間内にN個の逓倍パルスを生成する例を示しており、横軸の1,2,3…Nは逓倍パルスの番号を示す。
このように、生成される逓倍パルスの間でピッチ誤差が発生すると、回転検出の分解能は上がっても、逓倍パルスを使用して検出される回転速度のばらつきが大きくなるという問題がある。
この発明の目的は、検出分解能が高く、かつ検出される回転速度のばらつきも小さくできる回転検出装置、およびこの回転検出装置を組み込んだ回転検出装置付き軸受を提供することである。
この発明の回転検出装置は、回転自在に設けられ円周方向に並ぶ複数の被検出極が等配されたエンコーダと、このエンコーダの前記被検出極を検出してパルスを発生するセンサとを備えた回転検出装置において、前記センサの発生するパルスを設定された逓倍数に逓倍して逓倍パルスを生成する逓倍手段と、前記逓倍手段が逓倍パルスを発生する毎に、その逓倍パルスから過去に逓倍数分の逓倍パルスを発生した区間における前記エンコーダの平均速度を検出する速度検出手段とを設けたことを特徴とする。
逓倍手段で生成する逓倍パルスにはピッチ誤差があるが、その誤差パターンはエンコーダにおける被検出極毎に繰り返される再現性のある特性を持つ。そこで、上記構成の速度検出手段を設け、逓倍数分の平均速度となる、逓倍前のパルス間隔での速度を検出しており、これにより、ピッチ誤差によるばらつきが平均化されて、検出速度の誤差を小さく抑えることができる。このように、逓倍手段により逓倍パルスを発生させ、かつ速度については逓倍前のパルス間隔での速度を出力するため、逓倍化された高分解能で、かつピッチ誤差の平均化された精度の良い速度出力が可能である。また、検出速度は、逓倍されたパルスを全て使用して検出するため、速度の検出レートが高くなる。つまり、速度を検出するサンプリング回数を増やせる。これにより、制御の応答性を高めることができ、細かな速度変動を高精度に検出することができる。
この発明において、前記エンコーダは、前記被検出極となる磁極が円周方向に並んで設けられた磁気エンコーダであり、前記センサは前記磁気エンコーダの磁極を検出する磁気センサであっても良い。この他に、前記エンコーダは、被検出極となる歯を円周上に並べたギヤ状のパルサリングであっても、また光学式に検出されるものであっても良い。
磁気エンコーダは、光学式のエンコーダに比べて分解能を高くすることが難しいが、その反面、泥水や埃等に対する環境に強いという利点がある。そのため、磁気エンコーダを用いた場合、この発明における、検出分解能が高くかつ検出される回転速度のばらつきが小さいという利点が効果的に発揮され、環境に強く、かつ高分解能の回転検出装置とできる。
この発明において、前記速度検出手段は、前記逓倍数分の各逓倍パルスの生成時刻を記憶する記憶エリアを有するパルス生成時刻記憶手段と、前記逓倍手段が逓倍パルスを発生する毎に逓倍パルスの生成時刻を計時して前記パルス生成時刻記憶手段の記憶内容を、最新の逓倍数分の生成時刻の記憶状態となるように更新するタイマと、最新の逓倍パルスの生成時刻と前記パルス生成時刻記憶手段に記憶された逓倍数分だけ過去の生成時刻との差分を計算し、この差分を用いて前記平均速度を算出する速度算出手段とを有するものとしても良い。
これにより、逓倍パルスを全て使用して速度を検出する速度検出手段が、簡単な構成で実現できる。
この発明において、前記逓倍手段で生成した逓倍パルスを回転パルスとして出力する回転パルス出力手段と、前記速度検出手段で検出した速度を速度信号として出力する速度信号出力手段とを有するものとしても良い。
このように回転パルスと速度信号との両方が出力されると、この回転検出装置の使用機器につき、処理回路が省略または簡略化できてコンパクト化が可能となる。
この発明において、前記センサと、前記逓倍手段と、前記速度検出手段とを、共通のセンサチップに集積するか、または共通の基板に設けて一体化しても良い。この構成の場合、1つのセンサチップあるいは基板から回転パルスと速度信号が出力されるため、回転検出装置のコンパクト化が可能で、かつ信号処理回路を省略することができる。
この発明において、前記センサと前記逓倍手段が、複数の整列させられた磁気検出素子で構成され、それら複数の磁気検出素子の出力を演算して生成された内部信号に基づいて、あらかじめ定められた逓倍数の出力を生成するものであってもよい。
この発明の回転検出装置付き軸受は、この発明の上記いずれかの構成の回転検出装置が軸受に搭載されたものである。
この構成によると、高分解能の回転パルスと共に、高精度な速度検出が可能で、また軸受使用機器の部品点数、組立工数の削減、およびコンパクト化が図れる。
この発明の回転検出装置は、回転自在に設けられ円周方向に並ぶ複数の被検出極が等配されたエンコーダと、このエンコーダの前記被検出極を検出してパルスを発生するセンサとを備えた回転検出装置において、前記センサの発生するパルスを設定された逓倍数に逓倍して逓倍パルスを生成する逓倍手段と、前記逓倍手段が逓倍パルスを発生する毎に、その逓倍パルスから過去に逓倍数分の逓倍パルスを発生した区間における前記エンコーダの平均速度を検出する速度検出手段とを設けたため、検出分解能を高くでき、かつ検出される回転速度のばらつきも小さくできる。
この発明の回転検出装置付き軸受は、この発明の回転検出装置が軸受に搭載されたものであるため、高分解能のパルスと共に、高精度な速度検出が可能で、また軸受使用機器の部品点数、組立工数の削減、およびコンパクト化が図れる。
この発明の一実施形態を図面と共に説明する。図1は、この実施形態の回転検出装置の概略構成を示すブロック図である。この回転検出装置1は、円周方向に並ぶ複数の被検出極が等配されたリング状のエンコーダ2と、このエンコーダ2の前記被検出極を検出してパルスaを発生するセンサ3と、このセンサ3の発生するパルスaを設定された逓倍数Nに逓倍して逓倍パルスbを生成する逓倍手段4と、この逓倍手段4から生成される逓倍パルスbに基づきエンコーダ2の回転速度を検出する速度検出手段5とを備える。
エンコーダ2は、例えば図2(A),(B)に半部断面図および斜視図で示すように、被検出極として周面の円周方向に複数の磁極対(磁極NとSの対)2aを等配位置に並べて着磁させたリング状の磁気エンコーダからなり、図示しない被検出対象の回転体に対して同心となるように取付けられることで回転自在とされる。この場合、センサ3は、磁気エンコーダ2の磁極N,Sを検出する磁気センサとされ、磁気エンコーダ2の周面に対向するように例えば外径側に配置される。
図2の磁気エンコーダ2の構成例は、周面に磁極対2aを着磁させたラジアルタイプであるが、磁気エンコーダ2は図3(A),(B)に半部断面図および斜視図で示すアキシアルタイプのものであっても良い。図3の構成例では、例えは断面をL字形としたリング状のバックメタル12の円筒部12aの一端から外径側に延びるフランジ部12bの側面の円周方向に、複数の磁極対2aを等配位置に並べて着磁させていて、回転軸などの回転体の外周面に前記バックメタル12の円筒部12aを嵌合させることで、回転体に取付けられる。この場合、磁気センサ3は、磁気エンコーダ2の着磁面に対向するように軸方向に向けて配置される。
なお、前記センサ3と前記逓倍手段4が、複数の整列させられた磁気検出素子(図示せず)で構成され、それら複数の磁気検出素子の出力を演算して生成された内部信号に基づいて、あらかじめ定められた逓倍数の出力を生成するものであってもよい。
速度検出手段5は、前記逓倍手段4が逓倍パルスbを発生する毎に、その発生した逓倍パルスbの過去の逓倍数N分の逓倍パルスbを発生した区間におけるエンコーダ2の平均回転速度を順次検出する。この場合に、速度検出手段5は、逓倍手段4から出力される逓倍情報cを用いて上記回転速度の検出を行う。逓倍情報cとは、設定されている逓倍数の状態など、速度検出手段5が演算に必要とする逓倍手段4の動作状態の情報である。前記速度検出手段5は、具体的には図4に示すように、パルス生成時刻記憶手段6と、タイマ7と、速度算出手段8とを有する。
パルス生成時刻記憶手段6は、前記逓倍数N分の逓倍パルスbの生成時刻を記憶する記憶エリアを有する。このパルス生成時刻記憶手段6の記憶エリアの一構成例を図5に示す。同図において、時刻t1 ,t2 ,…,tN-1 ,tN は連続するN個分の逓倍パルスbの生成時刻である。パルス生成時刻記憶手段6は、先入れ先出し形式で最新の逓倍数N個分の時刻を記憶するキュー等の記憶手段であり、最も古い記憶内容が消去されるように、記憶エリア列における順次隣の記憶エリアに記憶内容を移し、空となった先頭の記憶エリアに最新の時刻を入力する。
タイマ7は、逓倍パルスbが発生する都度、その生成時刻(具体的には逓倍パルスの立ち上がり時の時刻)を計時して前記パルス生成時刻記憶手段6に記憶させる。このとき、上記のように、パルス生成時刻記憶手段6の記憶内容が、最新の逓倍数N分の逓倍パルスbの生成時刻となるように更新する。
なお、ここで言う「タイマ7」は、本来のタイマの機能も持つ計時部と、この計時部で計時した時刻をパルス生成時刻記憶手段6に入力する入力処理部とを含む計時・入力処理手段を言う。
速度算出手段8は、前記パルス生成時刻記憶手段6に最新の逓倍パルスの生成時刻が記憶されると同時に、図5に示すように、前記最新の逓倍パルスbの生成時刻とパルス生成時刻記憶手段6に記憶された逓倍数N分だけ過去の逓倍パルスbの生成時刻との差分を差分演算部8aで計算し、この差分を用いて前記平均回転速度を平均速度演算部8bで算出する。
例えば、連続して生成される逓倍パルスbの出力波形を示す図6において、最新の逓倍パルスbの生成時刻tN がパルス生成時刻記憶手段6に記憶されると同時に、速度算出手段8では、前記生成時刻tN と逓倍数N分だけ過去の逓倍パルスbの生成時刻t1 との差分(tN −t1 )を差分演算部8aで計算し、この差分を用いて、平均回転速度(角速度)vを
v=Δθ/(tN −t1
として平均速度演算部8bで算出する。ただし、Δθは、前記磁気エンコーダ2における1磁極対2a分の周回角度である。すなわち、前記磁気エンコーダ2の磁極対2a(図2,図3)の数をmとすると、Δθは
Δθ=360°/m
として求められる値である。
同様に、次の逓倍パルスbの生成時刻tN+1 がパルス生成時刻記憶手段6に記憶されると、速度算出手段8では、その生成時刻tN+1 と逓倍数N分だけ過去の逓倍パルスの生成時刻t2 との差分(tN+1 −t2 )を差分演算部8aで計算し、平均回転速度vを
v=Δθ/(tN+1 −t2
として平均速度演算部8bで算出する。
逓倍手段4で生成する逓倍パルスbには、図6のようにピッチ誤差があることは、従来例の説明でも指摘したが、この誤差パターンは、磁気エンコーダ2における磁極対2a毎に繰り返される再現性のある特性を持つ。したがって、上記したように、磁極対2aの周回角度Δθを、センサ3の発生するパルスaを逓倍して生成されるN個分の逓倍パルスaの区間(例えばtN −t1 )で割り算して回転角度vを検出すると、ピッチ誤差によるばらつきが平均化されて、図7にAで示すように検出速度の誤差を小さく抑えることができる。しかも、逓倍パルスbの生成に同期して速度検出が行われるので、検出分解能も高めることができる。
これに対して、従来例のように、図6における逓倍パルスbの一つ一つのパルスピッチに相当する回転角度Δθi と、前記パルスピッチの時間間隔Tとから、速度vを
v=Δθi /T
として算出した場合、図7にBで示すように検出速度の誤差の変動が大きい。
また、この実施形態の回転検出装置1では、図1に示すように、前記逓倍手段4で生成した逓倍パルスを回転パルスとして出力する回転パルス出力手段9と、前記速度検出手段5で検出した平均回転速度を速度信号として出力する速度信号出力手段10とを有する。速度信号出力手段10からの速度信号は、回転パルス出力手段9からの回転パルスの出力と同期して出力される。このように回転パルスと速度信号との両方が出力されると、この回転検出装置の使用機器につき、処理回路が省略または簡略化できてコンパクト化が可能となる。
図1の構成において、センサ3、逓倍手段4、および速度検出手段5を、共通のセンサチップに集積するか、または共通の基板に設けて一体化しても良い。このように構成した場合、1つのセンサチップあるいは基板から回転パルスと速度信号が出力されるため、回転検出装置1のコンパクト化が可能で、信号処理回路を省略することができる。
このように、この実施形態の回転検出装置1では、センサ3の発生するパルスaを逓倍した逓倍パルスbを全て使用して速度検出を行うので、図8に×印で示すように速度検出のレートつまり速度検出のサンプリング回数を増やすことができ、その検出速度vを利用した回転制御などにおいて制御の応答性を高めることができる。また、細かな速度変動を高精度に検出することができる。なお、同図において、▲印は、逓倍パルスbを使用しない場合、つまりセンサ3の発生するパルスaだけを使用して速度検出を行う場合の検出速度vの変化を示す。
図9は、上記した回転検出装置1を軸受に搭載した回転検出装置付き軸受の一構成例を示す。この回転検出装置付き軸受20は、転動体24を介して互いに回転自在な回転側軌道輪22および固定側軌道輪23を有する軸受21において、回転側軌道輪22の一端部にラジアルタイプの回転検出装置1のエンコーダ2を取付けると共に、このエンコーダ2と径方向に対向して固定側軌道輪22の一端部に回転検出装置1のセンサ3を取付けたものである。軸受20は深溝玉軸受からなり、その内輪が回転側軌道輪22となり、外輪が固定側軌道輪23となる。
エンコーダ2は、リング状のバックメタル12の外周面に磁極対を周方向に並べて着磁させた磁気エンコーダであり、バックメタル12を介して回転側軌道輪22に固着されている。センサ3はリング状の金属ケース25内に樹脂モールドされ、金属ケース25を介して固定側軌道輪22に固定される。
このように、上記構成の回転検出装置1を搭載した回転検出装置付き軸受20では、高分解能の回転パルスを得ることができると共に、高精度の速度検出が可能となる。
図10は、上記した回転検出装置1を軸受に搭載した回転検出装置付き軸受の他の構成例を示す。この回転検出装置付き軸受20Aは、第3世代型の内輪回転タイプで、かつ駆動輪支持用の車輪用軸受30にアキシアルタイプの回転検出装置1を搭載したものである。
車輪用軸受30は、内周に複列の転走面33を形成した外方部材31と、これら各転走面33に対向する転走面34を形成した内方部材32と、これら外方部材31および内方部材32の転走面33,34間に介在した複列の転動体35とを備え、車体に対して車輪を回転自在に支持するようにしたものである。この車輪用軸受30は、複列外向きアンギュラ玉軸受型とされていて、転動体35はボールからなり、各列毎に保持器36で保持されている。外方部材31と内方部材32の間の軸受空間の両端は、シール37,38によりそれぞれ密封されている。インボード側端のシール38の内方部材32の外周面に圧入固定されるスリンガが、回転検出装置1の磁気エンコーダ2とされる。この磁気エンコーダ2の磁極対が周方向に並ぶ側面に、回転検出装置1のセンサ3が軸方向に対向して配置される。センサ3はリング状の金属ケース39内に樹脂モールドされ、金属ケース39を介して外方部材31に固定される。
この発明の一実施形態にかかる回転検出装置の概略構成を示すブロック図である。 (A)は同回転検出装置におけるエンコーダの一構成例を示す半部断面図、(B)は同エンコーダの斜視図である。 (A)は同回転検出装置におけるエンコーダの他の構成例を示す半部断面図、(B)は同エンコーダの斜視図である。 同回転検出装置における速度検出手段の構成を示すブロック図である。 同速度検出手段におけるパルス生成時刻記憶手段および速度算出手段の構成を示すブロック図である。 速度算出手段における差分演算部の動作説明図である。 速度算出手段により得られる速度の変化と従来例の方法により得られる速度の変化とを比較して示すグラフである。 全逓倍パルスを使用して得られる検出速度のプロットと、逓倍パルスを使用しない場合に得られる検出速度のプロットとを比較して示すグラフである。 この発明の回転検出装置を搭載した回転検出装置付き軸受の一構成例を示す断面図である。 この発明の回転検出装置を搭載した回転検出装置付き軸受の他の構成例を示す断面図である。 センサの出力パルスから逓倍パルスを生成する方式の説明図である。 センサのアナログ出力信号から逓倍信号を生成する方式の説明図である。 逓倍パルスのピッチ誤差を示すグラフである。
符号の説明
1…回転検出装置
2…エンコーダ
3…センサ
4…逓倍手段
5…速度検出手段
6…パルス生成時刻記憶手段
7…タイマ
8…速度算出手段
20,20A…回転検出装置付き軸受
21,30…軸受

Claims (7)

  1. 回転自在に設けられ円周方向に並ぶ複数の被検出極が等配されたエンコーダと、このエンコーダの前記被検出極を検出してパルスを発生するセンサとを備えた回転検出装置において、
    前記センサの発生するパルスを設定された逓倍数に逓倍して逓倍パルスを生成する逓倍手段と、前記逓倍手段が逓倍パルスを発生する毎に、その逓倍パルスから過去に逓倍数分の逓倍パルスを発生した区間における前記エンコーダの平均速度を検出する速度検出手段とを設けたことを特徴とする回転検出装置。
  2. 請求項1において、前記エンコーダは、前記被検出極となる磁極が円周方向に並んで設けられた磁気エンコーダであり、前記センサは前記磁気エンコーダの磁極を検出する磁気センサである回転検出装置。
  3. 請求項1または請求項2において、前記速度検出手段は、前記逓倍数分の各逓倍パルスの生成時刻を記憶する記憶エリアを有するパルス生成時刻記憶手段と、前記逓倍手段が逓倍パルスを発生する毎に逓倍パルスの生成時刻を計時して前記パルス生成時刻記憶手段の記憶内容を、最新の逓倍数分の生成時刻の記憶状態となるように更新するタイマと、最新の逓倍パルスの生成時刻と前記パルス生成時刻記憶手段に記憶された逓倍数分だけ過去の生成時刻との差分を計算し、この差分を用いて前記平均速度を算出する速度算出手段とを有する回転検出装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、前記逓倍手段で生成した逓倍パルスを回転パルスとして出力する回転パルス出力手段と、前記速度検出手段で検出した速度を速度信号として出力する速度信号出力手段とを有する回転検出装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、前記センサと、前記逓倍手段と、前記速度検出手段とを、共通のセンサチップに集積するか、または共通の基板に設けて一体化した回転検出装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項において、前記センサと前記逓倍手段が、複数の整列させられた磁気検出素子で構成され、それら複数の磁気検出素子の出力を演算して生成された内部信号に基づいて、あらかじめ定められた逓倍数の出力を生成するものである回転検出装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の回転検出装置が軸受に搭載された回転検出装置付き軸受。
JP2007087695A 2007-03-29 2007-03-29 回転検出装置および回転検出装置付き軸受 Pending JP2008249353A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007087695A JP2008249353A (ja) 2007-03-29 2007-03-29 回転検出装置および回転検出装置付き軸受
EP08720513.4A EP2136213A4 (en) 2007-03-29 2008-03-18 ROTATION DETECTION ASSEMBLY AND BEARING WITH ROTATION DETECTION ASSEMBLY
PCT/JP2008/000628 WO2008129794A1 (ja) 2007-03-29 2008-03-18 回転検出装置および回転検出装置付き軸受
US12/585,897 US7825653B2 (en) 2007-03-29 2009-09-28 Rotation detection device and bearing having rotation detection device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007087695A JP2008249353A (ja) 2007-03-29 2007-03-29 回転検出装置および回転検出装置付き軸受

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008249353A true JP2008249353A (ja) 2008-10-16

Family

ID=39974502

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007087695A Pending JP2008249353A (ja) 2007-03-29 2007-03-29 回転検出装置および回転検出装置付き軸受

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008249353A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010236965A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Hitachi Ltd 速度検出装置
WO2011078006A1 (ja) * 2009-12-21 2011-06-30 Ntn株式会社 センサ付きのインホイール型モータ内蔵車輪用軸受装置
AU2011202097B1 (en) * 2011-03-17 2012-05-31 Fairfield Manufacturing Company Inc. Integral electric motor with speed sensor, planetary gearbox and steering means

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52127372A (en) * 1976-04-17 1977-10-25 Wabco Westinghouse Gmbh Method and device for measuring rpm of rotative member such as automotive wheel
JPH08128855A (ja) * 1994-10-28 1996-05-21 Toyo Electric Mfg Co Ltd 速度検出装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52127372A (en) * 1976-04-17 1977-10-25 Wabco Westinghouse Gmbh Method and device for measuring rpm of rotative member such as automotive wheel
JPH08128855A (ja) * 1994-10-28 1996-05-21 Toyo Electric Mfg Co Ltd 速度検出装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010236965A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Hitachi Ltd 速度検出装置
WO2011078006A1 (ja) * 2009-12-21 2011-06-30 Ntn株式会社 センサ付きのインホイール型モータ内蔵車輪用軸受装置
JP2011126476A (ja) * 2009-12-21 2011-06-30 Ntn Corp インホイール型モータ内蔵センサ付き車輪用軸受装置
CN102666173A (zh) * 2009-12-21 2012-09-12 Ntn株式会社 带有传感器的内置有内轮型电动机的车轮用轴承装置
DE112010004920T5 (de) 2009-12-21 2012-11-22 Ntn Corporation Mit einem Sensor ausgestattete Lagereinrichtung für ein Rad mit integriertem Radnabenmotor
CN102666173B (zh) * 2009-12-21 2015-02-25 Ntn株式会社 带有传感器的内置有内轮型电动机的车轮用轴承装置
US9206850B2 (en) 2009-12-21 2015-12-08 Ntn Corporation Sensor-equipped bearing device for wheel having integrated in-wheel motor
AU2011202097B1 (en) * 2011-03-17 2012-05-31 Fairfield Manufacturing Company Inc. Integral electric motor with speed sensor, planetary gearbox and steering means

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5081553B2 (ja) 回転検出装置および回転検出装置付き軸受
JP6165541B2 (ja) 回転検出装置および回転検出装置付き軸受
US7825653B2 (en) Rotation detection device and bearing having rotation detection device
JP2006119082A (ja) 操舵角検出装置
JP2008045881A (ja) 回転角度位置検出装置
JPH11194009A (ja) 回転角度検出装置付転がり軸受
JP6728793B2 (ja) センサ付軸受装置
JP2008019933A (ja) センサ付軸受装置及び軸受システム
JP2008249353A (ja) 回転検出装置および回転検出装置付き軸受
WO2017217298A1 (ja) トルク検出装置
JP2008249574A (ja) 回転検出装置および回転検出装置付き軸受
JP2005156499A (ja) 多回転絶対位置検出装置。
JP2009052935A (ja) 回転検出装置付き車輪用軸受
JP4393783B2 (ja) 回転センサ付軸受
JP5092393B2 (ja) 転がり軸受ユニットの状態量測定装置の組立方法
JP2007057236A (ja) 多回転絶対角度検出機能付軸受
JP6632825B2 (ja) 回転検出装置付き軸受
JP2002340918A (ja) 回転数検出装置およびこれを具備する車輪用軸受
JP5458498B2 (ja) 転がり軸受ユニットの状態量測定装置
JP2009052934A (ja) 回転検出装置付き車輪用軸受
JP2011080765A (ja) トルク測定装置およびこれを搭載したステアリング装置
JP4587656B2 (ja) アブソリュートエンコーダ付軸受
JP2007078402A (ja) スロットルバルブの回転角度検出装置
JP2008232621A (ja) 軸受の荷重測定装置
JP2016145761A (ja) 車輪速センサの誤差補正構造および回転検出装置付き車輪用軸受

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Effective date: 20090109

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20090109

A621 Written request for application examination

Effective date: 20100226

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20100514

A521 Written amendment

Effective date: 20100514

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120501

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120904