JP2011080765A - トルク測定装置およびこれを搭載したステアリング装置 - Google Patents

トルク測定装置およびこれを搭載したステアリング装置 Download PDF

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【課題】 トーションバーを介して同軸上に連結される第1および第2の軸間に加わるトルクを正確に測定でき、小型化も可能なトルク測定装置、およびこのトルク測定装置を搭載したステアリング装置を提供する。
【解決手段】 トーションバー23を介して同軸上に連結された2つの軸21,22に、これらの軸と同心に円周方向に並ぶ複数の被検出極1a,2aが等配された環状のセンサターゲット1,2をそれぞれ設ける。これらのセンサターゲット1,2の被検出極1a,2aを検出する磁気センサ3,4をそれぞれ設ける。各磁気センサ3,4の出力信号に基づき前記両軸21,22間に加わるトルクを測定する。各磁気センサ3,4は、対応するセンサターゲット1,2における被検出極1a,2aのピッチ内でその被検出極1a,2aの並び方向に位置ずれして配置された複数のセンサ素子を有し、sin および cosの2相の信号出力を得る。
【選択図】 図1

Description

この発明は、トーションバーを介して同軸上に連結された2つ軸間に加わるトルクを測定するトルク測定装置、およびこれを搭載したステアリング装置に関する。
この種のトルク測定装置として、特許文献1に示すものが提案されている。その目的は、トーションバーの曲げ変形に伴うセンサターゲットと磁気センサとの間のエアギャップの変動を抑え、高精度での回転トルクの検出を可能とすることである。構成としては、トーションバーを介して同軸上に連結された入力軸および出力軸のそれぞれに螺旋状の突起からなる複数のセンサターゲットを設ける。各センサターゲットを検出する磁気センサを設け、トーションバーの捩じれに起因して各磁気センサの検出するセンサターゲットの変位で生じる差に基づき、両軸間に加わるトルクを検出する。
他に、特許文献2示すものが提案されている。その目的は、従来よりも非常に簡単な構造により、トルク検出精度を高めることである。構成としては、トーションバーを介して同軸上に連結された入力軸および出力軸のそれぞれに、少なくとも2つの磁気トラックを持つ磁気媒体をそれぞれ設ける。各磁気媒体に対向して、各磁気トラックに感応する磁気検出素子を配置し、これら磁気検出素子の出力信号に基づいて前記両軸間に加わるトルクを検出する。
なお、回転角度検出の分解能化を図るものとしては、磁気ラインセンサおよび逓倍回路を設けたものがある(例えば、特許文献3,4)。これは、一列に並べて磁気ラインセンサからの信号を加算処理して中間信号S1,S2を生成し、さらにそれらの信号を演算処理することによって90°位相のずれか2相の信号(SIN,COS)を得る構成である。この構成によれば、検出対象である磁気エンコーダに応じて正確なSIN,COS信号を得ることができ、この信号に基づいて高精度な逓倍出力を生成することができる。
特開2001−324394号公報 特開2004−61149号公報 特表2001−518608号公報 特表2002−541485号公報
特許文献1に開示のトルク測定装置では、センサターゲットとして部分的な螺旋状の突起を軸の周囲に繰り返し設ける必要があり、構成が複雑になるという問題がある。
特許文献2に開示のトルク測定装置では、複数の磁気トラックとこれらに対向する複数の磁気センサが必要である。そのため、装置全体が軸方向に大きくなり、適用できる範囲が制限される可能性がある。
この発明の目的は、トーションバーを介して同軸上に連結される第1および第2の軸間に加わるトルクを正確に測定でき、さらに小型化が可能なトルク測定装置を提供することである。
この発明の他の目的は、トルクを正確に測定で、かつトルク測定装置の小型化が可能なステアリング装置を提供することである。
この発明に係る第1のトルク測定装置は、トーションバーを介して同軸上に連結された第1および第2の軸に、これらの軸と同心に円周方向に並ぶ複数の被検出極が等配された環状のセンサターゲットをそれぞれ設けると共に、これらのセンサターゲットの前記被検出極を検出する磁気センサをそれぞれ設け、各磁気センサの出力信号に基づき前記第1および第2の軸間に加わるトルクを測定するトルク測定装置において、
前記各磁気センサは、対応するセンサターゲットにおける被検出極のピッチ内でその被検出極の並び方向に互いに位置ずれして配置された複数のセンサ素子を有し、sin および cosの2相の信号出力を得るものとしたことを特徴とする。
この構成によると、各磁気センサが、センサターゲットにおける被検出極のピッチ内でその被検出極の並び方向に互いに位置ずれして配置された複数のセンサ素子を有し、sin および cosの2相の信号出力を得るため、センサターゲットの被検出極のピッチを通常のABSセンサなどと同等に保ちながら、磁気センサにより被検出極間の位置を検出することができて、第1および第2の軸の微小な回転検出が可能になる。そのため、センサギャップなどの取り付け公差を従来の場合と同等に保ちながら、自動車用ステアング装置のような過酷な使用環境の装置に搭載しても高分解能の回転検出が可能となる。これにより、前記両軸間のわずかな回転ずれをも検出することが可能となり、両磁気センサの検出回転角度の差から2軸間に加わる微小なトルクをも正確に測定することが可能となる。また、使用するセンサターゲットおよび磁気センサの個数が少ないため、特に、軸方向の寸法を小さくできる。その結果、トーションバーを介して同軸上に連結される第1および第2の軸間に加わるトルクを正確に測定できて、小型化も可能となる。
この発明に係る第2のトルク測定装置は、トーションバーを介して同軸上に連結された第1および第2の軸に、これらの軸と同心に円周方向に並ぶ複数の被検出極が等配された環状のセンサターゲットをそれぞれ設けると共に、これらのセンサターゲットの前記被検出極を検出する磁気センサをそれぞれ設け、各磁気センサの出力信号に基づき前記第1および第2の軸間に加わるトルクを測定するトルク測定装置において、
前記各磁気センサは、対応するセンサターゲットにおける被検出極の並び方向に沿って複数のセンサ素子が並ぶラインセンサで構成され、sin および cosの2相の信号出力を演算によって生成するものとしたことを特徴とする。
この構成の場合、各磁気センサが、センサターゲットにおける被検出極の並び方向に沿ってセンサ素子が並ぶラインセンサで構成され、sin および cosの2相の信号出力を演算によって生成するため、センサターゲットの被検出極のピッチを通常のABSセンサなどと同等に保ちながら、磁気センサにより被検出極間の位置を検出することができて、第1および第2の軸の微小な回転検出が可能になる。そのため、前記両軸間のわずかな回転ずれでも検出でき、両磁気センサの検出回転角度の差から2軸間に加わる微小なトルクでも正確に測定することが可能となる。また、使用するセンサターゲットおよび磁気センサの個数が少ないため、特に、軸方向の寸法を小さくできる。その結果、トーションバーを介して同軸上に連結される第1および第2の軸間に加わるトルクを正確に測定でき、小型化も可能となる。
この発明において、前記磁気センサは、その出力信号を逓倍して高分解能な回転パルスを生成する逓倍回路を有するものとしても良い。この構成の場合、第1および第2の軸の微小な回転角度を回転パルスの計数により検出することになるので、2つのセンサターゲットのうち一方が止まっていても、つまり前記2軸の一方が静止している状態でも、両軸間に加わるトルクを正確に測定することができる。
この発明において、前記逓倍回路の生成する回転パルスが、互いに90°位相の異なるA相およびB相の2つのパルス信号であっても良い。この構成の場合、これら2相の信号によって回転方向を判別することができるため、正負どちらの回転方向のトルクでも測定することが可能となる。
これらの発明において、前記磁気センサは、その出力信号から、センサターゲットの1回転で一つのインデックス信号を生成するものとしても良い。
この発明において、前記各磁気センサの生成する回転パルスのカウント値から対応する各センサターゲットの回転角度を検出するカウンタと、これらのカウンタで検出された2つの回転角度の差分を求める角度差算出手段と、前記差分から前記第1および第2の軸間に加わるトルクを算出するトルク算出手段とを設けると共に、前記差分と前記第1および第2の軸の運転状態から前記算出トルクに含まれる定常オフセット量を推定し、前記算出トルクからオフセット分をキャンセルするオフセットキャンセル手段を設けても良い。
各磁気センサの生成する回転パルスをカウンタで計数し、センサターゲットの回転角度をカウント値として保持する場合には、機械的なガタツキによって定常オフセットが発生したり、ノイズによる誤カウントによって両カウンタの計数値がずれたりして、トルク演算に誤差を生じることがある。上記オフセットキャンセル手段で、回転パルスの差分をモニタしながら、運転状態に応じたフィルタ処理を行って定常オフセット分を抽出して、トルク算出手段での演算処理においてオフセットを除去すると、機械的なガタツキなどによって発生するオフセットの影響を低減して、正確なトルク測定を行うことができる。
この発明において、前記各磁気センサの生成する回転パルスのカウント値から対応する各センサターゲットの回転角度を検出するカウンタと、これらのカウンタで検出された2つの回転角度の差分を求める角度差算出手段と、前記差分から前記第1および第2の軸間に加わるトルクを算出するトルク算出手段とを設けると共に、前記第1および第2の軸にトルクが印加されていない運転状態において前記カウント値をリセットする計数値リセット手段を設けても良い。この構成の場合、前記カウント値に積算されたノイズの影響などを除去して、正確なトルク測定を行うことができる。
これらの発明において、前記2つのセンサターゲット間に磁気干渉防止用の磁性体を設けても良い。
近接配置された2つの磁気センサでは、検出対象でないセンサターゲットの干渉を受ける恐れがある。2つのセンサターゲットの間に磁気干渉防止用の磁性体を介在させることで、磁気センサが検出対象でないセンサターゲットの干渉を受けるのを防止でき、これにより正確なトルク測定が可能となる。
この発明のステアリング装置は、前記発明のトルク測定装置を搭載したことを特徴とする。
この発明のトルク測定装置は、第1,第2の軸間に加わるトルクを正確に測定でき、かつ小型化が可能である。そのため、例えば自動車等のステアリング装置に搭載した場合、ハンドルに連結された入力軸と、舵取機構に連結された出力軸との間に加わるトルクを正確に測定でき、パワーステアリングやステアバイワイヤ等でのステアリング制御をより高度に行うことが可能となる。これによた、運転し易さ、安全の向上などに貢献することができる。また、検出の高精度化を図りながら、大型化が回避できる。
この発明の第1のトルク測定装置は、トーションバーを介して同軸上に連結された第1および第2の軸に、これらの軸と同心に円周方向に並ぶ複数の被検出極が等配された環状のセンサターゲットをそれぞれ設けると共に、これらのセンサターゲットの前記被検出極を検出する磁気センサをそれぞれ設け、各磁気センサの出力信号に基づき前記第1および第2の軸間に加わるトルクを測定するトルク測定装置において、前記各磁気センサは、対応するセンサターゲットにおける被検出極のピッチ内でその被検出極の並び方向に互いに位置ずれして配置された複数のセンサ素子を有し、sin および cosの2相の信号出力を得るものとしたため、トーションバーを介して同軸上に連結される前記2軸間に加わるトルクを正確に測定でき、装置の小型化も可能となる。
この発明の第2のトルク測定装置は、トーションバーを介して同軸上に連結された第1および第2の軸に、これらの軸と同心に円周方向に並ぶ複数の被検出極が等配された環状のセンサターゲットをそれぞれ設けると共に、これらのセンサターゲットの前記被検出極を検出する磁気センサをそれぞれ設け、各磁気センサの出力信号に基づき前記第1および第2の軸間に加わるトルクを測定するトルク測定装置において、前記各磁気センサは、対応するセンサターゲットにおける被検出極の並び方向に沿って複数のセンサ素子が並ぶラインセンサで構成され、sin および cosの2相の信号出力を演算によって生成するものとしたため、トーションバーを介して同軸上に連結される前記2軸間に加わるトルクを正確に測定でき、装置の小型化も可能となる。
この発明のステアリング装置は、この発明の上記いずれか構成のトルク測定装置を搭載したため、ハンドルに連結された入力軸と、舵取機構に連結された出力軸との間に加わるトルクを正確に測定できて、パワーステアリングやステアバイワイヤ等でのステアリング制御をより高度に行うことが可能となり、運転し易さ、安全の向上などに貢献することができる。また、高精度化を図りながら、大型化が回避できる。
この発明の第1の実施形態に係るトルク測定装置の概略構成を示す正面図である。 同トルク測定装置の具体的構成を示す断面図である。 この発明の他の実施形態に係るトルク測定装置の断面図である。 各実施形態のトルク測定装置における信号処理系の一構成例を示すブロック図である。 各実施形態のトルク測定装置における磁気センサの一具体例を示す説明図である。 各実施形態のトルク測定装置の磁気センサの他の具体例の説明図である。 同トルク測定装置における信号処理系の構成例を示すブロック図である。 同トルク測定装置における信号処理系の他の構成例を説明図である。 同磁気センサにおける逓倍回路の一例を示すブロック図である。 この発明の実施形態に係るトルク測定装置における他の概略構成例を示す正面図である。 この発明の実施形態に係るトルク測定装置を用いたステアリング装置の概念構成の説明図である。
この発明の第1の実施形態を図1および図2と共に説明する。図1は、このトルク測定装置の概略構成例の正面図を示す。同図において、第1および第2の軸21,22は、トーションバー23を介して同軸上に連結されている。第1の軸21は入力側の回転軸であり、その回転トルクがトーションバー23を介して出力側の回転軸である第2の軸22に伝達される。このトルク測定装置は、第1および第2の軸21,22間に加わるトルクを測定するものであって、各軸21,22にそれぞれ設けられたセンサターゲット1,2と、これらのセンサターゲット1,2に対向して設けられた2つの磁気センサ3,4とを備える。
センサターゲット1,2は、各軸21,22と同心に円周方向に並ぶ複数の被検出極1a,2aが等配された環状の部材であって、例えば磁気エンコーダからなる。ここでは、その周面に被検出極が並ぶラジアルタイプのセンサターゲット1,2の例を示しており、その周面が磁気センサ3,4で検出される被検出面となる。磁気エンコーダは、被検出極1a,2aとして、円周方向にS極,N極を交互に着磁することで、S極,N極からなる磁極対を、全周に渡り円周方向に複数等配したものである。なお、同図において、被検出極1a,2aは周方向の一部のもののみを図示し、他は図示を省略してある。センサターゲット1,2としては、磁気エンコーダのほか、歯車状のパルサリングを用いても良い。歯車状パルサリングの場合、歯の山と谷の組み合わせ部分が磁極対となる。
2つの磁気センサ3,4の出力信号は信号処理回路6に入力され、ここでの演算処理により、第1および第2の軸21,22間に加わるトルクが測定される。2つの磁気センサ3,4は、1つのセンサユニット5として構成されて、固定側部材26に設置される。
なお、図10に示すように、2つの磁気センサ3,4を前記信号処理回路6などと共に1つの半導体チップ7上に搭載して、1つのセンサユニット5を構成しても良い。このようにセンサユニット5内で信号処理を行う構成とした場合は、外部に出力する信号線を最低限とすることができ、配線本数の削減、配線径の細線化、設置スペースの削減が可能になる。
図2は、この実施形態のトルク測定装置の具体例を示す。第1および第2の軸21,22は、それぞれ軸受24,25を介して、測定装置ハウジングとなる固定側部材26に回転自在に支持されている。トーションバー23は、第1および第2の軸21,22よりも小径とされている。第1および第2の軸21,22に取り付けられるセンサターゲット1,2は、環状の芯金1b,2bの外周面に環状の多極磁石1c,2cを設けたラジアルタイプの磁気エンコーダが用いられている。芯金1b,2bは、磁性体または非磁性体からなる。多極磁石1c,2cが、センサターゲット1,2の外周面となる。多極磁石1c,2cは、円周方向にN極,S極を交互に着磁した磁石であり、そのN極,S極の磁極対で前記被検出極1a,2a(図1)が構成される。
図2において、2つの磁気センサ3,4は、対応するセンサターゲット1,2の被検出極1a,2aを検出できるように、被検出面に対して径方向に微小のギャップを介して対向するように、固定側部材26に設置される。この例では2つの磁気センサ3,4は、上記のように一つのセンサユニット5として構成されて、固定側部材26の内周面に設置される。
両センサターゲット1,2は、その多極磁石1c,2cの外周面からなる被検出面が互いに軸方向に近接するように、第1および第2の軸21,22の対向する端面から突出して取付けられている。このような突出する取り付けが可能なように、芯金1b,2bは、第1および第2の軸21,22の外周面に嵌合する円筒鍔状の嵌合部1ba,2baが内周部から軸方向に突出して設けられている。両センサターゲット1,2を互いに軸方向に近接して配置することにより、これらセンサターゲット1,2に径方向に対向する磁気センサ3,4を、互いに軸方向に近接して(例えば5mm以下の間隔で)配置している。このように、2つのセンサターゲット1,2を互いに軸方向に近接配置し、対応する2つの磁気センサ3,4も互いに軸方向に近接配置することで、限られた設置スペース内で第1および第2の両軸21,22間に加わるトルクを正確に検出することができる。
この場合、近接配置された2つの磁気センサ3,4では、検出対象ではない方のセンサターゲット2,1の干渉を受ける恐れがある。そこで、この構成例では、2つのセンサターゲット1,2の被検出極1a,2aが互いに近接する軸方向中間部に磁性体からなるスペーサ2dを設けて、前記干渉を防止するようにしている。具体的には、一方のセンサターゲット2の芯金2aの他方のセンサターゲット1と対向する端部を外径側に延ばした筒状フランジ部とすることで、前記スペーサ2dを構成している。このスペーサは、他方のセンサターゲット1に設けても良い。
図3は、この発明の他の実施形態にかかるトルク測定装置を示す。この例では、第1および第2の軸21,22に取付けるセンサターゲット1,2として、アキシアルタイプの磁気エンコーダが用いている。これら各センサターゲット1,2は、芯金1b,2bと環状の多極磁石1c,2cとからなり、各芯金1b,2bは、円筒部1ba,2baとその一端から外径側へ延びる円板状のフランジ部1bb,2bbからなる断面L字形とされている。多極磁石1c,2cは、各芯金1b,2bのフランジ部1bb,2bbの外周縁に沿って設けられている。多極磁石1c,2cは、多極磁石1c,2cは、円周方向にN極,S極を交互に着磁した磁石であり、そのN極,S極の磁極対で前記被検出極1a,2aが構成される。多極磁石1c,2cの被検出面は軸方向を向く面である。2つのセンサターゲット1,2は、その被検出面を構成する多極磁石1c,2cが径方向の外側と内側とに同心状に並ぶように配置される。また、これら多極磁石1c,2cは、その被検出面が互い同じ方向を向き、かつ互いに同一平面に位置している。
磁気センサ3,4は、各センサターゲット1,2の被検出面にそれぞれ軸方向に対向し、一つのセンサユニット5として構成されて、測定装置ハウジングである固定側部材26の内周面の軸方向に向く段面26aに取り付けられている。
両センサターゲット1,2は、上記のように被検出面を同一平面上で互いに同心に配置しているが、両センサターゲット1,2の多極磁石1c,2c間には、磁気干渉防止用の環状のスペーサ2dが設けてある。このスペーサ2dは、磁性体からなり、一方のセンサターゲット2の芯金2bのフランジ部2bbの外周縁に設けられた軸方向に延びる浅い円筒部で構成されている。なお、他方のセンサターゲット1の芯金1bにスペーサ2dを設けても良い。その他の構成は、図2の構成例の場合と同様である。
図4は、図1に示した信号処理回路6の概略の構成をブロック図で示したものである。この場合の前記各磁気センサ3,4は、対応するセンサターゲット1,2における被検出極1a,2a数の数倍〜数十倍の分解能で回転検出が可能な逓倍機能を有するものとされる。この機能を満たすために、例えば磁気センサ3,4として、対応するセンサターゲット1,2の被検出極1a,2aのピッチλを1周期とするとき、図5のように構成しても良い。すなわち、90度位相差(λ/4)となるように磁極の並び方向に離して配置したホール素子などの2つの磁気センサ素子3A,3B(4A,4B)を用い、これら2つの磁気センサ素子3A,3B(4A,4B)により得られる2相の信号(sinφ,cosφ) から磁極内位相 (φ=tan-1( sinφ/cosφ))を算出するものとしても良い。この磁極内位相を例えば90°毎に出力されるパルスとして検出することで、被検出極数の4逓倍の分解能の回転検出が可能となる。なお、図5の波形図は、センサターゲット1,2の磁極の配列を磁界強度に換算して示したものである。
磁気センサ3,4をこのような構成とすると、被検出極1a,2a内の位置をより細かく検出でき、より高精度でセンサターゲット1,2の位相を検出することが可能である。この場合、磁気ノイズの影響を低減するため、前記2つの磁気センサ素子3A,3B(4A,4B)を差動構成として,より安定した信号を得るように構成しても良い。
センサターゲット1,2の被検出極1a,2a内における位置の情報を検出する機能を有する磁気センサ3,4の他の例として、図6(B)に示すようなラインセンサを用いても良い。すなわち、磁気センサ3,4として、対応するセンサターゲット1,2の被検出極1a,2aの並び方向に沿って磁気センサ素子3a,4aが並ぶラインセンサ3AA,3AB(4AA,4AB)を用いる。なお、図6(A)は、センサターゲット1,2における1被検出極1a,2aの区間を磁界強度に換算して波形図で示したものである。この場合、磁気センサ3,4の第1のラインセンサ3AA,4AAは、図6(A)における180度の位相区間のうち90度の位相区間に対応付けて配置し、第2のラインセンサ3AB、4ABは残りの90度の位相区間に対応付けて配置する。このような配置構成により、第1のラインセンサ3AA,4AAの検出信号を加算回路31で加算した信号S1と、第2のラインセンサ3AB,4ABの検出信号を加算回路32で加算した信号S2を別の加算回路33で加算することで、図6(C)に示すような磁界信号に応じたsin 信号を得る。また、信号S1と、インバータ35を介した信号S2をさらに別の加算回路34で加算することで、図6(C)に示すような磁界信号に応じた cos信号を得る。
図4の信号処理回路6において、各磁気センサ3,4の次段に設けられた位相検出回路8A,8Bは、各磁気センサ3,4の検出信号(sin , cos信号)に基づき、対応するセンサターゲット1,2の磁気位相を検出する。その次段に設けられた位相差検出手段9は、前記各位相検出回路8A,8Bから出力される検出位相信号に基づき、これらの間の位相差を出力する。この位相差から前記第1および第2の軸21,22間のねじれ角度を求めることができる。その次段に設けられたトルク算出手段10は、前記位相差検出手段9で求められた位相差から、予め設定された計算パラメータにしたがって前記両軸21,22間に加わるトルクを算出する処理を行う。得られたトルク値は、出力回路11によって電圧値、電流値、PWM信号、あるいはCANバス(コントローラエリアネットワークバス)などの通信インターフェースを通じたデータ形式で外部に出力される。コントローラ12は、外部との通信などにより、前記トルク算出手段10における計算パラメータを書き換えたり、演算結果を読み出すなどの機能を有する。また、これらの機能のほか、センサターゲット1,2の被検出極1a,2a数など、磁気センサ3,4の構成によって変わるパラメータを記憶する機能を有するものとしても良い。
このように、このトルク測定装置によると、磁気エンコーダなどからなるセンサターゲット1,2の被検出極1a,2aのピッチを通常のABS(アンチロックブレーキシステム)センサなどと同等に保ちながら、被検出極1a,2a間の位置を検出する機能を備えた磁気センサ3,4により、第1および第2の軸21,22の微小な回転検出が可能になる。そのため、センサギャップなどの取り付け公差を従来の場合と同等に保ちながら、自動車用ステアング装置のような過酷な使用環境の装置に搭載しても高分解能の回転検出が可能となる。これにより、前記2軸21,22間のわずかな回転ずれでも検出することが可能となり、両磁気センサ3,4の検出回転角度の差から2軸21,22間に加わる微小なトルクでも測定することが可能となる。例えば、センサターゲット1,2として磁気エンコーダを用い、その被検出極1a,2aにおけるN極およびS極の磁極幅を2.5mm程度として、20極対の磁極を形成した直径32mm程度の大きさとした場合、互いに±2.5mmの磁極位置ずれの範囲を検出可能であり、相当する機械的なねじれ角度±9度を、0.1度以下の高い分解能で検出することが可能になる。検出結果に含まれるノイズは平均化処理により容易に低減できる。
また、使用するセンサターゲット1,2および磁気センサ3,4の個数が少ないため、特に軸方向の寸法を小さくできる。
図7は、図1に示した信号処理回路6の他の構成例をブロック図で示す。なお、この例は、上記いずれかの構成のトルク測定装置を、例えば後述の図11に示す自動車のパワーステアリング装置に適用した場合の回路構成を示す。図8はこの場合の各磁気センサ3,4の概略構成をブロック図で示したものである。この場合の前記各磁気センサ3,4は、対応するセンサターゲット1,2における被検出極1a,2a数の数倍〜数十倍の分解能で回転検出が可能な逓倍機能を有するものとされる。この機能を満たすために、磁気センサ3,4は、図5や図6に構成されるセンサ本体部13とは別に、そのセンサ本体部13が出力する回転検出信号を逓倍して高分解能な回転パルスを生成する逓倍回路14を有する。つまり、逓倍回路14は、センサターゲット1,2の被検出極1a,2a内における逓倍位置情報として回転パルスを出力する。
図9は、この場合の逓倍回路14の一構成例を示す。この逓倍回路14は、信号発生手段41と、扇形検出手段42と、マルチプレクサ手段43と、微細内挿手段44とを備える。
信号発生手段41は、前記磁気センサ3,4におけるセンサ本体部13の出力である2相の信号sin,cos から、同一の振幅A0 と同一の平均値C0 とを有し、mをn以下の正の整数、iを1〜2m-1 の正の整数として、相継いで互いに2π/2m-1 ずつ位相がずれた、2m-1 個の信号si を生成する手段である。
扇形発生手段42は、2m 個の等しい扇形Pi を定義するようにコード化された、m個のディジタル信号bn-m+1 ,bn-m+2 ,……,bn-1 ,bn を発生する、2m-1 個の信号si によって区切られた2m 個の扇形Pi を検出する手段である。
マルチプレクサ手段43は、上記扇形発生手段42から発生するm個の上記ディジタル信号bn-m+1 ,bn-m+2 ,……,bn-1 ,bn によって制御され、上記信号発生手段41から生成される2m-1 個の上記信号si を処理して、振幅が一連の2m-1 個の上記信号si の上記平均値C0 と第1のしきい値L1 との間にある部分によって構成される一方の信号Aと、振幅が一連の2m-1 個の上記信号si の上記第1のしきい値L1 とこのしきい値よりも高い第2のしきい値L2 との間にある部分によって構成される他方の信号Bとを生成するアナログの手段である。
微細内挿手段44は、所望の分解能を得るために、角度2π/2m の2m 個の上記扇形Pi の各々を角度2π/2n の2n-m 個の同じサブ扇形に細分するようにコード化された、(n−m)個のディジタル信号b1 ,b2 ,……,b n-m-1,bn-m を生成するために、2m 個の扇形Pi の各々において、上記マルチプレクサ手段43から生成される上記一方の信号Aと上記他方の信号Bとを微細内挿する手段である。
この逓倍回路14によって、磁気センサ3,4のセンサ本体部13で得られた2相の信号sin,cos が、逓倍信号である(n−m)個のディジタル信号b1 ,b2 ,……,b n-m-1,bn-m (ここではb1 ,b2 ,……,b8 ,b9 )の回転パルスに逓倍される。
図7の構成において、回転パルス差分算出手段15は、前記各磁気センサ3,4の逓倍回路14が生成する回転パルスを計数して、これらの計数値の差分を求める手段である。この回転パルス差分算出手段15は、一方の磁気センサ3側の逓倍回路14が生成する回転パルスを計数する第1のカウンタ16と、他方の磁気センサ4側の逓倍回路14が生成する回転パルスを計数する第2のカウンタ17と、これら両カウンタ16,17の計数値の差分を算出する角度差算出手段18とを備える。
トルク算出手段10Aは、前記回転パルス差分算出手段15によって求められた差分から、予め設定された計算パラメータにしたがって前記両軸21,22間に加わるトルクを算出する処理を行う手段である。得られたトルク値は、先の実施形態の場合と同様に、出力回路11によって電圧値、電流値、PWM信号、あるいはCANバスなどの通信インターフェースを通じたデータ形式で外部に出力される。
このように、この実施形態では、各磁気センサ3,4から出力される回転パルスから演算してトルクを求めるので、信号位相差を検出する先の実施形態の場合には不可能であった、両軸21,22のうち片方の軸が静止している状態でのトルク測定も可能である。
この実施形態において、2つの磁気センサ3,4は互いに異なる分解能であっても良い。この場合、2つのカウンタ16,17は異なる速度で変化することになるので、各計数値の差分を求める前に、両者の公倍数になるように各計数値に定数を掛け算し、速度変化を同じになるようにしてやれば良い。
ところで、回転パルスを計数し、センサターゲット1,2の回転角度をカウント値として保持するこの実施形態の場合、機械的なガタツキによって定常オフセットが発生したり、ノイズによる誤カウントによって両カウンタ16,17の計数値がずれたりして、トルク算出手段10Aでのトルク演算に誤差を生じることがある。そこで、この実施形態でのコントローラ12Aには、図4の信号処理回路6におけるコントローラ12の場合に挙げた計算パラメータの書き換えや演算結果の読み出しなどの機能のほかに、オフセットキャンセル手段19と、計数値リセット手段20とを持たせてある。オフセットキャンセル手段19は、前記回転パルス差分算出手段15により求められた回転パルスの差分をモニタしながら、別途自動車の制御部から送られてくる運転状態を示す所定のデータに応じたフィルタ処理を行うことにより定常オフセット分を抽出して、前記トルク算出手段10Aにより演算されるトルク値に含まれる定常オフセット分を除去する手段である。計数値リセット手段20は、前記回転パルス差分算出手段15におけるカウンタ16,17が計数する計数値を、トルクの印加されていない運転状態においてリセットする手段である。
このように、コントローラ12Aにおけるオフセットキャンセル手段19が、回転パルス差分算出手段15により求められた回転パルスの差分をモニタしながら、運転状態に応じたフィルタ処理を行って定常オフセット分を抽出し、トルク算出手段10Aでの演算処理においてオフセットを除去するので、機械的なガタツキなどによって発生するオフセットの影響を低減して、正確なトルク測定を行うことができる。
また、コントローラ12Aにおける計数値キャンセル手段20が、トルクの印加されていない運転状態のタイミングで、定期的にカウンタ16,17をリセットするので、カウンタ16,17に積算されたノイズの影響などによる誤カウント値を除去して、正確なトルクを測定することができる。磁気センサ3,4から出力される回転パルスが、ABZ信号のようにインデックス信号Zを備えている場合には、ノイズなどによる誤カウントはインデックス信号Zの入力毎にリセットされるため、前記計数値キャンセル手段20からリセット指令を出さなくても良い。なお、インデックス信号Zは、例えばセンサターゲット1,2の1回転で1回出力される信号であるが、磁気センサ3,4がsin,cos 信号を生成して、センサターゲットの被検出極1a,2aの位相を検出しているため、容易に生成することができる。
これらの処理により、第1および第2の軸21,22間での微小なねじれ角を高分解能で検出できるため、両軸21,22間に加わるトルクを正確に測定することができる。また、この実施形態において、各磁気センサ3,4内のセンサ本体部13からは互いに90度位相の異なるA相およびB相の2相の信号が出力されるので、これら2相の信号から回転方向を判別することができる。この位相差に応じて、磁気センサ3,4の逓倍回路14が、回転パルスとして互いに90度位相の異なるA相およびB相の2つのパルス信号を生成するものとしても良い。これにより、正負のどちらの方向のトルクも検出することが可能となる。
このように、上記したトルク測定装置を、例えば自動車等のステアリング装置に搭載した場合、ハンドルに連結された入力軸と、舵取機構に連結された出力軸との間に加わるトルクを正確に測定できるため、パワーステアリングやステアバイワイヤ等でのステアリング制御をより高度に行うことが可能となり、運転し易さ、安全の向上などに貢献することができる。
図11は、この発明の一実施形態に係るパワーステアリング装置の一例を示す概念図である。ハンドル51で回転操作される入力軸である第1の軸21と、舵取機構52の駆動モータ53で回転力が与えられる出力軸である第2の軸22との間に、トルク測定装置50が設けられている。舵取機構52は、車輪55の方向を変える機構である。トルク測定装置50は、上記各実施形態におけるいずれかの構成のものである。信号処理回路6は、上記いずれの構成のものであっても良いが、例えば図7に示す構成のものである。制御回路54は、トルク測定装置50の信号処理回路6から出力されたトルク値に応じて、トルク値とモータ出力との設定関係に基づき、モータ53にその駆動を制御するモータ制御信号を出力する装置である。なお、信号処理回路6は、第1の軸21または第2の軸22の回転角度であるハンドル角を出力する機能を有するものとし、前記制御回路54は、信号処理回路6の出力するトルク値とハンドル角との両方から、設定関係に基づいてモータ制御信号を出力するものとしても良い。
1,2…センサターゲット
2d…磁気干渉防止用スペーサ
3,4…磁気センサ
3A,3B,4A,4B,3a,4a…磁気センサ素子
3AA,3AB,4AA,4AB…ラインセンサ
6…信号処理回路
14…逓倍回路
15…回転パルス差分算出手段
16,17…カウンタ
18…角度差算出手段
19…オフセットキャンセル手段
20…計数値リセット手段
21…第1の軸
22…第2の軸
23…トーションバー

Claims (9)

  1. トーションバーを介して同軸上に連結された第1および第2の軸に、これらの軸と同心に円周方向に並ぶ複数の被検出極が等配された環状のセンサターゲットをそれぞれ設けると共に、これらのセンサターゲットの前記被検出極を検出する磁気センサをそれぞれ設け、各磁気センサの出力信号に基づき前記第1および第2の軸間に加わるトルクを測定するトルク測定装置において、
    前記各磁気センサは、対応するセンサターゲットにおける被検出極のピッチ内でその被検出極の並び方向に互いに位置ずれして配置された複数のセンサ素子を有し、sin および cosの2相の信号出力を得るものとした、
    ことを特徴とするトルク測定装置。
  2. トーションバーを介して同軸上に連結された第1および第2の軸に、これらの軸と同心に円周方向に並ぶ複数の被検出極が等配された環状のセンサターゲットをそれぞれ設けると共に、これらのセンサターゲットの前記被検出極を検出する磁気センサをそれぞれ設け、各磁気センサの出力信号に基づき前記第1および第2の軸間に加わるトルクを測定するトルク測定装置において、
    前記各磁気センサは、対応するセンサターゲットにおける被検出極の並び方向に沿って複数のセンサ素子が並ぶラインセンサで構成され、sin および cosの2相の信号出力を演算によって生成するものとした、
    ことを特徴とするトルク測定装置。
  3. 請求項1または請求項2において、前記磁気センサは、その出力信号を逓倍して高分解能な回転パルスを生成する逓倍回路を有するものとしたトルク測定装置。
  4. 請求項3において、前記逓倍回路の生成する回転パルスが、互いに90°位相の異なるA相およびB相の2つのパルス信号であるトルク測定装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、前記磁気センサは、その出力信号から、センサターゲットの1回転で一つのインデックス信号を生成するものとしたトルク測定装置。
  6. 請求項3ないし請求項5のいずれか1項において、前記各磁気センサの生成する回転パルスのカウント値から対応する各センサターゲットの回転角度を検出するカウンタと、これらのカウンタで検出された2つの回転角度の差分を求める角度差算出手段と、前記差分から前記第1および第2の軸間に加わるトルクを算出するトルク算出手段とを設けると共に、前記差分と前記第1および第2の軸の運転状態から前記算出トルクに含まれる定常オフセット量を推定し、前記算出トルクからオフセット分をキャンセルするオフセットキャンセル手段を設けたトルク測定装置。
  7. 請求項3ないし請求項5のいずれか1項において、前記各磁気センサの生成する回転パルスのカウント値から対応する各センサターゲットの回転角度を検出するカウンタと、これらのカウンタで検出された2つの回転角度の差分を求める角度差算出手段と、前記差分から前記第1および第2の軸間に加わるトルクを算出するトルク算出手段とを設けると共に、前記第1および第2の軸にトルクが印加されていない運転状態において前記カウント値をリセットする計数値リセット手段を設けたトルク測定装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか1項において、前記2つのセンサターゲット間に磁気干渉防止用の磁性体を設けたトルク測定装置。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載のトルク測定装置を搭載したことを特徴とするステアリング装置。
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KR20180130163A (ko) * 2017-05-29 2018-12-07 현대모비스 주식회사 능동형 스태빌라이저용 토크센서 모듈

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