JP2007078402A - スロットルバルブの回転角度検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 コンパクトに構成できて高精度に検出でき、組立性が良く環境変化にも強いスロットルバルブの回転角度検出装置を提供する。
【解決手段】 このスロットルバルブの回転角度検出装置は、スロットルバルブ2の弁体3の回転角度を検出する装置であり、磁気発生手段11と磁気アレイセンサ12と角度算出手段13とを備える。磁気発生手段11は、弁体3の回転に応じて回転しその回転中心回りの円周方向異方性を有する。磁気アレイセンサ12は、磁気発生手段11の回転中心の軸方向に対向して非回転側部材に配置されて前記磁気発生手段11の磁気を検出する。角度算出手段13は、磁気アレイセンサ12の出力から磁気発生手段11の回転角度を算出する。
【選択図】 図1
【解決手段】 このスロットルバルブの回転角度検出装置は、スロットルバルブ2の弁体3の回転角度を検出する装置であり、磁気発生手段11と磁気アレイセンサ12と角度算出手段13とを備える。磁気発生手段11は、弁体3の回転に応じて回転しその回転中心回りの円周方向異方性を有する。磁気アレイセンサ12は、磁気発生手段11の回転中心の軸方向に対向して非回転側部材に配置されて前記磁気発生手段11の磁気を検出する。角度算出手段13は、磁気アレイセンサ12の出力から磁気発生手段11の回転角度を算出する。
【選択図】 図1
Description
この発明は、自動車等におけるスロットルバルブの回転角度検出装置に関する。
各種の機器に使用される非接触方式の回転角度検出装置として、光学式のものと磁気式のものとがあるが、埃による影響を受けやすい光学式のものは環境の悪い条件では使いにくいことから、磁気式のものが使用されることが多い。自動車等のエンジンにおけるスロットルバルブの回転角度を検出する回転角度検出装置では、塵埃の影響を受け易い環境下にあるため、磁気式のものが使用される(例えば特許文献1)。
従来の磁気式の回転角度検出装置は、回転軸に取付けられる磁石と、ホールセンサやMR素子等のアナログ出力の磁気検出手段とを組み合わせたものであり、回転軸の回転に伴って変化する磁界の強さを検出することで、角度を検出するものである。
なお、小型の機器に組み込みが可能で、かつ高精度な角度検出が可能な回転角度検出装置としては、磁気発生手段と磁気ラインセンサとを組み合わせたものが提案されている(特許文献2)。これには、小型モータの回転制御のための回転検出や、事務機器の位置検出のための回転検出に用いられることが開示されている。また、軸受と回転検出手段とを一体化した回転角度検出装置付き軸受とすることが開示されている。
特開2001−59702号公報
特開2004−37133号公報
従来のホールセンサ等を使用して磁界の強さそのものを用いて角度検出する方式の回転角度検出装置では、磁石の温度特性やセンサの非線形性特性による影響が大きいため、以下に挙げる問題がある。
・検出精度を上げるために、センサ出力の非線形特性の補正が必要である。
・磁石の形状・着磁・配置が検出精度に大きく影響する。
・検出ターゲットである磁石の磁力が温度によって変化するため、この特性を補正する必要がある。
・ギャップを厳しく管理する必要があり、組立調整作業が複雑化する。
・検出精度を上げるために、センサ出力の非線形特性の補正が必要である。
・磁石の形状・着磁・配置が検出精度に大きく影響する。
・検出ターゲットである磁石の磁力が温度によって変化するため、この特性を補正する必要がある。
・ギャップを厳しく管理する必要があり、組立調整作業が複雑化する。
特許文献2に示される磁気ラインセンサ式の回転角度検出装置は、種々の優れた機能を有するが、適用例として、小型モータの回転制御のための回転検出や、事務機器の位置検出のための回転検出が開示されているのみで、スロットルバルブの回転角度検出への適用例は開示されていない。
この発明の目的は、コンパクトに構成できて高精度に検出でき、組立性が良く環境変化にも強いスロットルバルブの回転角度検出装置を提供することである。
この発明のスロットルバルブの回転角度検出装置は、スロットルバルブの弁体の回転角度を検出する装置であって、前記弁体の回転に応じて回転しその回転中心回りの円周方向異方性を有する磁気発生手段と、この磁気発生手段の回転中心の軸方向に対向して非回転側部材に配置されて前記磁気発生手段の磁気を検出する磁気アレイセンサと、この磁気アレイセンサの出力から磁気発生手段の回転角度を算出する角度算出手段とを備えたものであることを特徴とする。
上記磁気アレイセンサと磁気発生手段の組み合わせによると、磁界の分布測定により回転角度を検出できるため、磁界の強さで検出するものと異なり、小型・高分解能となり、絶対角度検出が可能な回転角度検出装置となる。また、磁界分布測定に基づく原理を利用するものであるため、永久磁石の温度特性やギャップ設定の影響も受けず、環境変化に強いという特性が得られて、安定した検出が可能である。そのため、組立性にも優れ、外部に補正回路の必要もない。装置構成も、磁気発生手段、磁気アレイセンサ、角度算出手段となる回路基板等からなるため、構成が単純で部品点数も少なくなる。これらのため、スロットルバルブの弁体の角度検出に適用することで、コンパクトに構成できて高精度に検出でき、組立性が良く環境変化にも強いものとなる。非接触で回転角度を検出するため、摩耗の問題も生じない。
絶対角度を検出してデジタルデータとして出力するものとすれば、冗長符号を付加するなどして、ノイズの影響を防止し、信頼性をより一層高めることもできる。
絶対角度を検出してデジタルデータとして出力するものとすれば、冗長符号を付加するなどして、ノイズの影響を防止し、信頼性をより一層高めることもできる。
前記磁気アレイセンサは磁気ラインセンサであっても良い。例えば、磁気ラインセンサを矩形の各辺に配置したものであっても良い。
磁気ラインセンサを用いると、角度算出手段は、磁気ラインセンサのセンサ素子の並びにおける磁界分布のゼロクロスを検出して回転角度を算出するものとできる。すなわち、N極とS極間で変化するゼロ位置を検出して回転角度を検出できる。角度算出手段を、磁界分布のN極とS極のゼロクロス位置から回転角度を算出するものとすることにより、検出される角度位置の精度を向上させることができる。
磁界分布のゼロ位置を検出して角度を算出する方式であると、磁界強度の強さには鈍感で、磁石の回転中心のずれにも強く、磁石の温度特性や磁石とのギャップ設定の影響を受けずに、より安定した角度検出が可能である。
磁気ラインセンサを用いると、角度算出手段は、磁気ラインセンサのセンサ素子の並びにおける磁界分布のゼロクロスを検出して回転角度を算出するものとできる。すなわち、N極とS極間で変化するゼロ位置を検出して回転角度を検出できる。角度算出手段を、磁界分布のN極とS極のゼロクロス位置から回転角度を算出するものとすることにより、検出される角度位置の精度を向上させることができる。
磁界分布のゼロ位置を検出して角度を算出する方式であると、磁界強度の強さには鈍感で、磁石の回転中心のずれにも強く、磁石の温度特性や磁石とのギャップ設定の影響を受けずに、より安定した角度検出が可能である。
この発明において、前記弁体と共に回転する回転軸を支持する軸受が、前記磁気発生手段および磁気アレイセンサを有する角度検出部が設けられた回転角度検出装置付き軸受であっても良い。
このように軸受に回転角度検出装置を一体化することで、取付調整を不要化または簡略化できて、組立作業をごく簡単にすることができ、よりコンパクトで簡易な構成も可能となる。また、堅牢化を実現できる。
このように軸受に回転角度検出装置を一体化することで、取付調整を不要化または簡略化できて、組立作業をごく簡単にすることができ、よりコンパクトで簡易な構成も可能となる。また、堅牢化を実現できる。
この発明のスロットルバルブの回転角度検出装置は、スロットルバルブの弁体の回転角度を検出する装置であって、前記弁体の回転に応じて回転しその回転中心回りの円周方向異方性を有する磁気発生手段と、この磁気発生手段の回転中心の軸方向に対向して非回転側部材に配置されて前記磁気発生手段の磁気を検出する磁気アレイセンサと、この磁気アレイセンサの出力から磁気発生手段の回転角度を算出する角度算出手段とを備えたものであるため、コンパクトに構成できて高精度に検出でき、組立性が良く環境変化にも強い回転角度検出装置とすることができる。
この発明の第1の実施形態を図1ないし図6と共に説明する。このスロットルバルブの回転角度検出装置1は、自動車エンジンにおけるスロットルバルブ2の弁体3の回転角度を検出するものである。図1に断面図で示すように、スロットルボディ5に設けられた通気路6の途中に、スロットルバルブ2の弁体3を取付けた回転軸4が、通気路6と交差する方向に配置されている。回転軸4と共に、弁体3の回転角度を調節することで、通気路6の開度が調節される。回転軸4の一端はスロットルボディ5を貫通して、その一側部に形成された軸受ハウジング7内に突出させてあり、この回転軸4の突出端部が軸受8を介して軸受ハウジング7に支持されている。回転軸4の他端には、この回転軸4を回転させるバルブ開閉駆動装置(図示せず)に連結されている。
軸受8は、回転角度検出装置1を一体に組み込んだ回転角度検出装置付き軸受とされている。図2に拡大断面図で示すように、この回転角度検出装置付軸受8は、内輪21と外輪22の転走面間に、保持器23に保持された転動体24を介在させた転がり軸受である。転動体24はボールからなり、この転がり軸受8は深溝玉軸受とされている。回転軸4が嵌合する内輪21は、転動体24を介して外輪22に支持されている。外輪22は、スロットルボディ5の軸受ハウジング7に設置されている。
回転角度検出装置1は、その原理構成を斜視図で示す図3のように、回転側部材に配置された磁気発生手段11と、非回転側部材に配置された磁気アレイセンサ12と、この磁気アレイセンサ12の出力から磁気発生手段11の回転角度を算出する角度算出手段13とを備える。磁気アレイセンサ12は、磁気発生手段11に対して僅かな隙間を隔てて配置される。
磁気発生手段11は、発生する磁気が回転側部材の回転中心Oの回りの円周方向異方性を有するものであり、永久磁石の単体、あるいは永久磁石と磁性材の複合体からなる。ここでは、磁気発生手段11は、1つの永久磁石15を2つの磁性体ヨーク16,16で挟んで一体化されたものとされて、概形が二叉のフォーク状とされ、一方の磁性体ヨーク16の一端がN磁極、他方の磁性体ヨーク16の一端がS磁極となる。磁気発生手段11をこのような構造とすることにより、シンプルでかつ堅牢に構成できる。
図2の回転検出装置付き軸受8においては、内輪21に磁気発生手段取付部材26が取付けられ、この磁気発生手段取付部材26に上記磁気発生手段11が取付けられている。これにより、磁気発生手段11は、スロットルバルブ弁体3の回転に応じて回転し、その回転中心O回りをN磁極およびS磁極が旋回移動する。
磁気アレイセンサ12は磁気発生手段11の磁気を検出するセンサであって、回転側部材(ここでは回転軸4)の回転中心Oの軸方向に向けて磁気発生手段11と対向するように、非回転側部材に配置される。ここでは、磁気アレイセンサ12は、図4のように仮想の矩形の4辺における各辺に沿って配置された磁気ラインセンサ12A〜12Dからなる。前記矩形の中心は、回転軸4の回転中心Oに一致する。各辺の磁気ラインセンサ12A〜12Dは、磁気センサ素子12aを1列または複列に並べたものである。
各磁気センサ素子12aは、例えば、磁気トランジスタ素子またはホール素子等からなる。磁気アレイセンサ12における各磁気センサ素子12aの出力は、増幅されてAD変換回路によってデジタル化される。
なお、磁気アレイセンサ12は、上記のような複数の磁気ラインセンサ12A〜12Dを矩形に配置したものとする代わりに、縦横に複数列のマトリクス状に磁気センサ素子を配置したものであっても良い。
各磁気センサ素子12aは、例えば、磁気トランジスタ素子またはホール素子等からなる。磁気アレイセンサ12における各磁気センサ素子12aの出力は、増幅されてAD変換回路によってデジタル化される。
なお、磁気アレイセンサ12は、上記のような複数の磁気ラインセンサ12A〜12Dを矩形に配置したものとする代わりに、縦横に複数列のマトリクス状に磁気センサ素子を配置したものであっても良い。
角度算出手段13は集積回路からなり、半導体チップ上に磁気アレイセンサ12と共に集積されて、角度検出部14を構成する。角度算出手段13は、磁気アレイセンサ12の矩形配置の内部に配置される。これにより、磁気アレイセンサ12および角度算出手段13からなる角度検出部14をコンパクトに配置することができる。
図2の回転検出装置付軸受8においては、外輪22にセンサ取付部材27が取付けられ、このセンサ取付部材27に、磁気アレイセンサ12および角度算出手段13の集積された半導体チップからなる角度検出部14が回路基板25を介して取付けられている。また、このセンサ取付部材27には、角度検出部14の信号を外部に取り出すケーブル28も取付けられている。なお、図1において、回転検出装置付軸受8が設置された軸受ハウジング7の開口側は図示しない保護カバーで被覆される。
この構成のスロットルバルブの回転角度検出装置1によると、スロットルバルブ2の弁体3が回転するのに伴い、その回転中心O回りに磁気発生手段11の磁界分布が回転変化し、その変化を磁気アレイセンサ12が磁気発生手段11の回転角度(絶対角度)として検出する。この実施形態では、磁気発生手段11のN磁極とS磁極が前記回転中心O回りに回転し、磁気アレイセンサ12はN磁極とS磁極の境界線(磁界分布のゼロ点)を磁気ラインセンサ12A〜12Dによって検出する。この磁気アレイセンサ12の出力から、角度算出手段13が磁気発生手段11の回転角度つまりスロットルバルブ弁体3の回転角度をデジタル値で算出する。
図5および図6は、角度算出手段13での計算処理の一例を示す原理説明図である。図5(A)〜(D)は、磁気発生手段11が回転している時の磁気アレイセンサ12の各磁気ラインセンサ12A〜12Dによる出力波形を示し、それらの横軸は各磁気ラインセンサ12A〜12Dにおけるセンサ素子12aを、縦軸は検出磁界の強度(上側のN極、下側がS極)をそれぞれ示す。
いま、図6に示す位置X1とX2に磁気アレイセンサ12の検出磁界のN磁極とS磁極の境界であるゼロクロス位置があるとする。この状態で、磁気アレイセンサ12の各磁気ラインセンサ12A〜12Dの出力が、図5(A)〜(D)に示す信号波形となる。したがって、ゼロクロス位置X1,X2は、磁気ラインセンサ12A,12Cの出力から直線近似することで算出できる。
角度計算は、次式で行うことができる。
θ=tan-1(2L/b)
ここで、θは、磁気発生手段11の回転角度を絶対角度(アブソリュート値)で示した値である。2Lは、矩形に並べられる各磁気アレイセンサ12の1辺の長さである。bはゼロクロス位置X1,X2間の横方向長さである。
ゼロクロス位置X1,X2が磁気ラインセンサ12B,12Dにある場合には、それらの出力から得られるゼロクロス位置データにより、上記と同様にして回転角度θが算出される。
いま、図6に示す位置X1とX2に磁気アレイセンサ12の検出磁界のN磁極とS磁極の境界であるゼロクロス位置があるとする。この状態で、磁気アレイセンサ12の各磁気ラインセンサ12A〜12Dの出力が、図5(A)〜(D)に示す信号波形となる。したがって、ゼロクロス位置X1,X2は、磁気ラインセンサ12A,12Cの出力から直線近似することで算出できる。
角度計算は、次式で行うことができる。
θ=tan-1(2L/b)
ここで、θは、磁気発生手段11の回転角度を絶対角度(アブソリュート値)で示した値である。2Lは、矩形に並べられる各磁気アレイセンサ12の1辺の長さである。bはゼロクロス位置X1,X2間の横方向長さである。
ゼロクロス位置X1,X2が磁気ラインセンサ12B,12Dにある場合には、それらの出力から得られるゼロクロス位置データにより、上記と同様にして回転角度θが算出される。
このように、この回転角度検出装置1によると、半導体に集積された磁気アレイセンサ12と角度算出手段13によって角度検出処理が実現されているため、単体で絶対角度を精度良く検出することができる。従来の方式であるリニア出力のホールセンサを使用した磁界そのものを用いて検出する方式では、磁石の温度特性やセンサの非線形性による影響が大きいため、複雑な補正処理が必要となる。しかし、この実施形態の回転角度検出装置1は、磁界の分布から角度を検出するため、これらの影響を受けず、補正処理の必要がない。よって、回転角度検出装置1の構成は単純となり、部品点数も少なく、コンパクトな構成で高分解能の角度検出処理が実現できる。また検出処理方式が非接触式であるため、摩耗の問題もない。
スロットルバルブ2の回転軸4を支持する軸受8を回転角度検出装置付き軸受としたため、別途角度センサを取付ける必要がなく、コンパクトで組立易い構造となる。センサを構成する磁石15等の磁気発生手段11や回路基板が軸受8に内蔵されているため、組付け時に調整する必要がない。
スロットルバルブ2の回転軸4を支持する軸受8を回転角度検出装置付き軸受としたため、別途角度センサを取付ける必要がなく、コンパクトで組立易い構造となる。センサを構成する磁石15等の磁気発生手段11や回路基板が軸受8に内蔵されているため、組付け時に調整する必要がない。
この実施形態の回転角度検出装置1の利点をまとめると、次のとおりである。
・磁気発生手段11、磁気アレイセンサ12、角度算出手段13の回路基板25、などの簡単な構成で済み、回転角度検出装置1を小型化できる。
・補正回路や計算回路を別途容易しなくても良いため、コンパクトな構成が可能である。・磁気ループを構成するための大きなヨークが不要なため、装置の構成を単純化できる。・磁気発生手段11の磁界分布のゼロ点を検出する角度を算出する方式であるため、磁界強度の絶対値(強さ)には鈍感で、磁気発生手段11の回転中心のずれにも強く、磁気発生手段11の温度特性などの環境変化や磁気発生手段11とのギャップの影響を受けずに安定した角度検出が可能である。
・絶対角度を検出してデジタルデータとして出力するため、冗長符号を付加するなどの処置も可能で、ノイズの影響を受け難く、信頼性を高められる。
・スロットルバルブ2の回転軸4を支持する軸受8に回転角度検出装置1を一体化しているので、取付調整を不要とできる。その結果、コンパクトで、組立性・組込性を向上させることができる。
・磁気発生手段11、磁気アレイセンサ12、角度算出手段13の回路基板25、などの簡単な構成で済み、回転角度検出装置1を小型化できる。
・補正回路や計算回路を別途容易しなくても良いため、コンパクトな構成が可能である。・磁気ループを構成するための大きなヨークが不要なため、装置の構成を単純化できる。・磁気発生手段11の磁界分布のゼロ点を検出する角度を算出する方式であるため、磁界強度の絶対値(強さ)には鈍感で、磁気発生手段11の回転中心のずれにも強く、磁気発生手段11の温度特性などの環境変化や磁気発生手段11とのギャップの影響を受けずに安定した角度検出が可能である。
・絶対角度を検出してデジタルデータとして出力するため、冗長符号を付加するなどの処置も可能で、ノイズの影響を受け難く、信頼性を高められる。
・スロットルバルブ2の回転軸4を支持する軸受8に回転角度検出装置1を一体化しているので、取付調整を不要とできる。その結果、コンパクトで、組立性・組込性を向上させることができる。
図7は、この発明の他の実施形態を示す断面図である。この実施形態では、回転角度検出装置1とは別に、スロットルバルブ2を回転駆動するモータ31と、このモータ31の回転出力を減速してスロットルバルブ2の回転軸4に伝達する減速機32とを設けた構成例を示している。回転軸4は図示しない軸受によって支持されている。
モータ31は、その出力軸31aがスロットルバルブ2の回転軸4と平行となり、スロットルバルブ2の回転軸4の一端部が突出するスロットルボディ5の一側部に前記出力軸31aが突出するように、スロットルボディ5内に設置される。減速機32は、モータ31の出力軸31aに固定された入力ギヤ33と、スロットルバルブ2の回転軸4の一端部に固定された出力ギヤ35と、入力ギヤ33の回転を出力ギヤ35に伝達する中間ギヤ34とでなる。減速機32が配置されるスロットルボディ5の一側部は、ギヤボックス36で覆われている。
出力ギヤ35が固定されるスロットルバルブ2の回転軸4の軸端には、回転角度検出装置1の磁気発生手段11が取付けられ、前記ギヤボックス36における前記磁気発生手段11と軸方向に対向する位置には、磁気アレイセンサ12および角度算出手段13の集積された半導体チップからなる角度検出部14が、回路基板25を介して取付けられている。回転側部材である回転軸4の軸端に取付けられる磁気発生手段11と、非回転側部材であるギヤボックス36に取付けられる磁気アレイセンサ12との位置関係は、第1の実施形態の場合と同じである。角度検出部13の信号は、ギヤボックス36に設けられたケーブル28で外部に取り出される。スロットルバルブ2の回転軸4は図示しない軸受によりスロットルボディ5に回転自在に支持される。その他の構成は第1の実施形態の場合と同じである。
この実施形態では、回転角度検出装置1が磁気発生手段11と角度検出部13と回路基板35だけで構成されるため、軸方向寸法を短くでき、コンパクトな部品配置が可能となる。回転角度検出装置1は、絶対角度を検出してディジタル値で出力するため、組立時に角度ゼロの位置を簡単に記憶・設定可能である。したがって、組み付け時に回転位置を調整する必要がない。
1…回転角度検出装置
2…スロットルバルブ
3…弁体
4…回転軸
8…軸受
11…磁気発生手段
12…磁気アレイセンサ
12A〜12D…磁気ラインセンサ
13…角度算出手段
14…角度検出部
26…磁気発生手段取付部材
27…センサ取付部材(非回転側部材)
36…ギヤボックス(非回転側部材)
2…スロットルバルブ
3…弁体
4…回転軸
8…軸受
11…磁気発生手段
12…磁気アレイセンサ
12A〜12D…磁気ラインセンサ
13…角度算出手段
14…角度検出部
26…磁気発生手段取付部材
27…センサ取付部材(非回転側部材)
36…ギヤボックス(非回転側部材)
Claims (3)
- スロットルバルブの弁体の回転角度を検出する装置であって、前記弁体の回転に応じて回転しその回転中心回りの円周方向異方性を有する磁気発生手段と、この磁気発生手段の回転中心の軸方向に対向して非回転側部材に配置されて前記磁気発生手段の磁気を検出する磁気アレイセンサと、この磁気アレイセンサの出力から磁気発生手段の回転角度を算出する角度算出手段とを備えたものであることを特徴とするスロットルバルブの回転角度検出装置。
- 請求項1において、前記磁気アレイセンサが、磁気ラインセンサであるスロットルバルブの回転角度検出装置。
- 請求項1または請求項2において、前記弁体と共に回転する回転軸を支持する軸受が、前記磁気発生手段および磁気アレイセンサを有する角度検出部が設けられた回転角度検出装置付き軸受であるスロットルバルブの回転角度検出装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009097566A1 (en) | 2008-01-30 | 2009-08-06 | Flowserve Management Corporation | Valve actuators having magnetic angle sensors and systems including same |
JP2012002716A (ja) * | 2010-06-18 | 2012-01-05 | Tokai Rika Co Ltd | 回転検出装置 |
-
2005
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080829 |
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A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20100531 |