JPH11346811A - 輪状装身具の中留の構造 - Google Patents

輪状装身具の中留の構造

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JPH11346811A
JPH11346811A JP16368098A JP16368098A JPH11346811A JP H11346811 A JPH11346811 A JP H11346811A JP 16368098 A JP16368098 A JP 16368098A JP 16368098 A JP16368098 A JP 16368098A JP H11346811 A JPH11346811 A JP H11346811A
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Hideo Taguchi
秀夫 田口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期にわたって壊れず、使用者にとって美し
く、安全で製造とメインテナンスを容易にでき、さらに
安価で小さく、かつ操作性が良い輪状装身具の中留の構
造を提供する。 【解決手段】 差し込み具5の裏面にフックAを形成
し、受け入れ具6より延出する一対のプッシュボタン9
R、9Lの薄肉部90にフックBを浮き彫りに形成した
輪状装身具の中留の構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、腕時計、ブレスレ
ット、あるいはベルトなどに代表される輪状の装身具に
用いられる中留の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の輪状装身具の中留として、実開昭
63−69017号公報に開示された中留がある。かか
る中留の概要を図10に示す。
【0003】中留装置101は、輪状装身具100の一
端と他端との間に配置される。中留装置101は、装身
具100の一端に連結された差し込み具102と、対向
する他端に連結された受け入れ具103とを備える。
【0004】差し込み具102の先端には、挿入板10
5が備えられる。板105の先端に、幅方向に突出する
鍵形状のフック106が形成される。フック106の先
端に、傾斜面106Aが形成される。フック106に付
随して、フック溝108が形成される。
【0005】受け入れ具103は、差し込み具102と
対向する端部に挿入口111を有する筒形状を成す。幅
方向に沿って開口する開口114に、プッシュボタン1
15が挿入される。プッシュボタン115は、鍵形状の
フック118を備える。フック118の先端に、傾斜面
118Aが形成される。フック106に付随して、フッ
ク溝108が形成される。また、幅方向に長い長円形状
のガイド孔122が、表裏方向に穿設される。
【0006】プッシュボタン115は、表裏方向に挿通
されるネジ120によって、受け入れ具103に取り付
けられる。詳しくは、受け入れ具103のネジ孔121
より挿入されたネジ120が、プッシュボタン115の
ガイド孔122を通って、受け入れ具103の雌ネジ部
123に螺入される。かくして、プッシュボタン115
の抜け止めと、幅方向に沿った滑動ストロークが決定さ
れる。
【0007】さらに、スプリング125が、プッシュボ
タン115に隣接して、受け入れ具103の内部に配置
される。スプリング125は、ボタン115を幅方向に
沿って、受け入れ具103の外方に付勢する。このと
き、受け入れ具103の筒の内壁から延出する壁である
ガイド手段112が、プッシュボタン115の幅方向の
滑動を案内する。ガイド手段112は、開口114に相
対する内壁より、開口114に向けて幅方向に延出し、
受け入れ具103と一体に形成される。
【0008】中留装置101の施錠及び解錠方法を説明
する。まず、差し込み具102の挿入板105を、受け
入れ具103の挿入口111より挿入する。すると、差
し込み具102のフック106と、プッシュボタン11
5のフック118が当たる。詳しくは、傾斜面106A
と傾斜面118Aが当設する。さらに挿入すると、プッ
シュボタン115は、ガイド手段112内をスプリング
125の付勢力に反して滑動し、フック106及びフッ
ク118がそれぞれフック溝116及びフック溝108
に係合し施錠される。また、中留装置101を解錠する
には、開口114より突出したプッシュボタン115の
外端をスプリング125の付勢力に反して押圧する。す
ると、フック106及びフック118がそれぞれフック
溝116及びフック溝108より離間して解錠される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た実開昭63−69017号公報に開示された輪状装身
具の中留の構造にあっては、下記の問題点があった。 (1)フック106とフック118が露出しているた
め、曲がったり、あるいは折れたりすることがあった。
また、フック106とフック118を打ち抜いて形成す
る加工が困難だった。 (2)フック106が露出しているため、中留の美観を
損ねるばかりか、使用者の指を傷つけることがあった。 (3)ガイド手段112が、受け入れ具103に一体に
設けられているため、受け入れ具103の構造が複雑だ
った。よって、受け入れ具103を加工する負荷が大き
かった。 (4)ガイド手段112をプッシュボタン115の外方
に配置するため、受け入れ具103が大きくなってしま
った。 (5)プッシュボタン115のガタつきが大きかった。
よって、フック106とフック118とが円滑に係合し
なかった。また、プッシュボタン115を押圧しても、
フック106とフック118とが円滑に離間しないこと
があった。
【0010】本発明は、係るに従来の輪状装身具の中留
の構造の問題点に着目して成されたものである。本発明
の目的とするところは、下記の通りである。 (1)長期にわたって壊れない中留を提供すること。 (2)使用者にとって美しく、かつ安全な中留を提供す
ること。 (3)中留の構造を簡単にして、製造とメインテナンス
を容易に、かつ安価にすること。 (4)中留を小さくすること。 (5)中留の操作性を良くすること。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の特徴は、請求項1に記載される通りであ
る。特に、「前記フックAが、前記差し込み具の先端に
浮き彫りに形成されること」を特徴とする。
【0012】かかる構成により、フックAが曲がった
り、あるいは折れたりすることが無い。また、フックA
が引っ掛かって使用者を傷つける危険も削減される。こ
れは、長期にわたる良好な操作性を中留に保証する。か
つ、加工も容易である。
【0013】また、本発明の別の特徴は、請求項2に記
載される通りである。特に、「前記フックBが、前記プ
ッシュボタンに浮き彫りに形成されること」を特徴とす
る。
【0014】かかる構成により、請求項1と同様の効果
が得られる。
【0015】また、本発明の別の特徴は、請求項3に記
載される通りである。特に、「前記フックAが、前記差
し込み具の先端の裏面に配置されること」を特徴とす
る。
【0016】かかる構成により、フックAが中留の表側
から視認されない。これは、中留の外観を美しくする。
【0017】また、本発明の別の特徴は、請求項4に記
載される通りである。特に、「前記プッシュボタンの滑
動を案内するガイド手段が、前記受け入れ具の外方より
組み込みと取り外しができること」を特徴とする。
【0018】かかる構成により、受け入れ具が簡単な構
造になる。また、受け入れ具のメインテナンスも容易に
行われる。よって、中留を安価に提供できる。
【0019】また、本発明のさらに別の特徴は、請求項
5に記載される通りである。特に、「前記プッシュボタ
ンの滑動を案内するガイド手段が、前記プッシュボタン
を貫通して配置されること」を特徴とする。
【0020】かかる構成により、ガイド手段を配置する
スペースをプッシュボタンの外方に設ける必要が無い。
よって、受け入れ具を小型にすることができる。また、
プッシュボタンが滑動する方向を除き、全ての方向への
プッシュボタンのガタつきが完全に抑止される。これ
は、中留の操作性を改善する。
【0021】また、前記フックAは、前記差し込み具よ
り延出する薄肉部に浮き彫りされることが好ましい。か
かる構成により、フックAを浮き彫りにしようとも、差
し込み具の厚みが増すことは無い。これは、差し込み具
を小型にする。
【0022】また、前記フックBは、前記受け入れ具よ
り延出する薄肉部に浮き彫りされることが好ましい。か
かる構成により、フックBを浮き彫りにしようとも、受
け入れ具の厚みが増すことは無い。これは、受け入れ具
を小型にする。
【0023】また、差し込み具の薄肉部と、受け入れ具
の薄肉部とが表裏方向に重なり、フックAとフックBと
が係合されることが好ましい。かかる構成により、中留
の表裏方向の厚みを薄くできる。
【0024】また、ガイド手段が、挿入部内に配置され
た割りパイプと、該割りパイプに挿入されるピンとより
成ることが好ましい。かかる構成により、ガイド手段を
受け入れ具に容易に組み込むことができる。
【0025】また、ガイド手段がバネ棒、または圧入さ
れるピンのいずれかであっても、受け入れ具に容易に組
み込むことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
乃至図9に基づいて詳細に説明する。かかる実施の形態
は、腕時計の中留として説明される。主にC型バンド、
またはバングルタイプバンドと称されるバンドを用いた
腕時計に好適である。しかしながら、本発明は、かかる
実施の形態に限定されるものではない。以下の説明にお
ける表、あるいは表側とは、装身具を身体に巻着したと
きに外方に向く側を示す。逆に、裏、あるいは裏側と
は、身体に向く側を言う。図面の上下方向が表裏方向を
示す。表裏方向は、装身具の厚み方向とも表現される。
また、長手方向とは、輪状装身具の輪の円周に沿った方
向を示す。幅方向とは、長手方向に垂直な方向を示す。
【0027】図1に示すように、本発明による中留装置
4は、輪状装身具である腕時計1の一端と他端の間に配
置される。すなわち、中留装置4は、腕時計1の一端で
ある一方のバンド2の開放端に連結された差し込み具5
と、腕時計1の他端である他方のバンド3の開放端に連
結された受け入れ具6とを備える。受け入れ具6は、受
け入れ具6との施錠及び解錠を行う一対のプッシュボタ
ン9R、9Lを含むロック機構8を備えて大略構成され
る。
【0028】まず、差し込み具5は、図2(a)、
(b)に示される。差し込み具5の長手方向に沿った一
端に、表裏方向に沿った厚みが薄い薄肉部50Bが形成
される。薄肉部50Bは、裏面の厚みが削がれている。
かかる薄肉部50Bの裏面に、平面視略ハ字状に傾斜面
50Aをそれぞれ有する一対のフックAが備えられる。
一対のフックAは、差し込み具5の裏面より一体に突出
して成る。すなわち、差し込み具5の裏面に浮き彫りに
形成される。
【0029】このように、フックAを浮き彫りにすれ
ば、フックAの曲がりや折れが発生しない。また、フッ
クAが使用者を傷つけない。また、フックAは差し込み
具5の表側から視認されないため、中留装置4の外観を
美しい。また、薄肉部50BにフックAを浮き彫りにし
たので、差し込み具5の厚みを薄くできる。
【0030】浮き彫りに突出する一対のフックAの周囲
に、略T字型に凹みが形成される。一対のフックAの間
の凹みが、挿入凹部50として示される。また、挿入凹
部50と垂直に交差して連なった、幅方向に沿った凹み
が、係合溝54として示される。
【0031】一対のフックAそれぞれに、案内傾斜面5
3が形成される。案内傾斜面53は、幅方向に沿って相
対し、挿入凹部50に臨む。よって、挿入凹部50は、
外方に向けて拡がった略ハ字状を成す。また、一対のフ
ックAを含む差し込み具5の一端は、先端に絞り込まれ
た形状を成す。かかる先細り形状は、案内傾斜面53と
共に受け入れ具6に挿入する作業を容易にする。
【0032】差し込み具5の他端に、連結孔51を穿孔
した凸部52を一体形成される。差し込み具5は、連結
孔51に挿通される連結ピン11により、一方のバンド
2と連結される。差し込み具5と一方のバンド2は、表
裏方向に沿って回転可能に連結される。
【0033】受け入れ具6は、図3に示される。受け入
れ具6は、長手方向に沿って貫通する筒状の枠体7を備
える。枠体7の幅方向断面は、略矩形を成す。該枠体7
は、板材を一体に折り曲げ加工されて成る。表裏方向に
対向する表面7Aと底面7C、および幅方向に対向する
一対の側壁7Bにより囲まれた筒の内部が、挿入部70
として示される。
【0034】また、該一対の側壁7Bの略中央それぞれ
に、一対の窓孔71が幅方向に対向して開口する。それ
ぞれの窓孔71における、長手方向に沿った両脇に、連
結孔73、74が穿設される。連結孔73、74は、窓
孔71を挟むように配置される。孔73、74は、挿入
部70を通過して、枠体7を幅方向に貫通する。また、
枠体7の底面7Cに、一対のガイド孔76が穿孔され
る。一対の孔76は、幅方向に沿って並列する。図中の
ガイドネジ10については、後述する。
【0035】枠体7の長手方向に沿った一端には、長手
方向に延出するガイド片75が備えられる。ガイド片7
5は、底面7Cより延設される。ガイド片75は、受け
入れ具6と差し込み具5を確実に相対させるためのガイ
ド機能を有する。枠体7の他端には、幅方向に貫通する
連結孔72が穿設される。受け入れ具6は、連結孔72
に挿通される連結ピン12により、他方のバンド3と表
裏に沿って回転可能に連結される。
【0036】ロック機構8は、図4に示される。ロック
機構8は、一対のプッシュボタン9R、9Lと割りパイ
プ23、24と連結ピン13、14及び付勢手段である
スプリング15、15とにより構成される。
【0037】一対のプッシュボタン9R、9Lは、長手
方向に沿った中心線を基準に、線対称な形状を有する。
ボタン9R、9Lにおける長手方向の一端には、表裏方
向の厚みがやや薄い肉薄部90が延出される。肉薄部9
0それぞれに、平面視略三角形状を有するフックBが表
方向に一体に突出される。すなわち、肉薄部90それぞ
れに、フックBが浮き彫りに形成される。フックBは、
傾斜面90Bを備えている。傾斜面90Bは、幅方向に
沿って外方を向く。
【0038】フックAと同様に、浮き彫りにされたフッ
クBは、曲がったり、あるいは折れたりすることが無
い。薄肉部50BにフックAを浮き彫りにしたので、プ
ッシュボタン9R、9Lの厚みを薄くできる。延いて
は、受け入れ具6を薄くできる。
【0039】一対のボタン9R、9Lそれぞれは、幅方
向に沿って外方に突出する押圧部9Aを有する。ボタン
9R、9Lにおける、幅方向に対向する内方の側壁9B
それぞれに、スプリング収納穴95、95が幅方向に穿
って凹設される。収納穴95、95は、長手方向に沿っ
て並列する。
【0040】また、一対のプッシュボタン9R、9Lを
幅方向に貫通するガイド孔93、94が穿孔される。ガ
イド孔93、94は、スプリング収納穴95、95の両
脇に位置して、孔93、94を挟む。また、一対のプッ
シュボタン9R、9Lに、表裏に貫通するネジ孔96が
螺設される。
【0041】上記のように構成された中留装置4の各部
材は、図5(a)、図5(b)に示すように組み立てら
れる。まず、一対のプッシュボタン9R、9Lのスプリ
ング収納穴95、95に、スプリング15、15の両端
それぞれを挿入する。よって、スプリング15が、ボタ
ン9R、9Lの間に、幅方向に伸縮可能に配設される。
さらに、ボタン9R、9Lのガイド孔93、94に割り
パイプ23、24をそれぞれ挿通する。よって、割りパ
イプ23、24が、ボタン9R、9Lを幅方向に貫通す
る。
【0042】そして、押圧部9Aを指で挟んで、一対の
プッシュボタン9R、9Lを、互いに接近させる。ボタ
ン9R、9Lは、割りパイプ23、24に沿って滑動す
る。そして、スプリング15、15が撓められる。この
ように、スプリング15、15をその弾性に抗して内方
に撓めながら、それらを枠体7の挿入部70内に収納す
る。次いで、一対の押圧部9Aと、枠体7の一対の窓孔
71との位置を合致させる。すると、押圧部9Aが、ス
プリング15、15の付勢により、窓孔71から外方に
突出する。
【0043】そして、図3に示すように、ガイドネジ1
0を、枠体7の裏面のガイド孔76から挿通し、一対の
プッシュボタン9R、9Lに螺入する。そして、枠体7
に対するボタン9R、9Lの抜け止めが、確実に達成さ
れる。プッシュボタン9R、9Lは、弾性手段であるス
プリング15、15によって、外方に向けて互いに離間
するように付勢される。
【0044】このとき、ガイドネジ10の頭部10A
は、ガイド孔76内に位置して係合する。頭部10A
は、ガイド孔76によって規制された所定の範囲内を滑
動し、ボタン9R、9Lの滑動を規制する。すなわち、
頭部10Aとガイド孔76は、プッシュボタン9R、9
Lのストローク量を決定する。さらに、プッシュボタン
9R、9Lのどちらか一方のみが押圧されて、挿入部7
0内に引っ込んでしまう片寄りを防ぐ。これは、プッシ
ュボタン9R、9Lの円滑な滑動を保証する。
【0045】次いで、枠体7の外方より、連結孔73、
74それぞれに連結ピン13、14を挿入する。連結ピ
ン13、14を、割りパイプ23、24それぞれに圧入
する。連結ピン13、14の外径は、該割りパイプ2
3、24の内径より大きいため、ピン13、14とパイ
プ23、24とが喰いつき固定される。
【0046】このとき、連結ピン13、14が圧入され
た割りパイプ23、24の外径は、連結孔73、74の
内径より大きい。よって、割りパイプ23、24は、枠
体7より決して抜脱しない。
【0047】また、連結ピン13、14が圧入された割
りパイプ23、24の外径は、連結孔73、74の内径
よ僅かに径小である。よって、一対のプッシュボタン9
R、9Lは、連結ピン13、14が圧入された割りパイ
プ23、24に案内されて、バンド幅方向に滑動可能と
なる。プッシュボタン9R、9Lは、長手方向に沿った
両端を案内されるため、ガタつくことなく、円滑に滑動
する。
【0048】さらにまた、受け入れ具6の外方より、ド
ライバーなどの工具によって、連結孔73、74に臨む
連結ピン13、14の一端を内方に押圧すれば、受け入
れ具6より連結ピン13、14が抜脱される。すると、
割りパイプ23、24も、受け入れ具6より容易に取り
外すことができる。
【0049】このように、連結ピン13、14と割りパ
イプ23、24は、プッシュボタン9R、9Lの滑動を
案内するガイド手段である。かかるガイド手段は、受け
入れ具6の外方より組み込みと取り外しができるため、
受け入れ具6の製造と組み立て、あるいはメインテナン
スを容易にする。
【0050】また、かかるガイド手段は、プッシュボタ
ン9R、9Lを貫通して配置されるため、受け入れ具6
を小型にすることができる。また、プッシュボタンプッ
シュボタン9R、9Lが滑動する方向を除き、全ての方
向へのガタつきが完全に抑止される。
【0051】以上のように構成された本発明による中留
の施錠及び解錠方法を図6(a)〜(c)を用いて説明
する。まず、図6(a)に示すように、中留装置4の差
し込み具5を、受け入れ具6に向けて案内する。そし
て、差し込み具5を受け入れ具6のガイド片75に乗せ
て、差し込み具5を挿入部70まで案内する。すると、
差し込み具5の挿入凹部50内に、一対のプッシュボタ
ン9R、9LのフックBそれぞれが挿入する。
【0052】次に、図6(b)に示すように、差し込み
具5を受け入れ具6の挿入部70内に突入させる。する
と、差し込み具5のフックAの傾斜面50Aと一対のプ
ッシュボタン9R、9LのフックBの傾斜面90Bとが
当接する。さらに突入させると、フックAにフックBが
押されて、一対のプッシュボタン9R、9Lは、弾性手
段であるスプリング15を撓めながら、互いに接近する
ように内方に向けて滑動する。そして、一対のフックB
とBの間の距離、すなわち幅方向に沿った隙間の寸法W
1が、一対のフックAとAの間の距離、すなわち幅方向
に沿った隙間の寸法Wより寸小になる。
【0053】さらに、図6(c)に示すように、差し込
み具5をさらに押し込と、フックAはフックBを乗り越
える。すると、スプリング15に付勢されて、プッシュ
ボタン9R、9Lが、互いに離れるように外方に滑動す
る。それに追従して移動したフックAが係合溝54内に
挿入され、フックAがフックBに係止される。よって、
差し込み具5と受け入れ具6とが施錠される。
【0054】このとき、図5(b)に示されるように、
差し込み具5の薄肉部50B(係合溝54)と、受け入
れ具6の薄肉部90とが表裏方向に重なる。薄肉部50
Bと薄肉部90の表裏方向の厚みを重ねても、プッシュ
ボタン9R、9Lや差し込み具5の厚みを越えることは
ない。このように、薄肉部50B、90を重ねれば、中
留装置4の厚みを増すことがない。
【0055】また、解錠する場合は、上記した施錠操作
と逆の操作を経れば、差し込み具5と受け入れ具6とを
解錠できる。すなわち、一対のプッシュボタン9R、9
Lの押圧部9Aを内方に押圧すれば、フックAがフック
Bが離間して、受け入れ具6より差し込み具5を引き抜
くことができる。
【0056】図7に示すように、割りパイプ23、24
を廃して、連結ピン13、14の両端を、受け入れ具6
の枠体7に圧入してもガイド手段は達成される。図8に
示すように、割りパイプ23、24、連結ピン13、1
4の代わりに、バネ棒97を枠体7に取り付けても良
い。さらに、図9に示すように、1個のプッシュボタン
98のみでも、本発明は達成される。また、プッシュボ
タン98と枠体7の内壁99の間に、弾性手段を配置で
きる。このとき、スプリング15に代換して、板バネ1
5Aを用いても良い。さらに、前述のガイドネジ10を
廃することもできる。
【0057】
【発明の効果】以上のように構成された本発明に係わる
輪状装身具の中留の構造によれば、下記の効果を奏す
る。 (1)長期にわたって壊れない中留を提供できる。 (2)使用者にとって美しく、かつ安全な中留を提供で
きる。 (3)中留の構造が簡単になり、製造とメインテナンス
が容易となる。 (4)中留を小さくできる。 (5)中留の操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における輪状装身具の中留の
構造の斜視図である。
【図2】(a)は、同輪状装身具の中留の構造の差し込
み具の表側から見た斜視図である。(b)は、同輪状装
身具の中留の構造の差し込み具の裏側から見た斜視図で
ある。
【図3】同輪状装身具の中留の構造の受け入れ具を成す
枠体の斜視図である。
【図4】同輪状装身具の中留の構造の受け入れ具を成す
ロック機構の分解斜視図である。
【図5】(a)は、同輪状装身具の中留の構造の水平断
面図である。(b)は、同輪状装身具の中留の構造のA
−A線断面図である。
【図6】(a)は、同輪状装身具の中留の構造の解錠状
態を示す断面図である。(b)は、同輪状装身具の中留
の構造の挿入状態を示す断面図である。(c)は、同輪
状装身具の中留の構造の施錠状態を示す断面図である。
【図7】同輪状装身具の中留の構造のガイド手段の変形
例である。
【図8】同輪状装身具の中留の構造のガイド手段の他の
変形例である。
【図9】同輪状装身具の中留の構造のプッシュボタンを
1個にした変形例である。
【図10】従来の輪状装身具の中留の構造の一部破断し
た分解斜視図である。
【符号の説明】
A、B フック 1 腕時計(輪状装身具) 2 一方のバンド 3 他方のバンド 4 中留装置 5 差し込み具 6 受け入れ具 7 枠体 7A 表面 7B 一対の側壁 7C 底面 8 ロック機構 9A 押圧部 9B 側壁 9R、9L 一対のプッシュボタン 10 ガイドネジ 10A 頭部 11、12、13、14 連結ピン 15 スプリング 15A 板バネ 23、24 割りパイプ 50 挿入凹部 50A 傾斜面 50B 薄肉部 51、73、74 連結孔 52 凸部 53 案内傾斜面 54 係合溝 70 挿入部 71 一対の窓孔 72 連結孔 75 ガイド片 76 ガイド孔 90 肉薄部 90B 傾斜面 93、94 ガイド孔 95 スプリング収納穴 96 ネジ孔 97 バネ棒 98 プッシュボタン 99 内壁99

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 輪状装身具の一端に連結される差し込み
    具と、他端に連結される受け入れ具を備え、前記差し込
    み具の先端に形成されるフックAと、前記受け入れ具に
    形成され、前記差し込み具の先端が挿入される挿入部
    と、前記受け入れ具に滑動可能に配置され、かつ外方よ
    り押圧可能に配置される少なくとも1つのプッシュボタ
    ンと、該プッシュボタンを前記受け入れ具の外方に付勢
    する弾性手段と、該プッシュボタンに形成され、前記挿
    入部内に位置するフックBとを含み、前記挿入部内に挿
    入された前記差し込み具のフックAに、前記弾性手段に
    よって付勢された前記プッシュボタンのフックBが係合
    することによって、前記差し込み具と前記受け入れ具と
    が連結される中留であって、 前記フックAが、前記差し込み具の先端に浮き彫りに形
    成されることを特徴とする輪状装身具の中留の構造。
  2. 【請求項2】 輪状装身具の一端に連結される差し込み
    具と、他端に連結される受け入れ具を備え、前記差し込
    み具の先端に形成されるフックAと、前記受け入れ具に
    形成され、前記差し込み具の先端が挿入される挿入部
    と、前記受け入れ具に滑動可能に配置され、かつ外方よ
    り押圧可能に配置される、少なくとも1つのプッシュボ
    タンと、該プッシュボタンを前記受け入れ具の外方に付
    勢する弾性手段と、該プッシュボタンに形成され、前記
    挿入部内に位置するフックBとを含み、前記挿入部内に
    挿入された前記差し込み具のフックAに、前記弾性手段
    によって付勢された前記プッシュボタンのフックBが係
    合することによって、前記差し込み具と前記受け入れ具
    とが連結される中留であって、 前記フックBが、前記プッシュボタンに浮き彫りに形成
    されることを特徴とする輪状装身具の中留の構造。
  3. 【請求項3】 輪状装身具の一端に連結される差し込み
    具と、他端に連結される受け入れ具を備え、前記差し込
    み具の先端に形成されるフックAと、前記受け入れ具に
    形成され、前記差し込み具の先端が挿入される挿入部
    と、前記受け入れ具に滑動可能に配置され、かつ外方よ
    り押圧可能に配置される、少なくとも1つのプッシュボ
    タンと、該プッシュボタンを前記受け入れ具の外方に付
    勢する弾性手段と、該プッシュボタンに形成され、前記
    挿入部内に位置するフックBとを含み、前記挿入部内に
    挿入された前記差し込み具のフックAに、前記弾性手段
    によって付勢された前記プッシュボタンのフックBが係
    合することによって、前記差し込み具と前記受け入れ具
    とが連結される中留であって、 前記フックAが、前記差し込み具の先端の裏面に配置さ
    れることを特徴とする輪状装身具の中留の構造。
  4. 【請求項4】 輪状装身具の一端に連結される差し込み
    具と、他端に連結される受け入れ具を備え、前記差し込
    み具の先端に形成されるフックAと、前記受け入れ具に
    形成され、前記差し込み具の先端が挿入される挿入部
    と、前記受け入れ具に滑動可能に配置され、かつ外方よ
    り押圧可能に配置される、少なくとも1つのプッシュボ
    タンと、該プッシュボタンを前記受け入れ具の外方に付
    勢する弾性手段と、該プッシュボタンに形成され、前記
    挿入部内に位置するフックBとを含み、前記挿入部内に
    挿入された前記差し込み具のフックAに、前記弾性手段
    によって付勢された前記プッシュボタンのフックBが係
    合することによって、前記差し込み具と前記受け入れ具
    とが連結される中留であって、 前記プッシュボタンの滑動を案内するガイド手段が、前
    記受け入れ具の外方より組み込みと取り外しができるこ
    とを特徴とする輪状装身具の中留の構造。
  5. 【請求項5】 輪状装身具の一端に連結される差し込み
    具と、他端に連結される受け入れ具を備え、前記差し込
    み具の先端に形成されるフックAと、前記受け入れ具に
    形成され、前記差し込み具の先端が挿入される挿入部
    と、前記受け入れ具に滑動可能に配置され、かつ外方よ
    り押圧可能に配置される、少なくとも1つのプッシュボ
    タンと、該プッシュボタンを前記受け入れ具の外方に付
    勢する弾性手段と、該プッシュボタンに形成され、前記
    挿入部内に位置するフックBとを含み、前記挿入部内に
    挿入された前記差し込み具のフックAに、前記弾性手段
    によって付勢された前記プッシュボタンのフックBが係
    合することによって、前記差し込み具と前記受け入れ具
    とが連結される中留であって、 前記プッシュボタンの滑動を案内するガイド手段が、前
    記プッシュボタンを貫通して配置されることを特徴とす
    る輪状装身具の中留の構造。
  6. 【請求項6】 前記フックAが、前記差し込み具より延
    出する薄肉部に浮き彫りされる請求項1に記載の輪状装
    身具の中留の構造。
  7. 【請求項7】 前記フックBが、前記受け入れ具より延
    出する薄肉部に浮き彫りされる請求項2に記載の輪状装
    身具の中留の構造。
  8. 【請求項8】 前記差し込み具の薄肉部と、前記受け入
    れ具の薄肉部とが表裏方向に重なり、前記フックAと前
    記フックBとが係合される請求項6と7に記載の輪状装
    身具の中留の構造。
  9. 【請求項9】 前記ガイド手段が、前記挿入部内に配置
    された割りパイプと、該割りパイプに挿入されるピンと
    より成る請求項4、あるいは5のいずれかに記載の輪状
    装身具の中留の構造。
  10. 【請求項10】 前記ガイド手段がバネ棒、または圧入
    されるピンのいずれかである請求項4、あるいは5のい
    ずれかに記載の輪状装身具の中留の構造。
  11. 【請求項11】 請求項1〜5のいずれかに記載の中留
    を備える腕時計。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1980171A1 (en) * 2007-04-12 2008-10-15 Seiko Epson Corporation Clasp, band with a clasp, portable device, timepiece, and accessory
JP2008279244A (ja) * 2007-04-12 2008-11-20 Seiko Epson Corp 締結具、これを備えた長尺体、携帯機器、時計、装身具

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