JP3547311B2 - 装身具の中留構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、腕時計バンドやブレスレット等の装身具の中留構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の装身具の中留構造としては、実開昭54−41270号公報、及び実開平6−66329号公報に開示された技術がある。
【0003】
実開昭54−41270号公報に開示された従来の中留を、図8と図9に示す。
中留機構100は、一方のバンド101が通過する本体部102を備える。本体部102は、断面略凹形状をした枠体である。本体部102と他方のバンド108の間に、本体部102に対して折り畳み可能な折り畳み部、すなわち外板105、中板107、および連結枠110が連結される。
詳しくは、外板105が、本体部102に連結ピン103を介して回転自在に支持される。外板105のかかる回転軸近傍には、係止突起104が形成される。中板107が、外板105に連結ピン106を介して回転自在に支持される。そして、連結枠110が、中板107に喰付ピン111を介して回転自在に支持され、かつ他方のバンド108に連結ピン109を介して連結される。
【0004】
また、折り畳み部105、107、および110と、本体部102との施錠と解錠とを行うロック機構として、喰付ピン111と係合片113が開示される。詳しくは、折り畳み部を本体部102に対して折り畳むと、喰付ピン111が本体部102に形成された係合片113に係脱可能に係合する。このとき、係止突起104が一方のバンド101を押圧し、バンド101の移動を抑止する。
ところで、外板105が回動すると、係止突起104が一方のバンド101より離間して、バンド101が不用意に移動してしまう。よって、かかる外板105の回動を抑止する手段も開示される。かかる手段は、外板105の外縁が、本体部102に形成されたダボ112を乗り越えることで達成される。よって、外板105は、図8の上方向へは容易に回動しなくなる。
【0005】
次に、実開平6−66329号公報に開示された従来の中留を、図10と図11に示す。中留機構120は、折り畳み部である表カバー124と、本体部122との施錠と解錠とを行うロック機構を開示する。
中留機構120は、一方のバンド121が挿通される本体部122と、他方のバンド123に連結される表カバー124と掛止フック125とを備える。
本体部122の底板135より立ち上がる一対の側壁126それぞれに、一対の孔126aが対向して穿設される。また、断面形状矩形の筒体である収納部(ガイドハウジング)127内部に、一対のプッシュボタン128と一対のスプリング(図示せず)が収納される。一対のプッシュボタン128の押圧部128Aが孔126aから突出するように、収納部127は本体部122内に収められる。かくして、プッシュボタン128それぞれが、本体部122に滑動可能に配置される。プッシュボタン128は、弾性手段である前記スプリングによって、本体部122の外方に付勢される。
【0006】
さらに、本体部122は、側板126間に固定された係合ピン129、および支持ピン130を有する。
係合ピン129には、掛止フック125が引っかけられる。
該支持ピン130には、バンド固定フック131が回動可能に取付けられる。バンド固定フック131は、側板126にバンド厚み方向に沿って移動可能に係止される押圧板134を介して、一方のバンド121を押圧する。よって、一方のバンド121が、本体部122に対して任意の位置に固定される。
【0007】
表カバー124の裏面には、略T字形をしたフック部132が突出する。かかるフック部132は、前記スプリングによって付勢された一対のプッシュボタン128の係合部(図示せず)に係合され、表カバー124と本体部122とが施錠される。
また、プッシュボタン128の押圧部128Aを、前記スプリングの付勢に抗して本体部122の内方に押圧すると、プッシュボタン128の係合部とフック部132とが離間して、表カバー124と本体部122とが解錠される。このとき、表カバー124が本体部122に対して自動的に開くように、表カバー124を開く方向に付勢する撥ね上げ手段であるコイルスプリング133が設けられる。かかるコイルスプリング133は、表カバー124、他方のバンド123、およびバンド固定フックを同軸に連結する連結軸に巻回される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した実開昭54−41270号公報に開示された中留構造にあっては、下記の問題点があったため、容易にバンドの長さ調整ができなかった。
(1) 係止突片104の押圧のみでは、一方のバンド101を本体部102に充分に保持できなかった。よって、一方のバンド101が本体部102から不用意に抜脱することがあった。
(2) 外板105の望ましくない回動を防ぐために、本体部102の内方にダボ112を形成しなければならない。そのため、ダボ112を形成する加工負荷を要するばかりか、ダボ112が本体部102の美観を損ねていた。また、ダボ112との係合により、外板105が傷ついたり、甚だしくは変形してしまった。
(3) 他方のバンド108が湾曲に対して強い反発力を有する素材から成る場合、かかる反発力に抗して外板105と中板107を本体部102に折り畳んだ状態に維持しつつ、連結枠110を枠体102に施錠しなければならない。かかる操作は、外板105と中板107を押さえるのに強い力を要するため、容易ではなかった。
【0009】
また、上記した実開平6−66329号に記載の装身具の中留にあっては、ロック機構に下記の問題点があった。
(4) 表カバー124を撥ね上げる撥ね上げ手段である、表カバー124と本体部122との間で撓められるコイルスプリング133が、中留機構120の外方から視認され、装身具の美観を甚だ損ねていた。
(5) 表カバー124、他方のバンド123、およびバンド固定フックの連結を外さなければ、コイルスプリング133を取り外すことができなかった。よって、表カバー124の開閉の繰り返しに起因して、コイルスプリング133の弾発力が弱くなった場合、コイルスプリング133を新しいものと容易に交換できなかった。
【0010】
本発明は、かかる従来の中留の問題点に着目して成されたものである。本発明の目的とするところは、主として下記の通りである。
(1)一方のバンドを本体部に確実に保持させること。
(2)外板の望ましくない回動を防ぐために、加工が容易で、かつ中留の美観を
損ねない手段を提供すること。
(3)折り畳み部と本体部との施錠を容易にすること。
(4)折り畳み部を撥ね上げる撥ね上げ手段として、中留の美観を損ねない手段
を提供すること。
(5)折り畳み部を撥ね上げる撥ね上げ手段として、撥ね上げる部品の交換が容
易な手段を提供すること。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明の特徴は、請求項1に記載される通りである。特に、「前記折り畳み部と前記本体部とが施錠された状態で、前記フック部が、前記本体部に前記バンドの厚み方向に沿って移動可能に配置される押さえ板を介して、前記本体部に挿通された前記一方のバンドを前記本体部に押しつけるように押圧する手段を備えること」を特徴とする。
【0012】
かかる構成によって、ロック機構により折り畳み部と本体部とを施錠すると、プッシュボタンと係合した折り畳み部のフック部が、一方のバンドを押圧する。よって、フック部と本体部との間で一方のバンドが挟持される。これにより、一方のバンドが本体部から不用意に抜脱する危険性が削減され、確実に一方のバンドを本体部に保持することができる。
【0013】
また、本発明の別の特徴は、請求項2に記載される通りである。特に、「前記フック部を前記プッシュボタンより離脱する方向に付勢する撥ね上げ手段を、前記本体部における前記プッシュボタンの裏側に位置して備えること」を特徴とする。
【0014】
かかる構成によって、撥ね上げ手段がプッシュボタンに隠されるため、撥ね上げ手段を付設しても中留の美観を損ねることがない。
また、従来のように、折り畳み部と連関して付設されていないので、折り畳み部を解体することなく、撥ね上げ手段を容易に交換できる。
【0015】
また、本発明の別の特徴は、請求項3に記載される通りである。特に、「前記外板は裏面に屈曲する屈曲部を備え、前記係止突起と前記屈曲部双方が前記一方のバンドを押圧する手段を含む」を特徴とする。
【0016】
かかる構成によって、係止突起と屈曲部双方が一方のバンドを押圧するので、より強固に一方のバンドが本体部に保持される。
【0017】
また、本発明のさらに別の特徴は、請求項4に記載される通りである。特に、「前記ロック機構による施錠の前に、前記中板と前記本体部とを係合させる手段を備えること」を特徴とする。
【0018】
かかる構成により、外板と中板を本体部に折り畳んだとき、中板と本体部とを係合させて、外板と中板を折り畳んだ状態に容易に維持することができる。これにより、表カバーを施錠する操作が容易になる。かかる構成は、他方のバンドが湾曲に対して強い反発力を有する場合に特に効果を奏する。
【0019】
また、ロック機構は、折り畳み部に突設されたフック部と、本体部に滑動可能に取り付けられ、本体部の外方より押圧可能に配置されるプッシュボタンと、該プッシュボタンを外方に付勢する弾性手段と、プッシュボタンに設けられる係合部と、折り畳み部を本体部に対して折り畳むと、弾性手段に付勢された係合部がフック部と係合して、折り畳み部と本体部とが錠止される手段とを含むことが好ましい。
かかる構成により、折り畳み部を本体部に対して折り畳むだけで、折り畳み部と本体部とが錠止されるばかりか、プッシュボタンを本体部の内方に指圧すれば、折り畳み部と本体部とが容易に解錠される。
【0020】
また、フック部が、本体部にバンドの厚み方向に沿って移動可能に配置される押さえ板を介して、一方のバンドを押圧することが好ましい。
かかる構成により、フック部が一方のバンドを傷つけることが無い。
【0021】
また、撥ね上げ手段が、本体部にバンドの厚み方向に沿って移動可能に配置される押さえ板の表側に配置されることが好ましい。
かかる構成によって、押さえ板を交換するだけで、撥ね上げ手段を交換することができる。これは、メインテナンス時の撥ね上げ手段の交換や、撥ね上げ力の変更を容易にする。
【0022】
また、フック部が、撥ね上げ手段を介して、一方のバンドを押圧する手段を含むことが好ましい。
さらにまた、撥ね上げ手段が、押さえ板の表側に配置される板バネであることが好ましい。
【0023】
かかる構成により、フック部が板バネを撓ませることにより、撥ね上げるための弾発力がフック部に付加されると共に、フック部が板バネと押さえ板を介して一方のバンドを押圧し、一方のバンドが本体部に保持される。よって、フック部を撥ね上げる手段が、一方のバンドを本体部に保持させる手段をも兼ねるため、部品点数や加工負荷を減らすことができる。
また、折り曲げ加工により、押さえ板に板バネを一体に加工すれば、さらに部品点数や工数が削減されるので好ましい。
【0024】
また、ロック機構は、プッシュボタンの収納する収納部材を備え、係止突起と収納部とを当接させる手段を含むことが好ましい。
かかる構成により、係止突起をロック機構に当接させようとも、 プッシュボタンの滑動を妨げることが無い。よって、ロック機構を安定して作動させることができる。
【0025】
また、係止突起とロック機構とを当接させることにより、係止突起が一方のバンドを押圧する位置から一方のバンドより離間する位置へ向かう外板の2方向の回動のうち、どちらか一方の回動を抑止する手段を備えることが好ましい。
かかる構成によって、ロック機構が外板の回動を抑止する手段と協働する。ロック機構が外板の回動を抑止する手段を兼ねる。よって、従来のように、外板の回動を抑止するための部材や加工を、中留に余分に加える必要が無いため、中留の美観を損ねることがない。かつ、部品点数や工数が削減され、容易に、かつ安価に中留を製造することができる。さらに、係止突起をロック機構に当接させたので、折り畳み部が傷ついたり、変形したりすることがない。
【0026】
また、屈曲部が、本体部にバンドの厚み方向に沿って移動可能に配置される押さえ板を介して、一方のバンドを押圧する手段を含むことが好ましい。
かかる構成により、一方のバンドの傷つくことがない。
【0027】
また、中板と表カバーとの連結軸の端部をバンドの幅方向に沿って中板より突出させ、本体部に形成された凹部、あるいは貫通孔にいずれかに連結軸の端部を挿入して、中板と本体部とを係合させる手段を含むことが好ましい。
かかる構成により、中板と表カバーとの連結軸が、中板と本体部とを係合させる手段を兼ねるので、部品点数や加工負荷を減らすことができる。
【0028】
また、連結軸がバネ棒であり、バネ棒のピボット部を本体部に係合させる手段を含むことが好ましい。
かかる構成により、中板と本体部とが弾性的に係合するので、中板と本体部との係合、および係合の解除を円滑にすることができる。
【0029】
また、撥ね上げ手段の弾発力の大きさを調整する調整手段を含むことが好ましい。
このとき、本体部にバンドの厚み方向に沿って移動可能に配置される押さえ板を少なくとも2数備え、最も表側に位置する前記押さえ板に撥ね上げ手段が配置されることが好ましい。
そして、調整手段は、押さえ板の厚みを変更する手段、または押さえ板の数量を変更する手段のいずれかで達成される。
また、かかる手段は、様々な厚みを有するバンドに装着できる中留を実現する。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1乃至図9に基づいて詳細に説明する。
かかる実施の形態は、腕時計バンド用の中留である。ただし、説明における表、あるいは表側とは、装身具を身体に巻着したときに外方に向く側を示す。逆に、裏、あるいは裏側とは、身体に向く側を言う。図面の上下方向が表裏方向を示す。表裏方向はバンド厚み方向とも表現される。
【0031】
本発明による腕時計バンド用の中留機構1は、一方のバンド9が挿通される本体部2と、該本体部2と他方のバンド10との間に連結され、本体部2に対して折り畳み可能な折り畳み部5とを備える。そして、該折り畳み部5が本体部2に対して折り畳まれた状態で、折り畳部5と本体部2との施錠と解錠とを行うロック機構3とを備えて大略構成される。
【0032】
図2に示すように、本体部2は枠体20を有する。該枠体20は、底板21の両側に、バンドの幅方向に対向する一対の側壁22が一体に立設されて成る。故に、バンドの幅方向に沿った枠体20の断面は、略コ字形状とされる。
また、底板21の表側を向く面、すなわち、図2における上を向く底面に、2つの凸部21aがバンドの幅方向に沿って並列して突設される。かかる凸部21aは、後述で明らかになるように、一方のバンド9の裏面に凹設した複数の溝9aに咬合して、本体部2に対する一方のバンド9の位置決めを行う。
また、一対の側壁22それぞれに、窓孔23、係止孔24、および連結孔25それぞれが対向して穿設される。さらに図3においても明示されるように、一対の側壁22の内壁それぞれには、半球状の窪みである凹部26が対向して凹設される。
【0033】
押さえ板4は、撥ね上げ手段を担うバネ板40と、一方のバンド9を押圧固定する押圧板43を、バンドの表裏方向に沿って重ねて構成される。
バネ板40は、挿入部40Aと板バネ41を備える。挿入部40Aは、バンドの長手方向の一端を表側に折り曲げて形成される。板バネ41は、バンドの幅方向に沿って板40に穿設される二条のスリットの間の部分を、表側に湾曲して形成される。結果、板バネ41は、板40より半円状に突出されて表裏方向に弾性的に撓む。さらに、板40は、バンド幅方向に沿って互いに逆向きに突出する一対の係止突起42を備える。
また、押圧板43は、上記したバネ板40と平面視でほぼ同一形状を有する板である。バネ板40と同じく、表側に折り曲げて形成した挿入部43Aと、一対の係止突起44を一体に備える。
【0034】
バネ板40の裏側に押圧板43が重ねられる。バネ板40の一対の係止突起42と、押圧板43の一対の係止突起44も、表裏方向に沿って重なる。かかる係止突起42、43それぞれが、枠体20の一対の係止孔24に挿入される。係止突起42、43は、係止孔24の内部を表裏方向に沿って移動可能とされる。かくして、押さえ板4は、バンド厚み方向に沿って移動可能に枠体20に配置される。押さえ板4と枠体20の底板21との間には、一方のバンド9が押さえ板4を表側に押し上げつつ挿通可能な空間が形成される。
係止突起42、43を係止孔24から抜脱すれば、押さえ板4は、枠体20より容易に取り外すことができる。押圧板43を取り付けたままに、バネ板40のみを取り外すこともできる。
【0035】
一方、図1、および図5に示すように、畳み可能な折り畳み部5は、表カバー8、中板6、および外板7とより成る。
外板7におけるバンド長手方向に沿った一端寄りに、表裏方向に沿って裏側に屈曲した屈曲部74が形成される。かかる屈曲部74から外板7の一端までの間に、一方のバンド9を押圧する手段である押圧部70が備えられる。また、押圧部70における外板7の一端寄りに、両端に段部14aを設けた連結ピン14を挿通する挿通部73が一体に形成される。
連結ピン14を挿通部73にバンド幅方向に沿って挿通した状態で、枠体20の側壁22間に押圧部70を押し込み、段部14aそれぞれを連結孔25それぞれに嵌合させる。よって、外板7が枠体20に回動自在に取り付けられる。ことき、押圧部70は押さえ板4の表側に位置する。
【0036】
挿通部73の先端は、外板7よりほぼ垂直に裏面に向けて突出する係止突起72を備える。外板7の回動と共に、係止突起72は連結ピン14を回転軸として回動する。そして、回動する係止突起72は、押さえ板4の表側の面に当接し、押さえ板4を裏側方向に移動させ得る。
【0037】
中板6と外板7は、それぞれの他端に設けた連結部を連結ピン11により連結することにより、互いに回動自在に連結される。
また、中板6の一端に、バンド幅方向に対向する一対の連結部61が形成される。表カバー8の連結部81が連結部61間に配置され、連結軸であるバネ棒12がバンド幅方向に沿って連結部81、61を連通する。よって、表カバー8と中板6がバネ棒12を回転軸として回動自在に連結される。このとき、バネ棒12の両端に配置されるピボット部12aが、中板6の連結部61よりバンド幅方向に沿って突出する。ピボット部12aは、バネ棒12内部に収納されたスプリングコイルによって、バネ棒12より弾性的に出没する。
【0038】
図2に示すように、表カバー8の裏面に、裏側方向に向けて突出する略T字形状を成すフック部80が備えられる。フック部80の先端には、バンド幅方向に沿って互いに逆向きに突出する係止部80aが形成される。係止部80aの先端には、フック部80の先端に向かうにつれて幅が狭くなるように形成された傾斜面80bが備えられる。
かかるフック部80は、後述の中留機構30と係脱可能に係合し、施錠と解錠を繰り返すロック機構3の一部を構成する。
【0039】
また、中板6の連結部61に近接して、中板6の縁辺より表側に立ち上がり、バンド幅方向に対向する一対の連結片62が中板6に形成される。他方のバンド10の一端を連結片62の間に配置し、連結片62それぞれに穿設された連結孔63と、他方のバンド10の連結孔10aに連結ピン13を連通させる。よって、折り畳み部5の中板6と他方のバンド10が回動自在に連結される。
【0040】
図1乃至図3に示すように、ロック機構3は、本体部2に設けた中留機構30と、折り畳部5の一端に設けた表カバー8のフック部80との施錠と解錠をする機構である。
中留機構30は、一対のプッシュボタン35、該プッシュボタン35を付勢する弾性手段である一対のスプリング19、および該プッシュボタン35とスプリング19を収納する収納部材であるガイドハウジング31を備える。
ガイドハウジング31は、枠体20の一対の窓孔23に臨んで開口し、バンド幅方向に貫通する略矩形の箱体である。ガイドハウジング31は表裏方向に貫通される孔を備える。かかる孔の開口が、フック挿通孔31a、31bとして図示される。
【0041】
該ガイドハウジング31内に、一対のプッシュボタン35が点対称に配置される。プッシュボタン35は、バンド幅方向に沿って滑動可能に取り付けられる。プッシュボタン35の間には、一対のスプリング19がバンド幅方向に沿って挟まれる。
プッシュボタン35における、ガイドハウジング31より突出する外側端が、押圧部36として構成される。押圧部36は、窓孔23を挿通して側壁22の外方に突出し、本体部2の外方より押圧可能に配置される。かくして、中留機構30が本体部2に取り付けられる。そして収納されたスプリング19の弾性力によって、プッシュボタン35が外方に付勢される。
このとき、かかる中留機構30の裏側に、板バネ41が位置する。換言すれば、プッシュボタン35の裏側、あるいはガイドハウジング31の裏側に、板バネ41が配置される。これは、板バネ41が、中留機構30によって隠されて外方から視認されないという利点を生む。
【0042】
プッシュボタン35は、ガイドハウジング31内部に位置する内端部の一側に、係合突起37、ガイド凹部38、スプリング19を収納する凹部39とを一体に備える。係合突起37は、バンド幅方向に沿って傾斜した案内傾斜面37aを表側に有する。かかる係合突起37それぞれは、バンド幅方向に沿って相対するように、かつガイドハウジング31のフック挿通孔31a、31bに臨むところに配置される。
また、一対のスプリング19は、一方のプッシュボタン35の凹部39と他方のプッシュボタン35の係合突起37とで構成される、バンド幅方向に沿った空間に収納される。
ガイドハウジング31のバンド短手方向に沿う側壁32、33に、一対の抜け止め突片34が点対称に形成される。抜け止め突片34は、ガイドハウジング31の内部に折り曲げられて突出する。かかる抜け止め突片34は、ガイド凹部38内に配置されるため、プッシュボタン35の滑動ストロークを規制すると共に、プッシュボタン35がガイドハウジング31より抜脱しないようにプッシュボタン35の抜け止めをする。
【0043】
以上のように構成された本発明による腕時計バンド用の中留構造の使用方法について、図3乃至図7を用いて説明する。
(操作1)
まず、図5に示すように、外板7を図中矢印ホ方向に回動させる。すると、係止突起72の先端は押さえ板4より離間し、押さえ板4の表裏方向の移動が許される。次いで、一方のバンド9の先端部を押さえ板4の挿入部43Aに案内させながら、枠体20の底板21と押さえ板4の間に差し込む。一方のバンド9の通過により、押さえ板4は表側に押し上げられる。一方のバンド9に形成された複数の溝9aの中から、使用者の手首の太さに適する適宜な溝を選択し、凸部21aと咬合させる。よって、枠体20に対する一方のバンド9の位置決めが成される。
【0044】
(操作2)
ここで、連結ピン14を支軸として、テコのように外板7を矢印イ方向に回動させる。すると、図6に見るように、押圧部70の係止突起72がガイドハウジング31に当接する。詳しくは、係止突起72における、ガイドハウジング31寄りの側面部71がガイドハウジング31に当接する。よって外板7の回動が停止する。かかる外板7の停止位置において、係止突起72の先端は、表裏方向に沿って底板21に向けて沈めるように、押さえ板4を押圧する。よって、押さえ板4を介して、一方のバンド9がバンド厚み方向に押圧される。かくして、一方のバンド9が枠体20に押圧固定される。
【0045】
外板7は、連結ピン14の回転中心から押圧部70の外端までの半径が連結ピン14の回転中心から側壁33までの距離と同寸か寸小の範囲で回動可能となり、寸大部は、回動が規制される。
外板7の停止位置において、係止突起72は、押さえ板4の表側の面に対してほぼ垂直となるように位置する。これは、係止突起72の描く回動軌跡の中で、押さえ板4を最も強く押圧する位置である。すなわち、かかる外板7の停止位置において、一方のバンド9は枠体20に最も堅固に押圧固定される。
【0046】
また、このとき、係止突起72が押さえ板4と一方のバンド9から離間する位置に向かう2方向の回動、すなわち、図5における矢印イ方向とホ方向の回動のうち、イ方向への外板7の回動は、中留機構30との当接により完全に止められる。よって、停止位置より外れる外板7の回動は、ホ方向のみの限定される。これは、外板7の不用意な回動に起因して、一方のバンド9の押圧固定が解除され、一方のバンド9が枠体20より抜脱する危険性を半減する。
また、外板7の不用意な回動を規制するに、係止突起72を中留機構30に当接させたので、従来に比べて加工負荷が削減されると同時に、外板7本体には傷や変形を発生させない利点がある。
さらに、係止突起72はガイドハウジング31に当接するため、プッシュボタン35の滑動を決して妨げない。
【0047】
(操作3)
次に、図6に示すように、中板6を連結ピン11を支軸に矢印ロ方向に折り畳むように回動させる。すると、バネ棒12のピボット部12aが、枠体20の一対の側壁22の内壁によって、バネ棒12内部に没入される。そして、ピボット部12aが凹部26に位置した時、バネ棒12内部に収められた弾性手段(スプリングコイル)の付勢により、ピボット部12aは凹部26内に突出する。よって、ピボット部12aと凹部26とが嵌合されて、図1及び図7に示す状態となる。もちろん、凹部26は、側壁22を貫通する孔であっても良い。
【0048】
このように、連結軸であるバネ棒12を枠体20に弾性的に係合させたので、少ない部品点数で板6、7を枠体20に係合させることができる。かつ、中板6と外板7を枠体20に折り畳んだ状態に維持するために、板6、7を強く押さえ込む必要が無い。これは、折り畳み部5を折り畳む操作を容易にする。
また、折り畳み部5に備えられる連結軸を係合させたので、折り畳み部5が傷ついたり、変形することが無い。
【0049】
(操作4)
次に、折り畳み部5とロック機構3との施錠と解錠の方法を述べる。
図7に示すように表カバー8は、バネ棒12を支軸にして、矢印ハ方向に回動させる。図4(a)に示すように、フック部80は、ガイドハウジング31のフック挿通孔31aに挿通され、一対の傾斜面80bが互いに対向する一対の案内傾斜面37aに当接して係合突起37を外方へ押し開く。さらに表カバー8を回動させると、フック部80が案内傾斜面37aを通過し、フック挿通孔31bから突出する。そして図4(b)及び図3(a)に示すようにプッシュボタン35は、スプリング19に付勢により戻ったフック部80の係合部80aと係合突起37は互いに係合する。よって、図7に示すように折り畳部5とロック機構3とは施錠され、錠止が完了する。
【0050】
かかる錠止状態において、図4(b)に示すように、フック部80は、押さえ板4の板バネ41を裏側に押圧して撓ませる。よって、板バネ41の弾発力により、フック部80に表側への付勢力が保持される。
また、フック部80は、板バネ41を介して押さえ板4を裏側に押圧する。すなわち、フック部80と枠体20の間で、一方のバンド9が表裏方向に押圧される。これにより、さらに強固に一方のバンド9が枠体20に保持される。さらに、フック部80が押さつけようとも、押さえ板4を介しているので、バンド9を傷つけることが無い。
【0051】
(操作5)
折り畳み部5とロック機構3とを解錠する場合は、図3(b)及び図4(c)に示すように、一対のプッシュボタン35の押圧部36を、例えば親指と人差し指で挟んで、スプリング19の付勢に抗しつつ内方に押圧する。すると、一対のプッシュボタン35の係合突起37がフック部80の係合部80aより外れる。そして、撓められた板バネ41が弾発力により、フック部80が表側に撥ね上げられ、フック挿通孔31aより抜脱する。そして、表カバー8が枠体20に対して自動的に開く。かくして、折り畳み部5の表カバー8とロック機構3とは解錠される。
【0052】
(操作6)
また、本体部2から一方のバンド9を外す場合は、先ず、中板6を図6に示す矢印ニ方向に回動させ、バネ棒12の一対のピボット部12aは、内方に撓められた状態とし、凹部26より外し、さらに一対の側壁22の内壁を通過し外す。次に、連結ピン14を支軸として外板7を図5に示す矢印ホ方向に回動させると、押圧部70の係止突起72は押さえ板4から離間して、押さえ板4の押圧状態が解除される。よって、無負荷状態となった押さえ板4と底板21の隙間が拡がって、一方のバンド9を容易に引き抜き外すことができる。
【0053】
ところで、板バネ41の弾発力が弱くなった場合、あるいは、より強い弾発力を有する板バネ41が要求される場合、バネ板40を枠体20より取り外し、新しいバネ板と交換すれば良い。このように、極めて容易に板バネ41の交換が可能である。
また、バネ板40の表裏方向に沿った厚みを変えること、あるいは押圧板43の厚みを変えることの少なくともいずれか一方の手段を採用すれば、押さえ板4と底板21との表裏方向に沿った隙間の高さを変更できる。例えば、押さえ板4を厚くすればするほど、かかる隙間は狭くなると同時に、押さえ板4が一方のバンド9を押圧する力は強くなる。よって、一方のバンド9の厚みに様々に適応できるばかりか、一方のバンド9を押圧する力をも様々に変更できる。
押圧板43の枚数を2枚以上にしても、押さえ板4が一方のバンド9をより押圧する力を増やすことができる。
【0054】
また、図8に示すように、上記(操作2)において、外板7が停止位置に位置したとき、外板7の屈曲部74によって押さえ板4を裏側に向けて押圧することもできる。すると、屈曲部74が、押さえ板4を介して一方のバンド9を押圧固定する。このように、係止突起72と屈曲部74双方で一方のバンド9を押圧すれば、さらに強固に一方のバンド9が枠体20に保持されるので好ましい。
【0055】
さて、以上の実施形態は、次のように変更することもできる。
バネ棒12の一対のピボット部12aのうち、いずれか一方のみを側壁22に係合させる。
あるいは、バネ棒12を棒状の連結ピンに変更し、かかるピンの一端、または両端のいずれかを側壁22に係合させる。
あるいは、押さえ板4を1枚の板材で構成し、かかる板に板バネ41を形成する。
あるいは、板バネ41を形成するに、コの字型の切り欠けをバネ板40に形成し、かかるコの字型に切り欠けられた部分を表側に湾曲させる。すると、片側のみ支持されたバネとなる。
【0056】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明に係わる装身具の中留構造によれば、下記の効果を奏する。
(1)一方のバンドを本体部に確実に保持できる。
(2)外板の望ましくない回動を防ぐために、加工が容易で、かつ中留の美観を
損ねない手段を提供できる。
(3)折り畳み部と本体部との施錠が容易である。
(4)折り畳み部を撥ね上げる撥ね上げ手段として、中留の美観を損ねない手段
を提供できる。
(5)折り畳み部を撥ね上げる撥ね上げ手段として、撥ね上げる部品の交換が容
易な手段を提供できる。
よって、本発明によれば、容易にバンドの長さ調整ができ、身体より脱落することが無く、かつ操作性の良いロック機構を備えた中留を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における装身具の中留構造の表カバーを開いた状態の斜視図である。
【図2】同装身具の中留構造の分解斜視図である。
【図3】(a)は、同装身具の中留構造の切断平面図である。
(b)は、同装身具の中留構造のプッシュボタンの押圧状態を示す切断平面図である。
【図4】(a)は、同装身具の中留構造のロック片の作動状態を示す断面図である。
(b)は、同装身具の中留構造のロック片の固定状態を示す断面図である。
(c)は、同装身具の中留構造のロック片の開放状態を示す断面図である。
【図5】同装身具の中留構造の各部を開放状態にした開閉操作を示す側面図である。
【図6】同装身具の中留構造の一方のバンドを固定状態にした開閉操作を示す側面図である。
【図7】同装身具の中留構造の表カバーをロック状態にした開閉操作を示す側面図である。
【図8】同装身具の中留構造の表カバーをロック状態にした一部拡大側面図である。
【図9】従来の装身具の中留構造の一部破断した側面図である。
【図10】同装身具の中留構造の平面図である。
【図11】他の従来例の装身具の中留構造の表カバーを開いた状態の斜視図である。
【図12】同装身具の中留構造の断面図である。
【符号の説明】
1 中留機構
2 本体部
3 ロック機構
4 押さえ板
5 折り畳み部
6 中板
7 外板
8 表カバー
9 一方のバンド
9a 溝
10 他方のバンド
10a、25、63 連結孔
11、13、14 連結ピン
12 バネ棒
12a ピボット部
19 スプリング
20 枠体
21 底板
21a 凸部
22 側壁
23 窓孔
24 係止孔
26 凹部
30 中留機構
31 ガイドハウジング
32、33 側壁
34 抜け止め突片
35 プッシュボタン
36 押圧部
37 係合突起
37a 案内傾斜面
38 ガイド凹部
39 凹部
40 バネ板
41 板バネ
42、44 係止突起
43 押圧板
43A、40A 挿入部
61、81 連結部
62 連結片
70 押圧部
71 側面部
72 係止突起
73 挿通部
74 屈曲部
80 フック部
80a 係止部
80b 傾斜面

Claims (18)

  1. 一方のバンドが挿通される本体部と、
    該本体部と他方のバンドとの間に連結され、前記本体部に対して折り畳み可能な折り畳み部と、
    該折り畳み部が前記本体部に対して折り畳まれた状態で、前記折り畳み部と前記本体部との施錠と解錠とを行うロック機構と、を
    備えた中留構造であって、
    前記ロック機構は、
    前記折り畳み部に突設されたフック部と、
    前記本体部に滑動可能に取り付けられ、前記本体部の外方より押圧可能に配置されるプッシュボタンと、
    該プッシュボタンを外方に付勢する弾性手段と、
    前記プッシュボタンに設けられる係合部と、
    前記折り畳み部を前記本体部に対して折り畳むと、前記弾性手段に付勢された前記係合部が前記フック部と係合して、前記折り畳み部と前記本体部とが錠止される手段と、
    を含み、
    前記折り畳み部と前記本体部とが施錠された状態で、前記フック部が、前記本体部に前記バンドの厚み方向に沿って移動可能に配置される押さえ板を介して、前記本体部に挿通された前記一方のバンドを、前記本体部に押しつけるように押圧する手段を備えることを特徴とする装身具の中留構造。
  2. 一方のバンドが挿通される本体部と、
    該本体部と他方のバンドとの間に連結され、前記本体部に対して折り畳み可能な折り畳み部と、
    該折り畳み部の外板に形成され、前記本体部との連結軸を越えて突出し、前記外板の回動により前記一方のバンドを前記本体部に押しつけるように押圧できるように配置される係止突起と、
    該折り畳み部が前記本体部に対して折り畳まれた状態で、前記折り畳み部と前記本体部との施錠と解錠とを行うロック機構と、
    を備えた中留構造であって、
    前記ロック機構は、
    前記折り畳み部に突設されたフック部と、
    前記本体部に滑動可能に取り付けられ、前記本体部の外方より押圧可能に配置されるプッシュボタンと、
    該プッシュボタンを外方に付勢する弾性手段と、
    前記プッシュボタンに設けられる係合部と、
    前記折り畳み部を前記本体部に対して折り畳むと、前記弾性手段に付勢された前記係合部が前記フック部と係合して、前記折り畳み部と前記本体部とが錠止される手段と、
    を含み、
    前記フック部を前記プッシュボタンより離脱する方向に付勢する撥ね上げ手段を、前記本体部における前記プッシュボタンの裏側に配置させることを特徴とする装身具の中留構造。
  3. 一方のバンドが挿通される本体部と、
    該本体部と他方のバンドとの間に連結され、前記本体部に対して折り畳み可能な折り畳み部と、
    該折り畳み部の外板に形成され、前記本体部との連結軸を越えて突出し、前記外板の回動により前記一方のバンドを前記本体部に押しつけるように押圧できるように配置される係止突起と、
    前記折り畳み部が前記本体部に対して折り畳まれた状態で、前記折り畳み部と前記本体部との施錠と解錠とを行うロック機構と、
    を備えた中留構造であって、
    前記ロック機構は、
    前記折り畳み部に突設されたフック部と、
    前記本体部に滑動可能に取り付けられ、前記本体部の外方より押圧可能に配置されるプッシュボタンと、
    該プッシュボタンを外方に付勢する弾性手段と、前記プッシュボタンに設けられる係合部と、
    前記折り畳み部を前記本体部に対して折り畳むと、前記弾性手段に付勢された前記係合部が前記フック部と係合して、前記折り畳み部と前記本体部とが錠止される手段と、
    を含み、
    前記外板は裏面に屈曲する屈曲部を備え、
    前記係止突起と前記屈曲部双方が前記一方のバンドを押圧する手段を含むことを特徴とする装身具の中留構造。
  4. 一方のバンドが挿通される本体部と、
    該本体部に回動可能に連結される外板と、
    該外板に回動可能に連結され、他方のバンドが取り付けられる中板と、
    該中板に回動可能に連結される表カバーと、
    前記外板、前記中板、および前記表カバーが前記本体部に対して折り畳まれた状態で、前記表カバーと前記本体部との施錠と解錠とを行うロック機構と、
    前記外板に形成され、前記本体部との連結軸を越えて突出し、前記外板の回動により前記一方のバンドを前記本体部に押しつけるように押圧できるように配置される係止突起と、を備えた中留構造であって、
    前記ロック機構による施錠の前に、前記中板と前記本体部とを係合させる手段を備えることを特徴とする装身具の中留構造。
  5. 前記ロック機構は、
    前記折り畳み部に突設されたフック部と、
    前記本体部に滑動可能に取り付けられ、前記本体部の外方より押圧可能に配置されるプッシュボタンと、
    該プッシュボタンを外方に付勢する弾性手段と、前記プッシュボタンに設けられる係合部と、
    前記折り畳み部を前記本体部に対して折り畳むと、前記弾性手段に付勢された前記係合部が前記フック部と係合して、前記折り畳み部と前記本体部とが錠止される手段と、
    を含む請求項4に記載の装身具の中留構造。
  6. 前記フック部が、前記本体部に前記バンドの厚み方向に沿って移動可
    能に配置される押さえ板を介して、前記一方のバンドを押圧する手段を含む請求項2、3、あるいは5のいずれかに記載の装身具の中留構造。
  7. 前記撥ね上げ手段が、前記本体部に前記バンドの厚み方向に沿って移動可能に配置される押さえ板の表側に配置される請求項2に記載の装身具の中留構造。
  8. 前記フック部が、前記撥ね上げ手段を介して、前記一方のバンドを押圧する手段を含む請求項7に記載の装身具の中留構造。
  9. 前記撥ね上げ手段が、前記押さえ板の表側に配置される板バネである請求項7、あるいは8のいずれかに記載の装身具の中留構造。
  10. 前記係止突起と前記ロック機構とを当接させることにより、前記係止突起が前記一方のバンドを押圧する位置から前記一方のバンドより離間する位置へ向かう前記外板の2方向の回動のうち、どちらか一方の回動を抑止する手段を備えることを特徴とする請求項3に記載の装身具の中留構造。
  11. 前記ロック機構は、前記プッシュボタンの収納する収納部材を備え、前記係止突起と前記収納部とを当接させる手段を含む請求項10に記載の装身具の中留構造。
  12. 前記本体部に前記バンドの厚み方向に沿って移動可能に配置される押さえ板を介して、前記一方のバンドを押圧する手段を含む請求項3に記載の装身具の中留構造。
  13. 前記中板と前記表カバーとの連結軸の端部を前記バンドの幅方向に沿って前記中板より突出させ、前記本体部に形成された凹部、あるいは貫通孔にいずれかに前記連結軸の端部を挿入して、前記中板と前記本体部とを係合させる手段を含む請求項4に記載の装身具の中留構造。
  14. 前記連結軸がバネ棒であり、バネ棒のピボット部を前記本体部に係合させる手段を含む請求項13に記載の装身具の中留構造。
  15. 前記撥ね上げ手段の弾発力の大きさを調整する調整手段を含む請求項2に記載の装身具の中留構造。
  16. 前記本体部に前記バンドの厚み方向に沿って移動可能に配置される押さえ板を少なくとも2数備え、最も表側に位置する前記押さえ板に、前記フック部を前記プッシュボタンより離脱する方向に付勢する前記撥ね上げ手段が配置される請求項6、7、8、9、12、あるいは15のいずれかに記載の装身具の中留構造。
  17. 前記調整手段は、前記押さえ板の厚みを変更する手段、または前記押さえ板の数量を変更する手段のいずれかである請求項16に記載の装身具の中留構造。
  18. 請求項1、2、3、あるいは4のいずれかに記載の中留を備える腕時計。
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