JPH11266912A - 装身具の中留構造 - Google Patents

装身具の中留構造

Info

Publication number
JPH11266912A
JPH11266912A JP7716098A JP7716098A JPH11266912A JP H11266912 A JPH11266912 A JP H11266912A JP 7716098 A JP7716098 A JP 7716098A JP 7716098 A JP7716098 A JP 7716098A JP H11266912 A JPH11266912 A JP H11266912A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main body
band
plate
clasp structure
folding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7716098A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3547311B2 (ja
Inventor
Norio Hashimoto
範夫 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP07716098A priority Critical patent/JP3547311B2/ja
Application filed by Citizen Watch Co Ltd filed Critical Citizen Watch Co Ltd
Priority to EP99907901A priority patent/EP0995366B1/en
Priority to US09/423,303 priority patent/US6311373B1/en
Priority to KR10-1999-7010354A priority patent/KR100538118B1/ko
Priority to DE69918019T priority patent/DE69918019T2/de
Priority to PCT/JP1999/001163 priority patent/WO1999045812A1/ja
Priority to TW088103681A priority patent/TW490296B/zh
Priority to CNB998002437A priority patent/CN1168407C/zh
Publication of JPH11266912A publication Critical patent/JPH11266912A/ja
Priority to HK00105920A priority patent/HK1026587A1/xx
Application granted granted Critical
Publication of JP3547311B2 publication Critical patent/JP3547311B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Buckles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一方のバンドが枠体から不用意に抜脱せず、
枠体にダボを形成することなく、他方のバンドが湾曲に
対して強い反発力を有する場合でも、外板と中板を枠体
に折り畳んだ状態に維持しつつ、連結枠を枠体に容易に
施錠操作することができ、さらに表カバーの撥ね上げ手
段として、コイルスプリングを使用せず装身具の美観を
損ねることのない装身具の中留構造を提供する。 【解決手段】 装身具の中留構造のロック機構3は、本
体部2に中留機構30と押圧部70と板バネ41を備え
た押さえ板4を配置し、折り畳部5の一端に設けた表カ
バー8にフック部80を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、腕時計バンドやブ
レスレット等の装身具の中留構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の装身具の中留構造としては、実開
昭54−41270号公報、及び実開平6−66329
号公報に開示された技術がある。
【0003】実開昭54−41270号公報に開示され
た従来の中留を、図8と図9に示す。中留機構100
は、一方のバンド101が通過する本体部102を備え
る。本体部102は、断面略凹形状をした枠体である。
本体部102と他方のバンド108の間に、本体部10
2に対して折り畳み可能な折り畳み部、すなわち外板1
05、中板107、および連結枠110が連結される。
詳しくは、外板105が、本体部102に連結ピン10
3を介して回転自在に支持される。外板105のかかる
回転軸近傍には、係止突起104が形成される。中板1
07が、外板105に連結ピン106を介して回転自在
に支持される。そして、連結枠110が、中板107に
喰付ピン111を介して回転自在に支持され、かつ他方
のバンド108に連結ピン109を介して連結される。
【0004】また、折り畳み部105、107、および
110と、本体部102との施錠と解錠とを行うロック
機構として、喰付ピン111と係合片113が開示され
る。詳しくは、折り畳み部を本体部102に対して折り
畳むと、喰付ピン111が本体部102に形成された係
合片113に係脱可能に係合する。このとき、係止突起
104が一方のバンド101を押圧し、バンド101の
移動を抑止する。ところで、外板105が回動すると、
係止突起104が一方のバンド101より離間して、バ
ンド101が不用意に移動してしまう。よって、かかる
外板105の回動を抑止する手段も開示される。かかる
手段は、外板105の外縁が、本体部102に形成され
たダボ112を乗り越えることで達成される。よって、
外板105は、図8の上方向へは容易に回動しなくな
る。
【0005】次に、実開平6−66329号公報に開示
された従来の中留を、図10と図11に示す。中留機構
120は、折り畳み部である表カバー124と、本体部
122との施錠と解錠とを行うロック機構を開示する。
中留機構120は、一方のバンド121が挿通される本
体部122と、他方のバンド123に連結される表カバ
ー124と掛止フック125とを備える。本体部122
の底板135より立ち上がる一対の側壁126それぞれ
に、一対の孔126aが対向して穿設される。また、断
面形状矩形の筒体である収納部(ガイドハウジング)1
27内部に、一対のプッシュボタン128と一対のスプ
リング(図示せず)が収納される。一対のプッシュボタ
ン128の押圧部128Aが孔126aから突出するよ
うに、収納部127は本体部122内に収められる。か
くして、プッシュボタン128それぞれが、本体部12
2に滑動可能に配置される。プッシュボタン128は、
弾性手段である前記スプリングによって、本体部122
の外方に付勢される。
【0006】さらに、本体部122は、側板126間に
固定された係合ピン129、および支持ピン130を有
する。係合ピン129には、掛止フック125が引っか
けられる。該支持ピン130には、バンド固定フック1
31が回動可能に取付けられる。バンド固定フック13
1は、側板126にバンド厚み方向に沿って移動可能に
係止される押圧板134を介して、一方のバンド121
を押圧する。よって、一方のバンド121が、本体部1
22に対して任意の位置に固定される。
【0007】表カバー124の裏面には、略T字形をし
たフック部132が突出する。かかるフック部132
は、前記スプリングによって付勢された一対のプッシュ
ボタン128の係合部(図示せず)に係合され、表カバ
ー124と本体部122とが施錠される。また、プッシ
ュボタン128の押圧部128Aを、前記スプリングの
付勢に抗して本体部122の内方に押圧すると、プッシ
ュボタン128の係合部とフック部132とが離間し
て、表カバー124と本体部122とが解錠される。こ
のとき、表カバー124が本体部122に対して自動的
に開くように、表カバー124を開く方向に付勢する撥
ね上げ手段であるコイルスプリング133が設けられ
る。かかるコイルスプリング133は、表カバー12
4、他方のバンド123、およびバンド固定フックを同
軸に連結する連結軸に巻回される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た実開昭54−41270号公報に開示された中留構造
にあっては、下記の問題点があったため、容易にバンド
の長さ調整ができなかった。 (1) 係止突片104の押圧のみでは、一方のバンド
101を本体部102に充分に保持できなかった。よっ
て、一方のバンド101が本体部102から不用意に抜
脱することがあった。 (2) 外板105の望ましくない回動を防ぐために、
本体部102の内方にダボ112を形成しなければなら
ない。そのため、ダボ112を形成する加工負荷を要す
るばかりか、ダボ112が本体部102の美観を損ねて
いた。また、ダボ112との係合により、外板105が
傷ついたり、甚だしくは変形してしまった。 (3) 他方のバンド108が湾曲に対して強い反発力
を有する素材から成る場合、かかる反発力に抗して外板
105と中板107を本体部102に折り畳んだ状態に
維持しつつ、連結枠110を枠体102に施錠しなけれ
ばならない。かかる操作は、外板105と中板107を
押さえるのに強い力を要するため、容易ではなかった。
【0009】また、上記した実開平6−66329号に
記載の装身具の中留にあっては、ロック機構に下記の問
題点があった。 (4) 表カバー124を撥ね上げる撥ね上げ手段であ
る、表カバー124と本体部122との間で撓められる
コイルスプリング133が、中留機構120の外方から
視認され、装身具の美観を甚だ損ねていた。 (5) 表カバー124、他方のバンド123、および
バンド固定フックの連結を外さなければ、コイルスプリ
ング133を取り外すことができなかった。よって、表
カバー124の開閉の繰り返しに起因して、コイルスプ
リング133の弾発力が弱くなった場合、コイルスプリ
ング133を新しいものと容易に交換できなかった。
【0010】本発明は、かかる従来の中留の問題点に着
目して成されたものである。本発明の目的とするところ
は、主として下記の通りである。 (1)一方のバンドを本体部に確実に保持させること。 (2)外板の望ましくない回動を防ぐために、加工が容
易で、かつ中留の美観を損ねない手段を提供すること。 (3)折り畳み部と本体部との施錠を容易にすること。 (4)折り畳み部を撥ね上げる撥ね上げ手段として、中
留の美観を損ねない手段を提供すること。 (5)折り畳み部を撥ね上げる撥ね上げ手段として、撥
ね上げる部品の交換が容易な手段を提供すること。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の特徴は、請求項1に記載される通りであ
る。特に、「前記折り畳み部と前記本体部とが施錠され
た状態で、前記フック部が前記本体部に挿通された前記
一方のバンドを前記本体部に押しつけるように押圧する
手段を備えること」を特徴とする。
【0012】かかる構成によって、ロック機構により折
り畳み部と本体部とを施錠すると、プッシュボタンと係
合した折り畳み部のフック部が、一方のバンドを押圧す
る。よって、フック部と本体部との間で一方のバンドが
挟持される。これにより、一方のバンドが本体部から不
用意に抜脱する危険性が削減され、確実に一方のバンド
を本体部に保持することができる。
【0013】また、本発明の別の特徴は、請求項2に記
載される通りである。特に、「前記フック部を前記プッ
シュボタンより離脱する方向に付勢する撥ね上げ手段
を、前記本体部における前記プッシュボタンの裏側に位
置して備えること」を特徴とする。
【0014】かかる構成によって、撥ね上げ手段がプッ
シュボタンに隠されるため、撥ね上げ手段を付設しても
中留の美観を損ねることがない。また、従来のように、
折り畳み部と連関して付設されていないので、折り畳み
部を解体することなく、撥ね上げ手段を容易に交換でき
る。
【0015】また、本発明の別の特徴は、請求項3に記
載される通りである。特に、「前記係止突起と前記ロッ
ク機構とを当接させることにより、前記係止突起が前記
一方のバンドを押圧する位置から前記一方のバンドより
離間する位置へ向かう前記外板の2方向の回動のうち、
どちらか一方の回動を抑止する手段を備えること」を特
徴とする。
【0016】かかる構成によって、ロック機構が外板の
回動を抑止する手段と協働する。ロック機構が外板の回
動を抑止する手段を兼ねる。よって、従来のように、外
板の回動を抑止するための部材や加工を、中留に余分に
加える必要が無いため、中留の美観を損ねることがな
い。かつ、部品点数や工数が削減され、容易に、かつ安
価に中留を製造することができる。さらに、係止突起を
ロック機構に当接させたので、折り畳み部が傷ついた
り、変形したりすることがない。
【0017】また、本発明のさらに別の特徴は、請求項
4に記載される通りである。特に、「前記ロック機構に
よる施錠の前に、前記中板と前記本体部とを係合させる
手段を備えること」を特徴とする。
【0018】かかる構成により、外板と中板を本体部に
折り畳んだとき、中板と本体部とを係合させて、外板と
中板を折り畳んだ状態に容易に維持することができる。
これにより、表カバーを施錠する操作が容易になる。か
かる構成は、他方のバンドが湾曲に対して強い反発力を
有する場合に特に効果を奏する。
【0019】また、ロック機構は、折り畳み部に突設さ
れたフック部と、本体部に滑動可能に取り付けられ、本
体部の外方より押圧可能に配置されるプッシュボタン
と、該プッシュボタンを外方に付勢する弾性手段と、プ
ッシュボタンに設けられる係合部と、折り畳み部を本体
部に対して折り畳むと、弾性手段に付勢された係合部が
フック部と係合して、折り畳み部と本体部とが錠止され
る手段とを含むことが好ましい。かかる構成により、折
り畳み部を本体部に対して折り畳むだけで、折り畳み部
と本体部とが錠止されるばかりか、プッシュボタンを本
体部の内方に指圧すれば、折り畳み部と本体部とが容易
に解錠される。
【0020】また、フック部が、本体部にバンドの厚み
方向に沿って移動可能に配置される押さえ板を介して、
一方のバンドを押圧することが好ましい。かかる構成に
より、フック部が一方のバンドを傷つけることが無い。
【0021】また、撥ね上げ手段が、本体部にバンドの
厚み方向に沿って移動可能に配置される押さえ板の表側
に配置されることが好ましい。かかる構成によって、押
さえ板を交換するだけで、撥ね上げ手段を交換すること
ができる。これは、メインテナンス時の撥ね上げ手段の
交換や、撥ね上げ力の変更を容易にする。
【0022】また、フック部が、撥ね上げ手段を介し
て、一方のバンドを押圧する手段を含むことが好まし
い。さらにまた、撥ね上げ手段が、押さえ板の表側に配
置される板バネであることが好ましい。
【0023】かかる構成により、フック部が板バネを撓
ませることにより、撥ね上げるための弾発力がフック部
に付加されると共に、フック部が板バネと押さえ板を介
して一方のバンドを押圧し、一方のバンドが本体部に保
持される。よって、フック部を撥ね上げる手段が、一方
のバンドを本体部に保持させる手段をも兼ねるため、部
品点数や加工負荷を減らすことができる。また、折り曲
げ加工により、押さえ板に板バネを一体に加工すれば、
さらに部品点数や工数が削減されるので好ましい。
【0024】また、ロック機構は、プッシュボタンの収
納する収納部材を備え、係止突起と収納部とを当接させ
る手段を含むことが好ましい。かかる構成により、係止
突起をロック機構に当接させようとも、 プッシュボタ
ンの滑動を妨げることが無い。よって、ロック機構を安
定して作動させることができる。
【0025】また、外板は裏面に屈曲する屈曲部を備
え、係止突起と屈曲部双方が一方のバンドを押圧する手
段を含むことが好ましい。かかる構成により、より強固
に一方のバンドを本体部に保持できる。
【0026】また、屈曲部が、本体部にバンドの厚み方
向に沿って移動可能に配置される押さえ板を介して、一
方のバンドを押圧する手段を含むことが好ましい。かか
る構成により、一方のバンドの傷つくことがない。
【0027】また、中板と表カバーとの連結軸の端部を
バンドの幅方向に沿って中板より突出させ、本体部に形
成された凹部、あるいは貫通孔にいずれかに連結軸の端
部を挿入して、中板と本体部とを係合させる手段を含む
ことが好ましい。かかる構成により、中板と表カバーと
の連結軸が、中板と本体部とを係合させる手段を兼ねる
ので、部品点数や加工負荷を減らすことができる。
【0028】また、連結軸がバネ棒であり、バネ棒のピ
ボット部を本体部に係合させる手段を含むことが好まし
い。かかる構成により、中板と本体部とが弾性的に係合
するので、中板と本体部との係合、および係合の解除を
円滑にすることができる。
【0029】また、撥ね上げ手段の弾発力の大きさを調
整する調整手段を含むことが好ましい。このとき、本体
部にバンドの厚み方向に沿って移動可能に配置される押
さえ板を少なくとも2数備え、最も表側に位置する前記
押さえ板に撥ね上げ手段が配置されることが好ましい。
そして、調整手段は、押さえ板の厚みを変更する手段、
または押さえ板の数量を変更する手段のいずれかで達成
される。また、かかる手段は、様々な厚みを有するバン
ドに装着できる中留を実現する。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
乃至図9に基づいて詳細に説明する。かかる実施の形態
は、腕時計バンド用の中留である。ただし、説明におけ
る表、あるいは表側とは、装身具を身体に巻着したとき
に外方に向く側を示す。逆に、裏、あるいは裏側とは、
身体に向く側を言う。図面の上下方向が表裏方向を示
す。表裏方向はバンド厚み方向とも表現される。
【0031】本発明による腕時計バンド用の中留機構1
は、一方のバンド9が挿通される本体部2と、該本体部
2と他方のバンド10との間に連結され、本体部2に対
して折り畳み可能な折り畳み部5とを備える。そして、
該折り畳み部5が本体部2に対して折り畳まれた状態
で、折り畳部5と本体部2との施錠と解錠とを行うロッ
ク機構3とを備えて大略構成される。
【0032】図2に示すように、本体部2は枠体20を
有する。該枠体20は、底板21の両側に、バンドの幅
方向に対向する一対の側壁22が一体に立設されて成
る。故に、バンドの幅方向に沿った枠体20の断面は、
略コ字形状とされる。また、底板21の表側を向く面、
すなわち、図2における上を向く底面に、2つの凸部2
1aがバンドの幅方向に沿って並列して突設される。か
かる凸部21aは、後述で明らかになるように、一方の
バンド9の裏面に凹設した複数の溝9aに咬合して、本
体部2に対する一方のバンド9の位置決めを行う。ま
た、一対の側壁22それぞれに、窓孔23、係止孔2
4、および連結孔25それぞれが対向して穿設される。
さらに図3においても明示されるように、一対の側壁2
2の内壁それぞれには、半球状の窪みである凹部26が
対向して凹設される。
【0033】押さえ板4は、撥ね上げ手段を担うバネ板
40と、一方のバンド9を押圧固定する押圧板43を、
バンドの表裏方向に沿って重ねて構成される。バネ板4
0は、挿入部40Aと板バネ41を備える。挿入部40
Aは、バンドの長手方向の一端を表側に折り曲げて形成
される。板バネ41は、バンドの幅方向に沿って板40
に穿設される二条のスリットの間の部分を、表側に湾曲
して形成される。結果、板バネ41は、板40より半円
状に突出されて表裏方向に弾性的に撓む。さらに、板4
0は、バンド幅方向に沿って互いに逆向きに突出する一
対の係止突起42を備える。また、押圧板43は、上記
したバネ板40と平面視でほぼ同一形状を有する板であ
る。バネ板40と同じく、表側に折り曲げて形成した挿
入部43Aと、一対の係止突起44を一体に備える。
【0034】バネ板40の裏側に押圧板43が重ねられ
る。バネ板40の一対の係止突起42と、押圧板43の
一対の係止突起44も、表裏方向に沿って重なる。かか
る係止突起42、43それぞれが、枠体20の一対の係
止孔24に挿入される。係止突起42、43は、係止孔
24の内部を表裏方向に沿って移動可能とされる。かく
して、押さえ板4は、バンド厚み方向に沿って移動可能
に枠体20に配置される。押さえ板4と枠体20の底板
21との間には、一方のバンド9が押さえ板4を表側に
押し上げつつ挿通可能な空間が形成される。係止突起4
2、43を係止孔24から抜脱すれば、押さえ板4は、
枠体20より容易に取り外すことができる。押圧板43
を取り付けたままに、バネ板40のみを取り外すことも
できる。
【0035】一方、図1、および図5に示すように、畳
み可能な折り畳み部5は、表カバー8、中板6、および
外板7とより成る。外板7におけるバンド長手方向に沿
った一端寄りに、表裏方向に沿って裏側に屈曲した屈曲
部74が形成される。かかる屈曲部74から外板7の一
端までの間に、一方のバンド9を押圧する手段である押
圧部70が備えられる。また、押圧部70における外板
7の一端寄りに、両端に段部14aを設けた連結ピン1
4を挿通する挿通部73が一体に形成される。連結ピン
14を挿通部73にバンド幅方向に沿って挿通した状態
で、枠体20の側壁22間に押圧部70を押し込み、段
部14aそれぞれを連結孔25それぞれに嵌合させる。
よって、外板7が枠体20に回動自在に取り付けられ
る。ことき、押圧部70は押さえ板4の表側に位置す
る。
【0036】挿通部73の先端は、外板7よりほぼ垂直
に裏面に向けて突出する係止突起72を備える。外板7
の回動と共に、係止突起72は連結ピン14を回転軸と
して回動する。そして、回動する係止突起72は、押さ
え板4の表側の面に当接し、押さえ板4を裏側方向に移
動させ得る。
【0037】中板6と外板7は、それぞれの他端に設け
た連結部を連結ピン11により連結することにより、互
いに回動自在に連結される。また、中板6の一端に、バ
ンド幅方向に対向する一対の連結部61が形成される。
表カバー8の連結部81が連結部61間に配置され、連
結軸であるバネ棒12がバンド幅方向に沿って連結部8
1、61を連通する。よって、表カバー8と中板6がバ
ネ棒12を回転軸として回動自在に連結される。このと
き、バネ棒12の両端に配置されるピボット部12a
が、中板6の連結部61よりバンド幅方向に沿って突出
する。ピボット部12aは、バネ棒12内部に収納され
たスプリングコイルによって、バネ棒12より弾性的に
出没する。
【0038】図2に示すように、表カバー8の裏面に、
裏側方向に向けて突出する略T字形状を成すフック部8
0が備えられる。フック部80の先端には、バンド幅方
向に沿って互いに逆向きに突出する係止部80aが形成
される。係止部80aの先端には、フック部80の先端
に向かうにつれて幅が狭くなるように形成された傾斜面
80bが備えられる。かかるフック部80は、後述の中
留機構30と係脱可能に係合し、施錠と解錠を繰り返す
ロック機構3の一部を構成する。
【0039】また、中板6の連結部61に近接して、中
板6の縁辺より表側に立ち上がり、バンド幅方向に対向
する一対の連結片62が中板6に形成される。他方のバ
ンド10の一端を連結片62の間に配置し、連結片62
それぞれに穿設された連結孔63と、他方のバンド10
の連結孔10aに連結ピン13を連通させる。よって、
折り畳み部5の中板6と他方のバンド10が回動自在に
連結される。
【0040】図1乃至図3に示すように、ロック機構3
は、本体部2に設けた中留機構30と、折り畳部5の一
端に設けた表カバー8のフック部80との施錠と解錠を
する機構である。中留機構30は、一対のプッシュボタ
ン35、該プッシュボタン35を付勢する弾性手段であ
る一対のスプリング19、および該プッシュボタン35
とスプリング19を収納する収納部材であるガイドハウ
ジング31を備える。ガイドハウジング31は、枠体2
0の一対の窓孔23に臨んで開口し、バンド幅方向に貫
通する略矩形の箱体である。ガイドハウジング31は表
裏方向に貫通される孔を備える。かかる孔の開口が、フ
ック挿通孔31a、31bとして図示される。
【0041】該ガイドハウジング31内に、一対のプッ
シュボタン35が点対称に配置される。プッシュボタン
35は、バンド幅方向に沿って滑動可能に取り付けられ
る。プッシュボタン35の間には、一対のスプリング1
9がバンド幅方向に沿って挟まれる。プッシュボタン3
5における、ガイドハウジング31より突出する外側端
が、押圧部36として構成される。押圧部36は、窓孔
23を挿通して側壁22の外方に突出し、本体部2の外
方より押圧可能に配置される。かくして、中留機構30
が本体部2に取り付けられる。そして収納されたスプリ
ング19の弾性力によって、プッシュボタン35が外方
に付勢される。このとき、かかる中留機構30の裏側
に、板バネ41が位置する。換言すれば、プッシュボタ
ン35の裏側、あるいはガイドハウジング31の裏側
に、板バネ41が配置される。これは、板バネ41が、
中留機構30によって隠されて外方から視認されないと
いう利点を生む。
【0042】プッシュボタン35は、ガイドハウジング
31内部に位置する内端部の一側に、係合突起37、ガ
イド凹部38、スプリング19を収納する凹部39とを
一体に備える。係合突起37は、バンド幅方向に沿って
傾斜した案内傾斜面37aを表側に有する。かかる係合
突起37それぞれは、バンド幅方向に沿って相対するよ
うに、かつガイドハウジング31のフック挿通孔31
a、31bに臨むところに配置される。また、一対のス
プリング19は、一方のプッシュボタン35の凹部39
と他方のプッシュボタン35の係合突起37とで構成さ
れる、バンド幅方向に沿った空間に収納される。ガイド
ハウジング31のバンド短手方向に沿う側壁32、33
に、一対の抜け止め突片34が点対称に形成される。抜
け止め突片34は、ガイドハウジング31の内部に折り
曲げられて突出する。かかる抜け止め突片34は、ガイ
ド凹部38内に配置されるため、プッシュボタン35の
滑動ストロークを規制すると共に、プッシュボタン35
がガイドハウジング31より抜脱しないようにプッシュ
ボタン35の抜け止めをする。
【0043】以上のように構成された本発明による腕時
計バンド用の中留構造の使用方法について、図3乃至図
7を用いて説明する。 (操作1)まず、図5に示すように、外板7を図中矢印
ホ方向に回動させる。すると、係止突起72の先端は押
さえ板4より離間し、押さえ板4の表裏方向の移動が許
される。次いで、一方のバンド9の先端部を押さえ板4
の挿入部43Aに案内させながら、枠体20の底板21
と押さえ板4の間に差し込む。一方のバンド9の通過に
より、押さえ板4は表側に押し上げられる。一方のバン
ド9に形成された複数の溝9aの中から、使用者の手首
の太さに適する適宜な溝を選択し、凸部21aと咬合さ
せる。よって、枠体20に対する一方のバンド9の位置
決めが成される。
【0044】(操作2)ここで、連結ピン14を支軸と
して、テコのように外板7を矢印イ方向に回動させる。
すると、図6に見るように、押圧部70の係止突起72
がガイドハウジング31に当接する。詳しくは、係止突
起72における、ガイドハウジング31寄りの側面部7
1がガイドハウジング31に当接する。よって外板7の
回動が停止する。かかる外板7の停止位置において、係
止突起72の先端は、表裏方向に沿って底板21に向け
て沈めるように、押さえ板4を押圧する。よって、押さ
え板4を介して、一方のバンド9がバンド厚み方向に押
圧される。かくして、一方のバンド9が枠体20に押圧
固定される。
【0045】外板7は、連結ピン14の回転中心から押
圧部70の外端までの半径が連結ピン14の回転中心か
ら側壁33までの距離と同寸か寸小の範囲で回動可能と
なり、寸大部は、回動が規制される。外板7の停止位置
において、係止突起72は、押さえ板4の表側の面に対
してほぼ垂直となるように位置する。これは、係止突起
72の描く回動軌跡の中で、押さえ板4を最も強く押圧
する位置である。すなわち、かかる外板7の停止位置に
おいて、一方のバンド9は枠体20に最も堅固に押圧固
定される。
【0046】また、このとき、係止突起72が押さえ板
4と一方のバンド9から離間する位置に向かう2方向の
回動、すなわち、図5における矢印イ方向とホ方向の回
動のうち、イ方向への外板7の回動は、中留機構30と
の当接により完全に止められる。よって、停止位置より
外れる外板7の回動は、ホ方向のみの限定される。これ
は、外板7の不用意な回動に起因して、一方のバンド9
の押圧固定が解除され、一方のバンド9が枠体20より
抜脱する危険性を半減する。また、外板7の不用意な回
動を規制するに、係止突起72を中留機構30に当接さ
せたので、従来に比べて加工負荷が削減されると同時
に、外板7本体には傷や変形を発生させない利点があ
る。さらに、係止突起72はガイドハウジング31に当
接するため、プッシュボタン35の滑動を決して妨げな
い。
【0047】(操作3)次に、図6に示すように、中板
6を連結ピン11を支軸に矢印ロ方向に折り畳むように
回動させる。すると、バネ棒12のピボット部12a
が、枠体20の一対の側壁22の内壁によって、バネ棒
12内部に没入される。そして、ピボット部12aが凹
部26に位置した時、バネ棒12内部に収められた弾性
手段(スプリングコイル)の付勢により、ピボット部1
2aは凹部26内に突出する。よって、ピボット部12
aと凹部26とが嵌合されて、図1及び図7に示す状態
となる。もちろん、凹部26は、側壁22を貫通する孔
であっても良い。
【0048】このように、連結軸であるバネ棒12を枠
体20に弾性的に係合させたので、少ない部品点数で板
6、7を枠体20に係合させることができる。かつ、中
板6と外板7を枠体20に折り畳んだ状態に維持するた
めに、板6、7を強く押さえ込む必要が無い。これは、
折り畳み部5を折り畳む操作を容易にする。また、折り
畳み部5に備えられる連結軸を係合させたので、折り畳
み部5が傷ついたり、変形することが無い。
【0049】(操作4)次に、折り畳み部5とロック機
構3との施錠と解錠の方法を述べる。図7に示すように
表カバー8は、バネ棒12を支軸にして、矢印ハ方向に
回動させる。図4(a)に示すように、フック部80
は、ガイドハウジング31のフック挿通孔31aに挿通
され、一対の傾斜面80bが互いに対向する一対の案内
傾斜面37aに当接して係合突起37を外方へ押し開
く。さらに表カバー8を回動させると、フック部80が
案内傾斜面37aを通過し、フック挿通孔31bから突
出する。そして図4(b)及び図3(a)に示すように
プッシュボタン35は、スプリング19に付勢により戻
ったフック部80の係合部80aと係合突起37は互い
に係合する。よって、図7に示すように折り畳部5とロ
ック機構3とは施錠され、錠止が完了する。
【0050】かかる錠止状態において、図4(b)に示
すように、フック部80は、押さえ板4の板バネ41を
裏側に押圧して撓ませる。よって、板バネ41の弾発力
により、フック部80に表側への付勢力が保持される。
また、フック部80は、板バネ41を介して押さえ板4
を裏側に押圧する。すなわち、フック部80と枠体20
の間で、一方のバンド9が表裏方向に押圧される。これ
により、さらに強固に一方のバンド9が枠体20に保持
される。さらに、フック部80が押さつけようとも、押
さえ板4を介しているので、バンド9を傷つけることが
無い。
【0051】(操作5)折り畳み部5とロック機構3と
を解錠する場合は、図3(b)及び図4(c)に示すよ
うに、一対のプッシュボタン35の押圧部36を、例え
ば親指と人差し指で挟んで、スプリング19の付勢に抗
しつつ内方に押圧する。すると、一対のプッシュボタン
35の係合突起37がフック部80の係合部80aより
外れる。そして、撓められた板バネ41が弾発力によ
り、フック部80が表側に撥ね上げられ、フック挿通孔
31aより抜脱する。そして、表カバー8が枠体20に
対して自動的に開く。かくして、折り畳み部5の表カバ
ー8とロック機構3とは解錠される。
【0052】(操作6)また、本体部2から一方のバン
ド9を外す場合は、先ず、中板6を図6に示す矢印ニ方
向に回動させ、バネ棒12の一対のピボット部12a
は、内方に撓められた状態とし、凹部26より外し、さ
らに一対の側壁22の内壁を通過し外す。次に、連結ピ
ン14を支軸として外板7を図5に示す矢印ホ方向に回
動させると、押圧部70の係止突起72は押さえ板4か
ら離間して、押さえ板4の押圧状態が解除される。よっ
て、無負荷状態となった押さえ板4と底板21の隙間が
拡がって、一方のバンド9を容易に引き抜き外すことが
できる。
【0053】ところで、板バネ41の弾発力が弱くなっ
た場合、あるいは、より強い弾発力を有する板バネ41
が要求される場合、バネ板40を枠体20より取り外
し、新しいバネ板と交換すれば良い。このように、極め
て容易に板バネ41の交換が可能である。また、バネ板
40の表裏方向に沿った厚みを変えること、あるいは押
圧板43の厚みを変えることの少なくともいずれか一方
の手段を採用すれば、押さえ板4と底板21との表裏方
向に沿った隙間の高さを変更できる。例えば、押さえ板
4を厚くすればするほど、かかる隙間は狭くなると同時
に、押さえ板4が一方のバンド9を押圧する力は強くな
る。よって、一方のバンド9の厚みに様々に適応できる
ばかりか、一方のバンド9を押圧する力をも様々に変更
できる。押圧板43の枚数を2枚以上にしても、押さえ
板4が一方のバンド9をより押圧する力を増やすことが
できる。
【0054】また、図8に示すように、上記(操作2)
において、外板7が停止位置に位置したとき、外板7の
屈曲部74によって押さえ板4を裏側に向けて押圧する
こともできる。すると、屈曲部74が、押さえ板4を介
して一方のバンド9を押圧固定する。このように、係止
突起72と屈曲部74双方で一方のバンド9を押圧すれ
ば、さらに強固に一方のバンド9が枠体20に保持され
るので好ましい。
【0055】さて、以上の実施形態は、次のように変更
することもできる。バネ棒12の一対のピボット部12
aのうち、いずれか一方のみを側壁22に係合させる。
あるいは、バネ棒12を棒状の連結ピンに変更し、かか
るピンの一端、または両端のいずれかを側壁22に係合
させる。あるいは、押さえ板4を1枚の板材で構成し、
かかる板に板バネ41を形成する。あるいは、板バネ4
1を形成するに、コの字型の切り欠けをバネ板40に形
成し、かかるコの字型に切り欠けられた部分を表側に湾
曲させる。すると、片側のみ支持されたバネとなる。
【0056】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
係わる装身具の中留構造によれば、下記の効果を奏す
る。 (1)一方のバンドを本体部に確実に保持できる。 (2)外板の望ましくない回動を防ぐために、加工が容
易で、かつ中留の美観を損ねない手段を提供できる。 (3)折り畳み部と本体部との施錠が容易である。 (4)折り畳み部を撥ね上げる撥ね上げ手段として、中
留の美観を損ねない手段を提供できる。 (5)折り畳み部を撥ね上げる撥ね上げ手段として、撥
ね上げる部品の交換が容易な手段を提供できる。 よって、本発明によれば、容易にバンドの長さ調整がで
き、身体より脱落することが無く、かつ操作性の良いロ
ック機構を備えた中留を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における装身具の中留構造の
表カバーを開いた状態の斜視図である。
【図2】同装身具の中留構造の分解斜視図である。
【図3】(a)は、同装身具の中留構造の切断平面図で
ある。(b)は、同装身具の中留構造のプッシュボタン
の押圧状態を示す切断平面図である。
【図4】(a)は、同装身具の中留構造のロック片の作
動状態を示す断面図である。(b)は、同装身具の中留
構造のロック片の固定状態を示す断面図である。(c)
は、同装身具の中留構造のロック片の開放状態を示す断
面図である。
【図5】同装身具の中留構造の各部を開放状態にした開
閉操作を示す側面図である。
【図6】同装身具の中留構造の一方のバンドを固定状態
にした開閉操作を示す側面図である。
【図7】同装身具の中留構造の表カバーをロック状態に
した開閉操作を示す側面図である。
【図8】同装身具の中留構造の表カバーをロック状態に
した一部拡大側面図である。
【図9】従来の装身具の中留構造の一部破断した側面図
である。
【図10】同装身具の中留構造の平面図である。
【図11】他の従来例の装身具の中留構造の表カバーを
開いた状態の斜視図である。
【図12】同装身具の中留構造の断面図である。
【符号の説明】
1 中留機構 2 本体部 3 ロック機構 4 押さえ板 5 折り畳み部 6 中板 7 外板 8 表カバー 9 一方のバンド 9a 溝 10 他方のバンド 10a、25、63 連結孔 11、13、14 連結ピン 12 バネ棒 12a ピボット部 19 スプリング 20 枠体 21 底板 21a 凸部 22 側壁 23 窓孔 24 係止孔 26 凹部 30 中留機構 31 ガイドハウジング 32、33 側壁 34 抜け止め突片 35 プッシュボタン 36 押圧部 37 係合突起 37a 案内傾斜面 38 ガイド凹部 39 凹部 40 バネ板 41 板バネ 42、44 係止突起 43 押圧板 43A、40A 挿入部 61、81 連結部 62 連結片 70 押圧部 71 側面部 72 係止突起 73 挿通部 74 屈曲部 80 フック部 80a 係止部 80b 傾斜面

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方のバンドが挿通される本体部と、該
    本体部と他方のバンドとの間に連結され、前記本体部に
    対して折り畳み可能な折り畳み部と、該折り畳み部が前
    記本体部に対して折り畳まれた状態で、前記折り畳み部
    と前記本体部との施錠と解錠とを行うロック機構と、を
    備えた中留構造であって、前記ロック機構は、 前記折り畳み部に突設されたフック部と、 前記本体部に滑動可能に取り付けられ、前記本体部の外
    方より押圧可能に配置されるプッシュボタンと、 該プッシュボタンを外方に付勢する弾性手段と、 前記プッシュボタンに設けられる係合部と、 前記折り畳み部を前記本体部に対して折り畳むと、前記
    弾性手段に付勢された前記係合部が前記フック部と係合
    して、前記折り畳み部と前記本体部とが錠止される手段
    と、を含み、前記折り畳み部と前記本体部とが施錠され
    た状態で、前記フック部が前記本体部に挿通された前記
    一方のバンドを前記本体部に押しつけるように押圧する
    手段を備えることを特徴とする装身具の中留構造。
  2. 【請求項2】 一方のバンドが挿通される本体部と、該
    本体部と他方のバンドとの間に連結され、前記本体部に
    対して折り畳み可能な折り畳み部と、該折り畳み部が前
    記本体部に対して折り畳まれた状態で、前記折り畳み部
    と前記本体部との施錠と解錠とを行うロック機構と、を
    備えた中留構造であって、前記ロック機構は、 前記折り畳み部に突設されたフック部と、 前記本体部に滑動可能に取り付けられ、前記本体部の外
    方より押圧可能に配置されるプッシュボタンと、 該プッシュボタンを外方に付勢する弾性手段と、 前記プッシュボタンに設けられる係合部と、 前記折り畳み部を前記本体部に対して折り畳むと、前記
    弾性手段に付勢された前記係合部が前記フック部と係合
    して、前記折り畳み部と前記本体部とが錠止される手段
    と、を含み、前記フック部を前記プッシュボタンより離
    脱する方向に付勢する撥ね上げ手段を、前記本体部にお
    ける前記プッシュボタンの裏側に配置させることを特徴
    とする装身具の中留構造。
  3. 【請求項3】 一方のバンドが挿通される本体部と、該
    本体部と他方のバンドとの間に連結され、前記本体部に
    対して折り畳み可能な折り畳み部と、該折り畳み部の外
    板に形成され、前記本体部との連結軸を越えて突出し、
    前記外板の回動により前記一方のバンドを前記本体部に
    押しつけるように押圧できるように配置される係止突起
    と、前記折り畳み部が前記本体部に対して折り畳まれた
    状態で、前記折り畳み部と前記本体部との施錠と解錠と
    を行うロック機構と、を備えた中留構造であって、前記
    係止突起と前記ロック機構とを当接させることにより、
    前記係止突起が前記一方のバンドを押圧する位置から前
    記一方のバンドより離間する位置へ向かう前記外板の2
    方向の回動のうち、どちらか一方の回動を抑止する手段
    を備えることを特徴とする装身具の中留構造。
  4. 【請求項4】 一方のバンドが挿通される本体部と、該
    本体部に回動可能に連結される外板と、該外板に回動可
    能に連結され、他方のバンドが取り付けられる中板と、
    該中板に回動可能に連結される表カバーと、前記外板、
    前記中板、および前記表カバーが前記本体部に対して折
    り畳まれた状態で、前記表カバーと前記本体部との施錠
    と解錠とを行うロック機構と、を備えた中留構造であっ
    て、前記ロック機構による施錠の前に、前記中板と前記
    本体部とを係合させる手段を備えることを特徴とする装
    身具の中留構造。
  5. 【請求項5】 前記ロック機構は、前記折り畳み部に突
    設されたフック部と、前記本体部に滑動可能に取り付け
    られ、前記本体部の外方より押圧可能に配置されるプッ
    シュボタンと、該プッシュボタンを外方に付勢する弾性
    手段と、前記プッシュボタンに設けられる係合部と、前
    記折り畳み部を前記本体部に対して折り畳むと、前記弾
    性手段に付勢された前記係合部が前記フック部と係合し
    て、前記折り畳み部と前記本体部とが錠止される手段
    と、を含む請求項3,あるいは4のいずれかに記載の装
    身具の中留構造。
  6. 【請求項6】 前記フック部が、前記本体部に前記バン
    ドの厚み方向に沿って移動可能に配置される押さえ板を
    介して、前記一方のバンドを押圧する手段を含む請求項
    1に記載の装身具の中留構造。
  7. 【請求項7】 前記撥ね上げ手段が、前記本体部に前記
    バンドの厚み方向に沿って移動可能に配置される押さえ
    板の表側に配置される請求項2に記載の装身具の中留構
    造。
  8. 【請求項8】 前記フック部が、請求項7に記載の前記
    撥ね上げ手段を介して、前記一方のバンドを押圧する手
    段を含む請求項6に記載の装身具の中留構造。
  9. 【請求項9】 前記撥ね上げ手段が、前記押さえ板の表
    側に配置される板バネである請求項7、あるいは8のい
    ずれかに記載の装身具の中留構造。
  10. 【請求項10】 前記ロック機構は、前記プッシュボタ
    ンの収納する収納部材を備え、前記係止突起と前記収納
    部とを当接させる手段を含む請求項3、あるいは5のい
    ずれかに記載の装身具の中留構造。
  11. 【請求項11】 前記外板は裏面に屈曲する屈曲部を備
    え、前記係止突起と前記屈曲部双方が前記一方のバンド
    を押圧する手段を含む請求項3に記載の装身具の中留構
    造。
  12. 【請求項12】 前記本体部に前記バンドの厚み方向に
    沿って移動可能に配置される押さえ板を介して、前記一
    方のバンドを押圧する手段を含む請求項11に記載の装
    身具の中留構造。
  13. 【請求項13】 前記中板と前記表カバーとの連結軸の
    端部を前記バンドの幅方向に沿って前記中板より突出さ
    せ、前記本体部に形成された凹部、あるいは貫通孔にい
    ずれかに前記連結軸の端部を挿入して、前記中板と前記
    本体部とを係合させる手段を含む請求項4に記載の装身
    具の中留構造。
  14. 【請求項14】 前記連結軸がバネ棒であり、バネ棒の
    ピボット部を前記本体部に係合させる手段を含む請求項
    13に記載の装身具の中留構造。
  15. 【請求項15】 前記撥ね上げ手段の弾発力の大きさを
    調整する調整手段を含む請求項2に記載の装身具の中留
    構造。
  16. 【請求項16】 前記本体部に前記バンドの厚み方向に
    沿って移動可能に配置される押さえ板を少なくとも2数
    備え、最も表側に位置する前記押さえ板に前記撥ね上げ
    手段が配置される請求項6、7、8、9、12、あるい
    は15のいずれかに記載の装身具の中留構造。
  17. 【請求項17】 前記調整手段は、前記押さえ板の厚み
    を変更する手段、または前記押さえ板の数量を変更する
    手段のいずれかである請求項16に記載の装身具の中留
    構造。
  18. 【請求項18】 請求項1、2、3、あるいは4に記載
    の中留を備える腕時計。
JP07716098A 1998-03-11 1998-03-25 装身具の中留構造 Expired - Fee Related JP3547311B2 (ja)

Priority Applications (9)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07716098A JP3547311B2 (ja) 1998-03-25 1998-03-25 装身具の中留構造
US09/423,303 US6311373B1 (en) 1998-03-11 1999-03-10 Intermediate clasp for band type ornaments
KR10-1999-7010354A KR100538118B1 (ko) 1998-03-11 1999-03-10 띠형 장신구의 중간 버클
DE69918019T DE69918019T2 (de) 1998-03-11 1999-03-10 Verschluss für bandförmigen schmuck
EP99907901A EP0995366B1 (en) 1998-03-11 1999-03-10 Intermediate clasp for band type ornaments
PCT/JP1999/001163 WO1999045812A1 (fr) 1998-03-11 1999-03-10 Fermoir intermediaire pour le port d'objets d'agrement a bandes de serrage
TW088103681A TW490296B (en) 1998-03-11 1999-03-10 Buckle for band decoration
CNB998002437A CN1168407C (zh) 1998-03-11 1999-03-10 带状装饰品的扣件
HK00105920A HK1026587A1 (en) 1998-03-11 2000-09-20 Intermediate clasp for band type ornaments.

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07716098A JP3547311B2 (ja) 1998-03-25 1998-03-25 装身具の中留構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11266912A true JPH11266912A (ja) 1999-10-05
JP3547311B2 JP3547311B2 (ja) 2004-07-28

Family

ID=13626051

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07716098A Expired - Fee Related JP3547311B2 (ja) 1998-03-11 1998-03-25 装身具の中留構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3547311B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001309807A (ja) 1999-11-17 2001-11-06 Jewel Parts Piko:Kk 装身具用連結具
CN107280157A (zh) * 2017-07-26 2017-10-24 广东小天才科技有限公司 表带结构及具有该表带结构的智能手表
CN111787855A (zh) * 2018-03-19 2020-10-16 欧姆龙健康医疗事业株式会社 生物体信息测定装置

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5215646B2 (ja) * 2007-11-28 2013-06-19 シチズン時計株式会社 装身具の中留構造
KR101569524B1 (ko) * 2014-07-04 2015-11-16 김용국 간단한 구조의 시계줄 잠금장치

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001309807A (ja) 1999-11-17 2001-11-06 Jewel Parts Piko:Kk 装身具用連結具
CN107280157A (zh) * 2017-07-26 2017-10-24 广东小天才科技有限公司 表带结构及具有该表带结构的智能手表
CN111787855A (zh) * 2018-03-19 2020-10-16 欧姆龙健康医疗事业株式会社 生物体信息测定装置
CN111787855B (zh) * 2018-03-19 2023-09-19 欧姆龙健康医疗事业株式会社 生物体信息测定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3547311B2 (ja) 2004-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2568998Y2 (ja) 三つ折中留
JP4426608B2 (ja) バンド用バックル
US5191685A (en) Buckle for watch bands
TWI524860B (zh) 具有可更換腕帶或皮帶的可攜式物體
CN107019297B (zh) 表扣、表带及钟表
WO2002074124A1 (fr) Dispositif de reglage de la longueur d'une parure en forme de bande
KR100538118B1 (ko) 띠형 장신구의 중간 버클
JP3547311B2 (ja) 装身具の中留構造
JP2010106479A (ja) ラッチ装置
JP2000279217A (ja) 長さ調節機構
JP3524803B2 (ja) 帯状装身具の中留
JP2009093035A (ja) 蓋体を具えた機器
JP3569034B2 (ja) 観音開き型プッシュ中留構造
JPH09191910A (ja) 観音開き型中留構造
KR102121790B1 (ko) 사물함용 잠금장치
JP2023007082A (ja) 中留および時計
JP4566118B2 (ja) 小型電子機器
JP3205470B2 (ja) 時計バンド用バックル
JP3502199B2 (ja) プッシュ中留のロック機構
JP3621491B2 (ja) 装身具の中留構造
JP2023007088A (ja) 中留および時計
JP4647221B2 (ja) 帯状装身具の中留
JP2023113263A (ja) バンド、時計、およびバンド長さ調整機構
JPH11346811A (ja) 輪状装身具の中留の構造
JPH09117310A (ja) 装身具の中留構造

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040113

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040305

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040323

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040413

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100423

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120423

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140423

Year of fee payment: 10

S802 Written request for registration of partial abandonment of right

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R311802

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees