JP3205470B2 - 時計バンド用バックル - Google Patents
時計バンド用バックルInfo
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- JP3205470B2 JP3205470B2 JP19881094A JP19881094A JP3205470B2 JP 3205470 B2 JP3205470 B2 JP 3205470B2 JP 19881094 A JP19881094 A JP 19881094A JP 19881094 A JP19881094 A JP 19881094A JP 3205470 B2 JP3205470 B2 JP 3205470B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、時計バンド用バックル
に関するものである。
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、時計バンド用バックルとして種々
の構造のものが使用されているが、いわゆるプッシュボ
タンユニットは、図10(a)〜(c)に示すように、
バックルを止める際に、スプリング等によって中央に向
けて付勢されている移動子rを、係止具sの傾斜面tで
弾発力に抗して滑らせることにより、係止具sのフック
部uに掛け止めして、バックルの開放を阻止することが
できるとともに、バックルを開放する場合に、移動子r
をボタン操作等によって両外側に移動させることによ
り、フック部uから外すことができる。そして、移動子
rを同時に両外側に移動させなければフック部uから外
れないため、安全性が高くダイバーウオッチ等に対する
適用性の優れたものとして期待されている。
の構造のものが使用されているが、いわゆるプッシュボ
タンユニットは、図10(a)〜(c)に示すように、
バックルを止める際に、スプリング等によって中央に向
けて付勢されている移動子rを、係止具sの傾斜面tで
弾発力に抗して滑らせることにより、係止具sのフック
部uに掛け止めして、バックルの開放を阻止することが
できるとともに、バックルを開放する場合に、移動子r
をボタン操作等によって両外側に移動させることによ
り、フック部uから外すことができる。そして、移動子
rを同時に両外側に移動させなければフック部uから外
れないため、安全性が高くダイバーウオッチ等に対する
適用性の優れたものとして期待されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図10例の構
造であると、バックルを止める際には、移動子rを係止
具sの傾斜面tで滑らせる必要があるため、摩擦抵抗の
大きさや摩耗の程度の影響を受けて、操作性にばらつき
が生じるとともに、移動子rやフック部uの摩耗の程度
によっては、不用意に外れてしまうことが考えられ、バ
ックルの信頼性が損なわれ易い。さらに、時計バンドを
手首に直接(皮膚に直接)装着する場合にあっては、使
用者の体質と金属の種類との組み合わせによって、アレ
ルギー反応を示すことがあり、純チタン等の刺激の少な
い金属を使用すると、バックルの摩耗が大きくなる傾向
が増大することになる。
造であると、バックルを止める際には、移動子rを係止
具sの傾斜面tで滑らせる必要があるため、摩擦抵抗の
大きさや摩耗の程度の影響を受けて、操作性にばらつき
が生じるとともに、移動子rやフック部uの摩耗の程度
によっては、不用意に外れてしまうことが考えられ、バ
ックルの信頼性が損なわれ易い。さらに、時計バンドを
手首に直接(皮膚に直接)装着する場合にあっては、使
用者の体質と金属の種類との組み合わせによって、アレ
ルギー反応を示すことがあり、純チタン等の刺激の少な
い金属を使用すると、バックルの摩耗が大きくなる傾向
が増大することになる。
【0004】本発明は、これらの事情に鑑みてなされた
もので、以下の目的を有するものである。 摩耗量の低減を図ること。 不用意にバックルが外れる等の不具合をなくし安全性
を高めること。 操作性を改良すること。 純チタン等への適用性を向上させること。
もので、以下の目的を有するものである。 摩耗量の低減を図ること。 不用意にバックルが外れる等の不具合をなくし安全性
を高めること。 操作性を改良すること。 純チタン等への適用性を向上させること。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る時計バンド
用バックルにあっては、一対のバンドの端部間に接続状
態に配されるもので、一方のバンドに取り付けられる二
つ折れ手段と、該二つ折れ手段の端部に結合ピンにより
取り付けられかつ他方のバンドに接続され二つ折れ手段
の上を覆う上蓋と、該上蓋に配されるプッシュボタンユ
ニットと、二つ折れ手段に配されプッシュボタンユニッ
トの操作により係止及び離脱される係止具と、二つ折れ
手段に回転可能に支持されかつ上蓋の上を覆った状態に
被せられる安全蓋と、該安全蓋と二つ折れ手段との間に
介在状態に配され安全蓋の回転を抑制するクリック手段
とを具備してなり、前記プッシュボタンユニットには、
幅方向に移動可能に配される一対の移動子と、該移動子
を収容しその移動を案内するガイドと、移動子に一体に
配され移動子を中央に押し込む操作をするためのボタン
部と、ガイドに収容され移動子をボタン部の方向に付勢
する弾発部材と、移動子に配され二つ折れ手段に上方に
突出状態に配される係止具に掛け止めされるローラ部と
が配される構成が採用される。結合ピンにあっては、二
つ折れ手段の両側部よりも突出状態に配され、結合ピン
の突出部分に安全蓋の係止凹部が支持される構成が採用
される。加えて、結合ピンは、頭部を丸めたばね棒によ
り構成される。さらに、時計バンド用バックルにあって
は、少なくとも裏面がチタン材により構成される技術が
採用される。
用バックルにあっては、一対のバンドの端部間に接続状
態に配されるもので、一方のバンドに取り付けられる二
つ折れ手段と、該二つ折れ手段の端部に結合ピンにより
取り付けられかつ他方のバンドに接続され二つ折れ手段
の上を覆う上蓋と、該上蓋に配されるプッシュボタンユ
ニットと、二つ折れ手段に配されプッシュボタンユニッ
トの操作により係止及び離脱される係止具と、二つ折れ
手段に回転可能に支持されかつ上蓋の上を覆った状態に
被せられる安全蓋と、該安全蓋と二つ折れ手段との間に
介在状態に配され安全蓋の回転を抑制するクリック手段
とを具備してなり、前記プッシュボタンユニットには、
幅方向に移動可能に配される一対の移動子と、該移動子
を収容しその移動を案内するガイドと、移動子に一体に
配され移動子を中央に押し込む操作をするためのボタン
部と、ガイドに収容され移動子をボタン部の方向に付勢
する弾発部材と、移動子に配され二つ折れ手段に上方に
突出状態に配される係止具に掛け止めされるローラ部と
が配される構成が採用される。結合ピンにあっては、二
つ折れ手段の両側部よりも突出状態に配され、結合ピン
の突出部分に安全蓋の係止凹部が支持される構成が採用
される。加えて、結合ピンは、頭部を丸めたばね棒によ
り構成される。さらに、時計バンド用バックルにあって
は、少なくとも裏面がチタン材により構成される技術が
採用される。
【0006】
【作用】時計バンド用バックルは、一対のバンドの端部
間に介在して接続状態とする。上蓋及び安全蓋が閉じた
状態では、二つ折れ手段の開閉が抑止され、安全蓋を開
いた状態のときにプッシュボタンユニットが操作可能と
なり、プッシュボタンユニットの押す操作で上蓋及び二
つ折れ手段が解放される。安全蓋にあっては、クリック
手段により回転が抑制されるとともに、上蓋の上面の凹
部に収納されることにより、先端部が上蓋の上面よりも
突出して不用意に開かれることを防止し、バックル全体
の厚さを薄くする。そして、安全蓋は、係止凹部を結合
ピンの突出部分に支持させることにより、開放が抑制さ
れ、結合ピンのばね棒に基づく弾力性を利用して、係止
及び解除がなされる。プッシュボタンユニットにあって
は、ローラ部が移動子に接触しながら上下することによ
り、係止とその解除とが行なわれ、ローラ部の転動によ
り摩擦部分の摩耗が低減するとともに、操作の円滑化が
図られる。時計バンド用バックルの裏面が、チタン材と
されることにより、刺激性が著しく低減される。
間に介在して接続状態とする。上蓋及び安全蓋が閉じた
状態では、二つ折れ手段の開閉が抑止され、安全蓋を開
いた状態のときにプッシュボタンユニットが操作可能と
なり、プッシュボタンユニットの押す操作で上蓋及び二
つ折れ手段が解放される。安全蓋にあっては、クリック
手段により回転が抑制されるとともに、上蓋の上面の凹
部に収納されることにより、先端部が上蓋の上面よりも
突出して不用意に開かれることを防止し、バックル全体
の厚さを薄くする。そして、安全蓋は、係止凹部を結合
ピンの突出部分に支持させることにより、開放が抑制さ
れ、結合ピンのばね棒に基づく弾力性を利用して、係止
及び解除がなされる。プッシュボタンユニットにあって
は、ローラ部が移動子に接触しながら上下することによ
り、係止とその解除とが行なわれ、ローラ部の転動によ
り摩擦部分の摩耗が低減するとともに、操作の円滑化が
図られる。時計バンド用バックルの裏面が、チタン材と
されることにより、刺激性が著しく低減される。
【0007】
【実施例】以下、本発明に係る時計バンド用バックルの
一実施例について、図1ないし図9を参照して説明す
る。
一実施例について、図1ないし図9を参照して説明す
る。
【0008】これら各図において、符号1,2は時計バ
ンド片(バンド)、10は時計バンド用バックル、11
は二つ折れ手段、12は上蓋、13はプッシュボタンユ
ニット、14は安全蓋、15は係止具、16はクリック
手段である。これらの詳細について、以下説明する。
ンド片(バンド)、10は時計バンド用バックル、11
は二つ折れ手段、12は上蓋、13はプッシュボタンユ
ニット、14は安全蓋、15は係止具、16はクリック
手段である。これらの詳細について、以下説明する。
【0009】前記時計バンド片1,2は、図1、図2等
に示すように、これらの端部間に、接続状態に時計バン
ド用バックル10が配され、これら時計バンド片1,2
及び時計バンド用バックル10は、少なくとも皮膚に接
触する部分である裏面等が、皮膚に対してアレルギー性
反応が少ないとされる純チタン材によって構成される。
に示すように、これらの端部間に、接続状態に時計バン
ド用バックル10が配され、これら時計バンド片1,2
及び時計バンド用バックル10は、少なくとも皮膚に接
触する部分である裏面等が、皮膚に対してアレルギー性
反応が少ないとされる純チタン材によって構成される。
【0010】該時計バンド用バックル10における二つ
折れ手段11にあっては、図1に示すように、本体ケー
ス11Aと、その中に収容可能な中板11Bとの間が、
主ピン11Cにより回転可能に接続され、本体ケース1
1Aの先端に連結片11Dを介在させた状態で一方のバ
ンド1が取り付けられるとともに、中板11Bの先端部
に結合ピン17により、二つ折れ手段11の上を覆う上
蓋12が回転可能に取り付けられる。
折れ手段11にあっては、図1に示すように、本体ケー
ス11Aと、その中に収容可能な中板11Bとの間が、
主ピン11Cにより回転可能に接続され、本体ケース1
1Aの先端に連結片11Dを介在させた状態で一方のバ
ンド1が取り付けられるとともに、中板11Bの先端部
に結合ピン17により、二つ折れ手段11の上を覆う上
蓋12が回転可能に取り付けられる。
【0011】前記上蓋12には、図1及び図2に示すよ
うに、他方のバンド2が調整ピン18により接続され、
これらの接続位置は、調整ピン18を「バネ」棒として
上蓋12の複数の調整穴12aとの係合位置を変えるこ
とにより調整される。そして、上蓋12の上面には、安
全蓋14におけるブリッジ状をなす先端部を収納して上
面への突出量を少なくするための凹部12bが配され、
該凹部12bに連設状態に安全蓋14の先端縁部をこじ
あける際に手指または爪を入れるための操作窪部12c
が形成される。
うに、他方のバンド2が調整ピン18により接続され、
これらの接続位置は、調整ピン18を「バネ」棒として
上蓋12の複数の調整穴12aとの係合位置を変えるこ
とにより調整される。そして、上蓋12の上面には、安
全蓋14におけるブリッジ状をなす先端部を収納して上
面への突出量を少なくするための凹部12bが配され、
該凹部12bに連設状態に安全蓋14の先端縁部をこじ
あける際に手指または爪を入れるための操作窪部12c
が形成される。
【0012】プッシュボタンユニット13は、図1、図
2、図5、図6及び図7に示すように、上蓋12の内部
に組み込み状態に配され、係止具15との間の係止状態
及び離脱状態の選択により、二つ折れ手段11の開閉の
可否を設定する。図6及び図7に示すように、プッシュ
ボタンユニット13には、上蓋12の内部に一体に配さ
れる角筒状のガイド12dにより移動可能に支持され対
向状態に組み合わせられる二つ(一対)の移動子13a
と、該移動子13aを付勢力により移動させるスプリン
グ(弾発部材)13bと、移動子13aに一体に配され
上蓋12の両側板よりも外方に突出した状態のボタン部
13cと、該ボタン部13cの反対位置に配されるロー
ラ支持片13dと、該ローラ支持片13dに回転可能に
かつ対向状態に配されるローラ部13eと、スプリング
13bを収納して付勢力を受けるための段部13f,1
3gと、段部13fの近傍に配されてガイド12dの内
側面に一体に配されたストッパ12eに当たって外側へ
の移動が阻止される当接部13hとが形成される。な
お、ボタン部13cの突出量及びローラ部13eの対向
間隔等は、後述する係止具15の幅寸法及び形状に基づ
き設定される。
2、図5、図6及び図7に示すように、上蓋12の内部
に組み込み状態に配され、係止具15との間の係止状態
及び離脱状態の選択により、二つ折れ手段11の開閉の
可否を設定する。図6及び図7に示すように、プッシュ
ボタンユニット13には、上蓋12の内部に一体に配さ
れる角筒状のガイド12dにより移動可能に支持され対
向状態に組み合わせられる二つ(一対)の移動子13a
と、該移動子13aを付勢力により移動させるスプリン
グ(弾発部材)13bと、移動子13aに一体に配され
上蓋12の両側板よりも外方に突出した状態のボタン部
13cと、該ボタン部13cの反対位置に配されるロー
ラ支持片13dと、該ローラ支持片13dに回転可能に
かつ対向状態に配されるローラ部13eと、スプリング
13bを収納して付勢力を受けるための段部13f,1
3gと、段部13fの近傍に配されてガイド12dの内
側面に一体に配されたストッパ12eに当たって外側へ
の移動が阻止される当接部13hとが形成される。な
お、ボタン部13cの突出量及びローラ部13eの対向
間隔等は、後述する係止具15の幅寸法及び形状に基づ
き設定される。
【0013】前記安全蓋14は、図1及び図2等に示す
ように、二つ折れ手段11における本体ケース11Aの
外側部に、組み付けピン19により回転可能に支持され
る二股状の取り付け部14aと、該取り付け部14aを
ブリッジ状に接続しかつ上蓋12における凹部12bに
係合状態とされる開閉部14bとを有しており、図1に
示す開いた状態にすることにより上蓋12の「開」また
は「閉」操作を可能とする設定と、閉じた状態とするこ
とにより上蓋12を覆って上蓋12の「開」操作を抑制
する設定とを行なうものとされる。
ように、二つ折れ手段11における本体ケース11Aの
外側部に、組み付けピン19により回転可能に支持され
る二股状の取り付け部14aと、該取り付け部14aを
ブリッジ状に接続しかつ上蓋12における凹部12bに
係合状態とされる開閉部14bとを有しており、図1に
示す開いた状態にすることにより上蓋12の「開」また
は「閉」操作を可能とする設定と、閉じた状態とするこ
とにより上蓋12を覆って上蓋12の「開」操作を抑制
する設定とを行なうものとされる。
【0014】前記係止具15は、二つ折れ手段11にお
ける本体ケース11Aの内部の中心に、図1及び図8に
示すように、上方に突出状態に配され、前述したプッシ
ュボタンユニット13におけるローラ部13eを掛け止
めするためのオーバーハング部15aと、ローラ支持片
13dのローラ部13eを転動させるガイド部15bと
を有している。そして、係止具15は、図1に示すよう
に、本体ケース11Aの底板をプレス加工により切り起
こす方法、あるいは別途作製したものを本体ケース11
Aの底部に溶接する方法等により形成される。
ける本体ケース11Aの内部の中心に、図1及び図8に
示すように、上方に突出状態に配され、前述したプッシ
ュボタンユニット13におけるローラ部13eを掛け止
めするためのオーバーハング部15aと、ローラ支持片
13dのローラ部13eを転動させるガイド部15bと
を有している。そして、係止具15は、図1に示すよう
に、本体ケース11Aの底板をプレス加工により切り起
こす方法、あるいは別途作製したものを本体ケース11
Aの底部に溶接する方法等により形成される。
【0015】前記クリック手段16は、二つ折れ手段1
1の先端位置の結合ピン17と安全蓋14との間に介在
状態に配されて、安全蓋14の回転を抑制するものであ
り、安全蓋14の回転中心から若干離間した位置(安全
蓋14を被せた際に結合ピン17の直線上となる位置)
に配され内方が開口している係止凹部16aと、この係
止凹部16aに係合離脱する結合ピン17との組み合わ
せにより構成される。なお、図9例に示す係止凹部16
aにあっては、取り付け部14aに空けた貫通孔とされ
ている。
1の先端位置の結合ピン17と安全蓋14との間に介在
状態に配されて、安全蓋14の回転を抑制するものであ
り、安全蓋14の回転中心から若干離間した位置(安全
蓋14を被せた際に結合ピン17の直線上となる位置)
に配され内方が開口している係止凹部16aと、この係
止凹部16aに係合離脱する結合ピン17との組み合わ
せにより構成される。なお、図9例に示す係止凹部16
aにあっては、取り付け部14aに空けた貫通孔とされ
ている。
【0016】前記結合ピン17は、二つ折れ手段11に
おける中板11Bと上蓋12とを回転可能な状態に接続
するとともに、その端部が中板11Bの両側部よりも突
出するように設定される。そして、結合ピン17は、図
9に示すように、いわゆる「バネ」棒とされ、スリーブ
17aの内部に弾発力により外側に付勢された移動軸1
7bが配されるとともに、該移動軸17bに中板11B
に明けた取り付け穴11aよりも外径を大きくしたフラ
ンジ17cが一体に形成され、該フランジ17cに一体
に取り付け穴11aを通って外側に突出しかつクリック
手段16における係止凹部16aに挿入することにより
支持される頭部が丸められた状態の係合部17dが配さ
れる。
おける中板11Bと上蓋12とを回転可能な状態に接続
するとともに、その端部が中板11Bの両側部よりも突
出するように設定される。そして、結合ピン17は、図
9に示すように、いわゆる「バネ」棒とされ、スリーブ
17aの内部に弾発力により外側に付勢された移動軸1
7bが配されるとともに、該移動軸17bに中板11B
に明けた取り付け穴11aよりも外径を大きくしたフラ
ンジ17cが一体に形成され、該フランジ17cに一体
に取り付け穴11aを通って外側に突出しかつクリック
手段16における係止凹部16aに挿入することにより
支持される頭部が丸められた状態の係合部17dが配さ
れる。
【0017】なお、二つ折れ手段11の先端の連結片1
1Dとバンド1との間は、接続ピン20により取り付け
られる。
1Dとバンド1との間は、接続ピン20により取り付け
られる。
【0018】このように構成されている時計バンド用バ
ックルにおける掛け外し操作等について以下説明する。
ックルにおける掛け外し操作等について以下説明する。
【0019】時計及び時計バンドの着脱、つまり時計バ
ンド用バックル10の掛け外しは、上蓋12と安全蓋1
4とによって行なわれる。図2に示すように、上蓋12
及び安全蓋14が閉じた状態では、プッシュボタンユニ
ット13におけるローラ部13eが、図8に実線で示す
位置で係止具15を挟持することにより、オーバーハン
グ部15aの下方に接触して二つ折れ手段11の開閉が
抑止される。この際に、プッシュボタンユニット13が
両側から押されても、安全蓋14が閉じていることによ
り、上蓋12の開放操作が抑制される。
ンド用バックル10の掛け外しは、上蓋12と安全蓋1
4とによって行なわれる。図2に示すように、上蓋12
及び安全蓋14が閉じた状態では、プッシュボタンユニ
ット13におけるローラ部13eが、図8に実線で示す
位置で係止具15を挟持することにより、オーバーハン
グ部15aの下方に接触して二つ折れ手段11の開閉が
抑止される。この際に、プッシュボタンユニット13が
両側から押されても、安全蓋14が閉じていることによ
り、上蓋12の開放操作が抑制される。
【0020】なお、上蓋12及び安全蓋14が閉じてい
る場合には、安全蓋14が上蓋12における凹部12b
に収容されて突出部分がなく、加えてクリック手段16
の回転抑制力が働くことにより、安全蓋14が不用意に
開くことが防止される。
る場合には、安全蓋14が上蓋12における凹部12b
に収容されて突出部分がなく、加えてクリック手段16
の回転抑制力が働くことにより、安全蓋14が不用意に
開くことが防止される。
【0021】上蓋12における操作窪部12cに、手指
を入れて、安全蓋14を、クリック手段16の回転抑制
力に抗して、図4に実線で示す位置から鎖線で示す位置
まで開くと、上蓋12が開放可能な状態となる。
を入れて、安全蓋14を、クリック手段16の回転抑制
力に抗して、図4に実線で示す位置から鎖線で示す位置
まで開くと、上蓋12が開放可能な状態となる。
【0022】安全蓋14を開いた状態では、プッシュボ
タンユニット13におけるボタン部13cを押す操作
で、ローラ部13eが係止具15におけるオーバーハン
グ部15aの挟持を解放し、上蓋12とともに二つ折れ
手段11を開く操作により、本体ケース11Aから中板
11Bが引き出されて寸法が大きくなり、時計バンド等
を手首から外す等の操作が可能となる。
タンユニット13におけるボタン部13cを押す操作
で、ローラ部13eが係止具15におけるオーバーハン
グ部15aの挟持を解放し、上蓋12とともに二つ折れ
手段11を開く操作により、本体ケース11Aから中板
11Bが引き出されて寸法が大きくなり、時計バンド等
を手首から外す等の操作が可能となる。
【0023】時計バンド等を手首に装着する際には、二
つ折れ手段11を閉じると、本体ケース11Aの中に中
板11Bが収納されて全体厚さが薄くなるとともに、上
蓋12を二つ折れ手段11に被せることにより、係止具
15にプッシュボタンユニット13が係止される。つま
り、プッシュボタンユニット13におけるローラ部13
eが、図8の2点鎖線、1点鎖線及び実線で示すよう
に、係止具15のガイド部15bに接触して転動しなが
らオーバーハング部15aを乗り越え、ローラ部13e
の挟持力によりオーバーハング部15aに引っ掛かった
状態となる。この場合にあって、ローラ部13eは、ガ
イド部15bを転動しながらオーバーハング部15aを
乗り越えるため、転がりの抵抗が小さく、操作が円滑に
なるとともに、従来の滑り摩擦と比較してローラ部13
e等の摩耗が著しく軽減される。
つ折れ手段11を閉じると、本体ケース11Aの中に中
板11Bが収納されて全体厚さが薄くなるとともに、上
蓋12を二つ折れ手段11に被せることにより、係止具
15にプッシュボタンユニット13が係止される。つま
り、プッシュボタンユニット13におけるローラ部13
eが、図8の2点鎖線、1点鎖線及び実線で示すよう
に、係止具15のガイド部15bに接触して転動しなが
らオーバーハング部15aを乗り越え、ローラ部13e
の挟持力によりオーバーハング部15aに引っ掛かった
状態となる。この場合にあって、ローラ部13eは、ガ
イド部15bを転動しながらオーバーハング部15aを
乗り越えるため、転がりの抵抗が小さく、操作が円滑に
なるとともに、従来の滑り摩擦と比較してローラ部13
e等の摩耗が著しく軽減される。
【0024】次いで、安全蓋14を図4の鎖線位置から
実線の位置に戻すことにより、当初の装着位置に復元す
る。
実線の位置に戻すことにより、当初の装着位置に復元す
る。
【0025】一方、バンド1,2の長さの通常の調整
は、公知の常套手段により行なわれる。即ち、バンド2
と上蓋12との間において、調整穴12aに対する調整
ピン18の係合位置を変更することにより実施される。
は、公知の常套手段により行なわれる。即ち、バンド2
と上蓋12との間において、調整穴12aに対する調整
ピン18の係合位置を変更することにより実施される。
【0026】
【発明の効果】本発明に係る時計バンド用バックルによ
れば、以下の効果を奏する。 (1) 二つ折れ手段と、二つ折れ手段の上を覆う上蓋
と、プッシュボタンユニットと、プッシュボタンユニッ
トの操作により係止及び離脱される係止具と、上蓋の上
を覆った状態に被せられる安全蓋と、安全蓋の回転を抑
制するクリック手段とを具備することにより、安全蓋を
開かないと上蓋及び二つ折れ手段を開くことができない
から、不用意にバックルが外れる等の不具合をなくして
安全性を高めることができる。 (2) プッシュボタンユニットに、係止具に掛け止め
されるローラ部を配することにより、時計バンドを純チ
タン等の若干軟質材料で作製した場合にあっても、部品
の摩耗を低減して耐久性を向上させることができる。 (3) ローラ部の転動により係止及び離脱操作が行な
われ、操作性及び安全性を高めることができる。 (4) 部品の摩耗の低減により、耐久性及び信頼性を
向上させることができる。 (5) 結合ピンが、二つ折れ手段の両側部よりも突出
状態に配され、突出部分に安全蓋が支持されることによ
り、クリック手段の構造の単純化を図ることができる。 (6) 結合ピンが、頭部を丸めたばね棒により構成
されることにより、弾発力による明確な操作性を得ると
ともに、安全蓋の保持性を高めることができる。
れば、以下の効果を奏する。 (1) 二つ折れ手段と、二つ折れ手段の上を覆う上蓋
と、プッシュボタンユニットと、プッシュボタンユニッ
トの操作により係止及び離脱される係止具と、上蓋の上
を覆った状態に被せられる安全蓋と、安全蓋の回転を抑
制するクリック手段とを具備することにより、安全蓋を
開かないと上蓋及び二つ折れ手段を開くことができない
から、不用意にバックルが外れる等の不具合をなくして
安全性を高めることができる。 (2) プッシュボタンユニットに、係止具に掛け止め
されるローラ部を配することにより、時計バンドを純チ
タン等の若干軟質材料で作製した場合にあっても、部品
の摩耗を低減して耐久性を向上させることができる。 (3) ローラ部の転動により係止及び離脱操作が行な
われ、操作性及び安全性を高めることができる。 (4) 部品の摩耗の低減により、耐久性及び信頼性を
向上させることができる。 (5) 結合ピンが、二つ折れ手段の両側部よりも突出
状態に配され、突出部分に安全蓋が支持されることによ
り、クリック手段の構造の単純化を図ることができる。 (6) 結合ピンが、頭部を丸めたばね棒により構成
されることにより、弾発力による明確な操作性を得ると
ともに、安全蓋の保持性を高めることができる。
【図1】本発明に係る時計バンド用バックルの一実施例
を示す正断面図である。
を示す正断面図である。
【図2】本発明に係る時計バンド用バックルの一実施例
を示す正面図である。
を示す正面図である。
【図3】本発明に係る時計バンド用バックルの一実施例
を示す平面図である。
を示す平面図である。
【図4】図2における安全蓋の開閉状況を示す正面図で
ある。
ある。
【図5】図2におけるプッシュボタンユニットの部分を
示す底面図である。
示す底面図である。
【図6】図2におけるプッシュボタンユニットの部分の
平断面図である。
平断面図である。
【図7】図6におけるプッシュボタンユニットの部分の
正面図である。
正面図である。
【図8】図6におけるプッシュボタンユニットの掛け止
めローラと係止具との関係を示す側面図である。
めローラと係止具との関係を示す側面図である。
【図9】図1における安全蓋のクリック部のばね棒を示
す平面図である。
す平面図である。
【図10】時計バンド用バックルに使用されるプッシュ
ボタンユニットの従来構造例を示す側面図である。
ボタンユニットの従来構造例を示す側面図である。
1,2 時計バンド片(バンド) 10 時計バンド用バックル 11 二つ折れ手段 11A 本体ケース 11B 中板 11C 主ピン 11D 連結片 11a 取り付け穴 12 上蓋 12b 凹部 12c 操作窪部 12d ガイド 12e ストッパ 13 プッシュボタンユニット 13a 移動子 13b スプリング(弾発部材) 13c ボタン部 13d ローラ支持片 13e ローラ部 13f,13g 段部 13h 当接部 14 安全蓋 14a 取り付け部 14b 開閉部 15 係止具 15a オーバーハング部 15b ガイド部 16 クリック手段 16a 係止凹部 17 結合ピン 17a スリーブ 17b 移動軸 17c フランジ 17d 係合部 18 調整ピン 19 組み付けピン 20 接続ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A44B 11/06 A44B 11/12 A44B 11/14 A44B 11/16 A44B 11/25
Claims (4)
- 【請求項1】 一対のバンドの端部間に、接続状態に配
されるバンド用バックルであって、一方のバンド(1)
に取り付けられる二つ折れ手段(11)と、該二つ折れ
手段の端部に結合ピン(17)により取り付けられかつ
他方のバンド(2)に接続され二つ折れ手段の上を覆う
上蓋(12)と、該上蓋に配されるプッシュボタンユニ
ット(13)と、二つ折れ手段に配されプッシュボタン
ユニットの操作により係止及び離脱される係止具(1
5)と、二つ折れ手段に回転可能に支持されかつ上蓋の
上を覆った状態に被せられる安全蓋(14)と、該安全
蓋と二つ折れ手段との間に介在状態に配され安全蓋の回
転を抑制するクリック手段(16)とを具備してなり、 前記プッシュボタンユニット(13)には、幅方向に移
動可能に配される一対の移動子(13a)と、該移動子
を収容しその移動を案内するガイド(12d)と、移動
子に一体に配され移動子を中央に押し込む操作をするた
めのボタン部(13c)と、ガイドに収容され移動子を
ボタン部の方向に付勢する弾発部材(13b)と、移動
子に配され二つ折れ手段(11)に上方に突出状態に配
される係止具(15)に掛け止めされるローラ部(13
e)とが配されていることを特徴とする 時計バンド用バ
ックル。 - 【請求項2】 結合ピン(17)が、二つ折れ手段(1
1)の両側部よりも突出状態に配され、結合ピンの突出
部分に安全蓋(14)の係止凹部(16a)が支持され
ることを特徴とする請求項1記載の時計バンド用バック
ル。 - 【請求項3】 結合ピン(17)が、頭部を丸めたばね
棒により構成されることを特徴とする請求項2記載の時
計バンド用バックル。 - 【請求項4】 少なくとも裏面がチタン材により構成さ
れることを特徴とする請求項1、2または3記載の時計
バンド用バックル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19881094A JP3205470B2 (ja) | 1994-08-23 | 1994-08-23 | 時計バンド用バックル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19881094A JP3205470B2 (ja) | 1994-08-23 | 1994-08-23 | 時計バンド用バックル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0856708A JPH0856708A (ja) | 1996-03-05 |
JP3205470B2 true JP3205470B2 (ja) | 2001-09-04 |
Family
ID=16397294
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19881094A Expired - Fee Related JP3205470B2 (ja) | 1994-08-23 | 1994-08-23 | 時計バンド用バックル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3205470B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100971337B1 (ko) * | 2008-03-21 | 2010-07-20 | 이상화 | 직물로 만든 벨트의 연결 및 제어용 버클 |
JP5330212B2 (ja) * | 2009-12-09 | 2013-10-30 | 藤井電工株式会社 | 腹圧抵抗軽減機能付きバックルを備えた安全ベルト |
-
1994
- 1994-08-23 JP JP19881094A patent/JP3205470B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0856708A (ja) | 1996-03-05 |
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