JPH1134660A - サンバイザ用ミラー構造 - Google Patents

サンバイザ用ミラー構造

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JPH1134660A
JPH1134660A JP19660397A JP19660397A JPH1134660A JP H1134660 A JPH1134660 A JP H1134660A JP 19660397 A JP19660397 A JP 19660397A JP 19660397 A JP19660397 A JP 19660397A JP H1134660 A JPH1134660 A JP H1134660A
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Iwao Udatsu
巌 宇田津
Mitsuhiro Yoshida
光宏 吉田
Koki Kato
綱紀 加藤
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Mitsubishi Motors Corp
Neox Lab KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サンバイザ用ミラー構造において、簡単な構
成で複数のカード類を容易に保持でき、且つ、外観品質
の向上を図る。 【解決手段】 車両のサンバイザ14の一方の平面部に
化粧用ミラー21を設けると共にこの化粧用ミラー21
を覆蓋可能なカバー部材22を設け、このカバー部材2
2を、表面部に券類保持用の舌片27を有して化粧用ミ
ラー21から舌片27側に向かって凸形状をなす第1カ
バー部25と、券類保持用の2つのスリット29,30
を有して第1カバー部25の裏面部側の凹部28に嵌合
して閉断面をなす第2カバー部26とから構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車室内の前部に設
けられた日除け部材としてのサンバイザにおいて、その
一面に設けられたミラー構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車室内の前部には日除け部材としてのサ
ンバイザが設けられている。このサンバイザは水平な支
持軸によって上下に回動自在であって、使用しないとき
には上方の天井面に密着させておき、使用するときには
下方に回動してフロントガラスの一部を被覆し、前方か
らの日差しを防ぐようにしている。このようなサンバイ
ザにおいて、従来から、一方の表面部に高速道路の通行
券やガソリンカードなどを保持できるようにしたもの
や、化粧用ミラーを形成したものがある。
【0003】このような通行券やガソリンカードなどの
保持機能を有するサンバイザとしては、例えば、実開平
6−51001号公報に開示されたものがある。この公
報に開示された「自動車用サンバイザ」は、バイザ本体
の平面部の上側に下方からカードやチケットを差し込ん
で挟み込み可能な弾性クリップを設けたものである。ま
た、通行券やガソリンカードなどの保持機能と共にミラ
ー部を形成したサンバイザとしては、例えば、特開平7
−266877号公報に開示されたものがある。この公
報に開示された「車両用サンバイザのミラーカバー構
造」は、サンバイザ本体に化粧用ミラーを付設してこの
化粧用ミラーを覆蓋可能なミラーカバーを設け、このミ
ラーカバーの外側面にカード収納室に連通するカード差
し込み口を形成すると共に、このカード収納室に差し込
まれたカードを弾性保持する保持手段を設けたものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、実開平6−
51001号公報に開示された「自動車用サンバイザ」
にあっては、通行券やガソリンカードなどの上端部を弾
性クリップによって保持しているため、車両走行中の振
動によって落下しやすく、見栄えもよくない。また、特
開平7−266877号公報に開示された「車両用サン
バイザのミラーカバー構造」にあっては、複数のカード
を保持することができず、その構造も複雑となってコス
ト高となってしまう。
【0005】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、簡単な構成で複数のカード類を容易に保持で
き、且つ、外観品質を損ねることのないサンバイザ用ミ
ラー構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの請求項1の発明のサンバイザ用ミラー構造では、車
両のサンバイザの一方の平面部にミラー部を設けると共
に、このミラー部を覆蓋可能なカバー部材が設け、この
カバー部材を、表面部に券類保持用の舌片を有した第1
カバー部と、この第1カバー部の裏面部に空間を有して
装着されると共にこの空間を連通するスリットを有し、
ミラー部の不使用時にミラー部と対向する第2カバー部
とで構成してある。従って、第1カバー部の舌片や第2
カバー部のスリットによって券類を複数保持でき、この
場合、券類の保持機構を別途設けることなく券類の弾性
力によって容易に保持でき、ミラー部及びカバー部材の
厚みを薄く抑えることで見栄えも良くなる。
【0007】また、請求項2の発明のサンバイザ用ミラ
ー構造では、第2カバー部の各スリットを長方形状とし
てその長辺側の開口縁をテーパ形状に形成してある。従
って、第2カバー部の複数のスリットに券類を挿入する
とき、券類を容易に差し込むことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0009】図1に本発明の一実施形態に係るサンバイ
ザ用ミラー構造を表す要部断面(図2のI−I断面)、
図2に本実施形態のカバー部材の平面視、図3にカバー
部材の裏面視、図4に図2のIV−IV断面、図5にカバー
部材がカードを保持した状態を表す断面、図6に本実施
形態のサンバイザが装着された車室内前部の概略を示
す。
【0010】図6に示すように、車室内の前部には天井
11からフロントガラス12の中央部側に突出するよう
にルームミラー13が設けられており、このルームミラ
ー13の両側にはサンバイザ14,15が設けられてい
る。このサンバイザ14,15は左右対称であって、ほ
ぼ同様の構造をなし、例えば、運転席側のサンバイザ1
4は一端部が支持軸16によって上下に回動自在である
と共に、左右に回動自在であり、他端部が係止部材17
によって係止することで左右への回動を拘束できるよう
になっている。従って、サンバイザ14を使用しないと
きには上方の天井面に密着させることで前方の視界を確
保できる一方、使用するときには、下方に回動してフロ
ントガラス12の一部を被覆し、前方からの日差しを防
ぐことができる。また、係止部材17による係止を解除
することで右方に回動してドアガラス18の一部を被覆
し、側方からの日差しを防ぐことができる。なお、助手
席側のサンバイザ15も同様に使用することができる。
【0011】このような運転席側のサンバイザ14にお
いて、本実施形態では、下方に回動したときに車室側に
向く表面部に、化粧用ミラー21を設けると共にこのミ
ラー部を覆蓋可能なカバー部材22を設けており、この
カバー部材22には高速道路の通行券やガソリンカード
などの券類(以下、カードと称する。)Cを複数保持で
きるようになっている。
【0012】即ち、本実施形態のサンバイザ用ミラー構
造において、図1乃至図4に示すように、サンバイザ1
4の一方の表面部14aに化粧用ミラー21が枠状のブ
ラケット23によって固定されている。そして、このブ
ラケット23には化粧用ミラー21を覆蓋するカバー部
材22が支持軸24a,24bによって回動自在に取付
けられている。従って、図4に詳細に示すように、カバ
ー部材22の閉止時には化粧用ミラー21を隠蔽してほ
ぼフラットな状態となり、カバー部材22の開放時には
化粧用ミラー21が露出して使用することができる。
【0013】このカバー部材22は合成樹脂性の第1カ
バー部25と第2カバー部26とから構成されている。
第1カバー部25は平面視が長方形状をなし、表面部の
ほぼ中央にカード保持用の舌片27が一体に形成されて
いる。そして、第1カバー部25は裏面部に凹部28が
形成されることで、舌片27側に向かって凸形状をなし
ている。一方、第2カバー部26は、第1カバー部25
と同様に平面視が長方形状をなし、外周縁がこの第1カ
バー部25の凹部28に嵌合し、両者は空間を介して一
体に固定されている。そして、この第2カバー部26に
は2つの長方形状をなすスリット29,30が形成され
ている。
【0014】この第1カバー部25の舌片27はカード
Cを弾性保持することができ、図4に詳細に示すよう
に、第1カバー部25の表面に対して突出し、且つ、先
端部27aが外方を向いており、カードCを第1カバー
部25とこの舌片27との間に差し込みやすくなってい
る。一方、第2カバー部26の各スリット29,30は
この第2カバー部26の短辺に沿って互いに平行をな
し、且つ、この短辺に対して所定角度傾斜している。そ
して、各スリット29,30のカード挿入手前側(図3
にて右側)には挿入案内用凹部31,32が形成され、
各スリット29,30の長辺側の開口縁がテーパ形状と
なっている。即ち、図1及び図4に示す第2カバー部2
6において、スリット29の左側の内面26aと右側の
外面26b、スリット30の左側の内面26cと右側の
外面26dが、それぞれ傾斜面となっており、カードC
を各スリット29,30に差し込みやすくなっている。
【0015】なお、カバー部材22の端部にはストッパ
用の3つの突起部33が形成される一方、ブラケット2
3にはこの各突起部33が適合する凹部34が形成され
ており、カバー部材22が化粧用ミラー21を隠蔽する
ために閉じたときの位置決めと打音発生の抑制とを行っ
ている。
【0016】従って、サンバイザ14を使用するため
に、下方に回動してフロントガラス12の一部を被覆し
たとき、図1、図2、図4に示すように、カバー部材2
2は化粧用ミラー21を隠蔽して表面部が車室側を向い
ており、第1カバー部25の舌片27にカードCを差し
込んだり、すでに差し込んであったカードCを抜き取る
ことができる。このとき、舌片27は外方に突出して先
端部27aが傾斜しており、カードCをこの舌片27に
容易に差し込むことができ、カードC自体の弾性力によ
って確実に保持することができる。
【0017】そして、この状態から、図3、図4、図5
に示すように、カバー部材22を上方に回動すると、化
粧用ミラー21が露出し、この化粧用ミラー21を使用
することができる。また、カバー部材22を上方に回動
したとき、このカバー部材22の第2カバー部26の表
面部が車室側を向くこととなり、第2カバー部26の各
スリット29,30にカードCを差し込んだり、すでに
差し込んであったカードCを抜き取ることができる。こ
のとき、各スリット29,30の開口縁26a,26
b,26c,26dがテーパ形状となっており、カード
Cをこのスリット29,30に容易に差し込むことがで
き、また、第1カバー部25と第2カバー部26とで形
成される空間も狭く構成されているので、カードC自体
の弾性力によって確実に保持することができる。
【0018】このように本実施形態のサンバイザ用ミラ
ー構造にあっては、サンバイザ14の一方の面に化粧用
ミラー21を取付け、カバー部材22によってこの化粧
用ミラー21を覆蓋可能とし、第1カバー部25に舌片
27を形成すると共に第2カバー部26にスリット2
9,30を形成してある。従って、カバー部材22の表
面部と裏面部に複数のカードCを保持することができ、
しかも、別途、保持機構を設けることなく簡単な構成で
カードCを確実に保持することができ、サンバイザ14
の厚みも厚くならずに外観品質を損ねることもない。で
きる。
【0019】なお、上述の実施形態において、第1カバ
ー部25の舌片27を、この第1カバー部25の長辺側
からその表面部中央に延設するように形成したが、その
形成位置に限定されるものではなく、短辺側から延設す
るように形成してもよい。また、第2カバー部26にス
リット29,30を、この第2カバー部26の短辺に沿
って互いに平行をなして、且つ、この短辺に対して所定
角度傾斜させたが、第2カバー部26の長辺に沿って互
いに平行をなし、且つ、所定角度傾斜させてもよく、更
に、第2カバー部26の短辺あるいは長辺と平行に形成
してもよい。そして、そのスリットの数も適宜設定すれ
ばよいものである。
【0020】
【発明の効果】以上、実施形態において詳細に説明した
ように請求項1の発明のサンバイザ用ミラー構造によれ
ば、車両のサンバイザの一方の平面部にミラー部を設け
ると共にこのミラー部を覆蓋可能なカバー部材を設け、
このカバー部材を、表面部に券類保持用の舌片を有した
第1カバー部と、第1カバー部の裏面部に空間を有して
装着されると共にこの空間を連通するスリットを有して
ミラー部の不使用時にミラー部と対向する第2カバー部
とから構成したので、第1カバー部の舌片や第2カバー
部の複数のスリットによって券類を複数保持することが
でき、しかも、券類の保持機構を別途設けることなく券
類の弾性力によって容易に且つ確実に保持することがで
き、ミラー部及びカバー部材の厚みを薄く抑えることで
サンバイザの外観品質の向上を図ることができる。
【0021】また、請求項2の発明のサンバイザ用ミラ
ー構造によれば、第2カバー部の各スリットを長方形状
としてその長辺側の開口縁をテーパ形状に形成したの
で、第2カバー部の複数のスリットに券類を挿入すると
き、この券類を容易に差し込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るサンバイザ用ミラー
構造を表す要部断面(図2のI−I断面)図である。
【図2】本実施形態のカバー部材の平面図である。
【図3】カバー部材の裏面図である。
【図4】図2のIV−IV断面図である。
【図5】カバー部材がカードを保持した状態を表す断面
図である。
【図6】本実施形態のサンバイザが装着された車室内前
部の概略図である。
【符号の説明】
14,15 サンバイザ 21 化粧用ミラー(ミラー部) 22 カバー部材 23 ブラケット 25 第1カバー部 26 第2カバー部 27 舌片 28 凹部 29,30 スリット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 綱紀 愛知県豊田市衣ヶ原3丁目1番地 共和産 業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のサンバイザの一方の平面部にミラ
    ー部が設けられると共に、該ミラー部を覆蓋可能なカバ
    ー部材が設けられたサンバイザ用ミラー構造において、
    前記カバー部材は、表面部に券類保持用の舌片を有した
    第1カバー部と、該第1カバー部の裏面部に空間を有し
    て装着されると共に該空間を連通するスリットを有して
    前記ミラー部の不使用時に該ミラー部と対向する第2カ
    バー部とを具えたことを特徴とするサンバイザ用ミラー
    構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のサンバイザ用ミラー構造
    において、前記第2カバー部の各スリットは長方形状を
    なし、その長辺側の開口縁がテーパ形状に形成されたこ
    とを特徴とするサンバイザ用ミラー構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007038695A (ja) * 2005-07-29 2007-02-15 Daikyoo Nishikawa Kk サンバイザ
US9770964B1 (en) 2016-03-23 2017-09-26 Kyowa Sangyo Co., Ltd. Vehicle sun visor

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JP2007038695A (ja) * 2005-07-29 2007-02-15 Daikyoo Nishikawa Kk サンバイザ
US9770964B1 (en) 2016-03-23 2017-09-26 Kyowa Sangyo Co., Ltd. Vehicle sun visor
JP2017171087A (ja) * 2016-03-23 2017-09-28 共和産業株式会社 車両用サンバイザ

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